白いカラス

年の差を超えた男女の姿をアンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンが熱演する、愛と人生の物語
©2003 FILMPRODUKTIONGESELLSCHAFT MBH&CO .1.BETEILIGUNGS KG

解説

愛を通じて過去から解放されてゆく男女を描いたヒューマンドラマ。アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンが共演し、大胆なラブシーンにも挑戦した。監督は『クレイマー、クレイマー』のロバート・ベントン。

ストーリー

名門大学の教授をまもなく勇退しようとしていたユダヤ人のコールマン。ところが何気ない一言が黒人差別と批判され、辞職に追い込まれてしまう。そのうえ妻が急死し、コールマンは怒りと失意に満ちた日々を送っていた。そんなある日、彼は凄惨な過去を背負ったフォーニアという若い掃除員と出会い、恋に落ちる。フォーニアとの愛にのめり込んでいったコールマンは、妻にさえ隠し続けてきたある秘密を彼女に打ち明けようとする。

放送日時

2017年01月04日(水) 深夜 01:00 - 深夜 03:00

2017年01月12日(木) 08:30 - 10:30

2017年01月17日(火) 11:00 - 13:00

2017年01月23日(月) 06:00 - 08:00

2017年01月23日(月) 23:30 - 深夜 01:45

2017年01月29日(日) 06:00 - 08:00

ザ・シネマでは、映画本編開始前にオープニング映像および番組宣伝等が入りますが、各作品の「本編時間」には含まれておりません。あらかじめご了承ください。
※番組内容・放送スケジュールは都合により変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。

※ザ・シネマのウェブサイトがKINENOTEのユーザー・レビューを読み込みに行くのは1日に1度、早朝ですので、KINENOTEに感想を書き込んでも ザ・シネマ側にそれが表示されるまでにはタイムラグがあります。悪しからずご了承ください。

みんなの映画レビュー

    • 鑑賞日 2004/6/20
    • 拭いきれない人間のしみ

邦題のイメージだと人種問題だけが焦点に当たっているようだけれども、原題の""The Human Stain""「(総称としての)人間のしみ」が示すように拭っても消えない人々(A・ホプキンス、N・キッドマン、E・ハリス)を哀しく描いている。ただし、カメラがスタジオ然としたところが瑕。

    • 鑑賞日 -
    • 白い肌に隠された秘密がテーマです。

取り上げたテーマとキャストの演技は文句なしです。しかしながらも個人的には、観た後に充足感に欠ける作品だった気がしてなりません。ストーリーテリングの失敗が原因でしょうか。差別や悲劇を表現すれば、ストーリーの起伏が、かなりあるはずなんですが…。不条理な環境でもがくとか、救いを見出だすところもなかったですね。冒頭はかなり良かったと思います。アンソニー・ホプキンス演じた大学教授コールマンがちょっとの言葉の選び方で、長い時間を掛けて登り詰めた地位を失うところなんてストーリーの始まりとしては本当に良かったですね。でも、実は彼にはレイシズムに関する重大な秘密があったわけで…。そこで過去への回顧シーンを織り交ぜた時系列シャッフルムービーになるわけです。過去の苦い体験と大学を追い出された問題がリンクしてるところは面白かったですけどね。ただ、主人公の心の叫びが少なかったところに見ごたえを感じませんでした。問題を乗り越えるような描写があれば、もっと良かったのですが…。

    • 鑑賞日 2013/1/17
    • 白いカラスか、もうちょっと邦題を考えよう、と言いたい放題。

黒人学生を侮蔑した、と弾劾されて大学を去った学部長の生涯を(老若二役で)描く。
なんとこの主人公は白人の容姿を持っているが、両親・兄弟とも黒人であるという秘密を持っていた。
遺伝学的にこのようなケースがあるのか、物語の核心であるが、説明が不十分で、理解しにくい。
妻の死後、年若い愛人を持ったが、彼女も子供の事故死、ベトナム帰りの夫の暴力に深く病んでいた。
登場人物はみな重い十字架を背負った人生で、テーマは重い。芸達者な出演陣が好演しているだけに、
肝心の、白い肌を持った黒人の出生について、疑問のままで、いささか消化不良。
原作は未読だが、ロスの「素晴らしきアメリカ野球」は異色の大傑作だった。
文壇でいえば巨匠の一人。原作を読むと、また別の感想があるのだろう。

    • 鑑賞日 2013/9/8
    • 人種差別を象徴させた邦題

”スプーク”という発言から黒人差別騒動に巻き込まれ大学教授を辞し隠遁生活をしていた老人が、若い女性との最後の恋を通して自身の波乱に満ちた人生を回想していくロバート・ベントン監督作品。黒人の両親を持つ息子でありながら白い肌に生まれついた主人公(アンソニー・ホプキンス)の出生の悲劇が作品の最大のトラップであるが、アカデミックな見地からの説明が皆無だった点に不満が残る。ベトナムからの帰還兵(エド・ハリス)にしろ、その妻で過失から幼い息子を死なせた過去を持つ女(ニコール・キッドマン)にしろさらに主人公も心に大きな傷を抱えていた。この作品は到底癒えることの無い人間の傷についての映画である。青年期にボクサーだった主人公が自己の存在を否定するかのように黒人ボクサーを叩きのめす場面は強烈すぎる。

    • 鑑賞日 2004/7/3
    • 映画は苦悩しているか

雪道での自動車事故の直前、寄り添うニコール・キッドマンの肩を抱いてハンドルを握ったアンソニー・ホプキンスの心の中で鳴っていたのは、やはり”チーク・トゥ・チーク”のメロディだったのだろうか。アチコチで指摘されているが、この映画で一番印象的だったのは、やっぱりホプキンス扮する主人公と自叙伝執筆を依頼された作家(ゲーリー・シニーズ)がアルコ-ルの酔いにまかせてこの古い名曲を唄い踊る場面だった。キャメラが引いてそれがステ-ジであるかのようにテラスのガラス窓越しに二人の男を映すとき、映画はこの主人公がかかえた半世紀に渡る苦悩になんとか手が届いたように見えた。
ロバート・ベントン作品の面白さはそこに描かれた人と人のナイーブで柔らかい結びつきをだったと思う。この新作でも、人間心理のディテールを丁寧に摘み取るベントンの演出は、自ら大きな歪みを背負ってしまった男が人生の最後にその空虚を振り払わんともがく姿をクレバーな視点で描く。ただ、その年令のかけ離れた男と女の恋の表情はどこか妙に硬苦しくてこのつくり手特有のゆったりとした描写の余白が感じられない。フィリップ・ロスの原作小説(未読)が提示しただろう人々の苦しみは<物語の展開上>で律儀にトレースはされるが、映画そのものがほとんど苦悩の表情を浮かべることがないのだ。まるで不幸のデパートを背負ったかようなキッドマンのヒロイン像やら、ベトナム戦争後遺症の異常性ばかりが強調される彼女の夫(エド・ハリス)やらと、ステレオ・タイプな人物の過剰な露出もある。でも、この映画の硬直ぶりはベントン自身のものでない脚色(ニコラス・メイヤー)のキャラクター造型の起点からして演出家の特性と微妙なズレが生じていたのかも知れない。
その破綻を唯一かろうじて修復し、画面に一瞬なりとも<生き生きとした苦痛>をもたらしたのが”チーク・トゥ・チーク”であったとは、これまたいかにも映画的な事象ではあることか。欧州から招いた名キャメラマンを相次いで失ってもロバート・ベントンはぎりぎりのところで映画に見捨てられてはいない。

原題

THE HUMAN STAIN

監督

ロバート・ベントン

出演

アンソニー・ホプキンスニコール・キッドマンエド・ハリスゲイリー・シニーズほか

製作国

アメリカ

製作年

2003

本編時間

109分

画面サイズ

ワイド画面

視聴制限

なし

字幕/吹き替え

字幕

カラー/白黒

カラー

ジャンル

ラブロマンス ドラマ 

『白いカラス』©2003 FILMPRODUKTIONGESELLSCHAFT MBH&CO .1.BETEILIGUNGS KG
このページの先頭へ
ページトップへ