PROGRAM

放送作品情報

LION/ライオン 〜25年目のただいま〜

LION 2016年 オーストラリア / 119分 ドラマ

己のルーツを思い出した青年が、Google Earthで故郷を探し出す!奇跡の実話を映画化
放送日時
2018年11月03日(土) 21:00 - 23:15
2018年11月04日(日) 12:00 - 14:30
2018年11月04日(日) 21:00 - 23:30
2018年11月08日(木) 13:00 - 15:15
2018年11月08日(木) 21:00 - 23:15
解説

幼い頃に迷子になり外国人夫妻の養子になったインド人青年が、Google Earthで故郷を探し当てた実話を映画化。『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテルやオスカー女優ニコール・キッドマンら実力派が競演。

ストーリー

インドの田舎町に暮らす5歳の少年サルー。一緒に出かけた兄とはぐれ、疲れ果てて停車中の列車内で眠ってしまう。気が付くと列車は見知らぬ街を走っていた。過酷な生活を耐えていたサルーだったが、オーストラリア人夫婦に養子として引き取られインドを後に。何不自由なく育ち大学に進学したサルーは、ふとしたきっかけで生き別れた家族を思いだし、微かな記憶を頼りにGoogle Earthで故郷の家を見つける旅に出る。

出演

※(声優)は吹き替え版作品が放送される場合の情報です。
字幕版、吹き替え版については、放送日時横のアイコンでご確認ください。

デヴ・パテル (平野潤也)
サニー・パワール (山崎智史)
ニコール・キッドマン (田中敦子)
ほか

字幕/吹替
字幕 吹替
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2018/11/5

    レンズ

    本日の作品は、第89回アカデミー賞で作品賞にもノミネートされたオーストラリアの作品です。 率直な感想として、今年見た最近の映画の中でも一番の出来といってもいい。とても素晴らしい作品でした。 今作品では、レンズの使い方を少しだけ紹介したいと思います。 海外映画の撮影監督の仕事には、照明とカメラの二つがあります。そのなかで、レンズの選択というのは、とても重要で、撮影監督、また監督の大きな役割の一つとされています。 レンズの選択というのは、大きく2つに分けて、ワイドレンズとロングレンズに分類されますが、どういうレンズを使うかによって、画面上に映し出される画が大きく変わってくるのです。 ワイドレンズというのは、とても分かりやすくいうと、GoProのような映像です。画角がとても広く、我々が実際に目にしているよりも広角な映像を撮ることができます。さらには、奥行きが広がり、遠くのものはかなり小さく写るものです。 一方のロングレンズは、望遠鏡と同じ役割で、遠くのものを大きく映し出すためのものです。しかし役割はそれだけではなく、空間的な広がりを抑え、ボケをうまく使って被写体を浮き上がらせることができます。感覚としては、双眼鏡で遠くをのぞいているような感覚になります。 以上のように、単純にワイドとロングの選択をするだけでも、同じものを写そうとしても、スクリーンに映し出される映像は全く異なり、そのチョイスによる表現方法は、視聴者の無意識的な印象の違いに大きく出てきます。またいつか詳しく紹介することがあるかもしれませんが、今日はこの辺で。 そこで、本作ですが、見知らぬ土地に迷い込んでしまった子供の、孤独をロングレンズを使って表現しています。前半のカルカタでのほとんど会話のないシーンはまさにビジュアルストーリーテリングの最高峰だったと思います。主人公サルーの表情を映し出すクロースアップのバックグラウンドはロングレンズの特徴により、ボケがより際立ち、カメラと被写体の間にある空間を通る、人々や空気がサルーが見たこともない地に迷い込んでしまったことを表現しています。 さらには、照明もハードなものを夜のシーンで使い、サルーが感じる恐怖を表現し、ワイドをほとんど使わず、キャラクターの表情や体の一部を映し出すことで、子供の鋭い感覚、目線を表現しています。 このように、この作品には撮影だけでもとても多くの工夫と選択がなされており、キャラクターアークを作る上で、とても強力なツールになっていることは間違い無いでしょう。 編集を志す者として、この作品の編集もとても素晴らしいものがありました。ジャンプカットを多用した時間の表現。マッチカットを使った回想シーン、子供のいろいろなことが初めてに感じる様子を表現したカットのリズム、前半から中盤にかけては、まさに映画体験をすることを可能にする最高の編集だったと思います。 しかし、後半にかかては、カットをしない技術というものが少しかけていたのかなという感覚がありました。クライマックスに連れてカット数が増えていくところは、逆に時間の経過と大人になったサルーの心情を反映して、もう少し長いショットもあった方が、リズムを変えられたのではないかなと思います。それゆえ、最後の最後に涙を誘うシーンでは失敗してしまった気がしてなりません。 なんにせよ。本当に本当に素晴らしい作品であることは間違いないです。コーヒーを飲む暇すら与えさせない中盤の緊張感は久しぶりの感覚でした。 あとは、ルーニマーラが好きすぎる。 是非ご覧になって!

  • 鑑賞日 2018/10/29

    家族とアイデンティティを見つけ出す旅

    25年を過ぎても、忘れることのできない出来事。そしてそれは自分自身が何者であるかも探す事となる。周りの人々の協力もすごい。全てが合致しなければ、起こらなかった奇跡のトゥルーストーリー。

  • 鑑賞日 2018/10/13

    こういうパターンもあるんだなぁと

    丁寧な作りである。 少し丁寧過ぎるぐらい。 最初からオチが分かっていて、そこに向かって丁寧に描くだけ。 良くも悪くもそういう映画で。 見せ方によっては、タイトルや予告編で着地点をボヤカス事も出来たかもしれない。 でも、それをしないで、分かっているラストに向かって、突き進む。 製作者の信念が問われる作品だと思う。

  • 鑑賞日 2018/8/29

    これは!

    インドだもんね。あるよね。わかってても泣けたわ。

  • 鑑賞日 2018/8/11

    人を助けること

    裕福な欧米人が貧しい国の孤児をふたり養子に引き取る。不妊ではない理由で。人が街に駅に溢れるインドをみると、人が多すぎると感じ、生まないことを選ぶに至る理由が十分に理解できる。

  • 鑑賞日 2018/7/22

    2007年豪実話映画「LION/ライオン〜25年目のただいま」 5歳のサルーがインドの田舎の駅で迷子になり、施設に入れられて、ついにはオーストリアの優しい夫婦の養子になることを決意する。 そして25年後… グーグルアースで幼少の思い出を辿りながら自宅を見つけ出す奇跡の実話。 最初のインドの故郷の風景描写がとても綺麗でそれが5歳児の強烈な思い出になって、自分を助ける事に。 5歳児が泣き叫ぼうと懇願しようと、回送電車がドンドン故郷から離れて行くシーンは見るに耐えなかった。結局1400キロ離れる事に。 行方不明児童年間5万人、そして児童レイプ大国インドの一面も観れた。

  • 鑑賞日 2017/11/29

    波乱万丈な実話

    少し前に見ました。 オーストラリアの夫婦のいろいろな場面、ルーニー・マーラとの会話に、生い立ちと境遇からくる厳しさを感じました。夫婦のやりたかったことと、受け入れられて他人から兄弟へとなった二人。実の親子とはまた違う葛藤があり、絆があると思いました。 インドでの母との再会は感動的でした。村の人も皆で迎えてくれたのですね。 この回送列車は、ちょうど臨時的な何かにぶつかってしまったのかな?毎日そんなに長距離を回送するのもおかしいので…。90年代によくコルカタに行っていたので、なんとなく雰囲気を思い出します。外国人と言う事で、満員の通勤電車の車掌室に載せてもらいました。日本でもしたことの無い体験です(笑)

  • 鑑賞日 2018/6/21

    罪作りな邦題

    サブタイトルの盛大なネタバレがこの作品の煌めきの何分の一かをダメにしてしまっている。原題はLION。そのままの邦題であれば、ラストの感動はもっと胸に迫っただろうに。

  • 鑑賞日 2018/5/13

    事実は小説より奇なり

    インドで迷子になった5歳の子供が、家族と生き別れたままオーストラリアに養子に出されるが、25年後にグーグルアースを使って母親と再会するという実話の映画化。テレビで観たせいか、感動するに至らなかった。最近の実話の映画化パターンで、最後にモデルとなった人物の映像が登場する。

  • 鑑賞日 2018/5/30

    全編エモーショナル過ぎる演出と演技と音楽に辟易。GoogleEarthを使って自分の出生地を探すプロセスにも、演出は平坦で退屈なだけだった。

  • 鑑賞日 2018/5/26

    実話は強い

    誰しも思うことでしょうが、これが実話であることが驚きですね。グーグルアースの製作者は苦労が実ってよかったのではないでしょうか。 小さい時のサルーの可愛らしさとあまり演技してない感じがいい。演技ができなかったのかもしれないが、臭い芝居で過剰に嘆かれたり、運命に立ち向かったりされるとついていくのがしんどくなる。 育ての親は子どもが産めないわけではないが、不幸な子どもたちを幸せにするという考えから養子をとる。 しかしサルーは実の親を探すため仕事もしないでこもってしまう。 やはり血は濃いということなのか。親子のつながりとは何か、血のつながりとは何かという深いテーマが背景にあってそれもうまく消化できてる感じがする。深い愛と感謝は両方を飲み込むことができる。 最後にストリート・チルドレンの救済組織の案内まであってキチンとしたコンセプトでこの映画が作られていることが分るので、単純な再開、涙頂戴ものになってない。

  • 鑑賞日 2018/5/17

    ガネストレイ

    実話を基としたドラマ。 1986年に始まる少年サルーの足跡。 兄グドゥとはぐれ鉄道の旅の果てのカルカッタ。 迷子の歩んだ人生。 大人になって自分の出生に思いを馳せる。 肉親の影を求めてグーグルアース。時が経っていく。 ガネッシュ・タライ。本当の名。 子役が良い。 数奇な運命だからこそ掴むものもある。

  • 鑑賞日 2018/5/20

    自分探し

    よく自分探しの旅に出るとは言うが、自分は既にここにいるのだから、よそに探しに行く必要はないと思っている。しかし、5歳で迷子になり、運命のいたずらで遠い土地で暮さねばならなくなったサルー(デーヴ・パテール)には必要だった。それもグーグルアースで探そうとは…。 前半は、貧しいながらも母や兄との愛情溢れるサルーの生活から、知らない土地に運ばれてしまう様子が描かれる。幼少期のサルー役のサニー・パワールがかわいい上に名演技。ほとんど会話のない彷徨シークエンス。子供目線のカメラワークが素晴らしい。降りた駅での人混み。小さい子供は、場所全体を見渡すことができない。観る者にも同じ視点で体験させるのだ。サルーが高い所に登っている姿は、まるで迷子の子猫のような頼りなさで不憫になる。ホームレスの少年との、言葉を交わさないコミュニケーションが優しい。何とかして家に戻りたいサルーは、自分のことだけで精一杯なので、この時点ではカメラもサルーしか追わない。血眼になって彼を探しているだろう母親や兄の姿が描かれないことで、一層サルーの孤独感が際立って感じられる。 後半は大人になったサルーの自分探し。一体どこから来たのか。一番気がかりなのは、母親や兄がいまだに探してくれているのではないかという心配。無事を知らせるのは、当然のこと。しかし、自分のルーツを探すことは、育ての親への裏切りになるのではないかという葛藤が深刻だ。そんな彼の力になりたい彼女役のルーニー・マーラも素敵だが、やはり育ての母スー役のニコール・キッドマンの演技には魅せられた。問題を抱える兄・マントッシュももらい子。兄弟ともに平等に愛情を注ぎ、悩む姿には考えさせられるものがある。深い喜びや哀しみが、じんわりと伝わってくる。そんな義母を守ろうとして、逆に悲しませてしまうサルーの気持ちも、分からなくはない。 本作は実話であるので、結末は分かっている。例え知らなくても、サブタイトルが既にネタばれである。しかし、分かっていても、溢れる涙を止めることはできなかった。芝居も演出も、実にストレートに気持ちを伝えにくる。そして、観ている最中は、ずっとタイトルのことも考えていた。それが分かった時、つい笑みをもらしながらも、何故か感動してしまった。そういう意味だったのか。本当に観て良かったと思える作品である。

  • 鑑賞日 2018/4/15

    ・事前の作品情報(実話であること含め)から全く想定内の作品だが傑作 ・インド時代の主人公子役の演技が素晴らしく、1時間続く迷子パートが面白い ・変に不幸感を押し付けたり、いじめや迫害などで悲壮感を出すわけでなく淡々と描くところが◎ ・お兄さんが良い人で、大人になった後でも、主人公と同じく会いたい気持ちが募る ・大人時代でのインド時代をカットバックで何度も写すシーンは、前半のインドパートを  しっかり掘り下げているため、主人公と同様に入り込む効果があり見やすくしつこくもない ・育母のニコールキッドマン、恋人ルーニーマーラの存在感 ・映像が美しく、インドの自然、雑多の町や駅、橋の下や川も含め汚くも美しい ・音楽の使い方も上手で、抑え気味かつピアノでそこはかとなく前向きにさせてくれる ・ラストの再開後のエンディングに実話ならではの、本当の写真や再会シーン 涙◎

  • 鑑賞日 2018/4/5

    てっきり獣のライオンが、25年目の・・・という映画かと思った。

     極力、映画の前情報を断っている為、こういう珍なる勘違いが生まれてしまった。  まぁ出来たら「25年目の~」も知りたくはなかったな。  オーストラリア映画で、インドかといぶかしんだが、前半終了と同時に、ニコール・キッドマン登場で、そういう事なのねと納得。  キッドマンは主演が減ってきたが、いい役の映画が増えてきた。「パディントン」も良かったし、今後の彼女に期待したい。    中盤はルーニー・マーラーや、新たな弟のエピソードなど、あまり面白くはならない。  終盤は、「グーグル・アースって凄いな。」に尽きる。  2018年、月への定期旅客船は飛んでないが、グーグル・アースを含め《IT》はすごい。  みんな、そのすごさに、すぐ慣れてしまうが。  ピアノのソロの音楽がやさしい。良作。

  • 鑑賞日 2018/3/11

    にーちゃぁぁぁん

    にーちゃんのことが大好きな小さな主人公 遊びながら生きようとしていた兄弟の仲の良さが好きだった 養母役のニコール・キッドマン どこを見ているのかすごく遠くを見つめながらの息子に語るシーンが良かった 広い地球の上で家族が出会えたのは、きっと良かったんだと思えた

  • 鑑賞日

    幼き子供の反応なのか・・・

    実話を元にした映画であり、ラストで実の母親との再会には、素直に目頭が熱くなった。しかし、インドでは毎年、2万人の子供が迷子になっているそうで、この物語は2万人分の1の奇跡であり、一握りの幸運なのだと思うと、やや綺麗すぎる気もしなくもない。離ればなれになった母親と兄に、ただただ「自身は無事だ」と伝えたい。伝えられない苦しみは、とてもよく伝わってきた。20年の不自由ない暮らし、大学への進学、美人な彼女。順風満帆だからこそ沸いてくる母親への申し訳ない気持ち。大人になった主人公サルーの前に現れる兄と母親の姿。ありきたりな描写で、それが上手いかどうかといえば、決して上手くはないのだが、サルーの気持ちを思うと、それでも伝わる苦しみがあった。 物語の結末には素直に感動するものの、映画の出来を見れば凡庸である。迷子になった子供時代をひたすら客観的に描くのは、サルー自身のおぼろ気な記憶も相まって正しい描写なのかもしれない。ただし、やはり幼い子供がたった独り言葉も分からないカルカッタに投げ出されてから、泣きもせず、恐れもせず、僅かな期間を独りで生き抜いた実情は客観的なものからは感じとり難い。大人になったサルーには共感できても、子供時代の逞しすぎるサルーには共感できないのだ。 ひとりの奇跡の映画として、どうも面白味を感じられないのは、主人公であるサルーの主観が生まれるようになるのは、オーストラリアに渡ってからだからだ。施設の懸命な母親探しでも見つからずオーストラリア行きを決意する幼きサルーの心情はいかに。わたしだったら泣いてしまう。子供なのだから泣き叫べばいい。しかし、客観的に描かれるサルーの姿からは、そんな感情が出てこない。 もし、この奇跡を奇跡として実感するのには、迷子になった子供の絶望を知る必要があったのだと思う。それが出来なかったからこそ映画としての面白味を感じることができない。同じ境遇のマントッシュなんかの描写から窺い知るのも難しい。ルーニー・マーラ演じる美人な彼女の立場から、奇跡を目撃したに過ぎないのである。映画ならばこその奇跡を体験したかった、というのが正直なところである。

  • 鑑賞日 2018/1/21

    いいお話です。

    スクリーンで見損なっていたので期待していたのですが、期待に添う上質な作品でした。エンドロールに出る本人たちの画像があるのがより一層真実味をもり立てる物でした。

  • 鑑賞日 2017/4/15

    実話だそうだ。奇跡的な物語。サルーの名前がシェルリー(ライオンという意味)であったことがラストで明かされタイトルにつながる。 前評判が高かったが今ひとつ。主人公に感情移入できなかったし、主人公役キャストが微妙

  • 鑑賞日 2018/1/2

    故郷探しの旅

    物語の前半、サルー役のサニー君の存在感がすごい 「スラムドッグ$ミリオネア」と同様の雑然としたインドの世界を凛としてすり抜けていく姿勢 前方を見据えて走る姿が感動的である そのサルーの青年後、自分の海の母、故郷を探す物語が本題であるはずだが少年時代の凛とした姿はどこに行ったのか 人間、成長して多くのしがらみ(育ての母、両親や恋人)が絡んでくるので少年時代の素朴さは失われるにしても本当に生まれ故郷を求める姿勢は複雑なステップを踏む。実話ベースだから仕方ないのだろうがこの過程が違っていたらもっと感動は大きかったかも 結局はGoogle Earthと出会えたことからの「故郷探しの旅」であろうが、もしこんな便利なツールがなければサリーはどうだったんだろう。 実際には「故郷探しの旅」に挫折した多くの人々がいたのであろう 彼らの「故郷探しの旅」への思い・挫折はどれだけ彼らを苦しめてきたのか ハッピーエンドを迎える本作品の主人公の裏には多くの挫折・失望・苦しみを持った人々がいたことを再認識した中でサリーの幸せを祝ってあげたい

  • 鑑賞日 2017/12/19

    Googleアース

    副題に「25年目のただいま」とあるように、この映画は迷子になった5歳の少年が、25年後に家族を捜し出し、再会を果たすという物語である。 事実をもとに作られた映画ということだが、そのことにまず驚かされる。 そしてそこにどのような経緯があったのか、詳しく知りたいという好奇心が大いに掻き立てられる。 映画は前半と後半に分かれており、前半は主人公の子供時代のインドが舞台、後半は成人した後のオーストラリアが舞台になっている。 主人公は5歳の少年サルー。 インドの田舎町で母、兄、妹と暮らしている。 ある日、兄のグドゥが働く町まで着いていくが、そこで兄とはぐれてしまう。 そして間違って乗った回送列車によって、1000キロ以上離れたカルカッタの街まで連れて行かれる。 そこで降り立ったサルーは、ストリートチルドレンになるが、後に孤児院に収容され、そこでオーストラリア人夫婦の養子として引き取られることになる。 これが前半のストーリー。 そして後半は成人したサルーが、苦労の末、家族を捜し出すまでが描かれる。 そのプロセスも見応えあるが、やはりこの映画のいちばんの見どころは、前半のインドでの少年時代の話である。 貧しい生活のなかで、母親を少しでも助けようと幼いサルーが兄と一緒になって懸命に働く。 またサルーがストリートチルドレンとなっての路上生活や、孤児院に収容されるまでの数々のエピソード。 わずか5歳の少年にとって、それは想像をはるかに超える過酷さである。 次々と襲ってくる不安と恐怖のなか、子供なりの直観と懸命さで何とか生き抜こうとする。 そんなサルーの健気な姿が胸に迫る。 この前半のくだりを観ていて、思い出したのが「冬の小鳥」という韓国映画である。 こちらも孤児院に収容された孤児の話だが、そのなかで主人公の少女に先輩格の少女があることを教える。 それはアメリカ人家庭に養子として迎えられるためには、英語を身に着けることが一番の近道であり、自分はそれを秘かに実践しているのだと話す。 逆境から脱け出すために、子供は子供なりの知恵を働かせ、わずかな希望に縋ろうとするのである。 それはこの映画でも同じである。 そして幸運は、はるか彼方からやってくる。 オーストラリアの裕福な夫婦の養子となって引き取られることになる。 数少ない幸運な子供となるが、忘れてならないのは、その陰に何万という不運な子供たちがいるということである。 さらに幸運な子供となっても、必ずしも幸せを掴むことができるとは限らない。 サルーの後に、もうひとりの養子となり、サルーの義理の兄となったマントッシュの場合がそれである。 彼はそれ以前の生活で受けた傷が、いつまでもトラウマとなって消えず、成人した後は家族から離れ、世間との交渉も断って世捨て人のように暮らしている。 養子となり貧しさから解放されても、それは彼にとっての救済にはなっていない。 こうした問題にはそんな側面もあり、一筋縄ではいかない根深さを抱えているのだということがさりげなく示されるが、それによってこの映画が単なるヒューマンなドラマというだけではない奥の深さをもったものになっている。 そうしたことを考えながら観ると、この映画の感動は、さらに深いものになるにちがいない。

  • 鑑賞日 2017/12/5

    兄弟愛

    インド西北部の農村に暮らしていた少年サルー。貧しいながらも優しい兄と母に見守られる幸せな生活だったが、ある日停車中の電車に潜り込んで寝てしまい、たどり着いた大都市カルカッタで路上生活の末に孤児院に送られることに。国際養子としてオーストラリアに渡ったサルーは、大学でインドのルーツをもつ友人たちと出会ったことから、記憶を鮮明によみがえらせ、実の家族を探し始める。 いちどもインドに足を運ばないまま、PC画面でグーグルマップ上をさまよっているあたりが、いかにも現代っ子らしいなあ。しかし、いつの間にか電車で長距離を運ばれるという数奇な部分を除けば、養父母への感謝とうしろめたさを抱えつつも自分はここに属しているのかという疑いを抱いてルーツを追い求める若者たちの動揺は、多くの国際養子たちに共通しているはず。恋人とのすれちがいエピソードやら、養母のスピリチュアル体験よりも、同じ国際養子の境遇にある若者たちを登場させたほうが、より普遍的な物語になったのでは。 とはいえ、実の家族の記憶を取り戻し始めたサルーが幻に見る兄の姿には胸を締めつけられる。幼い弟への愛情を惜しみなく示していたあの優しいお兄さんが、どれほど自分を責めることになったのか、その後どういう人生を送ったのか、最後まで気になってしかたがなかった。最後のテロップで真相を知って涙…。 いい素材なので、もうすこしエンタメ性減らして社会派映画にしてもよかったと思うんですけどね。

  • 鑑賞日 2017/12/2

    いつも脳裏にフラッシュバックする記憶への挑戦、そして勝ち得た母との再会

    二回目の鑑賞。 兄と別れて25年の人生の中で、時折訪れる脳裏に焼き付いた記憶がフラッシュバックして、なお且つ兄が自分を捜している姿を思い浮かべると、心が締め付けられるのは必至。最初は大学のゼミ仲間も応援していたが、次第に恋人だけとの時間が占めて来ると、その苦しみを恋人に当ってしまうんだろうネ。又、離れ離れになった母、兄そして妹達は貧困の生活のままなのに、自分だけが裕福な生活を送れていることが、居ても起っても居られない気持ちになるのは必定。それにしても、ITの使い方でこれ程、人類に有益さをもたらすとは・・・・・。

  • 鑑賞日 2017/12/12

    文句はあるが感動してしまう

    インドの貧民街に住むサルーは電車で見知らぬ街に辿り着いてしまう。無知ゆえ自身の故郷すら分からないサルーは戻ることが出来ず…。 実話を基にした映画。何人かの人物の扱いが宙に浮いたままなのが気になるが最後は感動するし実際のサルーたちの映像は感涙モノ。

  • 鑑賞日 2017/12/3

    インドの悪劣な環境を認識できた。迷子になり親の元を訪ねた真実の話。今でもインドでは、人買いがいて子供らが誘拐されるというから恐ろしい国だ。

  • 鑑賞日

    素敵

    な現実たけど、 やっぱり兄弟の再会を期待し過ぎた。 でも素敵な事実。

  • 鑑賞日 2017/11/15

    宣伝だとグーグルマップが前面に出過ぎていることが、観て分かる。まず迷子になるまでの子供編が意外に長いが、ここで1本映画作れるレベルの出来。子役の演技が演技じゃない。恐ろしい。青年編はテンポが少し早く感じたが、探し当てる過程の落ち着いたフェーズも子供編が効いている。本当の家族と育ててくれた家族。どちらの愛も本物である。育ててくれた家族の、産むくらいなら既に産まれている孤児を預かろう、という事心に脱帽。待ち続けた本当の家族も、信じる心に温まる。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    前半はとにかく子役の子が素晴らしく、彼がどうなってしまうのか(いやあらすじ知ってるから分かるんだが)ドキドキハラハラ、心配しながら観るという視点で観ていた。後半は一転して大人の彼の葛藤がすごく心に響いた。彼が取った手段より、葛藤するその様が観ていて辛い気持ちにさせられたけれど、その糸が解されていく様がとても良くて静かに泣いてしまった。そして最後に明かされるタイトルの意味。良い映画だとしみじみ言える作品でした。

  • 鑑賞日 2017/11/4

    とても良い映画

    期待して観ましたか、期待以上にいい映画でした。実話であるので、評価はやめときます。 スラムドックミリオネアの彼が、とても素敵な青年になっていることにも感動しました。 オーストラリアの孤児を養子に受け入れる文化は、「オレンジと太陽」という映画では問題もありましたが、ちゃんとした里親もたくさんいて、たくさんの孤児達が救われて人生を送ってるんでしょうね。 日本にはまだまだそう言った文化が根付いていないです。 家の大きさとか、経済的なこととか、言い訳になりますが自分の人生に大きく影響することは確かで、その勇気が持てません。 そういう意味でも、この映画に感動に感動しました。

  • 鑑賞日 2017/11/4

    キッドマン演じる養母に注目

    アカデミー賞多部門候補だった本作、日本ではすぐ劇場から消えていた。子が生き別れになった母を探しあてるという王道の感動話なのだが、前半は少年の目を通して映し出されるインドの貧困の様子が続く。そして後半は成長した主人公の家族や恋人との人間関係が丁寧に描かれ、「家族とは何か」という普遍的な問いを観る者に意識させる。そこで特に注目すべきはキッドマン演じる養母の考え方・生き方。なかなか日本人にとって理解し難いものだが、本作の核になっていると思う。エンターテインメントというより啓蒙色が強く好みが分かれるだろう作品。

  • 鑑賞日 2017/10/31

    なかなかの感動作だったが、邦題イマイチ

    なかなかの感動作だった。 1986年のインドで暮らしている母と兄弟たち。(この兄弟が、本当に可愛い!) まだ少年の兄弟が楽しく過ごしているが、ある時、兄が仕事に行こうとすると幼い弟=サルー が「一緒に行きたい!」とせがみ、一度は「お前は小さいからダメだ」と置いて行こうとした兄だが連れて行く。夜眠くなった幼い弟に「このベンチから離れるなよ」と言い残して仕事に行ってしまうが、弟は眼をさましてウロウロ。 なんと、汽車に乗って眠っている間に、1600キロも離れた場所に連れて行かれてしまう。 そして、オーストラリアの夫婦(ニコール・キッドマンが妻役)のもとへ養子に行くことになる。 オーストラリアで育ったサルーは、青年となって大学に通っている。 同じゼミに居る女子学生ルーシー(ルーニー・マーラー)と親密になるサルー。 ⇒いままで、ルーニー・マーラーの出演した映画は結構観ているが、初めてルーニー・マーラーを綺麗だと思った。(すみません…) ただ、ここまで物語が進むと、この映画の邦題に付けられタイトル「LION/ライオン~25年目のただいま~」から、「インドから行方不明になって25年になるので、インドの母の元へ『ただいま』するんだろうな~」と思ってしまう。 この邦題、ネタバレじゃないか、と思う。 オチをタイトルにする映画会社さん、少し考えていただきたい。 (昔の映画のように『旅情』とか『哀愁』みたいなシンプルな邦題は付けられないのでしょうか?) …ということで、なかなかの感動作だったが、邦題でネタバレされていたので、感動がやや薄れた感のある惜しい気がする佳作であった。 まぁ、それでも、風景が綺麗であり、登場人物も魅力的なので、一見の価値はある。

  • 鑑賞日 2017/10/27

    同じ国なのに言葉が通じないのか…。子供一人でよくホームレス生活できたと思うけど、インドにはそんな子供ばかりという現実。お兄ちゃん気の毒。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    とうとう自宅を見つけちゃう

    インドで間違って回送列車に乗ったら家が分からなくなり、そのままオーストラリアに養子に出された男の子が25年経ってGoogle Mapで自宅を探し当てる、という実話を描いた作品で、迷子になって様々な危険な目に遭いながらも施設にたどり着いて、養子に出された先で新しい両親と暮らしていく彼の半生を追っていくのも面白いですが、大学に入って友達からGoogle Mapで探すことが可能だと言われて、列車に乗っていた時間と速度から距離を割り出して探しはじめるけど、そうしている内に、養父母や恋人には言えなかった生き別れた母親や兄に対する思いが大きくなっていく感じがよく出ていて、諦めかけたけど、とうとう自宅を見つけちゃう場面は、感動的ですらありましたね。

  • 鑑賞日 2017/10/14

    母を訪ねて・・・

     「母を訪ねて三千里」のような感動の実話の映画化。カルカッタで保護された迷子の少年が遠く離れたオーストラリアへ里子として貰われる。その少年が青年へと成長、遠い記憶を頼りに故郷を探し出し家族と出会うという”ど直球”の感動物語だ。実話なのだからストーリーにひねりがあるわけでもないが、セリフを極力控え目にして淡々と映像だけで提示してみせたことが良かったと思う。特にインドでの兄との極貧の生活の様子、それと成長したサルー(デーヴ・パテール)が故郷に帰ってきてからのシーンは映像だけで綴られているがそれがむしろ印象的だし感動を呼ぶ。  故郷の場所を探し出すのにグーグルアースを駆使するというのも今風。  この映画で一番意外に思ったのは里親夫婦が子供を産めるにも関わらず敢えて産まなかった理由だろうか。確かに不幸な子供は多いのだろうけれどそこまで自分の人生を捧げることは容易ではないだろうな、というのが正直な感想。

  • 鑑賞日 2017/4/16

    Googleの宣伝はしたくけどMoonlight よりずっといい。幼年期のサルーが最高。実話(に基づく物語)ゆえに語られない事もあるのだろうけど、エンドロールの「ダドゥ〜」が切ない。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    事実は小説より奇なり

    広大な森を俯瞰で捉えたショットに白抜きのクレジットがやや大きめのサイズで入る映画の始まりは、観る者の目を惹く優れたオープニングだと思いました。でも結構短い間隔で次々と似たような俯瞰ショットが続いたので、なんや堪え性のない、とやや不満を感じていたのですが、そのうちそれがグーグルアース的なるものの暗喩なのかなと思い至った瞬間、あぁーなんだかなぁ、となりました。もしそうなら、こういうの好みじゃありません。あざとい。あと頻繁に挿入される“幻視”も、それが今作の肝となるモチーフで、要の表現であるというのは痛いほどわかりますし、結構うまくいっているとも思いますが、なぜか好きになれなかったです。クドく感じたからでしょうか。 物語内容的には、実話やから許される、っていうところが多々あって(場所を特定するのに時間かかり過ぎ、その割にあっさり再会し過ぎ)、変な意味で(悪い意味で)「事実は小説よりも奇なり」やなぁと感じました。 けどいちばん気になったのは、主人公の性格です。なんですかアレは?『ラ・ラ・ランド』といい『ムーンライト』といい、ひょっとして最近のハリウッドでは「ひとりよがりなイヤな奴」が流行ってるんですか? 彼女とか義理の兄貴とか義理の母親とかに対する態度が最低過ぎて、それだけで駄目でした。不幸な生い立ちはわかるけど、それを笠に着て「上から」すぎません? それで「僕の気持ちが君に分かるか?」って、、「知るか‼︎」ですよ。 まあ、作品全体に漂う西欧社会のインドに対するコンプレックスとそれと抱き合わせになった優越主義の時点でだいぶどうかと思いましたけどね。

  • 鑑賞日 2017/4/7

    タイトルのちから

    なんてへんてこなタイトルだろう。予告編をみて感じた。まさにインターネットがもたらす技術は、母を訪ねて3千里などの概念をいっきに吹き飛ばしてしまった。こども時代のドラマが、細かい解説もないながらも丁寧にえがかれている。その反面、大人に なってからの描写が幾分、時間切れのような感じになってしまったのが少し残念。それでも最後に大きくLIONとタイトルがでたとき、思わず涙があふれてきた。最後までみたものだけがわかるタイトルの力を感じた。

  • 鑑賞日 2017/4/29

    子役が反則級に可愛い!

     事実は小説より奇なりという言葉があるように  実話を映画化した本作のストーリーは  信じられないような感動物語。  今予告見ても鳥肌立ってしまったくらい凄い実話ですよ!  子役が反則級に可愛い!  子役のサニー・パワールの魅力が凄い!  しかもその超絶反則級に可愛い子役が  実際のサルーの子ども時代と結構似ていてビックリ!  てっきり実在のサルーとは全然顔が違って、  こんなに可愛くないんでしょ!?┐(´∀`)┌ヤレヤレ  とタカをくくっていたので。 (似てますがサニー・パワールくんの可愛さ成分を  だいぶ抜き取った感じ)  スラムドッグ・ミリオネアの子役だった  デブ・パテルも良かったですよ。  そして個人的に好きだからと言うのも多分にある  のかもしれませんが、  ルーニー・マーラが超綺麗で超可愛い!  個人的にはルーニー・マーラが彼女になったら  過去の自分の家族の事はどうでもよくなるかも! (←人として低い発言)  ニコール・キッドマン演じる母親の母親像にも  とてもグッときました。  ニコール・キッドマン完全にナメてました!  とても良かったです。  父親役のデビッド・ウェナムはロード・オブ・ザ・リングの  ゴンドールの執政の息子、ボロミアの弟のファラミア役の  デビッド・ウェナムなのですが、  自分はユアン・マクレガーか?と思ってましたw (こんな役で出るなんておかしいと思ってはいたのですが。)  ラストで明らかになる二つの真実。  兄が直後に亡くなっていた事、  自分の名前が間違っていたと言う事。  本当の名前は…その意味は…。からの  ラストにタイトルのLIONが出るエンディングが良い!  ダークナイトや(ゼロ・)グラビティのように、  その前の文脈からのタイトルが意味を持って映画が終わる。  兄が直後に電車に引かれて亡くなったと言うのは、  おそらく弟を探していたからなのか?と考えると  弟のサルーも辛い。そしてこれが現実。  グーグルアースを使ってもなかなか見つからない。  しかし、見つけたその時の映画の見せ方。  過去の記憶とグーグルアースのカットバックを  何回も切り返して台詞無しで自らの生家を見つける  演出が良かった。  本作の主人公デブ・パテルのデビュー作の  スラムドッグ・ミリオネアも  自らの過去の記憶を頼りにする話   というのがとても面白い。  サルーと母親、離ればなれになった二人が共に  25年経ってもお互いを信じていたからこそ、  二人は出会えた訳で、その事にも感動。  Google Earthで出会ったことがクローズアップ  されるのは当然ですが、  養母を演じたニコール・キッドマンの母親像、  こちらにも注目して観て欲しい! コピー  25年間迷子だった男が、  Google Earthで起こした奇跡とは?

  • 鑑賞日 2017/7/10

    人生いろいろだなあ

     5歳のサルーが迷子になり、言葉も通じない街を彷徨い歩き、孤児院に入り、里親に引き取られてオーストラリアに行くまでの前半が素晴らしい。予告編や他のメディア情報の印象では、成人したサルーが、Google Earthを使って、自分の故郷を探す方ばかりに力点が置かれていたみたいだったので、こんなに充実した前半部分があるとは思わなかった。少年サルーの表情が、いちいち可愛くて健気で、まるでドキュメンタリーみたいで、ググッと胸に迫った。  それに比べて、後半の青年時代は少しモタモタしていた気がした。実子を持つことよりも、貧しい国の不幸な子どもを養子にするというニコール・キッドマンの育ての親の姿勢がちょっと病的に見えてしまったり、ルーニー・マーラの恋人と別れる別れないのゴタゴタの理由がもうひとつ理解できなかったり、とかあったせいかな。それでも、ラストの生みの母親との再会のシーンは充分感動的で、『事実は小説よりも奇なり』の言葉通りのストーリーに、滂沱の涙を禁じ得なかった。ただ、最後に明らかになった『ライオン』の意味には、何だろうと期待していた割には、それ程のことではなかったので、ちょっと肩すかしだったね。でも、エンド・クレジットで流れた、実話物ではお決まりの、実際の映像には思わず見入ってしまった。特に、育ての母も生みの母に会いに来て、3人で抱き合っているシーンは、人生いろいろだなあと感心しきりだった。

  • 鑑賞日 2017/7/8

    インドの場面がよかった。子供のときの記憶の場面がが繰り返されるのが印象に残った。

  • 鑑賞日 2017/6/18

    子役かわいい

    冒頭より子役の男の子のかわいさに引き込まれた。子供に対する犯罪が、世界中にまだあるのが悲しい。グーグルアース凄いね。

  • 鑑賞日 2017/5/19

    弟の可愛さよ!!!

    事実をもとにした、日本ではびっくりするような信じられない本当の話。 兄弟の兄とはぐれた弟が間違えた列車に乗って言葉もわからない地で25年間も過ごす。どんな恐怖なんだろう。周りの大人も優しい人だけではなく、売り払ってしまおうとしたりする命の危険もある中で言葉もわからず… インドの子は日本よりもずっと強い。なんとか生きなきゃという気持ちが強い。 幼少期の弟役の子がとにかく可愛い!目が大きくてクリクリしてて、声も話し方も可愛い。 大人になってからが毛が濃すぎた… 使われている挿入歌もいいものばかりだったし、最後はちょっと単調だったけど面白いと言える映画だった。

  • 鑑賞日 2017/6/11

    実話ベースでありながらも、物語の根幹は故郷から離れ、成長してまた戻ってくるというオーソドックスなもの。そこに行きは過酷な環境をまるでサバイバルのように潜り抜けていく少年の道行きをアナログで描き、後半はグーグルアースというデジタルを駆使し自分の来た道を戻るという工夫を凝らしているのがミソ。 生みの親と育ての親、人口が増えている中で新たな命を宿すよりも不運な恵まれない子供たちを引き取る方が世界のためになると考え二人の養子を育てる夫婦、主人公と対比されるかのように描かれる発達障害で自分を気づ付けようとしてしまう弟。登場人物たちの着地は非常に考えられたものではあるが、本筋と枝葉になっている細部を取り留めもなく処理してしまうところが少し気になった。

  • 鑑賞日 2017/6/9

    真実は映画よりも奇なり

    インドの自然や混沌、そしてどこまでも続く線路が雄大。タスマニアの海も、デヴ・パテル、ルーニー・マーラー、ニコール・キッドマンも美しい。もちろんサルーを演じた主役の坊やの純真さに心奪われる。 惜しむらくは、サルーの義理の兄マントッシュが、サルーが故郷を探り当てて旅立つ様子にどう反応したかが描かれていないこと。 それは欲張りというものだろうか。自分の子供を産むよりも、困っている他人の子供を助けたい。ニコール・キッドマン演じる育ての母の存在は大きく苦悩も深い。彼女の独白に全てが表現されているのだと理解とすべきなのかもしれないが、単に産みの親と育ての親との間で揺れ動くに留まらない家族一人一人との愛情と確執が開幕見えるだけに、いささかの消化不良感は否めない。 幸せに苦労はつきもの。大きな困難の先には、それと同じ位大きな喜びが待っているかもしれない。ただし決してあきらめなければ。 帰郷を果たして知る切ない真実。母とともに心の中で背中を探し続けたクドゥの姿は見えない。もしクドゥとサルーが一緒にいたのならば、その後のサルーの人生はなかったのかもしれない。あんなに孤独で、寂しく、悲しかった回送電車の長旅が、まるで大きな神の手のようにも思えてくる。お前はこちらでこの先を生きよと。 まさに真実は映画を超えている。

  • 鑑賞日 2017/5/5

    今春一番の感動作!

     本当にあった話の映画化は、大変難しいと思う。結末が分かっているのだから。  僕自身は、ほとんど予備知識なしに見たので、猶更感動した。  生みの母親の存在を感じていながら、なかなか会いに行けない主人公の苦悩。  悩み落ち込む息子の苦しみを痛いほど感じている、育ての親や恋人、義兄弟の苦悩。  そういったものが混じり合い、ニコール・キッドマンの派手さを抑えた演技と相まって、クライマックスへ観る者をグイグイ引っ張っていった。  エピローグの実写で、また涙々。  親子や家族の情愛の深さに、大感動した。

  • 鑑賞日 2017/5/12

     5歳の時に家族と離れ迷子になってしまった少年。孤児としてオーストラリアの夫婦に養子として迎えられた彼は不自由なく成長するが、生き別れた家族への思いが常に心の中にあった。友人の提案で微かな記憶を辿り、Google Earthを使い自分の住んでいた場所を探すことになるのだが…。  ノンフィクションを元にした映画ですが、事実は小説よりもすげえ奇なりって感じの映画でした。最初はインドでライオンって、「ライフ・オブ・パイ」みたいな映画?と思ったら全然違って。で、なんでライオンなのかとずっと疑問に思いながら見てたのですが、最後の最後にわかった時は全身鳥肌でした。  ウソのような本当の話の映画なので余計な演出は邪魔になるタイプの作品。監督は非常に上品に撮っていると思います。が、ルーニー・マーラ演じる恋人とのエピソードなど、ちょっと中途半端でこれ必要かな?と思うシーンもちらほら。しかし、見る価値のある作品だと思います。

  • 鑑賞日 2017/5/22

    正直ビックリ‼️

    実話というので更にビックリ。あの人口の多いインドで、幼い極断片的な記憶だけで、挑戦するエネルギーは、どこから来るのだろう– –-。久々に感動しました。

  • 鑑賞日 2017/4/7

    25年後のおかえり。

    よく探し出せたな~と思わずにはいられない実話の映画化だが、 キャストも演出も文句なしの出来。子役時代を牽引する少年が 愛らしくいじらしいのだが、生命力に溢れていてかなり逞しい。 成長した彼が家族や恋人と過去との板挟みになり苦しむ様子は 辛かったが、ニコール演じる養母の告白で氷解するのが鮮やか。 二人の母親に愛されていたことがよく分かる育ちの良さが沁み、 エンドの実写映像や写真あたりは号泣。25年ぶりに息子に再会 できた実母は本当に良かったと兄の消息を知って心から思った。 (タイトルの意味になるほど。しかし同時期にライオンが二作品)

  • 鑑賞日 2017/4/11

    時代が彼を導いた

    もちろん実話だからここまで感動できるんだろうけど、25年の時を経て故国インドに戻るというだけの単純は話ではない。 5歳で家族と生き別れたサルーは、幸いにも裕福な家庭に引き取られオーストラリアで育つことに。しかし日々の中で、彼の心にはずっと生みの母親、そして共に育った兄妹の姿があった…。とにかくもうハンカチのご用意をお忘れなくと言っておきたくなるほど涙が溢れてしまって。 これはもう多くを語っても仕方ないしぜひ観て欲しいとしか言えないんだけど、とにかくGoogleはニンマリしてるんだろうなーと(笑 「Google Earth」が無ければサルーはいまだに戻れなかったかもしれないし、時代が彼を導いたと言ってもいいくらいで。 果たしてサルーは無事に故郷へと戻れるのか! まあ戻れたから映画化されたわけなんだけれども、戻ったさらにその先にある真実とはいったい! どんみしッ!

  • 鑑賞日 2017/5/12

    実話に感動

    期待以上の感動。実話はいいですね。 めちゃ泣きました。 ライオンの意味も最後にわかります。

  • 鑑賞日 2017/4/10

    実話に基づいたストーリーに共感した

    ❶マッチング:消化良好。 ➋2017年のAAで、「作品賞」、「助演男優賞(デヴ・パテル)」、「助演女優賞(ニコール・キッドマン)」、「脚色賞(ルーク・デイヴィス)」、「撮影賞(グレイグ・フレイザー)」、「作曲賞(ダスティン・オハロラン&ハウシュカ:Volker Bertelmann)」の6部門にノミネートされた話題作。 ➌あらすじ:舞台は1986年のインドは西部の田舎町カンドワから始まる。 主人公は5歳の少年サルー。兄と妹と母の3人家族。 駅で迷子になったサルーは、1,600km離れたカルカッタにに行ってしまい、ホームレス孤児となって、孤児院に収容される。そこから養子縁組で、1987年にオーストラリアのタスマニア島に移り、20年が経過する。 メルボルンで大学生活後、2010年にタスマニアに戻り、学友の力を借りてインドの家族の所在探しに着手し、2012年インドに渡り、ようやく母との25年ぶりの再会を果たす。 ❹実話に基づいたストーリーに共感した。アンハッピーな点もあるが、概ねハッピーエンドとなったことが嬉しい。 ❺原題の「Lion」の意味がラストで明かされる。主人公の正しい名は、「サルー」ではなく、「シェルゥ」で、ヒンディー語で「ライオン」という意味だった。納得。 ❺1986年当時のインドの田舎町の貧しい暮らしに驚いた。大人も子供も、それに耐えて、必死に生きていくしか選択肢がない。恵まれた富裕層は、貧しいのは努力不足の自己責任だと決めつける。世の中は不公平だと言うが、どうしようもない現実を考えると、悲しく空しい。

  • 鑑賞日 2017/4/19

    実話作品の感想を述べることは難しいと思う。

    自分が文字にする「すごい」とか「かわいそうに」とか「良かったね」とか、 全てが薄っぺらな気がしてしまう。 子どもの自分が、あのような状況に陥ることなど、99%ないと思っているので、 「かわいそう」と思うことに、何を上目線でと、少しだけ自己嫌悪する。 だから、ただ淡々と事実を受け止めて、主人公を見守り続ける。 でも、やっぱり最後は、「良かったね。」なんて涙流してしまう。 実際に、経験をされた本人は、 私の想像が届かないぐらいの苦しみや悲しみや、そして歓びを経験されたのでしょう。 迷子になったカルカッタ、 子どもを拐って商売する恐ろしい大人たちから逃れることが出来た 生まれ持っての危機回避能力、 Google earthというテクノロジーの発展、 素晴らしい養父母に出会えた彼の運の強さなど、 いろいろな力が作用して、このような奇跡が生まれたのでしょう。 だから、この奇跡に、やはり、心から良かったと言わせて貰おう。

  • 鑑賞日 2017/5/11

    ”ライオン”が意味するもの

     インドの貧家に住むサルーは兄と一緒に石炭泥棒をして牛乳を家に持ち帰る。どうやって手に入れたかシングルマザーの母が優しく問いつめるが、母を悲しませたくないのか黙って牛乳を飲み続ける。ことの善悪はともかく、なかなかけなげな兄弟だ。父のいないサルーにとって、兄は父親のような頼もしい存在でもある。ある夜、仕事に出ようとする兄に頼み込んでサルーは一緒に連れて行ってもらうが、兄とはぐれてしまう。しかも回送列車に乗ってしまい、遠く離れたコルカタまで行ってしまう。驚いたのは同じ国内なのに言葉が全く通じないことだ。コルカタでは多くの浮浪児が野宿をしていて、サルーもそこに加えてもらうが、人さらいの集団に襲われる。何とか逃げ延びるが、子供を食い物にする良からぬ大人の魔の手が伸びる。スリリングな展開になるが、実際にインドでは毎年8万人以上の子供が行方不明になると聞くと、そんなに大量の子供がどこに消えてしまうのか、なぜ撲滅できないのか考えさせられてしまう。  施設に入れられたサル―はオーストラリア人夫婦に引き取られ、オーストラリアで何不自由なく育てられ大人になる。セクシー美女のニコール・キッドマンが中年の養母を演じていることに隔世の感があるが、彼女自身も実生活では二人の養子がいるので、自然体で演じられたのではないだろうか。  サル―はインド人の友人の家で、朱色の揚げ菓子を見て衝撃を受ける。それは兄にねだったが金がないので、金がある時に買ってやると言われた菓子なのだ。サル―の積年の望郷の念が一気に爆発し、母と兄がまだ自分を捜しているかと思うと居ても立っても居られなくなる。何とかしてインドに帰りたいが、養父母を裏切ることになるのではないかと真剣に悩む。しかし彼は自分の信念に従い、行動に移す。  実話であることを証明するようにラストシーン後に、実在の彼らの写真が流れる。そしてタイトルの”ライオン”が意味するものを教えてくれる。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    実写部分に貰い泣き

    インドの迷子映画は、なぜ“ライオン”という題名が付けられているのかが最大の観どころとも言える映画ですが、実話ものにありがちな主人公美化に陥っている面は否定できないし、最初から結末がわかっているという予定調和に刺激不足を感じるものの、ラストの実写部分で、息子の実母と抱き合う養母の表情には、ついつい貰い泣きしました。ドラマ部分より実写のほうが画面に説得力があります。

  • 鑑賞日 2017/4/7

    現代技術が駆使された故郷を探す旅!映画らしい映像と物語構成の巧みさに圧倒される作品!

    オーストラリアの青年サルーは、幸せな家庭に育てられ、好青年に育っていた。しかし、彼は生まれたインドで5歳のときに迷子になり、家族と生き別れたまま養子に出されたという過去があったのだった。彼は残されたわずかな小さい時の記憶と、はぐれたときに最後に生き別れた兄の消息を探すため、Google Earthで自分の生まれた家を探し出そうとするのだが。。「英国王のスピーチ」の製作陣による実話を基にしたドラマ。監督は、長編初監督のガース・デイヴィス。 昔、「母をたずねて三千里」というフジテレビ系列のTVアニメがありましたが(注>僕はリアルタイムではありません笑)、それを現代に置き換えたようなドラマになっています。小さい頃の僅かな記憶を頼りに、人の消息を探したり、昔いた場所を特定したりするというのは、それこそ十数年前までなら、様々な資料や写真をあさりながら、人に聞きながら、最終的には行ってみて確かめるという、とてつもないコストをかけないといけなかったでしょうが、今はGoogleがあれば事足りる。Googleマップで位置を推定し、実際の街の風景をGoogleEarthやGoogleストリートを使って確認し、現地の人とはメッセンジャーやハングアウトを使ってインタビューすればいい。僕も旅行に行く予定を立てるときや、旅行とは言わずとも、近所でも初めて行くところはGoogleにお世話になって下調べをしたりしますが、普段の生活でも非常にコストレスでそういうことを行えることになってきたことに改めて驚愕です。こういうのもグローバル化の1つの現われではないかと思います。 さて、そういうことは置いておいて、映画としては非常にドラマティカルな大河ドラマになっていると思います。特にいいのが、作品の前半部に描かれるサルーが兄のグドゥとはぐれ、1人インドのスラムを漂いながら、奇跡的にもオーストラリアの養父家族に巡り合うまでのシーン。サルーの子ども時代を演じたサニー・パワールの強い眼力を発揮した演技もさることながら、この広いインドを1人の少年がさまよい歩き、いろいろな人々と出会って別れていく、、この描き方が凄くいいのです。この力強い前半部があるからこそ、後半の肝である青年になったサルーが再びインドの地に降り立っていくというところの感動につながっていくのです。それにサルーに出会いながらも、別れて二度と会えなくなっていく通り過ぎる人たちの描写が強く印象に残っていくのです。カメラも、その人そのものを映し出すのではなく、例えば、駅の喧騒そのものにフォーカスしたり、スラム街の逃走シーンでは、人ではなく追われる影に焦点を合わせたりと、少しずつズラしていくことで印象度を更に上げていくのです。この計算された絵作りは、すごく映画らしいというか、効果的だなと感心せざるをえません。 お話の内容としては、ぶ厚めな前半部に対し、オーストラリアで成長した後を描く後半部がやや薄いのが気になります。ニコール・キッドマンやルーニ・マーラなどの大物俳優が登場するものの、そのためにやや印象が薄まってしまった感があるかなと思います。でも、最終的に実話であるということを効果的に盛り上げるエンドクレジットも含め、映画全編に優しい視線があるのが、すごく心暖まる作品に仕上げていると思います。これはスクリーンで一見の価値ありの作品になっています。

  • 鑑賞日 2017/5/6

    少しこの先の自分の人生が変わる

    子役の男の子が可愛すぎるっていうのもあるけど、何よりこの実話がすごい。映画というよりもこれが実話という事実に感動してしまった。 なので、映画として考えるとうーーーん、と思ってしまうが。 この話を2時間程度に収める方がきっと無茶なんだろうなと感じてしまった。 本人にももっと沢山のエピソードがあっただろうし、そのときお兄ちゃんは?お母さんは?っていうのも気になってしまった。最後に色々説明が付け足されてるし。 二コール・キッドマンはさすが。この人だったからこの映画でこんなに感動したんだろうと思うくらい。 養子を迎える理由をサルーに話してたシーンはほんとに感動した。私が子供を産んでいないからこそ思うところもあるけれど、日本で少子化とか不妊治療とか、基本自分で産む前提の話しか無くて、養子を迎えるという選択肢が根付いていないのを変えていく必要もあるんじゃないのかと感じた。インド然り、アフリカ然り。日本国内にもきっと親のいない子供の問題あると思うし。 ここに、この映画を観た意義を感じた。だから映画って凄く力があるし、映画っていいなと思うところだ。 たぶん、これを観た後の私の人生が少し変わる。大袈裟じゃ無く、他の映画もそうだけど、観た後に少しその人の人生が変わる。

  • 鑑賞日 2017/5/1

    タイトルの意味は最後にわかる

    『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』で顔と名前を覚え、『奇蹟がくれた数式』でファンになったデヴ・パテルが、主人公サルーの大人になってからの姿を演じています。 一般的には『スラムドッグ$ミリオネア』の子、として知られているであろうデヴ・パテルは、この作品で今年のアカデミー助演男優賞にノミネートされました。 主人公なのに助演なのは、少年時代の子役のほうが主演っていう判断なんでしょうね。 迷子になる前から迷子になったあとオーストラリアの夫婦の養子になるまでを丹念に描いたことで、主人公サルーの元の家族と新しい家族、両方への愛情がよく伝わりました。 養母のニコール・キッドマンがさすがの存在感。 そのぶん、養母への愛情と、必死に実家を捜してしまう気持ちと、そのことへの罪悪感に苦しむサルーの悩みが理解できます。 邦題で『ただいま』と書いているので、結末の予想はつくわけですが、それでもやっぱり感動しました。 家族というものについて、改めて考えさせてくれる、いい映画です。

  • 鑑賞日 2017/5/4

    母に伝えたい「愛してるよ」

    インドで迷子になって、養子としてオーストラリアへ。育ての両親には感謝しつつ、充実した日々を送りながら、実の母に無事でいることを伝えたいと葛藤する主人公・サルー。実は住んでいた町の名前も自分の名前さえも間違っていたという。確かなのは列車から見た白い給水塔だけ…。観終わって、「あなたのおかげだよ。愛してるよ」と母に言いたくなりました。

  • 鑑賞日 2017/5/1

    お兄ちゃんの思い出に

    幼年期の兄弟を演じたふたりがなんとも素晴らしい。 頼もしくって優しいお兄ちゃん。 主人公が思いを募らせるにつれ現れるお兄ちゃんの幻。 お兄ちゃんの運命ゆえに、本編のラスト、線路を歩いていく兄弟の姿にぐっときて、最後の献辞にもう(泣) そして、オーストラリア人の養夫婦。 「自分たちの子を産む(世界に子を増やす)より、今いる不幸な子を減らすほうが先」 この信念には正直驚いた。 いみじくも養子であるサルー本人からの「真っさらな子どもであればママはこんなにも悲しまずにすんだ」との問いかけにも、痛みを持ちつつ「悲しみなんてどうでもいい。私にはこの道しかなかった」と言い切る。 この養母の説得力にはニコール・キッドマンが必要だったのだろう。 時間軸をむやみにいじらない、まっすぐな構成も良かったと思う。 ただ、インド編に比べるとオーストラリア編が弱く思えてしまうのは、ま、仕方がないか。

  • 鑑賞日 2017/5/1

    良い構成

     実話に基づく個人の物語はあまり観ない。結末に驚きがないからだ。本作の出来事もニュースか何かで見た覚えがあった。それでも観たのはGoogle Earth との関連カットでかなり特異な映像を観ることができると期待したからだ。  残念ながら映像的に特別なものはなかった。それでもそれなりに満足したのは本作実話のドラマ性である。まさかあんな理由で養子縁組をする夫婦が存在するとは驚きだった。  実話であってもどこに光を当てるかで印象は異なる。養子縁組の理由を中盤のクライマックスにしたのは良い構成だった。

  • 鑑賞日 2017/4/20

    インドの田舎町で小さな頃に家族と生き別れ。新たな家族に恵まれるが、青年となりそのルーツに気づき……。予告編そのままだが、名前の意味がわかる瞬間の優しいカタルシスがたまらない。実話ベースであのエンドロールは泣くわ 寧な映像の背景に、大切な場面で幾度も繰り返される効果音が『ムーンライト』のそれとそっくりだと思ったのだが勘違い?

  • 鑑賞日 2017/4/29

    実話が元だと、壮大なクライマックスや物語的な起承転結はないんだろうな、と思っていたが予想に反し感動しました。今もインドでは年8万人の子供が迷子になっている。その子供を攫っていく人攫いと見て見ぬ振りの警察官。ひどい環境の収容所。映画の最後にはユニセフの宣伝。グーグルアースでお家を探すよ!な軽い話なのかと思っていたら、かなり社会派な映画でした。

  • 鑑賞日 2017/4/29

    前半とラスト良しも最後の最後で…

    実話がどうこうは置いておいて、映画としてどうかというちは話をば。幼少期、貧困と人間が溢れるインドで逞しく生きる兄弟のシーンは良かった。そこから先、オーストラリアの家庭に引き取られるわけですが、ちょっと退屈。予告通りグーグルアースで生まれ故郷を探し当て、実際に尋ねてみたら…!?というラストなんですが、ここが良くも悪くも思うことが沢山ある。個人的にはプラマイギリゼロという感じ。最後のドヤ感と贖罪的な映像にちょっとガッカリ。

  • 鑑賞日 2017/4/26

    裏技はなし

    ◎ 台北に向かう機内で前半を観て、4日後の復路でインドの家族探しを始める後半を観るという変則的な鑑賞をした。生みの母を探し当てる後半はもっと山あり谷ありなのかと思ったが、意外とあっさりたどり着いてしまった。 ◎ 映画館で何度も予告編を見たし、そもそも説明過多な日本語タイトルで観る前から観た気分になってしまう1本だ。グーグル検索も目から鱗の裏ワザが炸裂するのかと期待したが、そうでもなかった。そのためちょっと肩透かしを食った感があるが、前半の迷子シーンとオーストラリアの家族の描き方で十分満足できる映画だ。ただ、子ども時代のサルーの吹替がいかにも大人が幼児言葉を使っているようで不快だった。

  • 鑑賞日 2017/4/28

    苦しみなんてどうってことない

    これは奇跡の実話。インドでは今も、年間8万人の子供が行方不明になっているという。そして、題名ライオンに込められた意味。ニコールキッドマンの愛情に充ち、悲哀も織り交ぜた、素晴らしい演技は胸を打つ。ニコールキッドマン演じた母は海のように包み込み、強くしなやかで圧倒的な存在感だった。苦しみなんてどうってことない、私にはこの道を進むしかなかったという台詞は忘れられない。 また、シャルーの彼女、ルーニーマーラの美しさ。 主人公の壮絶な体験は、映画に収まりきらないものがあるだろう。胸に閉じ込めていた、故郷への収まりきらない思いは、グーグルアースで6年かかって、ようやく身を結ぶ。ピアノの旋律とともに、海を渡って大陸を渡って、シャルーの苦悩、葛藤を確かに共に感じた。主人公が周りの人に恵まれて良かった、主人公の生きる強さ、たくましさがあったからこそ、ただいまが言えたのかもしれない。 生みの親、育ての親、身近にいる人、本当にかけがえのない存在だ。 脚本、演出よりも、役者の演技、音楽に感動した秀作だった。

  • 鑑賞日 2017/4/14

    これが事実だといわれれば、すごいとしか言えないし、ぐうの音もでない。見つけ出したサルーもすごければ、待っていたママもすごい。 そして、サルーが歩んだ人生を映画化したいと思った気持ちもよくわかる。 でも、ひとつだけ。大人になったサルーの葛藤がどうも見ている側にわかりにくかったように思うのだ。そこがもっと共感できると、ラストもより一層考え深いものがあったと思うのだが… ニコール・キッドマン演じる育ての母が、何故サルーたちを引き取ろうと思ったのかがすごい。すごい「母」だ。こういう人がサルーのような子たちを救うのだろう。 そして何より、映画の題名でもある「LION」とは何か。 それがわかったときは、映画館の席で「なるほど!」とひとり得心した。 それだけで評価があがったかもしれない(笑)

  • 鑑賞日 2017/4/19

    感動作にしようと思えばいくらでもできる物語なのに、抑制されていて静かで温かい。 反面、少し冗長に感じる部分もあった。 元々好きだったけど、デヴ・パテルが良かった。 苦悩の末にバランスを崩しながら、気を遣うことはやめられない、真面目な人の良さがにじみ出ていた。 ルーニー・マーラの可憐さも素敵だった。 すっかり忘れていたタイトルを思い出させるエンドロールは良かった。 貧困を抱えるインドの抱える現状を知ることにもなる作品。 〈パンフレット〉★★☆ A4横、カラー、28p、720円 東宝(株)映像事業部/発行、(株)東宝ステラ/編集、印南貴行・常磐美衣(MARUC)/デザイン イントロダクション ストーリー さるーがたどった人生のルート グラビア キャストインタビュー&プロフィール2名 キャストプロフィール&コメント2名 キャストプロフィール5名 レビュー/松崎健夫、川田十夢 プロダクションノート 監督インタビュー&プロフィール 原作者インタビュー スタッフプロフィール9名

  • 鑑賞日 2017/4/20

    良い映画です

    サルーの少年時代が可愛い。お兄さんも良いやつだ。じわっときます。が1点だけ、ニコール・キッドマン残念ながら25年も経ったと思えない。もっと老けないといけません。ライオンのタイトルの意味は、最後の最後にならないと分かりません。

  • 鑑賞日 2017/4/22

    「ライオン」が意味するのは家族の強い絆

     今年のアカデミー賞にノミネートされた話題作「ライオン」、副題の”25年目のただいま”は余分な感じもするが、ストーリーはまさにこの通りだ。  インドで5歳の時に迷子になったサルーは、カルカッタの施設にいたところをオーストラリアの白人夫婦の養子となる。  タスマニアで成長したサルーは、育ての親に悪いと思いながらも、わずかな記憶とGoogle Earthで自分のルーツである家と家族を探し出そうとする。  映画は約2時間のうち、前半の1時間がインド。サルーが家族とどのように暮らしていたのか。なぜ、迷子になったのか。それからどう生きたのか、が丁寧に描かれる。そして後半の1時間がオーストラリアタスマニアで成長したサルーが愛情あふれる養父母を気遣いながらも、自分の出生元の記憶を辿っていく。  サルーの幼少時代をしっかりと描いているので、後半部分の自分のルーツ探しがよりスリリングに感動を呼ぶことになる。  主演はデヴ・パテルだが、彼の子供時代を演じるサニー・パワールが素晴らしい。  最後のエンドクレジットにかぶる実在のサルーや養母、実母の映像で本作の感動度はクライマックスとなる。  この手の実話は強い。「ライオン」が意味するのは家族の強い絆ということか。

  • 鑑賞日 2017/4/22

    号泣するつもりで言ったけど、期待しすぎたかなー。中盤の展開がだるくて、サルーのワガママさにイラついて、クライマックスであんまり盛り上がれなかった。本編終了後が一番泣けました。

  • 鑑賞日 2017/4/23

    実話は、強い

    迷子のインド人を養子に育て上げるオーストラリア人夫婦が、すごい。それにしても、25年前とほとんど変わっていないインドだからこそ、探しあてられたのだろうし、ロケもそのまま撮影できたのだろう。

  • 鑑賞日 2017/4/22

    実話

    主人公の強運、幸運が全てのような。少年サルーがとてもよかった。インドという国はタフ過ぎる。養父母が養子を育てる意義…すごいなぁ…。

  • 鑑賞日 2017/4/22

    期待通り(良くも悪くも)

    予告編を見てからずっと公開を楽しみにしていた映画。名作の予感。ようやく見に行けて、良くも悪くも期待通りだったかな。ストーリーも、意外なところはない。というか、事実に基づく話だから、あり得ない設定はない。とても強い精神力を持った人たちの懸命な努力が実を結んだ、現実的なハッピーエンディング。 それにしても、ほんと、インドという国はタフだな。

  • 鑑賞日 2017/4/22

    観る前からおおよそのストーリーは想像がついてしまうのだが、それでも母親と再会を果たす場面には思わず涙腺が緩んでしまう。この映画につけられたタイトルの意味が最後に明かされるのが、実話らしくていい。

  • 鑑賞日 2017/4/19

    二つの家族

    25年の時を経て、家族の下へ帰ってきた迷子のサルーを描いた実話。 広大な国土のインドにおいて、幼き子供が迷子になったら、まず帰れないものだと思いました。 単なる距離の問題だけでなく、地方に行けば言葉も違う。 東京から1600km離れたら、北ならロシアまで行く訳だから当然かと思います。 この帰郷について活躍したのがグーグルアース。 誰もが地球を手に入れることが出来るんだと思いました。 また、オーストラリアの育ての家族の理念。 私の中では昇華しきれないところもあるのですが、子供を想う気持ちに伝わってくるものがある。 そしてインドの家族。 サルーの失踪は、さぞ苦しかったと思います。 特に兄にとってはスイカ事件もあったので、私は兄がどんな思いをしているのかと思っていたら、想像できない結末が待っておりました。 そのため、サルーが帰ってきたことは、母にとってはこの上ない喜びだったと思います。 サルーの帰郷については強運だったと思います。 特に失踪当時は波乱に満ちている。 その強運の秘密が、名前に隠されていたというのも面白かったです。 エンディングで実際の育ての母と産みの母が抱き合うシーンに感動がありました。

  • 鑑賞日 2017/4/20

    おっかさあ~ん

    この映画でひっかかるのは、養子縁組の世話をしている女性が、なぜ両親が死んだというわけでもないこの子を外国の夫婦に預けたのかということ。 養子縁組が彼女の仕事だからでは納得いかない。インドは広いし、この1980年代は通信や交通なんかもあまり発展していないのかも知れない。 今はIT関連で世界有数の発達を遂げた国だけど。 しかもサルーの言う事は心もとないから、この広い国土で両親を探すのは困難だったかもしれない。だけど、実の親を探すことを放棄して、この子も貧乏そうだから、外国の一定の収入のある夫婦に可愛がられた方がシアワセだろうと考えたとしたら、これは独善なのでは。 広告を出しても反応がない、というのも親が極貧生活しているのなら、この広告を見ていないという考えはないのか。 インドでは数万単位で迷子が出るそうだが、それをいちいち親を探すのもそれはたいへんな労力になるだろう。 でも、親を探せないことを引き取り手がいないとし、養子に出すのもどうかなあ、と思うのである。 結局、サルーは大人になってから、実の母親を探すことになるのだから、この養子縁組を組んだことでずいぶん遠回りをさせられたと思った。 そうなると感動できないんだな。 まあ、私の好きなニコール・キッドマンを観ていたらそれだけでも良いんだけど。

  • 鑑賞日 2017/4/20

    子役が素晴らしい

    お涙頂戴モノなんて めったに観ないのに、なぜかこれは予告編観た時から観たかった。案の定、しょっぱなから涙腺ゆるみっぱなし。 人身売買、児童買春に巻き込まれる子どもたちの実情にショック! 養父母がなぜ養子を育てるのか、その意義を知って考えさせられた。 子供時代のサルーが本当に素晴らしかったです。 「ライオン」の意味が最後にわかって、またボロボロ。 全編映像が美しく、構成もよく、丁寧な完成度の高い作品でした。 Google Earthは ツールとして使われたのだからあまり気にならなかったけど、最後のユニセフにはちょっと興ざめしました。

  • 鑑賞日 2017/4/19

    良い映画なのだか

    映像も演技も良いし、時系列とおりに並べた構成にも好感を持ちました。でも何か物足りない。きっと子どもを持つ親なら全く違う感想もあるのだろうと想像しました。

  • 鑑賞日 2017/4/19

    奇跡体験

    家族愛と自己喪失の克服を描いた作品。 冒頭の印象的な風景が我々とサルーを繋ぎ、末尾の歓喜の声が我々の気持ちを代弁する。 だが寝ている弟に対して謝辞を述べても、単なる自己満足にしか見えない。 きっと別の機会に改めて伝えたのだろうが、この描写だけでは納得できない。 母親の思想は美しく感動したが、先祖の事を思うと共感は出来なかった。 その為、末尾の日本ユニセフの件が押し付けがましく感じた。

  • 鑑賞日 2017/4/18

    実話。すごい。子供が迷子になるということが怖かった。インドでは年間八万人が迷子になるという。。。ぞっとする。 シングルマザーで文盲の母親はきっと毎日必死で生きてきたんだろうな。 サルーの兄としてもらわれた男の子はなかなか難しい性格で心配をかけるという描き方だったが、里子、養子というのは本当に困難な面があるんだろうな。 インドって、いきいきとした、雄大な国なんだなーと感じた。観てよかった。

  • 鑑賞日 2017/4/14

    ホラー映画ではないけれど、サルーの子供時代は、「精神的に追い詰められる」系の恐怖を感じる描写が多く、観ていてしんどかった…:(´◦ω◦`):プルプル 私も迷子経験があるので、あの 「周り全員知らない大人」 というのは想像を絶する 恐怖だということはよくわかる。 ましてサルーは言葉も通じないわけだから、それ以上の恐怖だったろうな…(`Д´;) 警察とか養護施設とか、 「本来は子供を守るべき立場」 が正常に機能しておらず、犯罪を看過しているということもまた、すごく恐ろしい…(`Д´;) 大人になったサルーが、 「今この瞬間も、本当の母親と兄は、自分のことを探し続けているかもしれない」 「でも本当の母親を探すことは、育ての両親を傷つけるのでは」 という思いに葛藤するシーンは、観ていて切ない(´;ω;`) サルー、本当にいいこだよ…(´;ω;`) 映画のラスト、実の母親と再会するのサルーの 実際のニュース映像が使われる演出は、ベタだけど号泣(´;ω;`) サルーも現地の言葉は忘れちゃってるし、母親も英語がわからないから言葉も通じないけど、フィーリングで親子だってわかりあえるのと、互いに気持ちが通じあうのが、「本当の親子」ということがひしひし伝わる(´;ω;`) なんといっても、エンドロール前。 忘れかけてたころにタイトル「ライオン」の意味がわかる、あの演出はずるい‼(´;ω;`) 「ラストにタイトルがドーン‼」(語彙力) 系の映画でこんなに感動したのは、実写版「マリア様がみてる(2010)」以来です。 「GoogleEARTHを使って故郷を探す」 という大きなコンセプトの扱いが雑だったのは、いっそ清々しくて、ある意味笑えた。 速さと時間からおおよその距離を割り出すのはいいとして、 「たまたま検索範囲を広げてみたら、たまたまそこに見覚えのある給水棟があって、そこから一気に記憶が繋がって地域を特定した」 って、すごすぎやしませんかね(´∀`;) でも、他のストリートチルドレン達は大人達に捕まる中、一人だけ逃げ切ったり、 荒んだ施設の中で、養子縁組の支援者に目をかけてもらえたり、サルーはとんでもない強運の持ち主なんでしょうな。

  • 鑑賞日 2017/4/18

    Googleスゴイ

    涙腺崩壊😭映画の題名が・・・😭 子役が可愛すぎて😘 危ないシーンで『闇の中の子供たち』梁石日著 思い出す! これがインドの現実だなぁと思い知らされる・・・ でも奇跡ってあるんやなぁ〜。

  • 鑑賞日 2017/4/16

    最後に明かされる「ライオン」の意味。胸にズンときた。主人公の子ども期を演じた子役が素晴らしい。単なる「母をたづねて三千里」の現代版ではなく、深い作品である。

  • 鑑賞日 2017/4/17

    兄ちゃんのための映画だった

    少年サルーとてもかわいい。 目がキラキラ。 スラム街の少年以外の役も見て見たいなー 少年期に騙されたのもあって、育てのオーストラリアのママが出てきた時もめっちゃ怪しく見えて物語の最後まで感情移入できなかった。。笑 それよりも、また裏切られるんじゃないかっていうハラハラ。 最後の方で、「子供は産めたけど、サルー達2人の親でいようと思った」ていうところで、ママ!!!て感じだった。 大人になったときのお色気シーンが無駄に多く感じ、 ここで? てちょっと冷める。 この状況でエッチするかいな、ていう。 そしてグーグルマップの可能性。 大学生時代の友達すごいよね、当時の電車の速さを調べてって。 自分の故郷を見つけたのは偶然だったんだよね? なんだか地味な急展開でした。 兄ちゃん早めに死んじゃってたのね。。 実話だから仕方のないことだけど、最後に胸につかえるものがある感じ。 里親の凄さや素晴らしさはよく分かったんだけど、うぅぅん、、

  • 鑑賞日 2017/4/17

    グーグルの威力を改めて認識

    実話を基にした劇的なストーリーだが、言葉が通じないこともあってセリフを抑えた前半のインドで彷徨うシークエンスが抒情性を感じさせて特に素晴らしい。個人情報の問題など懸念もあるが、それを上回るグーグルの威力を改めて認識した。

  • 鑑賞日 2017/4/16

    タイトルがキーポイント

    インド北部の貧しい村で育ち5歳の時に兄に連れられていった仕事先で迷子になったうえ手違いで回送列車により1万キロ先のコルカタに運ばれたサルー。過酷な路上生活と孤児院暮らしからオーストラリアの里親にひきとられることで抜け出すが、大学入学先での幼少時代の食べ物との再会が彼を(それまでの人生すべてを賭けた)ルーツ捜しに駆り立てることになる。 グーグルアースで失った故郷と家族を見つけたという実話の映画化とは聞いていたけれども、実際にはそう簡単には見つからず、過去の母と兄の記憶を追えば追うほど、その記憶が現在の里親と(やさぐれた)義兄との関係、そして学業や恋人との生活に深い傷を与え心が引き割かれていく様が映画的時間空間処理で巧みに重層的に描かれていてるところが見ごたえがある。特に養母(ニコール・キッドマン)の隠された過去まで明かされていくところはすごい。ラストで初めてタイトルの意味を種明かしする趣向が作品への感銘をさらに深くする。

  • 鑑賞日 2017/4/11

    LION/ライオン ~25年目のただいま~

    2017年38本目の劇場鑑賞。 5歳の時に迷子になり、 オーストラリア人夫婦の養子として育てられたインドの少年が、 大人となりGoogle Earthを駆使して生家を見つけ出し、 25年の時を経て実の家族との再会を果たした奇跡の実話を映画化した感動ドラマ。 原作は未読。 実話なので結末が分かっているにもかかわらず泣ける映画です。 帰る道もわからないまま迷子になり、 やがて孤児となるサルーの少年時代がとても心苦しい。 あらゆる危険が押し寄せても見事に回避する展開は緊張感がありました。 「ライオン」というタイトルはデヴ・パテルの髪型がライオンたてがみぽいから? としょうもない事を考えてましたが、 最後に「ライオン」というタイトルの意味に驚嘆した。 一番幸せだったのはサルー本人だったかもしれない。 兄のグドゥが可哀想すぎました。 ラストの線路脇での兄のグドゥとの回想シーンが一番泣けました。 サルー本人とデヴ・パテルの顔が違いすぎてビックリ。 どちらかというとローレンス・フィッシュバーン似ではないでしょうか。

  • 鑑賞日 2017/4/16

    Based on a True Story! 5歳で迷子になり、25年後に母親と再会するという、映画のような話。 子供の頃から、時系列に丹念に描かれているので、主人公とともに長い間故郷を探してきたような感覚になる。それだけに、見つけた時の感動はすごい。 5歳の子供の演技もすばらしい。一人ぼっちで心細い表情がなんとも言えない。 エンドロールも含め一本の映画です。最後まで見ましょう。

  • 鑑賞日 2017/4/15

    テクノロジーが生んだ再会

    この映画の舞台になっている80年代って、確かに今から考えると超アナログな時代だったな。スマホはおろかインターネットなんて一般人は知る機会もなかったし、迷子の情報なんて共有できる術もない。それが25年の間に時代が変わって、ネットで世界中の情報がリアルタイムで手に入るようになったのって、やっぱり隔世の感がある。本作はそのテクノロジーが生き別れになった家族を結びつけていくドラマ部分がやっぱり感動的。惜しむらくは主人公が葛藤する気持ちの描写があまり詳しく描かれていなかったところだけれど(自分だったらGoogle Earthを知った時点で家族を探そうとするな)、それでも全体を通してみると心にじんわりと染みるドラマだった。

  • 鑑賞日 2017/4/15

    今ある現実

    最初のインドの実情についての描写で物語に引きずり込まれる。その後、幸運が重なりオーストラリアへ。そこからの主人公が葛藤を続ける場面は少し冗長な気がした。でも、いい映画でした。

  • 鑑賞日 2017/4/14

    松花堂弁当たれ

    実話を基にしているとはいえ、迷子の少年が25年後に家に帰れるまでの話だけなので、物足りなさが残る。何かが足りないのだ。多彩な登場人物の描写が物足りないのか。主人公のサルーの内面が分かりにくいからなのか。おかずはたっぷりある幕の内弁当だが、仕切りで整理された松花堂弁当にはなっていない、そんな感じの作品。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    Googleすげーなー

    インドで迷子になり、オーストラリアの夫婦に引き取られ養子になり、 大人になった主人公がGoogleで生まれ故郷を見つける。 そんなことが実際にあるなんて、と思いながらの鑑賞。 サルーの幼少時代を演じた子役がとにかくかわいい、そして切ない。 なんてかわいそうな話なんだと冒頭は胸が締め付けられていた。 オーストラリアに行ってから、お母さん役のニコール・キッドマンが さすがの演技。素敵な母親を演じていた。 恋人役のルーニー・マーラの役どころがなんかいまいち。 せっかく出演しているのになぁ。。。 最後に実際の映像まで出てきて、かなり感動。 そして、最後の最後に・・・ LIONの意味が明かされる。しかも、かなりあっさり笑 もう一度見たい。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    世界には驚嘆する実話があり、伝わるスピードも最速。

    原作はノン・フィクション。オーストラリアの家庭に養子としてもらわれた5歳のインド人 少年サルーが立派に成長し、実家を探すためにグーグル・アースが使われる。 いよいよここまで来たIT社会。80年代インド社会の描写がリアルで、息が詰まるようだ。 日常茶飯で行方不明の子供が発生する大国インド。日本ではバブル経済で狂態を演じて いる頃、カルカッタ駅構内で暗躍する人さらいの魔手をかいくぐってサルーはさすらう。 インドの田舎の村で、文盲の母は石運びの単純作業で糊口をしのぐ。5歳のサルーの 面倒を見るように兄に命じるが、駅でサルーを見失い、大陸を横断する回送列車に 乗り込んでしまったサルーは遥か彼方のカルカッタへ。なんという悲劇。しかしインド では森羅万象の一現象でしかない。サルーは養子を望むオーストラリアの家庭に 引き取られる。このニコール・キッドマンが実にいい。実子はいないのだが、養子を 引き受ける点で揺るがぬ確信があり、その表現が素晴らしい。ただし実子が出来ない からなのか、積極的に恵まれない子を救うためか、はっきりしないので、もう一人の養子 の立場が宙ぶらりんのままになった。恋人を得たサルーの出自に対する重い疑念の せつない表れも良く出ていいる。25年経っても兄と母は自分をを探しているのでは ないか。恋人と別れる決断を経て、今一度グーグル・アースに向かう。 涙もろくなっているのでラストは潤むなあ。

  • 鑑賞日 2017/4/14

    家族を愛するライオン

    5歳で肉親と生き別れオーストラリアの養父母に育てられていた青年が25年ぶりに家族と再会するまでの心身の遍歴を描いたドラマ。別れるきっかけは駅で眠りこけた主人公が誤って回送列車に乗り込んでしまい数日間インドを横断したからであり、このあたりの描写は特に念入りでリアリティがあった。見知らぬ駅に降り立つと理解できない言葉に狼狽してしまうエピソードは、多種多様な民族と言語が混在しているインドらしい特色が良く出ていた。 当初主人公は養父母が自分を引き取ったのは子宝に恵まれない事情からだと思い込んでいたのであるが、養母(ニコール・キッドマン)から自分の子供を敢えて産まず養子をとる事を選んだと聞かされ愕然とする。ここは自分も驚いた。世界には子供があふれている・・・そんなニュアンスの説明があったけれど血縁を度外視して不遇の子供を救う行為にはどこか宗教の影響を感じた。本編では詳しく触れられていないので確信はもてないが、おそらく間違いないと思う。 再会をサポートしたのがインターネット(グーグルアース)という点がいかにも現代的であった。夜更けにパソコン画面上のインド大陸に無作為にマークを付けていた主人公が、にわかに記憶をよみがえらせていくシーンは実にスリリングで印象深い。恋人役がルーニー・マーラーという大物だったので彼女もしくは扱いずらい弟のどちらかが肉親捜しに直接的に関わるのではと推測していたが、これは思い過ごしだった。それにしてもルーニー・マーラーに見せ場が無いなんて何ともったいない事だろう。 実話だけに安心して見られたのも事実。実母を探す行為が養父母への裏切りと信じ込む主人公であったが、これは過剰反応だろう。きちんと説明すればあの両親なら、むしろ背中を押してくれるのが当然だと思えた。ラストのクレジットで主人公が自分の名前を間違ったまま記憶していたことがわかる。サルーではなくシャルーが本当だったのだ。この名前の意味がLIONでありようやくタイトルと結びついた。野生のライオンは群れではなく家族単位で生活するという特徴がある。主人公の家族愛の原点は名前に由来していたのかもしれない。

  • 鑑賞日 2017/4/14

    目が腫れるほど泣いた

    貧しい家庭で育ち家計を助けるために兄と仕事を探しに出た駅で空の列車に乗って眠り込み遥か離れたカルカッタまで運ばれ迷子になったサルー。インドでは迷子が8万人以上も!!だから一人でウロウロしてても誰も気に止めない。人身売買や環境の良くない児童施設など沢山の子供たちの中で彼は幸運だったのね。 子役のサルーがめちゃめちゃ可愛くって可愛くってお利口さんでそれだけでも涙が出る。 前半が丁寧に描かれて良かったのに大人になってからがちょっと省略され過ぎか?あまりにさらっと感じてしまった。 お母さんと再会したとこやお兄さんのことでまたまた涙が止まらなかった。

  • 鑑賞日 2017/4/14

    映画とは何か。この作品は映画ではない。

    良い話だと思う。少年時代の辛さも分かる。少年時代の眼の輝きも綺麗だった。青年になって悩むのも分かるし、奇跡の再会も素晴らしい。 しかし、これはアンビリーバボーではない。 映画なのだ。映画としてみると、全体に物足りないのだ。 それはノンフィクションの宿命なのか、結果が見えてしまうんだな。そこには驚きもないから感動出来ないのだ。 驚けば良いわけでは無いんだが、もっとほかの要素が必要だと思う。 映画とは何か。実話を映画化する時、エンターテイメントを加味して良いのか否か。僕は、良いと思うんだけどな。

  • 鑑賞日 2017/4/8

    泣かせる映画ですね。実話だと聞くとなおさら・・・

    予告編で見たイメージを上回る前半の子供時代の映像。この映画の前に『世界でいちばん美しい村』で描かれたネパールや『雲南の三姉妹』で描かれた中国の地方にある現実に比べれば、やはり映画はきれいだ。きれいに映し出す。現実の舞台はもっと汚れていていてもたってもいられないほど醜い。日本にいるとこういう現実すらも感じなくなる。日本は異様に清潔な国だと感じさせる。 インドという国の広さを認識することは難しいが、子供が電車に乗り違えて違う都市へ行くと言葉が通じなくなる。これがインドということだろう。ニューデリーには大勢の地方都市出身者が集まるが、英語が公用語。大ヒットする最近のボリウッド映画も英語とヒンドゥー語が混ざっている。それもまた面白い。 とにかく前半の子供時代に苦労したこの映画の少年が、オーストラリア人の父母に巡り合って、傷害のある同じインドで拾われた弟との葛藤の中で、自らの生まれた場所をグーグルアースで探すという物語。これが実話とは! 最後のエンドロールで実在の主人公がインドの故郷を訪れるシーンに映画の全てが押し寄せる。すごい映画。泣かせる映画であった。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    走る、走る、サルーは走る。

    優しい兄の背を追いかけて、追いかけてくる大人達には背を向けて。 悩み、苦しみ、サルーは悶える。 遠く離れた母と兄への想いと、傍にいる母と弟の想いに。 25年目の大きな奇跡。 必要なのは、幼い頃の微かな記憶と最先端の科学技術。 2人の母、2人の兄弟、2つの国。 国籍、人種、言語、血縁…あらゆる境界線を越えてサルーは人生の意味を知る。 線路は続くよ、どこまでもー。 トンネルを抜けると、そこには未来があった。 サルーにも、そして我々にも。

  • 鑑賞日 2017/4/11

    筋金入りの善良さ。

    さすがにインド、間違った列車に乗ってしまうと1600キロも離れた場所で降りるはめになるとは。男の子の体験が過酷すぎるだけに、彼を助ける人々の善良さが心にしみる。孤児院で仲良くなった女の子との別れがつらい。オーストラリアの養父母の筋金入りの善良さにはもう涙せずにはいられない。

  • 鑑賞日 2017/4/11

    作品紹介(映画.com)より

    4月11日ムービックスさいたま17時の回鑑賞。 只今全国感動絶賛公開中。 この作品の監督・主演陣の今後に期待。 下記にて映画.comよりストーリーと映画評論記載。 インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話を、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまう。そのまま迷子になったサルーは、やがて養子に出されオーストラリアで成長。25年後、友人のひとりから、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられたサルーは、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。 LION ライオン 25年目のただいま Lion 2016年/オーストラリア 配給:ギャガ LION ライオン 25年目のただいま 映画評論・批評 2017年3月28日更新 2017年4月7日よりTOHOシネマズみゆき座ほかにてロードショー 時間の挟み撃ちに遭って七転八倒する主人公を、デヴ・パテルが深い洞察力を以て好演 駅に停車中の列車内に身を潜め、ついつい居眠りしてしまった5歳の少年が、運悪く、その車両が回送列車だったためにノンストップで遙か遠くの町まで運ばれてしまう。さらに運悪く、降り立った町の人々が話す言葉が少年の方言とは異なっていたために、彼は孤児となって都会を流離うことになる。インドから始まる実話を検証する映画は、数多あるホームカミングもののフォーマットを踏襲するかと思いきや、主人公が再び家路を辿るのは何とそれから25年後のこと。そのタイムラグにこそ物語の鍵がある。 その後、オーストラリアのタスマニアで暮らす養父母の元に引き取られ、今はメルボルンの大学で経営学を専攻する主人公のサルーは、近頃、記憶の中に浮かんでは消える故郷の村の残像に苦しんでいる。いったい自分は何者なのか!? 不明瞭な過去に否応なく引き戻されるサルーと、未来に向けて共に時間を紡ごうとする養父母や恋人たちのせめぎ合いは、まるで人生そのもの。今という時間は、過去と未来、その2つの空間に挟まれているからこそ、均衡を保てているという意味で。 画像1 サルーが未来はおろか現在与えられたあり余る幸福をも拒絶して自室に閉じ籠もってしまうのは、過去の喪失によって行場を失っているからだ。この一見身勝手にも思える、時間の挟み撃ちに遭って七転八倒する主人公を、デヴ・パテルが深い洞察力を以て好演している。自らもインドにルーツを持ちながら、ロンドンで生まれ育ったパテルが、熱望してサルー役を手に入れたのは、恐らく似た喪失感を味わってきたからではないだろうか。 一方、養母は、自分の思いとは裏腹に手元から離れていこうとする息子に対して、決して、医学的理由や単なる同情から養子縁組に踏み切ったのではないことを、渾身の言葉で伝えようとする。ある日、雷に打たれたように啓示を受けたからだと! そんな生まれながらに神のような女性を、ニコール・キッドマンが演じてパテルと並んで今年のオスカー候補に名を連ねた。恐らくキッドマン自身も、かつて自らも実践したハリウッドセレブによる養子縁組の深層に潜む、真のボランティア精神とは何かを、この役を通して伝えたかったのではないだろうか。 ラストに訪れる25年目のホームカミングが圧倒的な感動と共に語られがちな本作からは、劇中の人物と同じく、自己の証明に真摯に取り組んだ俳優たちの切実な思いが伝わって来るようだ。 (清藤秀人) LION ライオン 25年目のただいま 2017年4月7日公開 Check-in 6239人 注目作品ランキング3位 評価・レビュー3.9

  • 鑑賞日 2017/4/11

    実話であるということと副題から結末は予想がついてはいるものの、5歳の子供がどうなるのかと心配でハラハラしながら観てしまったけど、グーグルアースを駆使した場所探しもスリリングで、少年の目を通しての25年前のインドやグーグルアースを意識したような俯瞰映像の数々にも引き込まれた。 何千人もの中から発掘されたという子役の少年がもう黒目がちで仔猫級の可愛さ! 大人になった彼を演じたデヴ・パテルもこれまでとは少し違う苦悩する青年を演じて印象的だった。 タイトルのライオンの意味は最後で納得、実際の少年と実の家族や養父母の写真にも感激したというか、この映画の真の目的がわかって、改めてメッセージ媒体として映画の可能性を再認識できたのも収穫だった。

  • 鑑賞日 2017/4/11

    大傑作になれず、残念

    主人公の子供時代のエピソードは鮮烈で、厳しい。小児虐待、小児売買の影が色濃く滲み、この世界の数少なくない子供たちの置かれている状況を観客に突きつける。養子にもらわれた直後の、主人公と里親の交流はぎこちないが、思いやる心があふれていて、ここで筆者は涙がにじんでしまった。だが、大傑作の匂いがあったのは、ここまで。後半は、大胆すぎる説明省略と、過剰演出、演技とが目立ち、やや破綻の目立つ二流の恋愛映画(ではないはず、主題は。)のような雰囲気となってしまい、残念。生家探しにフォーカスして、淡々と演出すべきだったと思う。ニコール・キッドマンの凛とした母親像と、インサートされる主人公の記憶の中の母、兄との交流との切なさだけが、残るものとなった。いうまでもないが、本作の白眉は主人公の少年を演じたサニー・パワールである。

  • 鑑賞日 2017/4/10

    国によって異なる子供の危機管理

    副題から考えると、これって確実に泣ける映画間違いなしですね(笑) 母や兄を慕う気持ち、三つ子の魂百まで的な…。 子供時代にインドで迷子になってしまうお話なのですが、 大人ですが、私もインドで何度か迷子になった事があります。 暑くて、臭いもきつい、更には道らしい道がない所もあり、東西南北がわからない。 最終手段として、リクシャワラーに連れていってもらったり、その辺の英語が通じる人に聞き、バスに乗ったりしますが。 でも子供だとそうはいかない。 しかも大人でもまぁまぁ不安な鉄道で移動されてしまうと、子供だと途方に暮れるしかない。 日本の子供なら、ネットや時刻表で調べ、賢く家に帰る術を持っているはず。 時代は80年代だが、身分証みたいな住所や電話番号は携帯していたり、憶えているはずだから、迷子にはならないだろう。そもそも無謀に訳の分からない電車には乗り込まないはず。 一方、近所では知らない大人に敬遠しがちな日本の子供が、見知らぬ土地に一人置き去りになったらどうするであろうか。 きっと見知らぬ近くの大人や警察官に頼る事が予測される。 そこに善意な表面を装う悪意(法律的な意味でなく)の大人がいても見破る事は出来ないであろう。大人に、なされるがまま従うはず。 その点、この映画のインド人の子供は、直感で悪意を見抜き逃げ通す。 人身売買、臓器売買、乞食要員… この危機感は日本の子供にはない。 そんな事を考えながらも、 スラムドッグやマリーゴールドでチャラい感じだったデヴ・パテルが成長した事を、義母のように嬉しく感じる(笑)。 (ベスト10候補)

  • 鑑賞日 2017/4/9

    IT効果

    インドの片田舎の貧しい家庭で、少しでも母の手助けをしたいと、無理に兄にせがんで仕事探しに連れていってもらった5歳のサルーは、列車の中で眠りこけ、はるか彼方に運ばれ、家に帰る術が無くなってしまいます。 サルーは孤児院からオーストラリアの里親の元に養子に出されて25年、立派な青年に成長しますが、心の片隅に幼い頃の辛い別れの思い出が呼び戻され、何不自由ない生活に影を落とします。 グーグルアースを使って記憶を辿りつつ出自を探そうとするサルーですが、いかにも今の時代を感じさせるアイテムではあるけれども、たとえ実話とは言っても、ストーリー的には効果的とは言えず、とって付けたようなエピソードみたいです。 それと、もう一人の養子の出番がそれなりのウエイトをもって与えられていますが、結果は中途半端な印象がぬぐえず、無くてもがなのエピソードの印象が残ります。 オーストラリア映画と言う事もあってか、インドでの描写はかなり気合が入っていて見ごたえがありますが、地元オーストラリアの撮影は、通り一遍であることは面白く感じさせられました。 サルーを演じるデヴ・パテルは近年出演作も多く、いかにも良いインド人としての人格を定着させたと思われ、白人の視点にあったキャスティングと思います。 更には里親役の二人、特にニコール・キッドマンはこの作品に限らず、出演するだけでとは言いませんが、品格があり、物語の格調が高められたと思います。

  • 鑑賞日 2017/4/8

    何度も泣いてしまいました

    上映時間中、切なかったり、胸がしめつけられたり、悲しかったり、嬉しかったり、感動したりで何度も泣いてしまいました。これが実話ということを知って、1人でも多くの人がこの映画を観ることで、問題提起になればと思いました。色々と考えさせられる映画でした。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    ただただ、感動しかない。 あまりにも過酷な中で言葉もわからない街まで、迷子になってたどり着くサルー。 サルーを待ち受けていたものは・・・ ストリートチルドレン、人身売買、インドの子供たちを取り巻く現実。 5才のサルーを演じたサニー君の演技が自然で可愛くて! その可愛さで救われた感あり。 そして育ての母となるスーの大きく深い愛。 自分の子供を持たずに、不幸な子供を救うために養子を育てる。 その大きな愛に心が震えました。 スーを演じたニコール・キッドマンの演技に魅せられた! ラストシーンは、涙なくては観れません。 奇跡って本当にあるんですね。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    25年という時の流れの重みに涙こぼれる!

    物語が真実であることには敵わない。綺麗事だけでなく、家族それぞれの思いも描いており、主人公サルーの気持ちがより鮮明に伝わってくる。育ての母役ニコール・キッドマンの少ないセリフのなか見せる感情的な表情が良い。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    うまいこと映画になってる実話的な

    けど、ラスト生家に向かう時カバンも何も持ってないのはどうなん… まぁ事実を基にしたフィクションてことは分かってるんだけどそこのリアリティ気になる… 最近のことだからか分からないけど、お母さんとのことも、義理のお兄さんとのことも、恋人とのことも消化不良だったかなあ〜 ニコールキッドマンさんは名演と思いました

  • 鑑賞日 2017/4/8

    実話を基にした感動的ないい話なんだけど、それをどう見せるかといった映画的にみると、それ以上でも以下でも無いというか。子役の男の子とニコール・キッドマンが良かったなってぐらいで、しばらくするとすぐ忘れてしまいそうな普通に良くできた映画ってのが素直な感想。

  • 鑑賞日 2017/4/8

    ライオン

     今年度、アカデミー賞作品賞ノミネート作品。インドの片田舎に住む少年が巡り巡ってオーストラリアで成人し、25年後に生まれ故郷を探し出す物語。事実に基づく作品とのこと。  兄とはぐれたサルーは回送列車に閉じ込められ、遠くカルカッタまで運ばれてしまう。サルーはカルカッタの街を一人彷徨うのだが、カルカッタの人は誰もサルーに感心を示さない。インドの人はこんなにも冷たいのかと思ってしまったが、おそらくそうではなく、カルカッタには貧しい子供たちが溢れ返っているからなのだ。  収容された施設も大勢の子供が密集する劣悪な場所である。夜、子供達がベットの上で歌う「お星さまの歌」が切々と響く。そんな中、サルーを養子にしたいという申し出は、実に幸運としか言いようがない。  ニコール・キッドマン演じる養母の私心のない純粋さに打たれた。彼女は子供を持とうと思えば持てたのだか、子供は産まなかった。「子供を増やすことが幸せなの? 不幸な子供達を減らす方が先ではないの?」と。  確かにサルーは他人と異なる数奇な人生を送った。しかし、良心的な養父母にも恵まれ、高等教育まで受けさせてもらえた。理解を示してくれる恋人もできた。決して不幸ではなかったのではないか。私は、この物語の真の主人公は、オーストラリアの養父母であると思う。サルーが養父母の立場を慮って、実の母親探しを諦めようとする場面は感動的である。  この映画は俯瞰のショットで始まるのだが、その意味が後半で明らかになる。これはグーグルアースが地球を検索する視線を示唆しているのである。サルーはインターネットを駆使して自分の生まれ故郷を探し当てる。おそらく21世紀のネット社会でなければ不可能であった。  オープニングにタイトルが出て来ないと思っていたら、最後の最後で(その意味と共に)タイトルが出て来る。その構成が実に心憎い。  ところで、この映画もそうだが、冒頭で「これは実話に基づいている」と断る作品がある。映画を見終えて、私はその事実に感動しているのか、その事実の映画的表現に感動しているのか、よく分からなくなることがある。ともあれ“事実は小説より奇なり”という言葉を地でいく作品である。

  • 鑑賞日 2017/4/7

    想像を超える距離を移動しそれを縮めた物語

     インドの田舎町の極貧の家に暮らす5歳のサルーはある時駄々をこねて兄の仕事に付いていこうとしたが途中で寝てしまい、駅のホームで待っているように言われたが、帰ってこない兄を探す中、停車中の車両の中で眠り込んでしまう。目覚めると車両は走行中でドアはロックされていて窓も開かず抜け出せなくなる。数日後コルカタ(カルカッタ)でようやく客を乗せたため車両から出ることが出来たが、ヒンズー語が通じないため駅員に事情を説明することが出来ずストリートチルドレンとなってしまう。やがて保護され孤児収容所へ。そして里子としてタスマニアのブライアリー夫妻の養子となり幸せに暮らし20年。サルーはホテル経営を学ぶためメルボルンへ。そこでインド出身のクラスメイトの部屋でかつて憧れた揚げ菓子を見て過去を思い出す。友人から列車の速度などから予想できる範囲の鉄道駅を調べる様すすめられ、グーグルアースを使い、勉強や恋人をも省みずに調査に没頭してしまう。ほぼ諦めた頃偶然見つけた地形から駅、路線、川など記憶通りのものが浮かび上がる。里親に打ち明けインドへ。そしてかつて住んでいた所へたどり着くのだった。  実話を基にした作品で、エンドロールのバックは実際のサルーと実母と養母の写真でした。広大なインドで誰も乗せないであんな長距離を列車が回送するのだろうかという疑問は残ったのですが、養母に気を使って話し出せないけど探さずにはいられなくなってしまうサルーの気持ちは最後には理解できた気がしました。それにしても5歳の時の記憶が本当に正しいものだったということが驚きだし、20年たっても町並みなどもほぼ同じというのも驚きでした。そしてなぜタイトルがライオンだったのかは、最後に明かされるサルーの名前の秘密。実はサルーではなくシェルが本当の名前で、発音が難しかった子供がサルーと発音していたから、そしてシェルの意味がライオンでした。青年期サルーの感情の起伏が激しかったのや、自分がいた駅を見つけるくだりがあまりにも唐突だったのには少々気になりましたが、想像を超える距離を移動しそれを縮めた物語は壮大でした。

  • 鑑賞日 2017/4/8

    実話なのが

    実話なんですね。 インドの現状を知る上で今でもこういうことが実在することに深く感動しました。

  • 鑑賞日

    自分探しの旅

    バーチャルなツールを駆使してリアルな自分探しの旅をする。 観る前に考えていたのと違って、ほぼ半分くらい迷子になった顛末と養子になるまでのストーリーで、サニー君はじめ子役がみんな素晴らしく、豪華キャストの後半のほうが付け足しのような感じさえしてしまうほど。

  • 鑑賞日 2017/4/7

    ★★★★

    かなり良かった。特に子役のサルーが素晴らしく良かった。迷子になって養子になるまでをじっくり観せるのが意外だったが、それがかえってよかったと思う。実の母に会えて本当に良かったですね。インドは本当に大変な実情なんですね。

  • 鑑賞日 2017/4/7

    揚げ菓子の思い出

    ‪#0291 ユナイテッドシネマ浦和「LION ライオン 25年目のただいま」。サルー・ブライアリーの自伝を原作に主演のデヴ・パテルがアカデミー賞にノミネートされた作品。インドで迷子になりオーストラリアの家庭に養子として引き取られた少年が成長し、故郷の本当の家族を探す旅を描いている‬。

  • 鑑賞日 2017/4/7

    実話というものすごい話

    よくこんな話見つけたね。インドの子供が一年で8万人迷子になってるって、その中には大人の犠牲になってる子達がいるんだろうな。重ねた偶然の結果として里親との出会いもあり彼女との出会いも最後はお母さんとも会えて良かったと本当に思える映画だった。

  • 鑑賞日 2017/4/7

    インドの現実

    2017年4月7日に鑑賞。パナビジョン。 インド人の兄グドゥと弟サルーの少年俳優を見つけてきたことでこの映画の成功が保証された。主人公のサルー役の少年が素晴らしい。母親役の女優も良い。 インドの少年時代が約55分間、残りが65分間である。インドの少年時代を単純に回想シーンにしないで、しっかり絵とドラマにしているところが後半に生き、映画にリアリティを与えている。 サルー5歳。1986年カンドワ(パンジャブ州辺りか)。インドでは州ごとに言語が異なるので、故郷から1600km 離れたカルカッタに行った少年はベンガル語を理解できない。カルカッタ駅の地下道での浮浪児狩り、ヒンディー語で話しかけた女が人買いに売る場面、収容された孤児院で反抗する少年が連れ去られるシーンなどがインドの現実を容赦なく突きつける。インドでは年間6万人の子供が行方不明になっているという。う~ん。これが、インドではまだ現実の出来事であることに言葉を失う。 もう一つのテーマは、血の繋がらない親子の愛情は成り立つのか。更に、養母ニコール・キッドマンの独白の中にこの映画のテーマがある。 サルーの葛藤「生母を捜すのは、ママへの裏切りだ」ルーシー「時とともに物事は変わる」サルー「それでも探し続ける」 サルー「ママに本当の子供がいたら、白紙で生まれて来たのに」観客はママは子供がいないから養子を貰ったと考えていたが。ママ「子供を産めたの。世界は人で溢れている。不運な子供たちを助ける方が意義がある。夫も同じ考え」何と!そう言う考えもあるのか。サルー「だから今苦しむことに」ママ「苦しみなんかどうでもいい」 ママの父はアルコール依存症だった。ママ「12歳の時に幻覚を見た。強い電気ショックを受けた。畑の向こうに茶色の肌の子供がいた。彼が近づいて来た。生まれて初めての喜びを感じた。自分の未来を見た。でも今は迷いが・・・」ママは12歳の時に養子を迎えることを確信したのである。ただ、それを美談にせずママの葛藤も描いた所が素晴らしい。この場面のためにニコール・キッドマンの演技力が必要だったのである。 ついに実家を見つけたサルー。ママ「旅をしていたのね」サルー「ママが傷つくと思って。本当は話したかった」 しかも、インドの生母の独白がエンド・クレジットに流れる。生母はサルーが帰って来た時のために遠くへ引っ越さなかった。生母「再会した時に、カミナリに打たれたような感じがした。今まで感じたことのない喜びを感じた」ママと生母が同じ感覚を味わっている。これは、女性に特有な感情なのでしょうか。 2012年カンドワへ行ったサルー。サルーの村は「ガネッシュ・タライ」が正式な名称であった。サルーが覚えていたのは「ガネストレイ」だった。実家は山羊小屋になっていた。老母カムラと妹シェキラに再会する。サルーの右の額の「スイカの傷」を確認する老母。サルーの本名は「シェルウ」であった。意味は「ライオン」である。兄グドゥは、サルーがいなくなった同じ日に別の列車にはねられて神のところへ召されていた。 献辞「今は亡きグドゥの思い出に捧げる」 少年のサルーとグドゥは笑いながら線路のレールの上を歩く。歌「Never Give Up」が流れる。泣けた。 サルー兄弟は村の近くを通過する蒸気機関車の屋根に登り燃料の石炭を盗み、それを牛乳ビニール2袋と交換する。赤い揚げ菓子は「ジャレビ Jalebi,Jilawii」。母親の仕事は石運び。汽車の床を這いコインを見つける。サルーが閉じ込められた回送列車の中で床に捨てられていたリンゴの芯を食べて飢えを凌ぐ。カルカッタ駅地下道のストリート・チルドレンたち。仏像(ガネーシャ像か?)の供え物を食べる。2カ月後、ゴミ捨て場でスプーンを拾う。孤児院の少女アミタ「ここはひどい所よ」「あんたは運がいいわ」。1987年タスマニア島ホバート。1年後もう一人の孤児マントッシュが来る。20年後、2008年メルボルンの大学へ。ルーシーに会う。1980-1989年の汽車の時刻表→当時の汽車の速度からサルーの移動距離を推測する。グーグル・アース。5歳から25年後。 2015年のインド映画「Bajrangi Bhaijaan(バジュランギー兄貴)」(主演:サルマン・カーン、ヒンディー語)でも、パキスタンの山村の少女が母親と一緒に来たインドで、車外へ出た時に汽車が発車しパキスタンに戻ってしまい、言葉が通じないインドで迷子になるという話であった。この映画は笑えて泣ける傑作である。

  • 鑑賞日 2017/3/23

    ライオンってタイトル…。エンドロールまで観てね

    試写会にて 21日に『ムーンライト』を観て、23日、本作。 実話なんですよね。 こんなことってあるんですね、すごいです。って、純粋にびっくりです。 まさに事実は小説より奇なりです。 てかGoogle earthスゲェー。 『世界仰天テレビ』とかでも取り扱いそうな、そんな感じもしないでもないですが… 5歳で迷子になり幾多の危険に見舞われ、運命に翻弄された主人公サルー(ホントの名前は違うんだけど)が辿る数奇な運命を感動秘話として描いていて、確かに養母の、養子を迎える話しには胸がうたれたけど、なんか押し付けがましいというか、試写後のアンケートにも、泣きましたか?とかあって、そういう作りにしてるんだろうし…、作品としてはイマイチ? それでもインドの貧困層の実情や8万人の子供が行方不明になっている現状などを知ることが出来たし、観る価値があった。 いろんな偶然が重なり良かったのか悪かったのか…?人生は選択の連続だし、ちょっとしたことで全く違った道を歩むことになる。あの時、兄と一緒に行かなかったら?いや、兄も行かなかったら?遡れば母が文盲ぢゃなく、ちゃんと家族を養えてたら?って、タラレバを言っても仕方ないけど… こんな奇跡みたいなことってあるんだな。って…。ちょっとだけ奇跡を信じてみようかな?と思います。 主人公サルー役の子供時代を演じた子役がかわいいし、ずっと観ていたかったな、って思っていた矢先、20年後とかいって髭もじゃになった主人公が映し出され、ショック!!! タイトルのライオンの意味とは…?コレ、絶対エンドロールまで観てください。

  • 鑑賞日 2017/3/24

    お互いが相手を思いやる心に勇気をもらえる

    映画は雄大なインドの大地の空中撮影から始まります。 ここは後半のGoogle Earthの伏線となります。 幼いサルーは誤って回送列車に乗ってしまい 1000Km以上も離れた見知らぬ大都市へ運ばれてしまいます。 同じインドでありながら、サルーの生まれ故郷とでは言葉さえ違う 全くの異世界。 ストリートチルドレンが珍しくない街では 幼い子供が一人で歩いていても誰も気にしない。 人さらいや変質者に連れて行かれそうになって危機一髪で逃げたり、 過酷なサバイバル生活が始まります。 8万人の迷子の中には、逃げ切れなくて連れて行かれた子もいるのでしょう。 親切な青年に警察に連れて行ってもらっても、 幼いサルーには自分が乗り込んだ駅の名前もわからない。 自分の住んでいた村の名前どころか、自分の母親の名前もわからない。 実は自分の名前すら間違って覚えていました。(ネタバレ) 日本の感覚なら捜索願が出ていれば、 それと突き合せればすぐに身元はわかりそうなものですが、 警察もまさか何千キロも先から迷子になったとは思わない。 1年に8万人もの”迷子”が発生する国では仕方がないのでしょうか。 母は貧しく文盲で、新聞に尋ね人の広告を出すこともできない。 子供ががいるとどうしても親の立場から見てしまうので、 親からはぐれたサルーの心細さと同時に 息子が行方不明になった母や兄の気持ちを思うと 見ているこちらも胸が張り裂けそうになります。 予告を見たときは「列車のスピードから乗った場所が計算できる」 「Google Earthなら世界中を探せる」 など、謎解きの要素が大きいのかなと思っていましたが 映画の中ではそれは一部だけ。 場所をある程度絞り込んでからは Google Earthで1つ1つ検証して行く サルーの気の遠くなるような地道な作業が続きます。 予告を見るとGoogle Earthの宣伝か、と思いましたが 実際映画をみてみると、やっぱりこの機能は凄い。 母を訪ねて三千里旅しなくても、部屋に居ながらにして故郷探しができる時代。 サルーが諦めずに何年もかかって故郷を見つけ出すことができたのは、 自分が実の親に会いたいと思う気持ち以上に 自分がいなくなって25年もの間、死ぬほど心配している母や兄に 無事なことを知らせたいと言う気持ちがあったから。 一方で実の親を探すことで育ててもらった両親に 申し訳ないという思いの間で心が揺れるサルー。 登場人物の誰もが、自分以上に相手のことを思いやるやさしさに満ちています。 見ている者が涙を流すのは、それが映画の画面からあふれ出してくるから。 実話なので結末はわかっていますが 親子の再開のシーンはわかっているのに涙があふれます。 インドには虎はいてもライオンはいないのになぜこのタイトルなのか。 最後の最期に”LION”のタイトルが出てきて ああこのタイトルはそう言うことだったのかとわかってまた涙。 単なるお涙頂戴の映画ではなく、見る者に勇気をくれる映画です。

  • 鑑賞日 2017/3/23

    よく撮ったなぁ

    インドの過酷さも人々の怖さや優しさもよく撮ったなぁという作品。ドキュメンタリータッチでかつヒューマン。しかし今ひとつのめりこめなかったのは何故なんだろう。どうも今一歩登場人物の心情にコミットできないんだよね。

  • 鑑賞日 2017/3/23

    世界共通の家族を思う心

    過酷な運命である。5才で家族と生き別れになる。ホームシックどころではない。絶望との戦いである。それでも胡散臭い大人に騙されることなく、逞しく生き抜く。ただ、少年の心には、母の我が子を探す声がこだまする、兄の弟を探す声が聞こえただろう。家族と離れることも苦しいことだが、新しく家族になることも、苦しみを背負うことだ。多かれ少なかれ観客は、サルーは私だという思いにとらわれていく。母恋しい、兄恋しいの心情に感情移入する。この演出がさりげないようでいて、巧みだ。家族は苦しみではあるが、家族にならずにはいられないという、ニコール・キッドマンの演技も染みる。家族の数だけ哀しみがあるということを、それでも家族でいることの幸せがあるということをずっと考える2時間である。