PROGRAM

放送作品情報

殺し(1962)

LA COMMARE SECCA 1962年 イタリア / 89分 サスペンス ドラマ

名匠パゾリーニの原案でベルナルド・ベルトルッチが監督デビュー。瑞々しく描くイタリア版『羅生門』
放送日時
2020年03月16日(月) 06:00 - 08:00
2020年03月27日(金) 14:15 - 16:00
2020年05月25日(月) 06:00 - 07:45
解説

ローマ郊外の人々の暮らしを『羅生門』的な展開で掘り下げた、ベルナルド・ベルトルッチの監督デビュー作。ヌーヴェルヴァーグの影響を受けた実験的手法や詩的な映像美など、処女作で早くも才気が炸裂している。

ストーリー

ローマ郊外のテーヴェレ川で中年娼婦の遺体が発見される。警察は、犯行当時に現場付近の公園をうろついていた者たちに次々と尋問していく。カップルたちのバッグを狙っていたコソ泥のカンティッキア。被害女性のヒモとして生計を立てていたカリッフォ。街中でナンパに明け暮れた挙げ句に疲れて公園で眠っていた、休暇中の兵士テオドーロ…。それぞれの証言から、その夜公園にいた異様な男が容疑者として浮上する。

出演

フランチェスコ・ルイウ
ジャンカルロ・デ・ローザ
アルフレード・レッジ
アレン・ミジェット
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
白黒
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2020/1/10

    ベルトルッチ監督の最初の監督作品。構成と画作りにやはりセンスがある、気がする。内容的には行きつ戻りつする内容と言うよりは、直線の道をジグザグしながら進んで行くストーリーテリング。ストーリーとしては脇道が多いのだが、事実の断片を集めて結節点を浮かび上がらせるのは、ひょっとしたら警察の捜査そのものがそうなのかもしれない。

  • 鑑賞日

    早熟ぶり

    ドラマ展開に的確なリズムを刻むアクティブなカメラワークをはじめ、モノトーンの諧調を活かした陰影豊かな撮影や、物語情緒を禍々しく盛り上げるテクニカルなライティング、そして、シーンと音楽の対照鮮やかなコントラブンクトなど、これがデビュー作とは思えないB・ベルトルッチの卓越した演出手腕に見惚れる。制作当時弱冠22歳であったことを思うと、まさに恐るべし、と言うほかない早熟ぶり。

  • 鑑賞日 2018/1/24

    ベルナルド・ベルトルッチ監督の処女作

    ベルナルド・ベルトルッチ監督の処女作。 原案はピエル・パオロ・パゾリーニであり、ベルトルッチがパゾリーニ監督作品『乞食』の助監督をしたあと、この『殺し』の原案を受け取って映画化したもの。 川の土手で発見された娼婦の死体。 付近に居た男達が次々と挙げられて証言していく。彼らの証言が真犯人を炙り出していく流れは見事! それぞれの証言者が、他の証言者たちを見ており、その証言内容に沿ったアングルで各証人の視点で、同じ場面が異なるアングルから描かれるあたりも素晴らしい。 流れるギターの音が耳に残る。殺人を扱った物語としては、のどかな感じの調べが印象的。 21歳の初監督作で見事な映画を作り上げたベルナルド・ベルトルッチ監督、さすがである。

  • 鑑賞日

    社会の底辺をパッチワーク的に描写するが眠くなる

     原題"La commare secca"で、死神の意。ピエル・パオロ・パゾリーニの原案。  ベルトルッチ21歳の初監督作品で、ローマのテベレ川の土手で起きた夜鷹殺しで、警察に呼ばれた容疑者たちの証言を繋ぎながら、真犯人にたどり着くという構成。  被害者も被疑者も登場人物たちはどれも社会の底辺に蠢く人々という社会派ドラマで、娼婦、ヒモ、コソ泥、失業者、兵士、ホモといった連中が登場する。  土手中、老いも若きも夜鷹ばかりで、そこに繰り出す男たちやイチャイチャを楽しむアベック(字幕ではそうなっている)、行き所なく彷徨う者たちと、そうした連中を狙って金品を盗もうとする不良たちという、下層の人々を描くネオリアリズモの系譜に連なる作品だが、構成力に欠けるところがあって、全体を通してのドラマ性に欠ける。  一見、ドキュメンタリー風の証言集の寄せ集めでしかなく、社会の底辺をパッチワーク的に描写はするが纏まりがない。しかも証言は新聞記事切り抜きでしかなく客観的事実だけで無味乾燥。  断片的で面白みのないシーンの再構成を委ねられた観客は、思考能力が停止して強烈に睡魔に襲われてしまう。  1960年代のイタリア社会が覗けるというくらいが、見どころといえば見どころ。

  • 鑑賞日 2017/2/23

    交錯する証言

    娼婦殺しの目撃者の証言が交錯するなかでの犯人探しストーリーですが、当時のローマの市井の人々の生活などが垣間見れて、興味深いものがありますね。自分が子供時分の日本だって普通にまだ舗装や整備なんかされてない土地もいっぱいあって、なかなかいかがわしい雰囲気なとこもあったんもんですがねえ(笑)

  • 鑑賞日 2017/1/12

    ベルトルッチのデビュー作

     娼婦が殺され、その時間に近くの公園にいた男たちが警察で尋問される。その男たちの証言によってその日の出来事が再現される。「羅生門」の影響を受けたと思われる映画で、尋問で捜査員の顔を出さないところや土砂降りの雨が降るところなど雰囲気が似ている。犯人捜しよりも若者たちの無軌道な生活ぶりを描くことの方に重点が置かれている。

  • 鑑賞日

    冒頭の死体の美しさ

  • 鑑賞日 2015/7/12

    事実は闇の中

    ベルナルド・ベルトルッチ初監督作品。 ローマ・テベレ川の橋梁下で発見された中年娼婦殺人事件を題材にして、容疑者として取調べの対象になった3人の若者たちの供述を通して事件当日の様子が描かれていく。 モノクロームの映像のカメラワークは流麗で、フラッシュバックを用いたシーンなどは新人離れした才能を見せる。 但し、脚本は既視感のある、混沌とした様々な証言が入り乱れ、事件の真相が結局分らず仕舞いという展開は明らかに独創性に欠けた内容である事が短所であろう。

  • 鑑賞日 2015/7/6

    証言と現実

    ある殺しの真相を、容疑者の証言から導いていく。後ろめたいものを隠したい、という容疑者それぞれの証言と異なる現実が面白い。

  • 鑑賞日 2013/3/28

    イタリア式新しい波

    「分身」を観る前に初見のデビュー作にも足を運びましたが、郊外に伸びゆくローマの辺境を舞台にしている点で、師匠パゾリーニの「アッカトーネ」を思い出しました。流行歌を多用しつつ、若者たちの“今ここ”に寄り添う作りがイタリア式新しい波だったのでしょう。「革命前夜」も久しぶりに観たいけど時間的に無理。

  • 鑑賞日 2014/5/18

    『藪の中』なのかな?と思ったらそうでもなく、だんだん真実に近づいていく形式なのかな?と思ったらそうでもなく。これはどう観ろって!?ただ、見入っちゃったのは確かなのです。公園を交錯する人々の人間模様としておもしろく観れましたし。あと木のつっかけの犯人が踊ってるとこ。小物でインパクトを持たせただけじゃなくて、見せ場のシーンに繋がったのは良かったね。

  • 鑑賞日 2013/12/15

    ベルトルッチの処女作

    パゾリーニの原案をもとに、21歳の若きベルトルッチが監督した処女作。 冒頭の橋から紙が吹き上げられ、その舞い上がる様子を追いかけていくと、死体があるというシーンで始まる今作は、それぞれの登場人物の証言として、その娼婦が殺された日の公園の様子までを、それぞれの視点で描いていく。流麗にそれぞれのエピソードを繋ぎながら、窓にうつる雨粒や公園のシーンを挿入して、ストーリーに1本の柱を通している。 もちろん、黒澤明の「羅生門」をも彷彿とさせるが、しっかりと犯人逮捕まで描いているのが、異なっている。 しかし、このような時間軸をいじるのは、ベルトルッチらしからぬと驚く。パゾリーニ原案のためだろうか?

  • 鑑賞日 1992/7/9

    ベルトルッチ

    1992年7月9日に鑑賞。大阪・梅田毎日文化ホールにて。2本立て。同時上映は「革命前夜」。600円。 ベルナルド・ベルトルッチの第1回監督作品。この演出力はさすがである。

  • 鑑賞日 2013/5/29

    不思議な映画

     ベルナルド・ベルトルッチ監督のデビュー作。白黒作品でしたが、デビュー作とは思えぬ完成度。中年娼婦の殺人事件があり、容疑者あるいは目撃者の証言を映像で再構成していくのですが、証言者の話がそれぞれ食い違っていて、何が本当で何が嘘なのか。また、今みている映像が事実なのか証言の再構成なのかわからないため、真実がなんなのかわからないままエンディング。しかも面白い。不思議な映画でした。

  • 鑑賞日 2013/3/16

    若さ溢れる映像表現

    #219 シアター・イメージフォーラム「殺し」。ベルナルド・ベルトルッチの記念すべき監督第一作。娼婦殺しを巡る容疑者たちの証言を再現した「羅生門」のようなパゾリーニの原案を得て、1962年の撮影当時21歳という若さを感じさせる意欲的な映像表現はいま観ても刺激的である。

  • 鑑賞日 2013/3/9

    想像力をかきたてられるシナリオ

    【映画感想】全編白黒のベルナルド・ベルトルッチ初監督作品「殺し」を鑑賞。  イタリア映画の巨匠、ベルナルド・ベルナルドベルトルッチ監督50周年を記念して公開された本作は、彼の初監督作品である。彼は、「暗殺の森」「ラストタンゴ・イン・パリ」「リトル・ブッダ」「ラストエンペラー」の監督であることでも有名だ。日本では、大人の事情によりソフト化も劇場公開もされず、45年を経て、今回劇場公開が初めて実現された。GWに公開されれる「孤独な天使たち」の予習として、ドストエフスキー原作の「分身」をベルトルッチの視点で映画化した「ベルトルッチの分身」との同時上映。  ベルトルッチが当時21歳という若さで撮影された「殺し」は、草むらで女性の他殺死体が発見されたことから話が始まる。何人もの被疑者が供述していく場面から、事件の当日を描く作品だ。無職の若者、女好きの兵隊、二人組みの少年、ヒモの男、・・・不思議なことに、取調べのとき、刑事の顔は映らない。しかし、話が進んでいくうちにその意味がわかるようになる。  同じ時間、同じ場所をいろいろな登場人物で魅せる脚本は、日本アカデミー作品賞を受賞した「桐島、部活やめるってよ」を思わせる。当時ではセンセーショナルだったはずに違いない。同じ人物が、雨の中、それぞれの時間を過ごす。何度も同じ場面が繰り返されるが、視点が違うので面白い。「ベルトルッチの分身」も鑑賞が楽しみだ。

  • 鑑賞日 2012/11/23

    雰囲気はあるけれど

    パゾリーニ原案のベルトリッチが監督したデビュー作。 冒頭のシーンは美しいが、結末が呆気ない。

  • 鑑賞日 2012/6/28

    んー退屈しました

    どこかの映画祭で褒められたとか名匠のデビュー作とかどうでもいいよ。 いろんな人の証言が重なってドラマが生まれるのかと期待しました。 エピソードの描写でしかない。それもあんまし面白くない。