映像と音響のモンタージュによって浮かび上がる真実とは──名優マチュー・アマルリックの野心的な監督作『彼女のいない部屋』

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 映像と音響のモンタージュによって浮かび上がる真実とは──名優マチュー・アマルリックの野心的な監督作『彼女のいない部屋』

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  1. 彼女のいない部屋(マチュー・アマルリック フランス 2021年)

彼女のいない部屋(マチュー・アマルリック フランス 2021年)

ある日の朝。クラリスは夫マルク、息子ポール、娘リュシーを起こさないまま、夫の愛車に一人で乗ってどこかへ出かける。彼女が娘のピアノ演奏をカセットで聴きながら車を走らせている頃、マルクたちはクラリスの不在に気づくが、それぞれ職場や学校に向かって変わらぬ日常生活を送る。クラリスはそうした自分のいない家庭の光景に思いを馳せながら、バーで見知らぬ男性客を夫の名前で呼ぶなど奇妙な行動を繰り返す。

監督としても活躍する俳優マチュー・アマルリックが、『ファントム・スレッド』のヴィッキー・クリープス主演で描く長編第4作。現実と妄想が混ざった映像と音響のモンタージュで人間の感情を表現する演出が斬新。

■出演
ヴィッキー・クリープス、アリエ・ワルトアルテ、アンヌ=ソフィ・ボーエン=シャテ、サシャ・アルディリほか

(C) 2021 - LES FILMS DU POISSON - GAUMONT - ARTE FRANCE CINEMA - LUPA FILM

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