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放送作品情報

木靴の樹

L' ALBERO DEGLI ZOCCOLI 1978年イタリア / 187分 / ドラマ

北イタリアの寒村に暮らす4家族の農家の生活を、四季の移ろいと共に丁寧に綴った一大抒情詩
解説

ミレーや、レンブラントの絵画を思い起こさせる美しい構図、カメラワークで、北イタリアの寒村に暮らす貧しい農民の姿を淡々と描く。1978年カンヌ国際映画祭パルム・ドールに輝いた。

ストーリー

19世紀末、北イタリアのとある寒村で、農民達は苦しい生活を送っていた。バティスティ一家もそのひとつ。彼は、神父の強い勧めで、息子を小学校へ通わせることにしたが、ある日1足しかない息子の木靴が割れてしまった。見かねたバティスティは、領主に伐採を禁じられていた街路樹を伐り倒して新しい木靴を作ってやることに。しかし、木はすべて地主の所有物。このことが地主に知れ、一家は農場を追われることになってしまった。

監督・脚本

エルマンノ・オルミ

出演

ルイジ・オルナーギ
オマール・ブリニョッリ
ルチア・ペツォーリ
フランコ・ピレンガ
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
スタンダード

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2018/5/15

    先週亡くなったエルマンノ・オルミ監督の代表作。 学生時代にカンヌ映画祭のパルム・ドール受賞という事で話題になった作品だが、結局観る事ができずにやっとの鑑賞。3時間を超える大作とは思わなかった。 19世紀の北イタリアの田舎の村人の生活を描いたもので、殆どのキャストは地元の本物の農民らしい。海外の紀行ドキュメンタリーのように淡々と綴られていく。 絵画のような自然光の撮影による風景は美しい。だが、それ以上に貧しい農民の生活や過酷な仕事の様子、家畜の屠殺シーンなどのインパクトが強く、綺麗なものも霞んでしまう。 例の子供の木靴のエピソードも後半にさらりと描かれるだけなのに、なおさら哀しい印象が残る。 エンタメ性は皆無の映画ではあるが、死ぬまでに一度は観ておくべき一本である。

  • 鑑賞日

    ミネク少年がどんな人間になったかを伝えるべき

     原題"L'Albero degli zoccoli"で邦題の意。  19世紀末、イタリア北部ロンバルディア地方の農園が舞台。  地主と4家族の小作人の物語で、この中の一家、ミネク少年の物語が縦糸となっている。  冒頭、賢いミネク少年について司祭が両親に学校に通わせるように説得するところから物語は始まる。  3時間余りの作品の結末を明かせば、少年が毎日学校に通ったために普段履いていた木靴が割れてしまい、父親がミネクのために地主の財産に属する立ち木を切って木靴を作ってやる。  それがバレて一家が農園を出て行くシーンで終わるが、一家の希望の星だったはずの少年が、そのために結果的に不幸をもたらしてしまうという不条理、貧困であるゆえの悲しさと希望のなさを描いている。  作品そのものは、4家族の物語を並列に描き、夫に死なれた子沢山の一家に牧師が養護施設の紹介をするものの長男が家族の絆を優先して反対するという心温まるエピソードや、別の一家では娘の幸せな結婚エピソードなどが語られる。  オルミの映像は徹頭徹尾写実主義で、カメラはこの4家族の日常を淡々と追う。ドラマツルギーは全くなく、退屈な農園の日常を3時間余り見せられるのは苦行にも近い。  それでも農園の平凡な日々を追うだけの映像は美しく、こうした日常の風景の中にこそ人が生きる営みと息吹きがあるということをカメラは伝えている。  新婚夫婦が訪れるミラノの町には自由主義者たちがいて、時代の風を感じさせるものの、農園にはその風は微塵も吹いてこず、それを予兆させるものもなく、貧しい人々を描いただけで終わるネオレアリズモに不満が残る。  賢くなければ学校に通うこともなく、木靴が割れることも一家が農園を追い出されることもなかったことを賢いミネク少年は気づいているからこそ、馬車に乗って涙を流す。  だからこそ、ミネク少年がどのような人間になったかを伝えるべきだった。パルムドール受賞作。(キネ旬2位)

  • 鑑賞日 2016/11/11

    さすがカンヌらしい。

    早稲田松竹で見逃していた2本の2本立てで勇んで挑んだものの1本目沈没後、2本目としてこちらはおかげさまで?しゃっきりとして観ました。田舎の人たちの自然と家族とともに生きる姿と、その日常の流れの中のあることが、きちんとキーワードとして最後まで生きている、やはりひとつの「映画作品」でした。このような点がしっかり評価されるところが、まあわたしも詳しくはないですがカンヌらしいな。と。一般的にはとにかく長かったし(よく知らないで見切ったなというぐらい)、おすすめは、しません。

  • 鑑賞日 2016/10/14

    昔の名画みたいに美しい農村と美しい人たち

    カンヌでパルムドールを取った、ということを知っているのといないのとで、印象が変わるかな?評価を変えずにいられるだろうか、私は? 3時間ひたすら、昔の名画みたいに美しい農村と美しい人たちが画面のなかでふつうに暮らしている。美しくあろうとしていない人たちや、家や家畜たちの美しさに目を奪われる。 その中では、いいことも起こるけど、たいがいはあんまりみんないい目にはあわない。イタリアといえば「自転車泥棒」だよなぁ、ゴッドファーザーの陰で小市民は苦労しながら地味に暮らしてるのかな。 あまりにも静かな彼らの暮らしに、しずかに心を打たれるけど、短気な私は真逆のエンターテイメント映画も好きだ。この3時間を見通すのはちょっとつらくもあった。 それにしても、追い出された家族はそれで滅亡の道をたどるんだろうか?もうすこし良い地主に巡り合えたかもしれないし、行商人になったかもしれないし、家族がばらばらになってそれぞれ生き延びたかもしれない。変化はかならずしも悪いことじゃない、とくに、今までの生活が苦しかったら。

  • 鑑賞日 2016/9/3

    小作農民の喜び、哀しみ

    淡々と営まれる小作農民の生活を通して、喜びと哀しみの姿が心に染み入る。 美しい娘の結婚、農作物の収穫、感謝祭、怖い話、子供の誕生、大切な牛の復活は素晴らしく楽しい。 動物の殺傷、貧困による子供の里子、そして地主の樹を切り木靴としたことによって小作を追い出される顛末が無性に哀しい。

  • 鑑賞日 2016/9/2

    時を経ても輝きを失わない名作

    19世紀末、北イタリアのベルガモに暮らす、貧しい小作人4家族の、名もなき人々の日々の営みを、やさしく深い眼差しで見つめるエルマンノ・オルミ監督の、社会の不条理に対しての静かな怒りが心を打つ。 3時間余に及ぶ長編の田園風景の映像は、既視感があって、懐かしい感じがするものの、実際に描かれたような暮らしむきを体験したこともないし、農村に居を置いたこともない。それでいて懐かしさを覚える人が多いのは、心象風景として農村に対して抱いている農耕民族としてのDNAが存在するからに違いない。

  • 鑑賞日 2015/7/23

    1978年 エルマンノ・オルミ監督作品 農村の小作人たちの営みを静かに追ったドラマ。変革の波を感じながらも、一本の樹さえ自由にならない境遇を訴えています。信仰心の厚い映画でもあり、絶えず流れる鐘の音とバッハの音楽が雄弁です。78年カンヌ映画祭パルム・ドール受賞。

  • 鑑賞日 2016/7/29

    運命を受け入れる家族

    19世紀末の北イタリアで小作農を営む四家族の日常生活を丹念に描いたヒューマンドラマ。エルマンノ・オルミ監督が子供の頃、農民の祖母から幾度となく聞かされた農村生活の暮らしぶりがベースになっている。 ファーストシーンで小作農夫婦が神父から子供を学校に通わせるように進言をされる。農民の子供が学校なんて・・・そう言いながらも神父の言葉に従う夫婦。下校した子供のかじかんだ足先を真っ先に炭火で温めてやる父親。厳しい寒さの風土、家族の愛情がよくでていた。 四家族が協力し合い仕事や行事をやりくりする場面も出色だ。鳥の頭を一撃で切り落としたり、大きな豚を逆さづりにして男衆全員で腹部をかっさばいたり(したたる血をぼろぼろの鍋に入れて何に利用するのか知りたかった)、出産の手伝いを奥さん連中総出で行ったり、父親が子供たちへ怪談ばなしをしてあげたり、コミュニティ内の情感あふれる日常が心に染みた。 生計の中心的役割の牛が突然倒れ獣医も見放すのだが、奇蹟を信じた妻の祈りが神に通じたのか聖水をかけられた牛はおもむろに立ち上がる。ここが一番宗教色が強かった。奇蹟が起こる家族がいる一方で、不運に見舞われた家族もいた。子供が割ってしまった木靴を新しく作ろうとした父親が夜中にこっそり地主の所有物の木を切り倒し、夜なべして作ってやるのだが地主の知るところとなり立ち退きを命じられる。神父の進言に従ってなければこの不運は巡ってこなかったはず。家財一式を荷馬車に積み込み住み慣れた家を後にする一家。少年のあどけない表情を捉えて映画は終わる。この一家は神に見放されたのか、その答えはどこにも見つけられなかった。黙々と運命を受け入れていく家族の姿が心に染みました。

  • 鑑賞日 2016/7/9

    観終わった後の充実感

    良い悪いよりも観た後の心の状態でいえば、間違いなく一級品。ここ一年でいうと、成瀬巳喜男の浮雲の次。アランレネのヒロシマモナムールの少し上。 木靴の樹、確かに長い映画。最初の30分くらいを乗り切れれば、後は一気に、引き込まれていく。懸命に生きる人々の尊さ、美しさ。現実の非情、厳しさ。

  • 鑑賞日 2016/7/10

    からだと思想

    日常系アニメがはやりらしい。そういえば田舎を舞台にしたアニメがあったような。しかしそういうやつは、結局私の心にウンともスンとも響かないわけ。だって話が進まない挙句にそのことを享受するという、精神の動作の放棄から思考の欠落へと向かっちゃうから。まあそんなことをウンヌンいうのもよろしくないか。 運よくデジタルリマスター版を観ることのできた本作はエルマンノオルミ監督が描いた自然叙事詩である。 私はこのところ、叙事詩に対して自然を没価値的な見方をする人間を賛美する内容に変わっていったという偏見を持っていた。しかし本作はその偏見を多大な誤りとした素晴らしい映画であった。 舞台は、農村で登場人物は全てむらの農民である。映画が描くのは自然の恩恵を受けながら共同で作業したり地主に対する不満を抱いたり祈りを捧げたり祭りに参加したり学校に通ったり結婚したりするありのままの姿である。監督は美しさ、醜さをありのままに表現することで身体の動きや精神の動きを包容する自然の美しさを見えない形で描いたのである。それこそ思想するからだ=表面的な低次元の意識ではなくそれ以前に存在する激烈な感情を描き出す方法なのかもしれない。子思いの親の心も、去りゆく一家に対する密かな祈りも私にとって激烈な感情に出会った瞬間である。 そのような身体の動きをアニメーションという、人間中心的思想で作られたもので、みいだそうとするのは根本的に誤りであることを自覚しなければならぬ。

  • 鑑賞日 2016/6/26

    いつになったら。

    名作と名高い映画なので、いつか映画館で見たいと思っていました。ただ、有名なだけにいろんなところであらすじを紹介しており、学校に通う子供の為にお父さんが地主の持ち物である木を切ってしまうお話だとわかっていました。なので、いつ木を切るのか気になってしまい、逆に映画に入り込めなかったかな? 最後の最後だったのね(~_~;)

  • 鑑賞日 2016/6/18

    地に足がついた自然や生活の描写

    封切り時の素朴な田園風景が記憶に残っていたが、今回は農村の人々の表情や生活のリアリティが全面に感じられて、牧歌的というよりリアリズムの作品だということを再認識した。本物の農民を使うことでドキュメンタリーのような地に足がついた自然や生活の描写が心に沁みる。

  • 鑑賞日 2016/6/19

    教会の欺瞞

    37年振りに観た感想、、、。神父の強い勧めでミネクを小学校に通わせることになった。神父は、多くの信者を前に、隣人愛を説く。地主も当然信者であるはずだ。神父は、地主に対して、樹を切ったバティスティを許すように説得できたはずだ。しかし、教会は裕福な信者の寄付に依存しているので言えなかったのだろうか。いや、地主にとって小作人は隣人ですらないのかも、、、。というようなことを、今回は考えた。それにしても、農場を去る時のミネクの表情、哀切極まりなし。人生で2度観るべき映画の一つ。

  • 鑑賞日 1981/10/9

    十代の頃に観た感想

    久しぶりに、この映画とまたまた出会えて大変嬉しい。 この自然主義的リアリズムはすごいなぁ、の一言に尽きる。 -十代の頃に観た感想-

  • 鑑賞日 2016/4/16

    貧しい者は幸いです

    19世紀イタリアの農村で、同じ地主に農地や家畜を借りて暮らす4家族の日々の営みを四季を通じて描く。 光の使い方が精緻に計算されている。 動く絵画を観ているような美しい映像に魅了された。 どの家族も子沢山だ。もうじき生まれてくる子どももいれば、婚礼を控えた美しい娘もいる。幼い子どもたちは、皆とても愛らしい。 村人たちは、日々、何度も祈る。厳しい自然の中で、土を耕し、家畜を育てて生きていくには、神の憐れみにすがらずにはいられない。 倹しい暮らしの中心にいつも神がおられる。「 貧しい者は幸いです。神の国はあなたがたのものだからです。」というキリストの言葉の通りだ。 しかし、善男善女の禁欲的な暮らしぶりを見せられるわけではなく、時に酔っ払い、時に激しく息子を罵る父親がいたりと、とても人間らしい。4家族が一つの家族のように、親密でありながら、男たちはそれぞれ秘密を抱えていたりするのも面白い。 神の御心に従おうとしたがために、招いたかに思える結末は、あまりにも不条理で辛く感じる。しかし、去り行く家族は、他の家族が自分たちのために心を痛めて祈りを捧げていることを、きっとわかっている。そして、皆に祈られているということが、村を去らねばならない家族にとって、大きな慰めであり、励ましとなるだろう。 神と共に歩もうと懸命に生きる人々に注ぐ、エルマンノ・オルミ監督の温かな眼差しを感じる作品だ。

  • 鑑賞日 2016/3/27

    人の生き方の要諦ですネ!

    【巨匠エルマンノ・オルミ監督 『緑はよみがえる』公開記念】 現代社会の営みの仕方の正反対の姿を19世紀末のイタリアの北部ベルベモ村の生活風情を叙事的に描いた作品。そして、地主から借用して集団で暮らす四家族の生きていく術を粛々と映し出している。貧しいながらも親子が肩を寄せ合って不平などをこぼさず毎日を送る姿は、現代社会と対比すると理解されずらいはずでしょう。まるで自然の摂理に逆らわず、緩やかな時間と共生していく姿は現代人への警鐘そのものではないでしょうか?最も心が温まったシーンは、就寝前に蝋燭を灯して家長が家族全員に昔から伝承されているであろう物語を聞かせているシーン。皆が静かに聞き入ってるのは、遠い昔の日本の各地でも見られたシーンのはず。文明の利器にたよらず、人々の英知こそが全ての原点を孤高に唱えている素晴らしい作品でした。今の日本映画でも掘り下げてもいいテーマじゃないかな?

  • 鑑賞日 2016/3/6

    「名作」と言われているが、3時間は長い

    公開当時から(淀川さんたちが)「名作」とおっしゃっていた記憶が残っており、「そのうち観なければ…」が今頃になってしまった。 確かに、実際の農民を使い、一般的に俳優と呼ばれる人達を使っていないので、リアルな農村風景が描かれていると思う。 冒頭には、農村では当たり前なのだろうが、鳥の首切り、豚の腹切りなどの場面があり、リアルさを増しているが、淡々と描かれる農村ドラマが3時間というのは、自分には長い。 ミネクという男の子が可愛かったり、マッダレーナという新婦が美人だったりする上手い起用などは見られる。

  • 鑑賞日 1981/6/21

    秀逸の映像叙事詩

    農民たちのささやかな日常生活が平穏なものであればあるほどに、その底流に潜む理不尽な搾取構造がより不条理で禍々しいものに感じられる。 生れ落ちた土地から逃れるすべを持たず、地主の労働力としてのみ生存を許される小作人たち。そんな持たざる者たちの大地に根ざすほかない質素な暮らしぶりを、移ろう四季とともに淡々と掬い取り、そこから滲む生きることの大変さを、無名俳優たちの朴訥とした存在感を通して陰影深く紡ぎ出したE・オルミ。そのリアリスティックな語り口が光る秀逸の映像叙事詩。 それはまた、農民たちの生殺与奪の権利を握る地主の横暴と、些細なことで土地を追われる農民一家の悲哀が、両者をとりなすことがない宗教の欺瞞や、別れの挨拶すら出来ない小作人たちの鬱屈がスタティックに絡み合うことで、デモや焼き討ちが頻発する時代の到来をそこはかとなく表出した見事な政治劇でもあり、その意味ではイタリアの近現代史をスペクタクルな大河ドラマとしてまとめ上げたB・ベルトルッチの大作「1900年」の序章とも言える完成度の高い歴史劇でもあった。 開巻後しばらくして流れるバッハの「小フーガト単調」をはじめ、労働歌やミサ曲といった音楽や、教会の鐘の音や鳥のさえずりといった自然音が印象的で、北イタリアのシットリとした農村風景を余情豊かに彩るとともに、ともすれば鬱々としがちなドラマ展開を心地良いノスタルジアで押し包んでいた。

  • 鑑賞日 2015/2/1

    長い

    男の子がかわいい。 女性の洋服がかわいい。 そして長い。とにかく長い。 179分気持ちが続かなかったので、すばらしい映画、との前評判も吹っ飛ぶほど私の頭も吹っ飛んだ。

  • 鑑賞日

    これぞ芸術作品です☆

    映画史に語り草として残る傑作だと思います☆エルマンノ・オルミ監督のデビュー作ですが、その後は本作を上回る作品を制作できてないわけです。不世出の作品と言えると思います。 時代は19世紀、イタリアの農村に住む小作農たちの暮らしを、リアリズム溢れる絵画的な映像で見せてくれます。これぞ芸術だと個人的に思います。 人が生きるために必要なことが一つ一つのシーンにあります。学校で勉強すること。肉を得るために殺生すること。日用品を作ること。結婚すること。子供を産むこと。地主に収穫の3分の2を支払わなければいけない過酷な環境下の小作農たちも、人としての営みをしながら生きてる姿が胸を打ちます。 詩、唄、絵画などの芸術となんら遜色ない作品と思いますね☆

  • 鑑賞日

    貧困という現実

    40年近く前に岩波ホールで見たんじゃないか。とにかく美しい映像になる田園風景が記憶に残ります。 貧しさの中で暮らす健気な子供の愛情。木靴を作ってあげることがどれほど大変なことであるか。 『運動靴と赤い金魚』もそうだが、靴を大事にする行為が愛情表現になってるんですよ。 そのいたいけな姿勢に胸を打たれます。そして寂しく村を去らなければならない家族の悲哀。 この映画の優しさが救いですね。 宗教色が濃い映画です。 素晴らしい作品。 一級品の芸術ですね。

  • 鑑賞日 2013/8/7

    イタリアの農村の暮らしを丁寧に描いた映画。 率直に言ってどこが評価されているのかよくわからない。世評の高い作品で自分には理解できなかった作品は幾つもあるが、その中のタイプでいうと「旅芸人の記録」に近い。あの作品をより純朴にしたような作品だった。 もっとも、観て損をしたような印象も抱いていない。農民たちの彩りの少ない単調な生活と自分の生活とを比較したりしながらそれなりにいろいろと考えさせられた。そういう意味では単なる娯楽作品よりは心に残って行くような気はする。

  • 鑑賞日 1980/3/7

    エルマンノ・オルミ

    1980年3月7日に鑑賞。京都祇園会館。3本立て。同時上映は「木靴の樹」と「白夜」と「これからの人生」。 まさに映画の歴史に残る大傑作である。

  • 鑑賞日 2001/6/15

    イタリアの農村の暮らしを切々と…

  • 鑑賞日 2012/11/4

    貧しい農家の父が、息子の木靴を作るために街路樹を伐り、領主に住処を追われる、その過程の描き方を記憶しておきたい。 新郎新婦のミラノへの道中の、あまりにも豊穣な静寂、見つめ合いや仕草や周囲の出来事、記憶しておきたい。 喉を掻き切られる豚を捉えるキャメラの距離感、記憶しておきたい。