洋画専門チャンネル ザ・シネマの編成部スタッフが、1人1本、きわめて個人的にオススメしたい作品をご紹介!

 

グロリア.jpgタフで、優しい、映画史に残る魅力的なヒロイン、グロリア。

 

グロリア(1980)

 【9月放送日】21日、26日、30日

 Copyright © 1980 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.  

 

いきなり銃をぶっ放す、くわえ煙草、勝ち目のない組織との闘い・・・これ全部、ヒロイン、グロリアの挙動。この作品が生んだグロリアというキャラクターは、映画史に残る初の女性ハードボイルド主人公として有名ですが、未見の方は騙されたと思って見て下さい。エマニュエル・ウンガロのワンピースにハイヒール姿で銃を連射する姿は、カッコいいのなんのって岩下志麻も真っ青です。現在の闘うヒロイン、アンジェリーナ・ジョリーやミラ・ジョボビッチなんて足下にも及びません。彼女が組織と闘うのは、愛する男のためではなく、両親を消され組織から追われる見ず知らずの生意気な子供のため。子供嫌いの彼女が、いきがかり上その男の子を見捨てられなくて、悪態をつきながら一緒に逃避行するうちに、彼を守らねばという思いが芽生えていく過程が丁寧に描かれ、姿だけのカッコ良さではない、ハートのカッコ良さに参りました。レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説の名言「タフでなければ生きていけない、優しくなれなければ生きている資格はない」は彼女のためにある言葉だと私は思います。

招きネコ

 

 

鉄道員.jpg
「一生懸命」生きるということ

 

鉄道員

 【9月放送日】28日、30日

©E.N.I.C. - Ente Nazionale Industrie Cinematografiche - 1956 - Surf Film
S.r.l. All rights reserved -

 

戦後のイタリアを舞台に、鉄道機関士の頑固者の父、そんな父に反抗する兄と姉、すべてを優しく包み込む母という家族を、年の離れた幼い末っ子の純真な目線で描く、暖かく、そしてほろ苦いドラマ。父の横暴に兄は不良化、姉は家出。そんな中、機関車の運転中に飛び込み事故が起きてしまい…。子供の事、仕事の事、日々の暮らし。自分を悩ませるもの、しかしその全てを父は一生懸命に愛している。母はそんな父を全力で支える。全ての登場人物が「懸命」に人生を生きている。胸が暖かくなる作品です。ストーリーテラーである末っ子のサンドロのかわいらしさも見どころにひとつ!! 

にしこ

 

 

 

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ニヒルなイーストウッドの微笑みは健在

 

ルーキー

 【9月放送日】11日、16日、22日

© Warner Bros. Entertainment Inc.

 

クリント・イーストウッド監督・主演作品の本作。「ダーティーハリー5」公開から2年後(1990年当時)、監督クリント・イーストウッドが描く新たな刑事物語とは如何なるものか?その答えはベテラン刑事と新米刑事のバディムービーだった!
自転車窃盗団を追う捜査課のイーストウッドとチャーリー・シーンの組み合わせというところがポイントのバディムービーですが、ツーといえばカーな関係には至らない2人故に起こる事件にちょっとハラハラさせられる展開が待っています。見所は各所に散りばめられたアクションシーン。聞くところによれば、スタントマンの数が出演者総数の2倍。序盤のカーアクションなどは中々の迫力です。結果的に本作後、続編は作られませんでしたが、続編を意識したような話にもなっており、正直この後の2人はどういう関係になっていくのか、気になるところではあります。鑑賞後にお話の続きを考えるのも一興な作品でオススメ。

銀輪次郎

 

 

レクイエム.jpgヴァン・ダムが泣く、そして闘う!

レクイエム

 【9月放送日】12日、16日、28日

© UKF3

 

マフィアに最愛の妻を殺され、ありえないくらい号泣するヴァン・ダムの姿はなかなか見られない!アクションスターが見せる苦悩する姿は、哀愁を感じます。さらに、落ち込むヴァン・ダムを献身的に助ける仲間の友情はぐっときます。でもそこはアクションスター。得意のマーシャルアーツ、バイク&カー・チェイス、銃撃戦で敵をぶった倒すその姿は、ほぼ最強!ハードなアクション映画が見たくなったらこの1本がお勧めです!

うず潮

 

 

 

 

特集「映画の中のロサンゼルス」 

 

特集「映画の中のロサンゼルス」と題して、ロサンゼルスが舞台となる「ニック・オブ・タイム」「シティ・オブ・エンジェル」など6作品を9月にお届け!そこで、放送する作品で使われたロケ地をザ・シネマ LAオフィスが詳しく取材。映画に登場するロサンゼルスの素顔をご紹介します。

 

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〜素顔のロサンゼルス〜

ここロサンゼルス(L.A.)は、言わずと知れた映画の都。普段はロケ地として様々な舞台に早変わりしますが、この町がL.A.としてそのままの顔で登場する映画も沢山あります。甘いロマンスに渋いクライム・サスペンス。ジャンルを問わずこなせるのは、豊かな自然と、多様な文化を持つL.A.ならでは。名所と呼ばれる観光スポットから何の変哲もない交差点まで、映画マニアなら押さえておきたい、あのシーンのあの台詞が生まれた場所へ、いざ出発です。

 

 ◆鉄道◆ R1_Union.jpg

訪れた土地をより身近に感じさせてくれる鉄道は、スクリーンでも観る者の旅心を誘います。車社会でありながら、実は意外なほど電車の線が延びているL.A.。ダウンタウンのユニオンステーション(1)は、長距離列車やメトロ(地下鉄)が乗り入れるターミナル駅として、その中核を担っています。風格あるスパニッシュ・コロニアル・スタイルの建物は、これまで数々の映画に登場。「ニック・オブ・タイム」では、ジョニー・デップ演じる主人公の悪夢の始発駅となります。

 

(1)ユニオンステーション

(シンボルの時計台が、迫るタイムリミットを知らせる)

 

ちなみに、姉妹ビルのような隣の建物は、駅と同時期に建てられた、かつての中央郵便局。今でもターミナル・アネックス郵便局(2)として機能する一方「シティ・オブ・エンジェル」でメグ・ライアンが働く病院として使われるなど、ロケ地としても活躍しています。

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(2)ターミナル・アネックス郵便局

 

さて、ユニオンステーションから3つ目、ダウンタウンのビジネス街にある7th Street駅(3)は、2004年の「コラテラル」に登場。ロングビーチ行きの地下鉄は、物語の重要な役割を果たしています。 

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(3)7thStreet 駅 

 

 ただし、実際にエンディングの舞台となったのは、グリーンラインの終点レドンド・ビーチ駅(4)。実はマイケル・マンがこの駅を使用するのは「ヒート」に続き2回目ですが、夜明けのL.A.+無機質なホームは、さすがマン監督。哀愁漂うドラマを描かせたら右に出る者はいません。

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(4)レドンド・ビーチ駅

 

 

◆ホテル◆

L.A.のホテルは、映画関連のイベントに使われたりスターが宿泊したりと、華やかな話題に事欠きません。中でも、ハリウッドのど真ん中、チャイニーズ・シアターの向かいにあるハリウッド ルーズベルト ホテル(5)は、記念すべき第1回アカデミー賞授賞式が行われた由緒あるホテル。あのマリリン・モンローが2年間暮らしていたこともあったそう「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でレオナルド・ディカプリオが泊まる”トロピカーナ・モーテル”は、ここの裏玄関です。

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R5_Roosevelt_Back.jpgのサムネール画像のサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        (5)ハリウッド ルーズベルト ホテル正面                                      (5)ハリウッド ルーズベルト ホテル裏側 

            (説明:ハリウッド通り沿いの正面玄関)                                                         (説明:トム・ハンクス演じるFBIエージェントに追いつめられた

                                                                                                                                                       ディカプリオはこの道から逃走)

  

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そんなルーズベルト ホテルのすぐ近くには、Wホテル(6)があります。伝統あるルーズベルト ホテルとは対象的に、モダンな作りで若者向けの同チェーンは、L.A.内ではここハリウッドとウエストウッドの2カ所。ナタリー・ポートマンが恋にドライな女性を演じたラブ・コメディ「抱きたいカンケイ」では、ウエストウッドのホテルがクリスマスパーティーの舞台に。ロマンチックなデコレーションに囲まれれば、クールなナタリーも熱くなってしまうというもの。

 

(6)Wホテル

 

 

 

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 レトロ・フューチャー的なガラスの塔が摩天楼で一際目を引くのは、ダウンタウンのウェスティン ボナベンチャー ホテル アンド スイーツ(7)。その特徴的な構造から、「トゥルー・ライズ」や「リーサル・ウェポン2」など、多くの映画の舞台となってきました。そして、ほぼ全編が撮影された「ニック・オブ・タイム」では、ジョニー・デップとクリストファー・ウォーケンが、緊迫感ある対決を繰り広げます。

 

 

(7)ウェスティン ボナベンチャー ホテル アンド スイーツ

 

 

 

同じくダウンタウンにあるスタンダード ホテル(8)は、逆さまのロゴが印象的。デザイナーズ家具にこだわったこのブティックホテルは、カリフォルニアでは他にサンセット通りのみ「コラテラル」で、ジェイミー・フォックスが通行人から携帯電話を強奪するのが、このホテル前です。

 

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                           (8)スタンダード ホテルロゴ                        (8)スタンダード ホテル前

  

 

◆レストラン・カフェ◆
R9_Akasha.jpg食も映画のムードを演出する大事な小道具。映画のちょっとした台詞からも、ヘルシー志向で流行に敏感なL.A.っ子の食生活を垣間みる事ができます。「抱きたいカンケイ」でアシュトン・カッチャーとその友人達が溜まり場として使っているのは、カルバー・シティーのレストラン、アカシャ(9)。ジャンルに縛られず、素材を活かした料理が人気で、ランチ時には近くのソニー・スタジオ関係者で賑わいます。

 

(9)レストラン・アカシャ

(パティオではテーブルに座ってビールを飲むアシュトン・カッチャー)

 

 

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また、カッチャーがナタリー・ポートマンとばったり出くわし、勝手に運命を感じてしまうのが、トースト・ベーカリー・カフェ(10)です。お洒落なカフェの並ぶサード・ストリートの中でも特に人気店で、セレブ出没率も高いと評判。パティオ席で太陽を浴びながら通りを眺めるのも、L.A.ならではの楽しみ?

 

(10)トースト・ベーカリー・カフェ

(説明:ランチタイムには道に溢れるほどの列が)

 

  

さらに一瞬だけれど見逃せないのが、スプリンクルズ(11)。始めは追い返されたカッチャーがナタリーのアパートに入れてもらえたのは、ここのカップケーキのお陰。ここ数年、L.A.は空前のカップケーキブームですが、その火付け役となったのが、ビバリーヒルズのスプリンクルズ。それまで愚痴をこぼしていたナタリーやルームメイト達が一瞬にして黙ってしまうほどの威力は凄い。

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(11)スプリンクルズ                                                                     (11)カップケーキ

                                                                                                                        (説明:ルームメイトが狙っていた看板商品のレッド・ベルベットは左奥)

  

 

◆文化◆
ロマン・ポランスキーの傑作「チャイナタウン」のタイトルになっている伝説的なチャイナタウン(12)は、ダウンタウンの北端に位置します。途中何度も台詞に登場させながら、あえてラストシーンまでは見せないところが、この映画の絶妙さ。「忘れろ、チャイナタウンなのだから」と言わしめるミステリアスな町の雰囲気を一層高めています。残念ながら、今は当時の面影は全くありませんが、近年のチャイナタウンは、「ラッシュアワー」や「グリーン・ホーネット」などの舞台になっています。

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R12_Chinatown_Night.jpgのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

            (12)チャイナタウン(説明:ラストシーンが撮影された交差点)      (12)チャイナタウン夜景(説明:イベントで賑わうニュー・チャイナタウン )

                

 

 広大なキャンパスを持つアメリカの大学は、それだけでも一見の価値ありですが、撮影にも頻繁に使われるため、ロケ地として訪れる楽しさも。「抱きたいカンケイ」でナタリーが勤める病院として登場するのは、ウエストウッドにある名門校UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)(13)。ハリウッドとの関係も深く、映画学科の卒業生にフランシス・F・コッポラやアレクサンダー・ペインらが名を連ねるほか、近くの映画館では毎月のように映画のプレミアが催されています。

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            (13)UCLA (二人が待ち合わせなどに使っていた入り口)                      (13)UCLA_2 (2008年に改修された大学病院施設)

                    

  

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ウエストウッドからウィルシャー通りを東に向かい、ビバリーヒルズを抜けたところにあるLACMA (ロサンゼルスカウンティ美術館) は、アメリカ西海岸最大の美術館。その充実した展示はもちろん必見ですが、ここでの注目は1920年代頃の街灯を200本以上集めた屋外アートのアーバン・ライト(14)。通りから気軽に入って楽しむことができるため、特に夜は絶好の写真スポットとして人気です「抱きたいカンケイ」では、セックスだけの関係だった二人が記念すべき初デートとしてバレンタインの夜に訪れます。でも、デートの締めだったはずが、ナタリーにはロマンチックすぎて逆にプレッシャーだったよう。喧嘩になった挙げ句、警備員に追い出されるという残念な結果に。

(14)アーバン・ライト 

 

 

◆ビーチ・公園◆

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ロサンゼルスといえば、やっぱり広い空、青い海のイメージ。スターの豪邸が立ち並び、数々の映画やコマーシャルで知ら
れるマリブビーチ(15)は、ベニス・ビーチやサンタモニカを更に北上した所にあります。「シティ・オブ・エンジェル」でニコラス・ケイジと仲間の天使達が浜辺に佇む幻想的なシーンは、ここの夕焼けをバックに撮影されたものです。

 

 

(15)マリブビーチ

 

 

 

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マリブビーチからL.A.空港付近まで下ると、人工としては世界最大のヨットハーバーであるマリナ・デル・レイがあります。湾内には、「抱きたいカンケイ」でアシュトン・カッチャーが焼きもちを焼くバーベキューのシーンで出てくるバートン・チェイス・パーク(16)が。海風と緑が心地よい公園では、週末にピクニックや結婚式を楽しむ人々で賑わいます。

 

 

(16)バートン・チェイス・パーク

 

 

 

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海だけでなく、L.A.では気軽に行ける山や公園にも不自由しません。チャイナタウンに隣接するエリジアン・パーク(17)は地元の景観スポット。晴れていれば、「シティ・オブ・エンジェル」のように天使の気分でL.A.の町を一望できること間違いなしです。

 

  

(17)エリジアン・パーク

(説明:あいにくの天気ですが、晴天時にはドジャー・スタジアムから摩天楼までくっきり。)

 

 

 

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また、そのすぐ近くにあるエコ・パーク(18)は、「チャイナタウン」に登場。明らかに場違いなジャック・ニコルソンと助手が手漕ぎボートでターゲットを尾行する池は、今年6月に2年間の工事を終えて生まれ変わったばかり。蓮の花が咲き誇り、噴水の向こうにはダウンタウンの摩天楼を見渡すこともできる、これまたフォトジェニックなポイントです。

 

(18)エコ・パーク

 

 

 

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いかがでしたか?
ロケ地を訪れる機会があれば、その空気を肌で感じることで映画との距離もぐっと縮まるはず。映画を知って町を楽しみ、町を知って映画を楽しむ——それがロケ地巡りの醍醐味ではないでしょうか。

(ザ・シネマ LAオフィス/Nao)

 
特集 映画の中のロサンゼルス 

初回放送:9/2(月)?9/6(金)  

再放送 :9/14(土)・15(日) 

放送作品

「コラテラル」「抱きたいカンケイ」「シティ・オブ・エンジェル」
「ニック・オブ・タイム」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「チャイナタウン」


洋画専門チャンネル ザ・シネマの編成部スタッフが、1人1本、きわめて個人的にオススメしたい作品をご紹介!

 

さよなら子供たちブログ.jpgのサムネール画像ルイ・マルが生涯忘れられない44年前の思い出を映画化し、25年前に見た私が生涯忘れられない作品。

 

さよなら子供たち

 【8月放送日】10日、15日、27日

© 1987 Nouvelles Editions de Films

 

映画館で号泣してエンドクレジットが流れる暗闇の中で明るくなる前に必死に涙を拭いた記憶ってありますよね?この作品を映画館で見た25年前のその記憶がまだ鮮明にあります。この作品のエンディングを私は生涯決して忘れないでしょう。

1944年、第二次世界大戦末期のナチス占領下のフランス。パリから田舎のカトリックの寄宿学校に疎開している12歳の少年ジュリアンは、転校生のジャンと仲良くなる。だが、ジャンは実はユダヤ人でナチスの探索の手を逃れて学校に匿われていたのだった。そして、ある事件をきっかけに密告があり、学校にナチスがやってくる・・・。

「死刑台のエレベーター」の巨匠ルイ・マルは自らの少年時代の生涯忘れられない記憶を約半世紀の時を経て遂に映画化しました。彼自身、この体験があまりに重くて、撮影中本当に辛かったと語っています。いわば、この作品はそんな思いをしても映像化しなければならなかった、彼が伝えなければいけないメッセージを持った作品なのです。それは、「戦争のむなしさ」そして「人間の素晴らしさ」。この映画は静かで美しい、一切戦闘シーンのない反戦映画です。殺伐とした昨今の世情の中、ぜひ多くの人に見て欲しい。

 

招きネコ

 

 

スリー・キングス.jpg『世界にひとつのプレイブック』のデビッド・O・ラッセルが描く、湾岸戦争を舞台にした異色の戦争映画

 

スリー・キングス

 【8月放送日】15日、24日、29日

TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.

 

ひょんなことからフセインが密かにもっているという金塊の存在を知った米軍兵たちが、一攫千金を目指してお宝探しに乗り出すところから物語は始まります。シニカルかつテンポ良く物語は進んでいきますが、作品のテーマはやはり「戦争の理不尽さ」。随所に織り込まれるコミカルだけれど、皮肉たっぷりな戦争へのアンチテーゼは押しつけがましくなく、それゆえ観る人に訴えかけるものがあります。「いい車が欲しい!」「金持ちになりたい!」とヨコシマな気持ちから始めた冒険。旅の終わりに彼ら心に起きる変化とは?必見です!!

にしこ

 

 

セルピコl.jpgのサムネール画像若かれし頃のアル・パチーノが演じる、曲がったことが大嫌いな熱血警察官!

 

セルピコ

 【8月放送日】3日、5日、22日

© 1973 STUDIOCANAL

 

アル・パチーノといえば、マフィア役のイメージがありますが、若かれし頃には警察官も演じおります。

不正は絶対に許さない正義感丸出しの熱い警察官!70年代の映画だけにビッシっとスーツで決めたアル・パチーノではなく、髭もじゃのヒッピー姿の私服警官で、周りからの不正の甘いお誘いには目もくれず、ひたすら自分の仕事に邁進。やがて、同じ志を持つ仲間たちと警察の不正の膿を出すべく動くのですが、警察上層部はどの時代も手強かった!若々しいアル・パチーノの鬼気迫る演技と、シドニー・ルメット監督が実話を元に描く実録タッチな映像が絡み合う秀逸な作品です。アル・パチーノのファンじゃなくても見てほしい1本です!

うず潮

 

 

吹デッド・フォール.jpg思わず80年代昭和軽薄体で激賞コメントを書きたくもなってしまう、珠玉のバカ映画!!

 

(吹)デッドフォール

【8月放送日】23日

© Warner Bros. Entertainment Inc.

 

ザ・シネマ恒例の懐かし吹き替え企画、8月はアンコールとゆーことで、以前放送したタイトルを蔵出ししちゃうゾ。

いっちゃんおススメしたいのは、ネアカな凸凹刑事2人組がMANZAIみたいにアホな掛け合いばっかしてる、ごキゲンなアクションもの『デッドフォール』! 悪役が超アッタマ悪いのもケッサクですゾ!レイト80’sコップ・アクションの、このバカっぽさ。よっぽどドーカしてるウカレた平和な時代でなけりゃ、こんな映画は生まれてきっこない。それが、今のネクラな時代には、逆にキモちEのデス!

そんな本作の持ち味を際立たせるのが、ささきいさおスタローン&安原義人カート・ラッセルの妙技。特に、公開時やVHS化時、知名度がスタより劣るためポスターやジャケでの扱いが失礼なぐらい小さかったカート・ラッセルが、吹き替えだとサイコーなんだもんね!FIX声優・安原サンのかもすチャラっチャラ感によって、活きまくってて、立ちまくってて、もう、オリジナルよりかオモロくなっちゃってるかもよ。(筆者注:本作公開時には、以上のような昭和軽薄体による文体はすでに流行遅れとなっており、実際には使われなくなっていましたが、時代精神として通ずるものがあると考え、此の度採用いたしました。なお、レイト80'sコップ・アクションも、前年のエポック・メイク作『ダイ・ハード』のリアリズム路線の登場により一気に時代遅れとなり、本作公開時は若干のイタさも漂っていました。時代が一巡した今こそ、正当にバカが再評価されて欲しいと切に願います。バカでなぜ悪い!)

飯森盛良

 

 

ビッグ・バグズ・パニック.jpg恐怖と笑いのコラボレーション

 

ビッグ・バグズ・パニック

【8月放送日】15日、24日

©2008 ICON DISTRIBUTION,LLC.All Rights Reserved.

 

巨大昆虫が暴れまわるパニック&ホラームービー。巨大な異音で意識を失う人類。目が覚めると人々は昆虫の繭に包まれていた。突如、人類に訪れる危機。そして始まる人間vs巨大昆虫の戦い。虫ってこんなにも怖いものだったか。私は震え上がりました。当然ながら巨大昆虫はCGですが、妙に生々しく、そしてやたらと凶暴。これだけだと単なる巨大昆虫のパニック&ホラーとなるのですが、それだけで終わらせないのがこの映画をオススメしたいところ。怖い中にも、ところどころに散りばめられたコメディ要素に、ついついニヤニヤしてしまいます。恐怖一辺倒なストーリーに終始せず、コメディのほかに恋愛の要素も加えたりと、なかなか盛りだくさんの展開。とはいえ、いずれも観る者を置き去りにせず、しっかりとまとめているところは秀逸な作品です。(※大前提として、昆虫が苦手な方には視聴をお控え頂いたほうが良い内容ですのであしからず。)

銀輪次郎

 

 

 

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