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PROGRAM/放送作品
百貨店大百科
人生はデパートのように百花繚乱! フランスの豪華な百貨店を舞台にした、お洒落なコメディ!
「猫が行方不明」で魅力的なパリジェンヌのヒロインをスクリーンに描き、大人気となったセドリック・クラビッシュ監督の長編デビュー作! 「猫が行方不明」のおよそ4年前に作られたライト・コメディ!
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COLUMN/コラム2017.09.10
「考えるな、感じるな、ただ下らなさに笑え」香港ナンセンスコメディの正当後継映画『ドラゴン・コップス -微笑(ほほえみ)捜査線-』〜09月11日(月)ほか
おそらくほとんどの方はブルース・リーの一連の作品やジャッキー・チェンの作品のような「カンフー映画」ではなかろうか。その他にジョン・ウーの『男たちの挽歌』や『インファナル・アフェア』、ジョニー・トーの一連の作品のような「香港ノワール」を思い浮かべる方もおられるであろうし、中にはウォン・カーワイやピーター・チャンのようなアート寄りな作品を連想される方もいるのではないだろうか。 そしてそうしたジャンルと並んで、香港映画の代表的ジャンルとして今なお人気を博しているのが、コメディ映画、特にナンセンスコメディ映画なのである。 香港映画は日本の技術者の協力の下、京劇ベースの武侠映画からスタートし、キン・フーやチャン・チェのようなアクション映画に骨太な人間ドラマを持ち込んだ名監督が登場。さらにブルース・リーの登場によって、本物の武術のバックグラウンドを持つ俳優たちによる別次元のアクション映画が登場することで、最初の全盛期を迎える。ブルース・リーの急逝によってその勢いは陰りを見せるかに思えたが、ブルース・リーの遺産である「カンフー映画」というジャンルは次世代のスターを生み出せずにいた香港映画界を延命させることに成功した。 ブルース・リーによって、東アジア最大の映画会社ショウ・ブラザースと並ぶ規模に成長したゴールデン・ハーベスト社は、次なるドル箱の映画を探していた。そこで目を付けたのが、ブルース・リーと同窓で、TV番組の司会者として人気を博し、映画界に活動の場を移していたマイケル・ホイだった。 マイケル・ホイは『Mr.BOO!』シリーズ(日本の配給会社によって一連のシリーズのようなタイトルを付けられているが、それぞれが独立した作品)を立ち上げて、香港映画史上に残るメガヒットを記録。カンフーアクション映画一辺倒であった香港映画界に大きな風穴を空け、この大ヒットがジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポーらを輩出するコメディ・カンフー映画の呼び水になったことは言うまでもない。 『Mr.BOO!』の特徴は、言うまでもなくナンセンスギャグの連発、そして社会風刺の効いたストーリー展開だ(もちろん日本では吹替版の故・広川太一郎氏の絶大な貢献があるが、本稿では無関係なので泣く泣く割愛する)。これ以降、香港には様々な種類の映画が登場し、いよいよアジアのハリウッドとしての地位を確立していくことになる。マイケル・ホイの系譜は、さらに香港映画史上最大級のヒット作となった『悪漢探偵』シリーズに繋がり、ジャッキー・チェンやサモ・ハン・キンポーの『福星』シリーズや『霊幻道士』シリーズといったアクションコメディの大流行に繋がっていくことになる。 そして80年代後半になると、現在に至るまでヒットメーカーとして活躍する一人の天才監督が登場する。バリー・ウォン(ウォン・ジン)だ。芸能一家に育ち、テレビ局の脚本家から映画監督に転身したバリー・ウォンの名を一気に知らしめたのは、何と言っても『ゴッド・ギャンブラー』シリーズだろう。1989年にノワール食の強いギャンブルアクション映画『カジノ・レイダース』を撮りあげたバリー・ウォンは、同時期にナンセンスコメディ、エンタメ方向に思いっきり振り切ったギャンブルアクション映画『ゴッド・ギャンブラー』も制作。香港ノワールのハードコアで陰惨な世界に飽いていた香港の映画ファンは、笑って燃えて最後にホロリとさせる『ゴッド・ギャンブラー』の上映館に押し寄せたのだった。 バリー・ウォンは次々とヒット作の制作・監督・脚本を担当し、そのコメディ作品ではチョウ・ユンファやアンディ・ラウといった人気俳優の新たな側面を引き出すことに成功。そのため多くの有名スターが、こぞってバリー・ウォンの作品に出演するようになっていく。 しかしバリー・ウォンの最大の功績は、コメディ映画の次世代スーパースターを次々と発掘したことであろう。その中でも最大のスターに成長したのがチャウ・シンチーだ。チャウ・シンチーはバリー・ウォンのナンセンスコメディのあり方をさらに進化させて世界的な映画人へと成長していくことになるが、こちらも本稿とは直接関係は無いため割愛する。 さて、このバリー・ウォンの確立したナンセンス・コメディで大化けした俳優もいる。前述のチョウ・ユンファやアンディ・ラウだけでなく、『ドラゴン・コップス』の主役の一人を演じたジェット・リーだ。『少林寺』で大ブレイクした後、不遇な10年を経てコメディ要素を強くしたワイヤーアクション超大作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズでマネーメイキングスターの地位を確立したジェット・リー(当時はリー・リンチェイ)。『ワンチャイ』シリーズの監督ツイ・ハークと揉めてシリーズを降板した後に出演したのが、バリー・ウォンの『ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ/烈火風雲』だった。ここで『ワンチャイ』以上にワルノリしたコメディ演技を開花させたジェット・リーは次々とバリー・ウォン作品に出演。中でも今回紹介している『ドラゴン・コップス』との類似点の多い『ハイリスク』は、香港映画マニアの好事家の間でも非常に評価の高い作品だった。しかしジェット・リーはハリウッドに進出し、再びシリアス路線に戻ってコメディ演技を封印。実に8年ぶりに本格コメディ映画に復帰したのが、この『ドラゴン・コップス』なのである。 セレブリティの連続死亡事件。死体は常に微笑んでいるという怪異な事件だ。この事件を追っていた刑事プーアル(ウェン・ジャン)と相棒のフェイフォン(ジェット・リー)、そして彼らの女性上司のアンジェラ(ミシェル・チェン)は、死んだ者たちに共通点を見出す。彼らはすべて売れない映画女優のチンシュイ(リウ・シーシー)と関係していたのだった。プーアルはチンシュイから事情を聞くが、チンシュイを迎えにきた姉のイーイー(リウ・イェン)は怪しさ満開。捜査を進めていると、死んだ者たちには保険金がかけられており、その受取人はすべてイーイーだったのだ……。 映画のビジュアル的にジェット・リー主演映画のように思えるだろうが、本作の主演はプーアル刑事役のウェン・ジャンだ。テレビ俳優としてブレイクした後、ジェット・リーがアクションを封印したヒューマンドラマ『海洋天堂』で、ジェット・リーの自閉症の息子役で本格的に映画界に進出。チャウ・シンチーの『西遊記~はじまりのはじまり~』や『人魚姫』でブレイクした若手俳優だ。実生活でもジェット・リーを「パパ」と呼ぶほど仲の良いウェン・ジャンは、共演2作目となる本作でも息の合ったコメディ演技を見せており、コスプレも厭わない自信満々なポンコツという点で前述の『ハイリスク』でのジャッキー・チュンを彷彿とさせる。 またバリー・ウォンは、自作でチンミー・ヤウのような常軌を逸したような超美人女優にムチャブリを繰り返すことで有名だったが、『ドラゴン・コップス』も負けていない。台湾で大ヒットした青春ドラマ『あの頃、君を追いかけた』でブレイクしたミシェル・チェン。本作ではアクションに挑戦したり、壁に激突したりと大活躍を見せる。そして行定勲監督の『真夜中の五分前』で双子の姉妹を演じたリウ・シーシーはワイヤーアクションにも挑戦。さらにシンガーやテレビ番組の司会者として有名で、中国の美人ランキングで1位にもなったリウ・イェンは、パブリックイメージ通りの豊満なバストを半分放り出したまま登場する。 そしてジェット・リーファンなら期待するアクションも盛り沢山。オープニングではジェット・リーとの共演は『カンフー・カルト・マスター』以来6作品というコリン・チョウは、相変わらず息の合ったアクションを展開。監督・主演を務めた映画『戦狼 II』が興行収入800億円超えという世界興行収入を塗り替える大ヒットを記録しているウー・ジンも登場。そして最後には時空を超えた人物との最終決戦が待っている。 ……改めて申し上げるが、本作はハードなバディアクションものではなく、あくまでもナンセンスコメディ映画だ。真面目な作品や、コメディタッチのアクションという期待をして観るとその落差に呆然とする類の作品である。しかしあえて言いたい。 「おれ達の好きな香港映画はこれだ!」 と。 まさにマイケル・ホイが切り開き、バリー・ウォンが再構築し、チャウ・シンチーが世界を制した香港コメディ映画の正当なスタイル。本当に下らないギャグが連発し、ヒット作のパロディが随所に取り込まれ、凄まじい人数のカメオ出演者が登場するというオールスターかくし芸大会的な、香港映画が本来持っていたサービス精神の塊のような作品。その正当後継者が、この『ドラゴン・コップス -微笑捜査線-』なのだ。■ ©2013 BEIJING ENLIGHT PICTURES CO., LTD. HONG KONG PICTURES INTERNATIONAL LIMITED ALL RIGHTS RESERVED
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PROGRAM/放送作品
ハムレット(48年)
シェイクスピア文学の映画化作品の中でも傑作と評されるオリヴィエのシェイクスピア文芸映画2作目
ローレンス・オリヴィエ監督・主演のシェイクスピア文芸映画。深みのあるモノクロ映像で、シェイクスピア四大悲劇の一本を完璧に映像化。様々なシェイクスピア映画の中でも最高傑作と評される。
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COLUMN/コラム2016.02.20
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2016年3月】おふとん
全身麻痺で車椅子生活を送る大富豪フィリップとスラム街出身の黒人青年ドリス。出会うはずのなかった、何もかも対照的な2人が繰り広げる友情を実話ベースで描く。 こういう「感動」を謳う作品って、な~んか観る気がしない…というあなた。否!本作はコメディです!でも観終わったとき、爽やかで軽やかな感動がじんわり、ゆっくり滲むはず。そう、押し付けがましくないところが本当にすごいんです。世界各国で興行記録を塗り替えたのも納得。日本でもフランス映画歴代最大のヒット作となりました。 ポール・フェイグ監督、コリン・ファース×クリス・タッカー主演でのハリウッド・リメイクも決まっているようですが、その前にオリジナル版をチェック! © 2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP
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PROGRAM/放送作品
スパルタカス[復元完全版]
ローマ帝国時代の英雄スパルタカスの生涯をキューブリックが描いた傑作スペクタクル巨編
たった一人でローマ帝国へ挑んだ男の生涯を壮大なスケールで描くスペクタクル巨編。主演とプロデュースをカーク・ダグラスが、監督をスタンリー・キューブリックが務め、アカデミー賞4部門を受賞した不朽の名作。
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COLUMN/コラム2018.06.01
居なくなった娘は実在したのか!? 人間消失映画の最高傑作!『バニー・レークは行方不明』
『バニー・レークは行方不明』って奇妙な題名でしょ? “バニー・レーク”は、幼稚園くらいの女の子の名前です。舞台はロンドンで、そこにやってきたアメリカ人女性(キャロル・リンレー)が「娘がいなくなった」と、警察に届けます。ところが、幼稚園では「そんな子は預かってない」と言われます。他でも「そんな子は見たことない」と言われます。目撃者はどこにもいないんですよ。だから刑事が「娘さんの持ち物とか何か証拠になるものはありませんか?」と言うんですが、何もない。バニー・レークという娘が実在した証拠がいっさい出て来ない。それでだんだん観客も、バニー・レークというのは、このヒロインの妄想じゃないか? と疑いはじめるんです。 これは有名な“消える旅行者”という都市伝説ですね。映画でも人間消失ものはたくさんあります。最も古いのはヒッチコックの『バルカン超特急』(38年)。大陸横断鉄道に乗ったヒロインがある老婦人と話をしていたんですけど、その老婦人が、走る列車の中から忽然と消えてしまう。僕の世代にとって印象深いのは『恐怖のレストラン』(73年)というTVムービー。砂漠にあるドライブインに夫婦が入りまして、奥さんがトイレから席に戻ると、旦那がいなくなっている。で、店にいた人たちに「うちの連れは?」と尋ねると「あなたは一人で入ってきましたよ」と言われる。ジョディ・フォスターの『フライトプラン』(05年)もそうでした。飛行機に乗ってる間に娘が消えちゃう。それと、『フォーガットン』(04年)。ジュリアン・ムーア扮するお母さんが「息子が消えた!」と。このように山ほどある人間消失映画のなかでも最高傑作が、この『バニー・レークは行方不明』です。 監督はオットー・プレミンジャー。『黄金の腕』(55年)とか『或る殺人』(59年)を手がけた巨匠です。プレミンジャーの映画は、オープニングタイトルが素晴らしいことでも有名です。これを作ったのは、ソール・バスというグラフィック・デザイナーです。『バニー・レーク〜』でも抜群のタイトルデザインをしてます。黒い紙をびりびりと破るアニメーションで、非常に怖い。バスの最も有名な仕事は、ヒッチコック監督と組んだ『サイコ』(60年)ですね。 プレミンジャー監督は、ハリウッドで当時ものすごく厳しく自主規制があった時代に、それに反する映画を作り続けてきた人です。性的な会話とか、変態性欲とか、同性愛とか、タブーとされていたことを描いてきたチャレンジャーでした。 そのいっぽうで鬼監督とも呼ばれていて、俳優を徹底的に追い詰めるものだから、『第十七捕虜収容所』(53年)では、ナチの収容所長役に抜擢されました。ビリー・ワイルダー監督からは「いつも演出してるようにやってくれ」って言われたという(笑)。プレミンジャーはユダヤ系なのにナチの将校みたいに冷酷だと。『バニー・レークは行方不明』でも、主演のキャロル・リンレーを徹底的に追い詰めました。彼女の精神崩壊寸前の表情は演技を越えたリアルです。 人間消失映画は沢山ありますが、その種明かしはどれも凡庸です。ヒッチコックですら成功していません。そのなかで『バニー・レークは行方不明』だけは、唯一の成功作です。とにかくアッと驚く結末に注目です!■ (談/町山智浩) MORE★INFO. 原作は邦訳もあるイヴリン・パイパーの同名小説(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。しかし、原作の舞台であるニューヨークを映画はロンドンに書き換えていて、結末も違う。脚本の初期段階では“赤狩り”のブラック・リストに載っているドルトン・トランボが参加していたが、クレジットはされていない。当初製作会社のコロムビアは、監督のオットー・プレミンジャーに主役のアン・レーク役にジェーン・フォンダを使えと求めたが、プレミンジャーはキャロル・リンレーにこだわって会社を押し切った。クレジット・トップのニューハウス本部長役も初めはジョージ・C・スコットにオファーされた。本作のケア・デュリアの演技を見て、スタンリー・キューブリック監督は『2001年宇宙の旅』(68年)のボウマン船長役に彼をキャスティングした。近年はリース・ウィザースプーンでリメイクの企画が動いていたが、最終的に棚上げされたそうだ。 BUNNY LAKE IS MISSING/65年米/製・監:オットー・プレミンジャー/原:イヴリン・パイパー/脚:ジョン&ペネロープ・モーティマー/出:ローレンス・オリヴィエ、キャロル・リンレー、ケア・デュリア/108分/©1965, renewed 1993 Otto Preminger Films, Ltd. All Rights Reserved.
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PROGRAM/放送作品
ブラジルから来た少年
ヒトラーを崇拝する医師がナチス復興を目論む。クローン人間の恐怖を描いたサスペンス巨編
ナチス復興を目論む恐るべき陰謀を、『猿の惑星』の名匠フランクリン・J・シャフナーが描くサスペンス。ナチ残党という悪役に徹したグレゴリー・ペックと残党狩りのプロ役、ローレンス・オリヴィエの対決が見もの。
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PROGRAM/放送作品
ハムレット(1948)
シェイクスピア文学の映画化作品の中でも傑作と評される、オリヴィエのシェイクスピア文芸映画
深みのある白黒映像で、シェイクスピア四大悲劇の一本を完璧に映像化。様々なシェイクスピア映画の中でも最高傑作と評されており、アカデミー賞で作品賞、オリヴィエの監督賞および主演男優賞ほか全5部門に輝く。
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PROGRAM/放送作品
山の郵便配達
美しい山間の自然を舞台に、寡黙な郵便配達人の姿を通じて、家族の絆を描くヒューマン・ドラマ
チャン・イーモウの『あの子を探して』を抑え、中国アカデミー賞で最優秀作品賞と主演男優賞に輝いた感動作。監督は『ションヤンの酒家(みせ)』のフォ・ジェンチイ。緑豊かな山間の自然描写が息をのむほど美しい。
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PROGRAM/放送作品
運命の女(2002)
[R15相当]美しい人妻が年下青年との愛に溺れる!濃密な不倫が家庭をどん底へ叩き落とすサスペンス!
『危険な情事』で不倫のリアルを衝撃的に描いた監督が手腕を発揮した愛と破局のドラマ。ダイアン・レインの体当たりの演技が話題となった。悲劇の夫、エドワード役を名優リチャード・ギアが演じている。