南部の田舎町。産業もさびれていて街の男性はほとんど鉄道員という汗臭~い街で下宿屋の娘アルバは男たちのマドンナ的存在。しかし、鉄道員たちにちやほやされても、資産家の熟年男性から高価なプレゼントをされてもどこか冷めているアルバ。そんな時、ニューオリンズからオーウェンという都会的な男がやってくる。彼は鉄道会社がやとったリストラ査定人で、町の男たちと違い、アルバに対してそっけない。ちやほやされる事に慣れているアルバは彼の態度に怒り心頭ながらもやはり心惹かれていき…

という始まりなのですが、この物語、2人の恋を阻む障害がありまして。メロドラマですから。

①良い生活をしたいがために、アルバを金持ちと結婚させたがっているアルバ母。
②こんな町で終わってたまるか!という上昇志向を持ちならがらも、町を出たことがない為になかなか行動できないアルバのふわふわ感。
③どんな状況だってちやほやされたい!というアルバの悲しい女の性。

こう並べると「アルバ、だめな子!」という感じですが、演じるナタリー・ウッドのコケティッシュさが炸裂!!
男性だったら「自分のものにしたい!」という征服欲を感じるタイプです。どハマり役です。

対するアルバが恋するオーウェンを演じる、ロバート・レッドフォード。
『明日に向って撃て!』の数年前に出演した本作が初の主演級の役との事ですが、超魅力的なナタリー・ウッドが想いを寄せる相手として完璧な王子様っぷり。

美男美女のが悲恋を演じるなんてこんなに観ていて楽しいものはありません。
おまけ的になってしまいますが、ナタリー・ウッドの衣装がとってもオシャレで、さびれた町とアルバというキャラクターとのちぐはぐ感を印象づけています。

タイトルは『雨のニューオリンズ』ですが、ほとんどニューオリンズは出てきません。あしからず。

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