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PROGRAM/放送作品
(吹)ナイト ミュージアム
博物館の展示物が時空を超えてみんな動き出す!胸躍るアイデアを映像化した奇想天外なアドベンチャー
夜になると動き出す自然史博物館の展示物のキャラクター像は、実際の歴史や性格を反映しつつ遊び心も利いていて楽しい。 テディ・ルーズベルト大統領役を故ロビン・ウィリアムズが演じ、貫禄十分な存在感を魅せる。
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COLUMN/コラム2023.11.08
ここからキャメロン・ディアスの快進撃が始まる!ファレリー兄弟“おバカ映画”の最高傑作!!『メリーに首ったけ』
2018年度のアメリカ映画賞レース。その頂点とも言うべき「アカデミー賞」で、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』やスパイク・リーの『ブラック・クランズマン』等々、強力なライバルを打ち破って“最優秀作品賞”に輝いたのは、『グリーンブック』だった。 この作品は、人種差別が激しかった1962年のアメリカを舞台に、実話をベースとした内容。ツアーに出た、黒人ピアニストのドン・シャーリーと、その運転手兼ボディガードに雇われた、粗野な白人トニー・ヴァレロンガの間に生まれる、友情と絆を描いた、感動的な物語である。 作品のクオリティとしては、賞レースを制したことに、何の不思議もない。トニー役のヴィゴ・モーテンセン、トニー役のマハーシャラ・アリがそれぞれアカデミー賞にノミネートされ、後者が助演男優賞に輝いたのも、納得でしかない。 しかし少なくない数の映画ファンが、大きな驚きと違和感を禁じ得なかった。この作品の製作・監督・脚本を務め、作品賞と監督賞のオスカーを手にしたのが、ピーター・ファレリーであったことに。 ピーターは、1990年代中盤から、アメリカン・コメディ・ムービーのTOPランナーとして、数々の“バカ映画”を手掛けてきた、“ファレリー兄弟”の兄の方。そんな彼が、まさか“オスカー監督”になってしまうなんて! 私の場合、アカデミー賞でのピーター・ファレリーの歓喜の表情を見ながら、彼と弟のフィルモグラフィーの中でも、特に笑い転げた傑作コメディを思い出していた。『グリーンブック』のちょうど20年前に製作・公開された、本作『メリーに首ったけ』(1998)である。 ***** 高校生のテッド(演:ベン・スティラー)は、同級生のメリー(演:キャメロン・ディアス)に恋している。しかしキュートで人気者の彼女に、冴えない自分が相手にされるなど、想像もつかないことだった ところが、知的障害のある男の子をイジメから救ったことで、幸運が訪れる。何と彼は、メリーの弟。テッドに大感謝のメリーは、彼をプロム・パーティーへと誘った。 しかしプロム当日、メリーを迎えに行ったテッドを悲劇が襲う。トイレでジッパーに、大事なイチモツを挟み、救急車で搬送されるハメに。すべては台無しとなった…。 それから13年。テッドはメリーのことが、忘れられない。そこで親友のドムから紹介された、ヒーリー(演:マット・ディロン)という胡散臭い男を、調査に雇うことに。 ヒーリーは、今はマイアミで整形外科医となったメリーを見つけ出す。彼女は眩しいほどに美しく、ヒーリーは一目惚れ。テッドには現在の彼女のことを、「体重120㌔で車椅子生活」「父親の違う4人の子の母親」などと虚偽報告を行う。その上で自らは、マイアミへと引っ越し。メリーに近づこうと、様々な策を講じる。 報告が嘘であることを知ったテッドも、マイアミへ向かう。そして再会を喜ぶメリーから、首尾良くデートの約束を取り付ける。 しかしメリーに首ったけなのは、テッドやヒーリーだけではなかった。それも皆、ストーカー行為を辞さない、一癖も二癖もある男ばかり。テッドの13年に渡る片想いの行方は!? ステキなメリーは一体、誰を選ぶのか!? ***** ロードアイランド州出身で、1956年生まれのピーター・ファレリーと、58年生まれのボビー・ファレリーの兄弟。90年代に全米で大人気だったシットコム、「となりのサインフェルド」に、2人の書いた脚本が売れたことから、業界でのキャリアが始まる。 クレジット上は、ピーターが監督、ボビーが共同製作になっている、『ジム・キャリーはMr.ダマー』(94)が、映画界に於ける2人の共同監督のはじまり。邦題通りにジム・キャリーと、ジェフ・ダニエルズが大バカコンビを演じるこの作品は、全米で製作費の10倍以上、2億5,000万㌦もの興収を上げる大ヒットとなった。 続いての作品は、ウッディ・ハレルソンとランディ・クエイド主演のボウリング・コメディ『キングピン/ストライクへの道』(96)。今度はちゃんと、ファレリー兄弟共同監督名義の作品となった。 そして第3作が、本作『メリーに首ったけ』である。元は89年に、TVのベテラン作家だった、エド・デクターとジョン・J・ストラウスが書いたオリジナルストーリー。それを、新作企画を探していたファレリー兄弟が、友人のエドから貰ったのが、はじまりだった。 本作のストーリーだけを追うと、ある意味「普遍的なラブストーリー」にも見える。それをオリジナルの作者であるエドとジョン、そしてファレリー兄弟の4人で、少しずつ書き変えた。その際に、物語の序盤でテッドを襲う“悲劇”をはじめ、ファレリー兄弟お得意の、「低俗なユーモア」を次々と盛り込んでいったのである。 因みにこの“悲劇”の元ネタとなったのは、ファレリー家で実際に起こったアクシデント。兄弟の姉がパーティを開いた際、客のひとりが同じようにジッパーにイチモツを挟んでしまい、兄弟の母がそれを助けたのだという。 そんなリライトを経て、出来上がったのは、ボビー・ファレリー曰く、「『恋人たちの予感』と『ブレージング・サドル』を足して2で割ったような…」内容。『恋人たちの予感』(89)は、“ロマコメの女王”メグ・ライアンとビリー・クリスタルが共演した、恋愛コメディの名作である。それに対して『ブレージング・サドル』(74)は、“アメリカン・コメディの巨匠”メル・ブルックスによる、西部劇をパロディにした、大バカなスラップスティックコメディだ。 因みにボビーは本作について、『恋人たちの予感』の原題“When Harry Met Sally(ハリーがサリーに出会った時)”をもじって、『ハリーがサリーをストーキングした時』と呼んでもいいとも、語っている。 配役に関しては、テッド役のベン・スティラーは、ファレリー兄弟の第一希望が通ったもの。しかし当初、製作会社側はベンでは弱いと考えたのか、他にオーウェン・ウィルソンやジム・キャリーの名前も上がったという。 結果的にベンは適役だったが、本作を成功に導いたのは、何と言っても、メリー役にキャメロン・ディアスを得たことが大きい。 十代からモデルとして活動していたキャメロンの俳優デビューは、21才の時。『マスク』(94)で、主演のジム・キャリーの相手役を務めたのが、ほぼ初めての演技だった。 この作品は大ヒット。キャメロンの知名度も上がったが、『マスク』での役どころは、あくまでも、ジム・キャリーの付属物。そこで彼女は、演技の経験を積む意味もあって、暫しの間、低予算のインディペンデント映画への出演を続けた。 そして97年、ジュリア・ロバーツ主演の『ベスト・フレンズ・ウェディング』、ダニー・ボイル監督の『普通じゃない』と、話題作に立て続けに出演。評価が高まったところでの“主演”が、本作だった。 しかしキャメロンのエージェントは、本作の脚本を一目見て、これには関わらないように、彼女に忠告したという。下ネタが目白押しで、障害者をネタにしたり、動物虐待ギャグもふんだんに入った作品に出るなど、「正気の沙汰じゃない」「キャリアが終わる」と、考えたからだ。 一方でファレリー兄弟は、キャメロンの出演を熱望。メリーのキャラには、実在のモデルが居たという。それは、ファレリー兄弟の近くにいた魅力的な女の子。ところがその子は、若くして事故で亡くなってしまった。兄弟は彼女への想いをたっぷりと籠めて、美しくも心優しいメリーのキャラを造型した。そしてキャメロンは、その役にピッタリだったのだ! 彼女のスケジュールに合わせて、撮影開始を遅らせるなどの配慮も、心に響いたのか?キャメロンは周囲の反対を押し切って、本作のオファーを受けることとなった。 実は当時のキャメロンは、ヒーリー役のマット・ディロンと交際中で、恋人同士での共演となった。しかし共演は、これが最初で最後となる。本作公開後、2人に別離が訪れたのは、キャメロンのキャリアが本作で急上昇し、ディロンと逆転してしまったことが、無関係とは言えまい。 そうした以外でも、キャメロンにとって『メリーに首ったけ』は、至極大切な作品となった。本作から10年後、キャメロンの父エミリオが、58歳の若さでこの世を去った際、彼女は本作の場面を使って、父の追悼映像を作ったのである。『メリーに首ったけ』の撮影現場で娘に同行していたエミリオは、マイアミに向かうテッドが、誤って逮捕された後の警察でのシーンにカメオ出演している。その役どころは、テッドが釈放される際に囃し立てて見送る、赤い服を着た囚人達の内の1人。長髪で髭をはやしたエミリオが、スクリーン上にはっきりと確認できる。 エキストラに友人・知人を多く起用するなど、ファレリー兄弟の撮影現場は、非常に楽しく和やかな雰囲気だったという。そんな中で、キャメロンが「懐疑的」になったのは、本作で最も有名だと言っても良い、“ヘアジェル”のギャグ。未見の方のために詳細は伏せるが、テッドとのデートに出掛ける前、メリーがある体液を、ヘアジェルと間違えて髪に付けて…というシーンである。 キャメロン曰く、これはさすがに「…行き過ぎかも」と思ったそうで、ファレリー兄弟に、「女の子がデート時に自分の髪の異変に気付かないはずがない」と異を唱えた。しかしそれに対する兄弟の答は、「…これは誰も見たことがないようなサイコーに笑えるシーンになるんだから、やってくれなくちゃダメだ!」だった。 他のやり方も試しながら、最終的にはキャメロンも納得して、このシーンを演じた。そして、「映画史に残る」…と言っても過言ではない、観てのお楽しみの、あのヴィジュアルが生まれたのである。 本作で少なくない者から不興を買ったのは、メリーの弟が知的障害であったり、メリーに惚れている男の1人が、脚が悪いのを装っているシーンなど。「障害者をバカにしている」というわけだ。 しかしながら、障害はあくまでも個性の一部であり、健常者であろうと障害者であろうと、良い奴もいれば悪い奴もいる…というのが、ファレリー兄弟のスタンス。本当に障害のある者をキャスティングすることも多い彼らによると、こうした描写にクレームを付ける者のほとんどは健常者で、障害者の側からは、むしろ強く支持されることが多いという。 『メリーに首ったけ』は公開されるや大ヒットとなり、3億7,000万㌦もの興収を上げた。自信を深めたファレリー兄弟は本作以降、“解離性同一性障害”の男をジム・キャリーが演じる、『ふたりの男とひとりの女』(2000)、美しい心を持った100㌔超の女性がヒロインである、『愛しのローズマリー』(01)、結合双生児の恋模様を描く『ふたりにクギづけ』(03)等々、“おバカコメディ”の体裁の中で、常に人々の“差別意識”を問い続けていく そして2019年2月24日、アカデミー賞の授賞式。『グリーンブック』で作品賞に輝いたピーター・ファレリーは、次のようなスピーチを行った。「…この映画は愛についての物語です。お互いに違いがありながらも愛すること。そして自分を知り、我々は同じ人間なんだと知ることです…」『メリーに首ったけ』など、弟のボビーと共に“おバカ映画”の数々で扱ってきたテーマを、ピーターがより普遍的にブラッシュアップさせたのが、『グリーンブック』だったのである。■ ◆『メリーに首ったけ』撮影中のキャメロン・ディアス(左)と、ボビー・ファレリー(中央)&ピーター・ファレリー監督(右) 『メリーに首ったけ』© 1998 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
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PROGRAM/放送作品
ナイト ミュージアム
博物館の展示物が時空を超えてみんな動き出す!胸躍るアイデアを映像化した奇想天外なアドベンチャー
夜になると動き出す自然史博物館の展示物のキャラクター像は、実際の歴史や性格を反映しつつ遊び心も利いていて楽しい。 テディ・ルーズベルト大統領役を故ロビン・ウィリアムズが演じ、貫禄十分な存在感を魅せる。
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COLUMN/コラム2020.03.10
2008年の“フラット・パック”と“ブラット・パック”『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』
2000年代、“Frat Pack=フラット・パック”という集団が、ハリウッドを席捲した。…と言っても多分、日本ではアメリカン・コメディの熱心なファン以外には、あまり馴染みがないかも知れない。またアラフィフぐらいの映画ファンの中には、「“ブラット・パック”なら知ってるけど、“フラット・パック”って何?」という方もいるかと…。 この“フラット・パック”の中核メンバーと言われたのが、本作『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』に出演している、ベン・スティラーとジャック・ブラック、それに加えてウィル・フェレル、スティーヴ・カレル、ヴィンス・ヴォーンに、オーウェン・ウィルソンとルーク・ウィルソンの兄弟といった面々。1962年生まれのカレルから71年生まれのルークまでの、この7人に続いて、弟分格と言われたのが、セス・ローゲンや、やはり本作に出演している、ジェイ・バルチェル、ビル・ヘイダー、ダニー・マクブライドといった辺りだった。 元々“フラット・パック”という名称は、“Rat Pack=ラット・パック”、更には先に少し触れたが、それをもじった“Brat Pack=ブラット・パック”に由来するもの。 “ラット・パック”は1950年代に、“ボギー”ことハンフリー・ボガートとローレン・バコール夫妻の家に集まるようになった面々で構成され、ボギーの死後は、フランク・シナトラやディーン・マーティン、サミー・デーヴィスJrらが中心メンバーに。彼らはラスベガスでショーを行ったり、『オーシャンと11人の仲間』(60)などの映画を作って、ヒットさせたりした。“ラット・パック=ネズミの集団”という名称の起こりには諸説あって、その一つは、ハンフリー・ボガートとその仲間がラスベガスから戻ってきた際に、ローレン・バコールが、「ひどいネズミの集団みたい」と言ったことなどとされている。日本では“ラット・パック”というよりは、“シナトラ一家”の方が通りが良いだろう。 “ブラット・パック”は、「小僧っ子集団」とでも訳すべきか。日本では、“ヤング・アダルト”やそれを略して“YAスター”などとも言われ、80年代中盤に人気を集めた、若手の俳優陣を指す。『ブレックファースト・クラブ』『セント・エルモス・ファイアー』という1985年に公開された2本の青春映画のいずれか及び両作に出演した、エミリオ・エステベス、アンソニー・マイケル・ホール、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、デミ・ムーア、ジャッド・ネルソン、モリー・リングウォルド、アリー・シーディといった面々が、軸とされる。主に80年代中盤、ジョン・ヒューズが製作や監督した青春映画などで、人気を博した。 そして“フラット・パック”。元は2004年に、「USAトゥデイ」紙の記事上で生み出された造語である。アメリカン・コメディの諸作を主な舞台に、決まったメンバーが何度も共演したりカメオ出演している様を捉えて、そう名付けられた。先に書いたような元ネタはあるものの、“フラット=Frat”は、アメリカの青春映画などによく登場する、男子大学生の友愛会を指す単語。なるほど“フラット・パック”の面々は、男中心で仲良くつるんでいる印象が強く、“ホモソーシャル”的な意味合いも籠った、秀逸なネーミングだったと言えよう。 “フラット・パック”のはじまりは、ジム・キャリーの主演作で、ベン・スティラーが監督した『ケーブルガイ』(96)。1965年生まれ、まだ30代に突入したばかりの新鋭だったベンは、この作品に脇役で出演していた、ちょっと年下のジャック・ブラック、オーウェン・ウィルソンと出会い、意気投合。友達付き合いが始まった。 その後3人はそれぞれヒット作に関わって、ブレイク。そこに先に挙げていたような面々が次々と関わるようになり、一大勢力となったわけである。…と言っても彼らは、自らが“フラット・パック”と名乗ったわけではなく、正式な集団でもない。あくまでも、マスコミによる造語なのだが。 そして本作『トロピック・サンダー』が公開された2008年頃は、“フラット・パック”の面々のほぼ絶頂期。本作では製作・原案・脚本・監督・主演と5役を務めたベン・スティラーは、その2年前には、主演する『ナイト・ミュージアム』という大ヒットシリーズ(06~14)がスタート。また本作主演の1人であるジャック・ブラックも、ピーター・ジャクソン監督の超大作『キング・コング』(05)主演を経て、『トロピック・サンダー』と同年には、主役の声をアテている『カンフー・パンダ』シリーズ(~16)の第1作が公開されている。 さてキャリアのピークを迎えていた、ベンとジャックと同格で、本作でメインの役どころを務めているのが、ロバート・ダウニー.Jrである。本作公開に数カ月先駆けて、主演作の『アイアンマン』(08)で大ヒットを飛ばしたばかりだった。 ベン・スティラーと同じ、1965年生まれ。芸能一家に育ち、子役出身だったダウニー.Jrは、20代を迎える頃には主演作が評判となり、スターの仲間入り。80年代中盤には、同年代の青春もの俳優たちと共に、“ブラット・パック”の一員に数えられてもいた。 その中で頭一つ抜けた存在になったのは、20代後半。喜劇王チャールズ・チャップリンを演じた『チャーリー』(92)では、「アカデミー賞」の主演男優賞候補にもなった。 しかしそうした裏で彼は、深刻なドラッグ中毒を抱えていたのである。映画監督だった父に、8歳からマリファナを与えられるなどして育った彼は、2000年代初頭までは、繰り返し薬物中毒で逮捕されていた。そのため出演した映画やTVドラマの関係者にも、多大な迷惑を掛け続けていたのである。 30代後半となった2003年に、ようやくドラッグ依存から抜け出すことに成功。そこからは主に個性的な脇役として、活躍するようになる。 そんな彼が、アメコミのヒーローである『アイアンマン』の候補に上がった時、作品を製作する「マーヴェル」側は、過去のドラッグ中毒を問題視。「どんなことがあっても、彼を雇うことはない」としていた。しかし「彼の波瀾万丈のキャリアがキャラクターに深みを与える」と主張する、ジョン・ファヴロー監督の強力な推薦を得て、オーディションで他の候補を圧倒。見事に“スーパーヒーロー”の役を得たのである。 “ブラット・パック”のメンバーとしては、先に挙げた、ダウニー.Jr以上の人気を博していた面々は、この頃にはほぼ鳴りを潜めた状態となっていた。そんなことも考え合わせると余計に、見事なカムバック劇だった。 さてそんな“ブラット・パック”あがりで、キャリアの再構築の端緒についたダウニー.Jrと、絶頂期を迎えた“フラット・パック”の中心メンバーであるベン・スティラー、ジャック・ブラックの3人が打ち揃ったのが、『トロピック・サンダー』というわけである。ここでその設定と、ストーリーを紹介しよう。 本作でベンが演じるのは、アクション大作シリーズで大人気となりながらも、シリーズが進むにつれて内容が劣化。それではと、演技派に転身してアカデミー賞を狙うも、その主演作が見事に大コケして窮地に立たされている、アクション・スター。 ジャック・ブラックは、特殊メイクを駆使して、1人で何役も演じるコメディ映画シリーズで、人気を博しているコメディアン役。「おならをかまして笑いを取る」というイメージからの脱却を図っている。 ダウニー.Jrは、アカデミー賞を5回受賞している、演技派俳優の役。完璧に役になり切る、いわゆる“メソッド俳優”である。 そんな3人の俳優が、伝説的なベトナム戦争回顧録「トロピック・サンダー」の映画化で共演することになった。しかし3人のわがままや、爆破シーンの失敗などで、クランクイン5日目にして、予算オーバー。人でなしプロデューサーの脅しもあって、追い詰められたイギリス人監督は、狂気に走る。主演俳優たちを突然東南アジアのジャングル奥地へと連れ出し、隠しカメラでリアルな撮影を続けると、宣言したのである。 しかしある事情から、監督の姿は突然雲散霧消。取り残された俳優陣は、「撮影続行?」と疑問を抱きながらも、ジャングルを進んでいく。実はそこは、凶悪な麻薬組織が支配する、“黄金の三角地帯”であった…。 『地獄の黙示録』(79)『プラトーン』(86)など、様々な戦争映画のパロディが盛り込まれたこの作品、ベン・スティラーがその元となるアイディアを思い付いたのは、日中戦争時の中国を舞台にした、スピルバーグ監督の『太陽の帝国』(87)に、端役で出演した際だった。その後20年に渡ってアイディアを温めていく中で、戦争ものに出演する俳優たちが、撮影前に短期間のブートキャンプで兵士の訓練を受けることで、まるで“戦争”を実体験したかのような錯覚を起こすことを、からかっておちょくるのを軸としたストーリーに発展していった。 そんなことからもわかる通り本作は、ハリウッド流のシステムやしきたりへの、批判的な視線が横溢している。まさかの“ミッション:インポッシブル”俳優が、禿ヅラを付けて軽快に演じるのが、人を人と思わない大物プロデューサー役。これは、今や“セクハラ裁判”の被告となったハーヴェイ・ワインスタイン、『リーサル・ウェポン』シリーズ(87~98)などのジョエル・シルバー、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ(03~)などのジェリー・ブラッカイマーといった、とかく評判の悪い、ハリウッドの大物プロデューサーたちをモデルにしたと言われる。 主演3人の役どころも、面白い。ベンが演じるアクションスターのイメージは、彼が筋トレで作ったヴィジュアルやその役どころから、アーノルド・シュワルツェネッガーのパロディであることが、一目瞭然。主演するアクション大作シリーズが、どんどんその内容が劣化していく辺りは、ブルース・ウィリスの『ダイ・ハード』シリーズ(88~ )を想起させる。 「おなら」でウケを取り、1人で何役も演じるコメディアンという、ジャック・ブラックの役どころは、もろにエディ・マーフィーの『ナッティ・プロフェッサー』シリーズ(96・00)だ。そしてこのコメディアンが、深刻な薬物中毒である辺りは、共演のロバート・ダウニー・Jrの過去も含めて、ハリウッドでは枚挙に暇がないネタと言える。 ダウニー・Jrが演じる、アカデミー賞5回受賞の、オーストラリア出身の“メソッド俳優”モデルは、まずはラッセル・クロウ。『インサイダー』(99)『グラディエーター』(00)『ビューティフル・マインド』(01)で3年連続アカデミー賞主演男優賞の候補となり、『ビューティフル…』では遂に受賞を果した実力派ながら、短気と粗暴な振舞いで頻繁に問題を起こす辺りも、なぞられている。 もう1人のモデルは、実際の「アカデミー賞」主演男優賞の最多ウィナー(3回受賞)である、ダニエル・デイ=ルイスであろう。『トロピック…』でのダウニー.Jrの演じる“メソッド俳優”は、黒人軍曹の役を演じるに当たって、手術で自らの皮膚を黒くしてしまうという徹底ぶりであるが、これは『マイ・レフト・フット』(89)『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(97)などで、1度役に入ると、その役のまま日常を送ることでも知られる、ダニエルのパロディと言える。 実際のダウニー.Jrも、若き日は“メソッド俳優”であったが、過度のストレスに襲われることから、この頃には卒業。いわゆる“個性派”に路線を転じていた。そんな彼が、こんな役を演じていること自体が、面白い。因みにこの“メソッド俳優”役で、彼は本物の「アカデミー賞」の“助演男優賞”にノミネートされるというオチまでついた。 本作はアメリカ公開されると、3週連続でTOPの興行成績を記録。5週で興収1億㌦を突破するヒットとなったが、実は製作費も、1億㌦以上掛かっていた。最終的な興収が、アメリカでは1億1,000万㌦、全世界で1億9,000万㌦ほどであったが、これだと諸々の経費を考えると、ペイ出来ない計算。即ち“赤字”となった筈である。ハリウッドの因習やデタラメぶりをからかいながら、本作の興行自体が、失敗“超大作”の轍を踏んでしまった辺り、関係者は笑うに笑えないであろう。 さて主演の3人の、“その後”を追ってみよう。2015年、イギリスの新聞「ガーディアン」のWEBサイトに「フラット・パックはいかに崩壊したか」という記事が掲載された。これは“フラット・パック”のメンバーが、50代を迎える頃合いになって、以前のようにヒット作を生み出せなくなり、失敗作続きとなっている現状を指摘するもの。そして今や、彼らの弟分であった、セス・ローゲンやジョナ・ヒルなどが、その座を奪いつつあるという内容だった。 なるほど、“フラット・パック”の中心メンバーで言えば、コメディ映画から、『フォックスキャッチャー』(14)『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(17)などの“実話もの”に舵を切ったスティーヴ・カレルが、“演技者”として一人気を吐いているものの、他の面々は失速して、以前の輝きは失いつつあったのは、否めない。 “フラット・パック”棟梁格のベン・スティラーも、2013年暮れに「アカデミー賞」狙いで公開した製作・監督・主演の『LIFE!』が、興行&批評的に「今イチ」の結果に終わってしまった辺りから、どうも「パッとしない」感が強まっている。またジャック・ブラックの主演作も、2010年代前半には、興行的に失敗続きとなっていた。その後ブラックは、『ジュマンジ』という大ヒットシリーズ(17・19)に出演し、一息ついた感はあるが。 一方では皆様ご存知の通り、ロバート・ダウニー・Jrはこの10年余を、全世界を席捲する「MCU=マーベル・シネマティック・ユニバース」の要、“アイアンマン”ことトニー・スターク役で駆け抜けてきた。そして押しも押されぬ大スターの座を、ゲットした。 本作『トロピック・サンダー』の頃とは、地位が逆転しまった感もある3人だが、いずれもまだ“50代”。今後芸達者な3人が再び集う、“おバカコメディ”なども観てみたい気がする。■ 『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』COPYRIGHT © 2011 DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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PROGRAM/放送作品
メリーに首ったけ
[PG-12]キュートな美女C・ディアスに誰もが首ったけ!ファレリー兄弟監督作の過激なラブコメディ
過激な下ネタギャグをカラッと明るく演じるキャメロン・ディアスの魅力が全開。そんな彼女を奪い合う男たちを演じるのは、クセのある個性派揃い。なかでもベン・スティラーの愛すべきダメ男ぶりは笑いと共感を誘う。
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NEWS/ニュース2019.03.06
4月も放送決定!プレゼントキャンペーン3月28日(木)まで『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』
大好評いただきました『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』4月も放送いたします! 放送日:4月08日(月)13:00 、4月17日(水)23:00 、4月29日(月)19:00 番組情報:https://www.thecinema.jp/program/04367 今月末!3月28日まで!『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』プレゼントキャンペーン!『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』の放送にあわせ、主演のベン・スティラー役に堀内賢雄さん直筆サイン入りの台本を3名様にプレゼント! ザ・シネマのWEBサイトプレゼントページより応募ください。※ザ・シネマの会員「ザ・シネマメンバーズ」へ会員登録(無料)に登録が必要です。応募期間:2019年2月5日(火)~2019年3月28日(木) プレゼント応募はコチラ インタビュー記事を掲載! ベン・スティラー吹き替えを担当の堀内賢雄さん、演出家・清水洋史さん、翻訳家・埜畑みづきさん、飯森Pの 熱い想いを 各媒体にインタビュー記事が公開されています! 放送とあわせてぜひ、お楽しみください! ◆ふきカエル 堀内賢雄さん /演出家・清水洋史さん/ 翻訳家・埜畑みづきさんインタビュー記事! 「本編」 「番外編」 ◆マガジンサミット飯森プロデューサーへ 動画インタビュー! インタビュー記事はコチら! ◆映画ナタリー 演出家・清水洋史さん/ 翻訳家・埜畑みづきさんインタビュー記事! インタビュー記事はコチラ! 番組を視聴するにはこちら 『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』【本編】© 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation and TSG Entertainment Finance LLC. All rights reserved. 【キーアート/場面写真/トレーラー】 © 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
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PROGRAM/放送作品
リアリティ・バイツ
X世代の悩める若者たちのリアルがここに。ベン・スティラー監督&若手スターの豪華競演で綴る青春群像劇
人気俳優ベン・スティラーの長編初監督作。ジェネレーションXと呼ばれる1990年代の若者たちが、社会の現実の厳しさに悩みながら奮闘する姿を、ウィノナ・ライダーやイーサン・ホークら若手スターの競演で描く。
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NEWS/ニュース2019.02.05
★主演ベン・スティラー吹き替えを担当の堀内賢雄さんコメント到着★【TV初】『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』。ザ・シネマでベン・スティラー特集放送&プレゼントキャンペーン決定!!
ザ・シネマでは、TV初の『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』(2019年2月24日(日)21時~放送)を制作・放送します。本作は、ジェームズ・サーバー氏の短編小説の映画化『虹を掴む男』をベン・スティラー監督・主演でリメイクした人気作。リストラ対象とされた中年男性が、自分の人生を強く掴みなおすまでを描いた感動の人間ドラマです。主演のベン・スティラーの吹き替えを担当した堀内賢雄さんからコメントが到着しました! < 演じた感想&映画への感想 >僕が今まで演じた、ベン・スティラーの中では一番抑えた演技かな。日常シーンでの抑えた演技と、妄想や幻想シーンでのオーバーな演技ができるということで、そのメリハリがすごく重要になってくるんですよね。このギャップを楽しみながら演じたので、そこに注目してご覧いただけたらと思います。主人公は、まじめで誠実で好きな人に気持ちも伝えられない、それが、あることがきっかけで心が動いていく。この人間の機微がよく描かれていて、この映画をみる人は勇気と希望が貰えると思います。<ファンの方へメッセージ>僕が一番、演じたかった作品に出演させていただいて、すごく光栄だし誇りに思っています。『LIFE!/ライフ』や「ベン・スティラー」のファンの皆さまに本当にいいものがお送りできるように一所懸命に演じますのでご期待ください!決して裏切ることはありません!--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ザ・シネマでは、新録吹き替え版の放送を記念して、プレゼントキャンペーンを実施します!堀内さん直筆サイン入り台本を3名様にプレゼント!そして、2月にベン・スティラー出演作を特集「『LIFE!/ライフ』放送記念:ベン・スティラー」を放送!『ズーランダー NO.2』や「ナイト ミュージアム」シリーズなど。この機会にぜひ、ザ・シネマをお楽しみください。 番組を視聴するにはこちら ■『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』プレゼントキャンペーン!『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』の放送にあわせ、主演のベン・スティラー役に堀内賢雄さん直筆サイン入りの台本を3名様にプレゼントします! ザ・シネマのWEBサイトプレゼントページより応募ください。※ザ・シネマの会員「ザ・シネマメンバーズ」へ会員登録(無料)に登録が必要です。応募期間:2019年2月5日(火)~2019年3月28日(木) プレゼント応募はコチラ ■【TV初】2月放送番組『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版] 放送日:2月24日(日)21:00~/2月28日(木)10:45~番組情報:https://www.thecinema.jp/program/04367 空想癖のサエない男が本物の冒険に飛び出す!ベン・スティラーが監督・主演を兼任して描く人生賛歌 番組を視聴するにはこちら <解説>ダニー・ケイ主演作『虹を掴む男』をベン・スティラー監督&主演でリメイク。空想癖を持つ主人公の冒険世界をVFXアクション満載に描く一方、本物の冒険シーンは壮大な自然をバックに生命力豊かに映し出す。<ストーリー>雑誌『LIFE』のフィルム管理部に勤めるウォルターは、空想の世界で冒険を繰り広げることで退屈な人生から現実逃避していた。しかし自分を変える勇気はなく、想いを寄せる同僚シェリルにも話しかけられない始末。そんなある日、経営陣の交代に伴って『LIFE』の廃刊が決まり、ウォルターは写真家ショーンから最終号の表紙を飾るネガを受け取る。ところが大事なネガが行方不明となり、ウォルターはショーンを捜すため冒険の旅に出る。2013/アメリカ/監督・製作:ベン・スティラー出演:ベン・スティラー (堀内賢雄) 、クリステン・ウィグ (安藤麻吹) 、ショーン・ペン (山路和弘)シャーリー・マクレーン (谷育子)、 ほか---------------------------------------------- ■ザ・シネマの特集番組:『LIFE!/ライフ』放送記念:ベン・スティラー ベン・スティラーが監督&主演を務め、キャリアの転機と自ら位置づけたというファンタジー・アドベンチャー『LIFE!/ライフ』放送に合わせて、マルチな“才人”ベン・スティラー出演作を特集放送。『ズーランダー NO.2』放送日:2月5日(火)深夜01:30~/2月13日(水)9:00~/2月23日(土)23:15~/2月28日(木)13:00~人類史上最もおバカなモデルが再び世界を救う?ベン・スティラー監督・主演の爆笑コメディ続編番組情報:https://www.thecinema.jp/program/04373 番組を視聴するにはこちら <解説>ベン・スティラーがナルシスト満点に演じるファッションモデル、ズーランダーが前作から15年ぶりに復活。その衰えを知らぬおバカぶりはもちろん、俳優からミュージシャンまで前作以上に豪華なカメオ出演も楽しい。<ストーリー>セレブばかりを狙った連続殺人事件が起き、ローマではジャスティン・ビーバーが犠牲になる。事件を追うインターポールの捜査官ヴァレンティーナは、ビーバーが死の直前に残した表情から捜査のヒントを得る。一方、すっかり過去の人となった元カリスマ・ファッションモデルのデレクとライバルのハンセルに、ファッション界の大御所から仕事が舞い込む。ローマへ飛んだ2人は、ヴァレンティーナと出会い捜査への協力を頼まれる。2016/アメリカ/監督・製作・脚本:ベン・スティラー/出演:ベン・スティラー、オーウェン・ウィルソン、ウィル・フェレル、ペネロペ・クルスほか © 2019 Paramount Pictures.『ナイト ミュージアム』放送日:2月23日(土)14:45~/2月28日(木)15:00~博物館の展示物がみんな動き出す!胸躍るアイデアを映像化したアドベンチャー・シリーズ第1弾番組情報:https://www.thecinema.jp/program/03758 <解説>夜になると動き出す自然史博物館の展示物のキャラクター像は、実際の歴史や性格を反映しつつ遊び心も利いていて楽しい。 テディ・ルーズベルト大統領役を故ロビン・ウィリアムズが演じ、貫禄十分な存在感を魅せる。<ストーリー>失業中のバツイチ男ラリーは、心配する息子ニックへの面目を保つため、ニューヨーク自然史博物館の夜警の仕事に就く。引退するセシルら老警備員3人組に代わって一人で館内を警備することになるが、その初日、彼は信じられない光景を目にする。なんと博物館の展示物が夜になると勝手に動き出すのだった。驚いたラリーは辞職しようとするが息子のために思いとどまり、展示物について猛勉強することで対処法を学んでいく。2006/アメリカ/監督・製作:ショーン・レヴィ/出演:ベン・スティラー、カーラ・グギー、ディック・ヴァン・ダイク、ミッキー・ルーニーほか© 2006 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. 『ナイト ミュージアム2』放送日:2月23日(土)16:45~/2月28日(木)17:00~今度は世界最大の博物館の展示物が動き出す!展示物の種類もスケールもアップした冒険シリーズ第2弾番組情報:https://www.thecinema.jp/program/03731 番組を視聴するにはこちら <解説>魔法の石板の力で博物館の展示物が動く大騒動が、スミソニアン博物館に舞台を移しスケールアップ。伝説の飛行士アメリア・イヤハートをエイミー・アダムスが好演し、主役ベン・スティラーと抜群の掛け合いを魅せる。<ストーリー>ラリーはニューヨーク自然史博物館の警備員を辞め、当時の経験を活かしたアイデアで発明品会社を経営し成功を収めていた。一方、自然史博物館でホログラム展示が導入され、不要になった展示物がスミソニアン博物館の保管庫へ移されることに。ところが、展示物に命を宿す魔法の石板まで間違って運び出され、スミソニアン博物館の展示物が動き出してしまう。そんな中、古代エジプト王カームンラーが世界征服の企みを進める。2009/アメリカ/監督・製作:ショーン・レヴィ/出演:ベン・スティラー、エイミー・アダムス、ハンク・アザリアほか © 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』放送日: 2月23日(土)19:00~/2月28日(木)19:00~夜中に動き出す博物館の展示物が最後の冒険に!NYから大英博物館に舞台を移して描くシリーズ最終章番組情報:https://www.thecinema.jp/program/04277 <解説> 夜の博物館で展示物が動き出す騒動が、大英博物館まで舞台を広げ新たな興奮へとエスカレート。夜警役ベン・スティラーが展示物の原始人を1人2役で演じて爆笑を誘う。歌って踊れる某スターのカメオ出演にも注目。<ストーリー>アメリカ自然史博物館の夜警ラリーと展示物たちは、新設されたプラネタリウムの祝賀パーティーを準備する。ところが、いざ本番で展示物たちに異変が発生し、パーティーは台無しに。騒動の原因を調べたところ、展示物に生命を吹き込む魔法の石板の異変が明らかに。石板の秘密を解くため、ラリーは高校生になった息子ニッキーや展示物たちと共に、石板を作った古代エジプト王アクメンラーの父がいる大英博物館へと向かう。2014/アメリカ//監督・製作:ショーン・レヴィ/出演:ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソン、レベル・ウィルソンほか© 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. 番組を視聴するにはこちら
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PROGRAM/放送作品
トロピック・サンダー/史上最低の作戦
戦争映画のロケ地は本物の戦場だった!パロディと皮肉がてんこ盛りの爆笑アクション・コメディ
全米No.1コメディアンのベン・スティラーが豪華キャストを集結させ、笑いもアクションもパワフルに描く戦場コメディ。『地獄の黙示録』など戦争映画の名作を面白おかしくパロディしたかと思えば、非常識なハリウッドの舞台裏を多彩なカメオ出演で皮肉るなど自由自在。
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NEWS/ニュース2019.01.24
豪華吹き替えキャスト!安藤麻吹、山路和弘、谷 育子らを追加発表!!『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版] 2月24日にTV初放送!
吹き替え版の放送に力を入れているザ・シネマでは、2011年の『ブレードランナー ファイナル・カット [日本語版]』、2017年の「エイリアン」シリ―ズ第5作『(吹)プロメテウス[ザ・シネマ新録版] 』に続き、第三弾としてTV初の『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』(2019年2月24日(日)21時~放送)を制作・放送します。 今回の新録吹き替え版は、主人公のウォルター役(ベン・スティラー)の吹き替えを務める堀内賢雄さんに加え、ウォルターが密かに恋い焦がれる同僚のシェリル役(クリステン・ウィグ)に安藤麻吹さん、フォト・ジャーナリストであり冒険家のショーン役(ショーン・ペン)に山路和弘さん、主人公の母親エドナ・ミティ役(シャーリー・マクレーン)に谷 育子さんの豪華吹き替えキャスト陣を起用しました! これまでに安藤さんはジェニファー・ガーナー、マリサ・トメイほか、山路さんはジェイソン・ステイサム、ヒュー・ジャックマンほか、谷さんはジュディ・デンチ、マギー・スミス(マクゴナガル先生)ほか、錚々(そうそう)たる映画スターの吹き替えを担当されてきました。 本作は、ジェームズ・サーバー氏の短編小説の映画化『虹を掴む男』をベン・スティラー監督・主演でリメイクした人気作。リストラ対象とされた中年男性が、自分の人生を強く掴みなおすまでを描いた感動の人間ドラマです。 ぜひ、豪華キャストによる新録吹き替え版、『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』にご期待ください! <ザ・シネマ『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』の視聴方法はコチラ> ■ 【TV初】2月放送番組『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』 番組情報はコチラ 放送日:2月24日(日)21:00~/2月28日(木)10:45~空想癖のサエない男が本物の冒険に飛び出す!ベン・スティラーが監督・主演を兼任して描く人生賛歌 『(吹)LIFE!ライフ[ザ・シネマ新録版]』© 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. 『(吹)LIFE!ライフ[ザ・シネマ新録版]』© 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. 『(吹)LIFE!ライフ[ザ・シネマ新録版]』© 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. <ザ・シネマ『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』の視聴方法はコチラ>