ザ・シネマをはじめとする、東北新社グループ7チャンネル(ザ・シネマ、ファミリー劇場、スーパー!ドラマTV、ヒストリーチャンネル、クラシカ・ジャパン、囲碁・将棋チャンネル、スター・チャンネル)では、震災から1年となる3月11日(日)に、3.11合同特別番組『ニッポンの笑顔‐こころの復興を求めて‐』を放送します。


 “笑顔は世界共通のコミュニケーション”をテーマに、独自のアート活動を行う「MERRY PROJECT」の代表・水谷孝次氏。彼は東日本大震災の後、何度も被災地に赴き、被災者たちにカメラを向けている。果たして、人々に笑顔は生まれるのだろうか?


 番組では、 福島・いわき市の商店街や商工会議所の人、宮城・東松島市の仮設住宅で暮らす自治会長夫妻、岩手・陸前高田市にある保育園の子どもたち・・・東北3県を“笑顔の傘”で結ぶ水谷氏の活動を通し、震災から1年経った現地の人々の姿、思いを捉え、笑顔の持つ力を考えていきます。


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3.11合同特別番組『ニッポンの笑顔‐こころの復興を求めて‐』

【放送日時】 3月11日(日)





3月は特集「映画の中のニューヨーク」を届け!ニューヨークといえば自由の女神。集ではもちろん自由の女神(1)が登場する『ゴッドファーザーPART II』、『スプラッシュ』を放送しますが、ニューヨークはそれだけではありません!今回のブログでは、ニューヨーク在住経験のある映画ライターの平井伊都子さんに、自由の女神以外でも覚えておきたい、映画の中のニューヨークの名所を紹介してもらいましょう。
 
 

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映画を彩る街・ニューヨーク
文/平井伊都子

 もしもアカデミー賞にロケーション部門があったら、ニューヨークの街はノミネートのほとんどを独占してしまうことだろう。それだけたくさんの映画の舞台となり、魅力的な姿を映し出して来たニューヨーク。この街のあの場所が描かれて来た舞台裏を知ると、映画の中のニューヨークをより楽しめるようになる。

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 いわゆるニューヨークと呼ばれるエリアは、マンハッタン島を中心に合計5つの区域で成り立っている。

 中心にあるマンハッタン島と隣のブルックリンには3本の橋が渡っており、最も南に位置し、最も美しいと言われ数々の映画でも描かれてきたのがブルックリン橋(2)

 アメリカで屈指のコメディ俳優、ベン・スティラーが監督した『僕たちのアナ・バナナ』ではマンハッタンから見て橋の向こう側、ダンボ地区にあるブルックリン・ブリッジ・パーク(3)がロケ地として使われている。映画同様、このあたりからはマンハッタンの美しい摩天楼を眺めることができるため、昼夜問わず多くのカップルや観光客が訪れる。

 また、『10日間で男を上手にフル方法』にはスタッテン・アイランド(4)へ行くシーンがあるが、マンハッタンからスタッテン・アイランドへは無料のフェリーでしか渡ることができず、ブルックリンとスタッテン・アイランドを渡すペラザノナローズ・ブリッジ(5)が結んでいる。
 タクシーで去っていくケイト・ハドソンをマシュー・マコノヒーが走って追いかけるラストシーンはブルックリン橋の上。通常、徒歩や自転車は車道の上にある橋を渡るのだが……。

 5月に放送する『セックス・アンド・ザ・シティ』でも、仲違いしたミランダとスティーブがこの橋の上で夫婦としてやり直すことを誓う感動的なシーンが繰り広げられる。
 

 
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 マンハッタン内に星の数だけあるホテル群も、映画の舞台として大事な役目を担っている。

 例えば『ホーム・アローン2』のザ・プラザ(6)、イーサン・ホーク監督の、タイトルもそのままの『チェルシー・ホテル』(7)など単なるロケ地以上の存在感を示すものも。

 その中で、最も多く映画の舞台に使われたホテルのひとつは、間違いなくウォルドルフ=アストリア・ホテル(8)だろう。

 ミッドタウン東側のグランド・セントラル駅に近いこの高級ホテルには、そうそうたる人物が宿泊していたとしても有名。マリリン・モンローやフランクリン・D・ルーズベルト大統領、昭和天皇や吉田茂も宿泊者リストに名を連ね、『Jエドガー』(クリント・イーストウッド監督)で映画化されたハーバート・フーヴァーはウォルドルフ=アストリアに居住していたことがある。

 いまでもこのホテルでは映画関連の記者会見や取材場所として使われることが多く、ジャンケットと呼ばれる映画のプレスデーが開催される週末には、黒塗りのリムジンがホテル正面玄関に横付けされ、スターたちがホテル入りする。
 マンハッタン内でプレスデーが行なわれるホテルは限られており、ウォルドルフ=アストリアで張っていればスターに会える確立も高そうだ。

 そういった外交や映画界とのつながりが深いためか、このホテルは映画の中にもたびたび登場する。
 
 
 

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 フランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザーPART II』でも使われているが、これは実在したマフィアたちがウォルドルフ=アストリアを定宿にしていたという逸話からきているのだろう。

 主演のエディ・マーフィ自身もよくこのホテルに宿泊していたことから『星の王子ニューヨークへ行く』でもアキーム王子が泊まるホテルとして登場する。『メイド・イン・マンハッタン』ではジェニファー・ロペスがメイドとして働くホテルに、『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』ではアル・パチーノ演じる盲目の軍人が宿泊、そして『ウディ・アレンの重罪と軽罪』の舞台にもなった。
 
 そのウディ・アレンは彼が住むアッパーイーストにある高級ホテル、カーライル(9)のバーにて彼が映画の撮影をしていない秋~春にかけて毎週月曜日クラリネットを吹いているので、彼を間近で見るチャンスかも。
 
 

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 ニューヨークの真ん中に位置する巨大な公園、セントラル・パーク(10)も映画の舞台としていろいろな顔を見せて来た。

 ここで撮影された映画は数知れず、セントラル・パークのすぐ南に位置するザ・プラザが舞台の『ホーム・アローン2』(6)、公園の西側にある自然史博物館(11)が舞台の『ナイト・ミュージアム』(余談だが、主演のベン・スティラーは子供の頃、この博物館のすぐ近くに住んでいたそうだ)、そして紅葉のセントラル・パークの美しい景色が見られる『オータム・イン・ニューヨーク』など。

 『僕たちのアナ・バナナ』でエドワード・ノートンにジェナ・エルフマンが「ニューヨークがこんなに美しいなんて」と言うシーンで、セントラル・パーク内の池にかかるボウ・ブリッジが使われている。ラスト、3人が仲良く歩くシーンはセントラル・パーク東側にあるメトロポリタン美術館(12)の屋上にある彫刻ガーデンだ。

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 そして、ちょうどセントラル・パークを挟んだ西側の72丁目に位置するのが高級アパートメント、ダコタ・ハウス(13)。この高級アパートの名を世界中に広めたのは1980年12月8日に起きたジョン・レノン銃撃事件だろう。

 ジョン亡き後、彼が住んでいた部屋から眺めることができる場所にストロベリー・フィールズのモニュメントが作られた。いまでもこのアパートに住むオノ・ヨーコによって建てられた慰霊の地には多くのファンが訪れ「イマジン」を口ずさんでいる。

 ダコタ・ハウスは映画の舞台としても多くの作品に登場しており、ロマン・ポランスキーの『ローズマリーの赤ちゃん』ではミア・ファロー演じるローズマリーと夫(ジョン・カサヴェテス)が引っ越してくるアパートとして、『バニラ・スカイ』ではトム・クルーズが住むアパートとして登場している。

 また、同じくニューヨークの高級住宅地を舞台にした『パニック・ルーム』も瀟酒なタウンハウスが舞台となっている。地価の高いニューヨーク、特にマンハッタン内では高層アパートではなく低層のタウンハウスに住むことができるのは限られた極一部の富裕層のみ。こういった家に住む人々の身に起きる奇怪な出来事……というのが「○○○は見た」的な興味を掻き立てる要因のひとつになっているのかもしれない。

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 ブルックリン橋、高級ホテル、セントラル・パーク、高級アパートメント、そのどれもがニューヨークらしく、ここにしかない情景として映画を物語るのに重要な役割を担っている。

 同じロケ地でも全く違った見え方がする映画を見比べてみるのもおもしろい。いつかニューヨークを旅したときに、映画の中で観た景色が思い浮かぶというのも、映画と現実がリンクする素敵な経験となるだろう。

平井伊都子
編集/ライター。雑誌「CUT」の編集を経て、カルチャー誌、女性誌などで映画関連の記事を担当。2006年~2010年までアメリカ・ニューヨークに在住、アンジェリーナ・ジョリー、レオナルド・ディカプリオなど映画スターのインタビューや街情報などを執筆。

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『僕たちのアナ・バナナ』© Touchstone Pictures

『10日間で男を上手にフル方法』TM & COPYRIGHT © 2011 BY PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

『星の王子ニューヨークへ行く』COPYRIGHT © 2011 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

『ローズマリーの赤ちゃん』COPYRIGHT © 2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

洋画専門チャンネル ザ・シネマの編成部スタッフが、1人1本、きわめて個人的にオススメしたい作品をご紹介!


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『天国から来たチャンピオン』 【3月放送日】17日、22日、28日
COPYRIGHT © 2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.


生きるんだ、ジョー!

不慮の事故によって天界へと召されたフットボール選手のジョー。だが彼の死は、天界の使者の手違いによるものだった。慌てた彼は、なんとか別の肉体を得てスーパーボール出場を目指すが…。
1978年に製作された本作。当時はCGも発達していなかった為か、それとも予算の関係か、所々のシーンで映画を観る私たちの想像に頼るところが面白い。例えば、彼が乗り移っていく肉体。ジョーが違う人物の肉体に移り変わっても、ジョーの容姿は元の“ジョー”のまま。周りの人は、乗り移ったことが分からない(ということになっている)。私達の想像力を借用しながらも、最後は温かい気持ちになれる良作。調子はずれなサックスの音色も癖になります。

銀輪次郎


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『地獄の英雄』  【3月放送日】 31日
COPYRIGHT © 2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.


ビリー・ワイルダー監督はロマコメだけの巨匠ではない!

映画ファンでもビリー・ワイルダー監督と言えば、「アパートの鍵貸します」とか「麗しのサブリナ」とか、ロマコメとかハッピーな作品の名手というイメージが強烈ですが、実はこの巨匠の人間に対するゾッとするほどシニカルな厳しい視点を感じさせられたのが、この「地獄の英雄」です。一流紙の新聞記者をクビになり地方新聞の記者をしている男が、落盤事故で生き埋めになった男の救出をわざと遅らせて大スクープに仕立て上げようとする野心と、それに踊らされ,むらがる野次馬たちやマスコミの愚かさを描きます。2010年8月に起きたチリの鉱山生き埋め救出事件の際に、アメリカではこの1951年の映画の再現という記事が出たほど、映画とは思えぬ切れ味鋭い描写に改めて感服です。主演のカーク・ダグラスは、自分のキャラクターがあまりに冷酷なので演じるのが不安になったらしい。恐るべし!ワイルダー監督!ただのいいおじさんではないことをみんなに知って欲しい。
招きネコ


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『愛人/ラマン』 【3月放送日】 19日、29日
©Renn Productions,Burill Productions,Films A2 all rights reserved 


誓って、オヤジだからこの手の映画が好きなのではありません。高校の頃からのオールタイムmyベストです
ベトナムが仏領インドシナと呼ばれていた時代。貧しいフランス人少女と裕福な華僑の青年との、刹那的な愛の日々を描くロリータ映画の傑作。主演女優ジェーン・マーチの一瞬の“旬”を逃さずフィルムに記録した奇跡。蒸すような東南アジアの白昼、脂テカテカになりながら繰り広げられる、臭うようなセックスの生々しさ。そして、今や永遠に失われてしまった、若さと美しさ、ひとつの恋愛、懐かしきコロニアル様式への、狂おしいような追憶。以上が三位一体を成し、強い磁力を形成。当時高校生だったワタクシのハート(股間ではない)を直撃し、以来20年、ずっとマイベストな1本になっている。
飯森 盛良


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『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』 
【3月放送日】 1日、4日


子供の頃に見たかった。
いかにもティム・バートン風なゴスかわいい世界観が何とも魅力的。いたいけな三姉弟妹の遺産を狙う悪漢にジム・キャリーが扮し、コミカルな怪演と久方ぶりのエキセントリックな演技を見せる愉快なダーク・メルヘン。長女ヴァイオレット役にはエミリー・ブラウニング。『エンジェル ウォーズ』の制服美女姿が記憶に新しい。イケメンボイス×イギリス英語の、ジュード・ロウのナレーションも素晴らしい。あと久々にエンドクレジット(の影絵)で感動いたしました。本編に勝るとも劣らないクオリティです。
山田

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