今でも思い出す家族とのささやかな日常──台湾ニューシネマの旗手ホウ・シャオシェン監督の自伝的作品『童年往事/時の流れ』

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 今でも思い出す家族とのささやかな日常──台湾ニューシネマの旗手ホウ・シャオシェン監督の自伝的作品『童年往事/時の流れ』

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  1. 童年往事/時の流れ(ホウ・シャオシェン 台湾 1985年)

童年往事/時の流れ(ホウ・シャオシェン 台湾 1985年)

中国広東省に生まれた阿考は、1歳の時に一家で台湾に移住する。ところが父の身体が台北の気候に合わず、療養のため家族みんなで台湾南部の田舎へ転居することに。やんちゃな阿考は村の子供たちの間でガキ大将のような存在になり、たびたび家族を困らせる。そんな中、病弱だった父が肺病で亡くなり、母もガンに侵されてこの世を去る。高校生になった阿孝は荒れた生活を送るが、思いを寄せる少女に刺激されて大学進学を目指す。

ホウ・シャオシェン監督が自らの青少年時代を主人公に投影し、家族とのささやかな日常を通じて成長していく姿を淡々とノスタルジックに映し出す。繊細な光の表現も秀逸。ベルリン映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。

■出演
ユー・アンシュン、シン・シューフェン、ティエン・ファン、メイ・ファンほか

(C) 2014 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

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