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『ファンタスティック・ビーストと魔法の旅』を見る前に知っておきたい、『ハリー・ポッター』の魅力 8月の土曜、日曜は「ハリー・ポッター」シリーズ前半を毎週放送!8/27(土)は一挙放送!

  • 3分間でわかる『ハリー・ポッター』
  • 各作品の見どころをチェック!(第1作〜第4作)
  • インタビュークロニクル メイン3人のインタビューをイッキ読み!
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インタビュークロニクル

ダニエル・ラドクリフ インタビュー

ダニエル・ラドクリフ

2001『ハリー・ポッターと賢者の石』

「主役に選ばれた以上、ベストを尽くすしかないよ」

「原作が世界中で大人気だから、主役に選ばれたことにすごくプレッシャーを感じてる。でも選ばれた以上、ベストを尽くすしかないよ」 あどけないながらも強い意志がキラリと光るまなざし。役柄分析も的確だった。
「ハリーについて僕もいろいろ考えたし、監督やプロデューサーとも話をしたんだ。ハリーは、魔法の世界のことをなにも知らない状態で学校の人たちをずっと観察している。たぶんハリーは見物人のような存在だと思うんだ。だから1作目では、あまり積極的に動かないよ」

一番難しいシーンについても答えてくれた。
「“みぞの鏡”のシーンだよ。あの鏡の前では満たされない気持ちで、うれしいのに悲しくて仕方ないという、とても複雑な気持ちをカメラの前で演じなくちゃいけなかったんだ」

取材・文/金子裕子

2002『ハリー・ポッターと秘密の部屋』

「僕と彼はともに好奇心が強くて、問題に巻き込まれるタイプなのさ」

第1作の大ヒットで多くのとまどいもあったと思うが、ダニエル自身は意外に冷静だった。
「僕の人生は驚くほど変わってないよ。もちろん、街で話しかけられることは多いけど、みんなが『映画を楽しんだ』と伝えてくれるからうれしいね。友達と一緒の時は、ピザを注文して、グダグダと時間を過ごしているよ」

そして前作に比べてハードなアクションに挑戦したことも、彼はうれしそうに語ってくれた。
「車から落ちそうになるシーンは、実際に僕がやっている。7~8mのところで宙に浮いてぶら下がっていたよ。秘密の部屋の“顔”につかまるシーンもキツかったな。剣の戦いやフクロウを支えるためにエクササイズも欠かせなかった。2作を撮影して、よりハリーに共感できたと思う。僕と彼はともに好奇心が強くて、問題に巻き込まれるタイプなのさ」

取材・文/斉藤博昭

2002『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

「出演料は銀行に入ってる。CDをたくさん買ったくらいかな」

「出演料は銀行に入ってる。CDをたくさん買ったくらいかな」と素直に話したダニエルも、3作目ということで本格的な役作りに挑み、スクリーンの自分を楽しむ余裕も出てきたよう。
「新しい監督のアルフォンソの指示で、ハリー役について自分がどう考えているか、1ページのレポートをまとめたんだ。今回は友達と一緒に最前列で完成作を観た。そうしたら最後のカットで僕の顔が大映しになり、観客を食べちゃいそうな勢いで、シュールな気分だったよ」

そしてこの段階で、早くも原作のラストについて想像を巡らせる発言も飛び出している。
「映画のラストでハリーは死ぬような気がするな。だってハリーとヴォルデモートは根っこで似通っているわけだし…。僕の勘違いかもね」 さらに「いつかミュージカルに挑戦したい」と、その後の自分を予言するコメントも!

取材・文/斉藤博昭

2002『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

「誘うならナタリー・ポートマンかスカーレット・ヨハンソン」

魔法学校対抗試合での水中シーンなど、ダニエルにとっては肉体的にハードな撮影となった。
「水中撮影のため、スキューバの特訓をして、合計41時間も水槽のセットに入った。ダンスシーンは上半身しか映らないけど苦労したね。僕の両親はダンス大会で賞をもらったのに、僕はうまく踊れないんだ。あと、忘れないのは入浴シーン。高級ブランドの下着を着けたけど、誰がこんなの買うんだろうと想像しちゃった」

今回、シリーズ初登場した宿敵ヴォルデモートについては「(演じた)レイフ・ファインズとは、あえてセットで親しくならないようにした」と自分なりのアプローチを試みたダニエル。
「現実で舞踏会に誘うならナタリー・ポートマンかスカーレット・ヨハンソン」「今後のシリーズはカリブ海やタイを舞台にしてほしい」など、この回はハイテンションな発言が多かった。

取材・文/斉藤博昭

ダニエル・ラドクリフ

1989年生まれ、イギリス出身。ハリー・ポッターを演じて世界的大ブレイクを果たす。その後、『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(12)や『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(9/1日本公開)などに出演。

2011年7月13日発行「別冊シネコンウォーカーvol.2 角川ムックNo.39」より抜粋

エマ・ワトソン インタビュー

エマ・ワトソン

2001『ハリー・ポッターと賢者の石』

「勉強は好きだけど、彼女みたいな優等生じゃない」

「なんと言っていいか、言葉になりません。3歳から女優になりたかったので、オーディションでは緊張しすぎて。でも頑張りました」
ハーマイオニー役を射止めたエマは、緊張しつつもしっかりとコメント。その少女ながら凛とした佇まいが、まさに優等生ハーマイオニーにピッタリと、原作ファンも納得だった。

「ハーマイオニーは、威張ってばかりいて、ちょっと鼻持ちならない女の子。だから男の子たちにも嫌われてるし。そこがちょっとつらいかな(笑)。でも2作目からはあまり威張らなくなるから、少しはみんなに好かれるんだけど…。私自身は、勉強はすきだけど、彼女みたいな優等生じゃないし、威張ってもいない。だから多分、みんなに嫌われてはいないと思うわ」
ハリー役のダニエル、ロン役のルパートと子犬のようにじゃれ合う姿が微笑ましかった!

取材・文/金子裕子

2002『ハリー・ポッターと秘密の部屋』

「撮影中は最大5時間の授業があって、そこで学校の勉強に追いついていた」

映画も2作目となり、撮影にも慣れてきたエマは、早くも優等生コメントを残している。
「ハーマイオニーがペラペラしゃべるシーンは本当に苦労したわ。いまとなっては、彼女がなにを話していたのか思い出せないくらいよ(笑)。撮影中は最低でも3時間、最大で5時間の授業があって、そこで学校の勉強に追いついていた。だから学校に戻っても、すぐに友達と一緒に試験の準備なんかに集中できたわ」

ハーマイオニー役と自分の距離感もつかんできたのが、この2作目だ。
「友達思いの面はハーマイオニーと共通しているわ。でも、彼女が仕切りたがり屋で勉強好きなところは、私とちょっと違うかも。私はスポーツやアートにも時間を費やしているの」
今後のシリーズ継続については「4作目まで続けるのはどう?」と消極的な答えも。

取材・文/斉藤博昭

2002『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

「ずっとファンだったエマ・トンプソンと共演できたのもうれしかった!」

過去2作とは違い、新たなハーマイオニーを演じられたと、エマはうれしそうに語った。
「ハーマイオニーにはとてもカリスマ性がある。前2作での彼女は悪口を聞き流す感じだったけど、今回はドラコを殴り倒したり、先生に反抗したり、パワフルに弾けたわ。あと、今回は制服ではないシーンも多かった。私たちの年代ならわかってもらえるけど、カジュアルな服を着た方が自由な気分になれるのよ。その意味で演技もラクだったわね」

そしてこの頃から周囲のベテラン陣への称賛も口にするようになったエマ。
「終盤の場面で、アラン・リックマンやゲイリー・オールドマンと同じ部屋で演じた時、すごい迫力を感じて、私にとっても共演は大きなチャレンジだったわ。ずっとファンだったエマ・トンプソンと共演できたのもうれしかった!」

取材・文/斉藤博昭

2002『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

「私の中にハーマイオニーがいたり、彼女の中に私を見出したりすることがよくある」

シリーズ4作目ともなると、役と自分がシンクロするようになったと言うエマ。
「私の中にハーマイオニーがいたり、ハーマイオニーの中に私を見出したりすることがよくあるの。『これって演技じゃないかも』と感じるもの。監督のマイクは指示するタイプではなく、私に演じる責任を与えてくれた。そのせいかもしれない」

役を演じる側として、原作への思いを語ったのもこの時だ。
「原作が出ると本屋さんに並んで買うの。とてもおもしろいから、だいたい2日で一気に読み切ってしまうわ。でも今回の作品は死者も出るし、サスペンスも強調され、自分でも怖いと感じた。幼い子供たちもファンを失うかも、と心配よ」

女優としての将来にも思いを巡らせていたエマ。
「いつか舞台に挑戦したい。演技のだいご味は目の前にいるお客さんを感動させることだから」

取材・文/斉藤博昭

エマ・ワトソン

1990年生まれ、イギリス出身。『ハリー・ポッター』以降は、『ブリングリング』(13)や『ノア 約束の舟』(14)などに出演するほか、ブラウン大学を卒業したのち、国連組織UNウィメンの親善大使も務める。

2011年7月13日発行「別冊シネコンウォーカーvol.2 角川ムックNo.39」より抜粋

ルパート・グリント インタビュー

ルパート・グリント

2001『ハリー・ポッターと賢者の石』

「僕は日本に行ったことがないんだ。この映画の宣伝で行けたらいいなぁ」

「僕は日本に行ったことがないんだ。でも、すごくクールな国のイメージがあるから、この映画の宣伝で行けたらいいなぁ」

なんともかわいらしいルパートだが、もちろん、このインタビューの後に数回来日している。そんな彼が本作に出演し、様々な共演者から学んだこととは?
「特に『こうしたほうがいい』といったコツみたいなものは教わらなかったけど、大人の――それもすごくクールな俳優さんたちと一緒に仕事をしているだけで、インスピレーションみたいなものをたくさん感じるんだ。『こういう時は集中しなきゃ』とか、『ああすれば、こうなるんだ』って感じで。みんないい人なんだよね」

撮影現場で会った原作者J.K.ローリングの印象について訊くと、これまたかわいい答えが。
「たぶんハーマイオニーは彼女自身がモデル。キレイでユーモアがあって、優等生だもの」

取材・文/金子裕子

2002『ハリー・ポッターと秘密の部屋』

「空飛ぶ車が手に入ったらクールじゃない?」

撮影中のエピソードについて、当時のルパートは無邪気に話していたことが印象的だ。
「もともと僕はクモが大嫌いだから、クモとの対決は死ぬほど怖かったよ。ゴム製のクモだとわかっていてもね。でも頑張ったから、クールで恐ろしいシーンになった。楽しんだのは、ナメクジを食べるシーン。演技では吐き出すけど、チョコレート、ペパーミント、オレンジなど、いろんな味がついてておいしかったんだ(笑)」

ロン役もだいぶ自分のものになってきたと、ルパートは「クール」を連発して語った。
「彼が大家族っていうところがいいよね。このシリーズはとても楽しいので、僕としては出来るだけ長く続けていけたらいいと思う。ロンを演じて最悪なことはなにも経験してないしね。実生活でも魔法を使えたらうれしいな。空飛ぶ車が手に入ったらクールじゃない?」

取材・文/斉藤博昭

2002『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

「最近ゴルフを始めて、スコットランドのコースを楽しんだよ」

監督の交代により、演じる側も新鮮な気持ちになったとルパートは振り返った。
「僕らはクリス(・コロンバス)にずっとなじんでいたから、別の監督を迎え入れるのは、ちょっと変な気分だった。でもアルフォンソの情熱が伝わってきたから、僕らもそれに応えたのさ」

撮影中の思い出は「ネズミにオシッコをかけられたのが嫌だった」とおどける彼だが、ロケの合間の息抜きを発見したことも話してくれた。
「最近ゴルフを始めたんだけど、撮影で行ったスコットランドのゴルフコースを楽しんだよ」

この第3作では来日プロモーションも果たし、東京でゴルフクラブを購入したとか。
「小さいころからアイスクリーム屋さんになりたくて、いまも理想の職業だよ」と告白したのもこの頃で、「最後はロンが悪役になったらおもしろいだろうな」と結末を予想していた。

取材・文/斉藤博昭

2002『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

「ガールフレンドはいないよ。運転免許の取得中で忙しいから(笑)」

「3作目が終わったあと、試験を受けたんだ。でも勉強はちょっと退屈だから、シリーズの撮影に戻れるのがうれしくてたまらなかったよ」

相変わらずマイペースな発言で、場を和ませるルパート。第4作では舞踏会のシーンが照れくさかったと話している。
「ダンスシーンで着るのが古くさいローブなんだ。役柄とはいえカッコ悪いよね。最後の方でやっと慣れたけど…。今回、監督が初めてイギリス人になってうれしかったよ。でも監督のマイクはちょっとクレイジーで、時々予測のつかない行動に出ることがあったね」

当時の私生活についても、ユーモアを交えて明かしてくれたルパート。
「音楽ではロックに凝ってるから、AC/DCやキラーズにハマってる。ガールフレンドはいないよ。運転免許の取得中で忙しいから(笑)」

取材・文/斉藤博昭

ルパート・グリント

1988年生まれ、イギリス出身。『ハリー・ポッター』以外に、コメディ映画『サンダーパンツ!』(02)やCBSのドラマ『Super Clyde』への出演や、BBCラジオのナレーターとしても活動していた。

2011年7月13日発行「別冊シネコンウォーカーvol.2 角川ムックNo.39」より抜粋

ポッタリアンのハートをくすぐる“悪役”2人のチャーミングな素顔をクローズアップ!

「ハリー・ポッター」シリーズの名物キャラクター、宿敵「マルフォイ親子」を演じたジェイソン・アイザックス&トム・フェルトンが揃い踏み!貴重な独占インタビュー!

「ハリー・ポッター」シリーズの名物キャラクター、宿敵「マルフォイ親子」を演じたジェイソン・アイザックス&トム・フェルトンが揃い踏み!貴重な独占インタビュー!

世界的ベストセラーの映画化に参加した役者としての思いや、10年間におよぶ撮影の舞台裏を二人が語る。
本物の親子の様な信頼関係が感じられる二人の様子に、思わずニッコリしてしまうインタビューです。
※インタビューは一部ネタバレ要素を含みます。

トム・フェルトン

1987年、英ロンドン生まれ。1997年『ボロワーズ/床下の小さな住人たち』でデビュー。「ハリー・ポッター」シリーズ以降も『猿の惑星:創世記』(11)や『復活』(16)他に出演。抜群の歌声で歌手としての顔も持つ。

ジェイソン・アイザックス

1963年、英リバプール生まれ。1989年の映画デビュー以降、『ドラゴンハート』(96)、『アルマゲドン』(98)、『パトリオット』(00)など数多くの映画・テレビドラマで活躍。私生活では2人の娘を持つお父さん。

2011年7月13日発行「別冊シネコンウォーカーvol.2 角川ムックNo.39」より抜粋

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『ハリー・ポッターと賢者の石』™ & © 2001 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』™ & © 2002 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』™ & © 2004 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』™ & © 2005 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.

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