PROGRAM

放送作品情報

北国の帝王

EMPEROR OF THE NORTH 1973年 アメリカ / 121分 アクション ドラマ

鬼車掌アーネスト・ボーグナインvs失業者リー・マーヴィン!男の意地と命を懸けた死闘を描くアクション
放送日時
2018年12月07日(金) 深夜 03:15 - 05:30
2018年12月18日(火) 10:45 - 13:00
2018年12月31日(月) 深夜 03:30 - 05:45
解説

骨太な男の映画を得意とする名匠ロバート・アルドリッチ監督が、列車の無賃乗車をテーマに描く壮絶なアクション映画。リー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナインが男の意地をむき出しに演じる激突に引き込まれる。

ストーリー

不況が吹き荒れる1930年代の米国中西部。“ホーボー”と呼ばれる失業者たちは仕事を探すため、貨物列車の貨車にこっそり乗り込み各地を転々としていた。ところが19号列車の鬼車掌シャックは無賃乗車を断固として許さず、見つけ次第半殺しにしてでも列車から突き落とす為、ホーボーらも恐れて19号列車にだけは乗らないようにしていた。ところが、タダ乗りの名人としてホーボー仲間に一目置かれる男がシャックに敢然と挑む。

出演

リー・マーヴィン
アーネスト・ボーグナイン
キース・キャラダイン
チャールズ・タイナー
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2018/11/25

    4年ぶりの再鑑賞。 男と男の対決、というよりは意地の張り合いの物語で、汗と埃にまみれたゴツゴツした雰囲気のロバート・アルドリッチ監督作品。 出演は薄汚れた格好の男性キャストばかりで、セリフのある女性の出演者は列車の洗面所で腋毛を剃る人一名だけという徹底ぶり。 単なる無賃乗車でそこまでムキになる必要もないとは思うが、そこは昔のアメリカ男の気骨というものか。 主演のボーグナイン&マーヴィンのオッさん2名の頑張りは勿論だが、根性なしの若い小悪党役キース・キャラダインがなかなかいい味を出している。

  • 鑑賞日

    設定が妙なストーリーです。

    なにしろ、無賃乗車常習犯と車掌が命がけで戦うと言うんですから。これを面白そうに期待して見に行ったワシもチト妙。 設定はともかく、無賃乗車テクニックと対抗策のあれこれは興味深かった。列車上の肉弾戦も迫力あります。 異色のアクションものとして、変わり種を見たい方はどうぞ。

  • 鑑賞日 2017/3/26

    男の映画

    ロバートアルドリッチは男の映画をつくる。映画館で最後に見たのはたしか、合衆国最後の日、骨太な男たちの戦いを描いていて、見応え充分だ。

  • 鑑賞日 2017/1/7

    ただ乗り阻止の車掌

    大不況時代を舞台に、汽車にただ乗りしようとするホーボーの№1(リー・マーヴィン)とそれを阻止することに生きがいを感じている車掌(アーネスト・ボーグナイン)の闘いの話。№1の存在を乗り越えてのし上がろうとする若者(キース・キャラダイン)も登場し、話は三つ巴になっていく。いかにもロバート・アルドリッチ監督らしい男気映画。続けて、リー・マーヴィンとアルドリッチ監督コンビの「スーサイド・スクワッド」('16)の元ネタと言われている「特攻大作戦」('67)を観ることにしよう。

  • 鑑賞日

    列車タダ乗り攻防戦(死闘)

    933年。米国。大不況のどん底の年。失業者の大群が全国をさまよい、列車のタダ乗りを常習としていた。 彼らは“ホーボー”と呼ばれ、社会ののけ者にされていた。“ホーボー”を憎むべき敵と考えていたのが鉄道員で、常に彼らの撲滅を念願としていた。(映画冒頭のテロップより) この作品は、列車タダ乗りの常習犯で仲間から“北国の帝王”と呼ばれる男(リー・マーヴィン)と、絶対にタダ乗りを許さない鬼車掌シャック(アーネスト・ボーグナイン)との、命を賭けたタダ乗り攻防戦(死闘)を描いた作品です。2時間まさに「シャックの列車にタダ乗りできるかどうか」が描かれ、それだけと言えばそれだけなんですけれど(笑)、どういうわけか目が離せないスゴク面白い作品です!傑作ですね! 冒頭のテロップが終わると、大自然の中を煙を上げて走る蒸気機関車が映ります(旅情あふれる楽曲も最高!)。気持ちよく走る蒸気機関車をいい気分で眺めていると、ポイント切り替えのため、列車は一時停止。そこに1人のホーボーが現れ、列車にタダ乗りする。列車を出発させた鬼車掌シャックがそれに気付き、タダ乗り犯に近づく… その時、私は今までのいい気分が消し飛ぶような、信じられない光景を目にしました!シャックはタダ乗り犯の頭をカナヅチで殴り、彼は列車から落ちて車輪に巻き込まれて行った… 「え、死んだん?」(私) にやりと笑うボーグナイン。う、うそぉ~。タダ乗りしただけやのに… でもホントなんです。そして、その直後に明るく爽やかなテーマ音楽とともにタイトルとクレジットが始まり、映画は本格的に幕を開けます。タダ乗り犯を殺すことも辞さない鬼車掌シャック。この描写こそが本作のトーンを観客に知らしめる重要な場面だったことがだんだんわかってきます! <ストーリー> 時は大恐慌時代の1933年。全国をタダ乗りしてあちこち転々とするホーボー(放浪者)がアメリカ国内で溢れていた。だが、絶対にタダ乗りは許さないという固い信念を持った鬼車掌シャック(ボーグナイン)の19号列車には誰もタダ乗りできずにいた。しかし、仲間から“北国の帝王”というニックネームを贈られ、Aナンバーワンという呼び名を持った男(リー・マーヴィン)にタダ乗りできない列車はなかった Aナンバーワンは操作場の給水塔に「Aナンバーワンは19号列車でポートランドへ行く!」などと書き込み、シャックに挑戦状を叩きつける(タダ乗りを悪びれる様子はまったくありません(笑))。仲間たちは彼がシャックの列車にタダ乗りして目的地に到着できるかどうかで賭けを始め、事態は大きくなる一方。やがて、彼に絡んでくる自信たっぷりの若手ホーボー、シガレット(キース・キャラダイン)を巻き込み、走る機関車の上で、シャックとAナンバーワンの死闘が繰り広げられるのだった タダ乗りに男を懸けるリー・マーヴィン。マーヴィンのタダ乗りを見つけると、嬉々として追いかけるボーグナイン。2人の間には避けては通れない“闘い”があり、それはきっと男にしかわからないものなのだろうと思います。 そして、マーヴィンと若手のシガレットの奇妙で一筋縄ではいかない関係。シガレットは帝王への憧れと疎ましい気持ちを併せ持ち、マーヴィンは若者を気遣う一方でヘコませる。親父と息子の永遠のテーマがそこにあるような気がしました。 …と言っても、本作のメインはあくまでもリー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナインです!すごいです! 書いても書いても作品の核心に届かないような気がしますが… スゴイ映画なんですよ!面白くて男っぽくて骨太で、大恐慌の時代の底辺の人々の話なのに、どこか明るくて自由で大らかな作品です ぜひご覧ください

  • 鑑賞日 2016/5/16

    ロバート・アルドリッチの映画は「対決」を主題としたものがほとんどで、これも定職も持たずアメリカ中を放浪しているホーボーと呼ばれる者たちの中で「北国の帝王」と呼ばれている男Aナンバーワン(リー・マーヴィン)と彼を自分が車掌をしている列車に乗せまいとする男シャック(アーネスト・ボーグナイン)との対決を描いたものである。そこに自分こそが次の帝王だとうそぶく向こうっ気が強く口が達者な若者シガレット(キース・キャラダイン)が絡む。 これは痺れた。まさに漢の映画といったところ。 帝王ナンバーワンを青臭いシガレットとの対比で男とはどういうものか、また人として何が大切なのかを見事に描いていると思う。ラストでのナンバーワンとシャックとの列車上での対決は今の映画のようなスマートさやカッコよさは無くとことん泥臭いが、これぞ男の闘いといった感じで素晴らしく見応えがある。 「いくら口が達者で向こうっ気があっても、お前には心が無い。北国の帝王になりたきゃ、まず人間になれ!」と叫ぶナンバーワン。この映画はこのセリフに尽きる。 それにしても、ナンバーワンからお前は見所があるからいずれ帝王にもなれると目をかけてもらえるようになったにもかかわらず、彼を裏切るような事をしたシガレットの人間としての器の小ささには嫌悪感を覚えてしまう。

  • 鑑賞日 2016/3/21

    列車の屋根の上でのバトル

    「ホーボー」と呼ばれる列車タダ乗り人と、ホーボーを排除しようとする警備員が闘う娯楽作。 列車警備員シャック(アーネスト・ボーグナイン)は強者らしさを冒頭から見せる。 ホーボーのAナンバーワン(リー・マービン)も強者であり、シャックと対抗する。途中、Aナンバーワンは大胆にも「駅の給水塔」に挑戦状を書く。 列車の屋根の上でのバトルが素晴らしい。 七面鳥を盗んだAナンバーワンが、警官に犬の鳴き声をやらせるシーンなどは、警官が気の毒でもあり、笑っていいのか微妙。 ロバート・アルドリッチ監督の娯楽作であり、まぁまぁ楽しめる映画だった。

  • 鑑賞日 1974/1/4

    ゲジ眉 ボーグナイン

    悪役のボーグナインが 素晴らしい。悪役ぶりを発揮し完全に主役を食っている。

  • 鑑賞日 2015/9/29

    誇り

    リー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナインの直接対決もともかく、Aナンバーワンの生き方には少し心惹かれます。 とは言え、誇りを持っているマーヴィンもホーボーとして彷徨うしかない大恐慌時代であり、彼から学ぼうとしない軽いキース・キャラダインが利いています。 最後に貨車からキャラダインを投げ捨てるラストはボーグナインとの対決よりもむしろ爽快。 ボーグナインのキレっぷりはもはやコントの域ですね。

  • 鑑賞日 2015/7/23

    男臭い

    初めて劇場で見て以来の再見。強烈な印象があった映画で、リー・マービンとアーネスト・ボーグナインの男臭い役者が正面からぶつかって火花を散らす。アイデア勝負のこんな映画をもっと見たい。

  • 鑑賞日 2015/7/9

    「ほっこくのていおう」では?

    ◎ 映画をたくさん観ていた学生時代に公開された映画だが、田舎では上映されなかった。観たかった映画の1本である。どうでもいいことだが、どの資料を見てもタイトルの読み方は「きたぐにのていおう」と書かれている。私はずっと「ほっこくのていおう」だと思っていた。確か公開当時の宣材にそうルビがふってあった記憶がある。単なる思い違いか。「きたぐにのていおう」ではド演歌のようで、この映画の雰囲気に合わないと思うのだが。 ◎ 貨物列車に無賃乗車をする浮浪者と、それを許さない車掌の戦いという全くどうでもいいお話である。天才肌の浮浪者をマーヴィンが、脂ぎった車掌をボーグナインが演じる。女がほとん登場しない、男臭くて口を開けておれない映画である。鬼のようなマーヴィン車掌と、のほほんとしたボーグナイン無賃乗車者による主役入れ替え映画も観てみたい気がする。

  • 鑑賞日 2015/7/10

    列車遅くない?

    題は仰々しいが、言ってしまえば、無賃乗車犯と車掌の戦い その辺を目をつぶれば、なかなか渋いアクション 列車の際からのアングルが多く、迫力があった

  • 鑑賞日 2013/10/16

    殺気漲る悪相

    物語の前半は仕方がないにしても、後半はもう少し主人公ふたりの丁々発止の駆け引きや、その対決をじっくり観れると思っていたんだけど・・・。ともあれ、武骨な存在感を漂わすL・マーヴィン、E・ボーグナインの役にはまった好演や、肉弾相打つクライマックスシーンが良かっただけに、いささか散漫な気がしなくもないドラマ展開に飽き足りない思いを感じての5点減点とした。 まぁそれにしても、この映画を観ると大きな目玉をさらにひん剥いて相手を恫喝するE・ボーグナインの殺気漲る悪相が脳裏にこびりついて困ってしまう。

  • 鑑賞日 2014/9/10

    日本の昭和恐慌だと身売りの話ばかりになるね。

    大恐慌時代、汽車をタダ乗りする「ホーボー」を冷酷に退治する車掌アーネスト・ボーグナイン、 そして北国の帝王と異名をとるタダ乗りの名人リー・マーヴィン、 この二人の対決をメインに男臭いアルドリッチ世界が展開される。 第三の男として、若いキース・キャラダインが二人を押しのけて、第一人者として名を上げようとする。 新旧対決も物語の軸として活用されるが、どうも貫禄不足。それほどボーグナイン、マーヴィンが素晴らしい。 カナヅチで、タダ乗りのホーボーを叩けば、線路に落ちて轢断されていまう。それでも彼はタダ乗りを拒絶する。 ただの残虐さではなく、プロ意識に根づいた行為でもある。 真っ向から対決するマーヴィンは、汽車の吸水塔に挑戦状を書きつける。この勝負が映画になる。 サイレント映画のオマージュとして、警官とホーボーの追いかけっこを再現したり、機関車の間一髪のすれ違いなど、 サービス満点の趣向も用意されている。掘り出し物の佳作。

  • 鑑賞日 2014/11/4

    意地の張り合い

     テーマソングが自分にとっては懐かしい。R・アルドリッチはなぜにこのような渋い題材を選んだのだろう。命懸けで無賃乗車をする連中とそれを阻止しようと躍起になる鉄道員との丁々発止の対決を無駄な会話を極力省きアクションのみで描いていく手法はいかにもアルドリッチらしい男の映画という感じがヒシヒシと伝わってくるけど。おそらく無賃乗車というともすればどうでもいい犯罪に異常に固執するふたりの男の意地の張り合いを描くことによって時代の閉塞感を強調したかったのかも知れない。そのためにはこのリー・マーヴィンとA・ボーグナインという渋い配役はドンピシャである。ただ乗りを阻止するためには殺しも辞さないショック(ボーグナイン)が一見すると異常な男に見えるけれども、列車に飛び乗るホーボーたちを見つけた彼の表情には笑みが浮かぶ。どこか楽しんでいる風情もある。この男には彼らとの対決が生きがいなのであろう。  大恐慌下という荒んだ背景が一方ではあり、人間関係もそれと同様に荒んでいることがストレートに伝わってくる。リー・マーヴィンと張り合うキース・キャラダインの軽薄さもアクの強い二人に挟まっていいアクセントになっている。

  • 鑑賞日 2014/9/21

    鉄男

    鉄男にとっては面白い映画だね。

  • 鑑賞日 2014/9/14

    列車での白熱の攻防から一転、 振り落とされたシガレットが、Aナンバーワンに付き従ってバケツを運ぶ。 その叙情的シーンへの転換が、流れる音楽と合わせてなんとも味わい深い。

  • 鑑賞日 2014/9/13

    闘う男の品と誇り

    アーネスト・ボーグナインの冷徹な車掌の表情!まさに鬼!!ハンマーもってホーボーたちを列車から落とす。 それに挑むリー・マービン。北国の帝王としてホーボーたちから尊敬を集めつつも、シャックは脅威。恐れを捨てて、彼の列車に乗り込む。若いホーボーのキース・キャラダイン。口だけはいっちょまえだけど、一人では何もできない。何度もリーマービンに助けられるも、リーマービンのピンチには見て見ぬふり。ボーグナインが完全な的に見えつつ、キース・キャラダインも恩をあだで返す最低な人間として映ります。それぞれの人間が孤独と戦う。しかし、後ろに何もなく、ホーボーとしての、人間としての誇りを糧に懸命に生きていくリー・マービンのカッコよさ。 闘う男を描くアルドリッチらしい映画。 列車が衝突しそう。やばい…石炭をいっぱい入れて、なんとか速度を上げて衝突を避けようとする。列車関係者の顔、機関車の車輪…すべてがせっぱ詰る。やったリー・マービンにも焦りの色が。序盤のワンシーンに息をのんだ。 そして、最後の戦い。列車の上で戦う男たち。生きるために必死で戦う男とそれを見物する男。息をのむ死闘。 ほんと男のアクション映画ですね!女は一か所、毛をそっているところだけしか出てこない。アルドリッチらしい…

  • 鑑賞日 2014/9/12

    ギョロ目のボーグナイン

     二人の格闘シーンがとっても痛そうで、アルドリッチ作品の中では苦手だった映画。これが黒澤作品だったら未熟な若者が良き指導者の薫陶を受け、経験を積んで一人前に成長するという話になるところだろうが、本作のシガレットは最初から一貫して卑劣で自己本位のままで、最後まで全く成長しない。アルドリッチの目はヒューマニズムなど信じていないかのように冷ややかだ。今回再見して、シャックに対する私の感じ方が少し変わった。確かに彼は冷酷非情な男だが、一方では職務に忠実な人間であり、何も出来ない癖に口だけのシガレットほど嫌悪感は覚えなかった。彼の方が被害者ではないかとさえ思った。1973年にはこの作品のほか「ポセイドンアドベンチャー」も公開されており、これら2本の作品でE・ボーグナインが強烈に印象づけられ、私のご贔屓の俳優になった。ずっと後になって観た、彼のオスカー受賞作「マーティ」がごく普通の内気な中年男の役だったので、そのイメージの違いには驚いたものだ。

  • 鑑賞日 2014/9/11

    阿保やなあ!

    公開当時は個性派同士の戦いでとても面白く感じたが、今見ると何でこんなことに命を張り合うのかと、虚しさに方が上回る。

  • 鑑賞日

    ホーボー

    大不況の中であぶれた人達、ホーボーを描いたフォークソングなど一部には文化としてあった。苦しい時代を振り返るという事なのだろうか。

  • 鑑賞日 1977/4/10

    テレビで。

       あまり楽しめなかった。     アルドリッチなので、再見したい。          (1977.4.7 放送)

  • 鑑賞日 1974/2/2

    ロバート・アルドリッチの傑作

    1974年2月2日に鑑賞。高知・宝塚にて。20世紀フォックス映画配給。 当時、地方では2本立てで封切られていた。同時上映はMGM映画配給の「ウェストワールド」。 リー・マービン、アーネスト・ボーグナインすばらしいです。

  • 鑑賞日 2013/3/28

    19号に乗ってポートランドへ

    全編ほとんど男ばかりの、男臭い映画である。むさ苦しい男同士の戦い。対決するA・ナンバーワンのリー・マーヴィンとシャックのアーネスト・ボーグナインは、味のある役者だが決して男前とは言えまい。キース・キャラダインも登場するが、役であるシガレットという若造、口ばっかのヘタレなので、どうにも印象が悪い。 様々な手口で無賃乗車を繰り返すAと、それを阻止しようとするシャックの知恵比べと、肉弾戦が熱い。列車の床下の鉄棒の上に隠れていても、シャックにはそれも想定内のようで、対策用の小道具が既に準備されている。この時のキンコンカンという音が何とも優雅だが、これで叩かれると思うとかなり痛そうだ。 シガレットはいつも強がりを言っては去勢を張っている。Aの助けがなければ、もう何度命を落としたことか。それでも心を許さず、Aを利用してシャックと戦わせ、漁夫の利を得ようとする姑息な男だ。口ではえらそうなことを言うが、一人ではシャックに立ち向かえないことが分かっていて、Aを頼りにしている。 そんなシガレットはどう見てもAの足手まといに過ぎない。このシガレットの存在は、Aの計画の邪魔をしてピンチを作り、物語を盛り上げる役割になる。Aもシガレットを鬱陶しく思う一方、そのチャレンジ精神を買って、指導してやろうという気持ちが見え隠れする。ほとんど語らず、自分のやることを見せて教えてやろうとするが、シガレットは感が鈍く、なかなか素直にも動けない。しかし、結局従うしか成功する術は見出せないのだ。シガレッ本当に見下げ果てた男で、こいつもやっつけてやりたくなる。シガレットのせいで余計な犠牲者が出てしまうのには、映画なのに本気で腹が立ってしまった。 非情なシャックは体制側の象徴で、堂々と予告して挑戦状を叩きつけるAは反体制。漁夫の利を得ようとするシガレットは、日和見主義の若者を表現しているとロバート・アルドリッチ監督は語る。無賃乗車は犯罪であるが、Aは民衆のヒーローである。敵役のシャックも冷酷無比であるが、職務に忠実なだけ。本当の悪役は、威勢はいいがハートのないシガレットなのかも知れない。

  • 鑑賞日 2012/12/28

    極道車掌さん

    いくらなんでも、無賃乗車客にハンマーで制裁を加え抹殺するなんて極悪すぎだなと思った。 しかしそんな極道車掌に見合う、不屈の無賃乗車犯とお調子者が彼に挑んでいたので痛快だった。 何度、列車から落とされようとゾンビのように舞い戻ってくる彼らは、まるでボクシング映画のような感動すら与えてくれた。

  • 鑑賞日

    そうとうオキニなのにレビュー書いていなかった…。 無賃乗車を巡る本気バトルという、それだけ聞いたらオフザケ映画だが、実は男の魂みないなものがギンギンにみなぎった名作。命がけで無賃乗車する気持ちもわかるし、徹底的に許さない車掌の気持ちもわかる。そういう設定はそれなりにキチンとしているのだけれど、あまり気にする必要はないのかなあ。バニシングポイントに走る理由を求めないみたいな観方をする方がベターな気がする。 確かDVDを購入したはずなんだが、棚に入っている記憶がない。誰かに貸してそのままか?

  • 鑑賞日 2011/4/10

    男くさい映画

    封切当時から知っている映画なのに、公開から35年以上経って初めて見た。アーネスト・ボーグナインとリー・マービンという、ごつごつした俳優が対決する、いかにもロバート・アルドリッチ監督らしい男くさい映画。

  • 鑑賞日 2010/5/11

    ロバート・アルドリッチのアクション。世界恐慌の復興止まない1930年代のアメリカ。仕事に溢れたホーボーたちは移動手段を列車に求める。しかし、19号車両だけはただ乗りすることができない。その列車は悪名高い、シャークが車掌を務める電車だからだ。そんななか、エースNO.1は無謀な19号の無賃乗車をアメリカ全土に宣言する。 時代は第一次大戦後だが、制作的背景と監督のフィルモグラフィーを、考えれば、権力との闘争であることは間違いない。虫けら同然とホーボーを扱うシャークの姿は、国家権力の象徴であり、昨今のエリートが我が物顔で席巻している社会の暗喩とも見てとれる。それに敢然と立ち向かうエースno.1の姿は、彼の作風によくある、中流から下流社会で生きてきた人々の密かな抵抗であり、底辺層の力強い生きざまを見せつけるため設定であることは間違いない。 キース・キャラダインが新人ホーボーを演じていますが、口先だけの男にはなりたくないもんです。  『ほっこく』なのか、『きたぐに』なのか、いまでも読みに悩む。★★★☆