PROGRAM

放送作品情報

飛行士の妻

LA FEMME DE L’AVIATEUR 1980年 フランス / 107分 ドラマ

愛し方が不器用な男女の思いが交錯する──巨匠エリック・ロメールの「喜劇と格言劇」シリーズ第1作
放送日時
2020年04月27日(月) 12:30 - 14:30
2020年04月27日(月) 22:30 - 深夜 00:30
解説

恋愛喜劇の巨匠エリック・ロメールが手掛けた「喜劇と格言劇」シリーズ全6作の1作目。束縛を嫌い自由に愛するフランス流の恋模様が、日常的なパリの街並みを背景とするオールロケ&生音収録によって綴られる。

ストーリー

法学部の学生フランソワは、秘書として働く年上の恋人アンヌと交際中。そんなある日、航空会社パイロットのクリスチャンが以前不倫関係にあったアンヌを訪ね、妻とヨリを戻したので関係を完全に終わらせようと申し出る。話を終えた2人が部屋から出ていくところをフランソワが偶然目撃し、2人の仲を疑う。動揺したフランソワがパリの街をさすらっていたところ、クリスチャンが別の女性といる姿を目撃し、衝動的に尾行する。

監督・脚本

エリック・ロメール

出演

フィリップ・マルロー
マリー・リヴィエール
アンヌ・ロール・ムーリー
マチュー・カリエール
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2020/1/2

    尾行シーンと、リシューのマセガキ感はたまらなく好きなのだが、我らのフランソワを弄ぶアンヌのことがどうしても好きにはなれない。 アンヌの部屋での噛み合わない会話も、フランソワの行きすぎた行動も、どっちも悪くないんだけど、どっちの気持ちもようわかる。ようになってるのは、会話劇のうまさには感心する。 全仏寝落ちコンクールで金賞受賞間違いなしのフランソワにはいたく共感。 ラストのリシューたんのベロチュウ目撃シーンに絶望感を覚えざるを得ない。 非モテ男子必見ムービーであることは確かか。

  • 鑑賞日 2013/10/25

    今回観た4本の中では一番良かったかな。フランソワ役の俳優さんはこの映画のあとすぐ亡くなってしまったのですね。とても良かったから非常に残念です。

  • 鑑賞日 2013/10/23

    下手な考え休むに似たり

    エリック・ロメールにより80年代から90年代にかけて製作された「喜劇と格言劇」連作6本とその後に続く「四季を巡る物語」連作4本には愛でるべき好篇が多い。見逃していた「喜劇と格言劇」の第1作となる本作も、淡々とした日常描写のペースを崩さずにその独特な瑞々しき映画感性を画面一杯に振りまく快作だった。 格言劇連作には大都会を離れたリゾートや地方の田園地帯をでロケしたものが多いがここでは普段着感覚のパリの街が舞台。この頃、ロメール作品のヒロインとして度々登場していたマリー・リヴィエールがアパートの自室で寛ぐときに殆ど下着姿でウロウロしている姿がコケティシュで魅力的だ。25歳の彼女アンヌには年下(夜は郵便局で働く苦学生フランソワ)と年上(国際線旅客機のパイロットで妻ありのクリスチャン)のふたりの恋人がいて、どちらかと言いえばご執心だった後者からたった今別れ話を持ちかけられたばかり。しかも、その朝に連れ立ってアパートを出たふたりをたまたまフランソワが目撃してしまい、さて・・・と云った出だしの展開はその辺のラブコメにも有りそうなパターンではある。あまり観客へのツカミなど露わにはしないロメールにしては珍しい趣向なれど、馴染みのない観客にとってはこの作家の世界にハマり込むに良き入口となリ得るやも知れない。 映画はここからフランソワが語りの中心となり彼はクリスチャンを街角で見かけてその後を尾行する展開に。彼の男が見知らぬ女性と合流し公園を親しげに散策するに至り、果たして同伴の女性は彼の奥方なのか、フランソワが浮かべる疑念と好奇心を観客も共有する。さらに尾行側にも行きずりのオマセで詮索好きな15歳の美少女が加わって、映画はますますラブコメ風味を濃くしつつ混沌とした状況を広めてゆく。 勿論、ロメールはこの成り行きをただ単純に面白おかしく納めようとしない。結局、真相は掴めずのフランソワはアンヌのアパートを訪れるが(彼女は相変わらず下着姿)、いま傷心の彼らは互いの話を食い違えるばかり。ただ言葉を投げ合っているうちにふたりの間の心の隙間が少しづつ狭まってくる。このあたりの画面に漂う微妙な空気感の捉え方が素晴らしい。結局、この過程でクリスチャンと一緒だった女性の正体も知れるだろう。 何となく人心地ついたフランソワは公園での約束した探索の結果を知らせんと少なからず好意も抱いた昼間の少女の家へと赴くが、そこで朝に続きまたもや眼にしたくなかった光景を目撃してしまう。少女へ連絡事項を絵ハガキにしたためて投函し駅の雑踏に消える20歳の青年を見送るカメラには微かなる皮肉に慈しみと共感に溢れた心情が漂っている。 本作に冠される格言は 'On se saurait penser a rien' 「人は何かを考えずにはいられない」とエンド・ロールに表示されるが、反語的に捻って日本の諺に換えれば「下手な考え休むに似たり」と取る事もできるだろうか。タイトルも ""パイロッットの妻"" (La femme de l'pilote ) で済むのに、わざわざ '飛行士' (l'aviateur)とする処にこの映画の小粋な計らいも感じてしまう。

  • 鑑賞日 2011/4/9

    非日常的な日常

    出来事自体はとても非日常的。 それなのに、映像はエリック・ロメールの特有の現実的な描き方。 その共存が、とてもおもしろい。 思えば、ハリウッド映画も同じ構図なわけだけど、 この監督が撮ると、ハリウッドとは違うようになってしまう。 これは何でしょう。 間、ナンセンスな日常会話、カットの少なさ。 異なものとしておもしろい。