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放送作品情報

オオカミは嘘をつく

BIG BAD WOLVES 2013年イスラエル / 110分 / サスペンスホラー

[R15+指定版]娘を殺された父親の復讐が止まらない!過激描写に息を呑むイスラエル発の衝撃サスペンス
放送日時
2018年08月10日(金) 深夜 01:15 - 03:30
2018年08月20日(月) 深夜 03:30 - 05:30
解説

過激ホラー『ザ・マッドネス 狂乱の森』でデビューしたコンビの監督第2作。母国イスラエルの社会問題を背景にバイオレンス描写満載の戦慄スリラーを織りなし、クエンティン・タランティーノ監督から絶賛を浴びた。

ストーリー

イスラエルで連続少女誘拐殺害事件が起き、刑事ミッキは容疑者である教師ドロールから自供を引き出すため、廃屋で手荒な尋問を行う。しかしその模様が盗撮されてネットに流出し、ミッキは停職処分に。それでもミッキは、保護者のクレームで辞職したドロールを疑い、独自に捜査を続ける。そんな中、殺害された少女の父ギディが2人を拉致し、郊外の別荘の地下室に監禁。ギディは娘が受けた仕打ちと同じ拷問をドロールに行う。

出演

リオル・アシュケナージ
ツァヒ・グラッド
ロテム・ケイナン
ドヴ・グリックマン
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
R15+指定版
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2016/10/9

    ただ拷問シーンをやりたかったんですね

    少女を狙う猟奇殺人鬼を追うスリラー、ということにはなりますがどう見てもメインは拷問シーン。 娘を殺された被害者が執拗な拷問をして娘の頭部の隠し場所を自白させようとしますが、途中から何が目的なんだか分からなくなってくるくらいです。 自白と復讐のためとは言え、異様に冷静な態度。家を買うまでしての入念な準備の割には両親にはガードの甘いアンバランスさ。どっちかというと被害者の方が殺人鬼っぽい。 その被害者の父親が現れて、その行為をとがめるかと思いきや「俺にやらせろ」とノリノリになるのは笑いましたね。この父親にしてこの子ありかよ! シンプルな拷問ながら結構モロな描写に背筋がゾワッとしました。 それ以外のサスペンス、スリラーの描写はかなり雑だったのは残念。 冒頭の誘拐される少女が友達と隠れんぼして遊んでるシーンは、もう一人の少女の方がクローズアップされてるのに全く関係なし。 容疑者の先生が何故容疑者に挙げられたのかは全く言及なし。そして刑事が何故先生が犯人だと確信しているのかも分からず。 アラブ人が多く住む地域で、ふらっと馬に乗ったアラブ人が登場するも特に関わりもなし。 どうやら先生が本当に犯人だったようなのは意外ではありましたけど、動機も、猟奇的な殺害方法の理由も全く触れられず。 色々と前フリ的なものを出しておいて、回収せずに放置してしまうのは映画としてやってはいけません。 出したものはきちんとしまいましょう。

  • 鑑賞日 2016/3/8

    民族性

    まずイスラエル映画であることを頭に叩き込むことが必要な犯罪物。 日本人にはここまで残虐な映画は撮れないだろう。 殺伐とした展開が許容出来ないと描写が足かせになって狙いを見誤る。 端的にいえば拷問なり暴行なりに免疫がある観客向け。 そのことを理解してから個々の心情、家族意識、拷問に対する意識などに目を向けると案外シンプルな造りに思える。 登場人物の感情、各場面や話の運び方は見るべきものがある。 犯人当てや事件の背後を探る楽しみで観てはいけない。

  • 鑑賞日 2016/3/6

    狂気の親子

    連続少女惨殺事件を扱う作品 容疑者とと刑事の攻防と思いきや娘を失った父親に依る容疑者への拷問による自白強要と復習に焦点が置かれる 驚く事にこの事を知った祖父まで拷問に加わる 犯人が誰かではなく拷問と言う手段によって復讐を測る親子の残虐行為にスポットを充てた所が面白い作品

  • 鑑賞日 2016/2/27

    タイトルに対する期待は霧散

    娘を殺された恨み辛みを、ネットに流出した警察の裏の尋問動画で判明した1番の容疑者にぶつけようと地下室付きの家まで探してがんばるパパ。尋問警官と拷問を始める彼を止めるかと思いきやあっけなく残虐な行為に手を染めたパパのパパ。見終わって出たのは乾いた笑い。謎は謎のまま、見所は尋問拷問シーンだけだわ。

  • 鑑賞日

    なかなか

    良かった。 でも、やっぱり犯人は捕まって欲しい。 タイトル通り オオカミは嘘をつく・・。かぁ。

  • 鑑賞日 2015/2/1

    ナンバーワンの宣伝は誇張だけど…

    ただとにかく怖い。恐ろしい。 猟奇的な殺人事件の殺害のされ方もさることながら 容疑者?を拷問していく様も。 刑事のアウトローっぷりも 被害者の父親の壊れっぷりも 容疑者らしい男の変質っぷりも 密室での心理戦を飛び越えてしまっていて 3人の駆け引きも何もあったもんじゃない。 もっと細かな心理戦があるのかと思ったし もっととんでもない事が起こるのかと思ったし ただラストシーンは、『あぁ…どうなるの?』と思わせるシーン。 『ここで終わりにするのか!』とは思いましたが スリリングというより背筋が凍るような狂気を見せつけてくる作品だったと思いました。

  • 鑑賞日 2015/7/19

    オオカミは嘘をつく

    「オオカミは嘘をつく」の中に深い意味が込められバイオレンスな殺人が繰り返されるスリラーと複数の伏線といったイスラエル映画の新境地を見出せるかと思っていたが、オオカミに深い意味もなく伏線も謎のままで何を意味していたのか。冒頭の拷問シーンもこれらが隠し撮りされていたことによりネット上で問題になり主人公の進展に影響していくが、この撮影って必要だったのかと疑問も残る。物語上必要だったのかもしれないがこれも何かの伏線だと思わせるようなスリラー映画だと魅力も増していただろう。 全体的に伏線らしいものは特になく、猟奇的な犯罪を繰り返す犯人と警察の攻防が淡々と描かれる。

  • 鑑賞日 2015/7/16

    執念深いイスラエル人

    ユダヤ民族の執念深さを思い知らされる作品で、極めて後味の悪い作品である。 正規の手段を取らず、容疑者をリンチする刑事。その容疑者をわざわざ地下室付きの家を買って容疑者を拉致監禁し、過酷な拷問を繰り返す被害少女の父。 どんよりと光量の少ない陰鬱で汚いシーンの連続で、一筋の救いも見られない復讐行為に手加減はない。言いたくはないが、これは今もアラブと戦争体制にあるイスラエルのユダヤ民族の執念深さを物語っていると思う。 ナチの残党を何十年も追い続けたり、聞き及んだ有名な「モサド」の活動などを思うにつけ、その思いを強くした。 一応アラブ人を悪者にはしていないが、もし容疑者がアラブ人だったら、拷問は更にエスカレートしていたに違いない。

  • 鑑賞日 2015/7/16

    異常者たちは嘘をつく

    タランティーノが好きそうな暴力と拷問の世界。責める人達は、どんな確信を持って暴走したのか?イカレ過ぎていて笑ってしまう。

  • 鑑賞日 2015/7/2

    エグいし、グロい…、けど…

    『オオカミは嘘をつく』 Q・タランティーノ絶賛!っていうのは、どーなの?って思うのが、多い。が、でも、なんか観てしまうのだ。 イスラエルのサスペンススリラー。 痛い映画です。カタカナのイタいではなく、本当に痛っ、痛っ、ってば、ちょ、ちょっと…、本当に痛いんだってば。 なんか救いようのない作品です。 二転三転して、やっぱ、そうなの? てか、お父ちゃんが、出てきてから、ちょっと変わってきます。ちょっと、これ、ひょっとして、てか、やっぱり…?ははーん、これは、そうか!コメディー? 『オオカミは嘘をつく』 Q・タランティーノ絶賛!っていうのは、どーなの?って思うのが、多い。が、でも、なんか観てしまうのだ。 イスラエルのサスペンススリラー。 痛い映画です。カタカナのイタいではなく、本当に痛っ、痛っ、ってば、ちょ、ちょっと…、本当に痛いんだってば。 なんか救いようのない作品です。 二転三転して、やっぱ、そうなの? てか、お父ちゃんが、出てきてから、ちょっと変わってきます。ちょっと、これ、ひょっとして、てか、やっぱり…?ははーん、これは、そうか! コメディー?

  • 鑑賞日 2015/6/29

    ちょっと残念な…(ネタバレ含む)

    赤い服を着ていた女の子、優しそうなおじさんに騙されて…。童話『赤ずきん』のような描写から始まる本作。事件を担当する熱血刑事ミッキ、人畜無害タイプの容疑者ドロール、被害者の父親ギディ。この3人の登場人物を中心に事件は思わぬ方向へと向かう。そして、猜疑心からくる逸脱した言動や疑いの連鎖反応が観る者の気持ちを複雑にし原題の『BIG BAD WOLVES』の意味を知る事になる。 本作はイスラエル映画なのだが、アラブ諸国に囲まれた自国をシニカルに描写している点がブラックな笑いを誘う。特に謎のアラブ人の登場のさせ方が絶妙でニヤける。【ここからネタバレ含む】………忘れてはならないのが誰よりも最強なギディのお父さん(被害者少女の祖父)。彼も普通の穏やかなイスラエル人なのだろうが、変貌ぶりに驚いた!争いが絶えないイスラエル人の真の姿か? 見ているこちらも痛くなりそうなシーンが多い中、ユーモアと言うよりコントのような中断が度々入るのは何故?ギディのお父さんとお母さんの割り込みは面白かったのだが、一気に緊張感が無くなったなぁ。 一番残念だったのは、ラストで皆が驚愕するような演出を用意していたようだが、肝心なミスリード狙いのシーンで真相が分かってしまった事。自国を皮肉る監督の勇気(?)に感心していたのに痛いミスを見せられてしまったわ〜。

  • 鑑賞日 2015/6/7

    R18+の拷問映画

    あらすじは以下の通り。 少女が暴行を受けた上に殺害される事件が発生、被害者はむごたらしい姿で発見された。真面目で気弱そうな教師に疑いの目が向けられるが、真犯人か立証されていない。そんな中、復讐の鬼となった被害者の父親と不法捜査に乗り出す刑事が教師に過酷な拷問を加える……。 オープニングタイトルの出し方とか最高でオープニングから中盤まではよかったんだけど、中盤以降が間延びしてしまった。 タランティーノが絶賛していたということと初のイスラエル映画ということで期待値高めで鑑賞したせいかそれほどでもないように感じてしまった。 娘を殺された父親が復讐に燃える鬼と化すということに関しては『蛇の道』なんかに通じるものがあるが、あそこまでの不穏な雰囲気はない。 父親のイカレっぷりは凄いのは認めるけど。 拷問シーンに関しても『インプリント ぼっけえきょうてえ』の方が凄い。あれ以上に酷い拷問をしてるんだけど演出面が悪いのか伝わってこない。 何故、あの容疑者が真犯人だと刑事や父親が確信しているのかの説明がなかったし、真犯人はやはりあの男だったとわかってもやはりすっきりしない。 女性の登場人物が全員声だけの出演で容疑者も刑事も父親も全員家庭がうまくいってないという設定は面白かったんだけど。

  • 鑑賞日 2015/4/2

    エグいのに、笑わせてくる余裕

    とてつもなくエグいことが起こっているのに、登場人物たちのおまぬけなやりとりが笑わせてくる。この余裕がちょっとクセになりそうでヤバかったです。

  • 鑑賞日 2014/12/6

    納得感が乏しい

    タランティーノがその年のベストワンに推しているということを、予告篇でもポスターでも謳い上げられているので、それが引き金となって観たいと思ったイスラエル映画は、連続少女殺人事件を追う刑事と、被害者少女の父親が、容疑者とされながら決定的な証拠が出ず、本人も犯行を否認している高校教師のことを、やはり犯人に違いないと睨んで、ある空き家の地下に監禁した上で、拷問を繰り返して自白を迫るというお話ですが、なぜ刑事や被害者の父がこの男を犯人だと信じるのか、という根拠を映画は描こうとせず、わざと警察による捜査過程も描かないので、観ているほうはどうしても納得感が乏しく、この男を犯人だと決めつける根拠を見せてほしいという不満が付き纏いました。

  • 鑑賞日 2015/2/23

    もう少し幅が広がるとよかった

     イスラエル映画。少女の暴行惨殺事件が続いていた。少女は犯され拘束され生きたまま指を折られ爪を剥がされ首を切り落とされていた。ある日公園で行方不明になった少女が首なし死体で見つかった。容疑者として中学で宗教学を教えている気弱そうなドロールが浮かび上がるが一切証拠がなかった。刑事のミッキが暴力的な尋問をしたが、その様子が動画サイトにアップされミッキは停職となる。ドロールも噂が立ち学校を休職になる。ミッキはドロールが真犯人と信じ彼を捕まえ尋問するがやはり否認される。被害者の親が登場しミッキとドロールを拉致し自宅の地下室に監禁する。ドロールを縛り上げ、娘の頭を隠した場所を聞き出そうと拷問するが、そのようなことはしていないと否認し続ける。拷問の末、ミッキのアドバイスもあり首を埋めた場所を白状するが、娘の親がそこを掘っても何も出てこなかった。娘の親が不在の間にミッキは脱出できたがミッキの娘も行方不明になっていた。ミッキはドロールを再度尋問するが何も知らないという。娘の親は拷問を続け生きたまま首をのこぎりで切り付けドロールは死んでしまう。ドロールの部屋を捜索した警察は何も発見できなかったが、隠し部屋にミッキの娘が横たわっていた。  最後にオオカミがドロールであることがわかるが、捜査の行き過ぎだったり、被害者の親の感情的な報復だったり、そういう形のミスディレクションと思いきやという作品でした。最後にオオカミがわかってもなんも解決しないし、拷問で得た回答は虚偽だったし、被害者の頭がどこにあるのかもわからなかったし、結局犯人が死んでしまい何も解決しない物語でした。真犯人はどこにいるんだろうというよそに視点を向けさせることなく、否認する容疑者、功を焦る刑事、復讐に燃える被害者の父の構図だけ。イスラエルではこういう事態が身近なのって思っちゃいました。もう少し幅が広がるともっと面白い作品になったような気がします。拷問のシーンもいまいち迫力に欠けました。韓国あたりでリメイクされるともっと凄惨で面白いものになるかも。

  • 鑑賞日 2015/2/15

    これをよく練られた脚本ととるか出来すぎと感じるかは人それぞれだろうが自分は後者のほうだ。展開にリアリティを感じなかったんだな。

  • 鑑賞日 2015/2/11

    出演俳優たちに面識がない分、予想がつかずミステリー度を高めた感じだ。

    かくれんぼをしていた少女が行方不明になり、その後首なし遺体となって発見されるという事件が起こる。刑事は教員の男を容疑者と断定して、過剰な追及をするが、そのことでかえって捜査をはずされ、別の部署へ異動させられる。それでも、男を追い詰める刑事に被害者の父親が加わり、「目には目を」の拷問捜査が展開されていく。それでも頑なに犯行を否認する男に、刑事は次第に犯人は別人ではと考え出す。しかし異常とも思える父親の拷問はエスカレートし、刑事も囚われの身となる…。  イスラエルの映画ということで、出演俳優たちに面識がない分、誰がどんな役どころかか全く予想がつかない点が、ミステリー度を高めた感じだ。  いろいろな伏線が張られているので、確かに次第に容疑者の男は無実なのではと、もしかしたら、この3人の中に犯人がいあたりしてなど、思わせぶりな作りになっている。  難を言えば、囚われの身から逃れた刑事が、妻からの娘が行方不明になったとの電話で、再び容疑者を犯人と断定するシーンが唐突過ぎる感じもするが、全ての辻褄をラストのワンシーンで明らかにするところは、非常に新鮮で、やられたという感じ。  

  • 鑑賞日 2015/1/17

    バレリーナフェチの誕生

    少女の首なし殺人事件の容疑者と刑事そして被害者の父親の三人が地下室で繰り広げる拷問と駆け引きの数々をテンポよく描いたイスラエル発のミステリー映画。 容疑者が拘束された理由が”あいまいな目撃情報”というセリフで説明されており、このあたりの冤罪ムードの匂わせかたが巧みであったけれど、ディテール(刑事が違法捜査で更迭された後も執拗に容疑者を追い詰める動機が説明不足)を考えると必ずしも良くできたミステリーとは言い難い。 しかしラストカットで全ての謎の答えを提示する演出は嫌いではないし、そこに漂う後味の悪さも映画の楽しみの一部だと思えた。 イスラエル映画ということで顔馴染みの役者が一人もいなかったので、ネームバリューや役者のイメージを加味して先読みすることができなかった。この点は個人的に新鮮であった。 ファーストシーンの森の中でかくれんぼする子供たちをスローモーションとサイレントで描き、タイトルクレジットを廃墟の屋根の上にデコレートしたセンスは特記しておきたい。

  • 鑑賞日 2014/12/27

    初のイスラエル映画は大幅な期待外れ。秀逸なのはオープニングから導入部まで。期待を膨らませておいて中盤からの展開はあまりに陳腐。犯行の動機も容疑の根拠も分からず何のひねりもどんでん返しもメッセージもないただの拷問映画。だめだこりゃ。

  • 鑑賞日 2015/1/3

    よく練られた展開

    イスラエルのサスペンスで、児童誘拐殺人の容疑者と、男の自供が取りたいはぐれ刑事、そして被害者の父親の三人が、ある密室で腹の探りあいをする、というお話しで、被害者の父親の常軌を逸した拷問でもなかなか白状しない容疑者の言動を見て、刑事が男が無実かもとちょっと考えたり、誰も来ないはずが予想外の客が現れたりなど、緊迫感を持続させる、というよりも、ちょっとハズしたような感じになっているのが面白く、ラストは予想できますけど、そこに至るまでの展開はよく練られていて面白かったですね。

  • 鑑賞日 2014/12/8

    まあ、映画的お約束ガンガン裏切られるからウギャッてなるね。なにも前知識入れずに見るがよろし。うぎゃってなるよ。 最後まであのアラブ人はなんだったのか謎すぎた。

  • 鑑賞日 2014/12/6

    狂っているのは誰?

    時折、笑えるんだけど、多分一番のブラックジョークはアラブ人が一番まともって事?

  • 鑑賞日 2014/12/16

    終わり方がアレだということは過程を楽しめばいいのだと思う。その点では十分楽しめた。 残虐な拷問シーンがある一方で、妙にユーモラスなキャラクターたち。特にあのサイコパスっぽい親子。 「誰が犯人なのか」よりもシチュエーションを楽しむ映画だと思った。

  • 鑑賞日 2014/12/9

    ケーキとバーベキュー(笑)

     原題「ビッグ・バッド・ウルブス」。複数形になっているところに深い意味があった。悪いオオカミは1匹だけではない。教師、父親、刑事。イスラエルの新鋭監督、アハロン・ケシャレスとナボット・パプシャドは、凶暴だけれど浅はかな男たちが本性をむき出しにし、人格を破綻させていく姿を生々しく描いた。  異様な展開だった。行方不明になった少女が首なし死体で見つかる。容疑者は気の弱そうな教師ドロール(ロテム・ケイナン)。刑事のミッキ(リオール・アシュケナズィ)はドロールへの不法な取り調べの盗撮画像がネットに流出したため交通係に配転させられるが、それでもドロールをしつこく追いかける。そこに殺された少女の父ギディ(ツァヒ・グラッド)が登場し「目には目を」の報復を実行する。  地下室での拷問の場面がすごい。極限状態の常軌を逸した行動がブラックな笑いを誘う。ドロールへの残忍な処刑を唐突に中断させたのは「ワルキューレの騎行」の着信音。ギディの携帯だった。母親からの電話を律義に受けるギディ。その母親の手作りスープを持って父親ヨラム(ドブ・グリックマン)が押しかけてくる。「母さんのスープは最高だな」。2人がしみじみ語り合う台所のユルい空気とドロールとミッキがもがく地下室の対比は苦いけれど絶妙におもしろい。  ヨラムもとんだくせ者だった。ギディの報復を止めるどころか逆に狂気に目覚め「火攻めは試したのか? 動物同様、人間も火を一番恐れる」と、バーナーでドロールの胸を黒こげにし「いいにおいだ」と悦に入る。鎮静剤入りのケーキを知らずに食って意識を失い、2人に逃げられてしまうところはまるでドタバタ喜劇。重苦しいテーマの物語だから、逆にユーモアのキレが際立つ。  人は見かけによらない。馬にまたがった謎のアラブ人が無言の警告をする。最後に一瞬登場する隠し部屋がすべての謎を解くカギ。やっぱりオオカミは嘘をついていた。

  • 鑑賞日 2014/12/3

    妙な余韻

    面白いとは思うんだけど。やっぱり長いかな。30分ぐらいのショートムービーにまとめてくれれば、もっと楽しめたと思う。テンポがあれば、もっと笑えるし、オチもきいてくるのに。長い分、いろいろ考えさせられて、腹に落ちない感じが残ってしまう。ちょっともったいないかな。

  • 鑑賞日 2014/12/2

    イスラエルでなくとも、どこの国でも最愛の娘を惨殺された父親(親族)は犯人に復讐してやりたいと思うだろう。そのやり方も含めて復讐者が狂気の行動を取るであろうことも(分からないながらも)想像は出来る。常軌を逸した行動は、非合法な拷問で少女の首を埋めた場所を容疑者に吐かせようとしていた、暴力刑事さえをも躊躇させ、(自分が痛めつけていたことも思わず忘れて)容疑者側に立ってしまうほどの過激なものになっていくのだが、処刑に入ろうとすると思わぬ邪魔が入る。しかも、それは何と(本来同じ復讐者であるはずの)親族である祖母や祖父なのだから、父親としては泣くに泣けない。拷問の恐怖に怯える容疑者の緊迫感と観客の緊張感が同時に弛む一瞬であり、それは非常に効果的ではあるのだが、それが度重なってくると、観客の方はもどかしく、じれったくもなってくる。いつの間にか復讐者の心境になっていたのだろうか。 復讐の是非はあるのか、悪を裁く暴力は許されるのか、冤罪である場合の責任は誰がどう取れるのか、等々これまでにも取り上げられたテーマではあるが、なかなか単純には白黒つけられない難題だ。ただ、あのラストから見て(事件が解決するしないに拘わらず)、悪には必ず報いがあるというのは古来からの教えの通り。

  • 鑑賞日 2014/11/30

    描写は過激でありながら。

    「レザボア・ドッグス」で恐るべき拷問シーンを描いたタランティーノが激賞するだけあって、本作は戦慄の拷問が延々と続く。免疫のない人には要注意な作品である。 ただし、ではこれがただの残酷映画か、といえばそうではない。傷口をアップで描くような直接的な残酷描写は案外少ない。この映画を見て、「痛い」のは、観客の頭の中が、その描写を補っているからだ。そういう意味では、映画的な映画である。 拷問を受ける人物が白か黒か、最後の最後まで分からないところが、観客の注意力を引っ張る作りとなっている。そもそもなぜ彼が疑われているかという情報がほとんど観客に提示されない。彼が家に帰って、自転車を壁に引っ掛ける意味ありげなワンカットが何か怪しいイメージを観客に残す。 また、拷問シーンにおいて、さらに過酷な展開に進もうとすると、絶妙なタイミングで邪魔が入るという、かなりブラックなコメディでもある。 しかし、この映画で一番感心したのは、別の点だ。とかくひと頃のアメリカの(特に紋切り型のアクション)映画では、登場するアラブ人といえばテロリストということが非常に多かった。最も政治的に微妙な位置づけであるイスラエル映画において、主要登場人物のイスラエル人(特に軍関係者)が、普通の社会人の顔をしながらその実、狂ったサディストであり、唯一登場するアラブ人が飄々として、まともな人物であることだ。一見狂った映画のようでありながら、根底は非常に良識的な映画かもしれない。

  • 鑑賞日 2014/11/28

    イスラエルの環境が背景にある映画

    監督・脚本の二人はともにイスラエル出身。監督はテロや誘拐などの暴力が身近にあり、攻撃と報復が繰り返され続けている自分たちの環境が製作の背景にあるとのこと。シッチェスファンタスティック映画祭での評判やタランティーノの賞賛により世界中で公開されりようになったのだから凄い。イスラエルの軍隊に行けば拷問術が身に着くという事実が恐ろしい。普通に考えれば、相当凄惨な話であり、真実はどこに?というサスペンスの要素もあるのだが、あえてのんびりしたテンポでユーモラスに描いている。それが、この映画を気に入るか否かの分かれ道と思う。「容赦なき韓国映画」好きの私としては、もう少しピリピリした映画でも良かったかなあという感じがした。

  • 鑑賞日 2014/11/22

    誰がオオカミなのか

    突っ込みどころが満載ですが、そこはちょっとだけ突っ込むことにしたいと思います。 真面目に作っているのかわかりませんが、スプラッターコメディのようにも見えます。 容疑者の拷問から始まるこの映画、犯人への材料がない中で殴られているだけに、この男は犯人とは違うのではないかと錯覚してしまいます。 娘についてのエピソードで、さらに混乱してしまいました。 また、殺された娘の父親ですが、これがありえない。 普通は娘が殺された状況を口にすることは出来ないと思うのですが、この容疑をかけられた男に、物語を聞かせるかのごとく語っていく。 まるで冷酷無比なオオカミのようだ。 爺さんまで登場してきたときは、本当にこの容疑をかけられた男が犯人なのかというより、拷問とオチだけが目的だと思いました。 ケーキのくだりとかは面白いと思ったのですが、あまり動機は関係ないのかもしれませんが、犯人の動機がよくわからなかったのが残念でした。 しかしあの拷問は、痛みが伝わってきますね。 横に座っていた年配の女性が、目を背けていた気持ちがわかります。

  • 鑑賞日 2014/11/22

    不気味さの残る後味

    @rightwide: #1060 ヒューマントラストシネマ有楽町「オオカミは嘘をつく」。タランティーノが絶賛したことで話題となったイスラエル発のミステリー。連続少女殺害事件の容疑者の男と彼を追う刑事、被害者の父親の三者に祖父も加わって四つ巴の攻防を繰り広げる。消化不良の結末が逆に不気味さを感じさせる。