全編セピア色の幻想的なフィルムノワール…鬼才ラース・フォン・トリアーの長編デビュー作『エレメント・オブ・クライム』

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全編セピア色の幻想的なフィルムノワール…鬼才ラース・フォン・トリアーの長編デビュー作『エレメント・オブ・クライム』

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  1. エレメント・オブ・クライム(ラース・フォン・トリアー デンマーク 1984年)

エレメント・オブ・クライム(ラース・フォン・トリアー デンマーク 1984年)

 フィッシャー刑事はヨーロッパでの事件捜査を終えてカイロに戻るが、すっかり精神的に疲労していた。そこで精神科医に通ったところ、催眠術を施して3ヵ月前に戻る治療を提案される──。催眠状態でヨーロッパへ戻ったフィッシャーが恩師オズボーンを訪ねると、少女のバラバラ殺人事件が発生。フィッシャーはオズボーンの捜査理論に基づき、犯人に同化して事件の真相に迫っていくが、やがて自分と犯人との境目が曖昧になっていく。

 ラース・フォン・トリアー監督が一躍その名を世界に知らしめた長編第1作。催眠術で過去に戻る刑事の物語をセピア色に彩り、独特のトランス感覚を生み出す。カンヌ国際映画祭フランス映画高等技術委員会賞を受賞。

■出演
マイケル・エルフィック、メ・メ・レイ、エスモンド・ナイト、ジェロルド・ウェルズほか


(C) 1984 Liberator S.A.R.L.

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