よくあるご質問

CS放送ザ・シネマについて
Q.ザ・シネマはハイビジョン化しないのですか?
A.すでに、スカパー!HDや一部のケーブルTV局において、「ザ・シネマHD」としてハイビジョン放送を実施しております。
Q.有料でも構わないので、WEBやEPG以外に冊子の番組表を用意して欲しい。
A.冊子のようなパンフレットを作ってお届けするという予定は、今のところ、ございません。
Q.今、ザ・シネマを見ようと思っても画面が映らないんですが。放送事故じゃないんですか?
A.衛星放送でザ・シネマをご覧のお客様の場合、豪雨・台風など悪天候の影響で、お使いのアンテナが電波を受信できなくなると、画面が映らなくなることがあります。

また、ケーブルTVでご視聴の場合でも、天候の影響を受けることはあります。お客様のご家庭とケーブルTV局はケーブルでつながれており、天候は影響しませんが、そのケーブルTV局は、ザ・シネマの映像を送出している発信局からの電波を、アンテナで受信しており、それを各ご家庭へと配信している場合があります(発信局と光ネットワークでつながれているケーブルTV局もあり、その場合は天候は影響しません)。

このような場合、お客様のお住まいのエリアがたとえ晴天でも、発信局のある場所(東京都内)やケーブルTV局の所在地が悪天候であれば、画面が映らなくなる現象は起こりえます。

詳しくは、スカパー!、ケーブルTV局などに直接お問い合わせください。

天候のせいでない場合、コンセントや各種ケーブルが抜けた、強風でご家庭のアンテナの向きが変わり、電波を受信できなくなった(衛星放送の場合)などのケースも考えられますので、今一度チェックをお願いいたします。
Q.リモコンの「番組情報」を押してもなかなか画面が表示されないのはどうにかなりませんか?
Q.リモコンの「番組情報」を押しても番組情報の提供がありません。しっかりと番組情報を提供して下さい。
Q.「番組情報」欄に出演者や制作年だけではなく、あらすじ等をもっと詳しく表示してほしい。
A.残念ながら、お客様のご視聴環境によります。
リモコンの「番組情報」ボタンを押して表示される文字情報の、表示速度、情報量(文章量・項目数)は、ご視聴のサービス(スカパー!でご覧かケーブルTVでご覧か)や、お使いの機械(チューナーやセット・トップ・ボックス)に大きく左右されます。

ザ・シネマといたしましては、映画のタイトル、原題、監督、出演、制作年、制作国、字幕or吹替、カラーor白黒、画面サイズ、本編時間、といった作品のデータ、ならびに、コピー(約50文字)、解説(約100文字)、あらすじ(約200文字)までの情報を「番組情報」と考えております(以上は、当HPで各作品の「詳細」ボタンを押して表示される情報と、全く同量の情報です)。

そして、可能であれば、以上の全てを「番組情報」としてぜひ表示して欲しい、と願っておりますが、非常に残念ながら、これは当方でどうにかなる問題ではなく、ご視聴のサービス(スカパー!かケーブルTVか)や、お使いの機械側の性能次第である、というのが現状です。

前記の全ての情報を表示可能なサービス・機械もあります。もっともこの場合、情報量が多すぎて、全てが表示されるまでに数分もの時間がかかったり(Q1のケース)、いくら待っても表示されなかったり(Q2のケース)といったトラブルもあるようです。もちろん、何の問題も無くスムーズに表示されるという場合もありますが、いずれにせよ、お客様がご視聴の環境と、お使いの機械の性能によります。

また、当チャンネルが考えている「番組情報」全部では情報量が多くなりすぎ、機械的に表示しきれないため(機種によって文字数制限があります)、場合によっては大幅に短縮・割愛されている場合もあります。これがQ3のケースです。

以上のような理由により、TVの「番組情報」から読むことのできる情報量の充実や、文章の表示速度の向上などといったことは、当方ではどうすることもできません。

お客様各位におかれましては、「情報が少ない」「表示されるのが遅い」「表示されない」とお思いの場合は、お手数ではございますが、当HPから各作品の「詳細」をご覧くださいますよう、お願い申し上げます。
Q.『XXX(某映画タイトル)XXX』のリクエストを何度も出しています。お願いですから放送してください!!! ずーっと待ってますから!!
A.お寄せいただいたリクエストは、大いに、作品選定の参考にさせていただいております。
しかし諸般の事情により、当チャンネルでは放送できない作品もございます。

たとえば、極端に残酷・猥褻・反社会的などの理由により、TVでの放送に適さない、と判断される作品です。

また、権利的な問題でTV放送できない作品もあります。

これは、いささか専門的な話になりますが、映画チャンネルやTV局などの“事業者”は、映画の権利を保有している“権利者”から、その作品を放送する権利を、いわば一時的に買い取って、“権利者”の許諾を得た上でTV放送しております。

その“権利者”と、私ども“事業者”との交渉が、残念ながら成立しなかった場合、放送は実現しません。

また、権利の所在が、今ひとつ不明確になってしまっている映画というものが、困ったことにこの世には存在します。

このような作品は、どこの誰に連絡をとればTV放送の許諾が得られるのか定かではないため、放送ができない、という状態に陥ってしまうのです。

もし、貴方がどうしても見たい映画が、どこでも放送されず、どこからもDVD発売されていない、所謂“お宝”的な作品である場合、もしかしたら、こうした権利的にグレーな作品である可能性も考えられます。

いずれにせよ、ザ・シネマでは、視聴者の皆様のニーズに応えるべく、最善を尽くして参ります。
Q.『XXX(某映画タイトル)XXX』の吹き替え版をリクエストします。
A.お寄せいただいたリクエストは、大いに、作品選定の参考にさせていただいております。
しかし諸般の事情により、当チャンネルでは放送できない作品もございます。

前のご質問へのお答えとして書いた通り、当チャンネルのような“事業者”は、映画の権利を保有している“権利者”から、放送権を買っております。

吹き替え版のマスターテープを持っているのはこの“権利者”です(私ども“事業者”は放送の契約が交わされた後に、それを借りてきて放送しています。放送が終われば返却します)。

しかし、過去に制作された吹き替え版の場合、必ずしもテープが保管されているとは限りません。吹き替え版をCS放送やDVDなどで再使用するという概念そのものが、以前は存在しなかったからです。

あるいは、作品によっては、A社からB社、C社と、“権利者”が替わっている場合もあり、その過程でテープが行方不明になってしまうケースもあるようです。

また、当時のテープ(もっと昔はフィルム)はかなり大きな物で、それが何十本も何百本もあるとしたら、保管スペースも馬鹿になりません。中には、倉庫の整理やら、社屋の引っ越しやらといった機会に、処分されてしまう場合もあるようです。

そのような事情により、「吹き替え版のマスターテープが無くなった」、「倉庫のどこかにあるはずだが、探しても見つからない」、さらには「処分した」といった、マニアにとっての悪夢も、現実に起こり得るのです。
Q.ワイドスクリーンの作品は、トリミング※1せずに放送して欲しい。
Q.トリミングされたスタンダードサイズでの放送はやめて欲しい。
A.上のご質問でもお答えしているとおり、チャンネルは、放送用テープを“権利者”から借り受けてきて、それを放送しています。

借りたテープをザ・シネマ側でトリミングすることは決してありません。マスターテープの段階ですでにトリミングされてしまっているのです。

液晶などのワイドTVが普及する以前、スタンダード・サイズ(非ワイド)のブラウン管TVが主流だった時代は、今とは逆に、映画をトリミングせずにワイド・サイズのまま放送することには問題がありました。

言うまでもなく、ワイド・サイズの映画は、スタンダード・サイズ(非ワイド)のブラウン管TVよりも、画面サイズが幅広です。

ブラウン管TVに収まるよう、横幅にあわせて縮小していくと、縦が小さくなりすぎてしまい、余りが出てしまいました。つまり、上下に大きな余白(“白”ではなくて実際には黒い帯ですが)が生じ、絵の面積がかなり少なくなってしまったのです。

今の液晶など薄型TVと比べて小型の物が多かったブラウン管TVで、画面いっぱい表示されない、一回り小さな絵を視聴するのですから、せっかくの映画の迫力も半減というものです。

これを避けるために、当時は、TV放送用(およびVHS用)バージョンとして、ワイド映画をトリミングしてスタンダード・サイズに作り変えて放送していました。※2 これなら、ブラウン管画面いっぱい、上下左右ぴったりに大きく表示できます。

その頃はそれで仕方ありませんでした。トリミングによって映画のオリジナリティは損なわれます※2が、少なくとも、当時のTVのブラウン管画面に最適化された見え方にはなったのです。

さて、液晶などワイドTVが普及した今日では、状況は逆転。せっかくTVがワイドなのだからワイド映画はそのままのサイズで見たい、トリミングは映画のオリジナリティを損なう行為だ※2、といった考えが広く一般的になりました。

ザ・シネマ放送作品でトリミングされているものの多くは、トリミングが当たり前だった時代に放送用テープが作られた作品です。現在はハイビジョン普及の過渡期のため、一部にまだこうした旧時代のマスターテープが残っているのです。

ただし、TV業界全体のハイビジョン化の流れの一環として、現在、古い映画でもHDマスターテープ(もちろんノートリミング)をあらためて製作する、という作業が進められています。

今後そうしたマスターテープが放送業界で増えるほど、TVで、映画をノートリミングで(そしてもちろん高画質で)視聴できる機会が増えていくことでしょう。

ザ・シネマとしても、可能な限りそうした良質なマスターテープを優先的に借り受けるようにして、お茶の間の視聴者の皆様にお届けして参ります。

※1 ワイド・サイズの映画の画面両端(など)を、本来そこに映っていた絵ごと切り捨ててしまい、スタンダード・サイズに作り変えてしまうこと
※2 トリミングは、映画の製作会社、製作者、権利者等によって行われました。時には監督本人が、自分の作品のTV/VHS向けトリミングを自ら手がけるケースもありました。
また、スタンダードとワイドの中間的な「スーパー35」という撮影方式(『タイタニック』など大作で普通に採用されている)では、劇場公開の際には上下をトリミングしてワイドとして上映。TV放送時には左右をトリミングしスタンダードとしてオンエアします。つまり、この方式で撮影された作品は、トリミングが大前提になっているのです。
さらには、トリミングの逆で、もともとスタンダードで撮影し、劇場公開時に上下に黒帯をかぶせて(もともとそこに映っていた絵を黒で塗りつぶして)ワイドとして上映するケースも数多くあります。このスタンダード撮影を特に好んだのが巨匠キューブリックで、彼は最初の劇場公開時はワイド・スクリーンでの作品上映を認めましたが、次からのTVやVHS(やDVD)では、もともとのスタンダード・サイズで鑑賞されることを強く望んでいました。
以上のようなケースもあるために、映画のスクリーン・サイズとオリジナリティをめぐる問題については、様々な議論が存在します。