2008年最後の吹き替えの日はイーストウッド大特集
いよいよ年内最後の吹き替えの日がやってまいりました!24時間吹き替え版のみをお送りする恒例の吹き替えの日、12月12日に実施です。
今回は、イーストウッド=山田康雄を大特集!
の4タイトル
+サプライズ・クリスマス・プレゼント!(詳細は最後に)
というラインナップです。
実は、山田康雄のイーストウッドってのは、当チャンネルが吹き替えを重視するようになったキッカケでもあるんですよね。
思い返せばこの企画、そもそも考えついたのが、昨年の夏、『ダーティハリー』全作を一挙放送した時でした。それまではウチも吹き替えを積極的にやろうとは考えてなかったんですが、この時はタイトルがタイトルだけに、こればっかりはどう考えても吹き替えだろ!『ダーティハリー』を字幕で見るなんて考えられない!イーストウッドの声でしゃべるハリー・キャラハンなんてハリーじゃない(っつーか正直、原音で見たことない)、山田康雄だろ山田康雄ふつう!!! とボクは猛烈に感じたんですな。
作品的にそういう作品って、考えてみりゃいくつもあるよな、と思い当たり、それと同時に、世代的にボクとおんなじこと感じる人って絶対いるハズだとも思ったんですわ。ちなみにワタクシは70年代生まれの30代男性、団塊ジュニアの第2次ベビーブーマー。映画に目覚めた頃は淀長翁も水野さんも健在でピンピンしており(ギリ荻昌弘も知ってる)、TVのよる9時からのナンタラ洋画劇場とかなんとかロードショーとかで映画に開眼したクチです。
たぶん、いま40代から30代の結構な数の人にとって、映画の原体験はTV洋画劇場なハズなんですよね。
この世代、子供の頃には70年代や80年代のアニメ黄金時代にドップリ漬かって育ってる。で、ふつう映画って目覚める人は小学校高学年ぐらいから見始めますけど、アニメで耳に馴染んでた声優がそのまま掛け持ちで映画もやってた。「あ、ルパンの声だ」とか「あ、次元の声だ」とか「あ、銭形の声だ」とか(なんかルパン声優陣って洋画出現率やたら高かった気がすんな)、そんな身近なところから、あまり敷居の高さを感じることもなくアニメから映画へと入っていけたような記憶があります。
もっとも、「70年代や80年代のアニメを見て育った、40代から30代の人」って乱暴に十把一絡げに扱っちゃいましたけど、普通に考えて一世代ちがうんですよね。にも関わらず『ルパン』は両世代に共通体験としてある。ルパンの声、銭形の声って言っただけで同じ声を想像できちゃうってのは、考えてみりゃスゴいことです。
余談ながら、緑ルパン、赤ルパン、ピンクルパン(ジャケットの色がね)とTVシリーズが3つあって、そのどれかをリアルタイムで見てるか、再放送を見てるハズですからね、30代・40代の人は。ボクは関東なんですが、関東以外ではどうか知りませんけど、なんか子供の頃は平日夕方、4チャンで赤ルパンの再放送ばっかやってました。世代的にはボクはリアルタイムで見てるならピンクルパンなハズなんですが、そんなワケで赤ルパンが一番馴染み深い。
でも、実は意外に侮れないらしいピンクルパン。以下、余談の余談。ピンクルパンって、最初の緑ルパン同様、しっかりした大人向けの内容ってのと、幾つかの秀逸なエピソード、それにモンキー・パンチの原作に近いキャラデザ(赤ルパン再放送の見すぎで大塚康生顔に慣れてた当時のボクには、逆に違和感バリバリだった)など、赤ルパン(最もメジャーながらいかにも子供向けな感が拭えない)より、むしろ評価の高い緑ルパンに近いシリーズだったらしい、ということを、最近になって知りました。
いやーそのピンクルパン、ガキの頃に土曜の晩にやってて、ちょいちょい見てはいたんですが、その大人向け感がガキのボクにはどうにも取っ付きにくかったのと、歌からしてあのルパンのjazzyなテーマじゃない曲なんで、敬遠してたんすよね。
最近の再評価を知り、今さらながらちゃんと見ときゃ良かった、と思ってた矢先、正月にファミリー劇場というCSチャンネルで、怒濤の25時間全50話一挙放送やるらしいっす!
これだからCS多チャンネル放送ってのは凄いよね!このブログ読むだけ読んでる多チャンネル環境未導入の皆様方、特に「最近、なーんかTVがつまんないな」とかの不満を感じてるようでしたら、多チャン環境を導入すると、退屈なTV生活が180度かわるかもしれませんよ。2009年は、ぜひ導入ご検討を!
閑話休題。スンマセン、ようやく元の映画の話に戻ってきますとですねぇ、ボクの世代、まずTV洋画劇場で映画に開眼し、中学ぐらいからは今度はレンタル屋が普及しだしたんで、ボク個人の場合ですと、途中でTV洋画劇場からレンタルに転向しちゃったんすわ。白状しますと、実はボク、映画館って場所にあんまし行ったことがないんです 。それでこんな商売でメシ喰ってていいのか!?
いいんです!ウチはTVで皆様に映画をご覧いただく商売なんだから。
逆に、TVならではの映画の楽しみ方ってやつも知っちゃってるワケですよ、ボクら、TVで映画見て育った、映画館を知らない映画好きたちは。その最たるものが吹き替えですね。イーストウッド=山田康雄とか。
ちなみに、そういう考えの人って世の中にどれぐらいいるんだろう? ボクがマニアだからそう考えてるだけってんなら商売には役立ちませんので、これはちゃんと検討せにゃならんと。吹き替え押しってのをウチのチャンネルで継続するんだったら、上を説得する意味でもちゃんと検討しようと。思いましたんです、はい。
で、去年の時点で、実は「なんとかかんとかマーケティングなんたら調査」的なのをやってですね、ちゃんと調べてるんですよ。ここでその当チャンネル社外秘情報を暴露しましょう。
ザックリ申しますと、字幕派6割、吹き替え派4割って結果だったんです(07年ザ・シネマ調べ)。
超意外!4割ってけっこう多い!!
その4割の中でもいろいろで、ウチでやってる、往年の昭和TV洋画劇場の吹き替え版へのノスタルジーという人もいれば、家事や育児の片手間に映画見るのに吹き替えの方がラクだとか、年とって視力的に字幕はキツいとか、理由は無いけどとにかく吹き替えの方が好きとか、いろんな回答がありましたわ。
ちなみに後者3つの線ですと、CSの同業他社では「日本唯一の吹替え映画専門チャンネル」ことスター・チャンネル プラスさんってのがありますな。あちらさんは近年のメガヒット作を吹き替えで24時間やられており、この年末年始には「吹替えメガヒット100時間一挙放送!」なんて企画で、『アイ・アム・レジェンド』とか『パイレーツ・オブ・カリビアン』の3とか『ダイ・ハード4.0』とかをブッ通しでやるらしいっす。
ノスタルジーじゃなく、近年の映画も吹き替えで、ってニーズ、実際、高いんすわ。そういうのウチではめったやりませんけど。なんせ、きょう日はシネコンとかでも必ず大作洋画は吹き替え版も併映するってご時世ですからね。
聞くところによると、最近の若いモンは字幕を読めくなってきてるらしいんで、字幕しかやらないと劇場に客が入らないんだとか 。ってオイ、好き嫌いじゃなく若者全体が能力的に読めないってのはさすがに我が国の前途が不安だぞ 。
ま、そんなこんなで、新しい映画を吹き替えで見たいって人には、スター・チャンネル プラスさんってのがありますし、シブ好みの人には、往年のTV洋画劇場で放送されたバージョン(できればDVD未収録音源)を発掘してる当チャンネルがありますし、ファミ劇さんではピンクルパンも見れるらしい。いやー、CS多チャンネル放送って、ほんっとーにいいもんですね。それではまた来年もお会いしましょう!(次回のウチの吹き替え特集は春以降で予定。乞うご期待)
(編成部 飯森盛良)
『夕陽のガンマン』 ©1965 ALBERTO GRIMALDI PRODUCTIONS S.A. All Rights Reserved.
蛇足:今回12月12日のラインナップ、「サプライズ・クリスマス・プレゼント」こと最後の1本、その正体とは
なぜにエディ・マーフィ!? そりゃサプライズだわ! スンマセン、ぶっちゃけ、吹き替えの日って24時間放送するのがお約束なのに、ラスト1本イーストウッドものがゲットできなかったんで、時間が埋められなくなり、じゃあ仕方ないってんで、全然関係ないのを持ってきちゃいました 。
ですがまぁ、DVDに収録されてる山ちゃん吹き替え版の方じゃなくて、下條アトムのゴールデン洋画劇場版なんで、「ま、いっか。レア音源だし」と心温たまるクリスマス精神で許してやってください。
にしてもこの映画、なんと、『エディ・マーフィのホワイトハウス狂騒曲』という邦題のくせに、一切ホワイトハウスが出てこないんです。出てくるのは議事堂です(あれも白い建物だけど )。いいのかそれで!もしかして、邦題つけた人、ホワイトハウスとアメリカ議会議事堂の区別ついてない ?
ゴルァ!! 邦題つけたウッカリ君、出てこい!11月のウチのチャンネルの大統領映画特集で、危うくこの映画も数に入れちゃうとこだっただろ!








