奇跡(1954)(カール・テオドア・ドライヤー ベルギー/デンマーク 1954年)
1930年代のデンマーク。ユトランド半島で農場を営むボーエンは敬虔なクリスチャンで、人々からも信頼される存在。一方、長男ミケルは信仰心が薄く、次男ヨハネスは自らをキリストと信じて正気を失っていた。そんなある日、三男アーナスが宗派の異なる娘との結婚を望むが、相手の父親に断られてしまい大騒動に。その同じ頃、ミケルの妻で妊婦のインガーが産気づくものの命を落とす。さらにその夜、ヨハネスが失踪してしまう──
カイ・ムンクの戯曲「御言葉」をカール・テオドア・ドライヤー監督が映画化。信仰を巡る家族の混乱と対立を、ワンシーン・ワンカットを多用して映し出す。ラストも印象的。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。
■出演
ヘンリク・マルベルイ、エミル・ハス・クリステンセン、プレーベン・レーアドルフ・リュ、ビアギッテ・フェダースピールほか
■出演
ヘンリク・マルベルイ、エミル・ハス・クリステンセン、プレーベン・レーアドルフ・リュ、ビアギッテ・フェダースピールほか