ザ・シネマ にしこ
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NEWS/ニュース2019.04.24
【ロッキー一挙放送記念!コラム:にしこ】5/6放送日までほぼ毎日更新中です!ザ・シネマ ロッキー担当・にしこのロッキーブログ
5/6「ロッキー」シリーズ全6作、『クリード チャンプを継ぐ男』一挙放送DAYはいよいよ明日!! あ、明日…とうとう明日です。ご覧頂けるかどうか、不安で夜しか眠れません…(ΦДΦ) (ΦДΦ) 本日もお付き合い頂きありがとうございます!ロッキー担当にしこです。 明日一挙放送なので、タイムスケジュールをおさらいさせてくださいませ。 【明日の皆様の予定デスヨ】 --------------------------------------- 8:30⇒ロッキー 10:45⇒ロッキー2 13:00⇒ロッキー3 15:00⇒ロッキー4/炎の友情 16:45⇒ロッキー5/最後のドラマ 18:45⇒ロッキー・ザ・ファイナル 20:45⇒『クリード チャンプを継ぐ男』「ロッキー」放送記念:竹原慎二の選択 こちらです!! 21:00⇒クリード チャンプを継ぐ男 --------------------------------------- 朝から晩までなので、録画して頂いた上で!出入り自由でご覧いただければ幸いです。 でも朝から晩まで張り付いてみて頂ければこれ以上ないほど嬉しいです… ロッキー担当にしこ的ひとこと見どころを… 『ロッキー』 気が優しくて動物が好きなオチコボレボクサーロッキー。借金の取り立て屋でなんとかその日暮らしをしているが、本当に向かいたいボクシングから逃げ腰で、コーチのミッキーにも見捨てられ気味… 親友ポーリーの妹エイドリアンと恋仲になると同時に、「イタリアの種馬」というリングネームを気に入った現ヘビー級チャンピオンのアポロ・クリードから奇跡的に相手として指名される…運命が動きだす… にしこcomment:エイドリアンは究極のあげ○んですね。 『ロッキー2』 チャンピオンのアポロ相手に超善戦したロッキー。一躍、時の人に。ちょと浮かれて、ヤンチャなジャケットを買ったり、でっかい家に引っ越したり、エイドリアンと結婚したりするものの、右目の視力がヤバイ事になってしまい、カタギの仕事で家族を養おうとするものの、うまく行かず…「やっぱりボクシングしかできない…」とロッキーの中で気づきがあるものの、体を心配するエイドリアンとコーチのミッキーに止められて… にしこcomment:愛犬のバッカスにパンクロッカーみたいな首輪をつけたがるロッキーがかわいくて愛しいですね。 『ロッキー3』 金満家風な3人… チャンピオンとなったロッキー。負け知らず。でも満たされた生活を送っていたためハングリー精神がZEROになってしまい、若いハングリー精神のカタマリの挑戦者に負けてしょんぼり…「もうだめだよう…」と完全にヘタレモードになるが、アポロが「コーチしてやる!虎の目を取り戻せ!バカモノ!」と叱咤。まだめそめそしているのをエイドリアンにバチコリ説教されて奮起。イタリア系男性はママに弱い生き物… にしこcomment:ロッキーとアポロの伝説の海辺でのトレーニングシーンですが、着ているトレーニング着がアメリカン・アパレルみたな配色でとってもオシャレですね。 『ロッキー4』 寒い~!!!! ソ連からの刺客、ドラゴ登場。『クリード 炎の宿敵』にそのまま繋がるお話しなので必見です!! ドラゴの妻を演じたブリジット・ニールセンはこの後スタローンと結婚。(でも彼女がトニー・スコットと浮気して離婚)ものすごい美人です。ロッキーのソ連の雪山でのトレーニングシーンがアゲ↑です。 にしこcomment:ブリジット・ニールセンは54歳で5人目のお子さんを主産!とても希望を与えてくれます! 『ロッキー5』 おなじみのメンバーたちにほっこり シリーズ屈指の注目作として有名。トレーナーとなったロッキーが弟子を溺愛するあまり、自分の息子にスネられて、エイドリアンに諭されるという、ちゃんとしたドラマが描かれています。ドン・キングのそっくりさんキャラクターや、相変わらずダメダメなポーリーや、御馴染のメンバーがおなじみな事をする安心感はもう「釣りバカ日誌」くらいの安心感有です。 にしこcomment:喧嘩はよくない!ですね! 『ロッキー・ザ・ファイナル』 ロッキーの横にいるのがパンチ―です ロッキー担当にしこが個人的に一番思い入れのあるシリーズ。胸を打つセリフのつるべ打ち。親である方、子である方。全世代、全方位が打たれる事請け合いの感動作です。「ロッキー」で出てきた町の不良娘、リトル・マリーも再登場。自分の胸の中の消えない炎を燃やし続け、その戦う姿で周りの人を勇気づけ続けたロッキー・バルボアというボクサーの最後の戦い。ティッシュ必須でご覧下さい。 私は、劇場で本作を観た時、号泣しすぎて過呼吸になってしまい、隣の見知らぬ方に「だ、大丈夫ですか?」とハンカチを差し出されたという良き思い出があります。 にしこcomment:バッカスの跡継ぎとして登場のパンチ―。あまりにかわいくて、萌えが止まりません。 『クリード チャンプを継ぐ男』 アポロの息子であるアドニス。アポロ夫人に「ボクシングなんて絶対だめよ!あなたはエリートになるの!」と言って大事に大事に育てられたにもかかわらず、結局血は争えずボクサーに… ロッキーは時空を超えて再び現れた「クリード」に戸惑いつつも、不思議な縁を受け入れて2人で戦いに挑む。 「ブラック・パンサー」のライアン・クーグラーがまだ学生だった時にスタローンに持ちこんだ企画がまさかの映画化。当時スタローンは『ロッキー5』にも登場している息子のセイジを突然の病で亡くしたばかりで父と息子の物語はしんどかった、と語っています。(とネットで読みました) 父と子の物語として「ロッキー・ザ・ファイナル」以上に濃厚な物語。 監督本人が『ロッキー』ファンであるので、オマージュシーンは沢山ありますが、ロッキーのテーマが流れる瞬間を見逃さないで下さいね! にしこcomment:アドニスの彼女がめっちゃイケてて、さらにアドニスもスタイリッシュだし、なんだかオシャレなのですよ… とうとう明日になりました。一人でも多くの方が明日の一挙放送で元気になって下さる事を心から祈っております。 皆様の胸の炎もメラメラ~視聴率もアゲーー↑↑になりますこと下心バリバリで願っております。 明日、朝からツイッターでうざいかもしれませんが実況中継しておりますのでよろしければお付き合いくださいませ。 今日も読んで下さってありがとうございました!大好きです! ----------------------------------------------------------------------------------------------- 5/6「ロッキー」シリーズ全6作、『クリード チャンプを継ぐ男』一挙放送DAYまであと2日!! 本日もお付き合い頂きありがとうございます!ロッキー担当にしこです。 ザ・シネマの所在地である赤坂は本日、警察の方が総動員でものものしい雰囲気でしたが、私は青山通りをロッキーのテーマ曲を聴きながら別世界に没入しながら出勤いたしました。 ザ・シネマは赤坂御用地のそばにあります。 ある夏の暑い日、私は日差しがまぶしくて手を額に当て日よけにしておりました。すると、警備の警察の方が私が敬礼をしていると思われたのか、敬礼を返して下さった、という素敵な思い出があります。 そんなどうでもいい話しはさておき、『クリード チャンプを継ぐ男』でもこのテーマソングはちゃんと流れるのですが、流れる場所、アレンジなども考え抜かれて演出されているのでチェックして下さいね❤ 【5/4】 昨日は、「ロッキー」&「クリード」の告知のために制作したインタビュー番組のご紹介をさせて頂きました。 ちなみにしつこく貼り付けますがこちらから観れます。ぜひご覧下さい。お願いします。 竹原さんはかっこいいだけでなく、面白い方です。ぜひ!! インタビュー番組は聞き手を立てない場合は、番組のディレクターがインタビューする事が多いそうです。(初めて知りました) ディレクターというのはテーマやアイデアという目にみえないものを形にする人です。構成もナレーションもテロップも全てディレクターが考えます。ゼロから1を作る人です。 おのずと、インタビュー番組の場合はテーマや対象に誰よりも詳しくなります。 今回、この番組を作って下さったディレクターさんは、「ロッキー好き」を自称する私を数日で追い抜きロッキー博士になっておりました。 もちろん竹原さんの事も同様で、ご自身も忘れてらっしゃる事にも異常に詳しいのでご本人も驚かれていました。 それはまさにヲタクです。掘る掘る。どこまでも掘る。 この膨大な情報を元に、さらにどうやったら対象となる人からよりリアルで感情が乗った言葉を引きだせるか。 経験値もさることながら、思考の深さが問われるんだなぁ…と私は観客の様にインタビュー撮影の際、思いました。 あの時、あの場所でしか起こりえない魔法を見た様でした。 まさに、対象(作品、人物、物、あらゆるものがなりえると思いますが)のことを誰よりも好きになる。ファンになる。それがディレクターの仕事!という何かを作る事をしている人に一番大切な言葉をもらいました。 努力も大切。でも努力より強いのは「好き」や「楽しい」。 その上での努力。 いろんなパズルのピースがかちっと合う様な体験でした。私にとっては計り知れない価値を持つ事です。 そんな特別番組。 撮影⇒編集が終わったら締めはナレ録りです。ナレーションを入れます!! そして今回、特別番宣(5/1参照)も特別番組もナレーターをお引き受け下さったのはな、な、なんとっ!! 羽佐間道夫さんです!!! 「ロッキー」の1作目から、このうん十年の間、ずーっとロッキー・バルボアを演じ続けてきた伝説の声優/役者さんであります。もちろん「クリード」シリーズもロッキーを演じてらっしゃいます。「ロッキー」に限らずスタローンといえば羽佐間さんです。もうほぼスタローンです。 スタローンを演じられる際は、浪花節を意識されて演じられるそうです。そのために海に向かって浄瑠璃を長時間うなって、ノドを枯らした!という役者魂も。(これはネットのインタビューで拝読しました。にしこcomment) 私は「ロッキー」だけでなく「ランボー」も大好きなので、前の日はyoutubeで羽佐間さんの声を聞きまくりました。どんな声でどんな風にあのナレーションを読んで下さるのだろう…へへへへへへ。とああでもないこうでもないと妄想を巡らせながら興奮の夜を過ごしたのであります。 そしていざ当日。いらっしゃった羽佐間さんはリラックスされたご様子でブースに入って行かれました。 そしてナレーション原稿をささっと読まれ、すぐに本番。 (ちなみに私は何十回も読みましたが、つっかえつかえにならざるおえないほど長い原稿です) 「・・・(言葉が出ない)」 なんというのでしょう。発されるごとに、その言葉に深い意味があり、ドラマが生まれると言うのでしょうか。 プロの仕事、というのでは表現できない、ありきたりな言葉なのですが「言葉に命を吹き込む瞬間」に立ち会った気持ちでした。 例えば 「ロッキーもチャンピオンに向う選択をして人生を変えていく」 というナレーションを、わたくしにしこが読んでも「へぇ」なのです。ただの音として聞こえるだけです。 でも羽佐間さんが読むと 「え、そうなの?どんな風に変わったの?」となるのです。「その先」を期待を込めて待ちたくなるのです。 人の心を動かすナレーション。 これはもう羽佐間さんの長年のお仕事と、役者さんとしての圧倒的な才能に言葉なく立ち尽くす。という感じでした。圧倒的なものを前にすると、ぽかんとしてしまう様な。 そんな羽佐間さんが30代の時に、俳優として出演されたハリウッド映画『ビーチレッド戦記 【町山智浩撰】』もザ・シネマで5月放送です!傑作。後の戦争映画に影響を与えまくったというのも納得。作品の冒頭でそれがもうわかるはずです。5月23日初回放送です。町山さんの解説の前編ももうすぐyoutubeに公開予定です! VIDEO SHOP UFOの予告はこちら そんな熱い想いと名人芸が詰まった特別番組と特別番宣。 特別番宣は、ザ・シネマ放送内でごりっごりのごり推しで放送中です。めっちゃかっこいいです。ぜひ放送でご覧下さい。 特別番組はまたまたしつこいですがこちらです。 5/6GW最後の日、ロッキー&クリード一挙放送まであと2日です!! 万難を排してぜひご覧下さい…録画してくださっても構いません…なんらかの方法で観て頂ければ幸いです!血眼です! よろしくお願いいします!! 今日もお付き合い頂きありがとうございました。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 5/6「ロッキー」シリーズ全6作、『クリード チャンプを継ぐ男』一挙放送DAYまであと3日!! ほぼ毎日更新を宣言していたにも関わらず、昨日はお休みをしてしまいました。申し訳ありません… 約束を破るのは言語道断ですが、「休んだことを誰も気づいていない」「全然休んでくれていいと思われている」気がする…というめんどくさい妄想が頭をもたげております。今日もお付き合い頂きありがとうございます! 【5/3】 「ロッキー」(と「クリード」)という作品の魅力を広くあまねくお伝えするために、特別番宣を作りました! というお話しを2日前に書かせて頂いたのですが、さらに特別インタビュー番組も作っていたのです! こちら 『クリード チャンプを継ぐ男』「ロッキー」放送記念:竹原慎二の選択 インタビューさせて頂いたのは元WBA世界ミドル級王者竹原慎二さん。 すごい方です。 2017年に村田諒太さんが王者になるまで、竹原さんの前にも後にもミドル級の世界王者になった日本人はいなかったのですから…ゼロです。0です。 ミドル級という難しい階級でさらに王者に、というすごいの2乗です。 ちなみに番組の作品説明はこんな感じで書かれています…(私が書きました) 【番組説明】---------------------------------------- ヤンチャ放題の少年時代から、ボクシングとの出会いで人生を変えて世界王者となった竹原氏。自身を変えた父の言葉。上京。世界戦への挑戦。癌との過酷な戦い。そんなリアル・ロッキーの心揺さぶる言葉を聞くべし。 ---------------------------------------------------- ざっくりあたりさわりのない事を書いております…。 が、実際このインタビューは拙文では伝わらない濃くて、そしてパワーを持ったインタビューでした。 竹原さんはなんでしょう。おそらく卍な感じでワルだったのです…でもほんの少年の頃のお話し。 (少年らしからぬ強さで地元では有名だった様ですが…) でも、おそらく全人生を通して、自分の人生に訪れる様々な事にとても純粋でまっすぐに向き合ってらした方なのだと思います。そこから生まれる「凄さ」を感じました。 上京したことも、ミドル級王者に挑戦したのも、勝利して王者になった事も、そして引退したことも。 何より癌に打ち勝ったことも。 「やだなーって思いましたよ笑」とインタビュー内で笑って語ってらっしゃいますが、それでも「やる」と決めた後のその選択に対する真面目さがハンパないのです。 多分、たいていの人は、いろんな誘惑やノイズに惑わされてしまいます。 「アー疲れた。ちょっと休もう」とか「もういいや…」とか。(私は毎秒思ってます) でも竹原さんはそのノイズの遮断力がハンパないのだと思います。それくら熱中しているのだと感じました。根っからのまじめさと努力家というのはもちろんですが。 この10分番組では語られていませんが、「会長が厳しくて、仕事休む事を許してくれなかったので試合の前々日くらいまで働いて、試合終わったあともすぐ仕事だったんですよ!減量中で水も飲めないししんどかった…」とかちょっとびっくりする様な事をにこにこした顔でおっしゃるのです。 照れくさそうな笑顔と、しゅっと真顔に戻られた時のギャップが魅力的でとてもハンサムでした… (見惚れました…) 観て頂ければ、何かを成し遂げた人の発する言葉がどれほどのパワーを持っているか、多分わかって頂けると思います! 再びリンクを 『クリード チャンプを継ぐ男』「ロッキー」放送記念:竹原慎二の選択 実際のインタビューはこの番組(10分)の10倍くらいの時間収録しました。 今回、放送するにあたって10分という時間の制限がありましたが、皆様にロング・バージョンも観て頂きたいので、今後youtubeにアップする予定です。ご期待下さい! 明日は、この番組を作って下さった方々について、書きたいと思います。 最後にここだけの話しですが、ディレクターが竹原さんにロッキーのファイトシーンについて質問した際に 「あれはありえないよねー!ヘビー級で!わはは!」 とおしゃっていました。わははは。 ヘビー級は普通、あんなに長いこと殴り合う事はあまりないそうです笑(ボクシング全然知らない) そんなありえない!ファイトシーンも見どころ! 「ロッキー」全6作、『クリード チャンプを継ぐ男』の一挙放送は5/6(GW最後の日)です!! 竹原さんの番組は『クリード』の前に放送しますが、youtubeでも観れますのでぜひチェキラウして下さいませ!! しつこく最後にも 今日もお付き合いありがとうございます! ----------------------------------------------------------------- 新しい時代の幕開けおめでとうございます!皆様の令和が素晴らしいものになりますように! ザ・シネマは昨日の「ダイ・ハード」一挙放送が終了して、「ロッキー」「クリード」一挙放送一色になります! 放送告知もしつこく「ロッキー」と「クリード」になります。 5/6はザ・シネマで『クリード チャンプを継ぐ男』+「ロッキー」シリーズ一挙放送!! お忘れき様に!! 【5/1】 今回の一挙放送を一人でも多くの方に観て頂くために、特別番宣(放送告知のCMみたいなもの)を作って頂きました。 1つは4分の「ロッキー」全6作と『クリード チャンプを継ぐ男』のおさらい番宣 もう1つは「ロッキー」をシリーズごとに紹介する3.0秒の番宣です。 ザ・シネマにご加入の皆様、今がんがん放送の合間に流れているのでぜひ観てください! めっちゃかっこいいのです!! こちらにリンクを張りつけたいくらいなのですが、音楽著作権の関係でwebではご紹介できず… 伝えたいテーマとメッセージを1つの制作物に対して設定する、という様な事を恥ずかしながらしてきませんでした。われわれベーシックの映画専門チャンネルで放送される作品は、基本、劇場公開から3年程度経ったものがほとんどです。 私はもちろん、劇場公開時の打ち出し方を参考に宣伝するのだと思い込んでおりました。 でもそれでは不十分なのです。「タイタニック」や「E.T.」の様に、作品それ自体が形容詞になる様な誰でも知っている作品ならば良いのですが、「ロッキー」の場合、「あー、あのボクシングの…」という圧倒的なイメージがあります。 「ボクシング」や「スポ根」ものが嫌いな人もいます。(もちろん好きな人も) 「ロッキー」はもちろんボクシングが1つの手段になっていますが、本質は人間ドラマです。 普遍的な物語です。そのことをどうしたら伝えられるか… という事で、右も左もわからぬ赤ん坊状態の私は先輩の指導の下、まず「ロッキー」全シリーズと「クリード」を観直す、という事から始めました。 そして、それぞれのシリーズで何が言いたいのか?というテーマ出しの宿題を頂戴しました。 【宿題】 暑苦しいメモが書いてあります・・・ 『ロッキー』 挑戦する事によって、自分がクズではないと証明したい。今の自分を変えたくて、挑戦する事を選んだ男の物語。 『ロッキー2』 周囲を言い訳にして迷う時間はもったいない。人のせいにして自分にとって唯一のものに迷うな!ロッキー、お前はボクシングしかできない。 『ロッキー3』 今持っているものを失う事を恐れて保身に走るな。失敗してもただ「何か」を失うだけ。「何か」のために生きているのではない、自分の為に戦うのだ! 『ロッキー4/炎の友情』 覚悟を決めろ!負けるも勝つも、殺すも殺されるも覚悟が必要だ。 『ロッキー・ザ・ファイナル』 ①年を取って保守的になって、人の夢を邪魔する人間にはなるな!周囲の常識に合わせて自分がどう動くかを決めるな!自分自身が納得のいく人生を生きろ! ②どれだけきついパンチを打たれても休まず前に進み続けられるかだ!前に進み続けろ!その先に勝利がある。自分の価値を信じるなら、迷わず前に進め! 『クリード チャンプを継ぐ者』 全てが終わった後に生まれてきたコンプレックスを、挑戦する事で塗り替えろ!自分自身の新しい物語をスタートさせろ! ※『ロッキー5』がなくて『ロッキー・ザ・ファイナル』が2つあるのは目をつむって頂ければ幸いです。へへへ…。 こんな暑しい、そして未見の方にはわかりづらいテーマを携えて番宣のディレクターさんにお願いの会に臨んだわけですが… プロフェッショナル。 限られた秒数で、テーマをいかに伝えるか、考え倒してそれを形にするディレクターという仕事に下げる頭がない程、ぎゃふんとうなりました。 ディレクターさんという御仕事は、対象(映像作品だったり、人物だったり様々だと思いますが)に対して誰よりも詳しく、そして誰よりも愛情を持つ、そして誰よりもその対象のファンになる。そういう仕事だと、あるディレクターさんからお聞きしました。 私がテーマを考える時間の10分の1くらいの時間で、「ロッキー」と「クリード」の本質を理解し、それを形に するという、かっこよくておそらく最高に楽しくて苦しい仕事だと思いました。 ここでご披露できない事が本当に悔しいほどに、一人でも多くの皆さんに観て頂きたいのですが、前述のとおりこちらに張りつける事が出来ず… でも1つだけ方法がございます! ザ・シネマに加入して頂くと観れます! くわしくはこちらから(厚かましい加入宣伝) もちろん「ロッキー」と「クリード」も観て頂きたいですし、それが目的なのですが、ロッキークリード番宣も一人でも多くの方に観て頂きたい。ご加入されていない方は、お友達でご加入者様がいらっしゃいましたらぜひ録画して観て頂きたいくらいです!(ATSUKAMASHI) おそらく6日の放送まで厚かましさが加速度を増すと思うのですが、お付き合い頂けば幸いです。 今日も読んで下さりありがとうございました。 5/6(GW最後の日)は、ザ・シネマで「ロッキー」「クリード」一挙放送! あさ8:30から夜までやっています!「クリード チャンプを継ぐ男」はよる9時からです! 途中出入り可能ですので、ご参戦くださいませ!! よろしくお願い致します!! ----------------------------------------------- 5/6(GW最後の日)はザ・シネマで朝8時半から『クリード チャンプを継ぐ男』+「ロッキー」シリーズ一挙放送です! twitterのトレンド入りを夢見ています… 【4/29】 今日も読んでくださりありがとうございます、ザ・シネマの「ロッキー」担当・にしこです。 本日は実家の猫に久々に会い、相変わらず全力で牙をむかれたロッキー担当にしこです。 彼女との付き合いも7年ほどになるのに、いつも新鮮な威嚇を向けられます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今日は「ロッキー」シリーズに登場する動物たちのご紹介を… 【バッカス】犬(ブル・マスティフ) 「ロッキー」1作目から登場するロッキーの相棒。 スタローンの大きさと比較してもかなりの大型犬ながら、気は優しい力持ちタイプで、たまに吠えるくらいでおとなしい良い子。たまにアップで抜かれる時の表情が絶妙に愛嬌がある。 「ロッキー2」では、ちょっと調子にのってイキった格好を始めるロッキーに、パンクっぽいスタッズギラギラの首輪をつけられたりする。 ロッキーのベッドでのんびりするのが好きだが、たまにエイドリアンといちゃいちゃしたいロッキーに無理やりどかされることあり。 ネットに書いてありましたが、バッカスはスタローンの愛犬で、貧乏時代スタローンに売られて、ブレイクした後買い戻されたという、ドラマを背負ったワンちゃんの様です… 【カフとリンク】(亀) これまたロッキーの長年の相棒。 エイドリアンが勤めるペットショップで買った2匹のカメで、ロッキーの話し相手。 毎日、あーでもないこーでもないというロッキーの独り言を聞いているのかいないのか、でも確実にロッキーの癒しになっていることは確か。 動物好きのロッキーは、自分のごはんよりも、カフとリンク(もちろんバッカスも)のエサをマメに気にしているシーンがあります。(自分は生卵しか飲んでませんから) これまたネットで読んだのですが、カフとリンクはまだまだ元気で今も幸せに暮らしている様です。 【小鳥】 エイドリアンが好きな動物。ペットショップで暮らしています。 エイドリアンに会いに足しげくペットショップに通うロッキーにも構われたりしてます。 【パンチー】(犬、雑種) 「ロッキー・ザ・ファイナル」でロッキーが保健所から引き取るワンちゃん。 小さいころ「ビッチになるな!」と説教したリトル・マリーのグレ気味の息子ステップスの教育のために、 一緒に犬を育てようと決めたロッキーによって「君に決めた!」と言われた長毛種の中型犬。 ステップスに「こんな不細工な見た目の死にかけてる犬より強そうな方がよくね?」と言われるくらい、 弱弱しい姿で登場しますが、ロッキーとステップスの愛情によってメキメキ元気に。 ロッキーが現役を引退してかなり立ってから復帰する際の過酷なトレーニングに、お揃いのグレーのジャージを着て付きそう姿はもう「萌え!」のひとことです。本当にかわいい… ロッキーはおそらく未来ある若者のステップスに対して下記の様な思いから犬を一緒に飼うことにしたのでしょう。 「子供が産まれたら子犬を飼うがいい、子犬は子供より早く成長して、子供を守ってくれるだろう。 そして子供が成長すると良き友となる。 青年となり多感な年頃に犬は年老いて、死ぬだろう。 犬は青年に教えるのである、死の悲しみを」 これはゴルゴ13の言葉です。すべてのペットを飼うことに反対している親御さんに声を大にして叫びたい言葉です。 いいこと言うなぁ… 【ロッキー】(猫、雑種) 映画の「ロッキー」シリーズには登場しません。 なぜならわたくし、にしこの最初のペットの名前だからです。 テレビでロッキーに出会ってから、「ロッキー」シリーズにガチはまりしていた兄と私ですが、同じくらい夢中になっていたことがあります。ペットを飼うという夢のために両親を説得することです。 頑固でしつこい性格の私は、「犬か猫を飼いたい!」という要求を通すために、ハンガーストライキを起こし、ついに母の「め、めんどくさい…」という気持ちに火をつける事に成功。 兄と二人で、里親さんの元から小さい小さいキジトラの雑種の男の子を引き取りました。 浮かれて帰る帰り道。「ロッキー4 炎の約束」のポスターを指さして、二人で顔を見合わせたことは言うまでもありません。 あの時が、私の人生の幸福の絶頂だったかもしれません… ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今日は動物大好きスタローンが作った「ロッキー」は偉大なる動物映画だった!というお話しでした。 5/6(GW最後の日)は朝8時半から「ロッキー」「クリード」一挙放送です!! 動物好きな方もご満足いただける動物映画ですので、ぜひご覧ください!!! 今日もお付き合いありがとうございます!! 【4/28】 今日は久々のお天気でしたね!朝から洗濯機を2回も回しました、にしこです。 5/6(GW最後の日)はどうか雨が降ってくれないかと願っています… なぜならば、ザ・シネマにて『クリード チャンプを継ぐ男』+「ロッキー」シリーズ一挙放送があるからです! GW、沢山遊んだ疲れを癒すべく、おうちでロッキー。間違いないです。 5/6、ザ・シネマ、『クリード チャンプを継ぐ男』+「ロッキー」シリーズ一挙放送 ぜひ、手帳やgoogleカレンダーに予定として入れてください!(お願いします…) --------------------------------- 「他者貢献」という言葉をある方から教えてもらいました。 アドラー心理学をネットでググってみたところ、 「周りの人に貢献することで、そのコミュニティへの所属感を得て、さらに人の役に立っているという感覚が、幸福感につながる」ということと理解しました。なるほど、確かにそうです。 私は自他ともに認める「自分に自信がない人間」です。 ここで、駄文という名のお目汚しを披露している事も、自信ゼロ人間、さらに変にプライドが高い私にとっては生きた心地がしない行為であります。 読んで下さった方に「自己満!時間の無駄!言ってる事間違ってるし!」と思われないかしら… 非難されないかな…などなど。 そんな、人にどう思われるかを常に気にしている私は、無意識に人のリクエストに応えるという行動に出がちです。 「これをしておいた方が、みんなが便利だろうな!」 「これは結構時間も手間もとられる事だから、私がやっておこう」 「ああ、これ間違ってる!急いで直しておかないとみんなが困る」 こうして書いているとなんとも自己犠牲的ですが、これは完全に私の主観において「人のためにやっている」事であり、他者から見たら「余計な事を…」という事かもしれません。実際そういう事態になった事も何度もあります。 ただ、私はひたすら条件反射的にこの手の行動を繰り返します。何故か。 それは 「この手の行動に慣れていて、するのが楽な事」だからです。 人のためではないのです。 そしてこれは私だけではないかもしれませんが、人の傾向として、to do リストの中で、「慣れている事、楽な事」を真っ先にやりがち、というのは、今回近しい人に聞いて回って実際にそうだという事がわかりました。 それでも「他者貢献してるじゃん」と言ってくれる人もいます。 実際、私は自分以外の誰かの「ありがとう」を食べて生きているところがあります。 人さまの「ありがとう」で自己承認しているのです。 「他者貢献」とともに、アドラー先生は「承認欲求は生ごみ!」とも言っています。 人から承認されたいがためにする良い行いは、他者が存在しないと成されない事も多い、という事が理由だと思います。 つまり、「他者」がいないと、成立しない世界に生きている事になります。 承認欲求に突き動かされて生きていると、「他者」がいない世界がもしあるとしたらそこは 「無」です… こ、怖い… 「他者貢献」というのは「承認欲求からくる結果的な他者への貢献」とは似て非なるものであるという事でしょうか…違ったらすみません。 ロッキーの話しを全然しておりませんが、やっとここで… ロッキーは「他者貢献」の映画だな、と思うのです。 ままならない現実を抱えつつも人におせっかいを焼いてうざがられたり、コーチに「やくざの手先なんかしやがって、素質があるのに人生無駄にしてる!」と本質をつかれたり。 ロッキーはとにかく、中途半端にぷらーんとしていた男でした。 それが、運命的な出来事に、乗るか、乗らないか、その決断を迫られた時に、「乗る」を選び、他者の存在も我も忘れるほどに「やってやる!」という事にひたすら没頭する。 第一作ではそこで人生を変えますが、シリーズ通して彼は、自分のやるべきことに没頭し続ける事で、周りの人に勇気を、励ましを、明日を生きる力を与えます。「ロッキー・ザ・ファイナル」では、彼のひたむきな戦う姿が、誰かの人生を変えていた事もわかります。 もちろん勝負の世界、勝ち負けがあってロッキー自身もブレそうになる事もあります。 ロッキー3でそんなロッキーにエイドリアンが言うセリフがあります。 (ちょっとネタバレに…苦手な方は読み飛ばして下さい) (ざっくりすぎる意訳です。一部抜粋してます) --------------------------------------- 恐怖心に立ち向かえるのは自分だけなのよ 人の目や言葉を気にして怯えていてはだめ あなたの強さは私が知ってる でも恐れに打ち勝てるのはあなただけ ここで諦めたら一生後悔することになる みんなあなたを信じてるわ でもみんなのためでも、名声のためでも、お金のためでもない 自分のためにやるしかないのよ 負けても逃げなかった事に胸を張れる 一生の支えになる --------------------------------------- アドラーも真っ青の本質を突くセリフ… これはエイドリアンからロッキーだけでなく、全ての戦おうとする人への言葉だと思います。 「他者貢献」という言葉を教えてくれた尊敬する先輩に、言われた事の続きが以下になります。 「本当の意味で他者に貢献したいならば、自分が何かに没頭して夢中になっている姿を見せる事。 ひたむきに、そして楽しそうに夢中になっている姿は、人に勇気を与えるから。」 そう言ってくれた先輩の顔が、エイドリアンと被った事は言うまでもありません。 ロッキーは誰のためでもなく、自分のために戦い続けた。 なぜならロッキーは何よりも戦う事が「好き」だったからだと思います。 「努力より「楽しい」を。「楽しい」にかなうものはないから」 最後に先輩は、そう締めくくったのでした。 --------------------------------- 「戦い」に夢中な男たちが、ロッキー以外にも沢山登場する本作。 最後にまたしつこく告知ですが… !!!!5/6、ザ・シネマ、『クリード チャンプを継ぐ男』+「ロッキー」シリーズ一挙放送!!!!! どうぞよろしくお願い致します!!! 今日もお付き合い頂き、ありがとうございました!!! 洗濯ものを取り込みます!! 5/6、GW最後の日!『クリード チャンプを継ぐ男』+「ロッキー」シリーズ一挙放送です!朝8:30から夜11時までの長い戦いですがぜひとも応援下さいませ!! 【4/27】 昨日暑苦しいブログを公開しました、ザ・シネマ ロッキー担当にしこでございます。 本日もお付き合いくださる皆様、ありがとうございます。深く御礼申し上げます。 昨日の続きなのですが、テレビでの「ロッキー3」が強烈過ぎて「ロッキー」第1作を観た時の感想を正直あまり覚えていないのですが、子供だった私が強烈に覚えているシーンが有りました。 ロッキーが、物語の最初の方で、町のワルガキ連中の子供たちに説教をするシーンがありまして。その中に、12歳くらいの女の子が1人いるのですが(リトル・マリー)、ロッキーはリトル・マリーがタバコを吸っているのを見つけて説教をするのです。 彼女を家に送り届ける道すがらこんな事を言います。 (ざっくり意訳です) --------------------------------------------- 「いいか、タバコを吸うと歯が黄色くなって、息が臭くなる。やめろ。 口の悪い女最初は人気者だ でもすぐ評判になって尊敬されなくなる 悪い表現を使うと「娼婦」ってやつだ 口の悪い女は娼婦になっちまうぞ 12歳でも悪いことは悪い そういう女にはなるな 悪い評判が立つとあとになってこう言われる 「マリーをおぼえてる?今や落ちぶれて場末の娼婦よ」 「ああ、そんなのがいたな」 こういう風に誰も覚えちゃいないのさ ボーイフレンドはいるのか?いないだろ(にしこcomment:余計なお世話だい!) その理由はワルガキと遊んでるからだ 奴らといるとロクなことはない 付き合う相手を選ぶんだ いい人と付き合うといい友達ができる 簡単な足し算だ --------------------------------------------- 説教です。こんな事言われたらグレ気味の12歳の女の子は面白くないだろうなぁ… 実際「うるせークソ野郎!」とマリーに吐き捨てられます! リトル・マリーと同年代だったためか、なぜかこのシーンを一際覚えていたわけですが、このセリフにはロッキーという人物のいろいろが込められているなぁと今となっては思うのです。 ロッキーの愛するエイドリアンは、第一作では内気で根暗なメガネっ子ですが、シリーズ全体を通しても、ロッキーの理想ともいえる品のある「レディ」です。 献身的に愛する人を支え、相手の為に言いたくない事もきちんと言う。自分が不安で心配だからといって、ロッキーの夢を諦めさせたりしない。それを一発で見抜いたロッキーの本質を見抜く力、脱帽です。 「付き合う相手を選べ。いい人と付き合うといい友達ができる」とか説教しておいて、ロッキーは、金貸しの親分に取り立て屋として雇われています。 自分の現状がどんづまっていることを十分理解はしている。だから未来あるお前さんはそんな風になってくれるな。という気持ちを込めているかどうか… 説教に話しを戻すのですが、このリトル・マリーへの説教の他にも、ロッキーは物語の冒頭、割と人に説教して回っているのです。 借金の取り立てをしている時、お金を返さない負債者に対して言うセリフです。 (ざっくり意訳です) --------------------------------------------- ロッキー「あと70ドル足りないぞ」 負債者:「このジャケット60ドルはするからこれで堪忍して!」 ロッキー:「寒いからコートは着とけ。いいか、金を借りるときは返す事を考えて借りろ」 --------------------------------------------- この後、金貸しの親分ガッツォさん(ナイスキャラクター)から「取り立てがぬるい!」とガチ説教されるのですが、それはまた別の話しとして、彼の人の窮状をほおっておけない優しい人柄を表すシーンです。 そんなロッキーですが、ボクサーとして成功したい、でも成功できないかもしれない…という思いを抱えたまま、日々を過ごしています。 ボクシングのコーチであるミッキーに見放されつつある事も焦りつつもうすうすわかっています。 (またまたざっくり意訳です) --------------------------------------------- ロッキー:「もう6年も一緒にやってるのに何で目の敵にするんだ」 ミッキー:「知りたいか?いい素質をもっているのに、二流の高利貸しの手先に成り下がったからだ!」 ロッキー:「生きていくためだ」 ミッキー:「そんなのクズの人生だ!」 --------------------------------------------- いくら人のためにおせっかいを働いても、善良であっても、生きていくために仕方なく金貸しの手先になっていたとしても、それはすべて言い訳だ。お前自身が自分の人生から逃げている事はお前が一番わかっているはずだ。 それをミッキーは何より怒っているのです。 リトル・マリーに説教した後に夜道を歩きながらロッキーがぼそっとつぶやきます。 「クソったれがクソガキに説教か…全く…」 もう30歳。ボクサーとして成功できないかもしれない。でも生きていくために毎日必死にもがいている。俺は善良な人間だ。仕方ないんだ。 こんな言い訳をどこかでしている自分を、おそらくロッキー自身が一番不甲斐なく思っているのです。同じくらい「変わりたい」という気持ちを抱えながら。 何十回と見直した今でも、このロッキーのセリフが一番私の心に刺さったセリフです。 それは、ふがいない自分を変えたい、でも仕方ないじゃん。一生懸命やってる(つもり)だもん。 そんな思いがただの言い訳だ、という自覚がどこかに有るからなのだと、今思います。 さて、ここまでは物語のほんのさわりでして、この後、ロッキーが言い訳できない様な出来事が舞い込んできます。 そう。現役チャンピオン、アポロ・クリードから戦いを挑まれるのです。 ロッキーがどういう決意をして、どの様に挑むのか。どうか5/6の放送で確かめて頂きたいのです。挑戦している人、頑張っている人、頑張ろうと思っている人、明日から野郎と思っている人、全方位で刺さること請け合いです! 今日も暑苦しいブログにお付き合い頂きありがとうございました。 最後にもう一度言わせてください! 5/6、GW最後の日はあさ8:30からロッキーシリーズ一挙放送!!GWの予定の最優先事項にして頂いても後悔させません!(多分) 【4/26】 ゴールデン・ウィークの最後の日、5/6(祝)にザ・シネマでは『ロッキー』シリーズ全6作と、昨年新シリーズの第2弾がヒットしたばかりの『クリード』の第1作目『クリード チャンプを継ぐ男』を放送します。突然の告知です。失礼します。 そしてさらに突然の自己紹介ですが、私はザ・シネマの編成部で働いております、にしこと申します。 編成の仕事ってどんな仕事?イメージできない…という方がほとんどかと思いますが、多分ひとことで言うと「映画の面白さをお客様に伝える」ことだと思っています。そんなお仕事をしているのに、私は映画ライターの先生方の様に「なるほど!」と思わせる様な知見もなければ、魅力を伝える表現力も著しく乏しくあります。なので、どうかこのブログを、皆さまへのお手紙として読んで頂ければと願っております。友達から手紙が来た。とそんな風に思って頂ければ幸いです。 少し私の話しをさせてくださいませ。私は小さい頃から内向的、非常にびくびくしていて、男の子からからかわれたりするタイプでした。なるべく目立たない様に、スーパー空気を読み、その反動か、現実逃避型ドリーミーキッズでした。現実逃避型幼児になったのにはもう1つ理由があります。 4つ上に兄がおりまして、彼は、アニメが観たい年頃の幼児をテレビの前に座らせ、『ゴッド・ファーザー』や『風と共に去りぬ』(4時間!)を観せるという非道を小さいな妹に日常的に行っていました。(テレビは一台しかないので仕方なし…) 『ゴッド・ファーザー』は馬の首がベッドの中で発見される映画だったし、『タクシー・ドライバー』はモヒカン、人殺し!というだけの映画だった私。そんな私に初めて映画的カタルシスを感じさせてくれた映画、それが『ロッキー』なのでした。 現在、地上波のテレビで映画を観る機会は限りなく少ないと思います。 しかし私が小さい頃(30年以上前)は、毎日何かしら映画が放送されていました。 よる9時からは誰もが知る家族で楽しめるメガヒット作(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『インディ・ジョーンズ』『ジョーズ』。そしてうんざりするくらい『ポリス・アカデミー』シリーズをやっていましたネ…)、深夜には『タクシー・ドライバー』の様な名画や『13日の金曜日』みたいなジャンル映画も放送していました。豊かなラインナップ。 いつも通り、チャンネル権を奪った兄はベータ(VHSと双璧をなしていた再生録画機です)にテープを充填していました。観るのに録る。そのテープには『ロッキー3』というタイトルが。2時間後、私は一種の恍惚感に包まれていました。 な、なんじゃこりゃ! いろいろよくわからないところもあったけど、めっちゃいい。めっちゃ感動した。男の生き様って感じ!こういうの好き! 普段、映画をみても無感動な妹の興奮を、兄は鼻をならしてみていたことでしょう。翌日早速、レンタルビデオ屋さんで『ロッキー』の1作目を借りてきたのでした。 意思疎通がなかった兄妹は「ロッキー」という映画で、人生初めての握手を交わし、『ロッキー4/炎の友情』の劇場公開のポスターを指をくわえて眺めたり、初めてのペットである子猫(知人から譲り受けた)に「ロッキー」という名前をつけたり、よき思い出をたくさん与えてくれたのであります。 それからもたくさん素晴らしい映画との出会いがありました。悲しい時も、全てを忘れたい時も、映画があれば違う世界に行けたし、私は何者にもなれたのです。 時は○十年流れ… 私は紆余曲折を経て、CSの洋画専門チャンネルで働いています。他の映画チャンネルで「ロッキー」を放送しているのを横目で見ながらも、子供の頃に覚えた興奮をかすかに思い出す程度に、なんとなく毎日を過ごしてきました。 今回、ザ・シネマでロッキーシリーズの放送が決まった時、私はどこかああそうなんだ、という気持ちでいました。 子供の頃に出会った映画。その映画の仕事をしていく中で、どこか映画一本一本が、棚に並べてあるパッケージの一つの様な感覚になっていたのだと思います。(なぜそうなったか) そんな意識でいるからでしょう。「忙しい」「やることが終わらない」「疲れた」そんな言葉で毎日が埋め尽くされていました。映画に没入する夢の様な時間を、自分自身も忘れ、何より一番大事なお客さんに映画の面白さを伝えるという気持ちを忘れていました。今回、ロッキーを放送するにあたり、再度ロッキーを見直しました。10回づつ位見直しました。涙が止まりませんでした。 映画評論家の荻昌弘さんが『ロッキー』の名評論を残されています。「人生、するかしないか?とういその分かれ道で「する」という方を選んだ勇気ある人々の物語です」この企画をやる時に、尊敬する先輩から「やるか、やらないか?」と聞かれました。 私は「やりたいけど自信がない」と言いました先輩は「やれるか、やれないか、じゃない。やりたいか、やりたくないか」だ。そう強く言いました。 現実から逃げてきた私の人生。映画は救ってくれたけれど、私は今、映画からも逃げています。「忙しい」「自信がない」「いつかやる」そう言い訳を言い続けて、自分の一番大事な仕事である「映画の魅力を伝える」という事から、ずっとずっと逃げてきました。 私はそんな今の自分を変えたい。だからやる。 別の尊敬する先輩が昔、なぜこの仕事をしているのかと聞いた私にこう言いました。「私は映画に救われたから、映画に恩返しがしたいと思ってこの仕事をしている」 私はロッキーに救われたから、ロッキーに恩返しをしたい。 私はロッキーの素晴らしさをみなさんに伝えることで、自分自身を変えたい。そしてあわよくば高視聴率を取りたい!(あわよばなくても取りたい) そのために、ロッキー放送の5/6(祝)まで、みなさんにロッキーの魅力をできる限りお伝えできたらと思います。非力で未熟ではありますが、「応援してやろう」と思ってもらえる様、頑張ります! 『クリード チャンプを継ぐ男』、『ロッキー』シリーズ全6作一挙放送。GWの最後の日、5/6(祝)に放送します! 明日を生きる力を、自分自身に言い訳しない強さを、ロッキーが教えてくれるはず! どうか観てください! 特集の記事はコチラ番組を視聴するにはこちら
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COLUMN/コラム2018.02.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2018年3月】にしこ
知ってるよ!という感じかと思いますが、ダブリンというのはアイルランド共和国の首都であり、一番の大都市であります。そりゃあ華やかで、賑わっているだろうと想像されると思いますが、東京のターミナル駅と比べるとずっこけるくらい小さいです。メインストリートであるオコンネルストリートは15分くらいあれば端から端まで余裕で歩けます。そんな街角で二人の男女が運命的な出会いを果たすわけですが、実際のオコンネルストリートを歩いた私は「ほぼ毎日ここでギター弾いて歌ってたら、誰でも顔を覚えるだろうな」という感想を持つのであります。ネガティブな意味ではなく、この映画の主役二人が出会うのはまさしく「街角」という言葉がふさわしい、そんな場所だというイメージをしていただきたいのです。「ケルトの虎」と言われた時代(1995年から2007年まで続いたアイルランドの経済成長を指す表現。Wikipediaより)。EU各国から好景気に沸くアイルランドに出稼ぎに来る人々でダブリンは多国籍な街に。主人公の女性も生活の為に、家族を母国のチェコに残して出稼ぎに来た女性。故郷ではピアニストだった彼女。オコンネルストリートでギターを弾く男性主人公に声をかけたのは、必然だったのかもしれません。男と女は音楽という共通言語であっという間に距離を縮めていきます。男は、最後のチャンスに賭けるつもりでロンドンのレーベルに持ち込むデモテープを一緒に作ってくれないか、と女に協力を求めます。日々の生活に追われていた女は、自分が愛するピアノに触れる事で、どんどん生き生きとした表情と取り戻します。当然のごとく惹かれあう二人。しかし女には祖国に夫がいます。お互いに惹かれる気持ちを昇華させる為に、二人は曲を作ります。音楽が引きあわせた2人。音楽で二人の気持ちを形にしようとするのは自然な事なのかもしれません。二人が最後に出した答え。その答えにこそ涙してください。こんなに泣けて、すがすがしい恋もあるのだと。映画史に残る素晴らしいエンディングをお見逃しなく。アメリカでたった2館からの公開だったのが、口コミの素晴らしさから140館にまで公開館数が伸びた事が話題になっていたその頃、私はアイルランドの田舎町の片隅の、バイト先の洋服屋さんで毎日ラジオから流れる主題歌の「Falling Slowly」を聞いていました。お客さんがいない店内で、何度も口ずさんだ曲。思い出すたび甘酸っぱいっす!!■ © 2007 Samson Films Ltd. and Summit Entertainment N.V.
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COLUMN/コラム2017.11.30
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年12月】にしこ
監督自身、アイルランドからアメリカへ移住し、自らの夢を叶えた人物。作中の様に、奇跡の様な飛び道具キャラクターの存在は実際あったかわかりませんが、当時の自分と家族のもがきを懐かしく、そして同じ様な経験をしたであろう、多くの他国からアメリカへやって来た人たちへの暖かく愛しい目線で描かれる名作です。2人の娘、クリスティとアリエルを連れてカナダ経由でアメリカにやってきたジョニーとサラ夫妻。入国規制が緩いカナダ経由でNYに入ろうとした冒頭から緊迫感が漂います。なぜ彼等はアイルランドからニューヨークへやってきたのか。言葉では言い表せない喪失をなんとか心機一転に変えるためにやってきたその理由は、作中で明かされます。小学校高学年の長女クリスティは長女らしいしっかり者。いつもハンディカムを回して家族を撮影しています。それは彼女が家族を俯瞰で観察し、必要とあればその均衡あやうい絆のバランスを保つため。物語は彼女の目線で語られていきます。一方幼い妹のアリエルは、その天真爛漫さで、新天地であるニューヨークの生活を子供ならではの柔軟性で楽しみ、家族を和ませます。そんな2人と対照的に、両親であるジョニーとサラは、まだぬぐいきれない喪失感と日々の生活の苦しさに余裕のない毎日。サラはジョニーに言います。「幸せなフリをして。子供たちのために。お願い」と。どんなに愛し合っていても、それだけでは超えられない悲しみがある。人には人それぞれの悲しみがあり、それを肩代わりすることはできないから。そんな生活の中、ヤク中患者の巣窟の様なニューヨークの治安の悪い地域のマンションに住む家族は、ハロウィンをきっかけに、謎の隣人マテオと出会う事になります。アリエルが「トリック・オア・トリートをやってみたい!」と言い出した事がきっかけ。これは、アイルランドからやってきた家族、というところに重要な意味が有ります!なんとアイルランドはハロウィン発祥の地でありながら「トリック・オア・トリート」がありません!これは、アメリカで生まれた独自の風習。アイルランド本国ではハロウィンは精霊や妖精が集うお祭りなので、日本でいうとねぶた祭りみたいに、でっかい山車が街を凱旋する。みたいなお祝いの仕方をします。(アイルランド在住1年。ザ・シネマ編成部にしこ体験談。)謎の隣人マテオははたして何者なのか?何者かどうかはさておき、彼との出会いで家族の運命が変わっていきます。学校の課題でハロウィンのコスチュームを作る事になった姉妹。姉のクリスティが「秋」の仮装をしたことを指摘された時に、「autumだね!」という母に「fall」よ!といいます。アイルランドでは秋の事を「オータム」と、アメリカでは「フォール」と言う。こういった文化の違いに子供たちが日々学び、格闘している姿をさらっと描くところも名匠の手腕。そして、クリスティ、アリエル姉妹を演じた実際の姉妹であるボルジャー姉妹。彼女達の純度の高いあの日々しか撮りえなかった瞬間を収めたというだけで、この作品には価値があると思います。クリスティが学校の学芸会で「デスペラード」を独唱するシーンの尊さ。アリエルの底抜けな純真さ。あえていいたい。この作品の主役は彼女達です。この作品の脚本は、監督のジムと娘の共同で書かれたもの。苦しく、懐かしく、そして輝かしかった日々であったことが、この作品を観ればわかります。必見です。■ © 2003 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
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COLUMN/コラム2017.02.18
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年3月】にしこ
気弱な国王(ジャン=ユーグ・アングラード)に代わり、政治の実権を握る母后カトリーヌ・ド・メディシス(イタリア、メディチ家からやってきた)の絶対的権力の元、娘のマルゴは新興勢力である新教徒ユグノー派のアンリ公と政略結婚させられるが、マルゴは結婚など意に介さず、新婚初夜に男を求め街へ繰り出す。そこでユグノー派の貴族ラ・モール伯爵(ヴァンサン・ペレーズ)と運命的に出会い、二人は激しく愛し合う。しかし、カトリックであるマルゴの母カトリーヌによるユグノー派の大弾圧「サン・バルテルミの虐殺」がすぐそこまで迫ってきていた… マルゴの周辺の男はみんなマルゴに夢中。史実にも「男を破滅させるたぐいの美しさだ」と言われたという記述が残るほどの美貌で、奔放に生きている様に見えますが、その実、政略結婚相手のアンリ公に愛情は全く示さないながらも、彼の命の危機を自らの危険を顧みずに助けたり、母であるカトリーヌ后に完全にいい様に操られている長兄の事も、心配し愛している、非常に情と懐の深い女性である事がよくわかる映画です。懸命に運命に抗おうとしながらも、どこか自分の生まれに諦めも抱えているという複雑な内面を、イザベル・アジャーニが演じ、唯一無二のマルゴにしている事も胸を打ちます。当時、イザベル・アジャーニ40歳。美しさ、天井知らず。 この映画のクライマックスである「サン・バルテルミの虐殺」も壮絶極まりますが、母后であるカトリーヌ・ド・メディシスの恐ろしさもこの映画の見どころの一つ。「絶対負けられない戦いがある!」という気迫で、ユグノー派を虐殺しまくる姿は、人間のそれではない様に感じるのであります。見応え抜群! © 1994 - PATHE PRODUCTION - FRANCE 2 CINEMA - DA FILMS - RCS PRODUZIONE TV SPA - NEF FILMPRODUKTION
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COLUMN/コラム2016.12.20
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年1月】にしこ
17歳の娼婦シンディを警察が保護。彼女は監禁されていた。ある男に殺されかけたいう彼女の証言は、その男が地元の名士である事で、取り合ってもらえないまま。時を同じくして、アラスカの凍りついた川の周辺で10代後半から20代前半の少女の白骨死体が発見される。アラスカ州警察のハルコム(ニコラス・ケイジ)は、シンディが証言した男が怪しいと確信。彼を追いつめる為の、戦いが始まる… というのがあらすじでして、なんと事実も元にした映画。12年間に24人以上の女性が監禁・殺害されたおぞましい事件が元になっています。 ニコラス・刑事、否、ケイジ(すいません。言ってみたかったんです!)扮するアラスカ州警察のハルコム刑事は、職場では「あなた以上のキレ者はいないっす」、「お前が捜査にあたるんだったら大丈夫だろ」的な評価をバンバン受けているキレ者デカなのですが、家に帰ると奥さんから「あんた!いつ転職すんのよ!刑事みたいに安月給でハードワークな仕事続けてもなんにもなんないし、家庭をもっと省みてちょうだいな!キーっ!」的な事を毎日言われて、ちょっと顔色も悪いし、どことなく悲壮感・・・。身を削る思いで捜査にあたり帰宅しても、愛する一人娘に「パパー、ママ、怒って先に寝ちゃったよ~」とか言われて、事件の被害者がティーンエイジャーがほとんどということで、娘を抱きしめ「お前はゆっくり大きくなってちょうだいよ…涙」と抱きしめたりして。 そんなちょっとお疲れ気味のハルコム刑事は、唯一、男の魔の手から逃げ出した娼婦のシンディから当時の様子を聞いたり、彼女の生い立ちを聞いたりしているうちに、彼女の様な女の子をこれ以上増やすわけにはいかない!彼女のことも全力で俺が守るぜ!と静かな闘志を燃やしながら、だんだんと犯人を追いつめ始めます。 アラスカという土地の冬の不毛さ、静けさと歩調を合わせる様に派手な見せ場やドンデン返しが盛りだくさん!というタイプの映画ではありませんが、事実を元にしているということを大事にしている製作者の意図を感じるエンディングまで、見逃せない映画です。シンディ役を演じたヴァネッサ・ハジェンズのハスッパなビッチを気取っても、隠しきれない健気さも◎。そして割と早くから犯人として登場する男役の俳優もこの役にドハマり。奴の黒目を見逃すな! 良く出来映画!!お見逃しなく!! ©2012 GEORGIA FILM FUND FIVE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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COLUMN/コラム2016.07.09
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2016年8月】にしこ
サスペンスの王様、アルフレッド・ヒッチコックのごく初期の初期の作品。もちろん期待に応えます!スピーディーな展開で最後までハラハラさせるサスペンスです。 19世紀末のロンドン。火曜の夜にブロンド女性が殺されるという連続殺人事件が発生。ロンドンの街は恐怖のどん底に!下宿屋を営む夫婦にもキュートなブロンドの一人娘デイジーがおり、夫婦は気をもんでいたがデイジーに思いを寄せる男、刑事のジョーは彼女の両親に「自分がいるから大丈夫」アピール。ある日、マントに身を包んだ不気味な男が部屋を貸してほしいと夫婦が営む下宿を尋ねてくる。夫婦は怪しく思いながらも彼に部屋を貸すが、彼が火曜の夜に家を抜け出していくのを不審に思い始める。さらに一人娘のデイジーがその男と段々親密になってきて…!! ぎーやぁーーーーー!!! という感じでして、70分強の作品なのですがこれが最後まで犯人がわからずひやひやします。さらに言うとこの作品、サイレントなんです!!最低限のセリフと本当に最低限の状況描写だけがテロップでたまーに出てくるだけで、あとは全て画作りで観客に内容を理解させ、さらにハラハラまでさせるんですから、「ヒッチコック、鬼やべぇ」のひとことです。 下宿人がいかに怪しげな男かを演出する為に、いろんな飛び小道具でサスペンスフルに仕立てているのもお見逃しなく。監督自身が観客を怖がらせようと楽しんで作ったのが感じられる素敵な1本です。
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COLUMN/コラム2016.06.03
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2016年7月】にしこ
アート・ディレクターのディラン(ジャスティン・ティンバーレイク)は生粋のLAっ子。しかしあの「GQ」の編集長というポストでヘッドハンティングを受け、ニューヨークへ移り住む事に。彼をヘッドハンティングした腕利きハンターのジェイミー(ミラ・クニス)とニューヨークに不案内なディラン。二人は面倒を見る、見られているうちに意気投合。大親友に! 誰といるより気楽で楽しい!お互い彼女と彼氏と別れたばかり。で、溜まっている!! 「エクササイズ的な感じでセックスする?!」 どちらからともなく持ちかけた誘いで親友からセックスフレンドへ。最初はただセックスを楽しんでいた二人だが、次第になんとも割り切れない気持ちが湧いてきて… という割と最近あるある「恋愛感情より前にセックス」的ラブコメのセオリーはがっつりはずしてないのですが、軽妙で洒脱で気が利いているのです!!この作品!! 主演二人の実力やケミストリーももちろんあると思いますが、監督ウィル・グラッグの演出のなせる業かと。ウィル・グラッグはエマ・ストーン(本作にもちらっと出てます!彼女のキャラクター最高!)主演のスクール・カースト茶化し系コメディの傑作「小悪魔はなぜモテる?!」の監督。テンポがよくてシニカルだけど温かみのあるコメディ作りを本作でも感じます。オープニング・エンドクレジットも洒落てるんだから~♪ 最近、役者としての活躍が目覚ましいジャスティンも、本作では軽めに素敵な歌声を披露してますし、コメディエンヌとしての信頼度バツグンのミラ・クニスのきわどさとキュートさの抜群のバランスも最高!お見逃しなく!! Copyright © 2011 Screen Gems, Inc. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2016.05.10
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2016年6月】にしこ
あの前代未聞のバチェラー・パーティ旅行を描いたコメディ「ハングオーバー!」シリーズの製作陣が今度は前代未聞のおうちパーティを描く、壮大なる若気の至りムービー。それが「プロジェクトX」です! 高校生のトーマスはスクール・カーストの中でも割とイケてないグループに属しているが、そのカーストを一気に上まで駆け上ろうと親友のコスタとJBはトーマスの両親が不在の週末にトーマスの誕生会を、トーマスの家で企画!最初は寒々しい参加人数だったにもかかわらず、お調子者のコスタがSNSを駆使し盛りに盛った宣伝を繰り広げて、あれよあれよと学校中の全カースト民が参加。なんだかよくわからない大学野球のスターなんかもやってきて、トーマスの家はとんでもない事に!酔っ払いのご乱行がここまでの大惨事をもたらすとは… というのがない様なある様なストーリーなのですが、「ハングオーバー!」シリーズしかり、徹底的に酔っぱらった人間のありえない行動を笑い飛ばす描写が秀逸です!アメリカの青春映画では不可避のスクール・カーストも「酔っぱらっちまえばみんな同じだ!」的な笑い飛ばしを感じられて好感!! 主演の、トーマス・マンは2015年のサンダンス映画祭で2冠に輝いた「Me and Earl and the Dying Girl」でもとても印象的な演技をしていた次世代スターのニオイがぷんぷんの青田買い必至の俳優!お見逃しなく!! TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.
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COLUMN/コラム2015.10.17
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2015年11月】にしこ
南部の田舎町。産業もさびれていて街の男性はほとんど鉄道員という汗臭~い街で下宿屋の娘アルバは男たちのマドンナ的存在。しかし、鉄道員たちにちやほやされても、資産家の熟年男性から高価なプレゼントをされてもどこか冷めているアルバ。そんな時、ニューオリンズからオーウェンという都会的な男がやってくる。彼は鉄道会社がやとったリストラ査定人で、町の男たちと違い、アルバに対してそっけない。ちやほやされる事に慣れているアルバは彼の態度に怒り心頭ながらもやはり心惹かれていき… という始まりなのですが、この物語、2人の恋を阻む障害がありまして。メロドラマですから。 ①良い生活をしたいがために、アルバを金持ちと結婚させたがっているアルバ母。②こんな町で終わってたまるか!という上昇志向を持ちならがらも、町を出たことがない為になかなか行動できないアルバのふわふわ感。③どんな状況だってちやほやされたい!というアルバの悲しい女の性。 こう並べると「アルバ、だめな子!」という感じですが、演じるナタリー・ウッドのコケティッシュさが炸裂!!男性だったら「自分のものにしたい!」という征服欲を感じるタイプです。どハマり役です。 対するアルバが恋するオーウェンを演じる、ロバート・レッドフォード。『明日に向って撃て!』の数年前に出演した本作が初の主演級の役との事ですが、超魅力的なナタリー・ウッドが想いを寄せる相手として完璧な王子様っぷり。 美男美女のが悲恋を演じるなんてこんなに観ていて楽しいものはありません。おまけ的になってしまいますが、ナタリー・ウッドの衣装がとってもオシャレで、さびれた町とアルバというキャラクターとのちぐはぐ感を印象づけています。 タイトルは『雨のニューオリンズ』ですが、ほとんどニューオリンズは出てきません。あしからず。 COPYRIGHT © 2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
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COLUMN/コラム2015.09.08
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2015年10月】にしこ
性欲のカタマリである男子高校生たちが爆発しそうなリビドーを発散させる為に出会い系サイトでお相手してくれそうな女性を発見!ふるまわれたビールを飲んで、いざ事に及ぼうとしたところ気を失う。目覚めた時には縛られ監禁されていた3人。そう。彼女は地元で有名なキリスト教原理主義者の娘で、欲に溺れて淫行に走ろうとした3人を極刑に処そうとしていたのであーる… 恐ろしい集団に監禁された若者の恐怖を描くスリラーか?と思いきや、この恐怖集団と保安官+アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局=ATFとの銃撃戦がとってもバイオレンスな異色作。 ラスト、ある仕掛けによって恐怖集団と政府側の銃撃戦が幕を下ろすのですがその仕掛けが見事!監督のケビン・スミスは『チェイシング・エイミー』でレズビアンに恋するベン・アフレックの悲哀を切なさとユーモアたっぷりに描いたり、『ドグマ』では親友ベン・アフレック、マット・デイモンなどスターキャストを主演に、本作『レッド・ステイト』とは180度違ったコメディタッチの視点でキリスト教を描いたり、さらに俳優業もこなすマルチな人物。 監督の大いなる皮肉が込められている最後の「仕掛け」、必見です!! ©2011 Cooper’s Dell, LLC. All rights reserved.