PROGRAM

放送作品情報

ムーンライト

MOONLIGHT 2016年 アメリカ / 111分 ドラマ

[R15+]自分らしさと愛を探し求める黒人男性の成長物語。アカデミー賞(R)3部門に輝く人間ドラマ
放送日時
2020年04月18日(土) 12:00 - 14:00
2020年04月18日(土) 23:00 - 深夜 01:00
2020年05月13日(水) 14:30 - 16:30
2020年05月28日(木) 17:00 - 19:00
解説

貧困層の黒人少年が直面する社会問題を背景に、セクシャリティの葛藤を抱える男の成長物語を色彩豊かな映像で綴りアカデミー賞(R)作品賞を受賞。他に助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚色賞も受賞。

ストーリー

マイアミの貧困地域で母親と2人で暮らすシャロンは、学校では“リトル”というあだ名でいじめられる気弱な黒人少年。そんな彼にとっての心の支えは、何かと気にかけてくれる父親的存在の麻薬売人フアンと、唯一親しい友人ケヴィンだけだった。ところが高校生になったある日、いじめっ子に対する過剰防衛でシャロンが逮捕され、2人は離れ離れに。そして大人に成長し麻薬売人になったシャロンの元に、ケヴィンから連絡が入る。

出演

※(声優)は吹き替え版作品が放送される場合の情報です。
字幕版、吹き替え版については、放送日時横のアイコンでご確認ください。

トレヴァンテ・ローズ (小松史法)
アンドレ・ホランド (金谷ヒデユキ)
ジャネール・モネイ (棟方真梨子)
ほか

字幕/吹替
字幕 吹替
掲載制限
R15+
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日

    日陰に追いやられても月明かりのように

    シャロン(アレックス・ヒバート)は、学校で“リトル”というあだ名で苛められている内気な少年。ある日、いつものようにいじめっ子たちに追われていたところを、麻薬ディーラーのフアン(マハーシャラ・アリ)に助けられる。何も話さないシャロンを、恋人のテレサ(ジャネール・モネイ)の元に連れ帰るフアン。その後も何かとシャロンを気にかけるようになり、やがてシャロンも心を開いていく。ある日、海で“自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな”と生き方を教えてくれたフアンを、父親のように感じ始める。家に帰っても行き場のないシャロンにとって、フアンと男友達のケヴィンだけが心を許せる唯一の“友達”だった。やがて高校に進学したシャロン(ジャハール・ジェローム)だったが、相変わらず学校で苛められていた。母親のポーラ(ナオミ・ハリス)は麻薬に溺れ、酩酊状態の日が続く。自宅に居場所を失くしたシャロンは、フアンとテレサの家へ向かう。“うちのルールは愛と自信を持つこと”と、変わらずにシャロンを迎えるテレサ。ある日、同級生に罵られ、大きなショックを受けたシャロンが夜の浜辺に向かったところ、ケヴィンが現れる。シャロンは、密かにケヴィンに惹かれていた。月明かりが輝く夜、2人は初めてお互いの心に触れることに……。しかし翌日、学校である事件が起きてしまう。その事件をきっかけに、シャロン(トレヴァンテ・ローズ)は大きく変わっていた。高校の時と違って体を鍛え上げた彼は、弱い自分から脱却して心身に鎧を纏っていた。ある夜、突然ケヴィン(アンドレ・ホーランド)から連絡が入る。料理人としてダイナーで働いていたケヴィンは、シャロンに似た客がかけたある曲を耳にしてシャロンを思い出し、連絡してきたという。あの頃のすべてを忘れようとしていたシャロンは、突然の電話に動揺を隠せない。翌日、シャロンは複雑な想いを胸に、ケヴィンと再会するが……。アカデミー賞作品賞受賞作品。 ドキュメンタリータッチの自然な映像美、麻薬や暴力が蔓延し弱い者が弱い者を傷つける黒人社会のリアルな実態、セクシュアリティを越えた友情と愛情の間のような人として信頼し求め合う絆、人としての絆の大切さをしみじみ噛みしめたくなるヒューマンドラマ映画です。

  • 鑑賞日 2020/3/29

    ブロークバックマウンテン 黒人版

    ヤク中の母、子供時代のイジメ、非行、同級生との秘事等、深い話題が散りばめられていて、また、作中の音楽もお洒落だったりして、展開が気になってみていたのですが、最後まで平穏に進む、、、もう少しなにかあっても良かったのかな。

  • 鑑賞日 2020/3/14

    人間とは。

    切ないなあ、この映画。 気弱で純粋だった一人の少年が、環境と、ゲイであるという自らのアイデンティティに押し流されるかのように転落していく。 物語の終盤、ドラッグの売人に変貌してしまったシャロンだが、決して悪人にはなり切れていない。強面の外見の裏に見せる、母親に対して子供時代から引きずる愛憎の入り混じった複雑な思い、そして愛する人に寄せる一途な気持ちが泣ける。波乱の人生の中でも変わらない「人間の本質」について考えたくなる一作。 主役のシャロンは年代別に3人の役者によって演じられ、みんな素晴らしいが、大人になったシャロンを演じたトレヴァンテ・ローズが凶悪そうな風貌の中に見せる、少年時代の面影を思い出させる寂しげな表情は特に印象深い。 日本人での興行収入は振るわなかったようだけど、名作です。

  • 鑑賞日

    社会の底辺に生きる人たち

    アカデミー賞作品賞を受賞したと言うだけで、内容を全く知らずに見た作品で、ポスターからクンタキンテを連想して、奴隷の物語かなと思ったが全く違っていた。 子供の頃いじめに会い、シングルマザーの母親は麻薬中毒で売春もしている、大人になった主人公も結局麻薬の売人になってしまったいった救いのない内容であった。そんな社会の底辺に生きる人たちの中にも彼を大切に思ってくれる人たちがいたということか。 最初に子供の頃のリトルを大事にしてくれた麻薬の売人が、実は麻薬中毒の母親が彼から麻薬を買っていたという事実を知った時のリトルをの気持ちを思うと、切なすぎてたまらなくなった。

  • 鑑賞日 2020/2/23

    あらら、の巻

    見始めてすぐ、妙な予感がして、止めようかな、 と思ったものの、折角だからと。 メインテーマが、見えない。 どんな展開? 少年二人のキス、 視界が開けて、 あらら。 そっちですか、いいんですけど、 筋骨隆々ですか、ひゃっ。 何でもありの御時世だから、 いいんですけど、女に感じるワタシには、 どうしても圏外。 男が男にうっとりする眼差し、 迫真だけに、ゾワっとして、はい。 降参。

  • 鑑賞日 2020/2/9

    2016年ヒューマンドラマ。ブラビプロデュース。アカデミー賞作品賞ゲット。 【ムーンライト】 途中で退散。ゲイ物は無理。

  • 鑑賞日 2020/2/7

    純愛

    無口な唇と雄弁な瞳が印象的 月光の下でしか触れ合えない思い

  • 鑑賞日 2019/7/20

    正直苦手な題材

    母親の劣化がひどい。逆にテレサの無償の優しさがこの映画の唯一の救い。

  • 鑑賞日

    暗くてつらくて切ない!

  • 鑑賞日 2017/4/14

    余情豊かな終幕

    これまでに歩んできた人生がどんなに苦難に満ちていようとも、その傍らに真の理解者がいることがどんなに救いになることか、我が身をそっと抱き寄せる人がいることがどんなに助けになることか、そして、本当の自分自身を見失うことなく生きることがどんなに大切なことか、そんなことがシミジミと伝わってくる余情豊かな終幕が心に残る。 それにしても、こういう映画を観るといつも思う。稼業としてのヤクの売人は到底容認できないけれど、そうなってしまうには自分自身の力だけではどうにもならない理由や事情がそれなりにあるということで、他者の人生や今現在の境遇を「自己責任」の名の下だけに断罪することがどんなに浅はかなことかということを。 場面を時に切なく、時に禍々しく彩る叙情的な音楽を背景に、貧困や差別、麻薬やイジメといった米国に蔓延る社会的諸相を掬い取り、登場人物の揺れ動く心情でもあろう手持ちカメラのブレを活かし、時間経過を大胆に省きながら主人公の抑圧された半生をメランコリックに紡ぎ出したB・ジェンキンス。そのテクニカルかつ陰影深い語り口が光る秀逸の人間ドラマ。 ついでながら、「リトル」の章で麻薬ディーラーのファンがどうして主人公のことをこんなに庇護し、可愛がるのかがイマイチよくわからなかったけれど、「ブラック」の章でファンの如くマッチョな売人に様変わりした主人公を見て大いに納得。ひ弱で内気な少年が歩んだ人生は、ファンの人生そのものでもあったんだと思い当たる。あと、同じゲイカップルが主役の「ブエノスアイレス」や「ブロークバックマウンテン」や「スプリングフィーバー」といった先行作品ほどには生々しくない性愛シーンにも好感で、とかく自分とはまったく別世界と思いがちなLGBTがテーマの物語へとよりスンナリ感情移入することが出来た。

  • 鑑賞日 2019/4/28

    アカデミー賞とは何なのか

    一人の黒人の成長を静かに描いた佳作。 しかし、幸いにネグレクトともドラッグとも無縁に過ごした(多少のいじめはあったにしても)能天気な日本人には、感情移入が難しい。殊更、ゲイのキスシーンが苦手な自分にはそれだけで作品を直視出来なくなってしまう。今の映画界、特米国では、LGBTや女性の活躍、人種問題、そういった要素を入れなければ評価する価値すら与えられないような、そんな閉塞感を感じる。『ラ・ラ・ランド』とこちらと、何方がアカデミー賞に相応しいかと問われれば間違いなく『ラ・ラ・ランド』を挙げる。ただ、それもこれまでのアカデミー賞に固執した古い考えだと言われれば返す言葉はない。それでも、この作品はインディペンデンスの佳作だと言いたい。

  • 鑑賞日

    月明かり

    ひとりの黒人男性の幼少時代から大人になるまでを辿った作品。 題名のように静かに穏やかに物語は進む。 いかんせん売人という職業につかなければならなかった事情や地域や黒人社会の特異性、登場人物の背景があまり丁寧に描かれていないため、感情移入が難しい。

  • 鑑賞日 2019/3/26

    弱い者

    ホモと思われリトルと呼ばれていたことのシャロンは、自分に自信が無い。成長したシャロンは、ケヴィンとの交友によって、自分を見出したと思ったが、悪友を教室で椅子で殴り拘束される。成長したシャロンは肉体も改造し、麻薬販売を生業にする。そして周りからはブラックと呼ばれる。黒人社会の中で自信のない少年が、成長していく様を、リトル>シャロン(本名)>ブラックとしてオムニバス的に描く。なんだか不思議な満足感を持つ作品である。出演者も全員が役にハマっていた。

  • 鑑賞日 2019/3/21

    ブロークバックマウンテンみたい

    うーん、雰囲気はいいんだけど 良さがからない アカデミー賞を受賞するような作品かな…

  • 鑑賞日

    静謐さと救済

    いまのアメリカにおける現実の過酷さに打ちのめされる。これは救済への物語なんだろうか?

  • 鑑賞日 2019/2/26

    ウォン・カーワイ→ペドロ・アルモドバル →今作

    どこに行くかわからない車が走っていく描写、ここにあのカエターノ・ヴェローゾ《ククルクク・パロマ》がかぶさる。 ここで号泣、というか女房がそばにいたので、そこまで泣けなかったが、激しく泣いてしまった。 王家衛の《ブエノスアイレス》:ゲイのアジア人達が南米でイチャイチャする。 ペドロ・アルモドバル 《トーク・トゥ・ハー》:人を好きになること、なったことを突き詰める。 今作:ただ一度だけ自分に触れた人に会いに行く。 恋愛映画の新しい形ですね。堪能しました。

  • 鑑賞日 2017/11/21

    アカデミー作品賞の逸品

    いじめられっ子の少年が青年期、大人になるまでと、3つの時代でつづった一人の黒人の青春。 自宅で売春するドラッグ中毒の母親。自分の居場所がない主人公が見つけた数少ない居場所の一つは同級生の友人、そしてもう一人が薬の売人だった。青年は成長し、友人に対し密かな想いに気づくこともあったが、ある事件が発端で逮捕、出所後本人も売人となる。 描かれる世界は最低の家庭と環境だが、かすかな希望を美しい映像で描く。 観ているあいだ、ずっとカメラに違和感のようなものがあった。ときに繊細だったり、ある時はスリリングだったり、ときには鬱陶しいくらいに客観的だったりとカメラが動きまわる。その違和感は次第に映画の楽しさに変わっていくのだが。 LGBTQをテーマした内容も含め観たことのないオリジナリティであり美しい印象。アカデミー作品賞の逸品。

  • 鑑賞日 2019/1/14

    人の深いところを静かに触れてくる作品

    評価の高さから各映画賞を席巻し、2017年の第89回アカデミー賞で見事作品賞を受賞したものの「ラ・ラ・ランド」と間違って発表されるハプニングも記憶に新しい本作。 何かいい映画、面白い映画借りて観たいな~、という時はアカデミー作品賞を獲得したやつにしとけばとりあえず間違いないと思ってるんですが、ちょっと本作は歴代受賞作の中でもちょっと毛色が違うように感じます。 近年世の中では “ダイバーシティ=多様性” の重要性が取り沙汰されており、映画界でも例外ではありません。人種問題、特に黒人差別はその代表格であり、2年連続で有色人種の俳優がノミネートさえもされていないことで “ホワイトオスカー” とも揶揄され、その反発はムーブメントと言えるような盛り上がりにもなってきていました。 こうなってくると「ノミネートさせなければいけない」「受賞者を出さなければいけない」と、むしろ黒人を優遇するような流れができてしまっていたようにも思います。ムーブメントのような大きなうねりがあると、果たしてその評価がフラットなものであったのか、忖度があったのか分からなくなってしまう副作用があるのは否めません。 つまり黒人云々以前に本作が選ばれたのは結果として多様性が反映されたのならいいんですが、作為的に多様性を作り上げるために選ばれたという面もあったのかなぁ、と余計なことも考えちゃうのです。 どちらにしても本作が非常に優れた作品であること自体は何も変わらないんですが。 本作が毛色が違うと感じたのはキャストや主要スタッフが黒人で占められているからとかそういうことではありません。 ほぼ無名の監督と俳優陣によるいわゆるインディペンデント系の小品で、色んな意味で個人的な作品であるというのが今までのアカデミー作品賞ぽくない感じがするのです。 主人公シャロンは抱える疎外感や周りに馴染めない違和感、自分がおかしいのかもしれないという不安、それを自分でどうすればいいのかが分からないもどかしさみたいなものを常に抱えています。最も必要な時期に親の愛情を得られない寂しさと孤独も。 幼少期の頃は自分を傷つけるものから身を護る術を知らず、傷を受けてもそれを表現する語彙も持っておらずただじっと耐えるか逃げることしかできません。 そうやって無防備に受けた傷は例え年数が経ち、覆い隠すことができるようになっても完治することはないものです。ただとにかく人から見えないようにすることはできても。 本作ではLGBTやネグレクト、麻薬といったものを通し、観る者にその傷を思い起こさせます。 あまりに敏感で根源的なその傷は人それぞれであり、絶対に人に晒すことのない最も個人的なものなのです。 傷を覆い隠すため人は鎧をまとうことを覚え、弱さを隠すために強くあろう、強く見えるようにしようとするのでしょう。それこそが「ブラック」の章のシャロンの姿です。 母親の代わりに親の愛を感じさせてくれたかつてのフアンとそっくりになったシャロンにはビックリしましたが、フアンへの憧れや慕情、自分自身がフアンになることで自分自身を護ろうとした結果なのかもしれません。 しかしケヴィンの前ではそんな鎧は何の意味も持たず、肉体が強靭であればあるほど、ワルめいた様子であればあるほど、その瞳の奥にはリトルが隠れているのが何と切ないことか。 いくら年をとってもどれだけ力をつけても傷を見通す相手には、ましてや傷をつけた相手には無力であり、誰もがいつまでもリトルを内に持ち続けているということを感じずにはいられません。 ともすればそんなデリケートな部分を触れるとなるとかなり重く、嫌悪的な作品になってしまいそうなところを、この無名な監督は観る者にとって私的なものとして捉えさせることに成功しています。 ドキュメント的な生々しさを持っていながらシャロンの主観性を感じさせるアート的な映像処理も巧みですし、常に海のさざ波を感じさせるBGMの使い方、タイトルの「ムーンライト」を感じさせる青色のトーン。そういったものが実に繊細に配慮されていて、無意識のうちに自分をシャロンに投影してしまっていました。 シャロンを演じた3人の俳優たちもそれぞれの年代で見事に一人のシャロンを演じていました。特にリトルを演じたアレックス・ヒバートの体現、ブラックを演じたトレヴァンテ・ローズのリトルを内包した演技は見事です。 そして何と言ってもフアンを演じたマハーシャラ・アリの演技!頼りがいがあっておおらかに包み込む父性の何と大きなこと。海でシャロンに泳ぎを教えるシーンは本物の親子のような信頼と愛情を感じさせて非常に印象的です。出演は「リトル」の章のみですが、その存在感と作品全体のトーンに及ぼす影響力は甚大で、アカデミー助演男優賞を受賞したのも納得の素晴らしい演技でした。 例えLGBTやネグレクト、麻薬といったものに関わったことがないにしても観る者それぞれにシンパシーを感じさせるこの作品は誰かと語り合うというのではなく、敢えてひっそりと自分の胸に秘めておこう、そんな風に思わせるものでした。

  • 鑑賞日

    時代を映す

    時代の変化を写した作品。 昔からの映画などの印象から、黒人の人はパワフルで力強く活力に溢れているというイメージがありました。しかし、時代は変化し、国家の教会が低くなってきたことに伴って、人種差別などをテーマにした題材も増えてきた。しかし、その時代も通り越し、今は人間皆共通する部分、愛や絆をあえて描く作品が増えている。 この作品もそう。黒人だからと言って皆が皆パワフルな人ばかりではなく、ときには悲しみのあまり海岸んで涙を流すこともあれば、途方もなくただ夜道をドライブすることもある。でもそこには愛がある。愛に頼ればおのずと道は明るくなるし月はとびきり輝いて見える。 時代を映すという意味でとても革命的な作品であることは間違いない。見る人によって感じるものの幅はかなり大きく異なるでしょう。 実際のところ、私にははまらなかった、明らかに普通の映画の作りとは違う。一般的なThree Actの構成はとっておらず、この作品を詩的だと捉える人も多い様でした。 私にはどうしても、主人公のキャラクターが見えてきませんでした。子供の頃は恐れながらも愛のある方向に歩んでいき、時々見える純粋な心がとても愛おしく思え、ジュールズやテレサの気持ちを感じることができました。しかし、その後主人公が成長していくに連れて、何を求めて歩んでいくのかと探りながら観ていたのですが、キャラクターアークの幅がそこまで大きくなく、映画として物足りなく感じてしまいました。強い感情というのが喧嘩をした時の一瞬だった気がして、自分の波長に合わなかったイメージでした。

  • 鑑賞日

    ストーリーが主人公の3時代に分かれていることに加え、主人公の口数の少なさによって作品全体がシンプルになっている反面、主人公を中心とした人々の心の動きが随所において示唆的である。映像は美しく、様々な事物や背景が映り込むものの、ほとんどのシーンで人物にピントがフォーカスされており、不思議と乱雑さはない。今の私の感受性の強さで鑑賞すると75点という中の上くらいの評価だが、もう少し人の感情の機微に繊細な人が見ればもっといい評価になるだろうと予感する。

  • 鑑賞日 2018/12/7

     いじめられっこの下層の黒人の子供が成長してゆく様子を、三部に分けて描いている。いじめられっ子が麻薬の販売を生業としている男から様々な教育を受けて、そして自分自身も麻薬販売の世界に入ってゆく。最初はひょろひょろのいじめられっ子だったのが、筋肉質のいかにもワルといった雰囲気に成長してゆくその変貌ぶりは見どころ。でも、結局この映画は何が言いたかったので、何がそんなに評価されて評判が良かったのかは、私にはよくわからなかった。

  • 鑑賞日

    すごく素敵で素晴らしかった。 ストリートっていったらずんずんした音楽が流れるものと思っていたけれど、クラシックのような繊細な音楽ばかりで、映像も海、夜、家、照明、全てが予想を超えてきた。 リアルで美しい映画だった これ好き

  • 鑑賞日 2018/11/23

    ほぼオールキャストが黒人。白人は少年時代の主人公シャロンを逮捕する警官一名とレストランの客のみ。 実にヘヴィーな作品。ただし、主人公をゲイにする必要があったのか。友情物語でも充分納得できたような気もする。 終盤に登場する大人になったケヴィン役のアンドレ・ホーランドが上手い。シャロンが無口なキャラ設定なだけに、感情を表情する芝居が見事でアカデミー賞の助演男優賞はアンドレに授けても良かったくらい。

  • 鑑賞日 2018/11/21

    矛盾の矛先

    世界的な傾向だとは思うのだが、エディプスコンプレックスという心理が世界の犯罪的な現象に常に付きまとっている。先日鑑賞して(大感動した)『ボヘミアン・ラプソディ』のフィレディ・マーキュリーにも類似傾向を見て取れる。そしてこの映画が深刻な現実を提供していることは、エディプスコンプレックスに言われる”同性の親”に対する反発ではなく、”母親不在”がもたらす矛盾である。 この映画における主人公の母親はドラッグに犯されている。そして母親から離れて出会った男性が主人公のシャロンを助けるのだが、この男(ファン)が実は母親にドラッグを提供していたという矛盾。さらに悪いことにこの少年はこの男の影響を受け、弱虫の少年が大人になったとき、この男と同じヤクの売人になるというストーリーだ。 この間に同性の同級生とゲイの関係になったりして大人になってゆくシャロン少年だが、そこには明らかな母親不在がある。これは世界的な傾向だ。シャロン少年にはドラック漬けの母親はいるのだが、これは母親としての役割を果たしていない。そして同性のあこがれの男性(ファン)に父親像を重ねるのだ。この父親像は、本来のエディプス理論によれば否定されるべきものである。この映画の場合も、このファンという男は母親をヤク漬けにした売人である。それでもこの男に自らを重ねる心理には、母親不在があるのだ。この矛盾をこも映画は無意識にえぐっている。 大人になってシャロン少年は自らも売人になる。そして同級生の同性に再会しに行く。ゲイの関係だった同級生との静かなそして濃厚な会話とやりとりはこの映画のクライマックスだ。素晴らしいシーンである。そして、この幼い頃に弱虫だった少年は、母親不在のまま大人になり、刑務所で刑期を終えて売人になり、ゲイの関係だった同級生に愛を求める。矛盾の矛先が自分に遡及したのである。 これは愛の映画だ。特に母性愛。母性愛の喪失がこの映画のテーマとして存在するとしたら、母性を喪失した少年の矛先は同性である自分への愛なのである。 ここからは町山智浩氏の解説を整理するのだが、この主人公のシャロンは、脚本家の体験であり、映画監督も同類の生活で育ったとのことである。そして原題の"In Moonlight Black Boys Look Blue"のブルーとは、脚本家自身が出会ったヤクの売人、この映画のファンが実は”ブルー”という名であったことが明かされている。つまり育ての父親ブルーに自分を重ねたのがこの映画の趣旨なのである。 そしてもうひとつ、これは驚くべきことなのだが、主人公のシャロンとはギリシャ神話のセレーネのことなのだそうだ。セレーネとは月の女神だ。この映画のタイトルである。そしてこの月の女神の意味は、痛みを分かち合える存在であること。痛みのわかる人が人々を救うという理想形を自分の体験に重ねた映画であることが示されている。 ということは、古くギリシャの時代から母性愛の矛盾は存在しており、世界に蔓延する矛盾は太古の時代から受け継がれた人間のサガなのだとも思える。そして同性に対する愛情の発露(これも広い意味での矛盾なのだが)、月の女神と太陽神のギリシャ神話の時代にも存在した自己矛盾なのだ。 この映画の示す矛盾の矛先は、人類の命題ともいえる。

  • 鑑賞日 2018/11/3

    ダブルマイノリティ

    観終わって、じわじわと涙がこみ上げてきた。 『ブロークバック・マウンティン』や『ブエノスアイレス』で描かれた純愛よりも さらに深く静かな愛を感じ……。 その理由の一つは、主人公シャロンが黒人でゲイであるというダブルマイノリティの中で 虐げられながら、自らのセクシャリティやアイデンティティに悩み模索する姿が痛々しく描かれている。 青年期、フアンとそっくりに擬態して生き延びていたシャロンが自らの口でケヴィンに告白した、あの言葉。 そして、青く光る少年時代のシャロンの姿。 オープンエンドにすることによって、深い余韻を放つ作品になったと思う。

  • 鑑賞日 2018/11/3

    黒人映画の新たな地平を切り拓いたマスターピース

    黒人が主人公と来ればテーマはステレオ・タイプの人種差別が定番だが、本作はLGBTという斬新な切り口を選んだ。黒人映画の新たな地平を切り拓いた記念碑的な作品だと思う. ストーリー性よりも鮮烈な映像体験が印象的だった。皆さんのレビューの視点が様々であることもそれを裏付けているように思う。感じることは、教育かもしれないし、アイデンティティーの再構築かもしれないし、或いは純愛なのかもしれない。それだけ懐の深い作品なのだろう。 個人的にはオーソドックスなハリウッド映画である『ラ・ラ・ランド』より本作を買う。アカデミー賞に選ばれたのも忖度の結果ではなく映画そのものの底力だと信じたい。

  • 鑑賞日 2018/10/21

    境遇

    アカデミー作品賞受賞している作品なので、かなり期待して見ました。こんな内容だったとは…。『それでも夜は明ける』や『大統領の執事の涙』のような押し寄せる感動はなかったなぁ。とても新鮮だったのは、黒人vs白人の構図ではなく、登場人物が黒人達だけで描かれているところ。黒人社会の中にもイジメがあるよ〜、同性愛に対する偏見があるよ〜、人類の課題は皆同じね〜を知らしめられた作品でした。 少年時代はリトル、ティーン時代はシャロン、成人後はブラックという名前で呼ばれ、それぞれ別の俳優さんがシャロンを演じています。学校でイジメにあっているリトル時代、父親不在のシャロンのために、擁護者を買って出るフアンが現れます。このフアン役を『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のマハーシャラ・アリが演じていました。自宅へ連れていき、食事や寝床を与えたり、海へ出て泳ぎを教えたり、とても素敵な存在でした。やっぱり!アカデミー助演男優賞受賞してます。 シャロンは、母親が薬漬けで、家に帰っても、居場所がなくて、とても可哀想な少年時代を送っています。学校でイジメにあっても、その話し相手にすらならないママ。そのママを『サウスポー』のナオミ・ハリスが演じているのですが、『サウスポー』では擁護者的な良い人だったので、この作品の役とのギャップに驚きました。ママに薬を売っているのがフアンという所がまた、黒人社会の負の連鎖を見せつけられた感じで落胆しました。 どこにでもいる、イジメっ子、ドレッドヘアの子が本当イヤ。シャロンの唯一の親友ケヴィンに、シャロンを殴るよう命令してきて、お前何様のつもりだ?的な存在。シャロンが椅子で殴ったって当然でしょ、と思うけど、シャロンが逮捕されてしまう。次に登場するシャロンは、成長してるけど、ドラッグディーラーでガッカリすると同時に、どうしようもない彼の生い立ちや境遇に同情してしまいます。そして金の歯にはギョッとしました。どうして、こうなっちゃうんだろう…という居た堪れない思いが込み上げます。こんな状況を生み出す社会がいけないんだ、と思います。 後半部分では、ママがシャロンに道を踏み外さないように諭すのですが、ママの過去を思い出すと、説得力がない所が余計に悲しかったです。個人的には、ナオミ・ハリスにも助演女優賞あげたかったな。ここまでボロボロの母親を演じるって、抵抗もあったと思います。『プレシャス』のお母さんを思い出しました。ラストで、シャロンが親友ケヴィンと再会して、和解できて良かった。同性愛の要素も示唆しつつ、突き詰めて言えば、人間愛だよな、と思いました。

  • 鑑賞日 2018/8/6

    自分自身を如何に成長させるか

    思春期前、思春期、成人後の3部に分けて個人の成長というものを綴っていく。その時々の心の在処によって成長し、人格が形成されていく。それを懐かしく思うか、そんなものはどうでもいいと思うかは人それぞれである。

  • 鑑賞日 2018/7/30

    やさしい月明かり

    様々な重たい問題があり、暗いストーリー。 それであるのに観ていて優しく柔らかな気持ちに包み込まれるという不思議な作品。 タイトルのように月明かりがかすかに優しく照らしてくれてるような気分になる。 リトル、シャロン、ブラックで演じる3人の俳優の違和感のなさ。ケヴィンもそうだ。 いくつかの海辺での映像の美しさも印象的だった。 泳ぎの練習でフアンに抱かれるシーン、2度あるケヴィンの肩にもたれかかるシーンは忘れられない。 たしかに「ブルー」になった気がする。 はっきりいってそれ程面白いと思って観ていたわけではないのに 余韻はたっぷりだった。

  • 鑑賞日 2018/7/15

    久々に

    重いわ、これは。やっぱり、家庭環境って大事だな。

  • 鑑賞日 2018/6/27

    だいぶ引き込まれた映画だった。解説してもらいたい

  • 鑑賞日 2018/5/28

    沁みる。なんて繊細な映画なんだろう。 どストライク。 三部構成で描かれるドラマ。 【第一部】リトル シャロンは、マイアミの学校で“リトル”というあだ名でいじめられている内気な少年。 ある日、いつものようにいじめっ子たちに追われていたところを、麻薬ディーラーのフアンに助けられる。 その後も何かとシャロンを気にかけるようになり、やがてシャロンも心を開いていく。 母親のポーラが麻薬を使っていることに勘付いていたシャロンにとって、家に帰っても居場所はなく、フアンと同級生のケヴィンだけが心を許せる唯一の“友達”だった。 【第二部】シャロン 高校に進学したシャロンだったが、相変わらずいじめられていた。母親は麻薬に溺れ、酩酊状態の日が続く。 ある日、同級生に罵られ、大きなショックを受けたシャロンが夜の浜辺に向かったところ、ケヴィンが現れる。月明かりが輝く夜、2人は初めてお互いの心に触れることに…。 しかし翌日、学校である事件が起きてしまう…。 【第三部】ブラック 成人し、高校の時と違って体を鍛え上げたシャロンは、母親とジョージア州アトランタに移り住んで、弱い自分から脱却して心身に鎧をまとっていた。 ある夜、高校以来音信が途絶えていたケヴィンから突然連絡が入る…。 静かな映画だった。 怒濤の展開があるわけではない。どちらかというと描かれているのは寡黙なシャロンの心象風景のように思える。 いじめられても、母親と不仲になっても無言で耐え続けるシャロン。 言葉にすれば、孤独、不安ということになるだろうけれど、この映画はもっと繊細な感情の機微を映し出している。 言葉にならないからこそ、このような映画があるんだと思う。 心象イメージを詩的に描き出す巨匠といえばテレンス・マリックが浮かぶが、彼の映画は正直観る者を選ぶ、試練のような映画だと思う。 一方この映画の監督は、日常を丹念に描くことで内面世界を表現しており、とても入りやすかった。

  • 鑑賞日 2018/4/30

    平和な黒人主演映画

    単なる黒人差別もの(という言い方も失礼だが)と思って観ていたら、なるほどそっちに舵を切りますか。これはまったく予想だにしていなかった。 同性愛はいかにも現代的なテーマのような気がするけど、もちろん昔からそういった人はいたわけで。自分の素性を隠しながらどうやって生き抜いて来たのか。そこまで深くは語られなくても、画作りの上手さも相まって、ひしひしと伝わってくるものがある。 黒人を主人公にしてここまで平和的というか、暴力的表現が少ない作品も珍しい。観終わった後には得も言われぬ清々しさが残った。★3.8

  • 鑑賞日 2018/5/9

    悲惨を静かに見つめる

    母親は麻薬中毒で、子どもの持っているこずかいまで目の色を変えて取り上げる。お金は売春で稼いでいて、子どもにはお客が来るから家にいないように言う。外国版《泥の河》だ。そのことを同級生は知っていて、からかう、イジメる。なんとも悲惨な状況。『泣きすぎて、自分も涙になったよう』な日常だ。 それはさらに進展し、イジメの仕返しで少年院行き。ここで親友にも裏切られる。そこで知り合った者の伝で大人になっては売人。悲惨な子ども時代の原因となった麻薬を売ることになる皮肉な人生。 主人公の子ども時代、青年期、大人と三人の役者が演じているのだが俯いて暗い目した青年期が印象に残る。こういう役者がいるんですね。ドキュメントを見てるようなリアリティ。演出はあくまでも静かで、大人時代は三人くらいしか登場しない。日本映画だと抗争事件の一つでも交えたいところだがあくまでも静か。 見つめ続けるのはいいが少し退屈でもある。そして最後それが同性愛という解決はどうなんでしょう。愛が悲惨な人生を救ったというようなメッセージとして受け取ればよろしいのでしょうか。拍子抜け。 2018年3月4日 キネ旬2017ベスト9位SCREEN映画評論家が選んだ最も優れた映画2017 7位 第89回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞など3部門を受賞したドラマ

  • 鑑賞日 2018/4/7

    同じ目力を放つ俳優

    三人の俳優が一人の幼少期、少年期、青年期を演じているのだけれど、違う人たちとは思えないほど目力が一緒。麻薬中毒の母親に育てられ、周囲からイジメにあういつも下を向いてばかりいる男の子の成長期です。

  • 鑑賞日 2018/3/29

    メ〜ンって本当に言うんだ、と思った。英語が聞き取りにくい。これが方言というやつか? 私の好きなテイストっぽかったのに、あまり心に響かなかった。なんでだろう。ストーリーかなぁ。演出も好きじゃなかったのかも。もっと、本人目線で景色を見たかったのかもしれない。

  • 鑑賞日 2018/3/21

    自分はあんまり

    なんか評判が良かったので見たみた。 家庭で暴力を受けていて学校でも居場所がない少年が、大人になって当時の親友と再開するというのがメインストーリーのあらすじ。 少年時代にあった出来事や出会った人との交流などが描かれているのだけど、自分は見ていても痛々しい感じが強すぎて、かなりしんどかった。 見ていてしんどいし、つらいし、主人公もあまり好きになれないし、周囲の人物たちも見ていられないしで、あまり好きな作品ではないです。 全体的に暗いトーンで、音楽もなんだか気が滅入る。 それが監督の狙いだったとしたら、それはまんまとやられているのですごいとは思うのですが、自分は好きになれないタイプの映画です。 ぐったりした。

  • 鑑賞日 2018/3/18

    淡々としすぎてて心に響いてこなかった

    評判はいいようだが、自分にとっては淡々としすぎてていまいち心に響いてこなかった。母親がドラッグで身を持ち崩してたのを目の当たりにしておきながら、自分もドラッグの売人になってしまわざるを得ない。このあたり悲哀は凄く感じた。

  • 鑑賞日 2018/3/20

    いいなぁ

    いつか幸せだと思える時は来るのだろうか 日本映画的な美しさ

  • 鑑賞日 2018/3/18

    ニガ

    おばあちゃんのルール ご飯を食べたらちゃんと話して

  • 鑑賞日 2018/3/17

    未完の物語

    差別について、黒人コミュニティの現状について口うるさく説教的に語る作品では決してなくて、あくまでシャロン個人の半生を淡々と追っているだけなのに、とても力強いメッセージを感じる。問題提起も解決策もちゃんと提示されていないのに、終わった後は彼の人生について考えるうち、現実について考えていて、自然と泣いてしまう。

  • 鑑賞日 2017/12/23

    作ればいいんじゃないかな(怒)

    傑作という表現は軽々しく使いたくないのですが、実際に傑作なんだから仕方ないですよね。「アデル」や「キャロル」など、ここ数年LGBTを扱った傑作が毎年の様に作られているので辟易しています。 作ればいいんじゃね、毎年様に傑作を(威圧) そして毎回感動させればいいさ!! 来月公開される「コール・ミー・バイ・ユアネーム」もとても楽しみです。

  • 鑑賞日 2018/3/6

    呼吸しながら歩く

    リトル・シャロン・ブラック。 三人の男優で描くひとりの男の成長記。 黒人社会。厳しい環境。すり抜けられず。仕返し。アイデンティティ。歩む道。 人はそれぞれ。どう認めるか、どう許容するかを問う映画。 丁寧で質が高い佳作。

  • 鑑賞日

    映像美がすごい。

    専門のカラーリストが、撮影後に全部一旦色を抜いてから色を変えつけたというだけあって本当に美しい。 黒人の肌の色が白くて、時には蒼く輝いているのもそれらの色を出しているかららしい。 LGBTQが取りざたされるいま描かれるにふさわしい作品だけど、ちょっと大人向きかな… ビーチで抜いてもらうシーンは高校生にはみせられないかも。 演技はすごい。

  • 鑑賞日 2018/2/16

    淡々とした作品

    少年の反省を淡々と描いた作品ですが、人種差別など関係ない作品でした。

  • 鑑賞日 2018/1/28

    人と人との、結びつき。

     人種差別問題は、表面的には関係のない話だった。  「シャロン」を三人の役者で構築する、それが見事に成功しているので驚いた。  演出・演技の力もあろうが、役者の選定がよかった。違和感なし。 「1900年」とか「つぐない」とか、時代が変わると役者が変わって、入り込めなくて困ったものである。  本作は、有名俳優を起用してないことも成功している。  1章「リトル」、2章「シャロン」、3章「ブラック」。  構成も面白いが、次第に展開が緊張感を帯びていき、3章の終盤で、それがピークを迎える。  いい人間ドラマだった。  物語の省略の仕方も、絶妙だった。    あらためて、ジャケットの写真を見た。    

  • 鑑賞日 2018/1/26

    シンプルで純粋

    主人公の生い立ちやその人生はそりゃひどいものだと思いますが、その根底にはこんなに純粋な愛があったんだと感嘆しましたね。誰かこの少年をきちんと指南してあげるよな人が間近にいれば、もっと違ったものがあったんだろうとは思いますがね。こういう愛の形もあるんだなあとしみじみ感じました。ある意味うらやましいくらい。

  • 鑑賞日 2017/12/31

    淡々と一人の少年の半生を描く映画

    あらすじとか何も知らないで見たので、平凡な映画だと思いました。一人の主人公を3つの期間(子供、青年、大人)の時期に分けて描いていてそれぞれがなんとなく単調。 ただアメリカの嫌な部分とか黒人社会はよく描いているんじゃないかと思います。淡々と描いているのでわかりにくいけど、成長していくうえでの性的な気持ちの変化だとかそういうのもフォーカスしたいのかなって思いました。

  • 鑑賞日 2017/5/11

    50centかと思った

    随分狭い範囲のお話だなぁ〜と思いつつ観賞 とりあえず2017年ベストかなぁ 本当の自分とは……葛藤するシャロン 本当の自分を受け入れてくれたケヴィン そして二人を引き裂きシャロンの生き方を変えた事件 再会する二人 まさか…こんなに50centみたいな男(シャロン)と普通の髭おじさん(ケヴィン)の愛❓友情❓に心が動かされるとは………

  • 鑑賞日 2017/10/20

    ・アカデミー賞作品賞作品 カメラワーク(焦点の当て方)、心の動き(機微)を  微妙な表情、しぐさで上手に表現、3部作構成などみやすい とにかく丁寧 ・何よりストーリーが面白くない 弱い少年~青年時代 強くなった大人時代の  シャロンを追うストーリーで、家庭に問題があり、LGBTを抱え、強くなっても心に傷、  セリフが全体的に少なく展開も地味(青年期のけんかぐらい)で動きもなくたいくつでした

  • 鑑賞日 2017/4/1

    ポスター、素晴らしい

    改めて、アカデミー賞が社会の動きを反映してて、アメリカの本来の理念みたいなものに立ちかえらせるためのカウンターのように振る舞うスタンスだって思った。 どうでもいいけど、富嶽三十六景の神奈川沖浪裏が部屋に飾られてた。

  • 鑑賞日

    僕には難しいかった。。。

    う〜ん、貧苦を描いているのか、性同一性障害を描いているのか、純愛を描いているのか、よくわからん。何かオチがあるのでは、と思ってたら、終わっちゃった。アカデミー受賞作としては、僕には難しすぎた。

  • 鑑賞日 2017/12/30

    感情移入が難しい映画

    2017年のアカデミーで作品賞をはじめ3賞を獲得した映画ですが、うーむ、黒人のゲイの薬の密売人のストーリーなので、なかなか入り込めず。登場人物達も珍しく黒人ばかり。白人中心で、派手なアクションやCGが全盛のアメリカ映画の中では異彩を放っています。ただ、欧州や日本ではこうした陰翳のある映画はそれこそありきたり。ちょうど2017年は、トランプ政権の誕生や世界各地の分断や格差の拡大で多様性が失われつつある。また、前年のアカデミー賞で黒人の受賞者がいなかったことへとの反省と、いまの社会のイヤーな雰囲気をに対するアンチテーゼ、オルタナティブとして本作を選考者達が選んだのかなって思います。なんだか町山智浩さんの解説みたいになってしまった笑。

  • 鑑賞日 2017/12/23

    パッケージングの勝利

    色合いなどに統一感のある美しい映像。長文台詞が一切無く言葉単位まで削ぎ落とされた台詞。それでも過不足なく伝えるべきことを伝える脚本。短い言葉はテンポを生み110分間があっという間に過ぎる。 同性愛というアメリカの保守層には受け入れがたいテーマを扱うに際して、出来るだけ広い層に受け入れられるための戦略と回答が商業映画のフォーマットに完璧にパッケージングして誂えることだったんだと思う。そういう戦い方を選んだ作品でそしてそれは大成功している。リスペクト。

  • 鑑賞日 2017/7/19

    ファッション誌のグラビアみたいな画作り

  • 鑑賞日 2017/12/15

    ん〜

    いじめられっ子のシャロン(リトル)。いじめっ子に追いかけられ廃墟で隠れちゅう所をヤクの売人やけど優しいフアンに助けられる。 そんで、お母さんのとこに帰るけど怒られる。 友達のケヴィンだけには心を開いちゅう。 フアンに再び会って、自分の将来は自分で決めろよって言われる。フアンの小さい頃に、夜走り回りゆうのをおばあさんに見られて、月明かりに照らされた黒人の身体は青く見えると言われる。 で、ヤクをやりゆう車の中をフアンが見に行くと、それがシャロンの母親やった。何をやりゆうがなと咎めるけど、自分もヤクを売って生活をしゆうから何も言えず。 で時が流れて、大きくなってもいじめられる状況は変わらず。 家も母親がヤクに溺れて、自分に金を要求してくる ケヴィンとは相変わらず仲が良く、ある日、海で2人はキスをする。 そんな事があった後、いじめる側にケヴィンも巻き込まれて、シャロンを殴らないかんなる。 そして、周りに言ってもどうしようもなく、シャロンは教室に入ってすぐいじめっ子の主犯格を椅子で殴りつける。 そして、シャロンは少年院送り。 そんで、大人になり、ヤクの売人になったシャロン、そこに知らん番号から電話が掛かってくる。ケヴィンからやった。 そして、2人は再開する。 なんか、何の話しながやろ? 主人子はゲイながやけど、それを凄い取り上げちゅうわけでもなく アメリカの黒人の一生を描いたって事? なんか、辛いよな。ヤクが蔓延する社会で生きて行くにはヤクを売るのが儲かって、でもヤクは人をダメにする。 なんとも辛いアメリカの現状を描いちゅうって事なんかな。 ムーンライトの意味はなんなんやろ? 自分には難しかった。

  • 鑑賞日 2017/12/13

    自立すること

    子供、10代の少年のシャロンは常に劣等意識を持っている。リトルからシャロンになって、いじめっ子に仕返しをすることで、自立が図られたのであろう。ケビンとの間で同性愛のはじまる。画面上には強烈に出てこない分、黒人、同性愛者の現状を強烈に感じる。母親は現状を抜け出せないジレンマはあっただろう。しかし、生活力のない彼女には他に手段が無かった。シャロン、ケビンの各年代の継続性は違和感がなく、混乱した生活を強いられる、アメリカの現状を見た感じがした。

  • 鑑賞日 2017/11/30

    主人公がかわいそうでとても辛い作品

    主人公がかわいそうで生活が変わるのも無理ないなと感じた‼️でも、最後のシーンが何を表しているのかわからなかった😅

  • 鑑賞日

    人生の描き方っていろいろ

    映画って、誰かの人生だったり、青春だったり、恋愛だったり、24時間だっり、頭の中だったり。 それを見る側が疑似体験をさせてもらえるのが楽しいところ。とても悲しかったり、怖かったり、現実では体験したくないようなストーリーの方が面白かったり。 ムーンライトもある黒人男性の人生。それがとても切ないストーリー。ただ差別されて悲しいとか、イジメられて悔しいとか、そう言うことももちろんあるんですが、心の奥底に灯った暖かさを忘れることが出来なかったと言うことが切ない。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    1人の黒人少年の、「愛」の物語。 日本映画のような描き方だった。それがアメリカを舞台、黒人主人公で描かれているのが、新鮮だった。 切ない映画だった。

  • 鑑賞日

    フアンや

    テレサの色々が気になったけど シャロンやケヴィンの感情が伝わって来て、心が揺さぶられた。 とにかく、シャロンが幸せになれたらいい。

  • 鑑賞日 2017/4/20

    もっと絶望的な映画なのかと思っていたけど実際はそこかしこに希望が見える映画だった。 辛いシーンも当然あるけど、そこはかとなく救われる感情があるというか。心を静かに揺さぶる映画だと思いました。

  • 鑑賞日 2017/5/14

    しみじみ良かった。 思い出はいつも美しいよな……。 でも、LGBTの純愛映画「だから」ってこれを評価するのも違う気がするんだよなあ……。良かったですよ。うん。

  • 鑑賞日 2017/10/22

    イメージ映画とまでは言わないが

    不必要に思えるカットが目についたし、 全体にセンチメンタルすぎやしないかと辟易した。 答えを出さない映画は、弱い。 「どのように生きるかは自分で選べ」と教えられた主人公は、 この先どのような人生を生きていくのか。 自分には、夜の月明かりの下に佇む主人公の姿しか 見つけられませんでした。

  • 鑑賞日 2017/4/3

    感情のコラージュのように描く

    まさかの封筒取り違えで話題となったアカデミー賞で作品賞を受賞した作品で、これはストーリーだけを追っていくと、ヤク中の母親を嫌いながらもヤクの売人の男を父親のように慕う少年が、いろいろあったけど、成長して自分もヤクの売人になっていた、というよくあるお話しなのですが、この成長していく主人公の一人称の視点だけで描かれていて、その微妙な心情の流れを追うことで、一人の男の半生が、環境、性格、感性によってどのように影響されていくのか、ということを感情のコラージュというか、万華鏡のように描いているのが個性的で、そのように描くことで、ゲイであることを隠して生きてきた主人公が、自分に対して素直になっていく過程をじっくりと観せて、観ているこちらも、その感情の流れに普通に納得させられていくようで、そのようなところもなかなか見応えがありましたね。

  • 鑑賞日 2017/10/5

    「子どもは親を選べない。それは当たり前だけど、最悪な親の元に生まれて逃れられる年齢まで例えば18年。大人になってからの18年も長いけど、子どもの18年は本当にものすごく長い。そんな18年もの間、傷つけられ続けたら真っ当な人格になるわけがない」 「同じ人種しかいない日本の普通の日本人としての自分に、人種差別というもの感覚がほとんどない」 「どんな最悪な母親も自分が母親であることに誇りを持っている」 。。。などなど。。。 主人公の黒人少年シャロンの人生の、少年期、思春期、大人になってからの人生を淡々と描かれているだけ。ストーリーに難しい技巧はそれほど使われていない。 なのに、映画を観ている間に次々に自分の中に悟りをみつける。 そして、最後のシーンでは号泣させられた。 昨日観た「君の名は。」では、号泣を期待したがらも泣けなかった。ものすごく考えられたストーリーは、映画の名作の要素のひとつではあるが、必ずしもそれが必要とは限りないということを感じた。

  • 鑑賞日 2017/10/4

    ブラックがブルーになる瞬間。

    B・ジェンキンス監督が原案者と脚本を書き、一人の黒人を少年、ティーンエイジャー、 成人の三つのステージに分け、魂の彷徨を描いた。 パート1で出る黒人フアンが、いじめられっ子のシャロンを可愛がる。キューバ出身で ヤクの売人をしているが、ネグロイドに誇りを持っている。人類は黒人から始まり、 月明りの時は黒人の肌がブラックからブルーに見えることを教える。これは教育だ。 そしてシャロンの置かれた環境が語られる。母親はヤク中で、売春でしか稼げない 最底辺でうごめく絶望的な層。シャロンは愛なき世界で鬱屈し、自分自身の閉じこもる。 オカマとののしられてイジメられるシャロンに、自分の人生は自らが決めろ、とフアン に教えられる。そんなシャロンの唯一の友達がケヴィンだった。 パート2、3でシャロンとケヴィンの友情と愛が綴られる。この二つの時代はピッタリと 重なるが、1のエピソードの出来栄えの方がいいのではないか。デリケートな題材を 丁寧に描写するタッチは、黒人監督ならではのもの。アカデミー会員にはプラスの力 となった。 最初のシャロンは無であった。愛情を注がれることなく、犯罪が蔓延する環境、 虐げられた階層がさらに犠牲を孤立した下層に求めるイジメ、シャロンは環境によって 成人の形が決められた。暗夜行路に唯一浮かぶ月明りのような愛に、自らのルーツを 求めたのだろうか、切ないラストシーンとなる。

  • 鑑賞日 2017/9/30

    アイデンティティの大切さ

     画面にはほとんど黒人しか登場しないいわゆる黒人映画で、てっきりまた人種差別がテーマの映画だと勝手に思い込んで見始めた。アカデミー賞を取る黒人映画といえば大方差別がテーマとなっているからだ。でも本作はちょっと違った。確かに差別は描かれているが人種のそれではなく、もっと普遍的なものにまで及んでいるように思えた。黒人映画に新しい視点を持ち込んだユニークな内容の映画ともいえる。  息子の面倒も見ずにヤクに溺れる母、オカマと罵り何かと言うと虐めを繰り返す級友たち、といった最悪の環境で育った少年シャロンには居場所がない。そんな彼に優しく接してくれるファン(マハーシャラ・アリ)に対して父親のような慕情を覚える。彼のいくつかの教えが映画の重要なテーマと結びつく。自分の進路は自分で決めること、たとえゲイであってもオカマとは呼ばせないこと・・・といった発言の裏には自分というアイデンティティを大事にしろというテーマが隠されている。それでこそ月夜の砂浜で黒人もブルーに生まれ変わることができる。  このファンという男は第一章にしか登場しない。その後亡くなったらしく後半には顔をみせない。しかし彼の教えは主人公シャロンの心の内に最後まで生きづいている。わすかな出演でもそれだけこの映画にとって重要な役割を果たしているが故のアカデミー賞受賞であろう。ヤクの売人という反社会的な立ち位置であるにも関わらずシャロンには目をかける。売人という仕事に後ろめたさを感じているあたりにまだ救いがある。けしてどっぷりつかっているわけではない。日陰者に残された微かな良心。それはやがてシャロンにも受け継がれるだろう。  第一章でいじめられっ子の成長譚としてスタートしたかのように見えた物語は第二章であっさりと愛の物語へと転換させられる。追い詰められた少年が冷酷なストリートで抑圧してきた自分の本来の姿をみせるシーンはなかなか感動的だ。そして成人した第三章ではヤクの売人として一家をなしたシャロンの見た目の凄みとは裏腹に抑えきれない慕情が溢れ出しているのを見逃せないだろう。これまで人種差別という一面的な側面で語られることの多かった黒人社会に新しい視点を持ち込んだユニークな映画であり叙情的なタッチの色使いとショットの数々に新鮮さを覚えた。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    いい映画だけど.... 特に人生変わらないし、映画を見る意味でもないなぁ。アフリカンアメリカンやゲイに対する意識がよくわからないせいもあるけど、やっぱりトランプ効果かなぁ。

  • 鑑賞日 2017/9/20

    映像が好きだった。 もう一回ゆっくり見て、色々かみくだきたくなった。

  • 鑑賞日 2017/9/16

    自分の人生を自分で選び取るということ

    自分の人生を自分で選び取るということの難しさを痛感させられた映画だった。主人公は流れに身を任せて薬の売人になってしまったけど、最後には自分の人生に向き合いはじめたように思う。マイノリティであればあるほど、世間の価値観に抗って生きるのは難しい。でもなんとか抗ってで生きようとする姿がこんなにも美しいということが伝わってきた。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    長く回せば良いってもんじゃあ、、、

    いい映画なんじゃないですか。ただし頭に「どうでも」が付きますが。 一番感心しなかったのは冒頭の長回しで、もちろんそれ自体は別に良いのですが、カメラが途中で被写体を中心にやたらグルグル回るのがまず意味不明なのと、止まった時に被写体にピントが合っていない→合わせようとするものの中途半端なまま再びカメラが動き出す、という流れに「何これ?ルーズすぎひん?作品賞やのにこれでええの?」と疑問だらけです。しかも同じようにピントが合っていないショットが他にもいくつかあったため、最終的に「もうどうでもいいや」って投げ出してしまいました。何でしょう、こういうのが生々しい迫真性を映画に齎すとでも思ったのでしょうか。僕には手抜きにしか見えませんでしたが。もうひとつ、少年が男性に抱かれて海に浸される、予告でも使われている印象的な場面についてですが、物語的には本当にどうでもいいところで「針小棒大」という四字熟語が頭に浮かびました。典型的な「かっこいい映像が思いついたから撮ってはみたけど中身がまったく伴っていなくて作品にとっては不必要(どころか邪魔)な場面」だったと思います。 誤解されそうなのでフォローしておくと、内容的には「どうでもいい」なんてことはなく、トランプ政権下のいままさに撮られるべき、意義のある映画であるとは思います。周囲の人間や社会が人に対して施してしまう規定や決めつけ、それにまつわる偏見や差別ときには暴力、といった問題に真摯に取り組んだ意欲作です。しかし先に述べた理由から、個人的には映画としては少なからず「甘い」ところがあると感じましたし、そもそもこの内容で2時間は長いと思います。ルーズさを排して、映像に凝るのを控えたら、同じテーマ、内容を、45分間でじゅうぶん描くことができるのではないでしょうか。

  • 鑑賞日 2017/9/20

    あるひとりの、繊細な男の物語

    あるひとりの、繊細な男の物語。少年時代、ティーン時代、青年時代の3つの時代を通して、主人公・シャノンの心や体のうつろいが描かれる。それは四季の変化のように穏やかだけど、うつろわざるをえないものだった。役者たちは3つの各パートでリレーのように演技をつなぐ。各人けして登場シーンは長くはないにも関わらず、誰もが印象的。特に、アカデミー助演賞をとったマハーシャラ・アリがよかった。表向きはタフなギャングスタでありながら、シャノンに細やかな愛情を持つ彼の存在は、青年時代のシャノンに通じていくものがある。観賞前には、「黒人」や「ゲイ」といった宣伝キーワードがかかっていたが、そんなは不要だったと、鑑賞後に思った。

  • 鑑賞日 2017/9/19

    子供の頃の深い悲しみと不自由さと、それを抱えて生きる大人の苦しさの描写が素敵だった。深い絶望から解放されたばかりの二人が、戸惑いながら向き合うラストがとても良かった。良い映画。浜田省吾の「悲しみは雪のように」を思い出した。ジョジョ五部っぽくもある。 フアンのキャラクターが好きだ。いつか希望が訪れるから、自分の道を歩いていけって教えくれる人。

  • 鑑賞日 2017/9/18

    これがアカデミー賞?

    芸の世界は偉そうに政治に関与するな 普通はララランドだろ ウォーレン・ベイティもわざとだな 気持ちはわかる

  • 鑑賞日 2017/9/18

    変わるもの、それでも変わらないもの。

    ラ・ラ・ランドと競ったあのアカデミー賞での話題が大きいわりに、どのような作品なのかわからなかった今作 ツタヤのレンタル解禁日に合わせて視聴 主人公のシャロン自身のこと、そして母のことに悩む黒人少年の話を三部に分けて映していく。 シャロンは幼い頃から同性愛の傾向がありそのことで周りにイジメられている。イジメられている最中偶然ヤクの売人フアンに出会い父の代わりに人生の生き方を教わるが……何も改善しないまま少年時代は終わる。 地元で進学した彼は相変わらずイジメにあい母の薬物依存は強くなっていた。そして頼りのフアンは死去。少年時代からの友人ケヴィンに恋をするも周囲のイジメにより破綻。歯止めが効かなくなったシャロンは事件を起こし少年院に送られる。 大人になったシャロンは少年院で鍛えられムキムキマッチョメンなヤクの売人になっていた。母、そしてケヴィンからの電話があり彼らと再開する。過去そして現在と向き合いながら。 少年時代・高校時代・青年時代の話と進んでいくわけだけど、その中でガラっと変わったりものがあったり逆に変わらなかったりする。シャロン自身やその周囲だけでなく取り巻く社会もそう。何かを決心しようが取り巻く社会は変わらない。第四章があったとして、彼らはどのような生活を過ごしているだろうか。彼はヤクの売人から抜け出せているだろうか。 同性愛や鬱蒼としたストリート街の映画。画作りは几帳面に作られてる印象。アップでカメラに向かうカットやわざと周囲をボカしてシャロンにフォーカスするシーンが非常に多い。 第二部のケヴィンに殴られ後日シャロンが学校に向かうシーンで自分の中で留めていた鍵がカチカチと外れていくかのように開いていく扉のシーンがお気に入り。あそこはコンサートが始まる前のオーケストラ楽団が音慣らしをしているかのような音楽が一体何が始まるんだ感を強めていてなお良かった

  • 鑑賞日 2017/9/16

    ポスターが

    3世代の顔になっていることに鑑賞後に気付く。確かにブラックが美しく映える映像美であった。イスで一発ぶっ飛ばしたくらいで少年院に入れられてしまうものなのか。

  • 鑑賞日 2017/9/16

    本年度のアカデミー作品賞

    劇場で見逃していたのでビデオレンタルが開始になって早速見ました。本年度のアカデミー作品賞なんですよね。うがったものの見方をしますが、これそれってトランプ大統領へのあてつけじゃないですかゲットして。感動するものと思ってみたんですが、あまりよくなかったです。なんだこんなもんかってないようですね。

  • 鑑賞日 2017/9/15

    アメリカ映画界の幅広さを感じる「自然な一人の男の成長期」

    今年アカデミー作品賞を獲得した作品。 あの作品発表の作品名取り違え事件となってしまった映画。 3部構成で、「1.リトル」という少年期、「2.シャロン」という学生時代、「3.ブラック」という大人時代から成る。 一人の黒人少年の成長物語であり、彼の友人も“シェフのおすすめ”を提供してくれるほどお互いに成長していた。 これ以上は記載しないが、3つの時代には時間差があるのに演じる俳優をそれぞれ見つけるというアメリカ映画界の幅広さを感じる「自然な一人の男の成長期」だったと思う。

  • 鑑賞日

    まとまらない作品を月下の抒情で逃げている

     原題"Moonlight"。タレル・アルヴィン・マクレイニーの半自伝的戯曲"In Moonlight Black Boys Look Blue"(月光に黒人少年は青く見える)が原作。  マイアミのスラム、リバティ・シティの少年の成長を3部に分けて描く。「1部・リトル」は少年の綽名、「2部・シャロン」は少年の本名、「3部・ブラック」は少年が大人になってからの通称で、それぞれ子供、少年、大人の時を描く。  内気な少年は母子家庭で、母(ナオミ・ハリス)が売春で生計を立てているために、いつも友達に苛められている。唯一の仲良しがケヴィンで、高校生(?)になって性的関係を持つものの、いじめっ子に命令されたケヴィンに殴られたことが発端で「力には力を」を決意、いじめっ子を椅子で殴り少年院入り。  出所して大人になると、肉体を鍛えてアトランタの町の麻薬の売人となるが、ケヴィンからの電話でマイアミに戻り再会。失ったかつての自分を取り戻す予感でラストとなる、というのが大筋。  掃溜めに靏だったシャロンが、掃溜めの環境に負けて銀蠅となるものの、鶴の心を取り戻すという話で、その鶴が月光に浮かぶブルーの少年ということになる。  最初に彼のブルーを認めるのが、銀蠅の親玉だったフアン(マハーシャラ・アリ)で、不幸な境遇にあるリトルにそれが欺瞞と知りつつ手を差し伸べる。マハーシャラ・アリの演技は作品全体の中でも際立っていて、アカデミー助演男優賞を受賞。全編通しのナオミ・ハリスはアカデミー助演女優賞。  スラムの黒人社会の貧困と犯罪の再生産サイクルを基調としながらも、テーマとして描けているわけでもなく、そうした環境に生れた一人の少年の半生記とするには感傷主義以上のものはなく、ボーイズラブとしては二人の感情描写が不十分。まとまらない作品を月光に黒人少年は青く見えるという抒情で逃げている。  アカデミー、ゴールデングローブ両作品賞の受賞は、前年、白人主義を批判されたハリウッドが、ほとんど黒人しか登場しない本作に下駄を履かせた結果か。

  • 鑑賞日 2017/8/20

    主人公のシャロンが大人になってゲイからどんなに変わったのか引張た割には体は逞しくギャングになったがゲイは変わらなかったという結末が不満である。

  • 鑑賞日 2017/4/16

    言葉で説明出来ないこの感情こそ映画を観る醍醐味。

     予告から漂う間違いない感、  ただならぬ雰囲気に期待して観に行きました。  今年ベスト級の予告!  画面のルックが凄くて上映時間約2時間  全ての画面が完璧!  音楽もとても良かった。  主人公が歩いていく背中を  カメラが追っていくシーンが非常に多くて  ガス・ヴァン・サントのエレファントを思い出した。  愛を受けず、自分の居場所を見出せずに育った主人公は  うつむくクセがあるのですが、  うつむいた顔を起こして正面を観る顔が何度も  非常に印象的に使われている。  この顔が非常に良いんです!  というか顔のアップが結構多くて  そのどれもが非常に良いのです!  大人になったシャロンはヤクの売人としてのし上がり  筋肉という鎧をまとって虚勢を張っているけれど、  本質的には変わっていない。  大人期のたぶん最初のショット、  口元の金歯のアップからカメラがひいていき、  フアンが頭に被っていたものと同じものを被るシャロン。  この画だけで、あーヤクの売人として成功したのね。 「自分の人生は自分で決めろ、絶対に人に決めさせるな。」  と幼年期にフアンに言われていたけれど、  これが彼が選んだ人生なのか。と思って観ていると  ケヴィンとの再会。  シャロンはここではないどこか、  遠くを見ているような顔をしている。  その遠くとは、過去。  居場所がなかった自分、  泣き過ぎて水滴になりそうな彼にとっての  心許せる相手がいたあの頃  を観ているように感じました。  彼はケヴィンとの人生を選ぶのだろうか。  そしてヤクの売人から脚を洗うのだろうか?  俳優が凄かった。  幼年期を演じたアレックス・ヒバートの目が凄い!  愛を受けずに育った感じが伝わってくる。  前述しましたがやっぱり顔も凄い!  特にうつむいた顔を起こす顔がとても印象的。  青年期を演じたアシュトン・サンダースは  若干なよっとした感じがあり、  前述しましたがやっぱり顔が凄い!  特にうつむいた顔を起こす顔がとても印象的。  大人期を演じたトレバンテ・ローズの鎧のような筋肉、  あとやっぱり顔ですよね。  特にうつむいた顔を起こす顔がとても印象的。  ヤク中母役のナオミ・ハリスが超ヤバい!  特に青年期のヤク中が一番ヤバい状態の  ナオミ・ハリスがとてつもない!  それだけに大人期のヤク中を克服?療養中?で  正気を取り戻したナオミ・ハリスが痛々しいのですが…。 「本当に最低の母親だった。  必要な時に愛を与えなかった。  だからあなたに愛してくれとは言えないけれど、  私はあなたを愛してるわ。」と自業自得ながらも痛々しい。  父親代わりのような存在となるフアンを演じるのは、  ハウス・オブ・カードでケヴィン・スペイシーから 「権力より金を選んだ男」的な言われる方をされる  レミー・ダントン役のマハーシャラ・アリ。  その奥さん役は歌手のジャネール・モネイ。  いつもの彼女はかなり特徴的な髪型なので、  女性としての性的な魅力を振りまいていないように  思うのですが、今作では濃密にその魅力をふりまいている!  アーティスト時はこんな感じで  自分のイメージを作っているのですが。  作中では良い女で巨乳でエロい!  自分が青年期のシャロンだったとして、  未亡人となった彼女の家にいってあんな風に優しくされたら  間違いが起らないとは言い切れない!(←アウトな文章) (ジャネール・モネイはヒドゥン・フィギュアズに  主要な役で出てるのね!)  ヤクの売人の妻であんなに良い女なら  旦那が亡くなった今、  敵対する勢力から狙われたりしないんですかね?  ぐるぐる回るカメラ、  そこに映し出されるケヴィン。  その先にケヴィンが観るもの。  主人公が非暴力非服従的なガンジースタイルなだけに、  余計に観てる観客として厳しい。  あの状況で何度も立ち上がるのは  裏切られた思いに対しての怒り  からくるものではないでしょうか。  オープニングでもグルグルカメラが回って  いじめっ子という描写があったので、  主人公が多数からイジメを受ける  主観映像的な見せ方をしている。  難しい映画ではないと思うのですが、  全て答えが提示されてすっきりするようなタイプの  映画ではないこともあり、  見終わって非常に心がザワザワしています。  この言葉で説明出来ない感情、  これこそが映画!!映画を見る喜び!  映画史上黒人を最も美しく撮った映画  というのも大納得の美しさでした! コピー  月明かりで、お前はブルーに輝く。

  • 鑑賞日 2017/7/29

    アカデミー作品賞

    アカデミーの事件のせいで「ラ・ラ・ランド」と比較されがちであるが両作品は相反するものだと思う。 こちらを好きな人はあちらが苦手、あちらを好きな人はこちらが苦手といった感じで両方好きって人が少ない気がする。 自分的にはあちらの方が好きなタイプである。 繊細なストーリーではあるし役者も繊細さが良いとは思ったが三人目でいきなりのガチムチとはw 黒人のゲイはガチムチがテンプレなのか? そんなことを考えているともうダメだった。 そもそもゲイを理解できないので自分には無理。 そもそもこれが白人の男女のストーリーに置き換えると他愛ない映画になりそうである。 黒人でゲイなことに意味がある作品だろうけど作品賞ってほどか?それはそれで差別じゃね?と疑問にはなる。

  • 鑑賞日 2017/7/18

    周りに流されるか否か

    1人の黒人の男を、少年期、青年期、成人期で描く。 分かりやすい3つの構造になっている。 少年期から、オカマといじめられる。母親はドラッグ中毒。 ヤクの売人に世話になり、その後の人生に大きく影響を与えることとなる。 タイトルの「ムーンライト」=月明かりの話がテーマの肝。 周りに流されず、自分は自分で決めろ。 親友と自分との違い。 まさに、周りに流されてはいるが、堅気の仕事があり、小銭しか稼げないが子供もいて、以前のような不安はない。 一方、主人公は金はたくさんあるが、ゲイであるため、いや、それよりももっと深刻な、本人にとっては、もっと大事なことのため、連れ合いはいない。 だからこそ、ラストのシーンになる繋がるのだろう。 非常に単純明解なストーリーではあるのに、 (構成も分かりやすい) そこにある結論は明解ではなく、 こちらに問い掛けるようなものになっている。 どう捉えるのか、月明かりを当てて見える色が本当の色なのかどうか、観る人間次第である。

  • 鑑賞日 2017/4/13

    色味を操作できる技術があるらしく、この作品で見られる肌の色もその手にかかったものだという。確かに映像きれいだった!肌の色に艶があって青みがかってて。思わずみとれてしまった。 抑圧された生活に手を差し伸べてくれる存在って大事。 それぞれの時期を違う俳優が演じているのに、歩き方や視線の置き方で同一人物とわかる。 ナオミ・ハリスの年の取り方もメイクアップ見事! 金歯って着脱式なんだという発見。笑 ブラピはプロデューサーとしても素晴らしい作品を多く生み出していてすごい!

  • 鑑賞日 2017/7/5

    『ムーンライト』暗い闇の中もがく“リトル”

    黒人の少年リトルと青年シャロン、麻薬売人ブラックの成長物語。 最後は、ケヴィンと体を寄せ合い物語は幕を閉じる。 本編ではマジックアワーのようなものとして、月明かりがその役目を果たしている。 月日の移り変わり、場面転換の時にも丸い青と赤の光が登場しており、シャロンの心情の変化を表す月のようだ。 本編では日の目を当てられることの少ない問題が描写されている。麻薬、アダルトチルドレン、虐め、LGBT、人種差別…普段口にすることが躊躇われる欲に塗れた人間の「影」の部分、そしてそこに当たる僅かな「光」。闇の中、海の中で溺れそうになったとしてもそこに希望の光があれば、生きていくことは出来る。 麻薬売人でありながらシャロンの育ての親として生きるフアン。 麻薬に心身を蝕まれながらも親としてシャロンを愛そうと努力する母親。 親友でありながらグループ内の圧力に負けシャロンを殴り、シャロンが刑務所送りになるきっかけを作ったケヴィン。 そして、純粋な心を持っていたが裏切りにより、麻薬売人へと身を堕としたシャロン。 この物語では、それぞれが何かを抱え、その何かに勝つことが出来ずに年を経て、しかし最終的に平穏を取り戻す。暗い海に不安を抱え漂いながら、月明かりを頼りに浜辺へ這い上がる。 きっと、誰も悪くないのだと思う。 不可抗力に抗うことができずに、一時は間違った方向へ流される。けれども希望を手繰り寄せて日の目を見る。 もしかしたら、彼らが見ているのはまだ太陽ではないのかもしれない。 ただ、暗黒の闇の中にいる訳ではないのだ。 シャロンが最後、実父に会おうと会わなかろうと、隣には別の誰かが必ずいる。 心の中の小さなリトルを愛する存在はいる。 真っすぐとした眼差しで見つめていれば、きっとどこかに辿り着く。 これはそんな物語だった。

  • 鑑賞日 2017/4/2

    担当記事③

    映画感想レビュー&考察サイト 「Cinemarche-シネマルシェ-」 https://cinemarche.net/drama/moonlight/

  • 鑑賞日 2017/7/3

    おかま?

    この問いがやがて分かる。この映画が何故評価されるのか私には分からない。

  • 鑑賞日 2017/6/29

    瞳の輝き

    あらゆる差別を背負って生きる主人公。輪廻転生。ぐるぐる回るカメラ。麻薬ディーラーと同じ人生。しかし、持って生まれた月夜に輝く美しい黒い肌。どんなに風貌が変わろうが瞳の輝きも変わらない。月光により僅かに照らされた人生の輝き。

  • 鑑賞日 2017/6/25

    月光

    三人のシャロン。 外見は違うのに、伏せがちな瞳に宿るものが同じ。 マッチョに金歯のイカつい鎧の奥に“リトル”がいる。 観る側にそう感じさせるたしかさに感嘆する。 「自分を周囲に決めさせるな」 けれど、繊細な心をむき出しのままでは、“ブルー”も“リトル”も生き延びられない。 フアンそっくりなシャロンの現在は、フアンの言葉のある種の実現ではあるが、それはあまりに切ない。 それぞれ大人になったシャロンとケヴィン。 このレストランでのやりとりがとても好き。 ふたり寄り添うラストシーン。 これが救いなのかは分からない。 けれど、シャロンの変わらぬ心がケヴィンに届いているのなら、 月の明かりは儚いだけではないのだろう。

  • 鑑賞日 2017/4/5

    秀作

    美しい映像で様々な感情を表現していく丁寧な映画。

  • 鑑賞日 2017/6/22

    月明かりほどの光

    黒人差別の話と思い込んでいたら、違っていた。しかし背景には黒人差別があるから皆貧しくて不当な仕事を営んでいて、学校もあんな状態なのかもしれない。白人は一人も登場しないし。 主人公シャロンの人生は家族、自分自身の問題、いじめ・・・というようにあらゆ障害があり、八方塞がりだ。観ていて苦しく切なくなるばかり。三部構成でシャロンが成長するごとに違う役者が演じ、似てないだろと思うが、濁りのない純粋な瞳だけが共通点か。 最後に思った。彼の人生は悲しいだけのものではない。母親を始め、薬の売人フアンと彼の愛人テレサ、友人のケヴィンには本当に愛されていたのだから。 最終章のケヴィン、プリンスっぽいセクシーさが魅力的だった。

  • 鑑賞日 2017/6/18

    黒人のボーイズラブ

    いろんな問題が物語に散りばめられてる。同性愛なのか友情なのか。月明かりに照らされた黒人の肌は、確かに美しい。

  • 鑑賞日 2017/6/17

    暗澹

    この手の物語は嫌いだから観ないつもりだった。が、「ララランド」とアカデミー賞を争った様だと言うことで観た。 結果予想よりは穏やかだったが、嫌いな物語だった。 時間の流れは穏やかに、物語も穏やかに。キャラクターも穏やかに堕ちていく。 これが落ちて「ララランド」がアカデミー賞を取るなんて事になっていたら…。勿論、アカデミー賞を映画を観る指針にはしていないけれど。アメリカ映画界は大丈夫なんだろうか?

  • 鑑賞日 2017/6/11

    いい映画だけどカメラに酔う。

    誰もが避けて通るようなマッチョの売人になっても、その強靭な筋肉の内側には内気な''リトル”が今もいる。高速を走るシャロンが、隣に座るケヴィンの言葉を封じるようにカーステレオのボリュームを上げるシーンが切なかった。 ただ、映画はまあまあ良かったのだが、カメラに酔った!

  • 鑑賞日 2017/6/6

    シャロンて生きにくそう。黒人で片親で、母親はクスリ中毒で、ゲイでイジメられっこで。幼い頃出会ったホアンが救いだ。こういう大人と出会えば、きっと生きていけるのかな。 ケヴィンが、バイセクシャルでよかった。素朴に、アメリカってこわい、とか地味な感想を持ちました。 高校でレゲエのイジメっ子がほんとチンピラみたいで怖い。ケヴィンが周りからノセられてシャロンを殴り、シャロンも珍しく怒って、復讐する(この時だけは歩き方が違う!)。ここは気持ちいいが、どうしてこれまで長い間やりかえせなかったの…!?とむなしくもなる。 大人になって再会する2人。どうかここから少しでも幸せになってほしい。ケヴィンの息子を一緒に育てるとか。 黒い肌ってキレイ。特に大人になってからのブラックの寝ているシーンなんて、筋肉すごいし、見とれました。

  • 鑑賞日 2017/4/2

    現代のアメリカの断面か?!

     正直、アカデミー賞を何故受賞したか、理解に苦しむ本作。  僕がアカデミー会員なら、『ライオン 25年目のただいま』に投票するだろう。  現代アメリカの黒人や白人でない人々の苦悩や現状を活写して見せたことに意義があるのだろうが、物語になかなか救いが感じられなかった。

  • 鑑賞日 2017/5/25

    登場人物の心の機微を非常に丁寧に描いているので、ゲイの黒人というテーマでも全く違和感なく共感できる。 浜辺でのファーストキスに至る流れも自然。手のひらにほとばしった精液を砂でぬぐうのが、よくぞというシーン。 ついに自ら麻薬の売人になり、かつてとは全く異なるいかつい容貌になっているシャロンに驚くが、旧友からの電話に純粋な恋する顔に変わるのがすごい。 年老いて穏やかになった母親との再会。売人になったことを責められ、涙を流しながらタバコに火をつけてやる。 コックになった友人との食堂での再会の長いシークエンスが素晴らしい。美しい調理シーン。そして主人公を迎える友人の優しさ。ふたりの絆が伝わる。友人の部屋での「あの時以来、他の人には触れさせてない」という主人公の告白が圧巻。 背景が見えないほどのアップを強調したカメラの距離とか、演出も現代的で斬新。映像も美しい。

  • 鑑賞日 2017/4/28

    物凄い良質な小品

    これは本当に素晴らしいですよ

  • 鑑賞日

    ムーンライト

    幼い時から貧困で、体も貧弱、虐められることの多い黒人少年が、麻薬の売人夫婦に親切にされ、自己の弱さを「克服」し成長する姿を、幼少期、少年期、青年期の三時代に分けて幼い時から心の支えとなっていた友人少年との愛情の交換を軸に描く、人間ドラマの力作だ。 マイアミの貧しい家庭で、麻薬中毒の母親とのふたり暮らし、孤独を抱えながら生きて行かざるを得ない主人公シャロンは、父親のような存在となる麻薬ディーラーや親友との関わりのなかで、1人の人間として成長を遂げていく。 冒頭、麻薬売人ファンが小さくて臆病なシャロンに目をかけて保護する。複数人が集まる中、周りをカメラが何回も周回する。画面をファンに集中させることで、物語がファンを影の主人公として描くことを示唆する印象的な導入部だ。 親友の「裏切り」、薬物中毒の母親に嫌気を指し、虐めに激しく復讐し少年院に入ったことで自ら麻薬売人に堕ちる運命。マハーシャラ・アリが好演するファンの人生が、シャロンと重なる。弱い貧しい境遇の男子が、理不尽扱いに耐えかねて爆発、屈強な大人に成って麻薬犯罪に手を染める。フアンは幼いシャロンに自分の歩んだ道を見たに違いない。シャロンの人生は、最後まで語られないが、更生したケヴィンのような堅気の人生は送れず、多くの人に憎まれ、早い死を迎えるのだろう。最近、犯罪や犯罪者を美化するモラルハザード的作品が散見されるが、本作は麻薬犯罪を決して容認はしていない。 月明かりで、お前はブルーに輝く」。どんな人でも、月光の下でそれぞれが持つ個性がより輝く。砂浜での交歓は決して生々しくは描かれない半面、月光の輝きが、主人公たちの肌を刺すとき、罪人の贖罪儀式のように、悲しく侘しくも輝く。満月が映える画面が見事だ。人種・同性愛・貧困という「三つの苦難」を乗り越えようとするマイノリティ青年の成長と厳しい未来を、三時代で複合的に美しく描く作品だ。

  • 鑑賞日

    何かと話題だった映画だが・・・

    アカデミー賞でのトラブルも含め、何かと話題の映画である。黒人、ドラッグ、さらにはゲイといった重たいテーマを扱いながらも、本質は至って簡潔だと感じた。いじめられるシャロンに対し、売人のフアンが伝えた言葉。「自分を周囲に決めさせるな」。これなんじゃないかと思う。 リトル、ブラック、ニガー、シャロン。様々な呼ばれ方をされる。フアンだって子供の頃はブルーと呼ばれた。愛称もそれぞれ、シャロンが同性愛なのも肌の色もそれぞれ。当初、重たいテーマだと感じたのは、ただそれがマイノリティなもので、簡単には触れ難いことだったからだ。この映画はそれを越えて普遍的な物語に仕立てようとしていたように思える。 海に浮かぶシャロン。フアンは「まるで地球の中心にいるようだろう?」と教える。被写界深度の浅いレンズで撮られた映像も、その中心に立つ者にフォーカスを合わせようと激しく動く。中心であるシャロンはその荒波の中を漂う。 シャロンの辿った人生は周囲に決められたものだろうか?それぞれの年代を違う役者が演じながらも、そこにいたのはただひとり。シャロン。やはりシャロンは周囲に決められた人生ながらも、自分自身を自ら決めていたように思う。 アカデミー賞の話題がなければ、ここまで脚光を浴びなかったと思われる作品だが、それはそれで良かったのかも。大勢が観て、楽しめる作品ではなく、スクリーン上と観客個人とで対話のもてる近頃では珍しい作品だ。とても個人的な物語でありながら、何か広がりを感じるこの映画。その普遍性を自らの立場から感じれる。それはそれは思慮深い映画であった。

  • 鑑賞日 2017/4/18

    解放されない魂、行き場のない生き様・・・つらい

    第89回アカデミー賞で作品賞+脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞した作品だけに、そして初めて行く映画館に、少々興奮しながら、会社帰りに寄ったのだが……。作品はなかなかに厳しかった。繊細な黒人の少年期から青年期、壮年期を描出するが、それは決して成長記でも、起死回生の物語でもない。解放できない心の行き場は最後まで見いだせないまま、映画は淡々と一人の男の生き様を映す。これが今年のオスカーか、というのが正直な感想で、渡し的にはダメだった。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    深いい〜

    ゲイは家庭や学校環境によって後天的に起こるものでもある、という解釈でいいのでしょうか。アカデミー作品賞で期待マックスで行った割には、という感じ。

  • 鑑賞日 2017/5/13

    きれいではある

    ひとつひとつのシーンの色味が美しかったです。 ただ最終的に何の話やってん、と振り返ると、ただの色恋沙汰かと。 脳内で『恋空』と同じフォルダに分類しました。

  • 鑑賞日

    フツウの映画

    これは何とフツウの映画であることか。  主人公が、米国の黒人で、貧困層で、LGBTという、これでもかというほどマイノリティでありながら、その苦しみ哀しさに強い共感を覚えるのは、それが普遍的であるからだ。いや普遍の部分に、注意深く柔らかな光を当てて描き出しているからだ。月光のような。  主人公はただ、愛を求める。愛、と陳腐に記してしまったが、それは決して特別なものでなく、特殊でもなく、だからこそ使い古された形で、愛と言おう。主人公は、愛を求める。が、得られない。時によらず、場所によらず、人が経験する苦しみがここにある。  マイノリティの辛さはある。冒頭から描かれる。だが主人公はマイノリティであることを否定しないし、恨まないし、憎まない。隠そうともやめようとも抜け出そうともしていない。障害に立ち向かうことはあるが、彼はマイノリティをなくそうとする革命家や人権擁護者ではないのだ。彼はただのヒト。だから我々は彼を、「彼等」から、「我々」に、そして「我」として感じることができ、「マイノリティ」という強烈な線引きをそっと消し去り、共感を得ることができるのだ。  そのために、この映画は彼らの犯罪に対しての非常に近しい生活環境を美化してしまっていると言えなくもない。その哀しさはとらえられているとしても。共感性を生むための巧妙な操作と、冷たく言い放つこともできるだろう。  だが、この作品の月明りはそこまで冷たくはない。淡く、彼らの尊厳を浮かび上がらせる。それは星の輝きではなく、ヒトが皆必ず持っている生得の尊厳だ。その尊厳をもって、主人公は苦しみに立ち向かう。我々もまた同じ、前に進むには月光の優しさが必要なのだ。  それで最後に物語も、そして我々も、希望に身をゆだねることができるのだ。

  • 鑑賞日 2017/4/21

    第89回アカデミー賞作品賞受賞作。黒人とLGBT問題を扱った非常に重いテーマを持つ作品で、もちろん映画としては素晴らしいものだった。しかし作品の規模を考えると、ほとんどインディー映画というこの作品がアカデミーを受賞したというのはちょっと画期的な出来事かもしれません。前年のアカデミーで起きた人種問題やトランプ政権へのリアクションという意味合いも勿論あるだろうけど、『ラ・ラ・ランド』の明らかな粗や瑕疵がもう少し少なければ結果は違っていたかもなあ、という気はします。  ドラッグ中毒の母親と二人暮らしの主人公・シャロンの成長と物語を3つの時代に分けて描く。それぞれが独立したパートとして見ることができるので重いテーマの作品ながらテンポはいい。主人公の置かれた状況は母親のドラッグ問題、貧困だけでもキツイのにさらにセクシャルマイノリティの問題が絡む。どうにも抜け出せない。彼が選んだ人生は第三幕でその外見とともに見るものを驚かせるが、それしかなかったのだと想像すると非常に切ない気分になる。泥沼から抜け出せないキツさという意味では数年前の日本映画『そこのみにて光り輝く』を思い出したりもした。  監督は3つの時代の主人公を演じる3人に、特に共通した演技プランを与えたり会って相談させたりしなかったそうだ。なので、一人の主人公の物語でありながらどこかオムニバス映画を持ているような感じもある。しかし、本作独特の色の使い方や音楽の力によって、これはシャロンの物語なのだと思わせる。非常に上手い。  重い映画だったけど、後味は悪くない。主役に限らず、眼の演技が素晴らしいと思いました。体に「……」的な、台詞の隙間がとにかく多くて、なんとなくあだち充のマンガみたいだと思った。

  • 鑑賞日 2017/5/5

    目の演技が凄い

    全く予備知識無しで観たら、自分が思っていたのと違う話だったので面喰らった。てっきり社会派系の作品かと思っていた。 お話よりは構成や暗喩の配置の仕方が計算し尽くされていて上手い。 ブラック役のトレヴァンテ・ローズの目の演技が凄い。台詞で説明せずに目の演技で全てを表現する。

  • 鑑賞日 2017/4/5

    自分探しとは何なんだろう

     アカデミー賞作品賞受賞作。シャロンは内気な少年で、学校ではいじめられ家ではシングルマザーの母親に半ば育児放棄されていた。そんなシャロンがいじめられているのを助けた麻薬ディーラーのフアンとその恋人テレサを家族のように思うシャロンだった。高校に入ってもシャロンはいじめられていた。ケヴィンが心を許せる友たちだった。ファンは亡くなっていたがテレサは相変わらずやさしくシャロンを迎えてくれていた。シャロンはケヴィンに想いを寄せ、月夜の浜辺でお互いを触れ合うが、翌日いじめっ子グループから命じられケヴィンがシャロンを殴ることに。シャロンはいじめっ子のリーダーを椅子で殴り倒し少年院へ。大人になったシャロンは肉体を鍛えフアンのようにディーラーになっていた。料理人として働くケヴィンと再会し、お互いの境遇に嫌悪するのだったが、月夜の浜辺で二人の気持が重なるのだった。  育児放棄、イジメ、麻薬、ゲイそして黒人といったマイノリティのオンパレードでしたが、そのメインテーマは自分を見つけることで、エンタメからは程遠いけどアカデミー賞らしいといえばそんな作品でした。逃げ回っていたシャロンが立ち向かっていった結果は相手を傷つけ少年院、そして肉体を鍛えて裏社会へ。それでもケヴィンへの想いを絶ち切ることは出来ず、だれとも肌を合わせていなかったというのは半ば驚きです。そういったストイックさがないと生きていけないアメリカなんだろうなあ。そしてそれがアカデミー賞を獲る題材なんだろうなあ。月明りは人を狂気に導くと思われているアメリカでこのタイトルは何を意味していたんだろう。太陽の下でさらけ出すには時期早々なのでしょうかねえ。

  • 鑑賞日

    さえない男の話でおk?

    黒人とゲイって事でアメリカではそれだけで重いテーマになるんだろうけども、日本人の自分はその二つよりも内気で冴えない人生を送る男の話という感じで腑に落ちた。

  • 鑑賞日 2017/5/4

    私にはピンと来なかった

    とりたてて新しいテーマに感じなかった。 少年期から大人になり、少し昔を思い出すようになる年までの人生をセクシャルマイノリティやネグレクトといった問題を交えて進んでいく。 今までそういった作品はあったのでなぜこの作品がアカデミーを取るようなものだったかよくわからない

  • 鑑賞日 2017/5/4

    さすがアカデミー賞

    タイトルとポスターであまり興味持てなかったけど、コムアイちゃんの薦めで観たらマジ良かった。 黒人、LGBTを通じて人の中にある弱さや温かさを感じさせるドラマでした。愛と誇りを大切にする、自分の人生は自分で決める。もっと自由に自分らしく生きようと思わせてくれる作品でした。

  • 鑑賞日 2017/4/25

    救いはないが絶望もない。

    サンフランシスコへの機内で見た2本目。 ララランドじゃなくてこっちがアカデミー作品賞かー。じわじわっといい映画だけど、どこか物足りないぞ。 誰も絶望的に不幸というほどではなく、胸の奥深くにいろんなものを持っているけど、それぞれ懸命に前向きに生きてる。これでいいんじゃないか、という気にもなる。 無口なシャロンと朗らかなケヴィン。救いはないが絶望もない。淡々とみんな生き延びていくのだ。毎日私は会社に通い、彼は調理をし、彼は薬を売る。 でもちょっと、終わり方が急だと思わない??

  • 鑑賞日 2017/4/7

    暗闇の中の光

    オスカーを争った「ラ・ラ・ランド」とは対照的に静謐な作品。主人公が寡黙なので、台詞が少ない。なのに自分の性に目覚める繊細な感情や、愛する人と共に過ごす時間の胸の高鳴りが、生々しく伝わってくる。 「ムーンライト」というタイトルのままに、月明かりに照らされた浜辺の場面が、とても美しい。 この映画がオスカーを受賞したのがとても嬉しい。

  • 鑑賞日 2017/5/3

    生きづらい黒人の男の子が人生かけて束の間の救いを得る話。惹きつけられてずっと目をそらさず見てたけど、面白かったけど、どこがいいかと言われるとすごく答えづらい…。でも確かに面白かった。むき出しの傷口をずっと眺めているような、そんなお話。

  • 鑑賞日 2017/4/29

    月明かりのもと、シャロンの人生は輝いていたのか

     今年の2月のアカデミー賞受賞式、歴史に残る言い間違いの末、「作品賞」に輝いた「ムーンライト」、作品賞の他に「脚色賞」、「助演男優賞」を受賞した。 本作は、マイアミを舞台に、一人の黒人少年が自分のアイデンティティを模索しながら成長していく姿を描くヒューマンドラマ。 特徴は主人公を少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成に章立てして、主要な二人、シャロンとケヴィンをそれぞれ違った俳優が演じているところだ。 マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「リトル(チビ)」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラ(ナオミ・ハリス)から育児放棄されていた。いつものようにいじめられ空き家に逃げ込んだところを、麻薬ディーラーのフアン(マハーシャラ・アリ)に助けられる。はじめは何も話さなかったシャロンだったが、いつも優しく接してくれるフアン夫妻に、次第に心を開くようになる。学校で唯一心が許せたのは男友達のケヴィンだけだったが、高校に入りシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになる。しかし、シャロンはこの感情は自分が暮らすコミュニティでは決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいた。そんな中、ある事件が起こり、シャロンの人生は大きく変わっていく…。 少年期“リトル”というあだ名で苛められている内気な少年シャロンが、高校生になり自分の自我を確認する。しかし、自我に目覚めた故の行動が社会的にはとがめられ、罪に服することになるのは皮肉である。大人になったシャロンは、“ブラック”と呼ばれ、周りから一目置かれる存在になっているが、結局、“リトル”と呼ばれた頃に、彼を救ってくれた麻薬ディーラーのフアンと同じ麻薬ディーラーとなっている。しかも、高校の時と違って体を鍛え上げ、弱い自分から脱却して心身に鎧を纏って、その姿そのものがフアンとダブって見えるくらいそっくりなのはとても皮肉である。 また、シャロンには加えて自分が同性愛嗜好ということで、社会的な偏見とも戦ってきた複雑で苦しい現実がある。フアンの鎧を身にまとっていたシャロンの元に、何十年ぶりかにケヴィンから電話がかかってきたことから、強気の姿勢が崩れ、かつてのピュアなシャロンの顔が覗き出してくるところは見物だ。ケヴィンはシャロンに似た客がかけたある曲を耳にしてシャロンを思い出し、連絡してきたというが、二人が再会時にかかるこの歌の歌詞がすごい。この歌詞により、二人の距離は一挙にティーンエイジャーの時に戻ってしまう。  そしてお互いに歩んできた時間と歩みを吐露しあったとき、ケヴィンはシャロンを優しく抱きしめる。  結局、シャロンがフアンの言葉のとおり、自分の人生を自分で切り開いてきたのかどうかは、わからない。なかなか、自分の思うようにならないのが人生である。しかし、ケヴィンとの和解の後、月明かりのもと、遊ぶリトルのショットにより、シャロンの人生は輝いていたのだと確認できた。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    静かで穏やか。

    あのすったもんだ授賞式!?にて作品賞に輝いた作品なのだが、 エ、これが?と思うほど静謐で穏やかな流れに驚いた。決して 一つの感性では語れないような作品。好き嫌いはありそうだし、 テーマは受け取り方で幾辺に流れてゆく感じはするが、LGBTに 加えてドラッグ、貧困、暴力、いじめが描かれていても優しく、 それこそ月光に照らされたような気分になる。日本映画も最近 同じようなテーマで描かれた作品があったが(生田斗真主演の) あの静けさ穏やかさに近い。アート系になるだろうか、物語も 新味はなく訥々と場面が描かれて時代が変わる。同時に主人公 が目を見張るほど成長し(^^;最後のパートではあまりの変わり ぶりにギョッとするが、なんのなんの、彼は全然変わってない。 昔から惚れていた大好きな男に逢いに行くのだ。ソワソワしな がら、ドキドキしながら、その前に自分を苦しめた母親に面会 も果たす。この母親の「私みたいなクズになるんじゃないよ」と いう台詞に泣けるが、シャロンまであの顔でシクシク泣き出す という予想外の顛末で何とも優しい。それが〆まで続いていく… (最近のアカデミー賞は毎年何かに偏りすぎている気がしますが)

  • 鑑賞日 2017/4/30

    こっちが作品賞で良かった

    先週「ラ・ラ・ランド」を観て、あまりにも響かなかったから、リベンジのつもりで「ムーンライト」を観てきた。でも、先週と同じ気持ちになりたくないから、期待しすぎるなよ!と自分に言い聞かせつつ…(^◇^;) こっちがアカデミー 作品賞で良かった!納得出来た!!! ヤフーのレビュー見たら賛否両論で、全く受け入れられなかった人もいたみたいだから、結局は好みの問題なのかもしれないけど、私は断然こっち派だわ。 友情の好きと愛情の好きの違いなんて分からないよねー。好きってだけでいいじゃん。みたいな。 そんな軽い話じゃないんだけど、イジメと同性愛と親子の問題とドラッグとストリートと、多くが語られることなく進むから、ものすごく想像力を働かせて観なきゃいけないし、表情に隠れてる感情をどうにかして掴みたい!って思いながら観てた。 途中で、「ブエノスアイレス」の時も使われてたカエターノ・ヴェローゾの曲がかかって、マジかーーー!って興奮したんだけど、オマージュだったのね。そうよね。 初見は90点にしたけど、もしかしたら、段々この映画の深さに気付くんじゃないかなという気がする。 愛と防御と俯瞰が、静かに同時に佇む感覚。素敵だったな。

  • 鑑賞日 2017/4/29

    ”愛”を語って優しい余韻を残す

    底辺で生きる少年がヤク中の母親のもと最悪の環境で成長していく姿を描いて社会派作品の印象だが、父親代わりに面倒を見る売人やゲイを目覚めさせる親友などまさしく”愛”を語って優しい余韻を残す物語になっている。登場人物が黒人だけの作品世界だが、見事な映像で風格さえ感じさせる。

  • 鑑賞日 2017/4/2

    作品賞は過大評価

    今年のオスカー作品賞映画は、第1パートの少年と父親代わりの話を膨らませていれば、傑作になったかも知れないと思うものの、少年が己の恋情に自覚的でないまま話を進めた第2パート以降は、父親代わりの男がいきなり死んでいるという設定に違和感を覚えましたし、少年の中にあるホモセクシャルとの向き合いが中途半端にしか思えず、次第に尻すぼみになったと言わざるを得なかったのであり、わたくしには中くらいの出来の映画かと思い、作品賞は過大評価かと思えました。 今年のオスカーレースは、昨年の真っ白批判への反省と、トランプの不寛容政策への反感という両面が、民主党員が多いであろうアカデミー会員の投票行為に反映したと思われてなりません。まあ、オスカーがその年の英語映画の最高峰だった事など、大昔を除けば稀なのですから、驚くには及びませんが…。

  • 鑑賞日 2017/4/28

    貧困層を描いた重苦しい映画の救いは、主人公の活動的な描写にあると思うが、この作品の主人公は終始陰鬱でなかなか感情移入できない。自分にバイとかそういう性質が全くないので、なおさら。 子供時代はかわいらしく、母親が弱く薬中で家庭に居場所がない中、売人とその彼女との関係がなかなか良く、救いになってる。 売人も彼女もクールだが暖かい。売人は主人公に昔の自分を重ね合わせ、優しく見守ってる感じ。 売人の周りに流されるな、という教えは、自身の反省からであろう。 成長して、教えに反し、同じように売人として肉体を鍛え身構えて生きているが、唯一の親友に心を解放し、自分を見つけたというところであろうか。 ラストシーンの、売人がビーチで老人から言われたという、月明かりに照らされた「ブルー」な主人公が印象的。

  • 鑑賞日 2017/4/27

    マイノリティの世界

    こういう話だったのか。 白人社会ならよくあるかなというところ。 手持ちカメラでぐるぐる長回しのオープニングからカメラは綺麗。 ラストから物語はどう続くのだろう。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    (映)

  • 鑑賞日 2017/4/26

    役者はいいんだけど

    脚本がなぁ ストーリーは「地味」と言われているけど、 「シンプル」でいいと思う。 別に揶揄しているわけではなく、 主人公「1人」をフォーカスしていてアプローチとしてはいいと思うのだが、「1人」にフォーカスし過ぎていて、あまりに周りが背景になり過ぎている。 台詞も説明台詞が多く、あまりリアリティがない。 役者の演技はいいだけに勿体ない。

  • 鑑賞日 2017/4/26

    黒人男性版『キャロル』?

    アカデミー賞受賞は、米黒人社会を取り扱った社会派作品としての評価からかと思いつつ観たのだが、驚いたことに黒人男性版『キャロル』と言っていいくらいのピュアな恋愛モノだった。社会派的側面は重要な要素だが、物語の核は、人間がもう一人の人間に特別の感情を持ちそれが持続するという、あの不思議な現象について。加えて本作で思い起こすのは、外見は大きく成長・変化した後も、内面はあの少年少女時代のままなんだという、ある意味誰でも感じたことのあるあの感覚。頭から共感できないだろうと判断せずその普遍的メッセージを感じて欲しい。

  • 鑑賞日 2017/4/19

    主人公の境遇が辛すぎてハラハラと見守る気分。最後はそれでよかったのか。私には納得がいかないが、多分よかったのだろう。その程度の報われ方で

  • 鑑賞日 2017/4/24

    いじめ

    校内いじめのアメリカ版映画(どこの国でも同じ)。主役シャロンの成長の三段階での変化を描き、アカデミー賞作品賞をとった映画だが筋書きが単調だ。「リトル」時代のいじめに対し、なぜ麻薬売人のフアンが家にまで連れて帰り面倒を見ることになったのか。知らぬ間にそのフアンは死亡したようでその経緯も全く触れていない。高校時代に再びいじめにあうが、シャロンがいじめられる時には、教師が目撃していたのに警察ざたにはならなかったが、シャロンが復讐したときには逮捕され留置されたとは??マッチョになり麻薬売人を本業としたシャロンに昔の友人から突然の電話。それをもとにレストランを訪れる。そこで「なぜ電話くくれたのか」の質問に対する答えが、かけたレコードの歌詞。ちょっと臭い筋書きだ。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    孤独に育ってきた1人の少年を巡る小さな愛の形。アカデミーがこんなに小規模の作品にスポットを当てたことが革命的!

    学校では背が低いことから、”リトル”という名でいじめられる日々を送っていた内気な少年シャロン。彼はある日、いつもの通りに追いかけられる学校の仲間たちを振り切ると、周囲からは物騒な地域と呼ばれる地区に迷い込む。そこでシャロンを救ったのは、麻薬ディーラーのフアンだった。根無し草で這い上がってきたフアンは父親のいないシャロンを息子のように可愛がる。麻薬と男に溺れる母親に代わって、シャロンはフアンにいろいろなことを教わりながら成長していく。高校に進学したシャロンだが、周囲の状況は全く変わらない中、男友達のケヴィンと絆を結ぶ。家庭でも、学校でも孤立していたシャロンは、やがてケヴィンに惹かれて行くが。。。第89回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞など3部門を受賞したドラマ。監督は、これが長編2作目となるバリー・ジェンキンス。 今年(2017年)の米アカデミー賞最優秀作品賞作品。2000年代以降、特に、2004年の第76回作品賞の「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」以降、年々とアーティスティックというか、規模の小さい小品が作品賞になる傾向が強いアカデミー賞ですが、今年の受賞作である本作は、よりアート系の味が強い作品になったなという印象が観たとき感想でした。お話としては、1人の孤独な少年シャロンが成長していく中で出会った2人の男のうち、最初の麻薬ディーラーのフアンに父性を見出し、学校の同窓生のケヴィンには恋愛感情を抱くという話のみで、大きなことは本当に起こらない作品なのです。ただ、その単純なお話の中で、それぞれのエピソードに関わっていく麻薬ジャンキーの母親であったり、シャロンをいじめる同級生の存在が大きくのしかかることで、2人の男によってシャロンが如何に救われていくかが克明に描かれていくのです。ほぼ、寄りのアングルで作られる画づくりでも、それぞれのキャラクターのもつ心情がスクリーンから伝わってくるようです。 それにもう1つ、この映画のテーマとして感じるのが、麻薬がはびこるアメリカ下層社会の現実であったり、シングルマザー家庭という片親で育つ環境であったり、同性(ゲイ)同士の恋物語であったりという、今の社会では理解が進もうとはしているものの、まだマイノリティであり、スポットが当たらない人々の物語であるということ。そんな陽が当たらない中でも、愛であったり、幸せは着実に育つもの。この「ムーンライト」という題名はとっても素晴らしく、それを”月光”という名でまさに表現しきっていると思います。カメラフィルターによる色相調整であったり、照明の使い方であったりと、一工夫も二工夫もしているところでにアート系作品としても力が入ったものであることが分かるのです。なので、どのフレームカットもそれだけで絵になる。ラストシーンなんて、まさに圧巻です。 だけど、お話としては極普通というか、映画としてのボリューム感としては少しあっさりし過ぎているかなと思います。いい作品ではあるのですが、そこの部分だけ少し残念でした。

  • 鑑賞日 2017/4/22

    静かに余韻が残る作品。

    たまたま時間の都合がついたので鑑賞。 予備知識なしでの鑑賞でしたが、こういう作品だったのは個人的には予想外でした。 誰もがこの作品への印象として、色彩を強烈に意識した映像美を挙げるのは納得です。 個人的には、主人公の呼称毎に章立てした構成の中で、『人とは違う』というアイデンティティをひた隠し、望まざる人生を選択し、肉体の鎧で纏った第3章が、とてもエモーショナルでした。

  • 鑑賞日 2017/4/23

    自己と他者の赦しの物語

    リトル、シャロン、ブラックという三章から成る本作は、主人公と同様に決して饒舌な映画ではない。だが、瞳がすべてを物語り、それぞれの章が影響を及ぼし合い呼応する、今にも壊れそうなほど繊細な作品である。 世の中の「visitor」として、自分を抑圧し忘却しようとすればするほど、苦悩し傷ついてしまう、そんな彼の心にそっと光を当てるような寄り添い方に胸を打たれる。自分を愛してくれなかった母親、唯一自分が心を許したにもかかわらず、ゲイである自分を憎む周囲にそそのかれ自分を殴った親友。彼らはそれぞれ新たな人生を歩んでいるのに、自分は彼らを忘れられず、そして父親のような存在であった麻薬の売人と同じ道を歩んでいる。 本作は赦しの物語である。自分から湧き上がる感情を、自分の今までの人生を、そして自分に関わってきた周囲の人間を、赦し肯定することができるであろうか。月明かりに照らされる彼の心の苦行の旅。その終着点で見える景色は一体何なのか。心の琴線を終始揺さぶり続ける傑作である。

  • 鑑賞日 2017/4/13

    すぐに答えは、

    すぐに答えは出せないね。 太陽の光のようでなく、 月あかりのように生きる生き方もある、 ト云うコトか? 劣悪な環境で育った主人公が母親に裏切られ、 親友に裏切られ、 それでも彼らを許す。 誰かの光を浴びて生きているコトへの恩返しか? やはり、すぐに答えは出せないね。

  • 鑑賞日 2017/4/22

    純愛

    心が痛くなるような純愛映画でした。私にとっては。

  • 鑑賞日 2017/4/19

    黒人が主人公じゃなかったらまあ普通の話だけど、でも潮風に当たりたくなります。3人のシャロンがすごいよく似てる

  • 鑑賞日 2017/4/22

    三時代を描ききることの難しさ

    少年期、青年期、そしてその後。観ている側からしたら、行間を読むしかないのだけど、色んな出来事や心の動きが説明不足で不親切に思えた。説明し過ぎももちろんよくないけど、これはちょっと、観客に委ね過ぎでは…。映像は綺麗でした。

  • 鑑賞日 2017/4/16

    自分は何色?

    自分は何者なのか。 画面に向かって訴えかけてくるような表情が印象的です。 愛を描いているのかもしれませんが、私は一人の黒人男性シャロンを通じて、黒人のアイデンティティとは何なのかと訴えかけているように感じました。 基は戯曲のようですが、よくある戯曲作品とは違い、会話劇とはなっていない。 むしろ主人公であるシャロンの口数は少なく、表情やたたずまいから感情が伝わってくる。 黒人であっても子供の頃は何色でもなく、将来、何にでもなれる可能性を秘めている。 自分の道は自分で決めるはずなのですが、親友ケヴィンとの関係がシャロンの人生を狂わせる。 親友であるが故に愛し、そして傷つく。 第三章のブラックは、黒人は黒人でしかないと思わせる。 光だけでなく、ジュークボックスも印象的。 そして3つの時代を通じて背景にある海。 潮騒と共に、月明かりが切なく照らしているようでした。

  • 鑑賞日 2017/4/21

    人としての成長に必要なもの

    地味な地味な話なのに、意識喪失なく観れたのは、出来がいいから? 社会的な問題が人格形成にどんな影響を与えてしまうかを、いろんなエピソードをモチーフにしてうまく組み合わせてるなあと。 カメラの焦点が極端に中心の人物に合わせて背景がボヤけていたり、主人公が成長していってるのに時代が動いているように見えなかったり、主人公のシャロンが成長するとフアンにそっくりになってたり、フアンが死んだ事件は何も取り上げられてなかったり、LGBTの話が入っていたりとアイデンティティを考えさせる演出がたっぷり。 映画の作り方として、言語要素を出来るだけ抑えてる事が、私にはかえって社会性を高めるためには言語がもっと必要なんじゃないかと思えた。 アメリカ社会は本当に自分を主張しないといけなくて、それが出来ないと辛いだろう。 自分から分入って探しにいかないと味わう事も出来ない作品でした。

  • 鑑賞日 2017/4/11

    人は変わらない部分と、変わる部分とがある

    1.初回鑑賞時のレビュー2017/03/31【ネタバレなし】 ❶マッチング:消化不良。 ➋タイム誌、NYタイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、ローリングストーン誌等、全米メディアが、「2016年・ベスト1ムービー」に選出し、第89回アカデミー賞(2017)では、8部門にノミネートされ、作品賞、助演男優賞(フアン役のマハーシャラ・アリ)、脚色賞(脚本のバリー・ジェンキンズ)の3賞を受賞した話題作。 ➌貧困地域に生まれた孤独な黒人シャロンを主人公に、9歳の「Part I.:Little」、16歳の「Part II.:Chiron」、26歳の「Part III:Black」の3つの時代を描いている。 ❹小生には、シャロンの気持ちは理解出来ても、共感出来なかった。作品の良し悪しではなく相性によるものだ。 2.リピート時のレビュー2017/4/11【◆◆◆ネタバレ注意】 ■自分の評価に対し、ネット上の他人の評価が高いので、確認の為リピートした。 ❶マッチング:消化不良。 ➋この種のテーマは自分には合わないことを確信した。 ➌上記1.➌の通り、本作は3部構成で描かれているが、1部と2部で蒔いた種を3部で収穫するようになっている。上手い構成である。 ❹本作から受け取ったメッセージ:「人は変わらない部分と、変わる部分とがある」。 ❺変わるもの: ①ひ弱な少年だったシャロンが、高校時代に虐めに会い、首謀者に仕返しをしてアトランタの少年院に収容される。そこで一念発起して、心身を鍛えた結果、別人のような逞しい体になる。少年院の先輩から、ヤクの売人の仕事を教え込まれ、そこて頭角を現わし、今では、金の入れ歯を付け、高級車を乗り回している。銃を手放せない危険な仕事だが、満ち足りた生活を送っている。 ②シャロンの小遣いを奪って、ヤクを買っていた母のポーラは、今では更生施設に入っている。スマートでセクシーだった体形は崩れている。面会に来たシャロンが、ヤクの売人をしていることを知ったポーラがシャロンに懇願する:「お願いだから、ヤクの仕事は止めておくれ。馬鹿だった私みたいにならないでほしい。愛してる!」。 そこで、息子と母は、初めて和解する。 ❻変わらないもの: ①小さい時から、ケヴィンが好きだったシャロンが、少年院に送られて以来、2りは疎遠になっていた。ケヴィンは幼馴染のサマンサと結婚して男の子1人がいたが、今は離婚して1人住まい。仕事は、マイアミのレストラン(Eastside Diner)を任されている。 ②シャロンにケヴィンから電話が入る。「僕のレストランを訪ねてほしい、そして昔の僕が君にしたことを謝罪したい」と。 ③シャロンがケヴィンのレストランを訪ねる。キャデラックから降りたシャロンが店に入る前におめかしする。その様子から彼のトキメキ具合が分かる。 ④ついに再会したシャロンとケヴィン。2人の顔が輝いているのが読み取れる。この演技と演出には感心した。 ⑤食事の後、ケヴィンは、普段いつも最後にかけているジュークボックスの曲「Hello Stranger (Written &Performed by Barbara Lewis)」をシャロンに聞かせる。その歌詞にはケヴィンの想いが込めれれていた。 「久しぶりだね・・・また会いに来てくれてとても嬉しいよ・・・どれくらい経つだろう・・・とても長かった・・・僕はとても嬉しいよ・・・また君がここにいることがとても嬉しい・・・もしも君が帰るつもりならば・・・どうか昔君がしたように僕を扱わないで欲しい・・・だって僕は君が大好きなのだから・・・とても長かった・・・とても時間がかかった・・・また君がここにいることが僕はとても嬉しい・・・」 ⑥2人はケヴィンの家へ向かう。シャロンは、親密に思った人はケヴィンだけだったと明かす。2人は抱きあう。フラッシュバックで、明かりの海辺で遊んでいる若いシャロン映される。 ⑦紆余曲折があったが、2人の想いは変わらない。

  • 鑑賞日 2017/4/20

    入りこめなかった

    役者はみんな素晴らしいと思うし、ラストも嫌いじゃない終わり方だけど、「ブロークバックマウンテン」を観た時と同じような気持ち。。残念だけど入り込めないし、共感もできなかった。単純に好みの問題です。急にカエタノ・ヴェローゾの曲がかかってびっくりしたけど、場面には合っていたように思う。

  • 鑑賞日 2017/4/19

    なんて、美しい映画なのだろう。 息を呑むほど、シャロンの瞳、表情、に心を掴まれてしまったというか、心が震えた。 シャロンが欲しかったものは、お金でも、自由でも、人としての尊重でもない、愛なんだ。。。 ただ、ひたむきに愛を求める姿に涙が溢れた。 これは、ララランドのように万人受けする映画ではないし、LGBTや、マイノリティ、黒人社会の抱える闇、貧困の枠を超えた、もっと純粋な愛の映画だ。 海でフアンから泳ぎを教わるシャロン、海原に一人放り出されても生きていけるように、その後のシャロンの人生を暗示しているかのようである。 泣きすぎて自分が水滴になりそうだと言うシャロンの言葉。 ただただ、じっと耐えて、目で語り、暗闇の中でも月は輝く、そんなシャロンのような強い存在になりたいと私は思った。 フアンを演じた役者は勿論のこと、シャロンを三世代で演じた俳優達、音楽と映像の美しさ、低予算とは思えないほど、素晴らしい映画だった。

  • 鑑賞日 2017/4/15

    たとえ「ヤオイ」と言われようとも

     『高い美意識で撮られた色彩豊かな黒人映画の誕生』と題して、屈指の歴史的な名作と絶賛した、菊地成孔氏のキネ旬のインタビュー記事が説得力があって素晴らしい。(2017年4月下旬号)黒人でゲイという二重のマイノリティということや、麻薬の問題までも飲み込みながら、長い間この種の映画は、被差別に対するアゲインストのエネルギーでしか動いていなかったのに、『被差別者が高い美意識を持ってリアルも、アンリアルも縦横に使ってミニマルに語る』という奥深くてハイレベルな映画になっていると言うのだ。また、実質的な孤児であるシャロンが、代理父母に出会い、その父性愛のあるヤクの売人と同じ道を辿るが、その父が「神格」となり、「洗礼」と「浄化」を施したのだ。(裸のスキンシップで泳ぎを教えたシーンは、「洗礼」のイメージがある。)そして、それらのことが、『新鮮な色彩を持った映像で語られていくところにこの映画の真骨頂がある」というのだ。うーん、すごい見解だ。そうなんだ、と感心したのだけれど・・・  ラストまで観た私はと言えば、最後にやっと辿り着いた安らぎの場所があそこだったことには、頭では理解できても、性的マイノリティではない身には、やっぱりどうしても深い共感をすることはできなかったのだ。  一方、同じ菊地氏は、「ラ・ラ・ランド」のことを「ヤオイ」(ヤマなし・オチなし・イミなし)と酷評している。あのアカデミー賞の取り違え騒動は、『戯画的な意味で言えば、ですが、「勧善懲悪」ですよね』とまで言っている。  「ムーンライト」は映画としての完成度が高く、歴史的に画期的な作品として、アカデミー賞を受賞したのだろうが、私はやっぱり、たとえ「ヤオイ」と言われようとも、「ラ・ラ・ランド」の方が好きだなあ。古臭いストーリーでも、最初から最後まで、映画を観る楽しさでワクワクさせてくれたのですから。

  • 鑑賞日

    愛の物語

    素晴らしい。 映画が知らない世界を見せてくれるものなら、これはまさにそういう作品だ。 映画が自分の心の中を見つめさせるものなら、これはまさにそういう作品だ。 予想以上に地味~で重い展開。しかしフィルム鮮やかさを得た美しすぎる映像に見入る。色ってほんと重要。 よくあるマットで薄めの映画とは対極に、鮮やかに濃く、光を強調した映像が、ぼんやりした夢物語ではなくて確かにアメリカにある現実なのだと感じさせてくれる。その色はデジタルの作り物だとしても。 日本だと意識しないけど、ハリのある肌の老化しにくさは、白、黒、黄色の中で黒がダントツ。これはメラニンの多さと関係ある。この映画はこれでもかと黒人の肌の美しさを魅せつけてくれる。青を足されたねっとりした黒い肌は、黄金の光を放つブロンズ像みたい。 観終わった時、これは受容の物語なのだなと思った。つまりずっと続く愛の話。堕ちるとこまで堕ちても芯を失わなかった男の話。 だからこそ人種やセクシャリティを超えて支持されたのだろう。物語としては実はかなりオーソドックスであり、普遍的に人々が必要とするものだと思う。 無口な3人のシャロンがじっと見つめてくる、あんたはどうなんだ?と問いかけるように。 愛は実はぱーっとなんかしてなくて、月光に光る黒人少年のようにひっそりと、でも確かにどこかに在るものなのかもしれない、と観終わったあと、夜空を見上げながら思った。

  • 鑑賞日 2017/4/16

    苦境を乗り越えようとする人の愛についての映画

    貧困、差別、孤独、いじめ、あらゆる苦難に翻弄される黒人の少年の物語。どうあがいても変えようのない境遇の中で、それでも生きて行かねばならない彼は、自分自身と格闘し、変貌することを自らに強いる。観ていてそれがとても悲しい。だが、彼には唯一の理解者がいて、その人への愛が、彼の人生における灯火であることを知ったとき、安堵を覚えずにはいられない。これは苦境を乗り越えようとする人の愛についての映画だ。

  • 鑑賞日 2017/4/16

    アメリカ社会の現実の一部

    黒人差別は知っていたが、貧民街の社会は複雑そうだ。傷付けあって生きていくのは、相当タフである必要があることがわかった。それにしても一人の主人公を3人が年代ごとに演じるとは。深い人間ドラマだ。

  • 鑑賞日 2017/4/15

    救いはあるかないか

    救いがあるようでない。救いがないようである。 わりと最近よく聞かれる「自分らしく生きる」ということが、彼にはできなかった。できる環境が与えられなかった。 自分らしく生きることができていたなら、彼はあのような肉体になる必要はなかったはずだ。あのような職業につくこともなかったはずだ。ただ、時間を経て、彼の意志で行ったことが、相手に通じていたことが明らかになった。月明かりの中の幻のような関係がはっきりと確認できた瞬間である。

  • 鑑賞日 2017/4/3

    とにかく映像美に痺れました。波の美しさもさることながら、黒人が本当に美しい。月明かりの下の黒人が、こんなに綺麗だなんて? 最初の章は青っぽい背景が印象的でしたが、最後の章は赤っぽい背景が印象的でした。シャロンが変わってしまったことが暗示されてるような気がしました。しかし最後愛を思い出し、幼少期の青い背景で終わります。救われた思いがしました。 ストーリーは貧困いじめドラッグLGBT黒人と盛りだくさんですが、横たわっているのは深い愛の物語だと思います。

  • 鑑賞日 2017/4/14

    滅茶苦茶丁寧に作り込まれてるし、無駄なシーンが一つもないと思えるほど全てのシーンに意味がある。ただ結末だけはすきになれない。この映画で描きたかったテーマがあの結末にあることはわかるんだけど、それでもあの結末を見ると、この映画は強者の視点から描いたものだっていう印象を拭えない。

  • 鑑賞日 2017/4/14

    ヤクの売人の純情物語

     本作を観て数十年前のある英語教材を思い出した。リスニング能力を高めるテープ教材で専門家のインタビューが収録されていた。何の専門家だったかは記憶の彼方だが内容は覚えている。それによると黒人居住地区では模範になるべき大人は存在せずロールモデルとして一番マトモな大人がしばしばヤクの売人であるということだった。  黒人居住地区の問題に育児放棄の母親という悪条件と性的指向少数派という条件が追加されると何故か「ヤクの売人の純情物語」になってしまうというのが本作の最大の驚きだろう。  内容を要約した表現としては奇妙に響くが本作の感想としては他になく映画として十分成立している。特に静寂の間のようなシーンが時折挿入され映画の中の時間の流れが強く印象に残る。

  • 鑑賞日 2017/4/13

    黒人社会の抱える負の連鎖、マイノリティの苦悩、スクールカースト、などなどよくぞここまで詰め込んだものだと思うが、正直なところ、そこまで琴線に触れる物語ではなかった。あまりにも別世界すぎた。そうでありながら終始目を奪われ続けたのは、カメラ演出の妙に他ならない。大胆さと繊細さが両立し、詩的な表現力に富んだそれは、間違いなくオスカーに相応しい。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    リアルなのか!?

    マイアミの貧困層の地域で懸命に生き抜く1人の少年が大人になっていく姿がリアルに描かれていました。 観ていて心が傷んだ反面、日本に住んでいると非日常なこの犯罪世界は、映画の中の世界だけで本当にリアルな世界として実感出来ない自分もいて色々と考えさせられました。

  • 鑑賞日 2017/4/13

    意味は分かるけど

    ストーリーの意味はわかるし、理屈も分かるんだけど、特に心には響かなかった ゆっくり淡々なストーリーとか美しい映像とかも特にそこに魅力は感じなかったというか。 ただシャロンを演じる三人の目が、ほんとに似ていてそこは凄いと思った。

  • 鑑賞日 2017/4/2

    リトルがシャロンになり、ブラックになり、ようやくあの状態になって俺は俺だよと取り戻す物語。ムーンライトに輝く海にたたずむ彼の肌の色の美しいことよ。とても切なくて長い余韻を残す映画だった。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    フアンのおかげ

    月明かりに照らされる澄んだ瞳。その目が映すものは時の移ろいと共に変化するが、奥に潜ませた原石の心は、環境の変化には影響されない。原石は誰にも知られずにずっと涙を流している。それが目に辿り着く頃には、全て終わった後なんだ。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    ゆっくりと切なく

    アカデミー作品賞受賞作ということで。 ストーリーは、黒人の性的マイノリティ青年の半生を淡々とつづったものでした。 小さいころからいじめられ、父親代わりに慕う男性も亡くなり、事件を起こしたことから筋骨隆々の麻薬販売人になる。。でも内面は昔のナイーブな少年のまま。こういう人は、とても生きづらい人生を強いられてしまうのでしょうか。。 終盤で、母親と和解するシーンには心打たれました。また、初恋の幼馴染みと再会し、結ばれるラストもよかったです。 映像が美しく、音楽も仰々しくないのですが美しく、抒情的でした。

  • 鑑賞日 2017/4/10

    こういう作品がアカデミー賞をとったというのは、素晴らしいことだと思う。内容は哲学的で、映像はアート作品のよう。 様々な社会問題を背景にしつつ、ただ一人、少年、青年の心と人生を描いている。 でも、この作品がそんなに良かったのかというと、私にはそんなでもなかった。 確かに美しい映像なのかもしれないし、彼の人生は、多くの人にとって自分の物語と思える部分があるのかもしれない。 でも私にとっては、別段、特別には思えなかった。 そもそも、エピソードが切れ切れなのが、どうなのだろう。 冷静に彼の人生を追いかけるという意味では、わざとそうしているのかもしれない。 ドラマチックさを求めてはいないのだから、これでいいのだろうけど、あまりにも客観的すぎて、琴線に触れるものが無かった。 しかし、3人のシャロンは素晴らしかった。 彼らは奇跡のように一人の人間として存在していた。 チラシやパンフレットの表紙に使われている写真が全てだ。 〈パンフレット〉★★☆ A4縦、カラー、28p、720円 ファントム・フィルム/発行・編集 イントロダクション ストーリー キャストプロフィール7名 スタッフプロフィール10名 インタビュー/監督、ナオミ・ハリス、マハーシャラ・アリ グラビア プロダクションノート レビュー/山崎まどか、馬場正明、杏レラト クレジット

  • 鑑賞日

    月そのものの映像でなく

    想像力と考察力が求められる作品だった。およそ映画というものは大抵そうであろうが、とりわけ! アフリカ系アメリカ人が主人公。前半が幼年期、中盤が少年期、後半が青年期。 タイトルたる「ムーンライト」が所々でキーになっている。前半ではセリフとして、中盤ではシーンの「背景」として、後半では「映像」(月そのものの映像に非ず)として。 観た同士で語り合いたくなる作品でもあった。あとからジワジワくるよ。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    映画『ムーンライト』。少年が大人になるまでを3人の役者が演じ分けているのだが、最後にあんなにマッチョになるものなのか。社会の陰湿さや希望の少なさこそ撮られるべきではあれど、そのあまりの静けさが、絶望より美しさを取りに行ったようで、それが賞レースを見越したものではと勘ぐってしまう。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    胸が張り裂けそうになる美しい映像

    貧困、麻薬、ネグレクトなど黒人の置かれる劣悪な状況、 いじめ、同性愛など、この映画は様々な社会問題を背景にしていますが、 それを告発する映画ではありません。 その状況に置かれた少年が、大人へと成長する過程を描いた作品です。 あらすじを読んだときに感じた、重い、見るのも辛いような映画か、 と言うとそんなことはありませんでした。 ハリウッド映画に登場する黒人は、ハイテンションなお調子者か、 マッチョな戦士か、または人格者。 ムーンライトの主人公・ファンはどれとも違います。 話す時はいつもうつむき加減で弱々しい繊細な少年です。 麻薬中毒の母と学校での執拗な”いじめ”。 どこにも場所のないシャロンに手を差し伸べ、 暖かく教え導く麻薬の売人のファン。 しかしファンの売った麻薬が母を中毒者にして シャロンを苦しめているわけです。 それを母親に指摘されて何も言い返せないファン。 映画はこの二人の疑似父子を中心に進むのかと思いきや、 第2部になってファンは死んだことがわかります。 ファンの死についての詳しい説明は一切ありません。 唯一心を通わせる幼馴染のケヴィン。 何かにつけいじめられっ子のシャロンを気遣い、 一方では不良たちとも上手くやっているケヴィンですが、 第2部の終盤ではケヴィンの手酷い裏切りに会います。 第3部、まるで別人のようにゴールドを身に着けて マッチョになって現れるシャロン。 映画に出てくるステレオタイプな”黒人”そのまま。 「こうならないと生きて行けない」と言うシャロンの台詞は 多くの黒人のリアルな心の叫びかも知れません。 シャロンをいじめていた不良たち、シャロンを裏切ったケヴィン。 彼らも、意識するしないに関わらず、この街では虚勢を張って 凄んでみせなければ、生きて行けないことを知っているのかも知れません。 「泣きすぎて自分が水滴になりそうだ」 と言うシャロンの言葉に胸が張り裂けそうになります。 第3部の後半は、十数年ぶりに再会するシャロンとケヴィンの ほぼ二人だけの芝居になります。 そこから映画は緊張をはらみながらも静かなラストシーンに向かいます。 知られた俳優と言えば007のナオミ・ワッツくらい。 撮影期間25日の低予算映画。 説明らしい台詞はなし。 意図的に1台のカメラで撮影したと言う映像は 時にはぶれたりピンボケになったりします。 映画が描きだすシーンはリアルで時には残酷でもあるのに、 今まで見たことのないような独特のカラーの映像は 息を飲むほど美しく幻想的です。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    真っ暗闇の人生でも月の明かりがあれば人は生きていけるんやな。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    ヤク中の母、ゲイ、黒人、いじめという単語だけ聞いていたのでかなり重い話かと思いきやそうでもないという… 詳しくは語られない。映像と会話で"その時代のシャロン"を推測するだけだが、実際その場にいるようなカメラワークと会話なので違和感がない。キャッチフレーズが『あの夜のことを今でもずっと覚えている』だから、ラストシーンの後どのような結末が待っていても、映画としてはハッピーエンドなのかな。 行間がかなりあるのに、埋めなくていいかな、と思える作品(私はそこが物足りなかった)

  • 鑑賞日 2017/4/9

    辛い、そして愛おしい。 シャロンがとても愛らしい。 いつのシャロンも本当に愛らしい。 そして、いつのケヴィンも 本当に魅力的。 それにしても、条件付きの愛情を 持つ人の映画はとても辛い。 そして、母親になった今 いつも自分に問いかけなくてはなと思う。 シャロンという人がどういう人かという映画であり、 とても素敵な純愛映画でした。 ここまで純愛というに間違いない映画も 珍しいかもしれない。 あんまり恋愛映画観ないからかもだけど。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    この美しい映画の余韻に浸っていたら、エンドロールが短くて、涙が乾く前に場内が明るくなってしまった。 点数なんてつけられない作品。(一応つけたけどね)

  • 鑑賞日 2017/4/9

    何を想って

    悲しさや寂しさで泣くのではない。 どうにもならないコトだと受け止めて。それでも生きていこうとする、その感じに涙がでる。

  • 鑑賞日 2017/4/9

    おとぎ話

    アカデミー作品賞と宣伝の煽りがすごくて、どうなるかと思いながら見ていましたが、結局辛い人生にたえながら初恋の人と結ばれる純粋な少年の話でした。 それに気づいたのはブラックが運転する一本道でククルククパロマが流れた時。王家衛のブエノスアイレスが大好きなもので。 厳しい子供時代には助けてくれる良い大人と出会えるし、ゲイではない初恋のクラスメイトと最終的には両思いになるし。 内向的ないじめられっ子が外向的で地に足ついた友達と結ばれるなんて、日本じゃ現実はこんな都合よくいかねーよ! と思いますけれども、私にはスクリーンの外側にあるアメリカの貧しい町のリアリティも、月光を浴びてブルーになることの切実さもわからないので、本当に本作を味わえた自信はないですね… この黒人&ゲイ&ドラッグとマイノリティ三重苦みたいな主人公の愛の成功譚がアメリカで高く評価されてるってことが、反トランプ的なのかなと思いました。 リトルの瞳、子供に水泳教えてるだけなのに妙に色っぽいシーンとか、一つ一つの場面は美しくて印象的でした。

  • 鑑賞日 2017/4/8

    薬の売人、お母さんが薬漬け、いじめ、ゲイの話となると、感情的な表現が多い映画かなと思っていたが、主人公があまり気持ちを外に出さない性格だったので出来事だけがさらっと進んでいく。その性格は子供のころからであった。ストーリーはヨーロッパ映画みたいな、あれ?どういう意味?と思うような展開。いじめっ子から助けてくれた薬の売人は重要な役割だがいつの間にか死んでしまっており、どうして死んだか、その時どう思ったかなど何も描写がない。感情表現が少ない主人公という意味で珍しく、テーマの分かりにくさが何だろうと考えさせられ印象に残った。

  • 鑑賞日 2017/4/7

    まるで純愛映画

    1人の黒人の少年期、青年期、壮年期にスポットをあてゲイという性的マイノリティを背負いながら生き抜く姿を描いたヒューマンドラマ。麻薬常習者の母親に育てられた主人公が成長してドラッグの売人になる物語であるが不思議と悲壮感はなく、ありのままの自分をさらけだすラストシーンに至ってはある意味ハッピーエンドという捉え方も可能である。 印象的な場面をひとつ。売人としてのし上がった主人公の元へ高校時代の友人から不意に電話がかかってくる。二人の間には学生の頃に性的な関係になった過去がある。戸惑いながらも再会を約束する主人公。その夜友人の夢を見た主人公は目覚めると夢精していることに気づいて愕然とする・・・。主人公の中にくすぶっていた断ち難い想いが端的かつ的確に表現された見事な場面であった。愛情表現をするにあたりこれほどまでに男性の生理を巧みに盛り込んだ作品があっただろうか。 コックとして働いている友人のダイナーで再会後、二人は赤ワインを3本空けて帰宅する。ここで主人公の口から、目の前にいる友人こそが自分の体に触れた最初で最後の人であることが語られる。この瞬間、本作は純愛映画の様相をまとうのである。海辺で波の音を聞きながら振り向いた少年時代の主人公のカットで映画は終わる。そのまなざしはどこまでも澄みきっていた。

  • 鑑賞日 2017/4/8

    黒人でしかも性的少数者の映画など、一昔前ならあり得なかったし、しかもアカデミー作品賞まで受賞するなんて、時代の変化を感じさせる。そういった意味で、内容的な出来不出来はともかく、後世、時代を画する歴史的作品として評価されるのかもしれないと思う。

  • 鑑賞日 2017/4/5

    アカデミー賞作品らしくない

    ◎ 一人の黒人男性の小学生、高校生、青年の3期を描く。それぞれ、リトル、シャロン、ブラックと呼ばれている。麻薬中毒の母親と2人の貧しい母子家庭に育ち、学校でいじめられ、ゲイであることを自覚し、暴力行為で少年院に送られ、やがて自らも売人となり金歯を入れる。そんな成長がただ淡々と描かれる。アカデミー作品賞という華やかさとは無縁の映画だ。 ◎ 男は10年ぶりにかつて愛した男からの連絡を受け会いに行く。全く違う道を選んだ男2人が最後に寄り添い、唐突に映画は終わる。この映画の良さが分かるには、ちょっと時間が必要になりそうだ。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    カメラワークが…

    主人公の視点にあわせてぐらぐら揺れるカメラワークに酔ってしまってつらかった… 題材も重くて暗くてつらいような内容

  • 鑑賞日 2017/4/7

    月灯り下での想い出

    美しいブルーにカラーデザインされた作品です。この美しさが逆に作品の本質的価値に反してうわべだけの舌触りの良さとして受け取られていないか若干危惧されるところですね。 話は黒人の主人公、シャロンの成長物語。少年期、青年期、成人期が、詩的な映像で綴られていきます。それぞれの時期で一生忘れることのできないエピソードが月灯りの下で繰り広げられる。これがムーンライトというタイトルの所以になっているのだと思います。 少年期における母(親)の愛情の欠如、青年期における自身のセクシャリティへの確信、成人期の彼が就いている職業、コカインの売人はまさに貧困の連鎖を象徴している。しかし、主人公の苦悩とはまた別に映画的テーマとしては月並みなものだと思います。ここでこれまでの黒人を主人公とした映画を思い浮かべると、人種差別に対する反乱者、人権主義者、正義感の強いヒーローなどであって、主人公の様な「どこにでもいそうないじめられっ子」は少なかったのではないかと思います。その意味で本作は、庶民を主人公とした物語です。肌の色の違いに革新性を求めるのは今更ながらという気がしますが心に響くものはありました。 言わずもがな本作は今年のアカデミー作品賞受賞作品。しかし、受賞を巡っては、映画芸術科学アカデミー会員たちのポリティカルな理由による支持から受賞に至ったという噂を払拭しきれていません。もしそれが事実だとすればプライドやスタンスにおいてリベラルさにこだわる米アカデミーのお家事情を反映した受賞となります。しかし、本作こそアカデミーの体面に絡まないところで純粋に評価されるべき作品なのではないでしょうか?これは単に封筒の渡し間違え以上に深刻なことだと思いますね。

  • 鑑賞日 2017/4/6

    端正な、静謐とも感じる佇まいに感嘆

    描かれる内容に比し、映画の端正な、静謐とも感じる佇まいに感嘆する。一人の黒人男性の少年期から青年期までが3章に分けて構成されているが、次の章に移るのに全く何の説明も入れず、観客の想像力をかきたてる。その潔さ。上手い。どの俳優も存在感たっぷりにそれぞれの人物を芯から演じており、全員に賞をあげたいくらい。人の成長にとって「メンター」(この映画では”ファン”)が必要だなぁと感じた。「自分の人生を他人にきめさせるな」

  • 鑑賞日 2017/4/7

    期待が高過ぎたせいか、すごくあっさり終わってしまった印象も…。しかし、カメラワークと色彩が圧倒的に素晴らしい! 控えめだが効果的な音楽も印象に残る。俳優たちも全員が見事な演技。一人の人間の人生を3人の俳優が演じ分けて、それが絶大な効果を上げている。

  • 鑑賞日 2017/4/6

    作品紹介(映画.com)より

    本日TOHOシネマズシャンテ17時の回鑑賞。只今全国感動絶賛公開中 (アカデミー賞作品賞祝) この作品の監督・主演陣の今後に期待。 下記にて映画.comよりストーリーと 映画評論記載。 マイアミを舞台に自分の居場所とアイデンティティを模索する少年の成長を、少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成で描き、第89回アカデミー賞で作品賞ほか、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞したヒューマンドラマ。マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「チビ」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラから育児放棄されていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の男友達であるケヴィンだけ。やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが、自分が暮らすコミュニティではこの感情が決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいた。そんな中、ある事件が起こり……。母親ポーラ役に「007」シリーズのナオミ・ハリス、麻薬ディーラーのフアン役にテレビドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のマハーシャラ・アリ。プロデューサーとしてアカデミー賞受賞作「それでも夜は明ける」も手がけたブラッド・ピットが製作総指揮。本作が長編2作目となるバリー・ジェンキンスがメガホンをとった。 ムーンライト Moonlight 2016年/アメリカ 配給:ファントム・フィルム ムーンライト 映画評論・批評 2017年3月21日更新 2017年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほかにてロードショー 少年の成長譚から、甘酸っぱく狂おしいメロドラマへ。映画は見事な大変身を遂げる 苦く、そして美しい。アカデミー賞授賞式のまさかの発表間違い騒動でとたんに有名になった感はあるが、作品賞に相応しい内容とクオリティを備えている。が、ちょっとだけ事前にお伝えしたいのは、おそらく、多くの人が思い浮かべる「アカデミー賞受賞の名作!」とはちょっと違う、ということだ。 本作は、マイアミの貧しい地区で暮らす少年シャロンの姿を、少年期、高校時代、そして成人してからの3つの時代を通して描いている(外見の違う3人の役者が同じ“眼”を持って見えるのが素晴らしい)。マイアミ=陽光輝く享楽的な街という従来のイメージは通用せず、世間から忘れられ、時間すらも止まったような気だるい郊外の姿が切り取られていく。 冒頭に登場するのは、麻薬ディーラーのフアン(マハーシャラ・アリがアカデミー賞助演男優賞に輝いた)。町の顔役を気取ったチンピラだが、情に厚く、いじめっ子に追いかけられているシャロンに救いの手を差し伸べる。 画像1 普通なら、フアンとシャロンの疑似親子的な交流だけで一本の映画が仕上がってしまうだろう。実際、最初のパートは警戒心に包まれたシャロンと、その心を解きほぐすフアン、ドラッグ中毒でフアンに敵意を抱くシャロンの母親を中心に展開していく。 ところが、だ。ストリートで生きる薄幸な少年の成長譚というわかりやすい構図は続く第二章で簡単に覆される。「ムーンライト」は「こんな映画ですよね」という余談を一切許さず、暴力的なまでの強引さで時代をすっ飛ばし、観客を次の章に放り込む。われわれはシャロンたちの語られない空白を想像で埋めながら、提示された新しい局面を見つめ続けるしかない。 やがて物語は、ストリートの現実から同性愛の葛藤と言うテーマにシフトしていく。いや、シフトしていくというのはおかしい。どんなに繊細でも凄まなければ生きていけないストリートの掟が、シャロンの中で明確になっていく同性愛という自意識を抑圧し続ける。2つの要素は密接に絡み合っているのだ。 そして第3章を終える頃には、映画は冒頭とはまったく別のナニカに衣替えを果たしている。筆者が抱いた印象では、これはケイト・ブランシェット&ルーニー・マーラの「キャロル」を彷彿とさせるメロドラマであり、ウォン・カーウァイ作品のような耽美でセンチメンタルなラブストーリーだ。映っているのが黒人のオッサンでも、甘酸っぱくて狂おしい。蛹から蝶が孵化するかのごときみごとな大変身だと思う。 (村山章) ムーンライト 2017年3月31日公開 Check-in 10818人 注目作品ランキング7位

  • 鑑賞日 2017/4/6

    月明かりでこくじんは青く輝く(でしたっけ) 自分の道は自分で決めろ そう教えてくれたフアンの通りのように成長したシャロンに驚いたけれど、3人のシャロンが演じ繋いだうつむく癖という襷がきちんと渡されてて驚きました。この3人別に顔を会わせたことないんですもんね? そしてナオミハリス。お願いだから私みたいにならないでって言いながら震えるその手がとても怖かったです。 マハーシャラアリの優しい笑顔と包み込むような父のような存在であったけど売人。しかも死んでしまう。 うまい具合には事は進まないもんですね。

  • 鑑賞日 2017/4/5

    ★★★

    作品賞という以外の予備知識なしで鑑賞。3人のシャロン、どれも良かった。月明かりの下で黒人は青く見える、という言葉が頭に残る。ムーンライト、いいタイトルですね。

  • 鑑賞日 2017/4/5

    可もなく不可もなく

    アカデミー賞にノミネート、また受賞するような作品は2時間を超えるのが当たり前なような気がするが、そこまで長くないのでとても見やすかった。そのせいか内容の割に見終わったあとに暗い気持ちにはならなかった。 それにしても、フアン役がウェズリースナイプスに見えたのは僕だけだろうか、、

  • 鑑賞日 2017/4/5

    漆黒の闇に溶けるブルーの色

    見終わった後に夜空を見上げて月をさがしたくなる 美しい映画だけど始終不穏な空気が漂う 不協和音のような音楽が耳に痛い それはまるで思い通りにならない人生のよう シングルマザーと暮らすシャロンは 口数が少なくナヨナヨした態度から学校で 虐めを受ける 家に男を連れ込み シャロンを邪魔もの扱いする最低の母親は更に薬に溺れる 血走った目で髪を振り乱して薬を求める その姿は鬼畜にしか見えない 最低の暴言を愛しい息子に吐く 「私は母親よ!」 その言葉をなけなしのコインを奪う時に使うぐらいなら 死んだ方がマシ 学校にも家にも居場所のない 孤独さと 麻薬に振り回される親子の悲しさと惨めさを容赦無く突き付けられ 胸が締め付けられる ひとりの孤独で純粋な男の 取るに足らない物語である マハーシャラ・アリ 彼の存在が優しく包むのは シャロンだけではない 作品を覆う不穏な空気と観客の抱える人生の軋みをふんわりと和らげる 優しい笑顔に束の間救われる 彼は絶対的な愛の象徴であり 悪の象徴でもある 月を探しに 映画館を出た後も 心に少し痛みが残るぐらいの 方が好き

  • 鑑賞日 2017/4/5

    マイノリティの成長

    あらすじは以下の通り。 シャロンは、学校で“リトル”というあだ名で苛められている内気な少年。ある日、いつものようにいじめっ子たちに追われていたところを、麻薬ディーラーのフアンに助けられる。何も話さないシャロンを、恋人のテレサの元に連れ帰るフアン。その後も何かとシャロンを気にかけるようになり、やがてシャロンも心を開いていく。ある日、海で“自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな”と生き方を教えてくれたフアンを、父親のように感じ始める。家に帰っても行き場のないシャロンにとって、フアンと男友達のケヴィンだけが心を許せる唯一の“友達”だった。やがて高校に進学したシャロンだったが、相変わらず学校で苛められていた。母親のポーラは麻薬に溺れ、酩酊状態の日が続く。自宅に居場所を失くしたシャロンは、フアンとテレサの家へ向かう。“うちのルールは愛と自信を持つこと”と、変わらずにシャロンを迎えるテレサ。ある日、同級生に罵られ、大きなショックを受けたシャロンが夜の浜辺に向かったところ、ケヴィンが現れる。シャロンは、密かにケヴィンに惹かれていた。月明かりが輝く夜、2人は初めてお互いの心に触れることに……。しかし翌日、学校である事件が起きてしまう。その事件をきっかけに、シャロンは大きく変わっていた。高校の時と違って体を鍛え上げた彼は、弱い自分から脱却して心身に鎧を纏っていた。ある夜、突然ケヴィンから連絡が入る。料理人としてダイナーで働いていたケヴィンは、シャロンに似た客がかけたある曲を耳にしてシャロンを思い出し、連絡してきたという。あの頃のすべてを忘れようとしていたシャロンは、突然の電話に動揺を隠せない。翌日、シャロンは複雑な想いを胸に、ケヴィンと再会するが……。 黒人でありゲイであるシャロンが薬が蔓延する貧困地域で、身体を売ったりして稼いでいるロクでもない母親にも愛されず、オカマとイジメられ孤独と戦いながら成長していく様子を描いていく。 麻薬ディーラーという胸を張れない仕事をしているがフアンとの出会いがシャロンにとってはよかったんじゃないかなと思う。フアンとの出会いがなければ自分に嘘をついて生きていったと思う。 ヒョロヒョロだった身体がアトランタに移住してからムキムキに変わったものの好きだった男の事は忘れる事なく思い続けたピュアさに感動すらした。 ラスト、月光にさらされる黒い肉体がとても美しかった。

  • 鑑賞日 2017/4/5

    現代社会について

    人種差別といじめと性について。 のみっつが大きなテーマなのかなと思いましたが、きっと、愛が根本のテーマなんじゃないかなと思いました。 全体的には笑えるところとかなくて、重いストーリー。 だけれど、すごく考えさせられるところばっかりで。 何ヶ所も自分に重なるなっていうシーンもあったりして。 クスリのこととかセックスのこととか決して軽く作れない話だからこそ、一度しっかりこういう作品を観るからこそ、得られるものが沢山あると思います。 重そうと思って避けずにみて欲しい1本。

  • 鑑賞日 2017/4/4

    味わい深い作品

    アメリカ南部を舞台にドラッグや育児放棄、イジメそしてゲイの苦難が繊細に描かれています。いかに困難な状況であっても、他人に自分の生き方を決めさせてはいけない。自分で選択し、切り開くことの大切さを感じました。

  • 鑑賞日 2017/4/4

    うーむ

    リアリティが売りなのであれば生きてきた世界が違い過ぎて全く世界観が掴めずだった。 リンチされてたのは注意のみなのに椅子で殴ると年少送りの差がイマイチわからん。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    2章までは入れたが

    公開2日目、ファーストデーということもあり超満員の中で鑑賞。1章目と2章目ではドラッグ、過酷ないじめ、母親による育児放棄など過酷な環境が終始痛々しく描かれ続け、こちらも辛い気持ちになりながらも、人間関係を上手く築くことができない場面や、築かれた人間関係の脆さや掴めない距離感への不安といった思春期らしい1場面1場面に、感情移入しながら観ることができました。 しかし、2章最後~3章で主人公が同性愛者であることが明かされて悶々とするシーンからはどうしてもついていくことができませんでした。 それは、単純に主人公の性志向に感情移入できなかった、ということではなく、それまでのシーンで同性愛者であるということが上手く積み重ねられていなかったように感じられたからです。私はずっと思春期モノとして観ていて、男同士のラブシーンも完全に同性愛者のそれとしてではなく、思春期の彼女が居ない男たちが、しかし”誰か”と深く繋がりたい、という欲求に動かされて取った行動のように見ていました。なので、3章目以降、完全に同性愛者の話になっていくということを上手く飲み込むことができませんでした。 ゲイとしてのアイデンティティの物語や初恋の先へすすむ成長劇にするのであれば、そこへ向かってひとつひとつ積み重ねていくべきなのではないでしょうか。そういった単純な話に回収させない生々しい”リアリティ”がある、というようにも私には感じることができませんでした。

  • 鑑賞日 2017/3/20

    うーん

    ブラックで、母親がドラッグ中毒で、ゲイ 初恋の相手に殴られて学校で問題を起こしたり、 重い。音楽がところどころすごくロマンチックすぎて、映画館で笑っちゃってるカップルもいた。あえての空気感なのか、落ち着かない気持ちになるところがあった。 成長した主人公がめっちゃマッチョなのも、ずっと忘れられてない初恋の相手もおじさんで、顔もめっちゃかっこいいとがじゃない。何と言っていいかわからない映画

  • 鑑賞日 2017/4/2

    日比谷の映画館で映画『ムーンライト』を観てきました。 ひとりの貧しい黒人青年の半生を幼少期、青年期、成人期の3つの時代に分けて描き、それぞれ時代の主人公男性を3人の違う役者が演じた作品。 物言わぬ主人公とともに静かに淡々と進む作品ですが、光や肌の質感がビシビシ伝わる映像がとても美しく、彼や作品の信念とも思える力強いメッセージが最後に胸に刺さる印象深い作品でした。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    地味に美しい

    初日に鑑賞。アカデミー賞受賞により公開日が前倒しとなった。元々は4月28日。確かにその頃では熱量が違ってしまったかも。それ位、アカデミーの冠が無ければ地味な作品。言い換えると、心に深く染み入るナイーブな作品だった。とにかく映像が綺麗。数パターンある宣材物も全て美しい。ポストカード欲しさに前売券を購入。そしてオールカラーのパンフレットの美しさ。愛すべき作品となった。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    冷たい静謐感が最初から最後まで丁寧で良い

    人種、家庭、LGBT、薬物という問題によって、蔑まされる人間の少年時代から青年までが描かれる。心を開かない少年の内に秘める感情をよそに、映画の雰囲気は淡々というよりも冷たい静謐という感じ。黒人の子供が月明かりに当たると青く見えるという場面があるけれど、その青さが冷たい静謐のようにも思える。面白いかといえば山場がないので娯楽映画的な盛り上がりはないが、退屈はしない。退屈しないのは多分雰囲気に引き込まれているから。逆にいえば、底辺を彷徨う抑揚のない映画を退屈させずに観れる。主人公が成長するたびに役者が変わり、見た目も変わるけど、姿勢とか癖とか目に統一感があって、変化に対する納得感もあり、細かいところまで気が配られて繊細で丁寧な作りの映画だと思った。

  • 鑑賞日 2017/4/2

    光明

    冒頭では過剰なカメラワークが目立ったが、それを補って余りある美しいカットの数々。 Boris GardinerのEvery Nigger is a Starに始まる秀逸な楽曲。 役者の演技に至るまで、非の打ち所がない。 体を鍛え、金歯を装着し、高級車に乗る事で弱い己を守るが、それは望んだ行為でも選んだ道でもない。 だからこそ愛する者の手料理を前に金歯を外すシーンがとても美しい。 還る海を得た彼の人生は、月明かりに照らされ青く光る。 だが、時代毎のワンシーンを繋ぐだけでは、真に彼の心に寄り添う事は困難であり、カタルシスも生まれない。 また、オスカーからアメリカへのメッセージである事は否めず、我が国に於いて彼の国と同じ様に響く事は無いだろう。

  • 鑑賞日 2017/4/2

    愛情の飢え

    アメリカ社会にある現実の問題をリアリティいっぱいに描いた。キレイごとでなく、抜けられない負のシステム。性をこえて、愛情に飢えた者の生き方の一面が深い。

  • 鑑賞日 2017/4/2

    「6才のボクが、大人になるまで。」別バージョン

    アカデミー賞作品賞効果で、公開初日の1回目から満席。アカデミー賞助演賞は出演シーンが少なくとも獲得できると言われているが、助演男優賞のマハーシャラ・アリもまさしくそのパターン。強い印象を残す素晴らしい演技は間違いないが。アフリカ系アメリカ人の状況が今ひとつ実感がないので、感動には至らなかったが、映像が美しかった。オチがそこなの?と思ったが。ナオミ・ハリスは「007」とはまるで別人だった。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    美しい映画だとは思うが……

     これは、本年度の米アカデミー賞で、大本命とされていた「ラ・ラ・ランド」を下だしてアカデミー作品賞に輝いた映画。  黒人同性愛者の半生を叙情的に綴る作品で、日本では単館系での公開になりそうな映画でしたが、アカデミー作品賞ともなれば話は別で、予定を繰り上げての拡大公開となりました。  物語の舞台となるのはマイアミのスラム街。学校で“リトル”と呼ばれる内気で小柄な少年シャロンは、悪ガキ共のイジメのターゲットになっていた。  ある日、下校途中に悪ガキ共に追われ、廃墟に隠れていた所をドラッグの売人ホアンに助けられたシャロンは、ホアンが恋人テレサと暮らす家に招かれる。最初は自分の名前さえ答えようとしなかったシャロンだったが、2人に気にいられたシャロンはその後もホアンの家を訪れるようになる。  やがて、高校生となったシャロンは……  シャロンが生きて行くのは、社会のド底辺。黒人で、同性愛者で、貧困家庭に育ち、シングルマザーの母親はヤク中の売春婦。学校とてまともな環境ではなく、暴力と犯罪がはびこる中、稼げる仕事と言えばドラッグを売るしかない、と言う状況。  映画は、そんなゴミ溜めのような状況の中を生きる、10歳、18歳、成人後と、ほぼ10年ごとのシャロンの姿を描き、その中で、彼が持ち続けた想い、その愛情を静かに描いて行きます。  演じるのは、それぞれ別の俳優が演じているのですが、印象がガラリと変わるのが成人後のシャロン……成人して、ホアンを見習うかのようにドラッグディーラーになったシャロンは、派手なアクセサリーに金歯まで入れた強面になっているのです。  しかし、それは、シャロンが生きる上でやむを得ず身につけた仮面のようなもの。その内面には変わらぬものがある、と、この映画は描きます。  その決して変わらない、シャロンの秘めた想いを示すのが、月光の下、青く輝く黒人の肌――隠された、だからこそ美しいものがある、と言うのです。  この映画、丁寧に作られた、美しい映画であるとは思います。  ただ、自分としては主人公にどうにも感情移入が出来ず、心を揺さぶられるまでには至らなかった、と言うのが正直な思いです。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    好き嫌いが分れる作品ですね

    最初グルグル回るカメラワークが気になり少し酔いそうになったが、後半は気にならなかった。話のメインテーマはゲイの恋愛なのか親子なのかドラッグなのか、人の孤独感なのだろうか。役者陣の演技力では全員目の演技が良い。私的には好きなジャンルではないが、映画好きは観て損のない映画。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    知らないくせに

    画面:フアンと泳ぎの練習をしている時、水で詰まって耳がよく聞こえない感じを思い出した。レゲエの頭のテレルがシャロンの周りをまわっているのは、自分の周りを回られているみたいでいやに感じた。近いものに焦点が合っていて遠くがぼやけて、街灯のひかりが滲んでいる。 シャロンにどう見えているのかを大切にしているだろうか。 声:子供のころ、母親が大声で怒鳴りながら自分の寝室に入っていった。映像だけ。シャロンは耳をふさいだのだろうか。大人になって思い出した時は声も一緒だった。ほんとは聞こえていたのだね。 「知らないくせに」。子供のころ、テレサにむかって。大人になってからケヴィンにいっている。レゲエの頭のテレルを椅子で殴り倒した後、役所の職員みたいな女性の声がだんだん遠のいていった。この時も「知らないくせに」と思っていたのかもしれない。 音:ケヴィンのお店のドアのベルが鳴る。お店に入ると音楽がかかっている。暗い道を走ってきたら、ほっと安心するだろう。お店からふたりで出てきて、ケヴィンは鍵をかける。通りの反対からシャロンの弾むような動きが伝わってきた。 フアン:シャロンに母親にドラッグを売っていることを告げた時うつむいていた。 印象に残る。 金歯:大人のシャロンの金歯には焦った。食事の前にモゴモゴしたら普通の歯出てきた。見せ金歯だったのだ。抜いてなくてよかった。 ポスターかっこいい!!

  • 鑑賞日 2017/4/1

    出逢い

    黒人の絡んだ作品の受賞が無いとの批判を受け、流行りの忖度でアカデミー賞作品賞を受賞したらしいと評判の本作品です。 少年シャロンの成長に合わせた3部構成で描かれていますが、一番存在感を見せたのが、第1部の小学生時代のシャロンを匿う麻薬売人のファンで、父がいなくて母にもネグレクトされているシャロンにとっては生きていく為の目印のような存在となっています。 第2部になると高校時代が描かれ、マブダチとも呼べるケヴィンとの出会いが生まれます。月の光に照らされ、砂浜で二人が語り合うシーンは、伏線として述べられた「黒人の肌は月の光で青く輝く」との言い伝えを呼び起こし、艶めかしくも心に染み入ってくるようです。 第3部でのシャロンは成人し、マッチョな身体でファンと同じ道を歩んでいます。少年時代のファンへの憧憬の結果かとも思えるシャロンは、施設にいる母に対しても冷たい行動をとれないのは、自分に対してファンがとった行動と重ねてみているからに相違ありません。更に、没交渉だったケヴィンから入る深夜の電話に少なからず動揺するシャロン。 シャロンを始めとして、主人公たちはその心情を熱く語ることはありません。静謐ともいえる流れで成長過程が描かれ、劇的な盛り上がりが無いのが不満にも思えますが、マイノリティの人々にも流れる熱い思いのラブストーリーが、月光と対比するように静かに題名に重なります。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    月光の如く心に静かに沁み入る感動

    シャロンの此れ迄の人生を考えると余りに痛々しく切ない。純粋な心の持ち主だけに彼が被った出来事は人一倍心に刻まれたことと思う。大人になったケヴィンに絞り出すかのように発した一言が今も耳に響く。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    辛抱の後に感動が

    マイアミの貧しい地域にヤク中で売春婦である母と暮らす「オカマ」と蔑まれる孤独な黒人少年の成長を、小学生、高校生、(ヤクの売人となってしまった)30代の3幕に分けて描く。ほとんどアジアかヨーロッパ映画のように静かで地味な作風で1,2幕は正直退屈ですらあるが、久しぶりに再会した彼と友人との、隠された想いが明らかになる会話劇となる第3幕の味わいは圧倒的に素晴らしい。登場人物だけに焦点をあてて、黒人の肌の色の美しさを際立たせる撮影(および徹底して入念に行われたと聞くDI)の効果が強い印象を残す。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    純愛映画と頭で理解することすら出来ない。

    まだまだLGBTに慣れていないので、この映画を純愛映画ということは頭で理屈は分かるけど、素直に感情移入出来ない。 あんなでかく、怖い顔つきになった男が、生涯一人の人を思い続けてきたかと思うと、うーん、やっぱり、美しいとは思えないし、違和感があるんだよね。 度量が未だ未だ小さいのだな。 でも、この映画で、切なくて泣いてしまうような人は、ちょっと信じがたい。 アカデミー賞は、トランプ効果で、若干下駄はかされてると言ったら言い過ぎか? 海水浴のシーンと、この映画タイトルの由来については良かった。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    シビアな現実

    黒人、そしてゲイって特に本作の舞台であるディープサウスでは痛烈な差別の対象になりがち。その中で生きていく主人公の成長を描いたこの映画、言いたいことは分かるんだけれど、見終わった後でほんとにそれでいいのかな、と考えさせられた。確かに主人公の辿った道は解決方法の一つではあるんだけれど、やっぱり出自に抗うことは難しいのかな。雲に覆い隠された月光のごとく、か細い存在を描いた繊細な映画だったな。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    父親として、男性としてのメタファー

    ブラックゲイが主人公は珍しい。 かと言って内容は男女のストリーに置き換えれば、突拍子でもないストーリー。 出番は少しだが、男性像・父親像としてのメタファーとしてのアリは、 かなりのキーパーソン的な役割を見事に体現する。 彼があってこそ、この映画は活きてくる。 撮影技術も素晴らしい。 但し、誰にも触れさせい事なんて、アトランタの刑務所ではあり得ないでしょう。 (助演男優賞、撮影賞候補)

  • 鑑賞日 2017/4/1

    アカデミー賞作品ってことで

    ファーストディに鑑賞してきました。 もうひとつ感動ってものがよくわからなかったですね。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    2017年ベスト1

    まだ9ヶ月あるけれど。 もしかしたら21世紀ベスト1。 まだ83年くらいあるけれど。 すべてのシーンが好き。

  • 鑑賞日 2017/4/1

    純愛

    重くて切なくて心がヒリヒリした純愛映画。黒人の肌がこんなにきれいに感じたのは初めて。 大人のシャロンが携帯で話す時レストランへ入る時、映画館全体が無音になった。物音1つ聞こえず満席なのに。 この映画に出会えた事に感謝する。 そらアカデミー取るわ!

  • 鑑賞日 2017/3/31

    シャロンの気持ちは理解出来ても、共感出来ない

    ❶マッチング:消化不良。 ➋タイム誌、NYタイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、ローリングストーン誌等、全米メディアが、「2016年・ベスト1ムービー」に選出し、第89回アカデミー賞(2017)では、8部門にノミネートされ、作品賞、助演男優賞(フアン役のマハーシャラ・アリ)、脚色賞(脚本のバリー・ジェンキンズ)の3賞を受賞した話題作。 ➌貧困地域に生まれた孤独な黒人シャロンを主人公に、9歳の「Part I. Little」、16歳の「Part II. Chiron」、26歳の「Part III. Black」の3つの時代を描いている。 ❹小生には、シャロンの気持ちは理解出来ても、共感出来なかった。作品の良し悪しではなく相性によるものだ。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    ウォン・カーウァイを彷彿させる切ない語り口

    米国マイアミの貧困地区に育ったひとりの黒人少年の物語。 自分のアイデンティティを探し、愛を探す物語。 米国マイアミの貧困地区。 近所では麻薬が横行し、シャロンの母(ナオミ・ハリス)も常習者。 まっとうな職もなく、その日その日、からだを売ってしのいでいる有様。 そして、リトルと呼ばれる10歳のシャロンは、近所の子どもたちからいじめられている。 そんな彼を救ってくれたのは、ふたり。 麻薬密売人のフアン(マハーシャラ・アリ)と、友人のケヴィン。 ある夜、フアンは、シャロンを伴った砂浜で、昔のことを語る。 俺は、むかし、ブルーと呼ばれていた。 それは、近所のばあさんが「月の光の下でお前をみると、ブルーに見える」って言っていたからだ・・・ とそんなところから始まる物語。 その後、シャロンの口から、いじめられている理由がフアンに告げられる。 ぼくはオカマ? と。 フアンはいう。 それは、ゲイに対する蔑称だ、と。 ここまでは、導入部で、いわば説明的。 映画として面白いのかどうのかを、観る側としても探っている感じ。 前知識がなければ、このエピソードの最後に明かされるシャロンの告白は、かなり衝撃的。 逆に言えば、前知識が邪魔して、この10歳の頃のエピソードが、説明に観えてしまい、退屈するかもしれない。 映画はその後、高校生時代のシャロン、20代のシャロンを描いていく。 高校生時代のシャロン(アシュトン・サンダーズ)は、みるからにひ弱でなよなよしており、いじめの対象。 付き合ってくれるのは、昔からの友人ケヴィン(ジャハール・ジェローム)。 ふたりはある夜、浜辺で愛撫に及ぶが、その後、ケヴィンに裏切られてしまう。 このときの夜の浜辺のシーンは、衝撃的だが、切なくもある。 20代のシャロンのシャロン(トレヴァンテ・ローズ)は、ブラックと呼ばれるトップクラスの麻薬売人。 マッチョな筋肉の鎧をまとって、マイアミを離れて、アトランタでのし上がってきた。 対するケヴィン(アンドレ・ホランド)は、マイアミでダイナー(食堂)をやっている。 ふたりが会うのは、ケヴィンに裏切られて以来・・・ この20代のエピソードは、いかついシャロンの外見とは裏腹に、とても切ない。 自分のアイデンティティを探し、愛を探していた孤独な少年が辿りついた安らぎの場所。 そして驚くのは、このエピソードの撮り方が、過去の映画によく似ていること。 ウォン・カーウァイの諸作品を思わせる。 特に『ブエノスアイレス』『マイ・ブルーベリー・ナイツ』の2作品。 音楽の選曲(『ククルクク・パロマ』!)、ダイナーの雰囲気。 入口のベルがチリンと鳴り、音楽が入るそのタイミング。 おお、ウォン・カーウァイ!と思ってしまう。 この語り口に酔わされた。 いやもう、黒人だ、貧困だ、マッチョだ、麻薬だ、なんてどうでもいい。 酔わされてしまったのだから。 そして、最後のワンカット。 月の光に照らされる、10歳のシャロン。 ブラックの彼は、ブルーに見える。 ブルー、それは哀しみの色・・・

  • 鑑賞日 2017/3/31

    自分のみが永遠に抱えるもの。

    幼いころからどんな環境で生きてきたにせよ、自分のみがずっと、大切に守ってきたものの在り方の話。主人公の目が、リトル、シャロン、ブラックと変わらないのが印象的。ケヴィンのいうとおり、レゲエ野郎、あんたは最低だわ。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    マイノリティの成長物語

    ‪#0276 TOHOシネマズ新宿「ムーンライト」。2017年の第89回アカデミー賞で「ラ・ラ・ランド」を破って作品賞を受賞したバリー・ジェンキンス脚本・監督作品。いじめられっ子だった無口な黒人少年が麻薬の売人や友達との出会いを経て成長していく姿を三部構成で繊細に描いた作品である。‬

  • 鑑賞日 2017/3/31

    クセがある傑作

    まず派手な展開を期待すると肩透かしを食う作品。特に子供には理解不能。春休みで学生もかなりいたが、殆ど何のことかさっぱりわからないと言った感想で劇場を出て来ていた。 ただし理解出来ない=つまらないは学生の間だけ。人生を半分も生きれば嫌でも理解出来て、この青年の体験をこれまでの自分の人生経験に重ねて観てしまう。 そしてとんでもなく感情が揺さぶられることになる。もちろん掘り起こしたくない部分として。 人生の岐路で経験ある大人の意見は聞かずに自分だけで決めて切り開いたらどうなったか……一見穏やかだが感情が激しく揺さぶられる傑作のひとつ。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    最初のうちは、どこが「ラ・ラ・ランド」を蹴落としてアカデミー作品賞を受賞したのかよく分からなかったけど途中からぐいぐい引き込まれたというか、終わってみれば手の込んだラブストーリー …と言うにはあまりにもデリケートな問題も含んだヒューマンドラマだった。 タイトルは原案になった戯曲 「In Moonlight Black Boys Look Blue(月の光の下で、黒人少年は美しいブルーに輝く)」に由来しているとのこと。 実際の映像に色を足して加工していく“カラーリスト”という手法でアフリカ系の人を美しく撮った前代未聞の作品という意味でも注目の一本かも!

  • 鑑賞日 2017/3/31

    月の光の下で黒人少年は美しいブルーに輝く

    国籍や人種、置かれた環境や境遇、果ては個人的な資質や性格等自分とは一切の共通点が垣間見れない主人公シャロンの姿には、共感や感情移入のみならず物語に入り込む余地すらない事を冒頭では感じた。 しかし、そんな小っぽけで弱い彼を優しく包み込む中年男性フアンと同級生ケヴィンの2人の存在がこの静かな物語にグッと引き込ませてくれる推進力になっていたのは確か。特にフアンが彼に語りかける言葉はその後の彼の人生の指針となるべく大切な言葉。 「自分の道は自分で決めろ、他人に決めさせるな」 夜の暗闇のような世界を一人彷徨い歩いていたシャロンにとって父親のようなフアンと親友ケヴィンの存在は一筋の希望の光、「月光」だったに違いない。 フアンの乗る車のボディ、学校や家の壁、シャロンの背負うバックパックー。表題の『ムーンライト』に呼応した澄みきった青色が美しく輝きを放っていたのが印象的。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    黒人社会、麻薬、ゲイといったキーワードぐらいの前知識で鑑賞。 一人の黒人男性の少年期、青年期、成人期を通じての成長の一端を切り取ったような映画。そこには取りたててドラマチックなストーリーが展開するわけでもないが、ラブストーリーと社会派の両面があり、興味深く観ることができた。アップ画が多く各役者の眼力も強かったことで、映画世界へ深く没入したようで、あっという間の110分だった。 原案の戯曲タイトルは「In Moonlight Black Boys Look Blue」(月明かりで黒人少年は青く見える)。これは劇中セリフでもでてくるが、ここにこの映画の本質があって、物事は見方次第にいかようにも見えるってことだろう。何事も外見にとらわれず本質を見ないとといけないということを改めて感じた。 浜辺での幼馴染ケヴィンとあの行為は「ブロークバック・マウンテン」以来の衝撃だった。それにしても大好きなR&Bシンガーのジャネール・モネイがどんな演技をするか興味津々だったのだが、これが結構いけてる感じで役者としても十分やっていけそうだった。「Hidden Figures」にも大きな役どころで出ているみたいなので早く観たいものだ。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    切ない

    シングルマザーのネグレクト。最近見た邦画『彼らが本気で編む時は』をちょっと思い出すも、主人公の少年を取り巻く環境はより過酷! 学校ではイジメにも遭い、おまけに母は麻薬中毒に売春など目を覆いたくなる…… 主人公がたくましい大人になってホッとするが、結末は切ない。何とも言いがたい… 独特なカメラワークにも味を感じた。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    ムーンライト

     今年度、アカデミー賞作品賞受賞という鳴り物入りで公開されたので、どんな感動作なのだろうと思って鑑賞したが、思いのほか静かな作品だった。特に大きな事件が起こる訳でもない。主人公シャロンは自分の境遇を無条件に受け入れるでもなく、かと言って逆らうでもなく、自分の生を生きている。  この物語の軸になるのが、シャロンと母親の関係である。家に男を連れ込み、麻薬をやっている母親をシャロンは許せない。金がなくなると、シャロンにせびり、罵声を浴びせる酷い母親である。その後、母親は更正施設のようなところに入れられる。シャロンとの面会した母親は涙を流しながら、後悔の気持ちを伝る。シャロンも泣きながら母親を許す。この和解のシーンは美しい。  もう一人の軸は、友人のケヴィンである。心置きなく話せる友人がいつしか恋愛の対象になっていく。しかし、たちの悪い仲間(レゲエ野郎!)に唆されて、ケヴィンがシャロンを殴ってしまう出来事が起こる。その事はお互いにとって長い間の確執になるのだが、ラスト、二人は和解する。昔のようにケヴィンの肩にもたれ掛かるシャロンはとても穏やかに見える。  シャロンの少年時代のパートに登場するフアンは、麻薬販売の仲介をしている、言わば闇の世界に生きている男だが、実に人間味溢れる人物である。いじめられっ子だったシャロンを暖かく見守る。「“オカマ”って何?」と尋ねるシャロンに、フアンは「ゲイを貶める言葉だ」と含蓄のある答えをする。また、フアンはシャロンに「自分の生き方は自分で探せ、他人に求めるな」と説く。この言葉はその後のシャロンの人生の指針になったに違いない。シャロンを海に連れて行き、泳ぎを教える場面が特に印象に残る。  黒人は差別される表現が多いが、この映画では、黒人の間でもイジメがあり、なんともやり切れない気持ちにさせられる。そんな中で、大人になったシャロンは回りに振り回されることなく淡々と生を営んでいる。静かな力強さを感じる作品である。シャロンはこれから先、どんな人生を送るのだろうか。  このような地味だが繊細なタッチの作品(あたかも月の光のような)がアカデミー賞作品賞を取ったということは、ある意味、画期的なことだったかもしれない。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    力作だけれど

    黒人、麻薬中毒、ゲイ、イジメ、虐待、そして愛

  • 鑑賞日 2017/3/31

    暗い

    あんな風に突然目覚めるものですか? もっと葛藤している日常は無いのだろうか? 少し私には難しくて、手こずる作品です。時間がありそうな時にもう一度見直そうと思いました。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    月明かりが照らすような作品

    少年期、青年期、大人になってからの、変わっていくものと 変わらないものが描かれた作品だと思います。 青い画面の中に、色々な意味が込められてはいるけれど、一途な愛の物語のように思えました。 アカデミー賞作品賞を受賞しなかった方が、もっと素直に楽しめた映画だと思います。

  • 鑑賞日 2017/3/31

    圧倒的映像美

    主人公を3つの時代を通して描いている作品。 静かな演出、静かな演技、何かを語るような表情、控えめなカメラワーク。 全部が素晴らしく、それがきちんと1つになっている映画だと思う。 黒人を綺麗に見せる映像美が素晴らしい。 ラ・ラ・ランドのように派手さはないけど、一歩引いた所から的確に捉えるカメラワーク好きです。 主人公を演じた3人が繊細な演技で好演している。 出番は少ないけどマハーシャラ・アリとナオミ・ハリスの存在感が凄い。

  • 鑑賞日 2017/3/30

    月光に映えブルーに輝く

    最近、新作映画を見られる環境にない私は、ちょっと新作映画に飢えています。そんな中で、久しぶりに飛行機に乗ったので、夜行便にもかかわらず、見てしまいました。 全体は3つのパートに分かれ、3つを通じて登場するのは、それぞれ3人の役者さんによる、シャロンとケヴィン。そして母のポーラ。これは、ナオミ・ハリス1人。他の主要登場人物は、フアン(1のみ)とテレサ(1・2)でした。 冒頭はフアンの登場で始まりますが、このフアンのイメージがこの映画を作っていきます。悪い商売に手を染めているが、そもそもが人情家である。そのようなどうしようもない矛盾が、この映画を支配します。わずか、1/3の部分の出演ですが、アカデミー助演男優賞。それだけ、物語に与える影響が大きい役割だったということでしょう。 登場人物は、ほぼすべてが、アフリカ系アメリカ人。これは、特に日本で公開された映画では、珍しいのではないかと思いました。だいたい、アメリカ映画でアフリカ系の人たちは、白人と色々な意味で対比されてしまうような形で出ている形が多いような気がして、純粋に、アフリカ系アメリカ人だけのドラマのみを題材とした映画。最初私は見ていて少し戸惑いました。 そして、フアンの言葉。キューバ時代にフアンは「ブルー」と呼ばれた。その褐色の肌が、月光に映えるときに、ブルーに輝くように見える。シャロンも夜の浜辺でブルーに輝きます。それが、この映画の美の象徴であり、一つのアイデンティティーを形作っているように思えます。厳しい現状を受け入れ、克服しながら形成されていった正しい心と躍動の発現が、月光の下のブルーだった。そんな風にとらえられるのではと思いました。 演技は、どれもこれも素晴らしい、心情がにじみ出るような演技でした。3つのパートに一貫して出演していた、ナオミ・ハリスさんは、特に圧巻でした。残念ながら賞は逃しましたが、助演女優賞にノミネートされていました。 今年のアカデミー賞。昨年はすべて白人が独占した反動とか、トランプ大統領就任とのバランスとか、いろいろうがった見方をしていましたが、これは、見て納得の素晴らしい1本でした。

  • 鑑賞日 2017/3/21

    行間を読む映画

    coco独占試写会にて。 試写会後、トークライブ。 作品にちなんでカバちゃん?って言ってたら、当たらずしも遠からず、ブルボンヌさんという女装家の方でした。面白い話が聞けて良かった。 観終わった後、やっぱり『ラ・ラ・ランド』だったんぢゃないの?と思ったのはわたしだけ? これは、試写会の後のトークショーでもブルボンヌさんが分かりやすい派手な演出を求めているいる人は観なくていいみたいな…、こと言ってたので、見透かされた感があり、ちょっと恥ずかしくなりました。 確かに分かりづらいです。地味だし。行間を読む映画。 2回観て、シミジミ浸るみたいなこと言ってましたし… 確かに一度観ぢゃ、良さがよく分からないかも? わたしは変な先入観を持たずに観たいために、予備知識を入れずに観ます。だから今回も予告編で観ただけの知識で鑑賞。なんとなく黒人のはなしなの?程度。 オープニング、スパイク・リーを彷彿?でも全然違うし… 主人公の幼少期、青年期、現代の3パートの視点で描かれていて、トークセッションでも言ってましたが、時代設定が曖昧で、はっきりとはしないんです。コレ、わたしも思ってました…。それはそこに焦点を当てたわけではなく、いつの時代の話だってのはこの作品には関係ないから。で、それぞれのパートごとにいいシーンが多く、一瞬たりとも見逃せません。わたしは1→2→3か、2→1→3。でもいきなり3パートになった途端、違くない?って違和感はあった。あ、コレ、主人公の成長の変遷で役者が違うのですが、その順番です。3になったらいきなり凄くなってて、でもトークセッションで、それは主人公の…って言ってて、なるほどな、と。 いろんなマイノリティーのはなしなんです。LHBTがテーマみたいな括りになってますが、そうぢゃなく、黒人、貧困、麻薬、低学歴、移民…、全てのマイノリティーな… で、主人公は、なんでそーなったのか?と言うと、生まれ持ったモノもあるのですが、その全部なんですよね。 それは劇場で確認してください。 その全部を抱える黒人社会への、トランプ政権への抗議の意味合いのある本作がアカデミー賞を取ったのは、タイミングというか、なんとなくエポックメイキング的な作品で今後、語り継がれるのだうな… トークセッションでも、古くは『蜘蛛女のキス』から始まり、マイノリティー作品がアカデミー賞をとるのは…、と言ってましたが、兎に角、めでたいことには違いない。おめでとうございます🎉 てか、マイノリティ云々以前に、ものすごくピュアな純愛作品なのだ。キュンキュン。だって…ブルボンヌさんは夢精したシーンがいい、って言ってましたが、たしかに、純なんです。だってあんなお面で…、しかもヤクの売人で、あんなガタイで、そんな…、いちず…

  • 鑑賞日 2017/2/24

    悪人だが善人

    シングルマザー、ネグレクト、いじめ、貧困、ゲイ、麻薬中毒。本作はこれらが盛り込まれているが、それら問題を訴える社会派の作品ではない。原作者(タレル・アルヴァン・マクレイニー)と監督(バリー・ジェンキンス)の二人ともが、麻薬中毒の母親に育てられたという自己体験に基づいた、自己探求、自分の居場所探しをテーマにした、愛と友情の物語だ。 監督、出演者がアフリカ系黒人で、映像に色を足す手法により、黒人の肌がブロンズのように光り輝いている。原作の戯曲の原題、「月の光の下で美しいブルーに輝く」は本作のラスト、ムーンライトの下で、自分の存在を隠すように生きてきた主人公のシャロンが心の闇を照らす光により、自分の存在意義を見出すシーンを指している。 主人公シャロンは、小学生、高校生、30代初めの3部構成で描かれるが、シャロン役の3人とも素晴らしい表現力だ。無口なシャロンだから、セリフより佇まいで感情表現をしなければならない。3人の顔は全く似ていないのだが、難しいシャロンのキャラクターを見事に演じて違和感がない。 シャロンを救うフアンはシャロンにとっては善人だ。しかし彼は、母親を麻薬中毒にしている売人の元締めという悪人でもある。人間なら、善と悪の両面を持ち合わせるのは当然で、善だけで生きて行ける人はまず、いない。フアンをそういう複雑な人物にしたことで、魅力的なキャラクターになった。第1部しか登場しないのに、強烈な印象を残す。フアンが2部、3部にも登場したらシャロンは影が薄くなったに違いない。フアンを失ったことでシャロンは自立できたのではないか。 フアン役のマハーシャラ・アリとともに、母親ポーラ役のナオミ・ハリスも「われらが背きし者」「素晴らしきかな、人生」など美しさを活かした役が多かったが、本作の麻薬中毒のネグレストという初の汚れ役。第3部の優しい母親の表情も見せる難役だが、「監督は自由に演じさせてくれた」と語っている。 本作を観た直後は凄い映画を観た、と興奮していたが、しばらくしてから激しい感動が押し寄せ、帰りの電車で涙が溢れてきて困った。

  • 鑑賞日 2016/12/8

    己のセクシヤリテイー和解回帰の旅

    終末レストランでの二人のシーンが凄い 映画演技の極致がここにある。表情、マインド・スケープから知り得る主人公の心中! 久しぶりに良い映画に出会えた 来春アカデミー賞できっといいとこに行く!!