PROGRAM

放送作品情報

ラストエンペラー/オリジナル全長版

THE LAST EMPEROR 1987年 イタリア イギリス 中国 / 219分 歴史劇

[PG12]中華帝国最後の皇帝の数奇な人生を描き、アカデミー賞作品賞ほか9部門に輝いた歴史大作
放送日時
2020年03月27日(金) 21:00 - 深夜 00:45
2020年03月30日(月) 17:15 - 21:00
解説

古代の始皇帝に始まる中華帝国最後の皇帝“終皇帝”の数奇な人生を描くアカデミー賞受賞の歴史大作。音楽を担当し作曲賞に輝いた坂本龍一が出演も果たしている点も日本人にとっての注目ポイント。

ストーリー

清朝末期、有力者の西太后に指名され、溥儀は幼くして皇帝に即位した。だが、革命で直後に清朝は滅亡。皇帝の肩書きだけは残され、皇宮である紫禁城から一歩も出られず、伝統的な皇帝の生活を続けさせられ成長した溥儀だったが、ついに紫禁城からも追放され、皇帝の肩書きも剥奪される時が来た。あれほど望んだ外の世界に出られた溥儀だったのに、彼は、清朝の再興と皇帝復辟を目指し、大日本帝国と手を結んで政治的活動を始める。

出演

ジョン・ローン
ジョアン・チェン
ピーター・オトゥール
坂本龍一
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
PG12
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
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オススメキーワード

  • 鑑賞日 2020/1/31

    また観た

    紫禁城のシーンでの映像の素晴らしさは圧巻。かつての傑作がセットではなく実際の場所を使って撮影をしたように、この作品のもう一つの主役は紫禁城だと思う。

  • 鑑賞日 2019/12/16

    音楽が有名なだけ

    出演をも兼ねた坂本龍一による作曲があちこちでも有名なだけで、本編はなかなか観られない。実際、これで3~4回目だが内容をすっかり忘れての久々の鑑賞だった。 満州国の一代のみの皇帝愛新覚羅の即位時から死までを綴った一生記。刑務所のシーンを選ぶにはどうでもいいエッセンスが入っていてあまり面白いものではなかった。満州国に興味ある人はこの映画は必見ですが。

  • 鑑賞日 2019/8/20

    オープンザドア

    紫禁城の前半は冗長な感じがするものの 第二次世界大戦前後の中国史を知るのに必見の映画 ラストで涙

  • 鑑賞日 2019/5/6

    平成の日本では想像もできない激動

    中国の歴史には疎い私ではあるが、それゆえに何か城の外で騒がしいが何が起こっているのかとんと見当がつかない皇帝と同じように、画面に表れる出来事に身をゆだねてこの大作を鑑賞した。

  • 鑑賞日

    有為転変

    主人公の胸に去来したであろう万感の思いを一匹のコオロギに託し、自らの有為転変を夢幻の如きノスタルジアとして画面に封じ込めた終幕が素晴らしく、観る者の胸に深い余韻を残す。 清王朝には皇帝として祭り上げられ、日本政府には傀儡として利用され、中国共産党には戦犯として裁かれる。移り変わる権力に時に翻弄され、時に寄り添いながら、その果てに一介の庭師としてその生涯を閉じた愛新覚羅溥儀。「事実は小説より奇なり」を地でゆく数奇な運命に引き込まれるスケールの大きな歴史劇。 それはまた、実在した皇帝という難しい役柄にチャレンジしたJ・ローンの巧まざる演技をはじめ、リージョナルな趣きを余すことなく捉えたV・ストラーロのリリカルな撮影や、悠久の時の流れをメロディアスに表出した坂本龍一のエスニック調の楽曲、そして、ひとりの男の波乱に富んだ人生を時代の大きなうねりとともに紡ぎ出した名匠B・ベルトルッチの重厚な語り口など、それらが陰影豊かに一体となった秀逸の大河ドラマでもあった。 あと、出演シーンは少ないながら、如何にも英国紳士然とした名優P・オトゥールの役にはまった好演も見応えあり。

  • 鑑賞日 2015/12/6

    こんなあっさりしてたかな?

    午前十時の映画祭 久々に観て、こんなにあっさりした映画だったかな?と思った。もっとストーリーも人物構築も複雑で濃密だという印象があった。それは多分『覇王別姫』のせいなのだと思う。確かに溥儀の生涯は数奇に満ちているが、この時代の中国近代史の更なる激動をきちんと描き切れていただろうか。今さらオスカーウィナーに違和感を持った。

  • 鑑賞日 2019/1/2

    史実としてはすごく興味深いけれど映画としてはイマイチ楽しめなかった…。

  • 鑑賞日 2018/9/20

    清王朝最後の皇帝、その数奇な生涯

    清王朝最後の皇帝溥儀、その数奇な生涯を描く。ベルナルド・ベルトルッチ監督による、ジョン・ローン主演の歴史超大作。壮大華麗な映像美に、坂本龍一の叙情的な音楽、そして劇的なストーリー。その全てが見事であり、心を打たれる。是非一度、紫禁城に足を運んでみたい。アカデミー賞9部門受賞。

  • 鑑賞日 2016/7/13

    第60回アカデミー作品賞

    ベルナルト・ベルトルッチ監督による、中国近代歴史ムービー。 3才にして、清朝最後の皇帝に即位した、愛新覚溥儀を描く。 彼の青年期は、紫禁城にて、古い慣習にしばられてすごすが、 イギリス人家庭教師ジョンストンが、唯一の理解者となる。 権力はなく、自由もなく、囚人の様で象徴的な、皇帝でした。 後半、満州国皇帝となるが、名ばかりの・・・・。

  • 鑑賞日 2018/3/18

    紫禁城

    これほど劇的な人生を送った人物がいただろうか。公開時に観て以来、30数年ぶりに見た。紫禁城の閉ざされた中で、皇帝として生活し、出てからは満州皇帝、最期は市井の人となった溥儀の人生を正攻法で描いている。テレビで見ると長さを感じてしまうが、劇場で観た時はあっという間だった。観終わった後は疲れるが、年に何度かはこういう作品を観たい。

  • 鑑賞日

    圧巻の歴史ドラマ

    実にオーソドックスな作りだが、スケールの大きさと坂本龍一の音楽によって、最高の歴史ドラマに仕上がっている。溥儀の一生を追っているが、観ている私たちにも彼と一緒に激動の戦前から戦後、紅衛兵運動が盛んになるまでの時期を追体験でき、彼が味わったであろう侘しさ、寂しさを感じとれる。

  • 鑑賞日 2017/11/19

    溥儀の受け身の人生が長く、切なく、哀愁漂う

     ちょっと長かった。  ラストエンペラーと言われる溥儀が、3歳で実母と引き離され紫禁城の閉じ込められる。そして、成長してからも紫禁城を追われてから再び満州国の皇帝となるも日本軍の傀儡でまたそこに閉じ込められる。そして、戦後は収容所に送られる。その受け身の歴史が、何とも辛く、切なく、長く感じられた。  それでも、ベルナルド・ベルトルッチの演出とヴィットリオ・ストラーロの撮影で、前半の中国の東洋的なものと、それとはまったく違う中盤の西洋化した場面の融合が見事だった。  公開時に観て以来、30年近くなる。ラストの女子近衛兵が出てきて、ジョン・ローンの溥儀が自分がもう過去の時代の人間であることを思い知らされる所は、やはり記憶に残っていた。  ベルトルッチがイタリア現代史を描いたもう少しエネルギッシュな「1900年」をもう一度観てみたい。

  • 鑑賞日 2017/10/21

    no.105 ラストエンペラー ★★★★☆ 面白かった。スケール感が壮大で、音楽の中国風ノスタルジックな感じがとても良くて、ただ勉強不足も痛感した。ちょっと勉強してまた観たい。 忠実に再現されたであろうディテールもまた良くて、だからこそ英語なのが惜しかった。まあ仕方ないにしても、違和感しかなかった。

  • 鑑賞日

    清朝最後の皇帝であり、満州国最初で最後の皇帝

    愛新覚羅溥儀の波乱の生涯を描く。時代背景は清朝崩壊から、日中戦争、共産党独裁、紅衛兵時代まで。凄まじくも激動の時代です。 ストーリー展開は鮮やかです。回想形式の多用で主な視点を主人公に据え、主人公の心情の変遷を描き出す。結果として、彼に影響した世界の情勢が描き出される。映像も見事だし、文句の付けようのない超大作と言えます。 しかし、何故か冗長感漂って退屈。どうしようもなく流されていく人物の物語は誠にお気の毒ではあるが、面白いはずないですわなあ。

  • 鑑賞日 2017/8/31

    前半の紫禁城パート面白すぎたし、ラストのコオロギだかキリギリスだかも思いがけず感動してしまった、、こんなに面白いとは思ってなかった。エンディング曲も素晴らしい。

  • 鑑賞日 2017/8/16

    歴史

    題名は知っていたが思っていた映画とは違っていた。清朝最後の皇帝の一生。歴史を語る中、日本の蛮行は事実か?坂本龍一も出演。

  • 鑑賞日 2017/8/1

    コオロギで始まりコオロギで終わる

     清朝最後の皇帝にしてそののち満州国の皇帝ともなった溥儀の数奇な運命を描いたベルトルッチ監督の歴史大作。映画は戦犯として捉えられた溥儀が尋問を受ける様子から始まり、その都度過去をフラッシュバックさせていくことで中国の近代史を俯瞰していくという手法を取っている。囚われの身となった現在を色あせた色調で描き、皇帝としての栄華の日々は極彩色できらびやかに演出してその落差を強調させている。壮大な紫禁城の威容とその前で拝謁する数多の人々。その間を飛び跳ねる若き皇帝はコオロギを追っかけている。なんとも他愛のない子供らしいショットとはおよそ似合わぬ厳粛で壮大な背景。このアンバランスが終始彼の人生について回る。監督はそのことを巧みに映像で処理して見せている。  皇帝といっても野心に溢れた狡猾さとは無縁であり、彼の運命は自身ではどうすることもできない力に流されていくという流転の人生と言ってよいかもしれない。清国最後の皇帝となったのも西太后による引き立てによるもので、当時3歳の溥儀は無邪気そのもの。日本軍に誘われるまま満州国の皇帝に就く。そこに何の疑念も持たない。しかし皇帝であるにも関わらず何ひとつ自分の意志を通すことができい現実を知る。甘粕(坂本龍一)の命ずるまま書類にサインをしていく姿に男の哀れさ哀しみが象徴されていた。その哀れさは映画全編を貫いていた。  溥儀の生涯を描くことで東アジア近代史の一側面をさっと閲覧することができる。その中間部のある意味もっとも暗い部分のエピソードが日本軍の侵攻によるものであるというのがなんとも暗い気持ちにさせる。たった一本の映画であるのに大河ドラマを見た後のような重量感を感ずることができる大作だった。

  • 鑑賞日 2017/7/31

    オープン・ザ・ドア

    清国最後の皇帝にして満州国皇帝となった溥儀の数奇な一生を描く。子供の頃は時系列に、そして生長してからは共産党の尋問から回想風に描いている。 中国皇帝のすごい権威を見せると共に、徐々に没落していって日本の傀儡皇帝、果ては戦犯として普通人の生活まで落とされる。皇帝としての矜持、意識が日本の傀儡皇帝という立場から徐々に変化していき、一般人としての幸せをつかむまでをダイナミックに描いている。 特に興味深かったことは中国皇室のスケールの大きさ。 オープンザドアは二回出てくる。始めは中国皇帝として紫禁城から外へ出たことがない溥儀が、開いている門から外が見え、外へ出ようとした時に衛兵が門を閉めてしまった時に発した言葉。もう一つは満州国皇帝として皇后が連れ去られる時に日本兵によって門が閉められてしまった時。 どちらも象徴的な場面で、最初は皇帝として自由が制限されている時、次が、傀儡皇帝として日本軍の捕虜的扱いで自由が制限されている時で、その時の立場が鮮明になる。

  • 鑑賞日 2017/7/31

    盛者必衰の理あり

    時代の渦に飲み込まれた最後の皇帝の話。 大変な人生だっただろうと思う。だからこんなに長いのか。 映像は幻想的で官能的だった。 貴重な映像も見れるし、私達も決して無関係じゃないんだな。

  • 鑑賞日 2017/7/30

     何回観ても、その人生の寂しさに心がうち震える。  ところで、当時の中国政府がいかに西側の歴史観に寛容であったことか。文化大革命への批判的な描き方や、坂本龍一演じる甘粕正彦のセリフに託した、イギリスの植民地支配の欺瞞とそれに対する日本人の嫉妬と羨望への憐れみを、現政権なら是認するであろうか?  恐らく、この映画の歴史観では、現在の中国政府は紫禁城でのロケを協力しないのではないか。  優れたストーリーテリングは、ある人物の近い過去と遠い過去、そして彼が生きた時代という、大きな過去を巧みに語り別ける。  フランス語の教師が、いくつもの過去の時制を上手く使いこなすと、洗練された厚みのある語りが出来るようになると言っていた。まさにそのことが映画の語りにも当てはまる。  この清朝最後の皇帝の人生を語った映画もまた、このような語りに相応しい題材を、素晴らしい映像と音楽によって厚みのある語りに仕上がっている。  このような孤独と虚無に満ちた人生にもかかわらず、生き抜いた理由までをも語りきっている。  大作であり、傑作である。  

  • 鑑賞日 2017/6/28

    ぷぎかわいそす

    外の世界を知らず、外の世界を知ることもできず、ただ城の中ではなに一つ困らない生活をする王である究極に変わった育ち方をしたプギのお話。世界史の勉強。

  • 鑑賞日

    これぞ超大作!!

    スケールの大きさが圧倒的です。紫禁城の映像の素晴らしさは特筆ものです。現在のCGを用いたインスタント的な美しさではありません。本物が持つ重厚感は、やはり違います。 膨大な数のエキストラを使ったロケの徹底ぶり、紫禁城や近代的建築物の絵画的な映像美、中国のテイストを存分に感じさせる楽曲など芸術性を高めた凄味には感嘆しました。 映像テイストはルキーノ・ヴィスコンティのようでしたし、ベルトルッチ監督も多少は意識してたように感じます。 本作は壮大な歴史スペクタクルの作品で、中国の戦前、戦中、戦後の歩みを知る上で、大変勉強になります。満州国の成立に至る流れも知識としてはありましたが、皇帝溥儀や周囲の人々の思惑など知る由もありません。それ故に歴史に対する興味からストーリーは大変面白く感じました。 一つ難点を言えば、満州国成立に至るまでの前置きが時間的に長かったことです。確かに中国の皇帝としての描写は必要ではあったでしょう。ただ本作の真の面白さは、紫禁城を出てから激動の時代に巻き込まれる溥儀の姿にあったと思います。 映画は戦後に戦犯として収容所入れられた溥儀が過去を何度も回想する繰り返しでストーリーは進みます。 現在と過去を行き来する展開が、本作の妙です。収容所で過去を振り返るシーンが、皇帝時代の溥儀を描写する上で絶好のナレーション効果になってたと思います。 西太后の死、紫禁城での皇帝即位、母と弟との再会、乳母との別れ、ピーター・オトゥール演じた家庭教師との交流、結婚の儀、共和国への変貌、宦官の追放、紫禁城からの退去、満州国皇帝としての即位、皇后との別れ、日本の敗戦、とにかくエピソードが多かったです。 駆け抜けるような早さでストーリーは展開されましたが、それでも3時間30分の長尺はぐったりと来ました。 中国の最後の皇帝にもかかわらず、いや皇帝であるから故の囚われた鳥のような紫禁城での日々もぐったりさせられた一因だった気がします。しかも共和国制度に変貌した国では、紫禁城の内側だけでの皇帝だったのです。満州国でも、お飾りの日本国に利用された皇帝でありました。なんと虚しい人生なんでしょうか…。 歴史に翻弄されたのは溥儀だけではありません。収容所で溥儀を再教育した所長でさえ、文化大革命では反逆者として市中を引き回されてたのでした。 多くの人民が辛酸を舐めた中国の歴史。それでもラストで映った紫禁城は美しかったです。負の歴史を芸術性ある映画に昇華させたベルトルッチ監督はやはり巨匠です。 そして、この映画こそ大作と呼ぶに相応しいと改めて思いました。

  • 鑑賞日 2017/3/21

    やっぱり長すぎる

    オリジナル版の3時間半超はどう考えても長すぎる。 確かに後半90分は面白い。 主人公がどんどん迷走していく様、 そして、時代に翻弄されていく様などは単純に面白い。 ただ前半の幼年期~少年期部分が長すぎる。 もちろん3歳から皇帝になったという特異なエピソードは入れる必要はあるが、それにしてもそこをもう少し圧縮して、満州国の皇帝になってからのボリュームをもう少し増やせば良かったのになぁ~と。 晩年の行進のシーンに、監督の意地の悪さを見た。

  • 鑑賞日 2017/2/4

    メロドラマ臭が好みじゃなかった。

  • 鑑賞日 2017/2/3

    リマスター版を観たい

    公開時以来の大画面での鑑賞、機会を与えてくれた新文芸坐に感謝。紫禁城の赤や皇帝の黄色などの豊かな色彩と陰影を堪能できました。 ソフト鑑賞ではなかなか目が行き届かないスタッフロール。オープニングはモーリス・ビンダーだったと初めて確認しました。また音楽スタッフの中にハンス・ジマーの名前を発見してなんだか無駄に胸熱になってしまった。 現在、アメリカでは撮影を担当したヴィットリオ・ストラーロが監修したリマスター版のBlu-rayをCriterion Collection で買うことができます。大画面で迫力があるからこそ今回ちょっと退色が気になったので、次回はリマスター版が劇場で観られると良いなと思いました。

  • 鑑賞日 2014/7/29

    哀しくも愛おしい人の生。

    20代の私が映画館で観た時の記憶はあまりない。確かジョン・ローン目当てで観に行ったものの何が何だか解らずほぼ意識が飛んでいた気がする。最近たまたまCS放送があったので録画してみた。華麗で空疎な宮廷生活、名ばかりの皇帝・溥儀の孤独。観客のいない舞台、それは満州においても同じだった。師とも友人とも慕うジョンストンとの別れ、そして愛する妻たちの心も次第に離れていく。今観終わって、(歴史認識がこれでいいのかどうかとかいう問題は取りあえず置いといて)溥儀の流転人生を通して見る、移ろいやすい世の中と、そこに生きる人という存在の儚さが、哀しくも愛おしくてたまらない気持ちになった。あの頃は生まれなかったこんな感情が溢れ出すのは、きっとそれなりに紆余曲折を経た今の自分だからだ。

  • 鑑賞日 2016/11/29

    オリジナル全長版

    初見。 昨日見た「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールが出てた。国家や体制に翻弄される人間ということでは「ドクトル・ジバゴ」「アラビアのロレンス」にも共通するテイストがある。ただ愛新覚羅溥儀はユーリ・ジバゴ以上に主体性がないので、ストーリーが猛烈に面白いという風にはならない。 清朝末期、3歳の溥儀が皇帝になる。 1950年、第二次世界大戦後の中共で囚われの身の溥儀が自殺を図るが助けられ、取調べを受け自らの人生を回顧する。 この戦犯としての回顧で皇帝としての溥儀の人生が語られる。 紫禁城内の描写、ストラーロのカメラは見事! Forbidden cityと言われる紫禁城から出ることを許されない清朝皇帝。外の世界から隔絶され数百の宦官にかしづかれている。たった一人の為に紫禁城内では何千もの人々が役割を果たしている。幼い皇帝は自分の力を弟に誇示するために、宦官に墨を飲めと命ずる。 こんなことでは体制は維持出来ないし人間も駄目になる。 溥儀の人間的魅力を描かないから共感を呼ばないのだ。ただ靴の紐も自分で結べない男が収容所の所長の教育もあり、徐々に自分が何であったのかをわかっていく終盤は面白い。 特に戦争の記録映画を見せられるシーン。南京大虐殺、真珠湾攻撃、日本の非道、広島原爆投下、日本の降伏を告げる玉音放送、ここまでモノクロ→甘粕の自決、カラー。 阿片によって人々が蝕まれ国が崩壊していく。 最も感動的なのは釈放され植物園で働く老いた溥儀の前を、紅衛兵に小突かれながら、かつての収容所所長が歩いて行く。溥儀は飛び出して紅衛兵達に「この人は立派な教育者だ!」と叫ぶが無駄である。ここにこそ、この大作の精髄がある。清朝まで連綿と続いて来た中央集権封建体制も共産主義革命に根ざした文革も愚劣さにおいては等しい。 体制の激変に翻弄される人間の人生は夢か幻か。 何度も見返すべき映画だ。 ************************* 世界に売るために英語で物語られるのは理解できるが、下層民まで英語なのにはどうしても違和感がある。 幼い皇帝に進呈された虫はキリギリス系であんな風には鳴かない。ラストの虫はクツワムシだよね。鳴き声はガチャガチャだよ。 ピーター・オトゥールは結局、何を教えたの???自転車だけかよ。ただ溥儀が自転車に乗って走り出すシーンは秀逸だけど。 この溥儀と教師の関係、何を学び何を教えたかったのか?それが明確じゃないから主人公のキャラクターが鮮明にならない。むしろ阿片に溺れる正妻の方が、日本は満州を支配、搾取し溥儀を利用しているだけだと見抜いている分、キャラクターは鮮明。 正妻とのお見合いでのラブシーンが強烈にエロチック。 正妻、側室とのシーツの下での3P?も面白い。 音楽はあまり印象に残らなかった。坂本龍一なら「戦メリ」の方がずっといい。

  • 鑑賞日 2015/12/5

    時代に翻弄された皇帝

    溥儀は英国人の家庭教師が付き世界状況を学んだが、結局日本の傀儡政権の皇帝に座ってしまう。皇帝の無知、わがままさ故の悲劇だろう。 子供がいなかったことも可哀想だった。

  • 鑑賞日 2016/5/5

    中国の「1900年」

    #0433 早稲田松竹「ラストエンペラー」。1987年製作のベルナルド・ベルトルッチ監督作品。清朝最後の皇帝で後に満州国皇帝となった溥儀の籠の鳥のような生涯を壮大な中国ロケで描いた「1900年」に匹敵する大河ドラマである。「戦メリ」に続いて音楽と出演を兼ねた坂本龍一の活躍が目立つ。

  • 鑑賞日 2016/5/4

    壮大な監禁映画

    広大な敷地。しかし、そこは閉じられ世界。やっと外に出られたと思ったら時代に弄ばれる。自由を求める壮大な監禁映画。虚しさにコオロギが寄り添う。

  • 鑑賞日 2016/5/4

    壮大なスケール

    激動の時代を生きた、ラストエンペラーの 人生を描く、作品のスケール感が素晴らしい。 紫禁城にエキストラを大量投入した 映像も素晴らしい。 (今ならCGでも似たものは作れるんだろうけど、この質感はやはりリアルに勝てないと思う) 子役から最後まで、溥儀役の俳優の演技は 素晴らしいが、コオロギをくれたおじさんと、刑務所の所長、二人の老優がものすごく味があった。

  • 鑑賞日 1988/2/21

     仕事先の先生達と劇場公開で観に行く。  歴史超大作、なかなか良かった。

  • 鑑賞日 2015/12/22

    甘粕の言葉

    確かに日本はインド・仏領インド・インドネシア・フィリピン等開放して行ったんだ。だからアメリカもイギリスもフランスもオランダも第一次大戦で敗れたドイツも日露戦争で敗れたロシアも決して日本を心から許すことは無い。それを承知で国防に励まなくては行けない。夢空言で国際社会は生きて行けない。

  • 鑑賞日 2014/5/6

    ファースト・エンペラーは女真族のヌルハチといいます。

    数奇な運命という言葉があるが、愛新覚羅溥儀の人生こそふさわしい。 中国封建主義の象徴である西太后に皇帝を指名され、 植民地主義の虎口から眼をそむけるように、紫禁城に閉じ込められる。 城を出ざるを得なくなると、世界大戦から社会主義へ、 20世紀を解き明かす2つのキーワードに翻弄される。大作にふさわしい格調がある。 中国政府のバックアップによる紫禁城のロケが素晴らしい。 CGの発達でモブシーンの代替が可能になりつつある現代から見れば、 なんとも贅沢な映画ではないか。 人件費を考えれば再現不能の奇跡的な映像でもある。これを見せられてはかなわない。 映画の前半にてノックアウトである。一望にて収めるロング・ショット、紫禁城効果は絶大。 日本軍による満州国の運営、 大戦後の共産党国家から、紅衛兵の毛沢東主義の嵐が吹き荒れる。 共産革命の教育をすり込む刑務所所長から反革命で糾弾される顛末は、 現代の政治の怖さを象徴する。 ジョン・ローンは満州族に見えないが、老け役まで演じ通し、堂々の熱演。 キャリアのすべてを投じ、悔いのない大仕事を成し遂げた。

  • 鑑賞日 2015/11/29

    歴史大作

    さすがアカデミー賞

  • 鑑賞日 2015/12/5

    時代のうねり

    午前十時の映画祭で「宋家の三姉妹」とのカップリング上映。 清王朝から孫文、蒋介石の台頭と国共合策まで、それぞれの立場で描かれている。双方とも高貴な家族ではあるが、時代の波にもろに翻弄される名家の「宋家の三姉妹」に対して、清王朝の象徴である皇帝溥儀は、紫禁城にいる限り、壁の外の世界とはかけ離れた孤立した世界で過ごしている。 紫禁城という世界から追い出された後の身の回りの急変ぶりは、気の毒なばかりである。誇りある満州民族の再興を目指しながら、日本軍の操り人形に安易に身をゆだねていく様は悲しくもあり残酷である。どんなに身をやつしても他人に頼らざるをえない身の上。そして、妻や乳母をはじめ多くの人が去り、使用人にも見捨てられる。まさに裸の王様の悲哀そのものである。最後に、一私人となった溥儀が紫禁城に現れ、かつての自分の椅子に寄り添いながら消えていくシーンは、まさに強者どもの後の夢、消えゆく清王朝の栄華に戻っていく姿を映し出しているようだ。 確か、本作が上映されたバブル期に坂本龍一の音楽と一世を風靡したジョン・ローンに惹かれて観に行った思い出はあるが、内容はほとんど覚えていなかった。 改めて、貴族ならではの激しく時代に翻弄され続ける生きざまに関心を持った。中国ならではの激烈な時代の変化と壮大なスケールに圧倒される映画だ。

  • 鑑賞日 2015/12/5

    懐の深い中国を感じざる得ない

    【第三回 新・午前十時の映画祭】 中国の歴史上で最期の王朝≪清国≫の皇帝溥儀の生涯を激変していく中国のうねりと重ね合わせて描いた超大作。 ジョン・ローンの扮した溥儀は三歳で皇帝となるが、清朝は屍体の色彩強く、城の外では革命の波が起きて、溥儀が気が付いた時には紫禁城を追われ、その後、様々な人々と出会って助けられらがらも、最後には罪人として収容所に押し込まれるので有った。やがて、特赦で解放され、若かりし頃の佇まいの紫禁城を訪れて、無性な空虚観に包まれていた。 頂点を極めた者が、なだれ落ちると、得てしてこの様な人生を歩まざる得ないのでしょうかね?日本の歴史上の権力者も同じで、平家一門、徳川慶喜等は良く似ている。 そして、最後の場面で、紫禁城の王座が映し出されていたが、何とも言えない風の匂いを感じたのは、私だけではないはず。 この当時の中国史の知識を少しでも持ち合わせていれば、より一層深い理解を得て有意義な鑑賞になったことでしょう。

  • 鑑賞日 2015/12/15

    最後まで皇帝だった

    ◎ 先日観た『宋家の三姉妹』もその一つだが、中国の近い過去を舞台にした映画は波乱万丈の背景を持ち飽きさせない。しかし、映画を観ている側ではそんな呑気なことを言っていられるが、実際にこの時代に生きていた人々にとってはたまらなかっただろう。収容所で溥儀に共感を寄せる男が、紅衛兵に連行されるシーンが胸を打つ。 ◎ 中国人がみんな英語を話す違和感は意外に薄い。どちらにしても日本語の字幕であらわされることに変わりがないからだろうか。英語を話す国の人々は、そして中国人はこの英語をどう聞いたのだろうか。

  • 鑑賞日 2015/12/8

    序盤の皇帝の即位からラストまで,色彩豊かな描写に圧倒される。時代に翻弄された溥儀の人生を体験できる。観るたびに紫禁城に実際行ってみたくなる。

  • 鑑賞日 2015/12/8

    説話論的記憶違いを正す

    まず、初めて劇場で観た今回、自分の記憶違いに気付かされた。 愛新覚羅 溥儀が即位したとき、小さな体の溥儀が玉座に向かって段差を駆け上がっていくシーンがあったと記憶していた。しかし、改めて観ると、溥儀は玉座から降りて、太和殿の外へ駆け出していくのだ。被写体の移動する方向をまるで正反対に記憶していた。 そして、このような記憶違いを犯すにははっきりとした理由が存在することも同時に分かった。 ベルナルド・ベルトルッチは階段の昇り降りを説話論的に取り入れる作家であると考える。その昇降が、被写体の権力関係を表していることは、いくつかの作品中で明らかであり、この「ラスト・エンペラー」においてもその説話論は繰り返される。 この記憶違いは、つまり、溥儀と権力の関係について思い違いをしていたことの裏返しである。 即位した溥儀は中華世界の最高権力者たる皇帝となったのだから、記憶の中では階段を昇っていくことになっていたのだ。至高の権力への上昇イメージが、このシーンの記憶を変更してしまっていたと言えよう。 しかし、今回明らかになったように、幼い溥儀は宦官たちの制止を無視して、無邪気に玉座を降りてしまう。溥儀が臣下と同じ高さに自ら降りたシーンの説話論的な意味は、皇帝・溥儀の本来持つはずの権力、聖性が失われたということである。これは、清朝最後の皇帝の生涯を通じて描いた、最高権力者の虚しさ、権力を失うことの恐ろしさというこの映画のテーマそのものである。 この重要な、映画の主題そのものを表しているシーンを、フィルムとは異なった形で記憶していたことは、人間の記憶とそこからイメージの再生という生理そのものが、常にメディアとそれを受け取る人間の拮抗の中で発生していることを思い知らされる。 皇帝は、臣下や保護者たる日本の軍人に政務を委託するという形で、権力を手放すことはできる。しかし、権力者の居処から出ることは許されない。 映画はそのことを、やはり繰り返し説話論的に語る。そのいずれもで、溥儀は愛する女性を追うのだが、臣下たちに扉を閉ざされてしまうというものだ。 一回目は、まだ少年の溥儀が、紫禁城を去る乳母を追った時。この時溥儀は、力強く「扉を開けよ」と声をあげる。少年時代の愛玩物であったハツカネズミを、紫禁城と外界を隔てる扉に叩き付けることで文字通り乳離れをした溥儀には、怒りという感情が備わっていた。 しかし、不義の子を産んだ皇后が満州国皇帝の宮殿を追われるとき、溥儀の口からは同じく「扉を開けよ」の言葉が発せられるが、その声は力なく、虚しさや諦めを伴っている。裏切られてもなお愛する妻と満州国皇帝としての誇りを同時に失った時には、憤りの感情を表にすることもなく、肩を落とした姿が描かれるのみである。 紫禁城を追われ、外国の軍隊に軟禁されていても、自分が満州族の正当な統治者であることは、愛新覚羅氏出身の皇后が傍らにいることでかろうじて担保されていた。これを失った時の寂寞とした溥儀の姿が観客の胸に迫ってくるのは、目の前で扉を閉ざされる姿が繰り返されていることで強化されているからだ。 さて、階段を降りて、自分の身を落とすことになるのは溥儀だけではない。溥儀の第二夫人、先述の皇后も階段を降りて溥儀の前から姿を消している。 しかしここで疑問が生まれる。日本が降伏したときに、甘粕正彦が階段を降りることなく二回の部屋で自決するのはなぜか。スクリーンという世界から消える運命の人物は階段を降りていくことが、ベルトルッチの映画文法ではなかったか。 この疑問は次のように考えると、ベルトルッチの語り口に即してなお当然の演出であることが分かる。つまり、甘粕は階段を降りることを死をもって拒否したということである。 日本軍の特務機関の将校であり、満映のプロデューサーでもあった甘粕は、まさに満州国という巨大なシミュレーションのプロデューサーでもあった。ソ連軍が迫ってきたときに、彼はその座から降りる代わりに死を選ぶ。 これが、頭に短銃を打ち込んだ場所が二階であることの理由であろう。実際に、溥儀が何度も日本の軍人を見上げなければならなかった吹き抜けを使って、甘粕が死を選んだ場所が二階であることを映画はわざわざ示している。 では、第二次大戦直後に溥儀が収容される場所の所長が、階段を昇る溥儀の靴紐を解くシーンはどのように解することが可能だろうか。 終盤の文革のシークエンスでも明らかなように、溥儀はこの収容所の所長には好感を持っている。その所長が、弟の溥傑に結ばせた靴紐をわざとほどくシーンを入れているのはなぜだろう。 単なる嫌がらせを所長がやったというならば、他のも彼の卑怯な姿を映すのではないだろうか。ところが、意地の悪い所長の姿は見えない。このシーンは、前後の脈絡と直接結びつかず、その時点では観客は不可解を抱えたまま次のシーンへ進まなければならない。 じつは、このシーンこそ、紅衛兵たちに吊し上げられた所長を、老いた溥儀が擁護するシーンと対比すべきシーンなのではないだろうか。 共産主義国家の官吏たる所長から見れば、溥儀が自分でくつ紐を結ばないことは明らかにブルジョワ的で、反社会主義的な姿である。所長はこのことを見咎め、心配をして、溥儀が靴紐くらい結べるようにならなければならないとの考えで、紐をほどいたのだ。 こうした溥儀の人生の再生を願う所長の思いがあってか、後日、溥儀は釈放され、市井の人となって余生を過ごすことが許される。そしてこれが所長の「教育」の賜物であることを溥儀は心得ていたのだ。だからこそ、紅衛兵に向かって、「この人は立派な教師なんだ。」と訴えるのだ。 時代と立場は特殊であるが美しく強い師弟愛がここに描かれている。文革で否定された中国社会の儒教的な美徳である。この映画が製作された1988年は文革終了から10年を経ている。撮影協力には中国政府の協力は不可欠であり、この時点で文革を否定的に捉える歴史的見解を、中国政府のはっきりとした姿勢が見て取れることも見逃せない。 さあ、ここまで論考を重ねてくると、階段で靴紐をほどくシーンの説話論的な位置づけも分かってきたのではないだろうか。 靴紐を解かれた溥儀は階段を昇る。つまり、彼が所長よりも高い所へ上がり、所長は溥儀を見上げることになる。このシーンが、説話論的に溥儀と所長の行く末の立場が逆転することを暗示しいると述べることができる。 後年、ベルトルッチは「シャンドライの恋」においても、階段を昇る主人公の女性と、階段を降りてくる男性の立場の逆転を描く。 この作品が、紫禁城でロケを敢行!という歴史大作としてセンセーションを放ち、世界の映画市場で受け入れられたのは、単なる物量や資金の投入の成果ではない。 説話論の積み重ねが一本のフィルムのドラマを強化しているからこそ、数十年を経てもなお鑑賞に堪えるのだ。

  • 鑑賞日 2015/12/5

    映画館で見るのは初めて。 二週目なのに、たくさんお客さんが来ていた。 何度見ても、あのラストシーンは感動する。 エンドロールの時は、映画館全体が涙で包まれていた。

  • 鑑賞日 2015/3/15

    激動の人生を歩んだ悲劇の人生

    主人公溥儀は3歳から皇帝になったが、何の権力のない形だけの皇帝であった。早くに母と離れ離れになり、突然の乳母との別れを経験した幼少期、英国からの家庭教師から西欧の考え方や中華人民共和国と違い、そして皇帝であるのに何の権力も持っていないことに対する反発。そして、満州の皇帝になったが、そこでも権力を持つことができない現実。それならのストーリーが時系列的に進んで行き、見ていてすごく主人公の気持ちに入り込むことができる作品だった。私は中国のことを詳しくはないが、複雑な中国社会の一部が見られる映画だと思った。

  • 鑑賞日 2014/11/26

    壮大なスケール

     宮殿を含め、圧倒的なスケールで見事なロケーション。ただ見る前に少しでいいから歴史的な背景を知っておくと、いっそう楽しめると思うよ。

  • 鑑賞日

    日本人として見ておかなければいけない

    日本がどのようにして大陸に関わったのか、良く分かると思う。日本人として見ておかなければいけない映画のひとつ。 時代背景と共に翻弄される、最後の皇帝、溥儀もまた戦争に苦しんだ。

  • 鑑賞日 2014/7/26

    面白かった

    もっと難しい映画なのかと思っていました。 囚われの人生。 自由になった溥儀は幸せだったのか、どうなんでしょう。 昔の中国の風景など、本を読むだけでは知ることのできない部分を感じ取ることが出来てよかったです。 名作と名高いこの作品、なぜ名作と言われているのかはよく分からないけど普通にいい映画だなと思いました。

  • 鑑賞日

    学生時代に

    劇場で見た。 じつはプーイという人物はあまり好きではない。 好むと好まざるにかかわらず皇帝の座にあった人物であるが、それがあまりにも俗物すぎるのだ。 それはさておき、運命に翻弄された悲劇の主人公として彼を描いたのがこの作品。 紫禁城をロケ地として貸切にしただけあって北京政府の政治臭がプンプンする。 あの時代を描くならやはり前途の希望に満ちた明るい満洲を描いてほしかった。 この採点のほとんどは映像美によるものです。

  • 鑑賞日 2017/1/2

    囚われ人

    ロードショー上映のとき、本編が終わって席からしばらく立ち上がれないくらい衝撃を受けた若い日を思い出します。鮮やかな色彩と、歴史に翻弄された人間の業が時を経てなお胸に迫ります。 皇帝になるべく西太后に召喚されて母から引き離される冒頭に始まり、近しい人との別れの多くが不本意でかつ本人にとって理不尽な形で訪れ続ける人生のアイロニーがとても印象的。 Open the Door と閉ざされた扉の前で立ち尽くす姿が印象的で、その扉が意味するものを考えると、ジワジワきます。 紫禁城内での大がかりな撮影はあのタイミングだったから可能だったと推察できるし、曲がりなりにも文化大革命まで迫ったベルトルッチの心意気が感じられて好きです。 婉容皇后のジュエリーはカルティエが提供していたのに今回初めてエンドロールで気づきました。 ツッコミ始めれば甘粕正彦のあれこれはどうかと思うし珍妙なヘアスタイルと着物姿の嵯峨浩(溥傑夫人)もヒドイんですけど…。 それでも、時の流れをコオロギが告げてくれるラストまで本当に力強い映画です。

  • 鑑賞日 1988/3/14

    劇場公開は、短縮版。

     南京事件が切られた短縮版。それでも十分、長かった。 不思議な感動の、ラストシーンだが、長い・・・。

  • 鑑賞日 2008/3/22

    映像も雰囲気も灰色

    脚色が多くみられるかも。西太后が溥儀に天帝となるよう言った次の瞬間死んだり、甘粕の自決シーンはワルサー(たぶん)で頭ぶち抜いてるけど史実では服毒自殺だったり、甘粕と川島芳子(愛新覚羅氏。溥儀の従姉妹にあたる。日本軍のスパイ。別名「男装の麗人」「東洋のジャンヌ・ダルク」「東洋のマタ・ハリ」)が恋人?だったり 紫禁城の貸し切りロケはすごい。かっこいいなぁ。城内を自転車でいく溥儀が寂しげなのも印象的。 豪華で広大で、溥儀の孤独がより引き立てられる。 どれだけたくさん側に人がいても、自分は紫禁城の中だけの皇帝なのに、実母に会うために自ら出向くことさえも叶わず、精神的な孤独を感じずにはいられない。 更には、母は阿片が元で死に、愛した乳母は役目の終わりとともに外へ追いやられ、外の世界や外国のことを教えてくれた英国人家庭教師も帰国、側室は情婦は嫌だ離婚したいと逃げ、正室も阿片中毒で生き別れ…溥儀は物理的にも一人になっていく。 収容所で所長達から尋問を受ける時に過去を振り返る形で、過去のシーンが間に入っていくので、溥儀と一緒に歴史を追っていく映画になってます。 溥儀が死ぬ少し前に紅衛隊?に「罪を言え!毛沢東主席に頭を下げろ!」と罵倒されている元所長(この場面は戦犯として尋問されていた溥儀と被る)を見て、「この人はすばらしい先生です。」と潔白を訴える溥儀の姿には涙しました。 私の溥儀のイメージは、純粋・傲慢・愛国者・民草を愛す人・孤独を併せ持つ歴史的悲劇のヒーローなんですが、まさにそう思えるような映画ではないでしょうか。 脚色が多いながらも、史実というか、細かいところに「よく調べたな…」と思うところがいっぱいあります。 長くて暗い映画だけど、宣統帝愛新覚羅溥儀その人を知るには、大変すばらしい映画でしょう。

  • 鑑賞日 2013/11/4

    イタリア人が中国三千年を簡単には理解できない

    ヴィスコンティがヨーロッパでの貴族系大作を次々と発しているのでベルトルッチは中国に展開したのかな? イタリア人にとって中国にさほど基礎知識があったとは思えず、比較的に史実に忠実になぞった演出をせざるを得なかったとみえ、演出の冴えはそれほどでもない。その分を、溥儀を演じた3才から60歳までを演じきった4人の俳優が補って余りある。反面、女優陣はパッとしない。又、チョッと出の坂本龍一演じた甘粕大尉は評価の定まらない人物であるが、満州国において映画協会理事長を務めるなどかなり映画に対して思い入れがあった事は確かである。 そして、美術館の動く展示物を見るような美術・衣裳のスタッフの仕事も素晴らしいの一語に尽きる。

  • 鑑賞日 2000/7/10

    壮大

    この映画は中国の人の多さと、壮大さを最初に描いた映画ではないかと思います。 中国といえば国民の多さは世界一。 それだからか、中国を舞台にした映画はこの映画以降、すごい人の数のようなイメージがあります。 日本にもゆかりがある話で、勉強にもなった映画でした。

  • 鑑賞日 1988/2/11

    ベルナルド・ベルトルッチ監督作品

    1988年2月11日、横浜の封切り館(館名は不明)で鑑賞。(前売券1200円) 「中国には、昔、こんな皇帝がいた」という伝記的映画であった。 ベルトルッチ監督とだいたい対になるヴィットリオ・ストラーロの撮影は、相変わらず美しい。 この撮影に見とれることができたので、2時間43分の上映時間は苦痛ではなかった。 ただ、物語は単調であった。後見の『1900年』のような激動は無かった。(『1900年』は5時間16分の上映時間であるから、様々な出来事を描く時間は十分にあったわけだが…) 本作、坂本龍一が好演。

  • 鑑賞日 1988/1/29

    2回目

    1988年1月29日に鑑賞。大阪・なんば松竹座にて。70ミリ上映。 感動のあまり、2週間後にまた観た。ベルナルド・ベルトルッチの大傑作である。後年、北京の紫禁城へ行ったが映画ほどにきらびやかではなかった。玉座もちょっとくすんでいた。映画では紫禁城の内部はセットであろう。 [1988年・私のベスト10] ・[洋画]①ベティー・ブルー愛と激情の日々 ②レボリューション・めぐり遭い ③シド・アンド・ナンシー ④鯨とり ⑤芙蓉鎮 ⑥月の輝く夜に ⑦ZOO ⑧愛と宿命の泉 ⑨ラスト・エンペラー ⑩刑事グラハム・凍りついた欲望(ハンニバル・レクター博士ものの傑作) ・[邦画]①天使のはらわた・赤い眩暈 ②猫のように ③異人たちとの夏 ④会社物語 ⑤明日 TOMORROW ⑥クレイジー・ボーイズ ⑦怪盗ルビイ ⑧リボルバー ⑨四月怪談 ⑩木村家の人々

  • 鑑賞日 1988/1/11

    傑作

    1988年1月11日に鑑賞。大阪・フェスティバルホールにて。 ベルナルド・ベルトルッチの大傑作である。 [1988年・私のベスト10] ・[洋画]①ベティー・ブルー愛と激情の日々 ②レボリューション・めぐり遭い ③シド・アンド・ナンシー ④鯨とり ⑤芙蓉鎮 ⑥月の輝く夜に ⑦ZOO ⑧愛と宿命の泉 ⑨ラスト・エンペラー ⑩刑事グラハム・凍りついた欲望(ハンニバル・レクター博士ものの傑作) ・[邦画]①天使のはらわた・赤い眩暈 ②猫のように ③異人たちとの夏 ④会社物語 ⑤明日 TOMORROW ⑥クレイジー・ボーイズ ⑦怪盗ルビイ ⑧リボルバー ⑨四月怪談 ⑩木村家の人々

  • 鑑賞日 2013/6/25

    【初見】

    思った以上に淡々映画で、さほど中国史に興味のない身に少しつらかった… いつかリベンジしたい。

  • 鑑賞日 2016/1/1

    ジョン・ローンはこの映画で一生分の仕事をしてしまいました。

    この映画を映画館で、しかもかなり新しい状態で見ることができたのは幸運というほかないですね。 ベルドルッチ監督が世界に羽ばたいて、そしてアメリカの資本でこの映画を撮る。すなわちイタリアンニューシネマという枠組みから飛び出して世界へ挑戦した画期的作品なわけです。 もっと言うとイタリア人監督のベルドルッチがイタリアとはまったく無縁の満州について描こうとしたその不思議な発想。それがまた実にリアルだったりするもんですから、映画として歴史に名を残してしまったわけですね。 音楽はデビッド・バーンなど複数の作曲家が名を連ねていますが、圧倒的に坂本龍一のイメージが飛びぬけていますね。彼のイメージがこの映画の大半を占有していると思います。 そしてなんといってもジョン・ローンですね。 彼のための映画。彼でないとできなかった映画。その見事な臨場感がこの映画に表現されています。 ここから中国は劇的は変化と遂げますが、世界はそれを受け止めることすらできない。 歴史に狭間に押しつぶされた数奇な運命をたどる皇帝の悲哀が見事に表現されていると思います。

  • 鑑賞日 2013/6/13

    なるほどの大名作でした

    恥ずかしながら、初見です。 ジョン・ローンのまっすぐで真面目な個性が、ナイーブさに見えて、切ない映画でした。 雄大で繊細な音楽も、この切なさを強力にパワーアップしますね。 「1900年」、「ラストエンペラー」と見て、なるほど、ベルトルッチ監督はこういう壮大な叙事詩を描く監督なんだな。人間ってものに深い関心をもって、翻弄されても失わない人間のなにかを求め続けてる、そんな気がしました。 219分もあるのに全然飽きませんでした。この人の映画は、登場人物がどんなにたくさん出てきても、私でもすぐに覚えられる、区別がつく。大中国の壮大な建築物や見たことのない衣装に目を奪われて、近くて遠い道徳や常識や文化に夢中になっていると、3時間なんてあっという間です。 こまかいところについていうと、このくらいトップレベルの血筋の方は、小さい頃からクイーンズイングリッシュが完璧に話せる教育を受けていても不思議はない。私たちのような下々の者とは違うんだな、と普通に思ってしまった。だってあんな弁髪だよ? それより、あの子どもたちがどう成長すればジョン・ローンになれるのか。そっちの方が私には違和感が大きいです。台詞が徹底的に棒読みなのも。女性たちのおしろいが白すぎて、口紅が赤すぎるのも変だ。中国の人が見たら、私たちが見るSAYURIみたいにイヤ〜な感じがするんじゃないかな。私たちは外国人だから、面白さだけが際立つんじゃないかと思うけど。 ピーター・オトゥールは、適役なの?なんとなく重厚で存在感があるけど、いい人なのか悪い人なのか、影響力があるのかないのか、監督の演出通りに演技しているのかしていないのか、何もわからない感じもします。 それにしても日本の一部のえらいひとたちのやることって…。 (おまけ)そうか、STAR WARS「ファントム・メナス」のアミダラ女王の衣装は、これを見た人が考えたのに違いない(納得)

  • 鑑賞日

    英語劇に違和感が

    まずもって英語で会話しているのがもう違和感ありまくりで。ジョン・ローンは「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」に出てたし英語が話せるのは分かっていたが、それでもこの映像に英語はないだろうと。でもま、途中からそれも気にならなくなるほどグイグイ引き込まれたくらいだから、さすがはベルトルッチと言うべきか。そしてなにより、坂本龍一の音楽がまた良かったなぁ。

  • 鑑賞日 2009/12/31

    ~2度も皇帝になった男の激動の半生~

    自分のBLOGより: 3歳で中国最後の皇帝になり、クーデターで追放された後 に満州国の皇帝になった人物こと愛新覚羅溥儀の人生を ゆったりとした音楽で綴った作品。 3歳で皇帝になった溥儀はいばりちらして家来たちを 悩ませていた。しかし、弟の出現によって彼は弟から 城外の世界を教えられ、城外の世界へ憧れるようになる。 ある日、クーデターが起きたため彼は皇帝の座を失い 天津へ脱出する。 彼が青年になった頃、友達のイギリス人 レジナルド・ジョンストンによって満州国の皇帝になる。 しかし、これは日本軍の切り札であり満州国は 日本軍が指揮する傀儡国家となってしまう。 第二次世界大戦後、彼はソ連軍の捕虜となり 〈戦犯〉として尋問される...。 3時間30分以上にもおよぶ歴史ドラマ。 学校で彼について習っていたが、思っていた以上に 壮大で難解なストーリーで大変だった。 前半(特に溥儀の少年時代)が面白かった。 中国の話なのに主要人物が流暢な英語を話している ところが異様だった。

  • 鑑賞日 2012/9/7

    凄い!

    この作品は本当に凄いですね。 中国最後の皇帝”溥儀”の人生をこれだけ深く掘り下げてエンターテイメント として日本人を楽しませてくれるそれだけでも凄いと感じています。 紫禁城の中が全ての世界で育った溥儀が外の世界へ出たことで知ってしまった 多くのこと。そして、晩年の溥儀。 これほど壮絶な人生を送った人はいないでしょうね。

  • 鑑賞日 2012/2/15

    英語じゃなければ…

    ロイド眼鏡を、なぜ1920年代ぐらいの中国皇帝が知識として知っていたのだろうか?外人教師の教え?? と、作中でぼんやりロイド風眼鏡をかけたラストエンペラーを眺めながら思ったが この作品は全編英語でなく、きちんと中国語で演じられていたなら星5つだと思った。 英語で話すラストエンペラーとその周囲の人々への違和感が、3時間強どうしてもぬぐえなかった。 歴史的背景を考えても、明らかに英語はおかしい。本当にそれだけが勿体無い… しかし3時間強の作品を最初から最後までグイグイ引っ張っていく脚本の面白さと 監督の演出力の高さ、そして良質なサウンドは目を見張るものがある。 そしてエンペラーがその生きていた人生の中で全力疾走したのが2回のみ。 両方、愛する女性のためだったという姿が心打たれた。