美しくも残酷な究極の愛──鬼才ラース・フォン・トリアーが名声を確立したラブストーリー『奇跡の海』

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美しくも残酷な究極の愛──鬼才ラース・フォン・トリアーが名声を確立したラブストーリー『奇跡の海』

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  1. 奇跡の海（ラース・フォン・トリアー　デンマーク　1996年）

奇跡の海（ラース・フォン・トリアー　デンマーク　1996年）

　1970年代初頭、スコットランドの寒村。信仰心が厚いプロテスタントのベスは、流れ者のヤンと恋に落ちて結婚する。しかし、ヤンが油田採掘の仕事で家に帰れない日が続き、ベスは彼がすぐ戻ってくるよう神に願う。そんなある日、油田事故によってヤンが重傷を負い、全身麻痺の状態で村へ戻ってくる。性的に不能となったヤンは、他の男性と肉体関係を持ってその一部始終を話すようベスに頼み、彼女は愛する夫の言葉に従う。

　鬼才ラース・フォン・トリアー監督の長編第５作。リアリズムを重視した映像が高く評価され、カンヌ国際映画祭グランプリに輝いた。オーディションで発掘されたエミリー・ワトソンが夫に献身的な愛を注ぐ女性を熱演。

■出演
エミリー・ワトソン、ステラン・スカルスガルド、カトリン・カートリッジ、ジャン＝マルク・バールほか

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