洋画専門チャンネル ザ・シネマの編成部スタッフが、1人1本、きわめて個人的にオススメしたい作品をご紹介!

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誰もが見たい共演の組み合わせNO.1!

『ボーダー(2008)』
【7月放送日】15日、21日、25日
(C) 2007 RIGHTEOUS PRODUCTIONS, INC.


 ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが豪華共演!「ゴッドファーザーPART II」の親子関係でもなく、「ヒート」の憎みあう敵同士でもない。本作では相性抜群のベテラン刑事を二人が熱演します。正直、デ・ニーロとアル・パチーノがここまで仲良くしている姿は見たことがなく、作品冒頭でお互いにニコニコしている姿は何だか不思議な気もします。とはいえ、やはり、この二人、いくつになってもすごい演技力。途中から、初めて見る仲良しの違和感も全く気にならなくなり、ぐいぐいと作品に引き込まれていきます。そして最後に用意される驚きの結末。作品の展開も小気味良く、二人の共演を安心して楽しめるオススメ作品です。
銀輪次郎

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おれは男だ!ラブコメ大好き!! さあ、貴殿もB.C.シンドローム(?)で感涙せよ!

『25年目のキス』
【7月放送日】7日、9日、17日
© 1999 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

 ワタクシ、無類のラブコメ好きである。特に、「ブスっ娘大変身で萌え」な醜いアヒルの娘ジャンルが、ハートに直角に突き刺さっちゃうのである。大変身シーンで「よかったね」と胸の前で指を組みつつ他人ごとながら涙を流せちゃうのである。これを、ビューティー・コロシアム症候群と言う(ウソ。言わない)。この手のジャンル、問題は、ブスっ娘が大してブスではないことだ。地味でダサくてモテない、というキャラ設定なのに、女優本人の顔ポテンシャルが高すぎちゃってて、どう辛めに見ても可愛いのだ。にもかかわらず"ブス"という設定でストーリーが進んでいく点、残念ながら、まことに無理があると申し上げざるをえない。…のだが、我が愛しのドリュー・バリモアよ!よくぞここまで汚れた!! ドリュー・ラブコメぜんぶ好きだけど、強いて選べばこれがマイ・ベストかな。
ラブコメラブ漢 飯森盛良

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暴力の限りを尽くす反戦映画。ラストのシュタイナーの高笑いの意味について解釈を議論したら、夜が明けた思い出があります。

『戦争のはらわた』
【7月放送日】7日、13日、26日
© 1977 Rapid Film GMBH - Terra Filmkunst Gmbh - CANAL+ Image UK Ltd.

 バイオレンス描写と物語、どちらもにもサム・ペキンパー監督の世界観満載の『ワイルド・バンチ』の戦争映画版。第二次世界大戦末期の東部戦線で、敗戦濃厚なドイツ軍が、攻め込むソ連軍相手に抵抗する最前線が舞台。とにかく、登場人物は薄汚れた男ばかり。イケメンなし。だが、生き様がしびれるほどカッコイイ。仲間への責任感に満ち、器用な生き方ができず、負け戦とわかっていても自分の生き方を貫き通す主人公シュタイナーを演じるジェームズ・コバーンが、セリフではなく俳優としての存在感そのもので、この映画を成立させてしまいました。彼と対立する貴族出身の勲章をもらうことしか頭にない上官シュトランスキー役を演じたマクシミリアン・シェルもイヤな奴度100%の名演。だけど、こちらは演技だと思うので、こんな憎まれ役の中にも、憎みきれない姑息な人間の弱さを具現化させたシェルも別の意味ですごいです。「暴力」が代名詞になっているサム・ペキンパーですが、この作品を見終わった時に残ったのは、戦争の虚しさ、人間の狂気でした。魂がカッコイイ男たちの、暴力や戦争へのカタルシスなど微塵もない、これは反戦映画です。
招きネコ

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色々と気になって、結局もう1回見ることになる。

『スイミング・プール』
【7月放送日】14日、18日、27日
©2002 FIDELITE-HEADFORCE LIMITED-FRANCE2 CINEMA-GIMAGES

 『8人の女たち』、『まぼろし』のフランソワ・オゾン監督が、主演にシャーロット・ランプリングとリュディヴィーヌ・サニエを迎えておくる、美しき極上ミステリー。プールサイドで起こる真夏の殺人事件を描いた本作。この監督の映画は、なにが現実でどこまでが空想なのか、よく分からなくなることが多い。鑑賞後、最初からストーリーを振り返ってみて、ああだこうだと考え直し、自分なりに解釈してみるものの、いまいちピンとこず、結局また最初から見てみたくなる。自分なりの自由な解釈をもって映画を楽しむことが出来る方には特にオススメ。男性の大多数はフランス娘、リュディヴィーヌ・サニエ(当時24歳)の“裸体”についての印象しか残らないかもしれませんが。
山田

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 12月ニーノ・ロータ生誕100年に合わせて、ザ・シネマで「特集:映画音楽の巨匠たち」を放送した際に、「映画の大きな魅力のひとつである映画音楽の魅力を再発見した」、「懐かしいメロディを聞き、もう一度見たくなった」など、多くの暖かいご意見、ご感想をいただきました。

 子供時代に映画音楽大全集というLPレコードBOXを誕生日に親にねだって買ってもらったことを思い出し、○○年ぶりにLPに針を落とし映画音楽の魅力にドップリひたりました。

 ザ・シネマでは毎月、映画音楽の魅力にあふれた名作を放送中です。モーリス・ジャールの壮大なテーマ曲が印象的な名作「アラビアのロレンス」は7月に放送です。また、12月の特集ではお届けできなかったニーノ・ロータの代表作「ゴッドファーザー」は8月にシリーズ一挙放送です。映画音楽ファンの皆様、お楽しみに。


『アラビアのロレンス/完全版』
Copyright © 1962, renewed 1990 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

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『ゴッドファーザー[デジタル・リストア版]』
COPYRIGHT © 2012 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
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 さて、映画音楽といえば、ザ・シネマのグループ・チャンネル、クラシック音楽専門チャンネル クラシカ・ジャパン7月にスペシャルな映画音楽特集を放送します。こちらも、チェックしてみてください。以下、ご紹介です。
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 なさん「シネコン」って知っていますか? 「映画館」のことではありません。シネマ・コンサート、略して「シネコン」。この映画音楽を本格オーケストラで楽しむシネコン、実は最近即日完売の人気ぶり。そりゃー魅力的、でも映画館と違ってわざわざホールに行くのは敷居が高いし、ちょっと… という方。なんとテレビで気軽に楽しめてしまう素敵な番組があるのです!

 その名も「特集:クラシックと映画のステキな関係」クラシック音楽専門チャンネル、クラシカ・ジャパンで月放送予定とのこと。ラインナップをのぞいてみると…何やら楽しそうな予感。

 まずクラシック音楽の本場ウィーンとロンドンで話題となった豪華シネコン。映画音楽の金字塔「ニュー・シネマ・パラダイス」から始まり「E.T.」「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」など新旧の名作がずらり。また巨匠アラン・シルヴェストリ氏による「バック・トゥ・ザ・フューチャー」自作自演(?)や、「007/慰めの報酬」でビル・タナーを演じたロリー・キニアも登場。クラシックとはいいながら、内容は完全に映画ファン向け。いや、これは映画好きなら見逃せません!サントラで音楽を聴くのとは違って、大オーケストラを前にすると、まるで録音現場に立ち会ったような気分を味わえます。



 その他にも三大テノール、プラシド・ドミンゴ主演のオペラ映画や、あのマイケル・ビーンが出演した音楽映画など興味深い特集が満載。映画とクラシックって意外に共通点が多いんですね。 この機会に新発見があるかもしれません!詳しい放送情報はこちら!

(花音)


クラシック音楽専門チャンネル
クラシカ・ジャパン

■ハリウッド in ウィーン2011
7月13日(金)21:00- (再放送あり)
© ORF/Milenko Badzic
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■BBCプロムス2011 映画音楽の夕べ

7月20日(金)21:00- (再放送あり)
©Chris Christodoulou 2011

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 ザ・シネマではイタリア映画黄金時代を代表する監督たちの作品を、4月から3ヶ月にわたって特集放送中!

 
これにあわせて、昨年のヴェネチア映画祭で称賛され、先の「イタリア映画際2012」でも本邦初上映された、『シュン・リーと詩人』(仮題)アンドレア・セグレ監督にインタビューを行った。また、ザ・シネマの視聴者に向けて、イタリア映画の魅力・見どころについて一言メッセージをいただいた。黄金時代から、イタリア映画の”今”にも興味を持って頂ければ幸いです。



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《STORY》 “小さなヴェネツィア”と呼ばれる町キオッジャにある“パラディーゾ(天国)”という名のオステリア。地元漁師たちにとって文字通り天国のような憩い場となっているこの店で働き始めた女性シュン・リー。
 片言のイタリア語しか喋れず、孤独と不安の中で働くシュン・リーだったが、“詩人”と呼ばれる年配の常連客ベーピと出会い、お互いの孤独を埋め合うように、次第に打ち解けていく。詩情漂うラグーナ(潟)の風景とともに描かれる、文化も歳も違う2人の心の交流。それぞれにとっての異国で出会った2つの魂は、静かに波紋を広げ、霧の中で彷徨い続ける。


『シュン・リーと詩人』(仮題) 
今冬、シネスイッチ銀座他にて全国順次公開
(C)(P)COPYRIGHT2011 Jolefilm S.r.l.‐ AEternam Films S.a.r.l - ARTE france Cinéma
配給:アルシネテラン



今回、イタリア映画際にあわせて来日されたアンドレア・セグレ監督

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―――ドキュメンタリーから劇映画に進出したわけですが、何かキッカケがあったのでしょうか?
 ドキュメンタリーを撮りながら映画を学んだんですが、映画が自分の好きな芸術だなということが分かったので、役者を使ってフィクションも撮ってみたいなというふうに思いました。今後もフィクションもドキュメンタリーも撮っていきたいと思います。

―――フィクションとドキュメンタリーって、やっぱりどちらも脚本があって映画が出来ますが、劇映画の場合は人を使わなければいけない。俳優を使わなければいけない。その、俳優を使うということに対してはどう思いますか?
 ドキュメンタリーの場合、枠組み(トリートメント)はありますが、脚本はなくて、何を撮りたいかと誰について撮りたいか、どこで撮りたいかということを考えます。ダイアログはないですし。ドキュメンタリーの場合の書く作業というのは、編集のときに撮り終わって、全部を見てどういうふうに組み立てていくかというところになります。

―――役者は必要がないわけじゃないですか。劇映画になると俳優を使わなければいけない。演出が必要になってくるわけで、それはどうやって?
 ドキュメンタリーの場合は、大体どんな人間でも物語るものを持っているし、中でも特に面白い物語を持っている人がいるんですけれども、自分がドキュメンタリーの仕事でしてきたのは、面白い物語を持っていて、同時に役者としての能力を持っている人を使ってドキュメンタリーを撮ってきました。
 フィクションの場合はその逆なわけで、役者を使ってどれだけ本物の人物に近づけられるかという作業になるわけです。その際にもドキュメンタリーでもやっていた普通の人を役者として使うということが役に立ったと思います。

―――探すのは大変だったでしょう?自分が求めていることを表現してくれる俳優を探すというのは。
 もちろんその役に合う役者を見つけてくるのは非常に大事なことで、大きな注意を払わなければいけないんですけれども、自分が役者を探す際に求めたのは、役者としての能力もそうなんですけど、彼ら自身の人間としての在り方がこの映画の中の人物像と結び付く点があるということを大事にしました。彼ら自身の感じ方だとか考え方が登場人物と繋がるところがあるような。能力の有無ではなくて、それによって人物に入ることがよりしやすくなると思うし、人間らしさが出てくると思っていました。単純な仕事としてではなくて人生の一部として捉えることが出来るというイメージでしょうか。
 例えばチャオ・タオに関しては、彼女自身が外国で仕事がしたいと思っていたわけです。ですから、仕事の意味でも、別の意味でも中国からイタリアに仕事で移っていく、移民とまでは言わないにしても、そのような要素、気持ちを持っていたのです。ラデ・シェルベッジアに関しては、彼はハリウッドでずっと仕事をしてきていますが、大きなセットで仕事をするのではなくて、小さな映画をやりたいという気持ちを持っていて、そういう意味でキオッジャの小さなバールで展開するお話というのは彼にすごく合っていたわけですね。それからバッティストン(デイヴィス役)は今まで悪役をやったことがないんですね。そういう意味で今回悪役をすることが出来た。そういう人物と役者の人間性のどこかが結びついていることによって、一種の何らかの意味でのドキュメンタリー的な部分がこの映画の中にも入ってきたと言えるのではないかと思います。

―――描いていることが異文化と人との出会いと、それから異文化に出会った人間の孤独、その2つが中心に描かれているような気がするんですけれども、それを描こうというのは、やはりドキュメンタリーをずっと撮ってらして、しかも移民に関することに関心を持っているからということと関係がありますか?
 今のイタリアでは大きな変化が起きていると思います。それが何故かというのを知りたいと思っていました。人間のアイデンティティがすごく変わりつつある時代だと思うんですね。この映画の中ではアイデンティティの危機も描いています。特に主人公の2人に関して、1人は子どもの未来のために子どもを置いて国を後にする、自分の文化を後にしていくというのがアイデンティティの危機ですし、もう片方では年老いて自分がずっと生きてきた漁師の世界が終わりつつあるということを目の当たりにしているわけですね。人間というのは、そういった変化、つまり壁にぶち当たったときに、不安になり暴力的な態度に出たり混乱したりするわけですけれども、逆に障壁にぶつかってそれを乗り越えたときには、何か新しい自分を見つけることが出来るはずだと、そういうふうに思います。


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―――見つけることは出来るのでしょうか?
 シュン・リーは自分の一部を祖国から遠く離れたところ、ラグーナで見つけることが出来ました。ラグーナに来ていきいきと感じることが出来て、出会いもありましたし、借金を払って子どもを呼び寄せることによって子どもに未来を与える。そういう意味では新しい意味を見出すことが出来たと思います。ベーピのほうは自分が思っていたよりも、詩人とは呼ばれていたわけですけれど、それは単純に韻を踏むことが出来るということで呼ばれていただけで、本当の詩人というふうには誰も思っていなかったんだけれども、彼女と出会うことで自分に詩人の要素があるということを理解することが出来たわけですね。漁師小屋に関しても、単純に漁の生活のために使っていた場所だったのが、詩情に結び付く場所であるということを見つけたわけです。

―――私たち日本人にとって、中国人も外国人、イタリアの人も外国人で、外国人同士の話を全く関係のない日本人に見せるということの難しさを考えたことはありますか?分かってもらえないんじゃないかとか、色々複雑な思いを抱かれることはありませんか?
 日本だけじゃなくて今までも色んな映画祭に出ていて、イギリス、フランス、アイスランド、スペインとかに出ていますが、やはり国によって反応は違いますし、例えば最初のほうのシーンで、カードで目配せをして口で伝える場面があるんですけれども、勿論イタリア人は分かるし、スペイン人も同じようにカード遊びをするのでそのトリックは分かったんですけれども、イギリスではそれが全然分からなかった。勿論他の国でも分かっていないと思いますけれど。ですから、色んな国の観客の反応によって色んな発見がありますし、観客の反応によって映画が変わっていく。自分が考えていた反応とは全く別の反応が表れてくる場合もあるし、だけども映画は観客が観ることによって完成されるわけであって、最初は自分の頭の中で考えていたものが、観る人の頭の中に入っていって、反応が生まれたときに、本当の意味でその作品になるわけですね。
 色んな反応があることによって色んなものが生まれてくるし、自分が映画を作るときに「これは伝わるだろうか?伝わらないだろうか?」みたいなことを心配するんですが、それを越えていった先に作り手と受け手の両方のものになるわけですね。これはイタリアであったことなんですけど、ウクライナ人の女性が「私の物語を語ってくれてありがとう」と言ってくれたのです。中国人の女性が主人公なのに、子どもを置いて来た母親という部分に共感を抱くことが出来たんです。

―――女性の気持ちが絵になっていると思ったんですけど、もう1つ、女性の側からの視点みたいなものがこの映画に全然なくて、やっぱり男性の目から見た女性っていう形になっているのが私には面白かったんです。女性を描いてはいるけれど、それはやっぱり男性の目を通して見た女性であるっていうふうに思えたんですね。それは意識したことですか?
 女性の視点で描くというのは、やろうと思って出来ることではないと思うのです。どんな人間でも女性的な部分、男性的な側面は持っていると思うんですけど、自分としては自分の中の女性的な部分が出た映画だと思っていたんですが、結局のところは自分は娘がいる男だし、父親の視点から描いたのかもしれないですね。ともかく、それは意図的にやったことではないです。

―――女性とか男性っていうことを越えて、もっと詩的で美しい映画だというふうに受けとめたんですね。
 やっぱり詩というのは人間を理解するうえで一番普遍的な手段だと思うんですね。人間性というものに触れたかったので詩を使ったわけです。


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―――主人公のシュン・リーには子どもがいて、その子どもに対するこだわりというのはとても大きいんですけれど、それは監督自身が父親になったからということと関係していますか?もしかしたら子どもがいなかったらそういうふうに子どもを持つ母を描くとは思わなかったのではないかという気もするんですが。
 勿論そういった感受性は自分が父親になったことから生まれてきているとは思うんですが、それ以上にイタリア人に言いたいことは、そういった女性移民というのがイタリアには沢山いるんですが、彼女たちは愛情を何らかの形で必要としている場所で働いていることが多いんですね。しかもその子どもたちは祖国に置いてきているんですが、彼女たちが働いている場所は、例えばヘルパーで老人の世話をしていたりとか、子どもの世話、もしくはこの映画のようにオステリアで働くということは、カウンターの向こうで男たちの話を聞いて応えるという仕事なわけですが、そういった形で働く人間がすごく多い。
 しかし彼女たち自身の愛情の対象は祖国に置いてきているわけですね。自分の子どもを置いてきて、他人が必要としている愛情のために働くということは、非常にヒロイックなことだと思うんです。自分の子どもの未来のために彼女たちは来ているわけで、何もその世界を支配しようとか誰かの仕事を奪おうとかして来ているわけじゃなくて、単純に自分の子どもの未来のために来ているということ。結局のところ、この映画の本当の主人公というのは、最後のほうまで喋らない子どもだと思うんですね。子どもがイタリアに来れるのか来れないのかというところが、この映画のカギになってくるわけですから。


―――最後にザ・シネマの視聴者に、イタリア映画の魅力・見どころなどを教えてください。
 イタリア映画の魅力は、小さな物語の中に、普遍的な物語を見出すことができるところです。たとえば、私が監督した『シュン・リーと詩人』(仮題)もキオッジャという小さな街を舞台にしていますが、『フェリーニのアマルコルド』のように、小さな場所を舞台にしていながら、人間誰もが感じるようなことを描き、普遍的な世界のこと語っています。そのような作品が多く、それが魅力なのではないかと思います。

(編成部)

 すでにテレビやWEBやらでご覧になっている方も多いかと思いますが、僕も行ってきました、映画『スノーホワイト』シャーリーズ・セロン来日イベント。


 計120媒体以上が集まったという会場は大盛況!

 この日は、映画の中でも特に印象的な、主人公スノーホワイトが迷い込む"森"のオブジェを設置したレッドカーペットに、シャーリーズ・セロンと、日本語吹き替え版でシャーリーズ・セロン演じるラヴェンナ女王役のアフレコを担当した小雪さんが、"悪の女王"ラヴェンナを彷彿とさせる黒を基調にしたドレスで登場!白雪姫役かと思いきや、意外や意外、本作では悪の女王役。

 また、ルパート・サンダース監督と、これまた猟師エリック役で実写洋画のアフレコ初体験の椎名桔平さんも続いて、4人はファンサービスもしながらレッドカーペットを歩きます。

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 その後、場所を移して場奥のステージでは、あの名セリフ「鏡よ。鏡・・・」にちなんだ大きな鏡の中からシャーリーズ・セロン、小雪さん、椎名さん3人が登場するという大層凝った演出が行われました。


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 本作『スノーホワイト』は、グリム童話誕生から200年、子供から大人まで幅広く愛されている名作グリム童話の「白雪姫」を下敷きに、『アリス・イン・ワンダーランド』のスタッフらが斬新な映像と予想外の新展開を注ぎ込んだ、驚異のアクション・アドベンチャー超大作。


 悪の女王ラヴェンナ演じるシャーリーズ・セロン曰く、

 「私が惚れ込んだのは、誰もが知っている古典的な童話をまったく違う形で描いているところです。ビジュアルがとにかく素晴しいし、スケールも大きくストーリーも感動できます!

 とのこと。

 また、本作品の監督であるルパート・サンダース(CMディレクター出身の映像作家)からは、

 「本作は日本のみなさんに魅力的に感じてもらえる作品になっているはずです!魔法やファンタジー、格闘シーンなど、文化的に受け入れてくれる土壌が日本にはあると思います。大作でありながら、感情面も豊かに描かれていてメッセージ性も高く、何百年も語り継がれるこの物語を、今の人たちに受け入れてもらえる作品に仕上げることができました。よろしくお願いいたします。」

という、(なんとも丁寧な)日本のファンへ向けた熱いメッセージをいただいた。


 コンセプト、ビジュアル、ストーリー・・・すべてにおいて、これまでの白雪姫のイメージを一新させた本作。なんといっても、あの〈愛らしい白雪姫〉が、〈戦う白雪姫〉へ、大胆変身!するのである。


 とにもかくにも、観てみないことには伝わらないし分からない。

 でも6月15日(金)の劇場公開まで待てない!

 そんな人のために、6月ザ・シネマでは、シャーリーズ・セロン出演4作品を特集放送あわせて特別番組『戦う白雪姫!「スノーホワイト」スペシャル―まったく新しい白雪姫を徹底解剖―』もオンエアいたします!

 こちらも是非!



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『スノーホワイト』
© 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
6月15日(金)より、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
配給:東宝東和



(編成部 山田)

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