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エイリアンシリーズ完全解説

2017年9月、新作『エイリアン:コヴェナント』公開にあわせてザ・シネマではシリーズ過去全作を総力特集。同時に徹底解説を試みる。

シリーズ概説

「SFホラー」というジャンルをハリウッドのメインストリームに確立させ、個性派監督の登竜門となったこのシリーズを「伝説」にしたものは何か――?
今世紀最大のカルチャーアイコンとなった最恐キャラクター「エイリアン」とその作品群を、
さまざまな角度から分析し、壮大に形成される《エイリアン・ユニバース》の全貌に迫る!
(文/尾崎一男)

『エイリアン』

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「あれは完全生物だ。生態構造も攻撃能力も完璧で、生き残るためには良心の呵責や後悔に流されることもない。精神的にもパーフェクトだ」

映画『エイリアン』の存在は、そのまま劇中のアッシュ(イアン・ホルム)の言葉に当てはまる。今や異星物映画の基準となり、侵略SFの堂々たる古典となった『エイリアン』。その製作時の伝説は、これまでにさまざまな書籍やメディアを通じて語られている。なのでここでは同作が生まれるきっかけとなった、最重要人物を列記しておく。なぜ、あるいはどの段階で彼らの存在が必要だったのか? ここにはいるのは誰かが一人欠けても本作にたどり着くことができない、まさに奇跡のキーパーソンたちだ。

『エイリアン』5人の重要人物:1 アレハンドロ・ホドロフスキー

カルトムービーの開祖ともいうべき偉大な映画監督。1970年に西部劇『エル・トポ』を発表し、その後も『ホーリー・ マウンテン』(73)『サンタ・サングレ/聖なる血』(89)『リアリティのダンス』(13)といった怪作、名作を手がける。

ホドロフスキー自身は『エイリアン』に直接関わってはいないが、フランク・ハーバートが執筆したSFファンタジー大河小説『DUNE』の映画化を1970年代に準備しており、そのとき同作には脚本のダン・オバノン(同作へは視覚効果として参加)、メカデザイナーのクリス・フォス、そしてプロダクションデザイン担当のメビウスやH・R・ギーガーらが雇い入れられた。残念ながら企画は頓挫したが、彼らは全員『エイリアン』で再集結し、ビジュアルや設定など同作の顔ともいうべき要素を見事に作り上げている。ホドロフスキーはいわば『エイリアン』の布石を敷いた人物なのである。

そんな氏の幻の企画『DUNE』に迫った映画『ホドロフスキーのDUNE』(13)の公開時、筆者はホドロフスキーに会い、こうした『エイリアン』の誕生にどこまで自覚的なのか、直接話をうかがった。ホドロフスキーはこう答えている。

「『エイリアン』はメビウスやギーガーが映画界に進出するきっかけを生んだ。それは『DUNE』が頓挫したわしには嬉しいことだったさ。でも作品はどうかな? わしにとってはエイリアンが人間を襲うだけの映画にしか見えないぞ。キミたちの国が生んだゴジラや、ゴジラに影響されてギレルモ(・デル・トロ)が撮った『パシフィック・リム』(13)のほうが、モンスタームービーとして奥が深いと思うんだがのう」

「慈悲なき完全生物」というエイリアンの本質をある意味喝破した、鬼才の忌憚なきコメントである。

『エイリアン』5人の重要人物:2 リドリー・スコット

「四監督論」リドリー・スコットへ

『エイリアン』5人の重要人物:3 ダン・オバノン

『スペースバンパイア』(86)『トータル・リコール』(90)などの脚本家であり、ゾンビ映画『バタリアン』(85)の監督として知られる。オバノンは南カリフォルニア大学時代、盟友ジョン・カーペンターと共に『ダーク・スター』(74)を製作し、作品はカルトとして支持されたが、彼はもっと異星人を前面に出したSF映画の製作を熱望していた。そこで彼は作家H・P・ラヴクラフトの世界にさまざまなB級侵略映画のテイストを何層にも重ね、『メモリー』(後に『スター・ビースト』に改題)というタイトルの脚本を執筆。ストーリーとして、
「宇宙船が信号を受信し、発信源の惑星に着陸。そこで捕獲した異星人に乗組員が寄生され、船内クルーたちが次々と殺されていく」
という筋立てを組み立てた。そしてタイトルは最終的にダイレクトに異星人を意味する単語『エイリアン』へと代えられたのである。もはやカルチャーアイコンといっていいこのタイトルと、エイリアンの恐ろしいライフサイクルをもたらした彼の功績はあまりにも大きい。また監督のリドリー・スコットがエイリアンのデザイン案を捻出するのに苦しんだとき、H・R・ギーガーの存在を彼に示したのもオバノンである。

『エイリアン』5人の重要人物:4 H・R・ギーガー

映画史上もっとも独創的なクリーチャーであるエイリアンのデザインを手がけたのは、スイスのシュール・レアリズム画家として創作をまっとうしてきたH・R(ハンツ・ルイディ)・ギーガーだ。

1940年、スイスのクールに生まれた彼は、62年にチューリッヒに移り、アプライド・アーツ・スクールで建築と産業デザインを学んで、芸術家の道を歩んできた。その描画スタイルはエアブラシを巧みに用い、人間と機械、有機物と無機物を融合させた[バイオメカノイド]というイメージを作り上げ、悪夢のような連作アート『ネクロノミコン』などを発表。絵画の世界では異端児として、その存在を誇示していた。

そんな孤高ともいえる異能の画家が、なぜ映画の世界へと足を踏み入れたのか? きっかけはアレハンドロ・ホドロフスキーが、後に幻となった『DUNE』のプロジェクトを進行させていた時代にさかのぼる。ホドロフスキーは本作への出演を打診していた、シュール・レアリスト絵画の巨匠サルバドール・ダリからギーガーの絵を見せられ、その異様な世界に魅了。彼をプロダクションデザインに起用したのだ。先述したように企画は実現しなかったものの、ほどなくして同作に特殊効果として参加していたダン・オバノンが、自ら『エイリアン』へとギーガーを招き入れることとなる。

それというのも『エイリアン』では、監督のリドリー・スコットが作品の要となるエイリアンのデザインに頭を悩ませていたからだ。リアルな宇宙生物という課題でさえクリアが難しいうえに、見ただけで恐怖を覚える容姿というデザイン上の要求が、予想以上に創造の高い壁となって立ちはだかっていたのである。そこでオバノンはリドリーに『ネクロノミコン』の画集を見せ、リドリーもギーガーの生み出すイメージを『エイリアン』に欲したのだ。

しかし、ヒルやガイラーらブランディワインの首脳陣はギーガーの絵に「こんなものを描く男はイカれてる」と嫌悪感を示し、またフォックスの役員たちも「気持ちが悪すぎる」と彼の描画スタイルを否定した。だがオバノンとリドリーがギーガーの起用にとことんまでこだわり、上層部に彼の参加を認めさせたのである。

またギーガーはギミックを可動させるスケッチなどもフォックスに提出していたことから、エイリアンのデザインだけでなくセット造りやクリーチャー制作も兼任することになり、作品全体に彼のバイオメカノイドのコンセプトが行きわたっている。そんな徹底した取り組みが功を奏し、同作において1980年、第52回アカデミー賞受賞式で視覚効果賞を受賞したのだ。

ギーガーが亡くなる1年前の2013年。『エイリアン』の制作プロセスを日記として記していたノートや、ポラロイドによる未発表の撮影スチールがまとめられ“ALIEN DIARYS”という書籍として出版された。同著にはギーガーの、初めて映画の現場に接するとまどいや葛藤などが包み隠さず書かれているが、それでも創造をまっとうし、作品を完成させようとする執念がこの本を通じて伝わってくる。

そう、ギーガーにとって『エイリアン』は、単なる映画界からの請負仕事ではなく、彼の深く息のかかった「アート作品」のひとつといって過言ではないのだ。

『エイリアン』の後、ギーガーは『ポルターガイスト2』(86)や『帝都物語』(88)『スピーシーズ 種の起源』(95)などにおけるクリーチャーデザインを手がけ、その道の第一人者として周知の存在となる。いっぽう『エイリアン』シリーズでは『1』以降、クリーチャー原案という肩書きで名のみクレジットされてきた。しかし直接的に作品に関わっているケースも幾つかあり、例えば『エイリアン3』では監督デヴィッド・フィンチャーの要請により、四足歩行エイリアンのベースとなるものを再デザインしているし、また『プロメテウス』においてもデザインの検討時期にリドリーのオフィスに招かれ、求められた意見に応じた素案を提供している。こうして晩年まで意欲的に創作に携わり、2014年5月12日、療養中の病院にてその生涯を終えた。享年74歳。

没後から3年が経ち、エイリアンのオリジンを謳う『エイリアン:コヴェナント』の公開を控えた現在、ギーガーの功績が再び見直されている。

こうした動きに併せ、氏に関連する催し物やドキュメント映画の公開が待機中だ。とりわけ9月2日よりロードショー予定の『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』は必見といえるだろう。2014年にスイスで製作されたこのドキュメンタリーは、晩年の彼の近況にカメラを迫らせながら、ギーガー自身の回想や関係者らの証言を通じて創作の起源を浮き彫りにしていく。また過去の記録映像を交えつつ、本作はエイリアンだけでなく、広く彼のアート世界を俯瞰しており、改めてH・R・ギーガーというアーティストを知るには格好の作品なのだ。

映画『H・R・ギーガーの世界』
http://gigerdarkstar.com
2017年9月2日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷、9月9日(土)東京都写真美術館ホールほか全国順次公開!
Necronom IV (1976) © HR Giger Estate
『エイリアン』5人の重要人物:5 ウォルター・ヒル

ウォルター・ヒルは1942年・カリフォルニア生まれの映画監督。『ゲッタウェイ』(72)の脚本で注目を浴び、75年に『ストリートファイター』で監督デビュー。以降『ウォリアーズ』(79)『48時間』(82)『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)といったヒット作を数多く手がけ、最近もエドガー・ライト監督の強盗アクション純愛ミュージカル『ベイビー・ドライバー』(17)で声の出演を果たしている。

ウォルター・ヒルの『エイリアン』における貢献は、なんといっても自社「ブランディワイン・プロダクション」を設立させ、本作の脚本を映画化へと導いたことだ。ヒルは共同製作者として名を連ねるゴードン・キャロルとデヴィッド・ガイラーにも脚本をまわして企画を検討させ、協定先の20世紀フォックスに企画を委ねた。この判断がなければ『エイリアン』はこの世には生まれてこなかったのだ。

そしてさらに的確な判断だったのは、ヒル自らが監督することを条件に映画化をフォックスに決定させながら、その条件を反故にし、監督を降りた点にある。いや、彼なら彼で、男の臭気でむせ返るような傑作を作ったかもしれない。だが、あの荘厳なルックと、狂気に満ちた暗黒の世界観は恐らく生まれてこなかっただろう。

ヒルが監督を降りたのは『エイリアン』の前年に公開された『ザ・ドライバー』(78)を撮るためだったといわれるが、それは『エイリアン』から自分を遠ざけるための方便だとも伝えられている。その理由として「SF映画が嫌いだった」ということが、あたかも真実であるかのように言われ続けている。なおウォルター・ヒルの名誉のために言うと、筆者がシルベスター・スタローン主演の『バレット』(12)のプロモーション来日時にヒル本人に直接訊いたところ、以下のような回答をしている。

「いや、それ(SF嫌い)は単なる噂だ。SF小説は子どもの頃によく読んだし、愛情もある。ただSF映画は飛躍した設定や、複雑化したVFXの制作プロセス、そして俳優のテンションを上げにくいグリーンバックで撮影する手段に違和感があるんだ。私にとって居心地のいい映画というのは、ジョークは笑えて、弾は当たると痛い。そこに血と肉でできている人間が登場し、彼らは命を賭けて戦っている。そういうリアリティのにじんでいるものが、自分にとっての映画なんだよ」

やはり監督はリドリーに任せて正解だったようだ。またヒルは脚本をリライトし、アンドロイドのアッシュをキャラクターに組み込み、加えてノストロモ号の乗組員2名を女性に変えている。この判断がなければ、ヒロインであるリプリーの存在は危うかっただろう。

『エイリアン』5人の重要人物 番外編  『スター・ウォーズ』

これだけ人物ではないが、『スター・ウォーズ』(77)の大ヒットと成功は、当時の「ジャンル映画は儲からない」という空気を変え、何よりも『エイリアン』製作元の20世紀フォックスの意識を変えさせた。そして劇中の、使い込まれた未来像は「ユーズド・フューチャー」ないしは「デッドテック・フューチャー」という映像美の様式を監督のリドリー・スコットにもたらした。

『スター・ウォーズ』の存在あればこそ『エイリアン』は今、ここにあるのだ。

『エイリアン2』

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続編映画としての革命性

前作『エイリアン』から7年を経過しての続編である。

当時、続編映画は正編をしのぐ大ヒットが見込める手段ではなく、前作のネームバリューに依存して稼ぎを得ようとする志の低いものがほとんどだった。例外的に『ゴッドファーザーPARTII』(74)や『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(80)が、興行、あるいは作品の質において、かろうじて前作をしのぐ存在として認識されるにとどまっていた。

しかし『エイリアン2』は、前作『エイリアン』を超える大ヒットとなっただけでなく、続編映画のあり方に大きな変革を及ぼしたのだ。エイリアンの襲撃から命がけで生還してきた主人公リプリー(シガニー・ウィーバー)を、再びエイリアンの惑星に戻らせるという意外性。しかも一匹だけでも手こずるエイリアンが、よりにもよって軍勢をなして人を襲うのである。また前作でノストロモ号のクルーを苦しめたアンドロイドを悪から善へと変更していくなど、観客の予想を裏切るようなアイディアが山のように組み込まれている。前作を観た者の多くは、せいぜい続編は猫のジョーンズの体内にエイリアンが宿され、それをめぐって地球を舞台とした悪夢が展開されるだろう、と思っていたのだ。

またクライマックスの見せ場が一度だけでなく、二度三度と押し寄せてくるところなども、当時としては新しいスタイルのアクション構成である。そこにはリドリー・スコットの後を受けて本シリーズの監督となった、ジェームズ・キャメロンのスタイルが広範囲にわたって浸透しているのだ。プロダクションデザインや美術に精通し、自らが持つ独自の世界観を画作りへと反映できるところは両者とも同じだが、静と動を緩急自在に操り、恐怖を細心に演出したリドリーとは対照的に、キャメロンの演出は全編がひたすらパワフルで動的興奮に充ちている。例えば本作の編集は、キャメロンが愛するSF映画『2001年宇宙の旅』(68)の レイ・ラヴジョイが担当したが、『エイリアン2』のクライマックスの10分間だけで、彼が担当する通常の映画1本分の作業時間を費やしたという(そのため編集が遅れに遅れ、音楽のジェームズ・ホーナーは手痛いしわ寄せを食らった)。

このように、前作とはとことん反対のベクトルに向かった作りで、『エイリアン2』は『1』と拮抗する支持を集めているのだ。

ミリオタ垂涎の兵器描写と、キャラクター性を確立させたリプリー

またキャメロンは本作をロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』の仮想的な映画化と位置付け、宇宙海兵隊がエイリアンを根絶やしにしようとするミリタリー色の強い作品にすることで、密室サスペンスだった『1』との差別化を図ろうとした。海兵隊が搭乗するドロップシップや装甲車などは、現用兵器をマッシュアップさせたような外観でリアリティを与え、銃火器類は揺れを低減させるステディカム用のアームをつけたスマートガンや、光学式残弾表示機能のついたパルスライフルなど、オリジナリティあふれるガジェットを起用しマニアを驚愕させた。果てはリプリーとエイリアンクイーンを互角に戦わるための手段として「パワーローダー」という強化スーツを登場させるに至っては、本作が『宇宙の戦士』であることを主張しているようなものである。

また、本作ではエレン・リプリーのキャラクター性を確立させたことも、大きな功績といえるだろう。前作『エイリアン』でただ一人の生存者として残った彼女は、いわゆるホラー映画における「スクリーミング・クイーン」に等しい存在だった。しかしエイリアンの恐怖に打ち勝ったその勇敢なキャラクターをキャメロンは掘り下げ、ハリウッド映画における「強い女性ヒーロー」のアイコンを確立させたのである。

また娘を亡くしたリプリーと対峙する存在として、エイリアンのライフサイクルに女王アリの生態に似た「エイリアンクイーン」を独自に設定し「母性VS母性」という戦いの構図を形成させている(ただリドリー・スコットによる一連の『エイリアン』作品には、エイリアンクイーンという存在は登場しない)。

さらには、これだけの大型作品をわずか1850万ドルで仕上げるというコストパフォーマンスの良さも、B級映画の帝王ロジャーコーマンのもとで低予算映画のノウハウを学んだキャメロンならではの成果である。『エイリアン』の続編は製作費の試算によって3500万ドルはかかるといわれ、それも製作に踏み切れなかった要因のひとつだったのだ。

そしてなにより、『エイリアン』はこの『2』によって、正編から基本的な設定を踏襲しつつ、監督の作品スタイルや演出的な個性をブレンドしていくとういう、シリーズのスタイルが明確になっていったのである。

拡張バージョン

またキャメロンは、劇場公開版に未公開フッテージを追加して別バージョンを提供するスタイルをポピュラーにした。『エイリアン2』の『完全版』は、1992年にビデオでリリースされ、17分間におよぶ削除された映像が復元されている。 追加されたのは「ニュートの家族がLV-426で放棄された宇宙船と最初に遭遇する」シーン。「リプリーには娘がおり、コールドスリープで眠ってる間に死亡したことを知らされる」シーン。「海兵隊員が自動掃射のセントリー銃を使用するシーン」などである。こうしたシーンが挿入されたことで、『2』の特徴であるスピード感は無くなったものの、作品を楽しむ上での情報が補完され、奥行きの深い作りになった。こうした発表スタイルが起点となり、『エイリアン』シリーズは監督承認の有無を問わず『2』のほか『1』『3』『4』に同様の拡張バージョンが存在する。

『エイリアン3』

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シリーズのカラーを一新させたフィンチャーのセンス

SF作家のウィリアム・ギブスンを始めとし、『ダイ・ハード2』(88)のレニー・ハーリンや『奇蹟の輝き』(98)のヴィンセント・ヴォードなど、脚本家や監督がひっきりなしに変わっていき、シリーズ中もっとも難産だった『エイリアン3』。しかし今こそ、この映画は評価の再考が望まれる作品だと断言しておきたい。

『セブン』(95)『ソーシャル・ネットワーク』(10)など、劇中のどんな要素からもハイアートなイメージを作り出すデヴィッド・フィンチャーは、本作で商業映画監督デビューを果たした。近年は『ゴーン・ガール』(14)など、その外観へのこだわりが内なる技術的な支えの部分へと移行し、視覚的な派手さは鳴りを潜めているが、『エイリアン3』はその対極にある。ゴシック調を狙った脚本の意図を汲む、油彩のようなこってりした色の盛りや、極端に際立たせた陰影のコントラスト。そして下から煽る、あるいは上から見下ろすといった荘厳な構図など、それらフィンチャーらしい強いインパクトの画作りは、同作において既に披露されている。

なにより称揚すべきは、シリーズのトーンを一新させたことだ。これまでの『エイリアン』そして『エイリアン2』はブルーを基調としたカラーになっていたが、フィンチャーはこれを継承せず、アンバー(琥珀)の色合いを用い、セピアがかった黒味の深い画でシリーズのイメージを著しく変貌させている。この視覚的な試みは絶大な効果を発揮し、後にジャン=ピーエル・ジュネが『エイリアン4』を監督するさい、フィンチャーのこのカラーを受け継ぐよう撮影監督のダリウス・コンジに指示したという(逆にコンジは後に『セブン』で、『4』のときに用いたENR(銀残し現像)を施している)。

またフィンチャーは撮影監督に尊敬してやまない『ブレードランナー』(82)のジョーダン・クローネンウェスを指名し、あの見事なフューチャーノワールのビジュアルを再現しようとしたが、ジョーダンはハードな現場撮影が持病(パーキンソン病)に差し障り、途中降板を余儀なくされた。そしてその撮影プランを、『ブレードランナー』と同じリドリー・スコット監督の『レジェンド/光と闇の伝説』(85)の撮影監督だったアレックス・トムソンが受け継いだ。トムソンはジョーダンのようにはいかなかったが、10ミリのアナモフィックレンズをステディカムに搭載し、それをコマ落として移動撮影することで、像の歪みが特徴的なエイリアンのPOV(一人称視点)を生み出している。

さまざまな悪条件のなか、フィンチャーはそこまで徹底して、視覚に訴えるエイリアン映画を作ろうとしたのだ。

ヒューマノイド型から解放されたエイリアン

そして『3』は、エイリアンの外観と生態に変化を与えたえたことも特筆に値する。これまでのエイリアンにはなかった、セクシャルな進化を遂げているのだ。これに関しては、フィンチャーがエイリアンの生みの親であるH・R・ギーガーに再デザインを依頼し、四つ足歩行のしなやかな獣のようなフォルムを要求した。劇中、エイリアンの宿主が犬だったことから、その性質を持つ肉体へと変化を遂げたからだ。

過去作である『1』や『2』のエイリアンは、中にスーツアクターが入る着ぐるみか、アニマトロニクスによる表現がなされてきた。だが、ヒューマノイド型であればその方法で通すことも可能だが、今回ばかりはそうもいかない。

そこで新たな手法となる、ロッドで操作するパペット型のエイリアンが造られ、撮影に用いられた。浄瑠璃人形のように指示棒を操作して動きをつけ、その指示棒を合成で消してしまうやり方だ。これによってヒューマノイド型にとらわれない、動物の動きを可能とするエイリアンが誕生したのである。

ところが、こうした新しいことに挑む姿勢は、なにかと保守派の賛同を得にくい。フィンチャーは製作の上層部と対立が絶えず、それが作品に大きく影響した。口出しする人間があまりにも多く、映画はコントロールを失い、短く刈り込まれた劇場公開版は人間関係が分かりづらく、正当な評価の妨げになってしまったのだ。

しかし2003年、本作の35分長い『アセンブリカット版』(日本では【完全版】と表記)がDVDで発表され、このフィンチャーのデビュー作に対する、再評価への機運が高まってきた。劇中に登場する囚人たちの宗教的な側面や人間関係が明白になり、作品に対する理解が及ぶようになったのだ。

理解が及べば、後は落ち着いて映像や音楽、編集に意識を向けることができるのではないだろうか?

『エイリアン3』の本来あるべき評価は、今あなたに委ねられる。

『エイリアン4』

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リプリーの「自分探し」の物語

『3』の最後で、リプリーは溶鉱炉に身を投げ、エイリアンの存在を自らの死と共に葬った。『エイリアン』シリーズの完全決着がつけられたのだ。

ではなぜ『エイリアン4』は成立したのか? デヴィッド・ガイラーら首脳陣も全く乗り気ではなかったが、水面下でシリーズの再開を画策していたフォックスの重役であるジョージ・サラレギーが、後に『アベンジャーズ』(12)の監督としてマーベルのフランチャイズ展開に寄与するジョズ・ウェドンに脚本を委ね、草稿を書かせたところから復活の火が上がりだす。当時ウェドンはフォックス製作のテレビドラマ『バフィー 〜恋する十字架〜』(97〜2003)で活躍し、キアヌ・リーブス主演のノンストップアクション『スピード』(94)の大幅改稿をしたりと、同社の優秀なシナリオライター戦力だった。

そしてウェドンは、サラレギーからのもうひとつの要求=「リプリーを復活させてくれ」というオーダーを汲み『4』の脚本を完成させる。プロジェクトの発言権を持つシガニー・ウィーバーを関与させることで、企画を実行に向かわせようとしたのだ。

そこで物語は、エイリアンのDNAを持つリプリーがクローンで再生され、軍事利用のために利用されるという設定を組み立て、リプリーが自分探しをする物語としてテーマを成立させた。これによってシガニーは再びエイリアンの世界に戻ることになり、製作にもゴーサインが出たのである。

リプリーの再生と共に、エイリアンの映画も復活を果たしたのだ。

フランス人監督の起用

シガニーを筆頭に主要キャストは決まりながらも、監督の人選だけが難航していた『エイリアン4』。プロジェクト進行の過程で『トレインスポッティング』(96)のダニー・ボイル、そして『ユージュアル・サスペクツ』(95)のブライアン・シンガーなどが打診されたが、二人ともプロジェクトに乗り切れずに降りていった。このアプローチからもわかるように、新しい才能を持つ外国人監督に、新たな『エイリアン』の演出を委ねるのは既定路線だったのである。

『ロスト・チルドレン』(95)のジャン・ピエール=ジュネを『4』の監督にしようという動きは、こうした流れをベースとするものだったのだ。ちなみにこのときの20世紀フォックスの接触から、ボイルは『ザ・ビーチ』(00)を監督することになり、シンガーは後に『Xーメン』(00)を手がけることになる。

ジュネ自身も本作は「終わったシリーズ」だという認識でいたので、監督のオファーは寝耳に水だった。当時ジュネは『アメリ』(01)の脚本を執筆中で、自分のプロジェクトを抱えていたこともあり、『4』の監督にあまり前向きではなかったのだ。しかし他ならぬシガニーの説得によって、ジュネは新しい『エイリアン』への参加を決断する。

しかし、海外の監督がハリウッドに招聘されて撮る映画は、往々にして失敗するケースがほとんどだ。ジュネもそうした懸念を抱いていたし、加えて彼は英語が話せず、現地スタッフとのコミュニケーション問題も、大きく壁として立ちはだかった。

そこでジュネは、フランスで組んでいたスタッフの約半数を『エイリアン4』のプロジェクトに招き入れ、軋轢の生じない製作体制を敷いたのである。撮影監督のダリウス・コンジに、編集のハーヴ・シュナイド。パリのVFX工房のデュボア社を持つ視覚効果のピトフ(後に世界初のHD24P撮影作品『ヴィドック』(01)を監督)など、気心の知れた、自分のヴィジョンを濁りなく具現化できる製作仲間をハリウッドに呼び寄せたのだ。キャストもその例外ではなく、ジュネはロン・パールマンやドミニク・ピノンといった自作の常連役者も『4』に投入したのだ。

結果、奇抜なアイディアと独特な映像スタイル、ブラックなユーモアと残酷さがクセになる、フランス人監督による『エイリアン』が成立したのである。

CGによるエイリアンの創造

『エイリアン3』がヒューマノイド型ではない、四足歩行のエイリアンをロッドパペットで作ったように、本作でも新たな試みによるエイリアンが生み出されている。その代表的なものが、CGIでクリエイトされたエイリアンだ。

担当したのは後に20世紀フォックスのアニメーションスタジオへと成長していく「ブルースカイスタジオ」で、水中を泳ぐエイリアンのショットがCGイメージとして作成された。これもまた『3』と同じく、シーンの表現がスーツやメカニカルパペットなどでは難しいことからとられた策であるが、史上初となる物理的な要素のないエイリアンの創造として、特記しておくべき事柄だろう。

他にも劇中に登場するエイリアンの特徴としては、全般的に過去作のものよりも生物感が強められた。その代わりに『3』では取り払われてしまった頭部の透明フードや背中の突起物などが復活するなど、エイリアンらしさを損ねない配慮がなされている。また人間とエイリアンのハイブリッド種である「ニューボーン」が巨大パペットで造形され、より生態を豊かに表現する試行が『4』ではおこなわれたのだ。

『プロメテウス』

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リドリー・スコット、33年ぶりとなる宇宙SFへの帰還

数学者エリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)らのチームは、地球上の場所も年代も異なる数々の遺跡から、共通のサインを発見する。それを知的生命体からの招待状だと判断した彼女は、サインが示す惑星へと、クルーと共に宇宙船プロメテウス号で旅立つのだが……。

巨匠リドリー・スコット監督が『エイリアン』以来久々に手がけた、33年ぶりの宇宙SFである。現代劇やアクションや史劇など、さまざまな題材に取り組んできたハリウッドの巨匠が、再び自らの出発点となったジャンルへと帰ってきたのだ。

『プロメテウス』は一作目を手がけたリドリーのコンセプトに基づく『エイリアン』のプリクエル(前史)として製作が開始された。同作の劇中に登場した、エイリアンに滅ぼされたとおぼしき巨大生命体の文明と、遺棄された彼らの宇宙船内で見つかったシンボリックな奇像「スペース・ジョッキー」について映画は言及していく。しかし、企画を進める過程でこの巨大生命体である『エンジニア』の存在がメインに扱われ、エイリアンの存在は副次的なものとなった。そして劇中に登場する惑星もLV-223と名付けられ、『エイリアン』に登場した同一場所とは異なっている(同作での惑星名はLV-426)。そのため解釈的には「『エイリアン』と同じ世界観を共有したSF大作」という位置付けのものになっている。

本作は『エイリアン』と直結する世界なのか?

しかし、劇中におけるウェイランド社や、アンドロイドであるデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)の存在など、『エイリアン』と世界観を共有しているからこそ納得させられる部分も多い。

なにより『プロメテウス』は、『エイリアン』のアイデンティティであった「恐怖サスペンス」という作品精神をキチンと受け継ぎ、全編が血も凍るようなホラータッチで描かれている。堂々たる荘厳さを作品にまとわせながら、その本質は観客を刺激的に震え上がらせる「SFホラー」という点で『エイリアン』と地続きの物語だと断言できるのだ。たとえば劇中、敬虔なクリスチャンであるショウがゼノモーフ(異生物=エイリアン)の子を宿し、それを堕胎するというどす黒い描写がある。しかしそれは特定の宗教観がもたらす恐怖以上に、『エイリアン』でケイン(ジョン・ハート)の腹部をやぶってチェストバスターが出てくる、あのショッキングな描写の反復としておぞましさを増幅させるのだ。

さらにリドリー・スコットの最新作である『エイリアン:コヴェナント』こそが、『エイリアン』世界と『プロメテウス』世界の一致を証明してくれるだろう。エイリアンの名を公然と掲げている『:コヴェナント』は、『プロメテウス』のエンジニアとアンドロイドのデヴィッドの存在が物語のキーパーソンとして登場し、同作と完全に直結した続編なのだ。

ただそうした性質上、『エイリアン:コヴェナント』を独立した作品として観てしまうと、理解が及ばない部分があるのは否めない。なので本作を観るにあたり、この『プロメテウス』の復習は必至といえるだろう。

『ブレードランナー』とのテーマの同一性

また『プロメテウス』は「人間を造り出した神の名」を冠するタイトルだけに、アンドロイドと人間、人間とエンジニア、そしてエンジニアとゼノモーフ(エイリアン)という「創りし者」「創られし者」の相関関係と生命観が、哲学的命題のように横たわっている。そういう点では『エイリアン』以上に同じスコット監督のカルトSF『ブレードランナー』(82)を取り込んで考察したほうが、リドリーの作家性への解読や、作品の謎めいた部分への解釈がより膨らむだろう。35年ぶりとなる続編『ブレードランナー 2049』(監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ)の公開も控えた『ブレラン』だが、むしろ続編のためよりも『プロメテウス』を今いちど再考するために、この機会に観直すべき古典なのかもしれない。

『エイリアン:コヴェナント』

9月15日Fri 全国ロードショー
配給/20世紀フォックス映画
© 2017 Twentieth Century Fox

SF映画の勘を取り戻したリドリー・スコット

リドリー・スコットが2012年に手がけた『プロメテウス』は、『エイリアン』の世界観を同時代のSF映画らしいフォルムへとアップデートさせ、今なおその夢魔のような設定が現在に通用することを証明した。

だがなによりも『プロメテウス』の功績は、リドリーにSFの勘を取り戻させたことにある。1982年の『ブレードランナー』から30年間、このジャンルとは疎遠だった巨匠が、『プロメテウス』からわずか3年後に『オデッセイ』(15)を作り上げる。同作は血も凍るような残虐な宇宙生物も、人造人間が創造主に抗うデストピアな社会も登場しない。だが一人の科学者が知識と勇気を支えに、火星でのサバイバルを経て地球生還を目指すというライトな内容は、それゆえに氏のSFセンスを程よく活性化させ、同ジャンルに対する柔軟性をもたらしている。

『エイリアン:コヴェナント』は、そんな『オデッセイ』からわずか2年でリドリーが再びSFにアクセスした、『エイリアン』の前日譚だ。物語は同作の悲劇から20年前にさかのぼる2104年。2000人の移住植民者と何百もの人間の胚を冷凍保存していた宇宙船『コヴェナント』号では、航行中に起こった事故によって、スリープ状態にあった船長が死亡してしまう。生き延びた他のクルーたちは近くの未登録の惑星から「カントリー・ロード」を奏でる送信を傍受し、向かうはずの惑星よりも近い場所に移住可能な星を発見する。着陸してみると、そこは花以外の生命のない、見た目には居住可能な場所だった。しかし、降り立ったクルーたちを恐ろしい現象が襲う。何人かが突然変異を起こす菌に感染し、突然バタバタと倒れていったのだ。さらにはそんなクルーたちに追い討ちをかけるように、正体不明のどう猛な生物が、すさまじいスピードで彼らを襲い始める……。

『エイリアン』の恐怖へと立ち返る残酷絵巻

リドリーはSFジャンルの上級クリエイターだが、同時に残酷描写の求道者でもある。SFへの勘を取り戻した彼は、返す刀でこの性質をも呼び覚まさせ、この『エイリアン』へと直結する道に血の下塗りを施していく。そして、後のエイリアンへと進化していくであろう得体の知れない生物が、残虐に人を殺していく様は、まるで『オズの魔法使』(39)の黄色いレンガの道を行くドロシーのように、観客にその真っ赤に染まった道を歩ませ『エイリアン』の記憶へと辿り着かせていくのだ。『プロメテウス』では、エイリアンに滅ぼされた謎の化石の巨人を「すべての生物を生み出す創造者」と設定づけ、そのもったいぶった解釈が本来の主役であるエイリアンを脇に追いやってしまった。だが今回の『エイリアン:コヴェナント』は、本来あったリドリーの作家性とエイリアンの恐怖を原点に立ち戻らせ、殺人マシーンとしての同キャラクターを追求している。

なによりこのエッジの立った感性を、80歳という老境に達した監督が持ち得る奇跡に驚かされる。『エイリアン:コヴェナント』がもたらすものは、エイリアン神話の復活だけではない。それを生み出す創造者=リドリー・スコットの、恐怖王としての姿も蘇らせてしまったのだ。

尾崎一男(おざき・かずお)
映画評論家&ライター。主な執筆先は紙媒体に「フィギュア王」「チャンピオンRED」「映画秘宝」、Webメディアに「ザ・シネマ」「映画.com」などがある。併せて劇場用パンフレットや映画ムック本、DVD&Blu-rayソフトのブックレットにも解説・論考を数多く寄稿。また“ドリー・尾崎”の名義でシネマ芸人ユニット[映画ガチンコ兄弟]を組み、TVやトークイベントにも出没。

■参考文献・資料(発行順)
季刊シネフェックス3『エイリアン』バンダイ(1984)
H・R・ギーガー/田中克己 訳『ギーガーズ・エイリアン』トレヴィル(1986)
ロードショー11月号第一付録『エイリアン2大全集』集英社(1986)
DON SHAY“cinefex 27 ALIENS”(1986)
ザ・テレビジョン臨時増刊『エイリアン2』角川書店(1986)
CINEFEX 1『エイリアン3』トイズプレス(1993)
アンドリュー・マードック&レイチェル・エイバリー/石川順子・訳『メイキング・オブ・エイリアン4』ソニーマガジンズ(1998)
CINEFX18『エイリアン4』トイズプレス(1998)
アレック・ギリス&トム・ウッドラフ・Jr./村上清幸 訳『エイリアンvs.プレデターメイキングブック ーADIのクリーチャー・エフェクトー』エフエックス(2004)
レベッカ・キーガン/吉田俊太郎 訳『ジェームズ・キャメロン 世界の終わりから未来を見つめる男』フィルムアート社(2010)
イアン・ネイサン/富永和子 他 訳『エイリアン・コンプリートブック』竹書房(2011)
ポール・スキャンロン&マイケル・グロス/池谷律代 訳『ブック・オブ・エイリアン』小学館集英社プロダクション(2012)
マーク・サリスバリー『プロメテウス アート・オブ・フィルム』ヴィレッジブックス(2012)
シネフェックス日本版NUMBER26『プロメテウス』ボーンデジタル(2012)
H.R.Giger“ALIEN DIARIE 7|8”PATRICK FREY(2013)
マーク・ソールズバーリー『エイリアン|アーカイブ』ボーンデジタル(2014)
SIMON WARD“ALIENS THE SET PHOTOGRAPHY”TITAN BOOKS(1016)

■映像資料(リリース順)
スペシャルコレクションLD『エイリアン』パイオニアLDC(1995)
スペシャルコレクションLD『エイリアン2 完全版』パイオニアLDC(1992)
Blu-ray『エイリアン・アンソロジー』20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン(2010)
Blu-ray『エイリアンVS.プレデター』20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン(2012)
Blu-ray『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン(2012)
Blu-ray『プロメテウス 4枚組コレクターズ・エディション』20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン(2012)
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