PROGRAM

放送作品情報

ハート・ロッカー

THE HURT LOCKER 2008年 アメリカ / 131分 アクション 戦争 サスペンス

[PG12]極限的な爆弾処理任務が兵士の心を…作品賞などアカデミー賞(R)6部門に輝いた戦争ドラマ
放送日時
2020年02月01日(土) 21:00 - 23:30
2020年02月02日(日) 12:15 - 14:30
2020年02月02日(日) 21:00 - 23:30
2020年02月06日(木) 21:00 - 23:30
2020年02月15日(土) 13:00 - 15:15
2020年02月15日(土) 23:00 - 深夜 01:30
2020年02月28日(金) 10:00 - 12:30
2020年02月28日(金) 23:00 - 深夜 01:30
2020年03月18日(水) 12:30 - 15:00
2020年03月18日(水) 22:30 - 深夜 01:00
2020年03月31日(火) 21:00 - 23:30
解説

イラクで爆弾処理任務に就く米軍兵が極限的な緊張感によって心身共に疲弊していく姿を、キャスリン・ビグロー監督が徹底したリアリズムで描き女性初のアカデミー賞(R)監督賞を獲得。作品賞など合計6部門受賞

ストーリー

2004年、イラクのバグダッド。ブラボー中隊の爆発物処理班のリーダーが任務中に爆死し、後任としてジェームズ二等軍曹が赴任する。着任早々ジェームズたちは住宅街で発見された爆弾の処理に挑むが、ジェームズは防護服を脱いだり無線を切るなどセオリーを無視した無謀なやり方で爆弾を除去し、部下のサンボーン軍曹たちを動揺させる。そうして彼らは、任務明けまでの38日間を死と隣り合わせの緊張感と共に過ごしていく。

出演

※(声優)は吹き替え版作品が放送される場合の情報です。
字幕版、吹き替え版については、放送日時横のアイコンでご確認ください。

ジェレミー・レナー (加瀬康之)
アンソニー・マッキー (坂詰貴之)
ブライアン・ジェラティ (土田大)
ほか

字幕/吹替
字幕 吹替
掲載制限
PG12
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2020/1/26

    緊張感は凄いし、途中までは面白いけど不快ですね

    アメリカのやってることも、同胞の身体に爆弾巻きつけて爆死させるイラクの反米組織も、どっちも非人間的という意味では同じじゃないか? 何度も再生を止めてしまった。 特にサッカーDVD少年ベッカムの死体の中から爆弾を取り出すシーンとか。 ベッカムの家だと教えられ侵入した家は、ある教授の家だった。その教授は英語、フランス語、アラビア語を話すインテリだ。爆弾処理能力しかない人間より、はるかに世界のために貢献できる人間だろう。つまり爆弾処理能力なんてものが存在しない世界を作らなきゃいけないんだから。 ラスト、新たな中隊で365日の爆弾処理の任務が始まる。 イラク侵攻の問題点をもっと描くべきだと思う。 動き続けるカメラっていつもはすごく不快だが、この映画ではむしろ効果を上げている。

  • 鑑賞日 2019/11/24

    ・高いリアルティ表現、そこにいるような臨場感映像、主観の入らない客観的な  戦争映像の切り取り方、繰り返される緊張感 高次元の戦争映画 ・どのシーンで誰が死ぬのか全く読めず、観客まで一緒に緊張するほどの表現 ・カメラの表現が素晴らしい 寄りで手振れなので、同行しているような感覚に陥る ・爆弾処理班に的を絞ったため、政治色もなく職業映画の側面 戦争職業映画として  アメリカンスナイパーと似ているところも こちらの方がさらに淡々と戦争を描く ・後のゼロダークやデトロイトほど人間の嫌な部分を出さずにドキュメンタリックな作品 ・ジェレミーの最初の活動、土中の複数の爆弾を淡々と処理 狂気と紙一重 ・相棒のアンソニー、若手とのチーム感 個性的な3人で物語の推進に寄与する ・砂漠の戦闘の流れは緊張と緩和を含め見事 謎の中東人との対峙→米兵と把握  →車修理時の狙撃→遠距離スナイプ戦→背後からの敵襲 3人の活躍が際立つ ・所属中隊のカウントダウン後、唐突に自宅で息子と ラストには結局戦場に戻る  戦争が持つ焦燥感や閉塞感が人間の駆り立てる良い表現

  • 鑑賞日 2010/3/14

    緊迫感の連続

    褒める前に苦情を先に言っておくと、画面振れ過ぎ!いつものように前目の席で観たので、途中から少し気持ち悪くなってしまって、何度も画面から目を反らしてしまった。『アバター』の3D酔いは全くなかったのだが、カメラのブレで酔ってしまうとは…。ドキュメンタリー・タッチと呼ばれる作品の多くは、すぐカメラ揺らしたがるが、ほどほどにお願いしたい。 しかし、この映画に於いてこのブレは、作戦実行シーンでは、格段に効果が上がる。かなりの臨場感と緊迫感だ。だから揺らすのはそういう場面だけにして、その他のシーンは普通に固定カメラで撮ってもらえないだろうか。画面を揺らすのがリアリズムかというと、それは違うと思う。 タイトルの「ハート・ロッカー」とは、兵隊用語で「行きたくない場所」や「棺桶」を意味する。イラクでの米兵の戦死の半分以上が爆弾だという。それだけこの爆弾処理にあたる作業が、いかに重要か判る。冒頭の爆弾除去作業で、班長がいきなり爆死。代わりにやってきたジェームズ二等軍曹は、これまでに爆弾を873個も処理した、凄腕のベテランだった。しかし、このジェームズ、かなり個人プレイが目立つ。仲間のサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵は、当初は反発し合いながらも、やがては運命を共にする同士としての絆も育まれていく。 ともかく、爆弾処理のミッションのシーンの緊迫感が凄い。手持ちカメラの揺れのせいもあるが、ジェームズの自分勝手な行動や、作戦中に現れる謎の現地人との絡みが、更にハラハラドキドキさせる。この爆弾を仕掛けたのは、誰なのか。敵が全く見えてこない。だから周囲の現地人が、みんな敵に思えてくる。撤去作業中にやけに親しく声をかけてくる男。わざわざどうしてこういうタイミングでやってくるのだ。処理を邪魔したいのか、それとも米兵達のやっていることに、本当に気付いていないだけなのか。一台のタクシーが突っ込んでくる。かなり怪しい。銃を向けるジェイムズとの睨み合いが息を飲む。身体に爆弾を仕掛けられた男。無理矢理爆弾をつけられたのか、はたまた進んでテロに参加していて、米兵を道連れにしようとしているのか。米兵達の戸惑い、混乱、焦り、疑惑、恐怖などが、画面のこちらにまで感染していく演出は見事だ。 こんなミッションが、短い繋ぎのシーンを挟んで、次々と展開していき、気持ちが休まる暇もない。こんな緊張感を、現場の兵士達は毎日強いられているのだ。精神的に異常が生じてしまっても、何ら不思議はない。作業が終わり、仲間たちで酒を飲んで殴り合いの憂さ晴らしをする気持ちも、判るような気さえしてくる。今日も何とか生き残れて良かった。殴られて痛みを感じて、生きている実感を味わっているようにも思える。 はっきりその姿を見ることが出来ない、遠方の敵との狙い撃ち合戦もスリリングだ。映画のでかいスクリーンでさえも、敵の姿がかすかにしか認められない。かなりの持久戦。兵士たちの疲労も、手の痺れや、乾いてくる顔の表情で、巧みに伝えられる。仲間にジュースを飲ませるジェイムズの姿に、深まってきた仲間の絆が感じられる。 ショッキングなシーンも当然ある。今までそこを歩いていた軍医の姿が、爆発と共に一瞬にして消えてしまう脅威。手術の結果死んでしまい、そのまま放置されている少年の遺体。少年は、ビデオ売りでサッカー好きのベッカムくんなのか。ほんの少しだか、会話を交わし、仲良くなったジェイムズの心は察するに余りある。 ブラボー中隊、任務明けまであと○日と表示される度に行われる、過酷なミッション。そしてエンディングは、おそらくここでしか生きられなくなった、戦争という恐ろしい麻薬の犠牲になってしまった人間の悲劇を如実に表している。 2010年キネマ旬報ベストテン第5位。

  • 鑑賞日 2019/5/4

    ☆☆☆

  • 鑑賞日 2012/11/22

    前提条件

    大量破壊兵器があるという米国のでデッチ上げによって攻め込まれたイラク国民からすれば、まさに噴飯もののトンデモ映画に感じるだろうと思うがゆえのこの点数。映画を純粋に楽しむためにはいくつかの前提条件があるってことで、そんなことをすっ飛ばして映画の完成度だけをみれば75点ぐらいの映画と思うけど。

  • 鑑賞日 2019/3/2

    米国は世界警察か?

    観る者を混沌とした戦場に置き疑似体験させることで戦争の本質の幾ばくかを感じ取らせるアプローチの作品としてはコッポラの地獄の黙示録が印象深い。ベトナムのジャングルの奥地で繰り広げられるフランスの植民地として支配された歴史を振り返りながら、アメリカの反共の御旗の下に生んだ小帝国カーツ大佐暗殺の特命を帯びた主人公の魂の彷徨を描いた秀作として記憶している。そこでは軍規に反したカーツを断罪するという観点ではなく、愚かしい戦争の本質を主人公とともに川沿いにジャングルをたどって戦争の愚かで残酷な本質の一端を感じ取らせようとした苦悩と努力が理解できた。このようなアプローチの作品は、ニュージャーナリズムのノンフィクションのように多く製作されてきた。本作品はその系列に入るものと思われるが、イラク戦争というねつ造された大義の下に始められた戦争の占領統治下における状況をビビッドに製作されたものとして意義が高い。主人公が誤認した少年の爆弾に関するエピソードは、観る者に混乱をさせる面はあるものの主人公の混乱した心理を描写するものとして優れたものと評価したい。

  • 鑑賞日 2019/2/23

    淡々とアメリカという国家の欺瞞を暴く力作

    『地獄の黙示録』『ディアハンター』などベトナム戦争を題材にした映画には骨格を成す確かなストーリーが有った。しかし、本作にはストーリーらしきストーリーは無い。ひたすら緊迫感漂う戦場をドキュメンタリーの如くリアルに描き続ける。延々と続く侵略戦争に対してアメリカ国民も最早、反戦を通り越して厭戦モードに入っているのだろうか。 戦時下でも現地の人は当たり前のように日常生活を送っている。対してアメリカの正義とは何なのか?実際はそんなものは存在しないのではないか?生き残って初めて正義は語り得るものではないか?この映画はアメリカという国家が内包する本質的な欺瞞を暴き出している、そんな気がしてならない。 本作にはイラク戦争自体の是非の考察は無い。そこに不満を持つ方の心情は充分に理解出来る。しかし、ハリウッドも体制におもねる映画人ばかりではないようだ。アカデミー選考委員も同様なのかもしれない。それが唯一の救いであり最大の希望と感じた。

  • 鑑賞日 2018/7/16

    The Narcotic Farm

    爆発までのリズムは気持ち良く、役者の表情もその場の雰囲気を漂わせていた。 しかし、画面がドキュメンタリータッチならば、音響演出でリアリズムから脱して欲しいところだ。 ペンローズの365日が始まる。

  • 鑑賞日 2018/5/27

    面白くはない

    ドキュメンタリーのように撮られた爆弾処理班の実態。ゆえに面白みは全くなく、戦場に漂うひたすらの緊張感と精神負担と高揚に苛まれる処理班メンバーの心理を淡々と描く。終わり方も凄まじい。彼らの戦いは続くエンドだが、打ち切りの漫画では感じられない、途方もない疲労感を伴っている。

  • 鑑賞日 2018/4/12

    突き抜けている

    問答無用で戦場に叩き込まれたような臨場感。乾ききった、ドキュメンタリータッチに描かれた映像が凄まじい。 2004年、イラクのバグダッドに駐留する米軍爆発物処理班・ブラボー中隊の危険で過酷な任務の実態。 前任者トンプソン(ガイ・ピアース)の殉職により、新たにブラボー中隊にやってきたジェームズ(ジェレミー・レナー)。危険を顧みず爆発物に接近していく彼は無神経か、勇敢か。チームワーク無視、同僚の意見を聞かない彼には感情移入できない。というか、近くにこういう人いたら嫌だよなあ。 展開もありがちなご都合主義ではなく、ままならない実態が、そのまま描かれている。 諸々の不快感も含めて、手加減なし。出色の一本。

  • 鑑賞日 2018/3/3

    戦争中毒

    何年か前に観ていて、正直その時は退屈というか、あまり内容についても記憶に残らない印象でしたが…半分寝てたんでしょうか?何でそんな印象だったのか自分でも謎です。 冒頭の「戦闘の高揚感はときに激しい中毒となる」とのクリス・ヘッジズの一文が全てを表しています。 戦場という場所は常に死が身近にある異常な空間と時間であり、死が近ければ近いほど生を強く感じるのでしょう。 その中での爆弾処理班の任務というのは更に特殊。爆弾という死が圧縮されて詰め込まれたものを自らの手の中で扱うのですから。 死のプレッシャーが強ければ強いほど生の輝きも強くなり、その高揚感も更に高まるのかもしれませんが、それは同時に平穏さに鈍感になっていくということ。そして強いプレッシャーに神経が耐え続けられるはずがありません。 勿論死にたいわけでないでしょうが、ギリギリまで死に近づかずにはいられない。ボロボロになり苦しみながらもその行動を止めることができないジェームズの姿はまるで麻薬中毒者そっくりです。 ドキュメンタリーのようなカメラワークは実に秀逸で、まるで自分もそこに居合わせて共に戦場で彼らブラボー中隊に同行しているような感覚を覚えさせます。その緊張感の中に身を置きながら、ブラボー中隊に赴任したジェームズの密着取材をしているよう。 そこにドラマチックな感動や結末はありません。 しかし彼らが遂行する任務、職務、仕事ぶり、仕草、言動から、彼らの人物像、苦悩といったものがあぶりだされており、その演出は繊細なものでもあります。スーパースローを駆使して爆発の瞬間を捉えたダイナミックさ、人間爆弾にされた少年の体から爆弾を取り出すエグさなども見せながらも、その描写は丁寧で繊細であるのは女流監督ならではのものなのでしょうか。 高度な組織化が進み、戦場が「職場」となった現代の戦争は、ジェームズのような中毒者を生み、そして彼らのような中毒者達に支えられ今日もどこかで行われているわけです。 そんな現代の戦争を切り取った傑作だったことを今更ながらに知りました。アカデミー賞6冠は伊達ではないということですね。

  • 鑑賞日 2018/2/23

    アバターが勝てなかったのに納得

    何となく反戦映画っぽい政治色を感じて避けていたのだが、今回初鑑賞。政治色は極めて薄く、リアリズムに徹した、しかしドキハラ感満載の優れたエンタメでした。冒頭で主人公級の役者を惜しげもなく退場させる監督のきっぷの良さにまず感心。戦場の日常を緩急をつけて描く手並みも大したもの。さらには人間の死との向き合い方に焦点を当てた骨太のテーマを取り扱っているとなると、さすがの『アバター』もアカデミー賞で勝てなかったのが納得できる。ただ『ゼロ・ダーク・サーティ』同様、孤独すぎる主人公に救いがないのは、やはり観ていてつらい。

  • 鑑賞日 2018/2/12

    イラク戦争での、爆弾処理班の日々を綴った、ドキュメンタリー風の映画

    爆弾処理の緊迫感がひしひしと伝わってくる。

  • 鑑賞日 2018/2/7

    また観た

    イラクでの爆弾処理の日常を淡々と描いている。登場人物たちとは一定の距離を保ちながら描く監督の眼はクールだ。それだけに戦場の現実が恐ろしいほど伝わってくる。

  • 鑑賞日

    全編に及ぶ緊迫感がスゴい!!

    アカデミー賞受賞作品。 イラク戦争時における、ある爆弾処理班の様子をドキュメンタリータッチで描いた作品であります。 アカデミー賞と言うよりも、カンヌ、ベルリン、ヴェネチア等のヨーロッパの映画祭で好まれそうな作品に感じます。 全編で、緊迫感溢れるシークエンスが繰り返されます。ジェームズ軍曹(ジェレミー・レナー)が爆弾処理をしているところでは、いつ爆発するかも分からない危うさで体に力が入ってしまいました。 爆弾処理チームの仲間も、身に降りかかる危険の大きさに今すぐにこの場所を立ち去りたい心理が伝わってきます。これは本作のドキュメンタリータッチの映像効果だと思いますし、臨場感は抜群でありました。 本作のプロットで、アメリカ軍兵士立ちの戦場での任務期間は一ヶ月としておりました。これも、一日一日を登場人物たちが生き延びたことが伝わりました。兵士たちの生きて帰りたい心情を強く描写していたと思いますね。 主演のジェレミー・レナーの他のキャストも充実しております。アンソニー・マッキー、ガイ・ピアース、レイフ・ファインズ、テヴィット・モースなどの俳優が役に相応しい体作りをしていたのも好感が持てます。特にレイフ・ファインズの逞しさには驚きました。 その屈強な男たちでさえ、死の恐怖に怯えるようで。ただ生き残りたい気持ちが異様なほど伝わる戦争映画でした。

  • 鑑賞日 2017/9/6

    ハラハラ

    爆弾処理のシーンとか敵を探すシーンなんかはなかなかドキドキした。最後の爆弾が巻かれた人のシーンは凄い切ない気持ちになった。戦場は恐ろしいんだな

  • 鑑賞日

    リアルな戦争映画

    ドキュメント風に描く事によりリアルさを増してる戦争映画。 ストーリーもキャラもしっかりしててなかなか良い。 普通の戦争映画よりもリアル志向が好きな人に。

  • 鑑賞日 2017/3/10

    これが本当の「リアル」

    イラク戦争のさなか、危険な爆発物処理に従事する部隊の活動を描く戦争映画。 「リアル」を謳い文句にする戦争映画は数多くあるが、本作はその中でも特に雰囲気をリアルに寄せている。ケレン味のある銃撃戦もカッコいい劇伴も、明確な敵やヒーローも存在しない。淡々と、過酷な戦場の日常を描く。そういう意味ではドキュメンタリーに近い映画だった。 「イラクの現場に赴いて兵士の日常を撮影しました」と言われたら、ちょっと信じてしまいそうだ。 ホラー映画とは違う意味で、とても気の抜けない緊迫感に満ちた映画だった。主人公であるジェームズの解体作業そのものもヒヤヒヤものだが、バグダッドという敵地のさなか、同時進行で周囲の動向をチェックし異常を探さなければならないという状況がさらに緊迫感を高めている。 特に中盤の車に仕掛けられた爆弾の解体シーン。複雑怪奇な爆弾に苦戦するジェームズ、周囲の怪しい行動に目を配り、判断を迫られるエルドリッジとサンボーンの様子を丹念に描いたこのシーンは、前半~中盤のハイライトといってもいい。 アクション映画的な派手な戦闘シーンはないものの、中盤の敵ゲリラとの突発的な戦闘シーンはミリヲタにはたまらないだろう。この戦闘シーンも丁寧で、互いに遮蔽物に隠れてのジリジリとした狙撃戦を描いている。 映画で狙撃というと「山猫は眠らない」のような「ワンショット・ワンキル」の印象が強いが、本作では互いになかなか命中させられず(サンボーンが下手というわけではなく、本当の狙撃戦はこれが普通なのだろう)、狙撃手に見張られる緊張感が凄い。ジェームズとサンボーンが狙撃に集中する一方でジェームズらが隠れる遮蔽物の裏側から敵が現れ、エルドリッジが判断を迫られるという展開もあって、このシーンも爆弾解体に負けず劣らずの緊張感。 ストーリーに関しては、普通の戦争映画的なカタルシスは皆無だ。この作品には倒すべき悪も、突出した力を持つヒーローもいない。 一つ一つのシーンに長い尺を割く作りと、ドキュメンタリーにも近い淡々とした描写もあって、「盛り上がり」という点では弱い。 だが、そんな「常人」の彼らが敵地たるバグダッドで生き延びようとする姿には強く感情移入してしまう。戦地の過酷さに精神を摩耗させるエルドリッジ、一見戦場のスリルに魅入られた中毒者にも見えるが仲間を想う面もあるジェームズと、彼らはいい意味で「人間らしい」。そんな彼らがトラブルや戦いを乗り越え、チームとして一つになっていく姿を見ているからこそ、終盤の人間爆弾の解体シーンはグッとくるし、あのラストシーンにはショックが伴う。 個人的に特に問題点はないが、長所でもある淡々とした作風は人によっては辛いと思う。一個一個のシーンが長く、さらにドラマティックな演出にも欠けるため、ミリタリー方面に弱い人は、中盤の狙撃戦シーンなどは眠くなってしまうかもしれない。 戦場の過酷さと、その戦場でしか生きられなくなってしまった男の悲哀を描いたしんどい作品。 ハリウッド的なケレン味は皆無だが、テンプレ的な「世界の警察アメリカがわるいやつをやっつける」戦争映画に飽きた人にはオススメ。

  • 鑑賞日 2016/11/8

    戦争の姿

    美化すること無く戦争の姿を描いている。兵士も仕事中でないときは普通の市民である、というシーンが最後に出てきてよかった。

  • 鑑賞日 2011/3/15

    淡々なのが尚更

    ガイ・ピアースが、と思っていたので度肝を抜かれました。 ジェームズのようなタイプは戦地でないと多分、生きられないタイプだなあと感じつつ鑑賞しました。 今そこで爆発が起きたのに全く動じずに何事もなかったかの様に凧揚げをして遊んでいる子供。 何も台詞はないけれど、チクリとして、それでいて何も言葉にできないワンシーンでした。

  • 鑑賞日 2010/8/14

    イヤな感じ

    うーん、うーん、うーん、、、 なんだろう、このイヤな感じ。まずは、えらく骨太で男っぽい映像で、 なんだかがんばっちゃったなぁ、、、って、 で、 自信満々の男が登場したかとおもいきや、 男同士でじゃれあってたり、 爆弾を仕込まれたのがベッカムだと勘違いして、 いやに落ち込んじゃって、、、 でも、ベッカムじゃなかったんだけど、、、 ならいいって話では決してないんだけど、、、 男っぽさを強調してる割に、 なんかフェミニズム的なものを感じて気持ちが悪かった、 ってのが、最初の印象。 とにかく、ワタシが腑に落ちなかったのは、 子どもを人間爆弾にするなんてこと。ホントにやってるの? 戦争は怖い、嫌だ =テロリストは怖い、残酷 =アラブ人(イラク人)は訳が分からない、気味が悪い ってのが、 基盤になって物語が展開されているように、 思えてならなかった。 この映画で描かれているイラク人って、 爆弾処理中に通りかかった人が、 携帯電話をかけていたり、 爆弾処理現場に突っ込んじゃったタクシーが、 立ち往生してしまったり、、、 処理班側からすれば、なんとも迷惑な存在になってた。 携帯電話の件ではひとりアメリカ兵が亡くなって、 被害者だと言わんばかりになってたし、、、 でも、いきなり銃を突きつけられれば、 動けなくなるでしょ。 イラク人は自分らの生活をしていただけだよ。 爆弾処理してやってるってえらそうなこというなら、 市民の安全を確認してやれよ。 せめてアラブ語を覚えてからやれよ。 アメリカ軍のプロパガンダというか、 なぜイラクにいるのかっていう言い訳? のようにしか、見えなかったんだけど。。。 とにかくアメリカ兵主体の映画で、 彼らの仕事ぶりや苦悩を描いているわけだけど、、、 それを描けば描くほど、言い訳になるように思う。 で、実は暗にイラク派兵は失敗だったといってる? 中盤以降、あんなに自信満々だった主人公が、 ことごとく上手くいかなくなっているのは、 アメリカ軍は完璧じゃないことを暗に示してる? 深読みして、そうとれなくもないけど、 だとしたら、なんて面倒くさい映画なんだ。 「War is Drug」か。 戦うことでしか生きられない人種が、 いるってことは知ってる。 使命感からでも、中毒でも、 戦場に行きたきゃ行けばって思うけど、 自分たちだけで完結してくれと言いたい。 くれぐれも市民を巻き込まないで欲しい。

  • 鑑賞日 2016/3/12

    不器用なヒーロー

    2004年。イラクに駐留するアメリカ軍の爆発物処理班たち。 新たなメンバーとして優秀なジェームズが加入する。 ジェームズは爆破物の除去としては非常に優秀だが単独行動が多く、周りの仲間たちを不安にさせる。 仲間のサンボーンに「俺は過去にお前みたいな奴を沢山見てきた」と言われたりして、前半まではジェームズの協調性に欠け、命知らずの暴走行為が描かれる。 後半に入るとジェームズの情の深さが描かれる。 そして任務が終わったあと妻子のいる家に帰り妻に現場の残酷さを話し、またイラクに派遣される。まるで本当の勇者とは彼のような人間だと言うかのように。 → 前半まで暴走行為の目立つジェームズだが、イラクの子供ベッカムとサッカーをしたりして以外な一面を見せられて驚いた。後にベッカムの体内に爆弾が仕掛けられているのを取ってあげたり、妻子のいる男が爆弾を括り付けられているのを爆発ギリギリまで取ってあげようとする姿は恐らくジェームズが自身の家族と照らし合せているのだと感じた。やることはメチャクチャだが、彼も夫であり父親なのだ。冒頭の「戦争は高揚感を与える。戦争はドラッグだ」という言葉があるように、前半まではジェームズは戦争に高揚しているように見えた。だが、息子に「大人になったら大好きなものは一つか二つだ。俺は一つだ」と言うように爆発物処理のプロとして使命感を感じるのがわかる。彼は不器用なヒーローなのだ。

  • 鑑賞日 2016/1/8

    クールでカッコいい。

    クールでカッコいかった。 爆弾処理班を題材にした作品。 一見地味だが、超カッコよくて魅了された。 スリル満点でかなり楽しめました♪ とても良い作品でした☆ (b^ー゚)!!(゚∇^d)~~ ベリーベリーグッド

  • 鑑賞日 2016/1/6

    なぜもう一度戦場に立つのか

    イラク戦争における爆弾処理班の男を描く作品。爆弾を前にした時、敵と対面した時の緊張感や、常に死と隣り合わせの不安、恐怖といったものがものすごくリアルに伝わってきました。「戦闘は高揚感を与える。戦争はドラッグだ。」のオープニングで始まるこの映画。しかし、この主人公はただ高揚感のためだけに戦場に再び赴いたのかどうかと考えさせられました。

  • 鑑賞日 2015/10/25

    全編通して異様な緊迫感

    あらすじは以下の通り。 2004年夏、イラクのバグダッド郊外に駐留するアメリカ軍。そこに所属する爆発物処理班は、死と隣り合わせの前線の中でも、最も死を身近に感じながら爆弾処理を行うスペシャリストたちだった。ある日も、ブラボー中隊はいつものように爆弾処理を行っていたが、退避しようとしたその瞬間に爆弾が爆発。1人が殉職してしまう。その後、新しく中隊のリーダーに就任したのはウィリアム・ジェームズ二等軍曹。だが彼は、基本的な安全対策も行わず、まるで死を恐れないかのように振る舞い、周囲を驚かせる。一瞬の判断ミスが死に直結する爆発物処理班の任務の中、補佐するJ・T・サンボーン軍曹とオーウェン・エルドリッジ技術兵は、徐々にジェームズへの不安を募らせていく。彼は、虚勢を張るただの命知らずなのか、それとも勇敢なプロフェッショナルなのか。そんな男たちの思いとは関係なく、激しい戦闘が繰り返される日常は続き、爆弾処理の日々が過ぎていく。ブラボー中隊の任務明けまで、あと38日……。 戦地に行った事も戦争を体験した事もないので何がリアルなのかはわからないが、とにかく緊迫感溢れる映像に圧倒された。 『ゼロ・ダーク・サーティ』もそうだがハードな題材を娯楽の要素を混ぜながらもリアリティたっぷりに描くのに優れた監督だ。 これを観てすぐに女性監督とわかる人はたいしたものだと思う。 家族もいるのに死ぬか生きるかわからない戦地に行くのは確かに麻薬のようなものなのかもしれない。 「大人になったら大好きなものは一つか二つだ。俺の場合は一つだ。」と暗に息子に別れを告げてまた危険な戦地に行くジェームズの気持ちは戦地に行った事のない者には決して理解できないだろう。

  • 鑑賞日 2015/6/14

    日常的に緊張感を強いられる生活とは如何なるものなのか、想像もつかない世界が淡々と描かれる。このような状況下で正常な精神を保って生きていけるのが不思議なくらいだ。

  • 鑑賞日 2011/9/23

    何がハートロッカーか良くわからなかった。米軍の生活や状況もわからない。ただ見ているとなんとなく米軍生活がわかってきて、なんとなく状況がわかる。爆弾処理時のジットリ感良かったです。

  • 鑑賞日

    巧妙

    何度か見て、考察も読むと面白さがわかる。 スーパーマーケットのシリアルコーナーの方が異世界に見えて笑えた。 リアルかは自分には判断できないが、人が兵士に変化していく過程とみればゾッとするものがある。 ベッカム少年の件いらなくね?

  • 鑑賞日

    疲れた。。

    とにかく疲れた。。今まで戦争映画は昔のお話ばっかりやったから、どこか作り物というか、リアルに感じてはなかったけど、これは今現在の話やから、めちゃめちゃリアルで、ニュース映像観てるようで、とにかく凄い現実的で、だからほんま疲れた。。

  • 鑑賞日

    臨場感あります

    今までにない戦争映画の捉え方だと思います。移動カメラが動きまわっているのがわかりますが、ドキュメンタリーのように映っているし、臨場感を感じます。

  • 鑑賞日 2014/12/3

    反戦映画でも、娯楽映画でもない。

    危険依存症で傍迷惑な兵士に焦点を当てた人間ドラマ。 レーサーや登山家など、いわゆる冒険家の究極型かも知れない。命がけの戦争ともなれば、こんな奴必ずいるんだろうなあ。軍の上層部から見れば、使い勝手のいい英雄ではある。昔、爆弾三勇士ってのがいた。銅像もありました。 それにしても、現代のゲリラ戦、特に爆弾テロが題材というのはあまり観たことがなくて、相当驚いた。低予算だそうだが、リアリティがスゴイ。妙にドラマチックにしない淡々とした描写で、苦手な残虐描写も少なめなのは好感持ちます。

  • 鑑賞日 2014/11/29

    戦時中の一つの任務にスポット

     緊迫感とスリル満点。戦火の中爆発物処理班という影の任務に着いた者が、背負う重責をジワジワ感じる。

  • 鑑賞日 2011/6/12

    戦争というテーマを地味~に扱った作品。 戦場での兵士たちの心の葛藤を丁寧に描写してある。 爆発物処理班という、戦場の中でも後方支援といった部隊を扱っているからこんなカンジになったのか、思ったよりアクションや戦闘シーンはありません。 特別、興奮するとか、面白い!っといった場面はありませんが淡々と静かにそれぞれのエピソードが描かれているだけに逆に自分も戦争というものをじっくり考えさせられた。

  • 鑑賞日 2010/9/18

    重苦しい

     重苦しく、希望の持ちにくい話。それがアメリカのイラク戦争への思いだったのだろう。

  • 鑑賞日 2014/8/20

    戦場の温度差

    女性監督らしからぬハードな題材を手がけるビグロー監督。本作はイラクにおける爆弾処理班の過酷な日常を描く。常に命の危険にある兵士たちだが、本作の処理班が通常の上を行く過酷な状況に追いやられる要因の1つに「言葉の壁」、あるいは「認識の違い」があると思う。現地人が普通に生活している町中に平然と埋め込まれている地雷(平和な日本では思いも寄らないことだ)、現地人は慣れっこになっているのか、アメリカ軍の兵士が爆弾処理にあたるのを、不安な顔も見せずにのんびり見守っている。見守っているだけならまだしも、時には処理の妨げになる行為を平気で行う。処理が失敗すれば自分の命が危ないことを彼らは分かっているのだろうか。冒頭で、緻密な計画の元、慎重に処理を行うアメリカ兵の横で、携帯電話を使用しているイラク人がいた。携帯電話の電波が、重大な妨害になるため、アメリカ兵はあわてて携帯電話を切るように必死に呼びかけるが、言葉が通じないがために、結局アメリカ兵(処理班の班長)の命が奪われる。携帯電話を使用していたイラク人に全くの悪気はなかったはずだが、現地のイラク人とアメリカ兵の間の温度差(緊迫感の差)がこのような悲劇を引き起こす。私が本作で一番恐ろしいと思うことは、“戦線”で戦う者と、“戦線”でありながら、直接戦いに参加していない一般市民の温度差(認識の差)だ。 一般市民は地雷の埋め込まれた町で生活し、アメリカ軍のキャンプでDVDを売るなどアメリカ兵相手の商売をする。彼らにとってアメリカ兵は自分たちの命を守ってくれる者ではなく、あくまでも異邦人(自分たちの生活に無関係の者)なのだ。そのために、アメリカ兵が特定した立ち入り禁止箇所に平気で立ち入ったり、携帯電話を使用したりするのだ。一方アメリカ兵は、彼らの命を守るため、自分たちが命をかけているのに、邪魔をされて苛立つ。だから指示に従わない一般人に銃口を向けるのも無理からぬことだが、その必死さが現地人に伝わらない。一番の悲劇はこれではないかと私は思う。 もちろん戦争が悲劇の一番の根元ではある、戦争がなければ爆弾処理もいらないのだ。本作には、子供の体内に爆弾をしこむ「人間爆弾」などという大変ショッキングな描写もある。アメリカ兵も現地人も、毎日死んで行く。その中で平常心を保つことの難しさ。主人公は、まるで命を軽んじているような無謀ともとれる行動をとることで、自らの存在意義を確かめているのだ。興味深いのは、本当に命の危険にさらされると、人は自分の生きた証がほしいと思うようだ。「生き残りたい」と強く願うのは妻子ある(離婚はしているが)主人公ではなく、独身の兵士の方だった。彼は当初は、こんな仕事をしているので結婚をためらっていたのだが、結婚して息子を残すまで死ねないと強く願うようになる。戦争を知らない私のような者は、妻子のない身軽な独身兵士の方が、無謀な行動をとり、妻子ある兵士のほうが慎重な行動をとるものと思いがちだ。常に死と隣り合わせの過酷な状況を経験したことのないぬるい考えを恥ずかしく思う。 本作はフィクションではあるが、実際にこのようなことが今も毎日のように行われているのだ。いったいいつになったら戦争のない平和な世の中が訪れるのだろう。

  • 鑑賞日 2014/8/16

    本当のイラク戦争

    自爆、遠隔操作爆弾など、見えない敵への恐怖や、怒りが伝わってきました。テレビでは分からなかったイラク戦争がここにある気がします。

  • 鑑賞日 2014/7/11

    アメリカ、人間、戦争、意味・・・

    これがアカデミー賞を総ざらいした映画か。 戦争がもたらす色々な悲劇のひとつが描かれていた。 この映画では戦争の是非は問うてはいない。 殺戮の現場が日常と隣り合わせになっている世界で 爆弾処理という現場の声。 命がけの過酷さは想像通り。 見る人を震撼させるのは任務を終え、 妻子との平和な日常戻るもそこに物足りなさを感じ 殺戮の現場に戻ることで生気を取り戻し 爛々と輝く瞳をし爆弾に向かっていく兵士。 戦争とは麻薬。 映画冒頭の言葉がずしりと響くラストでした。

  • 鑑賞日

    ジェレミーレナーの魅力

     イオンシネマの名画座企画「シネパス」にて鑑賞。往年の名作が最新設備を備えた劇場で週替わりで上映される。料金も安く大変素晴らしい企画だが、一日一回の上映時間に合わせるのがなかなか難しい。年パスの購入は二の足を踏んでしまった。  イラク戦争を舞台に、アメリカ軍爆弾処理班の三人を徹底的に近接して描いた戦争アクション。ドラマというよりドキュメンタリーに近く、カタルシスや爽快感といったものとは無縁の作品。次から次へと起こる命がけの爆弾処理や銃撃戦、巻き添えとなる市民の姿が圧倒的な撮影技術で展開される。はっきり言って観てて疲れる。数多の戦争映画の多分に漏れず、「戦争は地獄」という、戦後何十年と語られ続けてきたテーマに沿ったものであるし、戦争映画としてどこかが突出した出来を誇る作品だとは感じなかったが、受賞の要因はおそらく別のところにあるのだろう。「爆風の届かないところからスイッチだけを操って慌てる俺たちを見て笑ってる奴がいるんだ、そんな奴らを許せるのか?」という中盤のシーンだけは身の毛がよだち背筋が震える思いだった。  たまに観るならこんな戦争映画がいい。なるべくなら前向きで明るい気分になれる作品を多く観たいけど。

  • 鑑賞日 2010/3/7

    全編異様な緊迫感

    イラクに着任した爆弾処理班のベテランが、爆弾処理をやり過ぎてどこか神経が麻痺しているような命知らずの行動に出て、周りの同僚や部下を慌てさせるみたいな日々を描いた作品で、淡々と描いているようで、描く任務の性格上全編異様な緊迫感があり、それがキャサリン・ビグローのタッチと合っているということもあって、いい題材を掴んだビグローの勝利と言えるでしょうね。タイトルにはいろいろな意味が掛けてあるようで面白いですね。

  • 鑑賞日 2014/6/7

    “戦争後遺症”の恐ろしさを否応無しに突き付ける

    テロの脅威が続く混沌のイラクを舞台に、死と隣り合わせの日常を生きるアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿をスリリングに描いた戦争アクションです。 まるで爆発物処理班のブラボー中隊と行動を共にしているかのような臨場感と緊張感に溢れた作品に仕上がっています。特に爆発物処理の場面は画面から片時も目を離せず、手に汗握ってしまいますね。 ジェレミー・レナー演じるジェームズは戦争に魅入られ、死と隣り合わせの極限の緊張感の中でしか、“生”を実感することが出来なくなっており、まさに冒頭に出てくる、“War is a drug-戦争とは麻薬だ”の言葉どおりの描写が続きます。家族と共に暮らす時の虚ろな表情と、再び戦地へ向かう時の輝くような表情の対比がそれを物語っていて、狂気すら感じてしまいます。 戦争という極限状態にはまっていく、まさに“麻薬”から抜けられなくなってしまった男を描いたこの作品は“戦争後遺症”の恐ろしさを否応無しに私達に突き付ける反戦映画の傑作だと思います。

  • 鑑賞日 2014/5/26

    感想がなかなか出てこない

    爆弾処理班の日常を淡々と撮っているような感じ。 主人公も淡々と、楽しい風に処理していく。 途中に起きる人間爆弾のエピソードから職務を越えてテロ犯を追うシーンは辛くて悲しい。砂漠の銃撃戦のシーンもすっごい。緊迫感が途切れない。 帰国後のスーパーマーケットで、シリアルの棚をみて立ち尽くすシーンは鳥肌った。この監督好きーと思ったシーンだった。 子供に切々と語りかけ自分を肯定しようとするシーンも何だか泣けてきて。自分のやるべき事はただ1つ、とまた戦地に赴くエンディングは、冒頭のテロップそのままであり、戦争中毒になってるのはアメリカ国家であるとも思えた。いろいろ考える映画。

  • 鑑賞日 2014/4/11

    一側面ではあるが

    とりわけ大きな起伏がある映画ではない。 イラク戦争中の爆弾処理班の日々を描いたもの。 そこに描かれている日々は、 ドラマチックではなく、淡々と任務を遂行している中にも、 常に死と隣り合わせという事実。 確かに気が狂いそうになるのもわかる。 数秒前まで普通に話していた奴、次の瞬間に死ぬというリアル。 これが、戦場のリアルなのだろう。 その中で、兵士達は何を考えるか。 ただ、これはやはり一側面であり、 反対側にも事情はある。 イラク側の。 もっと、言えば、イラク側の普通の人々の。 そこがすっぽり抜け落ちている。 これは兵士達のリアルかもしれないが、 戦争のリアルではない。

  • 鑑賞日 2014/4/7

    快適な戦場はない

    ◎ イオンシネマが「シネパス」という旧作連続上映をスタートさせた。作品は1週間交代で、平日の朝1回のみ、1年間で48作が上映される。先行している「午前10時の映画祭」が、誰でもが知っているいわゆる名作をそろえているのに対して、「シネパス」は、ポリシーのないのがポリシーのような作品群だ。権利の関係もあるのだろう。すべてデジタル上映されるが、何よりもうれしいのが、9,800円の年間パスを買うと、見放題になるところだ。全部見ると、1本当たり200円ちょっとで済む。この4月から1,100円になった「午前10時」に比べても、大出血サービスである。 ◎ 新潟では、4月はアカデミー作品賞受賞作を4本上映する。2008年から11年までの受賞作4本で、あまり映画を見なかった時期の作品のため、どれも劇場で見ていない。上映初日にさっそく駆けつけた。しかし、少しもアカデミー賞らしくない。乾いた爆発音を何度も聞かされて、口の中が砂っぽくなった。「プラトーン」の頃とは湿度が異なる。どちらにしても、戦場に快適な土地はない。

  • 鑑賞日 2010/8/15

    二度見ても面白い

    2度目の鑑賞だが、「アメリカはイラク・バグダットまで行って、何故こんな戦争をしていなければならないのか?」と改めて考えさせられた。映画のテーマと映像の緊迫感や迫力が調和している傑作。

  • 鑑賞日 2014/3/16

    イラク戦争というのは結構罪深いと思うのだが…。

    イラク戦争での米軍爆弾処理班の活動を描いた作品。 冒頭の爆破シーンは秀逸。スローモーションで、路面の小石が躍り上がり、廃車の砂塵が舞い上がる。 この緊張感がさらに続く。戦争がなんであるのか、は別にして、最前線の兵士を描いて優れている。 映像が持つドキュメント性を最大限に生かして、映画を押し進める。この迫力が、有無を言わさぬ。 イラク戦争は現代史の範疇で、評価定まらぬシロモノだが、ビグロー監督は米軍の視点で映画を形作る。 ここは割り切って、兵士の物語と解釈すべきだろう。 ただ後半の展開は焦点がバラけて、訴求する力が散らばる。 イラク少年の遺体を爆弾化する場面は、プロパガンダ臭く感じる。つまりイラク抵抗派は悪魔だということだ。 ここが評価を難しくするところなのだ。

  • 鑑賞日 2014/3/15

    防爆服ってどれくらいの効果があるんだろ

    爆弾処理班の様子を淡々と描く 変に演出するとリアルじゃないし、演出が地味だと映画として物足りない どっちが良いかわからない イラクとアメリカの微妙な関係まで映していたのは良かった ジェレミーレミーは綺麗な顔のわりに軍服が似合うな ラストの歩いてるところがかっこいい

  • 鑑賞日 2010/3/14

    見終わってぐったり

    「イラクで自爆テロで何人が死亡」と言うニュースを聞いても それがどう言うことなのか、全く実感できませんでした。 日本人の大半が聞き流して、数分後には忘れてしまう、その短いニュースの裏では 実際に現場ではこう言ったことが毎日のように行われている、 と言うことを、この映画は見せつけてくれます。 イラクでは「終戦後」に4000人もの兵士が死んでいる、 つまり家族・友人・血縁者に戦死者がいるアメリカ人が数万人はいる と言うことを考えると、日本とアメリカではこの映画の持つ重さ と言うものが、全然ちがうんだと言うことが言えます。 爆弾処理班と言うのは、自分が死ぬことはあっても、 銃をぶっぱなしりたり、派手な空中戦を展開して、敵を倒す(=殺す)ことはない。 800人の敵を殺せば英雄だが、800個の爆弾を処理しても英雄扱いはされない。 その一方で死亡率は一般兵士の5倍にものぼると言う、 どう考えても割の合わない「仕事」です。 そんな爆弾処理班を取り上げた、ビグロー監督の目の付けどころは秀逸です。 いったい何のための、誰の為の爆弾処理なのか。 遠い異国で守るべきものもない状況で、毎日命を危険にさらす意義がどこにあるのか。 何のため、と考えだすと頭がおかしくなってくるから 目の前の爆弾を黙々と処理することだけが目的になってしまう異常な日常。 最後にあのような地獄のような緊張感に、また戻って行く、 自分が生きていることを実感できる場所はそこしかない、 と感じる主人公は、正直言って狂っているとしか思えません。 オープニングからショッキングな場面で、 果たしてあと2時間この緊張感に耐えられるのか、と心配しましたが、 不思議なことに見ている側の感覚も次第に麻痺してきて いつ爆発するのか、と言う恐怖にもなんともなくなってきます。 息詰まるような緊張感と重苦しさはありますが、 と言って、「タイマーが点滅してあと何秒で爆発」「最後に赤を切るか青を切るか」 と言ったハラハラドキドキの演出は一切出てきません。 主人公も仲間の兵士も、何を考えているのか、どんな過去があるのか、 殆ど描かれることなく全く感情移入できません。 客をハラハラドキドキのあざとい演出で「楽しませる」こともなく 明確なメッサージを送ることもなく、全てを見る側にゆだねた、 ある意味、見る側を突き放した演出は、見終わった後、非常に疲れました。 これからこの映画を見る人には、 「映画と真剣に向き合うには映画と格闘しなければならない」 と言う淀川長治さんの言葉を送ります。 とても重い映画です。

  • 鑑賞日 2014/1/10

    戦場での適応

    無機質な戦場での爆弾処理の描写が続く中で、異常なほどクールな戦士ジェームズの人間性を描いている。 不器用で自分の気持ちを表現しにくいジェームズだが、一皮むけば彼自身のアイデンティティーがあり、考えがある、 しかし、それを押し殺していく行動が戦場では適応してしまっている。 狂気と隣り合わせの世界かもしれない。 その狂気一歩前の状態を2時間表現し続けた秀作です。

  • 鑑賞日 2013/12/21

    リアルなようだけどゲームみたい

    何なんだろう、この違和感? 戦争のきもちわるさは伝わってくるけど、本当にクレイジーな感じとか批判は伝わってこない。 ベトナム戦争の頃の戦争映画とは違う。反戦をいうときの感覚も、だんだん変わってくるのかな。

  • 鑑賞日 2012/5/23

    リアルな日常が怖い

    個人的には雰囲気が「ブラックホーク・ダウン」に似ているかなと思いました。戦争ものだということで,派手な打ち合いなどを期待していると肩透かしを食うことになるでしょう。 イラクに駐留する米軍の危険物処理班の「日常」を描いているのですが,これがもう非常にリアリティがあって怖い。 フィクションと分かっていても,その苛酷さに胸を締め付けられるような思いを感じるのだから,現実は想像を絶する。 アメリカにとってのイラク戦争というのは,こういうことだったのだということが理解できるような気がします

  • 鑑賞日 2010/3/26

    アカデミー作品賞も納得!

    アカデミー賞を獲得するのも納得の作品。オープニング・シーンから帰還するラス前のシーンまで、爆弾が爆発するか否かという緊張感たるや凄まじい、ジェレミー・レナーは、初主役ながら、不死身の主役を熱演。ガイ・ピアース、レイフ・ファインズなど大物役者があっさりとどんどん死んでいくのも驚き。それにしても、アメリカは結局中東でベトナムの二の舞の泥沼の戦争を始めてしまったとしか言いようがない。

  • 鑑賞日 2010/10/25

    緊迫感がものすごい

     アカデミー賞で作品賞など6部門に選ばれた、アメリカ軍の爆弾処理班を描いた戦争物。 最近ではボーン・レガシーやアベンジャーズニ出演して有名になってきたジェレミー・レナ-主演。  戦争の悲惨さ、残酷さ、爆弾処理のシビアさや緊迫感、アメリカ人(軍?)の中東の人々への考え方などがリアルに描かれている。主人公が危険中毒みたいなやつで、ガンガン危険なとこに突っ込んでいくので、みていてビビりながらも目が離せない。 砂漠の戦闘の場面がリアルで緊張した。 チーム男子ものとしてもなかなか良作。

  • 鑑賞日 2010/4/2

    ジェレミー・レナーのために観賞

    原題:THE HURT LOCKER あの『アバター』を置いてアカデミー賞をかっさらっていった映画。 戦争物だし観る気がなかったわけですが、アカデミー賞を色々持っていったし、 主役が『28週後』で熱い狙撃手のドイル役を演じたジェレミー・レナーだったので鑑賞に至りました。 『爆弾処理班は誰かがやらなければいけない重要な役だよ』みたいなお話です。 中身は爆弾処理+奇襲喰らって砂漠地帯でスコープからのにらめっこなどありますが、 まあ、ひたすら爆弾処理しまくりです( ´・ω・)y─┛~~~oΟ◯ 序盤に退屈して寝てしまい、仮眠に¥1200持っていかれるかと思ったけれど ジェレミー・レナー演じるジェームスが大胆行動していく姿が笑いを誘うし、解体にドキドキ。 そしてカッコイイ・・・( ¬`)(けしてコメディー路線ではありません!) 周囲を固める人物も味があると言いましょうか・・・。しっかり持ち味があり、良いかと。 ジェレミー・レナーの魅力が詰まった作品でした。ジェレミー・レナーに興味なかったら興味持たない事w まあ、1回観れば良いですな( ´・ω・)y─┛~~~oΟ◯

  • 鑑賞日 2010/3/11

    出会えなかったもの

     アカデミー受賞後に鑑賞。オープニングにテロップで出る「戦争は麻薬である」というテーマを非常に分かりやすく描いた作品。爆弾処理兵の物語ということで爆発の威力やそれに伴う震撼と波動を表現する場面にいくらか見せ方の工夫(全体ではなく一部に及ぼす影響をマクロに捕らえた超スローモーション)があるが、映画的な創意があったかというと、それには出会えなかったように思う。

  • 鑑賞日 2010/10/5

    アカデミー作品賞は受賞したものの

    昨年度のアカデミー賞で「アバター」を抑え、作品賞など主要6部門を受賞した『ハート・ロッカー』のレンタルが始まったので、さっそく観ることにした。 2004年、イラクの首都バグダッドを中心に爆発物の処理を行う兵士の姿をリアルに描いた戦争映画である。 死と隣り合わせの過酷な任務であるが、新任のジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)は、死を恐れぬ大胆な行動で爆発物の処理をこなしていく。 それはまるで死と戯れるような行動、死を望むかのような危険な行動であった。 そうした行為でしか生きる実感を感じられなくなってしまった、戦争中毒者とでも呼びたいような人物を描くことで、リアルな戦争というものの愚かで悲しい現実を表現しようとしている。 原題の『The Hurt Locker』は『棺桶』を意味するスラングである。 『Hurt』は傷つくということ、『Locker』は物を収納するロッカーのことである。 この映画は反戦映画ではないし、何かを賛美したり、告発するといったものでもない。 ただ静かに戦争の最前線を冷めた目で見つめ、淡々と描いていくというものである。 アカデミー賞受賞がなければ、あまり注目されることもなく、ごく一部のマニアに支持されるだけといった種類の映画である。 それがなぜ「アバター」を抑えて、これほどの賞を受賞したのか、そう考えると、今のアメリカにとって、イラク戦争という現実の切実さが、われわれの想像をはるかに超えたものではないかと思えてくる。 そうした時代の空気が、この映画の評価を一段と高めた要素なのかもしれない。 監督は『ハートブルー』『K-19』のキャスリン・ビグロー。 彼女の作る映画のファンではあるが、『ハート・ロッカー』は残念ながら、心に残る映画とは云い難いものだった。

  • 鑑賞日 2012/1/1

    アカデミー賞作品賞??人生ワースト級作品。

    ハート・ロッカー(The Hurt Locker) 2008年 アメリカ  ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 1点  アカデミー賞作品賞受賞??ハッ(゜o゜) http://ameblo.jp/katsuyahadaoka/entry-11328190805.html スタッフキャスト  監督:キャスリン・ビグロー  出演:ジェレミー・レナー    アンソニー・マッキー    ブライアン・ジェラティ    ガイ・ピアーズ    レイフ・ファインズ あらすじ  イラク戦争で爆発物処理に従事する特殊部隊を描く。  2009年の賞レースを席巻したサスペンスドラマ。  前任者が死亡し、新たにやってきた  爆発物処理のスペシャリスト、ジェームズ。  彼はまるで死への恐怖など無いかのように、  任務を遂行する。  だが、その姿勢にサンボーンとエルドリッチは  今まで以上の恐怖を覚え、  危険にさらされることになる。 受賞  アカデミー賞9部門ノミネート  作品賞を含む6部門受賞 感想  全く面白くない!あかん!  いや、分らない…。どこが良いんだ?  少なくとも自分には良さを見いだせなかった。  エンタメもなく淡々と話が進みます。  ほぼドキュメンタリー風。  それはそれで良いですし、  それで素晴らしい作品もたくさんあるけど…  面白くないのはまだ良いんだが、  一番理解できないのはこの作品が  なぜアカデミー賞の作品賞を受賞したのか??  全く理解できない。  当時イラク戦争の問題で  あれこれあった時代背景がそうさせたのか?   分りませんが、作品賞は絶対無いわ。  自分がアメリカ人じゃないからか?  価値観、文化の違いから良さが分らないだけなのか??  アバターに勝って、作品賞取ったので  結構期待してたんだけど。  ビックリするぐらい期待を裏切られてしまった。  どこが良いか分らない作品は  是非どこが良いか教えて欲しい。  まあアバター見てないけど。  レイフ・ファインズ出てたのか…(@_@;) 台詞  年をとると好きだったものも  それほど特別じゃなくなる。  そして、大好きだったものを忘れていく。  原題The Hurt Lockerは 『苦痛の極限地帯』『棺桶』を意味する。

  • 鑑賞日 2013/2/9

    これがアカデミー!?

    全く分かりませんでした。 ストーリーも何もかも…。 『イングリッシュ・ペイシェント』のときと同じ感覚です。 私、頭悪いのかなぁ~…。

  • 鑑賞日 2010/3/6

    ジレンマ

    アメリカが戦争をするたびに、多くの人が死に、精神を病む人が増える。そして、戦争映画の名作が作られる。

  • 鑑賞日

    それなりに

    見応えのある作品ではある。

  • 鑑賞日 2010/3/28

    主人公の求め続ける刺激が、観客に緊張感を与え続ける

    イラク・バクダッドに駐留する爆弾処理の中隊の活動が舞台。戦場で数多ある日常的な米軍の活動を、ほんの一部だけを描いている。全編を通して、延々と緊張したシーンが続く。 多少なりとも生命の危険と隣り合わせの状態が日常的にあると、徐々にその緊張感は薄まっていく。それは、例えば普通の生活の中でも、車の運転で考えればそれほど不思議ではない。最初はおっかなびっくり運転していた人も、そのうちに大した緊張感を感じずに運転する事になる。しかし、当然の事ながら一歩間違えれば車を運転することは、自分や他人の生命を奪う可能性を常にはらんでいる。緊張感の度合いは比べられないだろうが、戦場でも同じように緊張感の緩みは存在しているだろう。映画の序盤で、爆弾処理の任務中に兵士達が冗談を言い合うシーンが、そうした緊張感のあり方を見ている側に感じさせる。 一方で、極度な緊張感から得られる刺激が、中毒のように人間の感覚を麻痺させる。それは、すでに精神的に平常な状態ではなくなっている可能性があるのだが、それでもなお、強い刺激を求め続けてしまう……。 この映画は、そんな刺激を求め続けてしまう兵士を描いている。 アカデミー賞でオスカー像を獲得した戦争映画のなかでは珍しいと思うが、けっしてスケール感のある映画ではない。しかし、冒頭にも書いたように、2時間の上映時間のほとんどの間、ずっと緊張感のあるシーンが続き、見終わった時は、少々疲れた(歳のせいだろうか……)。主人公が求め続ける刺激が、そのまま観客の緊張感につながっているのだ。そういう意味で、監督の描こうとした思いがよく伝わってくる秀作と言えるだろう。

  • 鑑賞日 2010/10/12

    アメリカの正義か?

    『地獄の黙示録』をロードショーで見た(確か有楽座だったと思いますが)ときの感覚に似た印象を覚えました。 あちら(『地獄の黙示録』)はベトナム戦争。こちら(『ハート・ロッカー』)イラク戦争。 戦争で景気を浮遊させる国アメリカ。『華氏911』あたりでドキュメントされている事実は妨げようがありませんが、ドラマとして見せることはしていません。 しかし、これでもか、これでもか、というほど、アメリカという国は戦争が大好き。 そして戦地に赴いている戦士たちももちろん命がけで、1日でも祖国へ帰りたい。(だったら最初から行くなよ、)そんな若き戦士(兵士)たちが、任務を終え実際に祖国へ帰ると、しばらくして戦場の刺激が忘れられなくなる。 『戦場でワルツを』で、その戦火の生々しさをアニメから現実に引き込むラストシーンの衝撃を思えば、この映画は茶番ですよね。 戦争を犯す側の正義が果たしてどこまで映像化できるのか。そこにはきっと『地獄の黙示録』でウィラード(マーティン・シーン)が見た「狂気」なんだと思います。 この麻薬のような戦争をハンディカメラで追うスタイルは、臨場感たっぷり。 アメリカのアカデミー会員がこの映画を作品賞に押し上げた理由は、同年に賞を独占した、この作品の監督の元夫(ジェームズ・キャメロン)の『アバター』ではなくて、こちらだった、というところにドラマ性を感じました。 冒頭チョイ役で出てくるガイ・ピアーズや、砂漠で遭遇してすぐ射殺されてしまうレイフ・ファインズなど、お気に入りの役者がチョビチョビ出ていることろにも魅力を感じました。この設定は重要です。 『地獄の黙示録』のロバート・デュバルやデニス・ホッパーに当たる役柄ですよね。(ハリソン・フォードも出てました。 緊張感たっぷりな戦場体験ができました。

  • 鑑賞日

    SORRY, TOO MANY LOCKS.

    現代社会では満足行く人生を送れることはないだろう、 彼は爆弾処理班として前線に自分自身を送り込むこと。 仕事や、自分の好きなものへの異常ともとれる固執や 中毒感が随所に鏤められている。 必ず爆弾を見つけて、処理仕上げる。クレイジーな男が チームの中で少しずつ人間味を出していく様は ジェレミー・レナーのような、おっかないけど、実は繊細な部分もある 俳優以外には出来なかっただろう。 爆弾という物質自体には恐れはないように見えるが、 一度、人間の身体につけられた夥しい数の爆弾の前には 太刀打ちができなかった。DVD売りの少年と見間違えた人間爆弾の前でも 彼は人間性を消しさることができない。 自分の中での戦いも、戦地では常に動いている。 爆弾処理中の兵士たちの、互いをリラックスさせようとする行き過ぎた ギャグフレーズの数々に偉くエキサイトさせられた。

  • 鑑賞日 2010/4/10

    納得のリアリティ

    近年のアカデミー作品賞は小粒になっているとの批評、批判(?)もあるようだが、旧年の「風と共に去りぬ」や「ベン・ハー」とか「アラビアのロレンス」などと比べれば確かにそうかもしれないが、それら超大作の方が希少な例であり、また、必ずしも興行収入の多寡で決めるのであれば、そもそもこのような映画賞を催す意味もない。(特にこの年は「アバター」という歴代興収No.1を叩き出した作品がライバルとしてあった為に余計に目立ったのかもしれないが。)1度目に観た時のリアリティと緊迫感は2度目でも全く衰えることなく、むしろ先が分かっているがゆえにサスペンス感が増幅されるようなところもあり、改めて本作の質の高さを認識させられた。

  • 鑑賞日 2012/4/29

    BDで再見。初回ほどのインパクトは無かった。

     

  • 鑑賞日 2011/12/30

    交戦シーン、特にスナイパー戦の緊張感が秀逸。近代戦争ものとしてよくできている。

     

  • 鑑賞日

    緊張感あふれる映画

    緊張感合って楽しめた。しかしアメリカっぽすぎる? 主演ジェレミー・レナー。軍人役が多い印象。 監督のキャスリン・ビグローはキャメロンの元妻だそう。

  • 鑑賞日 2013/2/28

    ジェレミー・レナの存在感

    爆弾処理班の日々を描く。 戦場の日常がここまでリアルに描かれた戦争映画は貴重。 他にも戦争映画の傑作はあるが、どこか非現実的だった。 この映画は、こういう戦場が実際に存在するんだという現実感と説得力がある。 主演のジェレミー・レナの存在感が素晴らしい。 一度彼が家に帰ってからのラスト数分間、傑作だ。

  • 鑑賞日 2010/3/12

     これは、湾岸戦争後のイラク・バクダットを舞台に、米軍の爆弾処理を担当する隊員たちの姿を描く映画。  監督は、キャスリン・ビグロー。女性監督らしからぬ、緊迫感と男臭さに溢れた戦場描写満載の映画です。  2004年、イラク。  米軍駐屯基地に、爆発物処理班の戦死した前任者の後任として、ジェイムズ二等軍曹が赴任。サンボーン軍曹、エルドリッジ技術兵を率い、班長として、任務に当たることになった。  ところが、ジェイムズは通常の手順を無視、死を恐れぬかのように大胆に事態に対処していく。  そんな彼を補佐する、サンボーンとエルドリッジは、次第に不安を募らせていき・・・  この映画、冒頭から緊張感漲る描写で戦場を生々しく見せ、観客を戦場に連れ込みます。  肯定も否定もせず、そこにあるモノ、そこにいる人を見せる。そして、そこで何が起きているのかをリアルに描き、見る人に突きつける。  女性監督らしからぬ、強引なまでの力技は、ある種、痛快。  そうして見せる世界は、これまでハリウッドが描いて来た「戦争」とは異なる、現代の「戦争」。  市民が生活する都市が一瞬にして戦場に変わる不正規戦。それは、「戦場」と「後方」と言う概念すら曖昧とさせ、兵士を、そして観る人をも、見えない敵との戦いで神経をすり減らす事を強いるのです。  映画は、そんな世界で、恐怖など知らぬように自ら危機に臨む、ジェイムズの姿を描きます。  このジェイムズを演じるのは、ジェレミー・レナー。ぎょろりとした目つきが特徴の俳優で、ジェイムズと言う特異なキャラクターを見事に演じていました。  映画は、終盤までその緊張感を保ち、クライマックスの凄まじいまでのサスペンスの後で、唐突に日常に復帰します。  そうして見えて来る、ジェイムズと言う男の姿・・・恐怖に慣れ、いや、むしろ恐怖を必要とするようになってしまったジェイムズ。彼は、麻薬中毒患者が麻薬を求めるように、死の恐怖の中に身を晒す事を望んでいるのです。  恐怖を糧とする男――人間の“業”と言うものに、少なくないショックを覚えます。  ハードボイルドな作風に人間に対する鋭い考察をも含ませた、映画の完成度は高く、確かに高い評価を受けているのにも頷けます。  しかし、湾岸戦争の記憶もまだ新しい今、イラク戦争そのものに対する是非、そして、そこを戦場にしてしまったアメリカの姿勢を問わず、緊張感溢れる娯楽作としていささか綺麗にまとめてしまったのには、疑問も覚えました。

  • 鑑賞日 2013/2/21

    予想通りのつまらなさ

    何故これがアカデミーの作品賞をとったのか理解不能。脚本、演出、撮影いずれも良くない。

  • 鑑賞日 2013/2/20

    戦場の価値

    女性の監督だけど、撮り方が男性と前情報があったのでそれに注目して観た。 たしかに銃撃シーンとかなど男が好きそうな演出。薬莢が落ちていくシーンとかマニアック!! 内容はイラク戦争の話で、戦場の現実がわかるのでとても良い。 エグい映像もあるけどリアリティがあってよかった。最終的に戦場に身を置くラストも戦争の悲惨を表しているようだった。

  • 鑑賞日 2010/12/5

     今年度のアカデミー賞作品賞らしい。イラクでの米軍兵士、その爆弾処理班をドキュメント風にとったもので、ストーリーらしいものはない。  戦闘のシーンがリアルであることで、これまでの戦争映画と違う視点があるわけではない。これならドキュメント映像を見せてくれればよいのであって、映画にする必然性が感じられない。

  • 鑑賞日 2010/3/28

    ハートロッカー

    戦争映画にヒューマニズムは付き物だが、オープニングの言葉にある通りこれは戦争に魅せられた、爆弾中毒の男の話であり、いわゆる戦争という異常な状況に於ける狂気の中でのヒューマニズムとはやや趣きが異なる。爆弾処理というのがいかに危険なものかは容易に理解出来るが、あまりに多くの爆弾を処理し過ぎて恐怖感が麻痺してしまい、逆にその時だけに生きがいを感じるようになってしまった男の悲喜劇が切迫感を持って観る者に迫ってくる。戦争映画でありながら、派手な戦闘シーンは皆無に近く、どちらかと言えば(いつ爆弾が爆発するのかという)静かに息詰まる緊張感をいろいろなシチュエーションで見事に描いているビグロー監督の手腕は見事。過去にはベトナム戦争を描いた「プラトーン」や「7月4日に生まれて」、「ジョニーは戦場に行った」などの傑作があるが、イラク戦争を描いたこの作品は将来どのように評価されるのだろうか。

  • 鑑賞日 2010/8/15

    淡々と描かれる爆発物処理班

    2010年8月15日、池袋・新文芸坐で鑑賞。(2本立て、1000円) イラクで爆発物処理をする米兵の物語。 だいたい、そうした物語であるから、危険と隣り合わせの風景を見せられて、楽しいはずもなく、かと言って感動もない。 これといいた見どころもなく、淡々と爆発物処理班の猛者を描いただけの映画で、自分には面白くなかった。

  • 鑑賞日 2013/1/20

    戦争映画ではない

    これはドキュメンタリーにはいるのでは!?アカデミー賞作品という肩書の有無関係なしに、とても完成された見ごたえある作品だと思います。

  • 鑑賞日 2010/4/14

    キャスリン・ビグロー

    2010年4月14日に鑑賞。松江SATY東宝2にて。 キャスリン・ビグローでは「ゼロ・ダーク・サーティ」の方が傑作である。 力作だが、もう1回見る気力はない。あえてドキュメンタリー・タッチにしているが、感情移入できる主人公がいない。はいはい言おうとしていることは、よーく分かりました、という感じか。 米国の傭兵5人と出会い、遠距離(850m)で撃ち合うシーンが最も印象に残った。

  • 鑑賞日 2010/4/9

    社畜の映画

    劇場公開時は大学生。アカデミー賞受賞作という理由だけで見に行った当時の感想は「砂漠の銃撃戦やべえ」と「自分でそれがかっこいいと思っている人の異常性を描いた映画かな?」という2点だった。 でも社会人を多少経験して、初めてこの映画が描いているものが分かった気がする。これは「社畜」の映画なんだ。 ブラック企業という言葉が日本に浸透してどれ位たつかわからないけど、サービス残業、長時間労働など様々な問題が今でも矢面に立っている。時としてそういう企業はそこで死ぬ気で働いている社員も批判の的になる。 この映画は、そういう風に一般的に批判されがちな世界にいながら「やらなきゃいけない」人を描いた映画なんだと思う。イラク戦争それ自体は過ちで、足を撃たれた黒人の人が言うようにそういった場所にい続けるなんて異常なことこの上ない。でも「やるしかない」人の物語。「戦争は麻薬だ」という言葉はそのまま「仕事は麻薬だ」と置き換えることができると思う。社会人になって初めてわかるよ、文句たれてもしょうがない、やるしかないんだよなあ…

  • 鑑賞日 2012/12/21

    恐怖

    とにかくこの映画は見ていてつらい映画でした。戦争の悲しい映画は数あれど、恐怖というのが麻痺するくらいの内容です。しかしこの映画はなんというか、戦争は終わっているのに命の危険がいつまでも続くというか。 誰かがこういう仕事をしないといけないのは分かります。でもどうして戦争は続くのか?とにかく戦争を避ける手立てを探して欲しい。心からそう思います。 不発弾といえば沖縄にもまだまだたくさんあります。ここ宮古島にもいまだにあります。他人事ではありませんが、まだいいのは爆弾にだけ集中できることなんですね。中東などで不発弾処理をするときは、テロや襲撃にも備えないといけない。そんな緊張感が痛いほど伝わりました。

  • 鑑賞日 2012/12/15

    ドキュメンタリーみたいなカメラワーク。 個々の人間よりは戦争そのものを映している気がした。

  • 鑑賞日 2012/11/30

    BからDへ

    最初、ジェームズ軍曹は死に場所を探しているのかと思った。 見る内、彼は“死”に囚われてはいるものの、戦場で爆弾処理をする事に対する高揚感を脳内麻薬にして、自分で自分をボロボロにしている男なんだと考えが変わった。現場を楽しんでいるといったら少し違うのだと思うが、ギリギリの極限状態に興奮するのを止められないんだろうなと。結果、周りに迷惑が掛かろうとお構いなく、自分の世界に入り込んでしまう。究極のオナニーみたいだ。 自己中心的で命知らずなジェームズに不満丸出しだったサンボーンだったが、生死を賭けた現場を共にする中で、徐々に彼との信頼関係を築いていくのが微笑ましかった。 ブラボー中隊での任務を終えて帰国し、面白くもつまらなくもない日常を家族と過ごすジェームズ…で終わると思いきや、次はデルタ中隊で365日の任務をこなす為、再び戦場へ。戦場に生きるって半端ねえなとビビッた。

  • 鑑賞日 2010/3/21

    戦争依存症

    主人公を肉体的にも心理的にも一杯一杯の極限状況の中に追い込んでサスペンスを増幅していく手法がキャサリーン・ビクローのお得意芸だとすると、イラクに派遣された米軍の爆発物処理班を題材とするのはまさにうってつけだった。テロリストが仕掛ける爆弾の起爆システムをひとり防護服を身に着けて解除する幾つかの場面はキリキリと突き上げる様な緊迫感が画面から立ち昇る。加えて、砂漠で見えぬ敵に襲撃された時の戦闘シーンに横溢する息詰るスリルも忘れ難い。もちろん登場人物達をその様な場に追い込むのは戦争の野蛮なる過酷さ。それを突くことにおいて本作は<現実として進行する>戦争の姿の一端を掴んだこも知れない。ただ、映画はそれ以上に現実を深く掘り下げようとはしない。極端に云えば、少なくともビグローにとって戦争はあくまで自身を映画表現に駆り立てるエネルギー源とみた方が適正であるかのように思えた。冒頭に「戦争の高揚感は中毒になる」と云う句が掲げられるが、精神を麻痺させる極限状況を求めて再びイラクに戻る主人公は、同じ様に募る焦燥感を繰り返し映像に刻みこむことに拘り続けるキャサリーン・ビクローに重っている事は云うまでもない。

  • 鑑賞日 2012/6/22

    この道は正しい道か?

    ジェームズの性格がとんでもないので感情移入して観る事はできないと思うし、そういう映画ではないと思う。 痛みや恐怖というのは生きていく上で危険を回避する為に必要なもの。 でも、痛みや恐怖にさらされすぎると人間の精神は壊れてしまうから だんだんと痛みや恐怖心は麻痺していく・・・・・ ジェームズは恐怖をほとんど感じない人間。 恐怖心をなくしていく過程が全く描かれていないので、私は彼に共感する事ができなかった。 恐怖を感じない人が主人公だからか、戦争の緊迫感などが私にはあんまり伝わってこなかった。 戦争映画だから、人が死ぬのは当たり前といえば当たり前なのだけど、 理由なく死ぬんではなくって、なんというか自業自得、やぶへび的な感じがした。 爆弾を運ぶ台車のメンテを怠っていたり、危険かもしれないのに不用意に市民に近づいたり・・・ この映画を観ても、他の戦争映画を観るように戦争ってひどいなってあんまり思えなかった。 そう思う自分の感覚が実は麻痺しているかもと思うと・・・・・・この映画は侮れないかもしれない。 序盤で主人公が部下に「お前の道は正しいのか?」と問いかける場面があるのだけど、 アメリカがしている事は正しいのか?・・・・・そんな事を思った映画。

  • 鑑賞日 2010/5/7

    男の映画。

    「男」の映画。 ここには、正義感を持った熱い兵士や皮肉ばかりのイケメン兵士は出てこない。 ヘルメットをかぶったら、誰が誰かわからないような兵士たちばかりである。 でも、パッと見でキャラ立ちされた人物の何倍、 彼らの心情が深く描かれている。 戦争に対する不満もしかり、自分の将来、過去、何より自分自身についてそれぞれ悩んでいる。 淡々とこなす任務を背景に多角的に描かれていて、とても見どころがある。 なにより、周りに弱さを決して見せないジェームズの背中がかっこいいのだ。 任務が明けたにもかかわらず、再び戦場に戻る彼。 彼の弱さを作ったのも、飲みこむのも結局戦場ということだろうか。 そして、挿入されるロックなBGMがまた、男なんだよね~。

  • 鑑賞日 2012/10/16

    似てると言われて

    ジェレミーレナーに似てると言われて鑑賞。爆弾処理班と危険な仕事をこなしていくレナー、かっこいいぜ。 内容は多くの戦争映画と同じ様の内容。 しかし、銃撃戦や爆弾処理のシーンは緊張感があって良かった。 見ごたえはある作品。

  • 鑑賞日 2012/9/10

    冒頭5分ちょいの緊迫感。

    冒頭5分の緊迫感がすごい。いきなり観客を戦場に引きずり込みます。 中盤の銃撃戦の時、集中し過ぎて目というか睫毛に虫が止まってるのは凄まじい映像ですね。 ラストの結論は、確かなる麻薬だと痛感。生死の境をさまよい、自分の手で死を断ち切る瞬間に 魅せられるとは究極の死にたがりであると同時に、生きたがりでもあるのではと思った。

  • 鑑賞日 2010/3/6

    「仕事」の魅力に魅せられた男

    程度の差こそあれ、我々は誰もが何がしらの「中毒」を抱えながら毎日を生きている。酒、タバコ、ギャンブルは言うに及ばず、映画や音楽やスポーツ、そして「仕事」にしてもそうだ。生活のためだとか会社を支えるためだとか大義名分は付けられるだろうが、そうした理性的な義務感とは異なる本能的な欲求(達成感だとか、脅迫観念だとか、その種類も様々だろうが)に駆られる事で、「仕事」という行為は成り立っている。つまり理屈抜きで「仕事」は気持ちが良いのだ。  「ハート・ロッカー」はイラク戦争下での爆弾処理という「仕事」がもたらす、スリルとアドレナリン分泌の中毒になってしまった男の心理を描いたドラマだ。この映画は一見すると単にイラク戦争に従事する兵士たちの恐怖と焦燥を描いた、地味な戦争アクションと捉えてしまう人もいるかも知れないが、ここで描かれる心の「闇」は想像以上に深く暗い。それは単純に「戦争はいけない」などという幼稚な常套句ではとても捉え切れない類の、ある意味でこれ以上無いほどの残酷な真理だ。  主人公の男は過去に自称893個の爆弾処理を行ってきたという、言うなれば歴戦の英雄なのだが、その行動はどこか怪しい。単に「命知らず」という言葉では説明が付かない不穏な行動の数々に、彼の周辺も、そして観客も次第にこの男が精神的にギリギリのラインに立っていることに気付き始める。爆弾処理という異常な刺激と興奮に満ちた「仕事」が、彼の内部を確実に破壊し始めているのだ。  監督のキャサリン・ビグローは、そんな「すれすれ」の心理状態にある男が彷徨う正気と狂気の境界線を、序破急の展開に頼らないざっくりとした散文形式で描いている。一つ一つのエピソードに過度に作為的な繋がりを持たせず、淡々とした「その日の出来事」として綴っていくことで、この映画は感傷に中和されない剥き出しの緊張感と共に、爆弾処理以外に自分の存在意義を見出せない主人公の心理を体感させる。そして彼の内部に仕掛けられた「爆弾」が、他でも無い我々自身の内部にも仕掛けられていることに気付かされた時、言い様のない戦慄が観客の背筋に走り始めるだろう。。そして唯一、この爆弾の「爆発」をいくらかでも遠ざけられる手段は、この映画の主人公同様、顔に笑みを浮かべながら再び「仕事」に打ち込むことだけなのだ。

  • 鑑賞日 2010/4/1

    死の最前線

    イラク戦争の最前線で地雷を処理する男が主人公という本作。 戦争に対して淡々と描くドキュメンタリーに近い感覚。 しかし、この作品が不思議なところがメッセージ性をを感じさせない点だろう。 反戦っぽいけど、どうもそうには見えない。 兵士達をとても人間的に見せており、プライベートや全然での恐怖をうまく出すことによって米兵も一人の人間だよって言っているようにみえる。 2010年のアカデミー賞受賞作だが、個人的にはアバターの方がよかったかな。 でも、この作品も良く出来ている。

  • 鑑賞日

    現代の戦争映画

    現代ならではの戦争映画なのだと思う。今の空気感が反映されており、全くタイプは違うがそういう意味でフルメタルジャケットを思い出した。ただ個人的に趣味が合わず、最後までは観切れなかった。

  • 鑑賞日 2010/3/13

    彼はヒーローなのか、それともただの戦争中毒者か?

    自分のBLOGより: 警告:これを「アバター」と戦った娯楽映画だと思って 観に行くとヤケドします...。 はっきりいってこの作品は疲れます。 というのも、いつ爆弾が爆発するか分からない極限状態に 観客を引き込むだけではなく、 画面を直視できなくなるほどの残酷描写が多く 観るのが辛くなってきます。 その点女性監督としては珍しい男前な バイオレンス映画だった。 ストーリー:イラクに駐留する米爆弾処理班は、 普通の兵士よりも死傷率がかなり高い、 いわば死と隣り合わせの部隊である。 その部隊に一人の兵士がやってくる。 彼の名はジェームズ二等軍曹。 この軍曹は死を恐れない戦争中毒者で、 大胆に仲間の声を無視して爆弾処理に挑むのだ。 チームの仲間はハラハラドキドキしながら、 彼を見守る日々。 そして、ある少年との出会いと事件がが ジェームズ二等軍曹を暴走させてしまう...。 やはり、この作品のテーマは「爆弾処理班が本当に ヒーローなのか」というところにあると思う。 一歩間違えれば戦争中毒者を賞賛してしまうような ストーリーを監督は上手にコーティングしたと思う。

  • 鑑賞日 2011/9/10

    緊迫感はそれなりにあったが、新しい領域を開拓している映画ではなかった。決してつまらなくはないが。 この映画がアカデミー作品賞を受賞したのは、アメリカの時勢によるところが大きいと思える。 兵士の苦労を国民にプロパガンダしている。

  • 鑑賞日 2012/8/22

    イラク戦争とアメリカ兵を題材とした新しい戦争映画

     2004年、イラク戦争下のバグダッド。アメリカ軍爆弾処理班のトンプソン軍曹は防爆服を着て不発弾に近づき処理に当たろうとするが、住民の携帯電話が発する電波に起爆装置が反応し爆弾が暴発、軍曹は死亡。後任にジェームズ軍曹が班長として着任する。  このジェームズは任務明けまでの残された40日の間、防爆服に身を固め常に先頭に立ち、その大胆さに戸惑う仲間の隊員を尻目に、果敢に爆弾処理の任務に当たる。  バグダッドの町には一般の住民が住んでいて、いつも遠巻きに米兵の活動を眺めている。住民を装ってテロリストや自爆テロの実行犯などがいつ攻勢をかけてくるかしれない。その不安や不気味さが、殺伐としたイラクの戦場風景とともに伝わって来る。しかも、そうした環境の中で、隊員たちは絶えず爆弾という一触即発の恐怖の塊りに怯えながら、また敵と銃撃戦を交えながら、過酷な任務を遂行する。まさに手に汗握る緊張感の連続だ。  ジェームスは任期を終え、本国で離婚した妻と二人の間に生まれた赤ん坊と束の間の平穏な時間を過ごすが、しばらくしてまた志願しイラクに行き、別の中隊で爆弾処理に従事する。  それにしても、ここに描かれたジェームスという兵士=人間像とは、一体何なのだろう?彼は戦争の悲惨さをいやというほど目の前にして、そのための悩み苦しみも味わっている。したがって、単なる戦争マニアではないと思われる。しかし、かといって正義感や使命感に突き動かされて戦場に飛び込んでいくという熱血タイプのヒーローでもない。  ラストシーンでジェームスが再び防爆服を着て、爆弾処理の現場に歩いていく後ろ姿を見て、私は今までの戦争映画とは異なる複雑な思いにとらわれてしまった。 追:昨日(8月21日)、シリアでジャーナリストの山本美香氏が死亡したとのニュースが流れた。合掌。  

  • 鑑賞日 2010/3/11

    分からない

    アメリカアカデミー賞作品賞を含む6冠を受賞ということで、 素晴らしい映画だとは思うのですが、正直私はそこまでの素晴らしさ感が 分かりませんでした。

  • 鑑賞日 2012/3/31

    誰のための戦いか

    アメリカの若者にとって大義のない戦い。見知らぬ中東の国の見知らぬ人のためにただひたすら爆弾を処理する。そしてその行為が必ずしも現地の人々から歓迎されない。爆弾を処理する若者は何を支えにここで戦っているのだろう。数多い戦争映画の中でもよりリアルに個人が迷い、一方で戦争にゲーム感覚でのめり込んでいく姿が見える。

  • 鑑賞日 2012/6/20

    酔ったー。緊迫感あって、画面がふらふらして気持ち悪くなった。内容もあったかな。

  • 鑑賞日 2010/3/10

    負のスパイラルに囚われてしまった男

    戦争と映画というのは相性がいいように感じる。 その理由は、監督の政治的メッセージを作品に含ませることが容易にできると共に、戦争の残虐性・暴力性などのある種の“美”から映画的興奮を生み出すことができる点も否定できないと思う。 最近では、21世紀に発生したイラク戦争がらみの作品が増えているが、その中で他とは一線を画している作品がある。 それが「ハート・ロッカー」(2008年、キャスリン・ビグロー監督)である。 まるで戦場に実際にいるような錯覚を起こさせるスリリングな映像の連続。 この作品は言葉や理屈で反戦を示す映画ではない。 一貫してビグロー監督は無政府主義的な態度を貫いている。 むしろ、爆弾処理班という生死が隣り合わせのチームの、具体的な行動の積み重ねを淡々と描いている。 ただ、イラクの“現在”をドキュメンタリー・スタイルで演出したため、異常なまでの緊張感が画面から迫ってくるのだ。 いつ爆発してもおかしくない爆弾、周囲のイラク人の誰が起爆装置を持っているか分からない恐怖。 その緊迫した現場の空気、そして蒸すような暑さを見事に映像化している。 まず、オープニングから圧倒される。 爆風によって地面の砂が持ち上がっていく様。 兵士が必死に逃げる背後で、爆弾が空高く炎と煙を上げながら轟音を轟かせて爆発する様。 そのスローモーション映像により、爆発の恐怖が、ビジュアル的な美しさを孕みながら迫ってくる。 それから始まっていく危険な任務の数々によって、ゾクゾクとした恐怖が観客の心に侵食していく。 その過程が実に見事である。 ワイヤーを引っ張ると、砂の中から大量の爆弾が主人公の周りに出現する際の、背筋が凍るような恐怖。 いきなりタクシーに乗ったイラク人が猛スピードで突っ込んでくる恐ろしさ。 死んだ子供の腹の中から、爆弾が出てくるというおぞましさ。 そして、爆弾を体に巻きつけた男が、理解できない言語で喚き叫ぶ不安感。 それらを超一流の撮影と編集が支えている。 そのような物語構成の中で焦点が当てられているのは、“国家”ではなく、“個人”である。 特に、主人公に扮するジェレミー・レナーがシャワー室に入る場面が印象的だ。 まるで宇宙服のような爆弾処理服を脱がずに、そのままシャワーを浴びる主人公。 服に染み込んだ血が、床を赤く染めながら滴り落ちる中、彼はうなだれながらシャワーを浴び続ける。 爆弾処理という任務の呪縛に囚われてしまった男の姿が何とも痛々しい。 爆弾が爆発しても、オープニングの兵士とは違い、死ぬことが出来ない主人公。 アメリカに帰って離婚した妻に、現地で起こったことを話しても見向きもされない。 今まで処理した爆弾の数を報告して、上司に賞賛されたイラクとは大違いである。 自分の居場所はどこにあるのだろうか。 そんな主人公は再びイラクに戻って、違うチームでまた任務に就く。 ラストシーンで再び爆弾処理に向かう主人公の背中が全てを物語っている。 負のスパイラルに囚われてしまった男。 もうそこから抜け出すことはできないのだろうか。 その姿を通して観客は、戦争が個人に及ぼす影響を考えざるを得ないのである。

  • 鑑賞日 2012/6/12

    軍人という仕事

    戦場で軍人というビジネスマンの仕事物語。

  • 鑑賞日

    ハートロッカー

    地雷の酷さを映像とおしてよく伝わっている映画だと思います。なので面白い映画ではないです。学ぶ映画だと思います。

  • 鑑賞日

    アカデミー作品賞を獲るほどの作品か

    爆弾処理班の過酷な実情を生々しく描いている映像は、それなりに緊張感があり良かった。しかし、ただそれだけの作品で、見せ場というものはたいして無かったような気が。“そして今日もまた爆弾処理班は次の現場で命を懸けるのであった…”みたいな、なんとも自己満足な作品というか。もちろんアメリカ人にしてみりゃこうやって最前線で頑張ってくれる兵士に対してはまた特別な感情があるんだろうが、それも結局は自分たちが満足してるだけの話で。本作にアカデミー賞作品賞をあげたのはかなり失敗だったような気がする。

  • 鑑賞日 2012/5/4

    手に汗握る

    爆破のシーンは緊張感あってよかった。スローモーションでの表現が特に。

  • 鑑賞日 2012/5/5

    いつの世も

    戦場を切り取った映画ならいくらでもある。 この映画もそうだし、プロトーン、フルメタルジャケット、シンデットライン、ect. 非日常に飲まれて葛藤し、日常に戻れなくなり、そして戦場で自分の存在意義を問う。 ほとんどの映画はこのテーマだし、この映画もやはりこのテーマ。 唯一の違いは、一昔前は第二次大戦だったりベトナムだったりしたのだけれど、今回はイラクだということ。 映画としてはよくできているし、ニュースでしか伝え聞かないものが実際はどんな感じなのかを、 映画というフィクションながらも実際の現実として見ることができる。 しかし、それは他も同じで、いろいろ見てしまうと「時代は進んだな~」という感想になってしまう。 カサブランカやライフイズビューディフルのような、その背景の物語を扱ったタイトルは最近少ない気もするし、 手垢のついた内容よりは、最近見ていない内容のほうがいいのかもしれない。

  • 鑑賞日 2012/4/15

    リアリティーはあるけど

    爆弾処理班

  • 鑑賞日 2010/3/14

    防護服だったのね

    公開のだいぶ前、場面写真を見て「宇宙服の女性(?)がミサイル攻撃をうけている」と、勝手にSFアクションかと思ってました。

  • 鑑賞日

    ビグローの骨太全開映画

    まず、女性蔑視じゃないですが、ビグローにはいつも感服します。女性がここまでアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿を力強く描けるでしょうか。ストーリー自体はかなりストイックで、淡々とした中に狂気が漂うまま進みます。この画面全体を覆う緊張感や、スナイパー合戦も含め、リアリティのある映像表現等多数。

  • 鑑賞日 2010/3/6

    胃が・・・

    戦場の別場面を観た。爆弾や銃で生きるか死ぬかしか観てこなかった私。衝撃だった。 冒頭の言葉が、身にしみてわかった。 どこか麻痺しないと続けられないんだろうな・・・ 観終わった後は胃が痛かった。

  • 鑑賞日 2010/3/20

    被害者意識だけの「ハート・ロッカー」

    この作品が描くのはあまりにも過酷な爆弾処理の業務である。 普通、「日常業務」という言葉には何の変哲もない業務を連 想しがちであるが、ここでの日常業務は全く違う。異常な日 常、異常な環境である。 そうした業務がそれに携わる人々の人間性を変えていくこと は明らかである。 この映画を見た人はほとんど「戦争はいけない」、「このよ うなことを若者たちに課す戦争は止めるべきだ」という反応 を示すであろう。しかし、ある種の条件反射のようなもので しかない。 従って、この映画は本当の意味での反戦映画とはなりえてい ない。そもそもここに描かれている状況を作り出したのは、 アメリカなのである。この映画は、そのことを全く忘れたよ うな描き方。被害者意識だけの映画である。 自分たちが侵略者であることを忘れ被害者意識に凝り固まっ た「ディア・ハンター」と非常によく似ている。

  • 鑑賞日 2010/3/20

    もっと批判されていい「ハート・ロッカー」

    「彼らは数えきれない命を救う。 たった一つの命をかけて」 これは「ハート・ロッカー」の宣伝コピーである。 随分と内向きの、まさにアメリカ人の為の言説である。 このコピーがアメリカ本国で作られて、日本でもそれが 翻訳されて使われたのか、または日本で作られたのかは 判らないが、随分と欺瞞に満ちたフレーズである。 このフレーズは、この戦争の本質を覆い隠し、歪めてい る。 そもそも戦争を始めたのはアメリカである。 「彼らは数えきれない命を奪う」 これは正しい言い方である。 この映画「ハート・ロッカー」は、爆弾処理作業に従事 する兵士を顕彰することで不当で汚い戦争を讃えている。 アメリカとしては、自国が勝手に不当に開始し、国際的 に批判を浴びている戦争への名誉回復を狙っているので あろうが、この映画のアカデミー賞受賞は絶好のタイミ ングである。 この映画はこうした観点からもっと批判されてもいい。

  • 鑑賞日

    でもやらなきゃいけないんです!理由とかこの先とか、考えたり、立ち止まってたらダメなんです!! 自分自身が生きてくためなんです!!! 嗚呼。。。