ウォン・カーウァイ監督自らが関わる4Kレストアプロジェクト。
傑作5作品の4Kレストア版がTV初放送!

ウォン・カーウァイ作品で描かれるのはどれも、出会いと恋と予感。
観客はそれが成就する光景は見せてもらえず、予感と余韻だけを残して映画は終わっていく。
だからこそ、見終わった後、誰かと語り合いたくなる、
誰かと一緒に見たくなるラブストーリー。

ザ・シネマでは、
バレンタインの季節に誰かと一緒に見たくなる、
ウォン・カーウァイ4Kレストア版の傑作5作品の
人気投票キャンペーンを開催します。

恋する惑星 [4Kレストア版]
ザ・シネマ 放送情報 2/14(火)21:00〜TV初放送
2組の男女の恋がスタイリッシュに疾走する!ウォン・カーウァイの美学が映像と音楽で冴え渡るラブロマンス

キャスト

  • トニー・レオン
  • フェイ・ウォン
  • ブリジット・リン
  • 金城武 ほか

解説

無国籍ムードが漂う香港の街で交わされる男女2組の恋模様を、ウォン・カーウァイ監督がスタイリッシュな映像と巧みな音楽演出でポップに映し出す。一途な恋に落ちた乙女を歌姫フェイ・ウォンがキュートに好演。

あらすじ

香港の夜の雑踏で1組の男女がすれ違う。男は警官223号で、サングラスをかけた金髪女性はドラッグディーラー。 命を狙われた女性は相手を銃殺して逃亡し、偶然入ったバーで失恋の痛手を紛らわせようとしていた223号と再会する。一方、飲食店の新人店員フェイは、 常連の警官663号と徐々に打ち解けていく。そんなある日、663号の元恋人から部屋の鍵を渡されたフェイは、彼に内緒で部屋に入り込んでは模様替えをしていく。

天使の涙 [4Kレストア版]
ザ・シネマ 放送情報 2/15(水)21:00〜TV初放送
男女5人のすれ違う想いが交錯する…ウォン・カーウァイの幻想的な映像美が印象的な群像ロマンス

キャスト

  • レオン・ライ
  • ミシェール・リー
  • 金城武
  • チャーリー・ヤン ほか

解説

ウォン・カーウァイ監督が『恋する惑星』の一編として構想したエピソードを単独映画化。両作とも登場人物の設定に類似性があり、 姉妹編のような関係だ。香港のネオン街で鮮やかな光と暗闇を対比する映像美が鮮烈。

あらすじ

殺し屋の男とエージェントの女。2人は仕事上のパートナーで直接会うこともないが、エージェントは殺し屋への恋心をひそかに抱いていた。 だが、男は裏稼業から足を洗おうと決意し、黙って姿を消してしまう。消えた殺し屋を思って涙に暮れていたエージェントは、街ですれ違った金髪女性の香りから、 殺し屋との関係を察する。一方、マンションの管理人の息子で口のきけない男が、失恋した一人の女性と出会って恋をする。

ブエノスアイレス [4Kレストア版]
ザ・シネマ 放送情報 2/16(木)21:00〜TV初放送
トニー・レオンとレスリー・チャンがゲイカップルを熱演!ウォン・カーウァイが退廃的に描く切ない愛の物語

キャスト

  • レスリー・チャン
  • トニー・レオン
  • チャン・チェン ほか

解説

惹かれ合いながらも傷つけ合ってしまう男同士の切ない愛と苦悩を、ウォン・カーウァイ監督が退廃的なムードを漂わせながら映し出す。菊池武夫が衣裳デザインに協力している。カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。

あらすじ

香港在住のファイとウィンはゲイの恋人同士。ファイは恋人ウィンのわがままに振り回されてばかりで何度も別れようとするが、やり直そうというウィンの言葉を断れずにいた。 そんな中、2人は関係修復と気分転換のためにアルゼンチンへ旅行に行く。だが帰国前に喧嘩をしてしまい、そのまま互いに連絡を絶つ。 ファイが帰りの旅費を稼ぐためブエノスアイレスのバーで仕事を始めたところ、現地の男性と遊んでいるウィンと再会する。

花様年華 [4Kレストア版]
ザ・シネマ 放送情報 2/17(金)23:15〜TV初放送
大人の男女によるプラトニックな不倫の行方は?ウォン・カーウァイの映像美が官能の香りを放つラブロマンス

キャスト

  • トニー・レオン
  • マギー・チャン
  • スー・ピンラン
  • レベッカ・パン ほか

解説

既婚者同士のプラトニックな純愛を、ウォン・カーウァイ監督が独自の映像美とカメラワークで官能的に映し出す。1960年代を表現するレトロな衣装やセットも注目。トニー・レオンがカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。

あらすじ

1962年の香港。新聞社に勤めるチャウと、社長秘書として働くチャン夫人が、同じアパートの隣同士の部屋を間借りすることに。2人とも既婚者だったが、 チャウの妻は夜勤で帰りが遅く、チャン夫人の夫は海外出張が続き、1人で過ごす時間が多かった。やがて2人は、世話好きな大家を通じて家族ぐるみで親睦を深めていく。 そんな中、チャウとチャン夫人は互いにパートナーの浮気を疑い、2人が不倫関係にあると確信する。

2046 [4Kレストア版]
ザ・シネマ 放送情報 2/18(土)21:00〜TV初放送
SF小説を通じて現在と未来が交錯する!木村拓哉らアジアスター豪華競演で綴るラブストーリー

キャスト

  • トニー・レオン
  • 木村拓哉
  • コン・リー
  • フェイ・ウォン ほか

解説

近未来小説を執筆する男を主人公に、ウォン・カーウァイ監督がSF映画に挑戦。トニー・レオンや木村拓哉らアジアのトップスターを集め、1960年代と2046年の未来が交錯する恋物語を独特の映像美で綴る。

あらすじ

1960年代後半の香港。ホテルに滞在している作家チャウは、かつてある女性を愛したが結ばれることはなく、今は一夜だけの関係を重ねていた。 そんなある日、ホテルのオーナーの娘ジンウェンが日本人男性タクと恋に落ちるが父に交際を反対され、やがてタクは日本に帰ってしまう。 2人の関係を知り触発されたチャウは、永遠の愛を求める者たちが<2046>行きの謎の列車に乗り込む近未来小説『2046』を書き始める。

文:よしひろ まさみち 映画ライター

リバイバル上映にしてこれは久々のスマッシュヒットといえるだろう。ウォン・カーウァイ監督作品5作の4Kレストア版「WKW 4K」。上映が始まったのは、昨年8月。 最初は東京、大阪での劇場公開、それも2ヶ月の予定だったが、話題が話題を呼んで劇場は拡大。北は北海道、南は沖縄まで全国各県のミニシアターを賑わせた。 90年代の渋谷が起点となったミニシアターブームを牽引したウォン・カーウァイ作品が、2020年代もミニシアターを中心としたスクリーンで愛されたことは非常に喜ばしいことだ。
「WKW 4K」は、『花様年華』の製作20周年を記念して、ウォン・カーウァイ自らの手で彼の過去作を4Kレストアしたプロジェクト。『恋する惑星』から『2046』、 1994年から2004年の10年間に制作された本プロジェクト個々の作品については、ストーリーはもちろん、あらゆる批評が転がっているので、ここでは割愛する。
カーウァイ監督と撮影監督クリストファー・ドイルのゴールデンコンビによる独自の映像は、それまでの「香港映画」というジャンルにあったイメージをガラリと変え、 サブカルチャー全盛だった当時の若者の心にぐさっと刺さった。当時のファンは今、若くても40代。主なファン層は40〜60代といったところだろう。だが、蓋を開けてみればビックリ。 当時の熱量を知らないはずの20代、30代の若い層が劇場を埋めていた。
では、なにがそこまで惹きつけたのか。ひとえにウォン・カーウァイ作品の映像にある。公開当時の若者の心を惹きつけたのも、香港の街を象徴するネオンカラーや、明暗のくっきりした彩度高めの色調に、ぶれてもゆがんでもなんのその、雰囲気重視の映像。そこに、トニー・レオンや故レスリー・チャン、マギー・チャンやフェイウォンなど、大スターの彼らの若かりしころの初々しくみずみずしい芝居がのっかってくること。それらによって、映像詩ともいえる一見しても分かりにくい作品でも、キャッチーに見せこむことに成功したからこそ、90年代の若者のハートをグッとつかむ結果を得られた。今活躍するクリエイターの中にも、ウォン・カーウァイ作品に影響を受けた人は少なくないが、彼の映像のタッチやスター俳優の儚い輝きをとらえた見せ方は学べたとしても、あの「映像詩」的な物語アプローチは真似できない。いや、やったとしても、真似事に終わるのが落ちだろう。
今の若い層にも、ウォン・カーウァイ作品の映像美が刺さったことは、このヒットによって明白なものとなった。とにかく、今の映画にはない「おしゃれさ」が新しいものとして映ったのが成功の鍵だったのだろう。その一方で、不思議に感じたことがある。こんなにわかりにくいものがヒットしたのは意外過ぎる。
映画が「わかりやすさ至上主義」とでも言えるほど、とにかくわかりやすいことが重視されてきた近年。歪みのないパキッとした映像に、誰が観ても答えを導き出せるシンプルなシナリオ。誰もが知っているスターが登場し、キャラクターの心情やストーリーの裏にあるメッセージをご丁寧にセリフで説明してしまうわかりやすさ。これが映画なのか? と嘆く映画ファンが多くなってきた一方で、そういった「わかりやすい映画」が興行成績ランキングの上位を飾ることが常態化しているのが今。
90年代アートハウス系映画の中でも特に難解……というよりも、物語自体が存在しないようなウォン・カーウァイ作品が息を吹き返したのはなぜか。配信やソフトで観ることができる過去作なのに、わざわざ劇場に足を何度も運ばせた原動力はなにか。それが不思議でならない。だって、今も欧州やアジアの作品には、ウォン・カーウァイに匹敵する才能はいるし、彼らの作品はカーウァイ作品のようにわかりやすさとは対局にあるようなものばかりなのに、それらが日本でヒットした試しはないのだから。
そこで注目したいのは、「WKW 4K」プロジェクトの目的。「単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品を公開できる機会」と、監督自身が語っているとおり、5作品を新作として観てもらうのが真の目的だ。公開当時の映像とは全く違うことは、トレーラーの映像だけでもわかる。通常、過去作の4Kレストアといえば、劣化によるダメージをできる限り取り除いたフィルムをデジタルデータにスキャンし、さらにそのデータにある傷やノイズの修復、色調の補正を一コマずつ……と、恐ろしく手間のかかる作業を経ている。それを監督自身の手で、となると、よほど監督の思い入れが強い作品、または公開時にはなんらかの理由で監督の意図とは違ったスペックが採用された作品でなければ、レストアの手間をかける意味がない。
ウォン・カーウァイ本人の言葉を探ってみると、このレストアに際してのジレンマが見えてくる。「ファンが覚えていた形に復元するか、それとも私が当初思い描いていた形に戻すか。結果、後者を選んだ」
具体的な例はこのようなことだ。アスペクト比1.66:1で公開された『恋する惑星』と『花様年華』は、ビデオ化に際して1.85:1に修正されてしまったが1.66:1に戻し、『天使の涙』はシネスコに。また『恋する惑星』の音声を5.1chに再構成したほか、『花様年華』の音声もリミックス。じつは2019年に『ブエノスアイレス』のオリジナルネガの一部が火事で焼失し、ボイスオーバーの一部がこの世から消えたという事件が起きているのだが、それもできる限りオリジナルに忠実に修復を行っている。
細かなことに聞こえるが、じつはとても大きなこと。というのも、監督自身のジレンマのとおり、もともとのファンの記憶にあるものとは別物を作り出したからだ。ファンであればあるほど、カラコレやアスペクト比や音声に対して、記憶にあるものを求めるものだ。それが理解できるだけに、監督自身が意図する「永久保存したいスタイル」にレストアしたことは、トップクリエイターとしてのチャレンジにほかならない。
日本企画上映での異例の大ヒット、またアメリカでの回顧展など各国での上映が成功したことによって、そのチャレンジが正解だったことを物語る。ウォン・カーウァイ作品に青春の想い出を重ね合わせる元来のファンにとっては美しく修正された監督の意図通りの映像体験、今の映像技術に慣れ親しんだ若い人々には全く新しい映像体験として受け止められたのだ。
こうして公開当時よりも多様なファンに支えられるようになったウォン・カーウァイ作品群が、ついに一挙放映。カオス的な「香港らしさ」があった最後の時代の香港を切り取った『恋する惑星』『天使の涙』、トニー・レオンとレスリー・チャンの美しさにフォーカスした『ブエノスアイレス』、監督の最高傑作とほまれ高い『花様年華』、60年代と未来が交錯する映像詩『2046』どれもこの機会を逃さずに観てもらいたいラブストーリー。構成こそ難解に見えてじつはシンプルなストーリーライン、だからこそ鑑賞後に語り合い、考えたくなる作品たちを味わってほしい。

よしひろ まさみち 映画ライター

音楽誌、女性誌、情報誌などの編集部を経てフリーに。『sweet』『otona MUSE』で編集、執筆のほか、雑誌、新聞、Webで映画レビューやインタビューを連載。テレビ、ラジオ、イベントでの映画紹介も行う。

『バレンタインに見たいウォン・カーウァイ作品はどれ?』
ウォン・カーウァイ4K
バレンタイン2023
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たくさんのご応募ありがとうございました。

投票期間:
2023/2/1(水)〜2/28(火)

香港出身の世界的巨匠であるウォン・カーウァイ監督の名作、『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』の、 4Kレストア版による日本初の特集上映に際して新たに刊行された、永久保存版のパンフレット。 上映5作品の魅力を1冊に凝縮し、美しいスチールの数々と、各作品其々の4K化に際しての監督コメント、豪華執筆陣によるコラムを収録。

執筆|野崎歓、遠山純生、金子由里奈、ゆっきゅん、児玉美月、川口敦子、暉峻創三、カナイフユキ、筒井修、西森路代(敬称略)
編集|映画酒場編集室・TCE
デザイン|RESTA FILMS
5作合本 64P

※3色いずれも内容は同一です
※カバー(白・黒・赤のいずれか)の色は選べません

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