モンスター

[R-15]「孤独な魂が求めた普通の幸せ」、実在の女性連続殺人犯をシャーリーズ・セロンが熱演
© 2003 Film & Entertainment VIP Medienfonds 2 GmbH & Co. KG and MDP Filmproduktion GmbH

解説

主人公のアイリーンは全米初の女性連続殺人犯としてアメリカを震撼させた実在の人物。シャーリーズ・セロンは、彼女を演じるにあたり体重を13kgも増やして迫真の演技を見せ、アカデミー賞を受賞。

ストーリー

「いつか誰かが、別の世界に連れていってくれる。」アイリーンはずっとそう思い続けていた。夢に疲れ果てるまで。ひとり道路に立ち身体を売って生活するアイリーン。もはや希望も何もない彼女は、有り金の5ドルを使い切って死のうとバーに飛び込む。そこで出会ったのがセルビーという少女。孤独な二人は惹かれあい、セルビーは周囲の反対を押し切りアイリーンに身を寄せる。アイリーンは初めて幸せを手にしたと思ったのだが…。

放送日時

2018年01月06日(土) 08:00 - 10:00

2018年01月10日(水) 深夜 01:45 - 深夜 03:45

2018年01月18日(木) 深夜 03:30 - 深夜 05:30

2018年01月23日(火) 11:00 - 13:00

2018年02月28日(水) 19:00 - 21:00

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みんなの映画レビュー

    • 鑑賞日 2017/11/19

8歳で父親の親友にレイプされ、14歳で弟たちを生かすために客引きをはじめたウォレスが、孤独なレズビアンと出会い、はじめて愛を知り、それ故に悲劇的な人生を歩んでいく様をロードムービーのように描いたある種のラブストーリー。

本作でポイントとなるのは、力づくでレイプしようとする男に対しはじめて引き金を引いた夜と、ヒッチハイクした車内ではじめて娼婦ではなく、ひとりの困った女性として助けようとしてくれた老人に引き金を引いてしまう場面だろう。いずれもクリスティーナリッチのために、早く会いたいがために、車とお金を届けたいがために、招いてしまった悲劇。その根底には確かに愛がある。

だが、ふたりは出自も住む世界も違う。人生やり直しが効く者と、その世界でしか生きられない者の残酷な溝。その溝に愛という想いだけが取り残される。法廷でももはや視線さえ合わせてくれず、電話口でも警察が盗聴する中、証言を引き出す目的で会話しているだけ。確かにこの殺人鬼は断罪すべき人物ではあるかもしれないが、そこに確かにあった孤独な魂の寄り添いと別離が哀しい。

    • 鑑賞日 2017/4/1
    • 「いつか私の事を許して。私には自分がした事を許せないから」

「いつか私の事を許して。私には自分がした事を許せないから」

連続殺人を犯した売春婦の実話。体重を15kg増やして肌ガサガサメイクで眉毛抜いてくれ。こんなオファーを引き受けたシャーリーズ・セロンを尊敬する。

彼女は主演だけでなくプロデューサーにも名を連ねている。年齢が近い女性監督パティ・ジェンキンスと壮絶な映画を創り上げた。

この主人公リーにセロンが関心を抱いたのは「崩壊した家族」という共通点を見出したからかもしれない。セロンはアル中DVの父親に殺されそうになり母が父親を射殺という過去を持つ。(母は正当防衛が認められた)

主人公アイリーン(リー)の父は獄中で自死。13歳で子供を産み家族から放逐される。以後、街に立ち続ける暮らし。

レズバーでセルビーと出逢い2人は恋に落ちる。ローラーリンクでジャーニーのDon't stop believin'を聴きながら熱くキスを交わす。長身のリーはキャップに革ジャン、ジーンズ。立ち居振る舞いはガサツで男の様だ。小柄なセルビーは怪我でギプスを付けた姿。女同士だがマッチョなリーと保護されるべきセルビーという昔ながらの「男女関係」になっていることに気がつく。

リーは客に殺されそうになり辛くも反撃して逆に客を射殺する。第1の殺人は正当防衛だった。犯人から殴られた血を洗い流し身仕舞をしてセルビーに会いに行くリー。切ない恋心。

セルビーの為に売春婦から足を洗おうとリーは就職活動を行うが世間の風は冷たい。学歴も職歴も資格も無いリーは仕事につくことが出来ない。ここで公的機関やNPOや教会が手を差し伸べていればリーの人生は変わっていたかもしれない。
これが監督やセロンが控えめながら打ち出したテーマの1つの様に感じた。売春婦の社会復帰への支援を充実させる事。

困窮と空腹をセルビーに詰られリーはまた街に立つ。そして客と2人きりになった時、殺されそうになった記憶がフラッシュバックしたのか、ほとんどパニック状態になり客を射殺。リーがリボルバーを使う時いつも全弾撃ちつくす。冷静さを失っているのだ。

客を射殺しては車を手に入れ豪遊しては車を捨てて別の客を探す。こんな事がいつまでも続くはずはなくリーとセルビーは警察から追われる身となる。

セルビーに帰るためのバスの切符を渡しリーは泣き崩れる。「いつか私の事を許して。私には自分がした事を許せないから」

罪を犯し後悔してまた罪を犯す。そして連続殺人を犯しながら一途にセルビーを愛し続けるリー。100%の悪人はいない。人間の心の不思議さ、奥深さを考えさせられる。

リーの姿が「沈黙」のキチジローに重なった。罪を犯す一番弱いものこそ救われるべき存在。しかし、この映画を通して教会も神も全く描かれない。主人公達は神に祈る事もない。

連続殺人者も悩みや苦しみや愛を持っていた。シャーリーズ・セロンの熱演が心を打つ。しかし被害者遺族には耐え難い映画かも知れない。だから刑場に向かうアイリーンの「希望を最後まで捨てるな?勝手にほざいてろ」と言う悪態で映画が終わった時、観客は目が醒める。

そうだ、同情すべき所はあってもリーは裁かれるべき殺人者だと気づかされる。モンスターである事を受け入れた故の悪態なのだ。

エンドロールに流れるジャーニーが辛い。

    • 鑑賞日 2017/3/10
    • 礼を言うよ!地獄で腐るがいい!レイプの被害者を死刑にしていいのか!

フロリダで売春婦をしていたアイリーン・ウォーノス(シャーリーズ・セロン)は同性の女の子セルビー(クリスティーナ・リッチ)と恋仲になり、その二人の生活を守るため、売春の客を銃で撃ち殺し、金品と車を奪って逃走するといった犯行を繰り返していた。1989年11月30日から1990年11月19日の間に7人を殺害した挙句に逮捕、12年間服役した後2002年10月に薬物注射による死刑執行されたアメリカ初女性のシリアル・キラーを描いた実話。しかも執行の翌年に公開されているので相当注目されたニュースだったんでしょう。(因みにリドリー・スコット監督の「テルマ&ルイーズ」の元ネタにもなっていて、こちらは逮捕の翌年公開。)
 そう、若い娘が出会った売春婦にホイホイついて行くとか、こんなムチャクチャな展開あるか!?と思ったら実話なんですね。現実は映画より支離滅裂!そしてそれがアメリカの現実!
 ウォーノスは酒飲みですぐ頭に血がのぼるし、暴言吐くし、マナーも悪い!セルビーもニートで何もしないくせに他人の金を当てにするし、一方的に夢を求める。そんなどうしようもないクズ二人のニューシネマ的ラブストーリーになっていている。
 ウォーノスは幼少期の頃から虐待され、13歳で売春婦をやらざるを得なくて、本当にかわいそうなんだけど、でもそんな人は世の中いくらでもいるし、更にそこから誤った選択をしてしまったがために大きく踏み外してしまった哀れな方ですよ。
 演じたシャーリーズ・セロンも父親が飲んだくれで幼い頃から暴力振るわれていて家庭はメチャクチャ。しかも危険を感じた母親が父親を射殺してるからね(これは正当防衛になっている)。でも、そこからトップモデルになって世界的大女優に登りつめたでしょ!ウォーノスとはまさに対照的の人生を歩んでるんですよ!似たような境遇に立たされても、努力次第でこうも変わってしまう…。岐路に立った時に、如何に正しい方を選択をするべきか?…と、シャーリーズ・セロン自身が説得力を持たせて、体を張って芝居してますからね!…これは観たら人生観変わるよ!
 そしてそのシャーリーズ・セロンのプロ根性の凄さ!美人でモデルでスタイル抜群のセロンがわざわざ、眉毛剃って、カラコン入れて、真っ黄色の歯型入れて、ブサイクメイクして、13キロ太りブヨブヨになって、徹底的にウォーノスになりきっている。シャーリーズ・セロン目的で観て、「出てた?」って思っちゃうほど別人でビックリ!で、クリスティーナ・リッチも一緒にブヨブヨになって短髪になって…であのムカつく演技!素晴らしい!

    • 鑑賞日 2012/5/13
    • やり切れない

出だし観ていなくて、セルビーがリーンのところに行く!と家を出たところから。
実話を元にらしいので、リーのWikiを見てみた。
映画の方は焦点が「愛」なので、大分美しく(この形容違う気もするが)脚色されてるんだなあと感じた。
それはさておき、救いようのない内容だった。
受け入れてもらいたい、愛したい、許されたい。
終始、陰鬱なやり切れない作品でした。
最後の、そんなのみんな戯言だ、が悲しい。
私の中ではセルビーが”モンスター”だと思った。

    • 鑑賞日 2015/8/1

シャーリーズ・セロンが肉体改造までしてアカデミー主演女優賞他、多くの賞を受賞した作品ということで、前から観たいと思っていたが、まさか深夜枠で放映されるとは。確かにこれはS・セロンの為の映画。体重も10KG以上増やしたということらしいが、あの美貌をよくぞここまで醜くしたもの。まだ、若く(元に戻せる)自信があったからこそ出来たのだろうが、鏡写しのヌードもさらけ出すのは女優とはいえ勇気がいったことだろう。どんな美人でも醜くなる可能性がある、逆に言うと、どんな女性でもそれなりに美人に見せることは出来るとういことを男は肝に銘じておいた方が良い(笑)。

原題

MONSTER

監督

パティ・ジェンキンス

出演

シャーリーズ・セロンクリスティナ・リッチブルース・ダーンスコット・ウィルソンほか

製作国

アメリカ/ドイツ

製作年

2003

本編時間

110分

画面サイズ

ワイド画面

視聴制限

R-15

字幕/吹き替え

字幕

カラー/白黒

カラー

『モンスター』© 2003 Film & Entertainment VIP Medienfonds 2 GmbH & Co. KG and MDP Filmproduktion GmbH
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