『007』シリーズの5代目ジェームズ・ボンドこと、ピアース・ブロスナン。イギリスを代表する俳優で、かっこいい英国紳士のイメージが強い彼ですが、今回は冷酷非情な殺し屋役でめずらしく悪役を披露。本作の制作初期段階では別の配役だったのだそうなのですが、めぐり巡って最終的にピアースがキャスティングされました。確かに、ありがちな優しいダンディ男よりも、謎多き凄腕の殺し屋のピアース・ブロスナンと言われた方が視聴意欲を喚起される気がする・・・。

そしてヒロインは『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチ。外交官で、スーツを着こなす強い女性というキャラクターに興味を持ち、出演を決めたのだとか。そういわれてみると、ジョヴォヴィッチがスーツ姿でアクションを披露するのは初めてだ。(というか、普通の人間というか現代人という役自体が初めてなんじゃなからろうか?)

そんな、冷酷非情の殺し屋と、普通の人間、という普段見慣れない配役同士の二人が織り成す追及&逃亡劇は、想定している以上に新鮮です。

舞台が繰り広げられるロンドンの街並みは美しく、映像に重厚感を与えていて見ごたえ十分。息をつく暇もなく次々とたたみかけるノンストップアクションを2月のザ・シネマでお楽しみください。■

© 2015 SURVIVOR PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.