PROGRAM

放送作品情報

天国の門

HEAVEN'S GATE 1981年アメリカ / 字幕 : 220分 / 吹き替え : 152分 / 歴史劇ドラマ

『ディア・ハンター』のマイケル・チミノ監督作。米国の暗い史実を扱った挑戦的な一大叙事詩
放送日時
2018年06月26日(火) 13:00 - 16:45
解説

新参農民の移民と地元の牧畜業者の間で実際に起きた悲劇的な争い、「ジョンソン郡事件」を題材に、巨額の製作費を投じて壮大なスケールで人間ドラマを構成したマイケル・チミノ監督の渾身の一作。

ストーリー

ある名門大学、親友のジェームズ・エイブリルとビリー・アーバインは揃って卒業式を迎える。実り多き人生を夢見て巣立ったこの日から数十年が経ち、新移民と旧入植者との対立が激化していた頃、保安官となったエイブリルと牧場主となったアーバインはワイオミングで再会する。貧しい移民に牛を盗まれる被害根絶のため、牧場主たちが移民を粛清するとの計画をアーバインから聞かされたエイブリルは移民を助けに向かうが…。

出演 ※(声優)は吹き替え作品が対象です

クリス・クリストファーソン (堀勝之祐)
クリストファー・ウォーケン (谷口節)
イザベル・ユペール (榊原良子)
ほか

字幕/吹替
字幕 吹替
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
字幕 : スタンダード / 吹替 : ワイド
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日

    映画館にて疲労感

    映画館にて疲労感を感じる映画だった。 観ていて楽しくなれなかった。

  • 鑑賞日 1997/9/15

    ジョンソン郡戦争

    アメリカの恥部と言われている移民殺し(内戦:ジョンソン郡戦争)を描く。フランス人女優イザベル・ユペールは、この当時アメリカを活動の舞台にしていたのだろうか。何故この映画に出演しているか謎だ。

  • 鑑賞日 1988/11/26

    贅沢な時間

    映画にとって一番贅沢なのは時間である。時間をたっぷりかけて、群集が動く円運動のスペクタクルを描き、登場人物のエモーショナルなぶつかり合いがしっかり描かれているので、画面の強度とともに大きな物語のうねりが、真に迫ってくる。映像叙事詩を眺めるのではなく、体感できるのだ。

  • 鑑賞日

    世界一美しい西部劇 必見!

    本作は、巨額の制作費(約4400万ドル)がかけられ、それに比べて興行収入(約348万ドル)が思わしくなかったため、UAを倒産に追い込み、アメリカでは酷評された作品だそうです。アメリカ移民史の汚点と言われる、1890年代のワイオミング州で起きた“ジョンソン郡戦争”を題材にしていることも非難の要因になったと言われています。 けれども、ヴィルモス・ジグモンドの映像は本当に本当に美しいです。セット、美術、衣装…は筆舌に尽くしがたいくらい本物志向で美しく、エキストラの数も凄いです!一つ一つ贅を尽くしたショットの数々(本当にお金がかかっています!)。そして魔法のような照明とカメラワーク。素晴らしいです。 物語は、1890年代のワイオミング州で実際にあった、ロシア・東欧系移民に対する牧場主の粛清(ジョンソン郡戦争)をモチーフにしています。すでにその地で生活を築いていたアングロ・サクソン系の牧場主は、牛泥棒根絶に名を借りた移民農民125名の皆殺し計画を立て、それを知った保安官エイブリル(クリス・クリストファーソン)は何とか移民を守ろうとする…。 エイブリルが愛するフランス系移民で娼館を経営するエラ(イザベル・ユペール)、そしてもう一人エラを愛する、牧場主の雇われガンマンのネート(クリストファー・ウォーケン)。移民と牧場主の闘いを縦糸に、エラを巡るエイブリルとネートの三角関係を横糸にして、物語は織り上げられていく…。また、エイブリルと、牧場主の1人、アービン(ジョン・ハート)は20年前、ハーバード大学の同窓生で親友同士だった… 映画は1870年のハーバード大学の卒業式で幕を開ける。“リパブリック賛歌”で始まる楽団と卒業生による行進、講堂の壮大な卒業式、校庭での大ダンスパーティ…。どの場面も息を呑むような素晴らしさです!計算し尽くされた画面構成とカメラの動き。ダンスシーンのアッと驚くエキストラの数!それぞれの衣装の見事さ。 そして美しく哀愁を含んだデヴィッド・マンスフィールドの音楽を橋渡しに、場面は20年後のワイオミング行きの移民列車に移行する(ここの音楽は鳥肌モノです!) 保安官になったエイブリルがワイオミングに赴任する場面である。列車はやがて目的地のキャスパー駅に到着する。 この駅前の街並みはセットだそうですが、凄すぎます。降りた列車をバックにエイブリルと駅員がしゃべっている背後の、列車の連結部分からチラッと見える背景の街並みで、豆粒のように小さくしか見えない人々や馬が動いているのですから!そして、2人が通りに出て話し続ける場面では、背景に映る雑踏で大勢のエキストラや馬や馬車が複雑な動きを繰り広げています(背景を通りに面した店などにせず、あくまで雑踏、雑踏、雑踏です!)。さらに街を俯瞰すると!見たことのないような大人数の大がかりな雑踏がそこにあります(しかも衣装は19世紀のもの!) さらに、なんとセットの中に本物の線路を敷いて、本物の汽車を走らせているそうです!とにかくこの駅前の街並みの撮影は必見です! エイブリルは駅員(彼も移民)から、牧場主による移民一掃の噂を聞いて、牧場主協会に立ち寄り、ここでハーバード大学の同窓生のアービンに再会する。アービンには昔の輝きはなかった。階級の犠牲者とうそぶいて理想を諦めてしまっていた… そしてここから、物語は本格的に動き始めます。 巨額の制作費をかけることの是非は賛否あると思いますが、もう出来てしまっているこの芸術品(日本円に換算すると約80億円投入)を、レンタル代約200円で観られるのですから、超~お得です。これを観ない手はありません!素晴らしいです ぜひぜひご覧ください。 ジョセフ・コットン、ジェフ・ブリッジス、ミッキー・ローク、ウィレム・デフォー(ノンクレジット)なども出演しています。また音楽を担当したデヴィッド・マンスフィールドは、移民たちの集会所(へヴンズ・ゲート)でバイオリンを弾いていた人だそうです!

  • 鑑賞日 2016/5/6

    長い

    イザベル・ユペールがかわいい。美人。 でも長い。途中飽きてしまって内容が頭に入ってこなかった。

  • 鑑賞日 1981/11/8

    濃密濃厚な叙情性

    失われた西部開拓時代へのノスタルジアを、時に大らかに、時にメランコリックに捉えた名手V・ジグモンドの陰影深い撮影が素晴らしく、その完成度の高い画面は芸術的な域にまで達していると思う。 そんなアーティスティックで余情豊かな情景描写をはじめ、時代風俗を見事に再現したスケールの大きな映画美術や、エキストラを動員したスペクタクルなクライマックスシーン、そして、K・クリストファーソン、C・ウォーケン、I・ユペールといった個性豊かな俳優陣の滋味深い好演や、ワンショットに自らの思いの丈を凝集するM・チミノの凄まじいまでの執念など、そんなあれやこれやがあいまって、全編に醸し出される濃密濃厚な叙情性に圧倒され、149分の長尺もまさにアッと言う間だった。 触れられたくない過去に触れたが為に本国アメリカでは全く評価されなかった本作だが、それとは無縁のフランスをはじめ、ヨーロッパ諸国では概ねして高評価だったという事実にも頷けるこれぞ映像叙事詩たる大作西部劇であり、良くも悪くも映画史に残る問題作でもあった。

  • 鑑賞日 2015/1/30

    難しい映画です

    私は西部劇だけは見ないので、あれこれって西部劇??と思いつつ途中でやめようかと思いながらも、なにか引っ掛かって、だらだらと最後まで観てしまいました。 何なんだろうと、調べたところアメリカ西部開拓時代に実際にあった「ジョンソン郡戦争」を描いたものとのこと。米国の歴史上の汚点とも言われている事件らしく(実際、この映画のような事が史実なら米国の汚点に違いない)事件を詳細に描いたこの映画もかなりの批判を浴び、巨額の制作費を費やした巨編だが興行的には失敗であったらしい。 ともかくだらだら長い映画である。ストーリーも判りにくい(あとからあらすじを読んだところ自分で理解したとおりの事が書いてあったので全く判らなかったという訳ではなさそう(^^ゞ 長い上に、暗くえいがではあるが、問題作で考えさせられるところは多多あるので、そのあたりを覚悟しつつ見て頂きたいものである。

  • 鑑賞日 2014/10/13

    佳作

    私の知人には、本作を嫌いだと断言した人がいたが、その人は、他の作品の評価についてもおかしいところがあるので、ピントはずれな人としておこう。本作は、映画会社を倒産させるリスクをかけた佳作だ。特に、セリフが光っている。ラストシーンは主人公の虚無感が漂っている。

  • 鑑賞日 2014/8/22

    映像は美しい。自然の雄大さや豪華なセットや膨大なエキストラという被写体だけでなく、光や煙や埃が醸し出す空気感を生かした撮影が素晴らしい。しかしカットの一つ一つが長い上にエピソード単位でのメリハリが弱く、語り口が面白くないので冗長かつ退屈。クライマックスの戦闘シーンも何をやっているのかわからず盛り上がりに欠ける。失敗作として切り捨てるのは惜しいが傑作とは到底呼べないだろう。

  • 鑑賞日 2014/8/3

    疲労感と虚無感と

     ものすごくお金の掛かっていそうなセットがすばらしい。特にワイオミングの雄大な山々をバックに置いたロケーションと西部の町並み、蒸気機関車の質感などに目を見張る。でもそのすばらしい器の中で繰り広げられるドラマがいささか冗長なのが残念だ。  題材自体は実際に起きた移民虐殺事件というショッキングなテーマを扱っていて耳目を集めるところなのだろうが、焦点が絞りきれていない。そもそも冒頭のハーバード大学のシーンは必要だろうか。主人公たちが青雲の志を持った学生であってやがて時代とともに変貌をとげていく彼らの様子を際立たせるために長々としたこのシーンをもってきたのだろうが、それにしても冗長だ。それはこの大学のシーンだけでなくワイオミングに場所を移してからもその一つ一つのシーンが無意味に長いのが気になる。それほどの尺を要するほどの素材は実はないにもかかわらず、いたずらに時間を延ばしているように見えてしまう。有り余る要素を整理して見せているというのではなく、少ない要素を引き伸ばしているという印象が拭えない。  とはいえ移民たちと畜産者協会(?)の銃撃戦はすさまじい。すさまじいけれどここもやはりやたらと長い。  主人公のジム(クリス・クリストファーソン)はそもそも保安官として街にやってきて彼の視点で移民が虐待されている様子が撮されていくだけなのがもどかしい。もっとカメラを思い切り移民たちの中へ放り込んでみてそこからの視点で見つめればもっと切実さが増したのではないか。

  • 鑑賞日 2014/5/27

    製作会社を天国へ放り込んだ大作。

    大コケの代名詞ともなった作品。18世紀末のワイオミングでのロシア・東欧からの移民に対する虐殺をテーマにする。 あまりの貧しさゆえに、牛泥棒をしてしまう移民たちを、犯罪者・アナーキストとして排斥する運動が、ついには実力行使に至る。 もうそれは戦争。歴史的には「ジョンソン郡戦争」と記述される。 この歴史に真正面から取り組んだチミノ監督の勇気は、賞賛に値するだろう。 歴史の波に翻弄される人間群像の描き方は、見事なもので、駄作とはいえないが、テーマ自体がメディアに忌避された感がある。 やはり長すぎる。観客の集中力も途切れてしまう。飽きさせない工夫が感じられず、正攻法で進むのみ。 ハーバードの卒業式も俳優の年齢を考えれば、あそこまで入念に描写する必要があったのだろうか。 アメリカ開拓史の裏面を描いたテーマの重要性は理解できるのだが…。

  • 鑑賞日 2014/4/23

    さすがのリアリティ

    「タクシードライバー」のマイケル・チミノ監督が、膨大なコストをかけて作ったけど、興行的には大失敗に終わった作品、と聞いて見てみました。 膨大なコストは間違いなくリアルさの追求に役立っていて、実際に今その人たちがそうやって暮らしている、という印象です。USAの旗の星の数がまだ少なかった時代に、人々が生きるために戦って生き抜いてきた様子が生き生きと描かれている良い作品だと思います。217分バージョンを見たからでしょうか? ただ、俳優さんたちがちょっと地味というか、いまひとつ印象が薄いような。 クリス・クリストファーソンとクリストファー・ウォーケンのことですが。 カメラが引き気味で、生々しい表情とか汗とかが迫ってこないからかもしれません。 しかしイザベル・ユベール!はスカっとした脱ぎっぷりで、彼女が数十年後に「ピアニスト」でオールドミス役を演じたということが、とても感慨深いです。

  • 鑑賞日 1981/10/16

    テアトル東京、ラスト・ピクチャー・ショー。

     う~ん、寂しかった。 ガラガラだった。        映画? 長かったねぇ。

  • 鑑賞日 1981/11/16

    不遇な大傑作

    1981年11月16日に鑑賞。大阪・千日前東宝敷島にて。パナビジョン。 マイケル・チミノ渾身の大傑作である。

  • 鑑賞日

    『ディア・ハンター』で名声を得たチミノは、この映画で死んだ。そしてその後蘇ることがない。

    なぜなんだろうね。この映画がこれほどまでに酷評されたことがよくわからない。『ディア・ハンター』はいったいなんだったのだろう。

  • 鑑賞日 2010/10/31

    アメリカ社会の傲慢さの中に観る人生の移ろい=虚しさ

    『ディア・ハンター』が“「個」の狂気”を描いているなら、本作は“アメリカ社会の狂気”ひいては現代にも通じる“資本主義の狂気”を描いている。移民を受け入れて世界の大国となったアメリカにおいて、先に入植した西欧人が東欧からの移民を虐殺するというショッキングな史実をモチーフに描かれる一大叙事詩。富める者が貧しき者を排除する(顧みない)という構図(成功者こそが勝者というアメリカ社会の傲慢さ)は、そのまま現代日本における格差社会へ移行できる。アメリカの恥ずべき歴史を描きつつも、現代社会へ大きくメスを入れたチミノ監督の野心作だ。このように社会派作品としての観方もあるが、ラブストーリーとして観たり、人生の移ろい・虚しさを描いた作品として観るのも良い。 私は主人公の人生の移ろいを切ない想いで観た。冒頭の卒業式のシーンを無駄に長いと評価する声もあるが、私はこのシーンがとても好きだ。躍動感あふれるシーンには青春の息吹、恋のときめき、そしてなにより未来への希望に満ち満ちている。このシーンが美しく幸福であればあるほど、後に起きる悲劇が際立つ。映画史に残る赤字映画など数々の不名誉に輝いている本作だが、ヨーロッパや日本での評価は高い。本作を評価しなかったアメリカだからこそ、ここに描かれる歴史的悲劇が起こったのだ。 ワイオミングの雄大な自然の懐に抱かれながら、何故無意味な虐殺が行われたのか?本作の美しすぎる映像を観るにつけ(咲き誇る花に焦点をあてた馬車のシーンや、血なまぐさい戦闘シーンですら、舞い上がる砂埃の美しさに酔わされる)、人間の愚かさを痛烈に思う。 ラストシーンでは晩年の主人公の穏やかなワンシーンが映されるが、平和で静かな中に漂う喪失感に胸が痛んだ。世の中の全ての人に(富める者も貧しき者も)「天国の門」は開かれているはずだ。しかしそこへ足を踏み入れることのできる人間は少ない。それは自らの人生に真の幸福を見出せた者だけだ。愚かな行為を繰り返す多数の人間は、欲望に目を曇らされ、目の前の門に気づくことができないのだ・・・。

  • 鑑賞日 1993/1/16

    移民問題

    1890年代西部開拓史も終わりに近ずき、新たに移民(東欧系)との問題が深刻化して既存の体制側(資本階級)がその粛清による解決をはかろうとし、それに対抗する勢力との対立を背景に、葛藤する主人公を中心に描く大作です。公開当時はマイケルチミノの大失敗作との評判でしたが、その評価は当たらないと思います。むしろ知られたくない事件を意欲的に描いた監督の勇気を称賛したいと思います。