孤独な少女が大都会でひたむきに生きていく…台湾ニューシネマの旗手ホウ・シャオシェンの青春群像劇『ナイルの娘』

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孤独な少女が大都会でひたむきに生きていく…台湾ニューシネマの旗手ホウ・シャオシェンの青春群像劇『ナイルの娘』

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  1. ナイルの娘(ホウ・シャオシェン 台湾 1987年)

ナイルの娘(ホウ・シャオシェン 台湾 1987年)

若くして母を亡くし、警官の父は遠方で働き、兄妹と3人で暮らシャオヤン。兄は泥棒に手を染めて良からぬ仲間とつるみ、彼女が夜間学校に通って働きながら妹の面倒を見ている。そんな日々の孤独を埋めてくれるのは『ナイルの娘』という日本の漫画の海賊版で、彼女は漫画の世界で夢想に耽っていた。シャオヤンは兄の仲間の一人であるアーサンに恋心を抱いていたが、ヤクザの情婦と恋に落ちたせいでアーサンが銃撃に遭ってしまう。

ホウ・シャオシェン監督がアイドル歌手ヤン・リンを起用し、台北の夜の闇の世界と隣り合わせに暮らす少女の夢と幻滅を静かに描き出す。劇中に登場する漫画『ナイルの娘』は、細川智栄子の『王家の紋章』の台湾版。

■出演
ヤン・リン、ヤン・ファン、カオ・ジエ、リー・ティエンルーほか

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