架空の国の無知で野蛮な兄弟が戦利品欲しさに戦争に参加する―ゴダールによる寓話的反戦風刺劇「カラビニエ」

配信作品・解説 運営
架空の国の無知で野蛮な兄弟が戦利品欲しさに戦争に参加する―ゴダールによる寓話的反戦風刺劇「カラビニエ」

目次[非表示]

  1. カラビニエ(ジャン=リュック・ゴダール フランス/イタリア 1963年)

カラビニエ(ジャン=リュック・ゴダール フランス/イタリア 1963年)

荒野の小屋で暮らすユリシーズとミケランジェロの兄弟の元に、2人のカラビニエ(歩兵)が王様からの手紙を持って現れる。手紙の内容は戦争への徴兵を命じるものだった。戦争の意味を知らない兄弟は困惑するが、世界中の宝物が手に入るというカラビニエの言葉を聞いて、母クレオパトラと妹ヴィーナスは嬉々として2人を戦場に送り出す。ユリシーズとミケランジェロはありとあらゆる戦争に参加し、殺害・破壊・略奪の限りを尽くす。

前年に同名舞台劇を演出したロベルト・ロッセリーニによる戯曲を、ジャン=リュック・ゴダール監督が映画に翻案。戦争の世界を“ごっこ”のように無邪気に描くことで、その裏にある真実を辛辣に突きつける。

■出演
アルベール・ジュロス、マリノ・マッセ、ジュヌヴィエーヴ・ガレア、カトリーヌ・リベイロほか

© 1963 / STUDIOCANAL - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - Tous droits réservés

この記事をシェアする

関連する記事

注目のキーワード

バックナンバー