PROGRAM

放送作品情報

スティーブ・ジョブズ(2015)

STEVE JOBS 2015年 アメリカ / 123分 ドラマ

時代を変えた男の素顔がさらけ出される!オスカー監督ダニー・ボイルが斬新な切り口で描く伝記ドラマ
放送日時
2018年10月01日(月) 10:30 - 13:00
解説

妥協を知らない独善的な男であり、家族との関係に悩む父でもあった天才ジョブズの実像をマイケル・ファスベンダーが熱演。アップル社の転機となった3つの新商品発表会に舞台を絞る、ダニー・ボイルの切り口が斬新。

ストーリー

1984年。Macintosh発表会が40分後に迫る中、「ハロー」と挨拶するはずのマシンがリハーサルで作動せず、スティーブ・ジョブズは激怒。スタッフが修理に追われる中、ジョブズの元恋人クリスアンが娘リサを連れて控え室に現れる。ところが娘を認知していないジョブズは2人を突き放してしまう。1988年、アップル社を追われて新会社を設立したジョブズは、新製品NeXT Cube発表会でも傲慢な態度で周囲を振り回す。

出演

マイケル・ファスベンダー
ケイト・ウィンスレット
セス・ローゲン
ジェフ・ダニエルズ
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日

    このジョブズじゃない

    誰もが思ったはず。「見たかったのはこのジョブズじゃない」と。 これならまだ、というか、同じカテゴリとして全然「ソーシャル・ネットワーク」の方が面白い。だからこそ本作も、ジョブズがいかにしてジョブズになったのかが見たかったのに。 ファズベンダーはいい味を出してるものの、全く生かされていない。一体全体ジョブズのどこを見せたかったのか。最高の素材だというのに、ここまで切り口を間違えるもんかねと突っ込みたくなるほど。 どうせまた没後10年、30年、50年といった節目に映画化されるだろうし、その時にまた期待。

  • 鑑賞日 2016/3/1

    懐かしい小ネタ

    原作の『スティーブ・ジョブズ』はもちろん読んでるわけだが、120分に収めるためにすっごい圧縮してた。それが違和感の元。セリフ内での説明も多い。

  • 鑑賞日 2018/4/29

    まず原著を読むことをオススメします

    現代の偉人・天才であったスティーブ・ジョブズ。彼の存在はPCのみならず、比喩でもなんでもなく本当に世界を変えてしまいました。 AppleⅡでPCを専門知識をもった人間やマニアだけのものから一般社会に浸透させ、iMacでスタイリッシュさを導入し、iPodで新たな音楽の聴き方を作り出し、iPhoneでスマートデバイスを定着。超代表的なツールを書き出してみただけでも、彼が世に送り出してきた製品はその度に世界を変えてきたことが分かります。 しかし多くの偉人・天才がそうであったように、その人格・人間性には問題も多く、公私ともに数々のトラブルを巻き起こし、その人生は波乱万丈であったのもよく知られるところ。 彼自身はエンジニアでもデザイナーではなく、他人のアイディアをかすめ取るのも日常茶飯事だったようですが、大衆が無意識下で求める製品を明確なビジョンを持って具現化する天才的な才能がありました。彼ほど数多くの敵を生み出しながら同時に熱狂的なフォロワーを生んだ人はいないのではないでしょうか。 同時期に製作が発表され、思いっきりカブりまくった同名邦題の「スティーブ・ジョブズ」(原題は「Jobs」)があるので、それぞれどう彼の人生を映画化したのか非常に興味のあるところでもありました。 こういう伝記ものは結構難しいもので、本とは違ってその人の人物像や経歴、功績、エピソードといったものを限られた時間の中で描かなければなりません。欲張ればダイジェストやテレビの再現ドラマみたくなってしまい、ドラマとしての魅力は削られてしまいます。かといってドラマ性を求めすぎてもどんどん事実とかけ離れたものになってしまいますし。 アシュトン・カッチャーが主演した2013年版は、スティーブ・ジョブズが大学生の頃からAppleに復帰してCEOに返り咲くまでを特徴的なエピソードを基に構成されたスタンダードな作り方。アシュトン・カッチャーのなりきりぶりは見事で、彼の半生をよくまとめていました。反面、彼の経歴を元々知っていないと何が起こっているのかが分かりにくくはなっていました。 今作2015年版は全く違った視点、切り口で対照的です。 新作発表会直前の舞台裏という同じシチュエーションを、3つの時代で描くという非常に変わった切り取り方。同じシチュエーションがほぼ同じ登場人物で繰り返すことで、その間の年月でスティーブ・ジョブズ達がどう変わったのかが比較参照され、より際立ったものになっています。 新作発表そのもののドタバタは勿論あるものの、その3つの時代を貫いて描かれていたものはスティーブ・ジョブズと娘リサの関係。 どうしてもスティーブ・ジョブズと言えば、生み出した革新的な製品群。そしてその裏のドロッドロの開発劇があまりに面白すぎるのでそちらに目が行ってしまいます。そして偏りまくった最低な人間性にも。 本作では父親という側面からとらえることにより、人間としての変化をあぶり出していっているのが新鮮でした。生き馬の目を抜くようなビジネス面の描写は、むしろ本作においては彩りといった位置づけなのではないでしょうか。 原案となっているウォルター・アイザックソン著の伝記「スティーブ・ジョブズ」を一度バラバラに解体し、大胆なアレンジと創作を加えながらも基のニュアンスを失わずに再構築しているのが見事に活きていました。 ただ、原著を読んでいる人はその旨味を味わうことが出来るのですが、未読の人にはちょっと分かりにくかったり展開が唐突に感じられるかもしれません。

  • 鑑賞日 2018/4/9

    「イングロリアス・バスターズ」以来の当たりの、マイケル・ファスベンダー。

     考えていた映画とは、まったく違っていた斬新な構成・切り口の作品。  パソコンに遅れて参入した60代としては、二の足を踏む題材だが、パソコンの歴史・知識は別になくても十分に堪能出来る作品。  1984年、1988年、1998年の3つのプレゼンの直前の時間を切り取り、ジョブスの人間を浮き上がらせようというもの。  見てみたい「プレゼン」自体は、出て来ない。   何とも人をくった凝った作り。  企業人ジョブスを描くというよりは、父と娘の葛藤を描く軸が強い。  そこへ恋愛感情は表立って描かないケイト・ウィンスレット演じるジョアンナとの関係が面白く、優れた舞台劇を見ているような充実感に浸れる。  最初、メガネをかけている彼女が「えっ?」って感じで、以下オスカー・ノミネートが当然の演技がいい。    ジェフ・ダニエルズやセス・ローゲン、マイケル・スタールバーグとのシーンも、みな見事だ。  鑑賞後に、監督がダニー・ボイルと知った。  「スラムドッグ~」以来の快作と言ってよい。     抑えに抑えたダニエル・ペンバートンの音楽も面白い。     「スクリーン」誌11位。キネ旬驚きの157位。

  • 鑑賞日 2018/1/23

    信頼できる男、ダニー・ボイル

    やっぱりダニ-ボイルは信頼できる。 数多ある伝記映画の中でも、 ここまで割り切った撮影の仕方をしている作品はなかなかない。 スリリングで、刺激的。 劇中のジョブズがどこまで本物のジョブズに近いかは分からないけど、まさにモンスターである。 会話劇であり、密室劇で、ここまで熱量をもって「面白い!」と思える作品も多くはない。 ただ、これは素晴らしいアイデアと優れた作品ではあるが、 今まで公開されて幾つものジョブズ映画が「フリ」となっている現実もある。 映画は常にそういうものでもあるが。

  • 鑑賞日 2018/1/2

    時間が行き来し過ぎ

    セリフが非常に多い映画なので、吹替えで観たので、前回字幕で観たよりは観やすかった。しかし、ダニー・ボイル監督のせいか、脚本のアーロン・ソーキンのせいか、過去と現在の行き来が激しすぎて、話がとてもわかりづらい。その象徴が後半のJohn Sculley(ジェフ・ダニエルズ )とのホール通路での言い争いのシーン。セス・ローゲンがしつこく言う「アップルⅡのスタッフを褒めてくれ」も、実際のエピソードを知らないので、よくわからなかった。これって実際にあったこと?という話が多過ぎる。マイケル・ファスベンダーは、'13年のアシュトンカチャーが演じたジョブズほど実物に似ていない。

  • 鑑賞日 2017/12/9

    天才の映画

    なんでこんなにミニマルなのに、3つの時間軸だけで、全部同じシチュエーションベースなのにこんな豊かな映画になってるの!? もう訳がわかりません…。ダニーボイルの才気が存分に発揮された作品です。 スティーブ・ジョブズという天才に振り回され、傷つけられ、魅了される映画でした。 ダニーボイルの最高傑作な気もする。

  • 鑑賞日 2017/11/23

    ヒトはデザインで物を買う

    造形と新奇性に対する感覚の鋭敏さ。アイディアの実現。 周囲の人間が烏合の衆に見える。 新製品発表会。舞台裏。煩雑で空回りの時間。 一人では成しえない仕事ゆえのジレンマ。 世界に影響を変化を与えることを一義とした道化師。 どれほどミスを犯そうと功績は変わらない。 人々の悪意なき思いが妨げとなる。 社会という仕組みの中でもがきながら自己を全うする。 ソリッド。 影のように蠢く人々が面白くもあり影の色合いの薄さが社会の成り立ちに近づいていく。 演出と演技によって作られた人物像を愉しむ映画。

  • 鑑賞日 2017/10/8

    この120分はかなり長い

    初代Mac、Next、そしてiMacの3つのApple製品の製品発表会を舞台に、各時代各場面のスティーブ・ジョブズとその周辺の人々を描く、ある種の群像劇である。 中心にいるメンバーはジョブズを始めとするAppleとMacの伝説となっている人物で、ハーツフェルド、ウォズニアック、スカリー、リサ・ブレナン、クリスアン、そして予想外?のジョアンナ・ホフマンで、この人達が3つの時代を跨いで繰り返し現れてはまるでシェイクスピアの如く、スティーブになんだか「警句」めいた怒りを語ったり、不気味な予言を宣ったりする。 マイケル・ファスベンダーは殆どスティーブ・ジョブズに見えないが、これは恐らく確信犯でやっているのだろう。 狙いは多分ジョブズという歴史上の人物を使った創作であり、その意味でリアリティ?の欠如を非難するのは妥当ではないが、ではフィクションとしてこのジョブズがどれほど魅力的なキャラクターかというと、正直これが実に薄っぺらいのである。 ジョブズの歴史的な伝記を普通に作れば普通に面白かったと思うのだが、それはもう作られているからということだったのか、物語的な内面をキャラクターに与えようとしているが多分弄り過ぎていて、結果としてはどこかで見たようなセリフとキャラクターのつぎはぎのような姿が繰り返し現れる。 3幕を舞台にして3回同じことをやるというのは意識的な構成なのだろうが、これでは本当に3回とも同じではあるまいか。 正直120分がかなり長く感じる映画である。 いっそ、実際の舞台を製品発表会の舞台と重ねるようにして演劇作品として舞台化した方が遥かに面白いかもしれない。

  • 鑑賞日 2017/8/30

    Appleの創業者スティーブ・ジョブズの伝記を原作とした映画だがスティーブ・ジョブズが何を成し遂げたのか?というよりジョブズの人間性に焦点を合わせた作りになっている。 実際劇中のエピソードもMacintosh、Next Cube、iMacの発表会直前の舞台裏の出来事で構成されており、各製品がどうやって誕生したのか?と言った話は一切出てこず、娘であるリサを自分の娘である事を受け入れる事によって人間性を取り戻す話になっており、この辺りは脚本を書いたアーロン・ソーキンのソーシャルネットワークと似たような構造の映画になっている。 元々この手の伝記映画にしては無理に似せようとしてないので、才能と人間性は両立できるのか?という話になっているのも良いし。ジョアンナ・ホフマンを演じたケイト・ウィンスレットが非常に印象的な演技をしている。もちろん開発秘話のようなオーソドックスな伝記映画を期待して見ると期待はずれかもしれないが、スティーブ・ジョブズという天才の人間性を描いたドラマとして非常に良い映画に仕上がっている。

  • 鑑賞日 2017/3/7

    唯我独尊

    主人公の特権的才能と強烈な自負に裏打ちされた唯我独尊的振る舞いを観ていると、軋轢と葛藤にまみれた人間関係もやむなしってことを実感で、自分の親兄弟や友人としてはもとより、会社の上司や部下や同僚としても絶対に付き合いたくないと思わせるに十分なタイプの人物だった。まぁ、それが映画的にどこまで脚色されているかはわからないけれど。 そんなS・ジョブズのまさに天才の天才たる所以であろうエキセントリックな一面とともに、現代の偉人としての類まれなる才能と業績、成功への紆余曲折と毀誉褒貶が、M・ファスベンダー、K・ウィンスレットの役にはまった好演を通して伝わってくる伝記映画だった。 皮肉やユーモアや喩えを交えた丁々発止の会話劇を通して、画面にそこはかとない緊迫感を醸し出しながら観る者を物語世界に引き込むD・ボイルの洗練された語り口が光る。ただ、映画としては三つのプレゼンシーンに集約したドラマ展開は少し単調な気がしなくもなくのこの点数。

  • 鑑賞日 2017/1/18

    変人

    2時間の映画で1時間50分はケンカしてる。5分はスタッロール。 客のニーズに合わせるのではなく、客が商品を使う為に、生活をするって発想も凄い。日本も頑張って欲しい❗️ でも身近にいたらたまったもんじゃないな。

  • 鑑賞日 2017/1/9

    よくわかりませんでした

    会話が中心の映画でしたが、肝心の会話の内容が理解できず、途中で見るのを断念しました。

  • 鑑賞日 2016/10/21

    濃縮された会話劇

    ひとりの男の生きざまを、会話劇で描いたのは斬新だった。ジョブズの激しい人格や社員・家族との関係が、プレゼン前のやりとりに濃縮。スピード感のある会話の応酬が、アップルの急成長を投影したようだった。寡黙な役を演じることがファンベンダーが、今回は多弁な役で新鮮。やっぱりよい役者さんだ。

  • 鑑賞日 2016/10/9

    今度は人間関係ドロドロ、または父娘の思い

    個人的には、2013年版『スティーブ・ジョブズ』の方が、スマートな気がした。 2013年版でも人間関係は描かれていたが、今度はややドロドロ感があり。父娘の思いも描いている。 APPLEⅡの後、アップル社での発表会、そしてNEXT社のキューブ型コンピュータ発表会は一応あるものの、その発表会よりも元妻との金銭問題、旧友とのイザコザなどが描かれており、過去の話(ガレージ風景など)は回想シーンにて。 イマイチだった。

  • 鑑賞日 2016/10/8

    これは映画なのか

    発表会に絞って描いたのはさすがだと思った。だけど、D・ボイル程の監督が台詞での説明とは情けない。あえて辛口の点数にした。

  • 鑑賞日 2016/8/22

    発想のユニークさ

     2013年製作のアシュトン・カッチャーがジョブズに扮した伝記映画ではあまり詳しく触れられなかったアップル追放後に再びCEOとして復帰、会社を立て直していく件りや創造者としての彼の発想のユニークさにも触れていて彼の魅力がよりわかりやすく描かれていた。ただ映画として観ると議論や会話が大半を占めていていささか単調なきらいもあり、少々くどさも感じたりした。これも彼の独特の考え方を短時間で知らしめるためにはいたしかたない方法なのだろうけど。  さらに今作ではジョブズと彼の娘との確執にも触れられていて彼の人間性を知る上に重要なエピソードとなっている。アップル創業者としての業績と同等なくらいの重みで彼と恋人との冷たい関係、娘と認めたがらない頑なな性格なども描かれ、天才のもうひとつの一面を切り取っていて興味深い。

  • 鑑賞日 2016/8/2

    楽器を演奏する人、オーケストラを鳴らす人。

    先行してA・カッチャーがジョブズを演じた映画やのドキュメンタリーが公開されている。 本作は、ノン・フィクションの原作の映画化で、競合華やかな中、いかに映画的な 面白さを見せることは、かなり難しだろう、と先入観が育つ。 ここをアップルの3つ新製品発表会をプロットの核として、 プレゼンテーションの天才でもあったジョブズの人生を再構成した。 この技ありの脚本で、自在な角度からジョブズの人間像を照らすことになった。 かなり身勝手な私生活であり、巨万の富を手に入れても元妻と娘には冷淡な 仕打ち。仲間や同僚に対しても、1インチも妥協せず我執のかたまりのような信念。 アップルを石もて追われ、再度、CEOとして返り咲く。 時間軸を細かく分けて、小エピソードをつないでいく手法は分かりやすい。 マイケル・ファスベンダーとケイト・ウィンスレットの役作りも盤石で安定感がある。 描き切ったかというと、疑問も残るが、コンパクトにまとまった評伝となった。

  • 鑑賞日 2016/8/21

    期待しすぎた。ダニー・ボイルにしては凡庸。

  • 鑑賞日 2016/8/6

    ひねりすぎ

    なんと、ダニー・ボイルだったのか・・・ファンのつもりなのに知らずに見てしまった。 一部の人が駄作と呼ぶ「ザ・ビーチ」も十分味わって鑑賞した私ですが、この映画ばかりは褒めるのが難しい。 史上最大のバックステージ映画、とか呼びたくなってしまう。 ひねりすぎ。 だいいちマイケル・ファスベンダーがジョブズに見えない。エキセントリックさがなくて。 パーソナルコンピューターのこの辺の歴史はだいたい頭に入ってるから、いまがどこで、何をしようとしてるかがわかるけど、わからない人や興味のない人にはあまり意味のないシーケンスのような気がする。 うむ・・・トレインスポッティング2にますます期待です。

  • 鑑賞日 2016/8/6

    オープンかクローズか

    なるほどアップルとアンドロイドの違いは、システムがクローズドかオープンかの違いだったんですね。セキュリティのスピードではアップルが明らかに優位ですが、アンドロイドの微弱性はソフトをソフトでカバーする仕組み。ドーピングがばれないようにまたドーピングするようなイメージでしょうか。 ジョブズはこのあたり性悪説に立っていて、OSを完全にクローズすることにこだわります。 思えば、マクロ経済においてもハイエクからフリードマンなどに繋がるアメリカを中心とした自由主義経済、いわばマネタリスト的な立場か、イギリスを中心とするケインズ政策か、という対立軸なんですね。『マネー・ショート』という映画でリーマンショックをめぐるデフォルト債を大量買いする話もありますが、アメリカはすでにバブルが崩壊してますね。 ジョブズが亡くなる前に発生したリーマンショックと、ジョブズが進めたクローズド・システムの体制は真反対のものだった、と言えるかもしれません。 ジョブズの印象はシステム開発の先駆者、だと思ってましたが、この映画を見ると彼はブランド・コーディネーターですね。自ら開発したシステムを高く売る。クオリティにとことんこだわる姿が印象的でした。 しかしまあ、映画としては二流。ジョブズが新製品のプレゼンテーションを控えて苦悩する姿、感情に起伏などを見せてはいますが、これはいかにも茶番で、仮にそれが本当であったとしても、ドラマとして成立していないと思います。 ジョブズもプレゼンテーションの前は舞台俳優のようにトランス状態になるのですね。

  • 鑑賞日 2016/7/30

    駄目な方のダニー・ボイル監督

    ダニー・ボイル監督は、「トレインスポッティング」や「スラムドッグ$ミリオネア」('08)のような傑作もあるが、「ザ・ビーチ」('00)のような駄作もあり、本作は駄作を作る方の監督だった。アーロン・ソーキンの脚本のせいだと思うが、ジョブスの成功までの話を、時代をバラバラにして描いていて非常にわかりにくい。娘の学費の話も、実話なのかもしれないが、取ってつけたようで納得いかない。【Stay hungry,Stay foolish.:併映「マネー・ショート 華麗なる大逆転」】

  • 鑑賞日 2016/7/26

    ケイト・ウィンスレットが素敵

    映画自体は、近年のエンタメに多い表現方法だけど、スティーブの半生をなぞるようなものではなく、あるイベントの一部を切り取り続けるようなストーリー展開で進む。前提知識を持たない人は、情報不足に感じるかもしれない。親切に長台詞を喋るタイプの映画ではないので、シンプルな事象の連続なのに「ストーリーを追うだけで大変」と感じる人もいるかも。そして、それが面白いポイントだとも思う。 誰かとスティーブの関係をたくさん見せることで、評価を視聴者側にまるなげする、というと響きが良くないけれど、実際の人間関係もそんな感じだし、主人公への魅力さえキープできれば成立するタイプの映画です。 そういった意味でも主役の方は素晴らしく魅力的だった。目が話せなかった。そしてなによりケイト・ウィンスレットが素晴らしくチャーミングだった。本当にこの女優さんは器用。この2人の関係を見続けているだけで十分に面白い。そして完璧なプロットとワクワクする楽屋の風景。 気になる点、というか、コンテンツとして難しい点なんだけど、「スティーブと誰か」の会話を繰り返していくので、当然リズムを出さないと視聴が辛くなる。よって、会話のテンポとユーモアを織り交ぜて会話自体を魅力のあるものにしているのだが、そこで「字幕には不向き」という根本的な問題が。。。英語が苦手な人はちょっと厳しいかも。かくいう私も厳しかった。 満点じゃない理由は、正直、もう少し短くしてもよかったのではないか、というくらいです。無駄なシーンがあっても全然いいというか、それが効果的な味になったりもするけれど、もう少しだけ、シンプルで短くしたほうが、映画としてふさわしい形になったはず。 あと、序盤、中盤、後半と撮影方法も映像加工も見事に切り替えてる。こだわりもしっかりと感じた作品だった。 個人的には挿入歌でリバティーンズが流れてきてかなり楽しくなったりもした。

  • 鑑賞日 2016/2/19

    最初から緊張感があり、一瞬にして映画の世界に引きずり込まれる。新製品を発表する時に、ポイントを絞って描いていく構成がうまくいっていたと思う。ここで描かれているジョブズは徹底して、いやなやつである。娘さんとのエピソードと相俟って、ジョブズの人間性を露わにしていて興味をそそられる。

  • 鑑賞日 2016/7/19

    構成は面白いんだけど…

    アシュトン・カッチャー版とは全然、視点が違う。 本作はダニー・ボイル監督、マイケル・ファスベンダーをジョブズにして、1984年のMacintosh、1988年のNeXT Cub、1998年のiMacの新作発表会の舞台裏だけにスポットを当てた作品。 でもって、会話劇。面白い構成だとは思うけど… 評価は分かれるのかな?

  • 鑑賞日 2016/7/5

    ジョブスらしい??

    リサ、NEXT、iMacの製品発表の裏側で、ジョブスの人間性を露わにする姿を描いている。新製品開発における「現実歪曲空間」に関してはウォズニアックとの葛藤・口論や、娘のリサとの心の葛藤は面白く描かれていた。リサとの関係がラストで繋がるのを見るのは安心する。全体としては、ジョブスのいやな部分が満載である。マイケル・ファスベンダーはジョブスに外面的には似ていないのが残念。

  • 鑑賞日 2016/7/4

    もっとオタッキー映画と思ったら

    娘と父親の物語だった。こんなに泣かされるとは。三幕構成も素晴らしい。音楽や撮影法画質まで時代性を追っているこだわりと人間関係の不変性と大きく様変わりする事柄との対比の見せ方。

  • 鑑賞日 2016/7/2

    卓越したアーロン・ソーキンの脚本

    この作品、とにかくアーロン・ソーキンの卓越した脚本がひときわ輝いている。アーロンよろしく私も三部構成で感想を書こう。 私事だが、ガラ系からスマホに乗り換えようと思っていたときに知り合いの女性からiPhoneを勧められた。もちろん彼女もiPhoneユーザー。その理由は、いたってシンプル。「かわいいから」と。かく言う私もiPhoneユーザーとなった。よく分からないけどたしかに「かわいい」。このエピソードは、劇中のジョブズの「理屈抜きで愛される商品にする」というセリフをまさに裏付けるもの。彼にとって世に送り出す製品は「芸術品」なのだ。 iMacを発表するプレゼンテーションのリハーサル。かねてより「過去のマシン、Apple II開発者に謝辞を述べるべきだ」と親友でアップルの共同創業者・スティーブ・ウォズニアックに詰め寄られ(天才は共同創業者と必ず確執があるってこれ法則?)、「いや。述べぬ」と譲らないジョブズの論戦は、まさに言葉の格闘技を見せられているように実にスリリング。改造不能、ユーザーによるカスタマイズを許さない製品づくりにこだわったMacintoshで業績不振を招きアップルを追われたジョブズにとって自らが否定した製品に敬意を表すことはできなかったのであろう。そんな彼の心の機微が手に取るように分かるホンづくりがなされている。 大事なプレゼンテーションの直前に必ず娘・リサが登場する。若き頃、元恋人との間に授かった子どもだが、彼は法的には一貫して認知を避けてきた。そのため娘との関係も上手くいっていない。リサとの和解の場面は実に感動的な言葉の応報。ジョブズはMacintosh発売前にオフィス向けPC、Lisaをリリースするが、彼女は幼い頃、「Lisaは、製品の略称でお前の名前ではない」というジョブズの言葉に深く傷つく。ジョブズも幼い頃、養子に出され我が子をどう愛してよいのかわからないのだった。そして最後、リサとの対決場面。「どうしてあんなことを言ったの?」と過去の心の傷を突きつけるリサに「僕は、出来損ないだ」と応える。これまでの言葉の連打から彼の性格を踏まえるとこれは、最大限の罪滅ぼしの言葉であり、彼流の反省の弁であることが分かるから観ていて思わず目頭があつくなる。ソーキン恐るべしだ。 スティーブ・ジョブズの人生をなぞった伝記ものではない。作品は、三つのプレゼンテーション直前の舞台裏を描いており、このシンプルな構成の中でジョブズの性格、人となりを浮き彫りにする。開巻からラストまでぐいぐいと言葉で引っ張っていく。俳優並みに「台詞」を見せていく映画である。アーロン・ソーキンの脚本が素晴らしい。ソーキンの描く人物モノでは、フェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグを描いた「ソーシャルネットワーク」もセットで観ることを勧めたい。こちらも本作同様、「決して嫌われるつもりはないのだが、人には嫌われる言動と態度をとってしまう」天才主人公の内面を見事に描き出した名作である

  • 鑑賞日 2016/2/6

    映像、構成、演技の全てが素晴らしい。

    素晴らしい! 名スピーチの開始前のみを切り取る構成。 その時間だけを使い娘リサとの関係や社員・経営陣とのやりとりが詰め込まれていて見応えがある。 その構成と時代に即したカメラを使い分ける演出がマッチしている。 どちらか一方でも面白いが、あくまでも「面白い構成/演出」で終わってしまうだろう。 ジョブズの半生を知っている前提で話が進められるため、ネットか自伝での予習が必須。

  • 鑑賞日 2016/2/14

    おとなのケンカ×3

    孤高の天才、アップル・コンピュータ創始者であるスティーブ・ジョブズ。 歴史的基調講演開始40分前の舞台裏の一部始終に迫るー。 ジョブズ関連の作品はドキュメンタリーを含め既に2本製作されている状況下で果たして監督ダニー・ボイル(『スラムドッグ$ミリオネア』)× 脚本家アーロン・ソーキン(『ソーシャル・ネットワーク』)によってこの既出素材を如何に料理するのか…本作の焦点と興味はその一点。なるほどそう来るか!功績や偉業を讃える通常の伝記物とは一線を画す設定やストーリーはこれはこれでアリかなと思わせる斬新なアプローチと世界観。 ジョブズ自身の人生の転機であった3つのプレゼンテーションを軸に秘書ジョアンナ、旧知の仲ウォズ、盟友スカリーそして娘リサとの関係性を絡め40分に凝縮しそれぞれ3部構成として描く今作のスタイル。 その為かあまりにも膨大な情報量と濃密な会話の応酬で鑑賞直後は大きな溜息が漏れる程疲労感でグッタリ。それもその筈で台本の総ページ数は通常の倍に当たる200ページ超え…。それを見事演じきったマイケル・ファスベンダー始め演者達には最大級の拍手を送りたい。 今作で描かれるジョブズはカリスマ経営者、ITの革命児という側面ではなくあくまで1人の「人間」= スティーブ・ジョブズ。アップル社の同僚や幹部との緊迫した侃侃諤諤や白熱した丁々発止も勿論描かれているが、メインはやはり娘リサとの歪な親子関係。親としての認知も当初拒んでいたという彼が、自らの手でこの世に産み落とした「パーソナル」なコンピュータを介して次第に心を通わしていく様はコンピュータ自体の性能の進歩とジョブズ本人の人間としての成長をリンクさせていて大変奥深い。 またボイル、ソーキン両氏がインタビューで口を揃えて語る通り、今作はスティーブ・ジョブズの物語であると同時に彼の秘書ジョアンナ・ホフマンの物語でもあるということー。妻でもなく友達でもなく、あくまでもビジネスパートナーという関係でありながら、彼に対して的確な助言や愛情ある叱咤激励、時には感情的な罵詈雑言を浴びせながら二人三脚で苦難に立ち向かう姿にはあらゆる次元を超えた2人の信頼関係と絆を垣間見ることが出来る。 ジョブズとは対照的に人間的にも魅力溢れる彼女が彼と娘リサとの険悪な関係をまるで自分のことのように本気で悩み関係修復に奔走する姿にも心打たれる。2013年版では彼女の描写が全くなかったが、今作では重要な位置付けが為されておりそんな彼女の健気さ律儀さ一途さをケイト・ウィンスレットが流石貫禄十分の好演そして熱演している。 娘と秘書ー。 今作はかけがえのない2人の女性の存在により、知られざるジョブズの人間性を探る物語である。

  • 鑑賞日 2016/3/23

    大人の言い合いがすごくてピリピリする。なんてひどい父親だと思ったけれどラストはよかった。ケイトは美しいな。

  • 鑑賞日 2016/5/15

    天才は早逝するを実証したようなスティーブ・ジョブズ。これまでにも彼の逸話、波乱の半生を題材にした映画はあるので、類似の形式にはしたくなかったのだろう。彼の人生の主要分岐点となる3つのプレゼンの直前を取り上げることで、彼の人間性を浮かび上がらせようとする試みはなかなか面白い。時の流れを娘の成長で示すところも上手い。怪優(?)マイケル・ファスベンダーはスティーブ・ジョブズの雰囲気を完全に纏っている。以前同氏を演じたアシュトン・カッチャーも苦労の後が窺える役作りをしていたが、少しがっしりし過ぎで、体形的にはマイケルの方がスティーブらしい。ケイト・ウィンスレットが助演ながら、作品にいい味付けをしている。

  • 鑑賞日 2016/2/13

    万人ウケは難しい

    TOHOシネマズ二条 ダニーボイル監督だから見に行ったのだけど、期待はずれ。 スティーブ・ジョブズの時代を経た3度のプレゼン前の時間枠を切り取って彼の人となりを表現しようという試みは分かるのだけど、背景が全く分からない。彼が自分の娘を認知しなかったとか、imacとAppleIIとのせめぎあいも知らないし、彼の背後にいた育ての親やマーケティング担当も知らないしで全く着いていけず。 ダニーボイルはもっと場面転換の早いジェットコースタームービーで彼のスピード感のあるオシャレな映像が活きるんじゃないだろうか?変に重厚さを出そうとしてアメリカ人の強いエゴだけが強調されてしまったように思う。

  • 鑑賞日 2016/5/2

    どこが良いか分からなくても欲しくなる、それがマックだ!

     劇場公開時は見逃していたのですが、  エミレーツ航空での移動中に本作の  日本語吹替版があったので観ました。  変わった構成の映画で  発表会の直前の模様を3幕構成(40分×3)にしていて、  発表会の前に色々起きてモメている様子を描いている。  素晴らしい脚本の台詞劇を、  素晴らしい俳優がガーっとみせていって面白い映画でした。  脚本はソーシャル・ネットワークのアーロン・ソーキン。  こちらも速い会話の台詞劇で、  両主役(マーク・ザッカーバーグ、スティーブ・ジョブズ)が  上から目線で感じが悪い奴というのも共通している。  そして相棒と仲違いするというのも共通している。 (ソーシャル・ネットワークでは  アンドリュー・ガーフィールド演じるサベリンと、  スティーブ・ジョブズでは、セス・ローゲン演じるウォズと。)  速い台詞劇なので吹替で観たのが結構良かったと思います。  吹替の台詞が超面白い! 「どこがいいか分からなくても欲しくなる、  それがマックだ!」 「ハローと言わせるのがそんなに重要なの?」 「言えるんだから、言わせるべきだ!」 「お客様は神様と言い出したのは客自身だよ。」 「脅されたと感じるのは、能力のない人間だけだ。」  などなど台詞が超面白かった!  マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレット、  二人+セス・ローゲンを軸とした会話劇が面白かった。  この3人が出てたらそりゃ面白い!  全編会話でガーッとみせていく展開と  ケイト・ウィンスレットが出てるのもあってか、  ロマン・ポランスキーのおとなのけんかを思い出しました。  ケイト・ウィンスレットの五月蝿い感じもとても良かった!  ダニー・ボイル映画はトレイン・スポッティング、  スラムドッグ・ミリオネア、127時間、トランスを  観てますが、127時間の次に好きな映画になりました。  台詞劇が本当に面白かったので以下に箇条書き。 (Jがジョブズの台詞) J「どこがいいか分からなくても欲しくなる、  それがマックだ。」  ユーザーがそれを求めているんだ。 J「決めるのは彼ら(ユーザー)じゃない。   ボブ・ディランはファンから歌詞のアイデアを  募集したりしなかった。  劇作家だって次にどんな場面が観たいか  観客に聞いたりするか?画家もそうだ。」 「コンピューターは絵画じゃない。」 J「クタバレ!君が口を閉じるまで  何度でもくたばれというからな!」 J「コンピューターの会社が時間を守れなくてどうするんだ。」 「ハローと言わせる事がそんなに重要なの?」 J「ハリウッドがコンピューターのイメージを悪くした。  でもこれは親しみやすくみえるだろう。  明るくて人に優しいマシンはハローと言わなきゃ駄目だよ。  言えるんだから、言わせるべきだ。」 「2001年の宇宙の旅のコンピューターは  ハローと言ってたけど、怖かった。」 J「小沢征爾に会ったよ。   指揮者とメトロノームは何が違うか聞いたよ。」 J「お客様は神様と言い出したのは客自身だよ。」 J「脅されたと感じるのは能力のない人間だけだ。  お前がカウンセリングに行け!」 「なんでそんなに嫌われたいんだ。」 J「好かれなくても平気なだけだ。」 「アラン・チューリング?」 J「コンピューターを作った男だ、  キャンペーンには使わない。」 「なぜ?」 J「君も知らなかっただろ?」 コピー  口先ひとつで、世界を変えた男。

  • 鑑賞日 2016/4/21

    傲慢だが不器用な人間の映画。人間なんてそんなものかもしれないが。 彼がどんな人間だったか知らない人でも、あのiMacを、iPodを、iPhoneを作った人間だという事は知っている人は多いだろう。成功だけではない彼の人生を、華麗に3部にわけ描いている。時代をうまく表す撮影方法や、熱狂がこちらまで伝わってくる群衆の画、音楽。それまでの盛り上がりはどこへやら、エンドロールのなんと穏やかな事。なによりiMac発表時のマイケルファスペンダーのジョブズは本人かと思うほど!それぞれ引き込まれていってしまった。 『口先ひとつで、世界を変えた男』 観賞後にキャッチコピーがぐっときてしまった。

  • 鑑賞日 2016/2/29

    孤高の天才って

    伝記というより、マック、ネクストのキューブ、アイマックの3回の商品発表会だけをとりあげ、人間関係をピックアップした内容で、孤高の天才達をリスペクトするスティーブの、周りの人間と上手くやろうなんて微塵も思ってない、強靭な信念と言うか、わがままと言うか、とにかく妥協を知らない人物像を、これでもかってくらい、憎々しく描きだしてます。新しいものを作り出す人ってこんな風なのかなぁとも思いますが、個人的には、アップル2の人が最後に言ってた言葉のほうに賛同しますねぇ。

  • 鑑賞日 2016/4/7

    完璧な脚本とそれを体現させたボイル監督の

    アップル社の共同創業者スティーブ・ジョブズの伝記映画として世に送り出されたが、本作を伝記枠として括るのは間違いである。 2013年に同タイトルで公開された主演アシュトン・カッチャー版ジョブズ。伝記という意味ではこちらのほうが相応しい。全体を通してジョブズに似せようとメイクからカッチャーの演技まで注力していたことが垣間見れる上に彼の半生を描くという意味でもこの一本を見れば大体は理解できる。ただ、映画の出来として本作ダニー・ボイル監督版ジョブズとは雲泥の差がある。 本作はジョブズの人生の分岐点に焦点を当てている。Macintosh発表、ネクストの発表、そしてiMac発表だ。故にこれらの前後に起きた出来事は詳しく描かれていない。踏み台替わりにカッチャー版ジョブズを鑑賞すれば、批判まみれで消えた前作の価値も少しは上がるだろう。 前述通り本作は3部作構成。それぞれがジョブズの起点となっており、この描き方が伝記とかけ離れた3部の劇を見ている心地よい感覚に浸れる。そして、元々は舞台監督であったダニー・ボイル監督がこの脚本を映画化した時点でこの映画の成功は約束されても同然。 その中でも魅了されるのが年代に合わせた空間づくりだ。Macintosh発表の1984年は16mmフィルム撮影を駆使しレトロな映像で時代背景を表現。年代が変わりiMac発表の1998年には現代主流であるデジタル撮影で繊細な映像美を披露。3部それぞれがオリジナルの特徴を醸し出していることで全体的にオシャレな映画となっている。 伝記映画といえば対象の人間にどこまで近づけるかというのが期待するところでもあるが、本作の主演マイケル・ファスベンダーは1部である1984年から意識はしていないようで、監督もそこは気にしていなかったらしい。確かに仕草や話し方でジョブズの人間性は垣間見れるが外見はファスベンダーそのまま。これは一貫して意識していなかったことらしいのだが、驚くのは3部でのファスベンダーだ。姿を現すとジョブズが蘇ったかのような風貌で登場する。これには監督も驚きを隠せなかったらしいが、考えれば1部から似せようとしていなかったのにここで急に頑張るのも不自然な話。これが自然と出来上がったジョブズという信憑性が高い出来事となると冒頭からの素晴らしい空間づくりの賜物と感じる。

  • 鑑賞日 2016/3/29

    3つの新作発表会に絞った構成が見事

     IT界のカリスマとして世界の情報通信を変革し続け、   2011年に56歳で亡くなったアップルの共同創業者のスティーブ・ジョブズ。  彼に関する色々な本が出版されているが、映画も早くも何本化作られている。  2013年に公開されたアシュトン・カッチャ―主演のものは、ジョブズの自宅のガレージでPCを作りだした学生時代から晩年までジョブズの逸話を時系列に追ったものだった。  ダニー・ボイル監督がメガホンを取った本作は、通常の半生を追うような伝記形式をとっていない。ジョブズの56歳の人生を彼が生みだしたMacintosh、NEXT、iMacの3つの製品の新作発表会を通して彼の人なりを描いたもので、その奇抜な構成が上手い。  しかも、歴史に残るジョブズの見事なプレゼンテーションは描かず、発表会に臨む最も緊張時の彼と彼を取り巻く人たちを描くことでジョブズの複雑な人間性や素顔を浮き彫りにしている点が秀逸だ。  何となく本人に似ていたアシュトン・アッチャーを配役しメイクでそっくりさん的にした2013年の作品に比べ、本作でジョブズを演じたマイケル・ファスベンダーは見た目は、ジョブズ本人と似ても似つかない。しかし、彼の放つ言葉や表情などその演技力の高さで、終盤には彼がジョブズに見えてくるから映画というものは不思議だ。  実在したのかどうか分からないが、彼とともに、彼をビジネス面で支えたケイト・ウィンスレット演じるアシスタントの存在が、とても興味深かった。

  • 鑑賞日

    予備知識が。

    字幕を読むことに必死で楽しむ余裕がなかった。スティーブジョブズについての予備知識ゼロなのもこの映画を楽しめなかった要員かも。

  • 鑑賞日 2016/3/26

    世の中には「感心する映画」と「感動する映画」がある。この映画は前者の典型。スティーブ・ジョブズの人物像を3場面だけで切り取ったお手並みは見事。

  • 鑑賞日 2016/3/21

    ジョブズのターニングポイントとなった3つの発表会直前の楽屋裏での出来事をダニー・ボイルが描くかなりの変化球な映画。亡くなった直後にも伝記映画が作られているから、普通にやっても面白くないわけで、ある意味必然とも言える。 内容的には彼とアップルとの関り、そして彼の隠し子との関係を通じて人間ジョブズを描くといった内容になっている。その橋渡し的な位置にいるのが彼とずっと行動を共にするマーケティング担当のケイト・ウィンスレットだ。時代時代で出てくる単語が懐かしかったりもしたが、基本的にこういう会話劇は苦手なので中盤やや退屈で強烈な睡魔に襲われしばらく意識が飛んでいたように思う。

  • 鑑賞日 2016/3/14

    中途半端な感じ

     スティーブ・ジョブズの自伝映画。2012年の同名作がガレージからウォズニアックとアップルを立ち上げ解雇されといった全人生みたいな映画でしたが、本作はマッキントッシュの発表会からその後解任、ネクストを発表しアップルに返り咲きiMacを発表するまで。しかも主に人間関係の描写に終始しコンピュータの制作過程にはほとんど言及しない作り。  ウォズニアックと同じで何故コンピュータを作り上げるわけではないジョブズが天才といわれるのかわからないというのが正直な感想でした。コンピュータに対する思いとかがあまり伝わらずただのわがままな創業者にしか見えなかった。本来はコンピュータというマシンがいずれ家電のように各家庭に設置されるようになるには、ということを考え、そのためにはこれまでのユーザーの意見を聞いて拡張性だとかオープンアーキテクチャーだとかを残していてはだめで、あくまでブラックボックスなのにこんなことが出来るあんなことが出来るという方がよい、と信じそれを突き詰めたんだというあたりが全然伝わってこなかった。認知しなかった娘に対する愛情といったことがこの作品の中心なのかなあと思ってしまいました。それにしてもNeXT cubeが実際に売れることを考えておらずアップルに買収されることを狙っていたなんて、詐欺みたいだったなあ。あえてカリスマ性を排除したのかもしれませんが、なんか中途半端な感じでした。

  • 鑑賞日 2016/2/13

    ジョブズという人となりを、3つのターニングポイントのみで描き出す意欲作!!

    Appleの創始者として、また近年見る類まれないイノベータとして、亡くなった今でも世界中から注目され続ける男・スティーブ・ジョブズの生き様を、Appleとジョブズとを体現する3つの重要な新製品発表会の裏幕劇という面白い形で描いた作品。ジョブズの半生を描いた作品としては、アシュトン・カッチャー主演で2013年に公開された同じタイトルの「スティーブ・ジョブズ」という作品がありますが、あの2013年公開版が伝記映画としては正統派。本作は、ジョブズの人生の中で3つの重要なターニングポイントのみを描くことで、ジョブズという人の考え方や、パーソナルな人生観を浮き彫りにしていく異色な作品となっています。主演には「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスペンダー、彼を支える秘書役に「タイタニック」のケイト・ウィンスレット(本作で、アカデミー賞助演女優賞ノミネート)、監督は「スラムドッグ・ミリオネア」のダニー・ボイルが務めています。 iMacやiPhoneなどの先鋭化されたプロダクトを生み続けるAppleですが、僕の中ではお洒落だけど使い難いMachintoshのメーカーというのが未だに脱ぎいきれません。それはやたらデザインにはこだわりがあるけど、コンピュータとしてみれば、そのデザインにハードもソフトも全て割を食っていて、とにかく遅い、すぐ固まる(フリーズを起こす)、知らないうちに強制終了されるという使い物にならないパソコンというイメージが、僕らの世代では定着していた感があるのです。しかし、ジョブズは昔からとことんデザイン性にこだわった。それが時代と共に、コンピュータの能力は飛躍的に進歩し、ジョブズが頭に描いていたことがようやく2000年代に入って実現できるようになってきたのです。何と言っても、Appleが再生したのは、本作の映画の終盤にも登場するiMacの発表。このパソコンの大々的な成功が、今や誰しもが持っているiPhoneというスマートフォン時代の幕開けをAppleが先陣を切っていくことにつながるのです。ジョブズが凄いのは、こうした先見性を持ち、誰が何と言おうともそれを曲げなかったこと。その強い信念が、社内外で様々な人との衝突を生み、彼の半生を波乱万丈に満ちたものにしていったのです。 映画を見ると分かるのは、ジョブズという人は自分の信念のためなら、たとえ事実を偽ってでも、堂々と世間に打って出る狡猾さを持っていたことでしょう。それの象徴が中盤の2つ目に登場する1988年のネクストPCの発表会。このときにできていたのは、実質的にパソコンの外観である箱のみで、OSもソフトウェアもとても世間にはお見せできない代物でしかなかったこと。彼にとって重要だったのは、モノが出来ているかどうかということではなく、Appleなり、ネクストなりが、世間にどういうコンセプトで製品やサービスを問うかということしかなかったのです。ジョブズという人はAppleというPCメーカーのCEOではありますが、プログラムも書けなければ、部下を容赦なく切り捨てたり、マーケティングもド返しするくらいで、経営者としても失格レベルだった(実際に、Appleを追い出されているし)。でも、彼が打ち出すずば抜けたコンセプトには誰しもが魅了され、そのコンセプトを是が非でも実現する猪突猛進な一面が誰しもがかなわなかった。だからこそ今でも世界中の誰しもが尊敬されるイノベータとしての認知されうるのです。彼の真似は今後もきっと誰もできないでしょうし、するべきでもないのかもしれません(笑) 本作で面白いのは、冒頭にも述べた異色な構成だけではなく、そうした猪突猛進側のヒーローが持つ人間的な一面にフォーカスしていることでしょう。彼の敏腕なイノベータとしての一面だけでなく、その顔を一枚はがすと、とても人間臭い、恫喝し、時には気弱になる顔も覗かせるのです。部下を卑劣なまでに追い立てる彼ですが、それと同時に彼に一目置き、彼の信念にとことん付き合う人には厳しい言葉と、同じくらいな優しい一面をも見せるのです。ジョブズとウォズニアックの関係などはまさにそう。経営方針でいがみ合っても、面白いアイディアや新しい技術のことになると、Apple創業時のガレージで議論し合った仲間のときの顔をお互いが見せる。通じ合うということとは何なのか、、まさにそれを象徴するいいシーンでした。 映画全体としては意欲的で面白い作品ではあるのですが、2013年版の作品より、ジョブズやAppleの歴史を知らない人にはチンプンカンプンな作品かなとも思います。発表会の内幕劇という構成も、やや後半少しダレ気味になるのも気になったところではあります。

  • 鑑賞日 2016/3/1

    おもろかったー。ジョブズがゲスでクソだけど天才でクソでクソで天才ということがよくわかった。恐ろしいほどの早口まくしたて会話劇が中心なので、気をぬくと置いていかれそうになるけどね。最後はちょいあざといかな。

  • 鑑賞日 2016/2/22

    心の自転車と父娘の絆

     「発表会の前になると皆、酔って本音を言うらしい」  ジョブズの皮肉まじりのつぶやきが象徴的だった。本番直前。土壇場の緊張感が自制心を奪う。ジョアンナ、スカリー、ウォズ、そしてクリスアン、成長するリサ…。むき出しの感情が暴走し、衝突を繰り返す。カリスマ、変人、そして父親。名監督ダニー・ボイルは、いくつものアプリケーションを同時に起動させ、3幕のドラマでジョブズの真実をスリリングに浮き彫りにした。  「コンピューターは人類の発明した道具の中で最も素晴らしい。心の自転車みたいなものだ」。ジョブズになりきったマイケル・ファスベンダーの多弁に舌を巻く。ジョアンナのケイト・ウィンスレットが醸し出すジョブズとの微妙な距離感も印象深い。  マッキントッシュに「ハロー」と言わせるため、ひそかにデモ機のメモリを増設した。ジョブズをアップル退社に追い込んだスカリーは、実は最後までジョブズを守ろうとしていた。ネクストキューブの革新的OSは実は未完成だった…。  内幕の驚きと衝撃に加え、不器用でいじらしいほど純粋な父と娘の絆の物語に見ごたえがあった。  9歳のリサの生活は、母の家庭内暴力のせいで荒れていた。ウォークマンで聞くジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」も「後悔する感じ」。学校に行かず、ひとりぼっちだった。「一緒に住みたい!」。父に思い切りしがみつくリサの姿に胸が詰まった。  1998年、iMac発表会。すれ違いはようやく終わる。「Lisa」。コンピューターの名前は、間違いなく娘のリサから名付けた。リサの大学授業料を援助しなかったのは、勝手に家を売ったクリスアンへの腹いせだった。14年前の認知騒動はジョブズ自身が現実歪曲フィールドに入りこんでいた…。本番直前の屋上で、誤解と怒りがひとつずつ消えていく。「500曲でも1000曲でも君のポケットに入れてやる」。娘への愛情がジョブズを新たな挑戦にかき立てた。

  • 鑑賞日 2016/3/9

    天才と家族

    エキセントリックな性格のアップルコンピュータの創業者スティーブ・ジョブズが、一人の少女を娘として認知するまでを描く。 物語は製品発表のプレゼンテーション前の緊張した時間の中で描かれる。取り上げたのは3つのプレゼンテーションだ。1つ目はMacintosh発表、次はアップル社を追われて設立したNEXT社の新型コンピュータの発表、最後がアップルに復帰した後のiMacの発表。この3つのプレゼンテーションの開始直前数十分の緊張の中で物語が進む。 最初のプレゼンテーションの直前、元恋人が少女を連れて現れ、ジョブズがその子を認知しないことをなじる。それでもジョブズは絶対に認知しないと告げる。その少女はどのプレゼンテーションの時にも現れる。最初は母親が認知を求め、次は学校の授業をサボって、最後は怒りをぶちまけに。 この物語ではイライラ、怒り、頑なな主張、かつてのことを根に持つ…。実際に面と向ったら嫌気が差しそうな言動で、エキセントリックな性格がこれでもかというほどに描かれるが、その中で、彼が認知しない娘を深く気にかけていること、養子として育った環境が彼を作り上げていることがわかってくる。 天才と称される男の言動に目を奪われがちだが、男が心に秘めた家族という物に対する思いをドラマにしている。

  • 鑑賞日 2016/2/22

    脚本の功績

    アシュトン・カッチャー版は観ていませんし、この人物についての本を読んだこともなく、彼が亡くなった直後の新聞記事などで読んだ程度しか、ジョブズとアップル社の確執について知識は持ち合わせていませんから、この映画がどこまでその確執を掘り下げているのか知りませんが、ジョブズと彼の娘を巡る父娘ものとして三幕劇に仕立てたところは、買いだと思います。 実在の人物、それも関係者の殆どが存命しているような人物を物語ると、どうしても“いいひと”の枠内に収めてしまう傾向はあって、この映画もそうした弊害を免れていませんが、“嫌な奴”としての側面に目を瞑っている訳ではない点が、まあ許容範囲であり、なるほどハリウッドが何度も映画にしたがる人物だとは思います。 3つの発表会当日に場面を絞るという構成は、アーロン・ソーキン脚本の功績なのでしょうが、なかなか秀逸なアイディアではあります。ダニー・ボイルという人は、トレインスポッティングの時は目新しいことをやりたがるだけの人かと思いましたが、最近は逆にオーソドックスな作りの人だと思っています。 思えばわたくしが最初に買ったPCはマッキントッシュでした。しかし、巧く使いこなせなかったのか、それともマシンの性能がわたくしに合っていなかったのか、数ヶ月で机上の飾り物と化し、結婚してからマイクロソフト系に買い換え、今は携帯も含めアップルとは無縁の生活を送っています。

  • 鑑賞日 2016/3/10

    大胆な構成。

    秀逸な三幕の舞台を見た感じ。人生を、重要な製品発表の場に絞り、仕事や家族との話も浮かび上がる構成が見事。 とは言え、この大胆な外科手術的な処置をすんなり観れたのも、一般的伝記映画の造りをしたアシュトン・カッチャー版を見ていたからと言えなくもない。ジョブズ初心者は製作年度順に二本セットで見るのがよいと思う。

  • 鑑賞日

    30年以上のマック・ユーザーだがジョブズについては何も知らなかった。不器用な女性関係、企業内の人間関係、科学者と企業家の対立などストーリーは巧みに作られている。その結果、興味深い人間像が浮び上がるが、それは共感、感銘を覚える魅力的な人物とはいささか違う。盟友の科学者が、ジョブズに向って「人間はバイナリーではない、人格と才能は両立できる」といった言葉を吐くが、それがこの映画のテーマを語り尽くしているようだ。前妻との離婚のいきさつは説明不足。

  • 鑑賞日

    ベタに少年時代や青年時代から描かず、ジョブズ的にもコンピュータ史的にもエポックな3つの発表会だけで時制を区切る構成に唸った。そのなかで、彼の切れ者ぶりと人格破綻者ぶり、出自、人間関係、家族……といった人となりをすべて観る者に伝えてしまう語り口にさらに唸った。〝シンク・ディファレント〟と大衆にけしかけて世界を変えた男が、自身の偏狭で歪んだ部分を少しだけ変えていく物語といったところ。ジョブズに扮したM・ファスベンダーは、枯れた高橋がなりにしか見えず。

  • 鑑賞日 2016/2/17

    一緒に仕事をしたら絶対に嫌いになるだろうな

    以前公開された同名タイトルの作品は、アップルの成功話とジョブズの挫折と再起を描いた伝記映画でしたが、この作品はアーロン・ソルキンの脚本をダニー・ボイルが監督していて、1984年のMacintosh、88年のNeXT Cube、98年のiMacという3回の製品発表会の舞台裏を描く、という三幕ものの舞台劇のような構成で、その中にヘンなところに異常にこだわり、その実現のためならば人を人とも思わない、という徹底した生き方を浮き彫りにして、元恋人との間に生まれた娘との関係も描かれて、その先鋭的な性格から、どうしても普通の父娘のように接しられない不器用さも浮き彫りになって、亡くなった後に固まっていった、偉大な革新的な天才、というイメージをもう一度見つめ直していこう、というような意図も感じられますね。確かにこれを観ていると、新しいものを創り出すセンスは抜群だけど、一緒に仕事をしたら絶対に嫌いになるだろうな、と思われて、その人間性を含めて、いろいろと面白かったですね。アップルを追い出されて、復帰した時に追い出したジョン・スカリーとの関係も、ホンマかいなと思うような裏話を描いていて興味津々でしたね。

  • 鑑賞日

    緻密に書きこまれた会話劇(字幕翻訳の苦労がしのばれる)で、俳優陣もみな力を発揮。プレゼン前の緊迫した時間に展開される緊迫したやり取りを見ているだけで昂揚する。しかし映画全体がずっと同じリズムなのはどうなのだろう。幕間(この映画はくっきりとした三幕構成だ)に休憩が欲しくなるし、時々挟まる「キメ画」はもう少し長く見ていたい。これではまるで、会話劇では退屈されるのではと無用な心配をして、闇雲に突っ走っているかのようだ。音楽と場面との連動の面白さは出色。

  • 鑑賞日 2016/2/28

    我が道を貫き通す

    1984年、アップル社の新製品発表会本番直前のドタバタをはじめ3度のプレゼン直前の模様が映し出される。 ひたすら怒涛の会話劇。それでも緊張感は途切れず、飽きさせもせず魅せてくれた( ´ ▽ ` )ちっとも感情移入できないスティーブ・ジョブズをマイケル・ファスベンダーはお見事に演じていた☆彡ジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)はプライベートには口を出したくないと言いながら、バリバリ関わってるし(๑≧౪≦)とっても人情家のお人です。それにしても、予告でジョアンナが妻だと勘違いしてました(^_^;)仕事の相棒だったとは(゚ロ゚) それにしても今回は左斜め後ろの人が最悪だった。杖をお持ちだったのだが、それを私の席の背に立てかけて、その先がこちら側に向いていたのだ。うわっと思ったが、座っても頭には当たらなかったので何も言わなかったけれど...最後の最後に倒れてきて、シートの間からぶつかった。流石に堪忍袋の緒が切れて、エンドロールを最後まで観ることができなかった。ほんとうに、少しは考えて!!(`・ω・´)(全く混んでいない状態でした)

  • 鑑賞日 2016/3/1

    青春の光と影

    つい先日、仕事をピボットで挫折したばかりのわたくしですが(笑)、 PCとの関わりは、それこそ1984頃のポートピア殺人事件辺りから。 ネカフェの前身的な所では、クリントン(夫)時代のホワイトハウスや、池田貴族氏の心霊写真サイトにアクセス等していました。 CUBE→iMac→iPhoneへと映画がPC歴史を描くように、 いつの間にかガラケーの私は時代に取り残された産物に。 それほど、この業界は目まぐるしい発展を遂げてきたのである。 素直になれないジョブスの性格はあまり好印象ではないが、 前のジョブス映画より、脚本も編集も、更にウィンスレットもいい。 ダニー・ボイル監督の畳み掛ける映画センスも、この業界の映画にマッチしている気がします。 (主題歌賞、助演女優賞候補)

  • 鑑賞日 2016/2/12

    デキるダメ人間。

    A・ソーキンっていう人はデキるダメ人間の脚本が本当に上手い。 「ソーシャル・ネットワーク」が好きな私は多数の共通点を見つけ ニヤついてしまった。まるで舞台劇のような臨場感と台詞の妙。 肝心な発表の場を排しそのバックヤードを三場面に分けて構成。 このたった三場面だけでS・ジョブズという男がまったくもぅ! な人間であったことがよーく分かる。彼自身が抱える両親への トラウマもかなり関係していると思われるが、まさか同じような 拒絶を息子も繰り返しちゃうんだなぁと血筋からなる運命を呪う。 副鼻腔炎のクリスアンはともかくリサは酷い扱いも気丈に耐える。 天才有名奇人の父と金を無心する母に挟まれて、よくぞ頑張って 生き抜いてきた勝気な娘だ。その娘を擁護するジョアンナの苦労 (この人がホントの功労者)を見かね、彼女が資料をぶちまけた時、 私も一緒に水ぶっかけてやろうか?と思った。何もプレゼン前に 問題起こさなくてもと思うが神経質な彼には何時何処で訴えても あまり関係なかったのかも。大胆で斬新な脚本プレイは好き好き がかな~り分かれそうな愚痴と罵声と怒号のオンパレードだけど、 天才の内面によく迫っていたと思う。ボイルのアイデアって凄い。 (しかし膨大な台詞量^^;エゴの鬩ぎ合いにずっとお尻がムズムズ)

  • 鑑賞日 2016/2/28

    興味深い映画やった。 似たような場面が3幕、繰り返されるようで、違う。 現実ではあり得ない、これこそがフィクションであることの強み。 良く出来てるなあと感心した。 14年の年月の積もりを演じ分けた俳優陣も凄い。 しかし、いかんせんパソコンには疎い私。 用語がさっぱり分からないし、ジョブズ自体のこともよく知らない。 乗り切れなかった面もあり、残念。 〈パンフレット〉★★☆ A4縦、カラー、28p、720円 東宝(株)映像事業部/発行、(株)東宝ステラ/編集、ダイアローグ/デザイン グラビア イントロダクション ストーリー キャラクター 年表&用語解説 インタビュー&紹介/マイケル・ファスベンダー、ダニー・ボイル監督、アーロン・ソーキン脚本 キャストコメント&紹介5名 キャスト紹介4名 プロダクションノート レビュー/立田敦子、小林真里、中川五郎 音楽リスト クルー紹介

  • 鑑賞日 2016/2/28

    80点

    さいっこうにカッコいい映画やったなと! すごく楽しめました!

  • 鑑賞日 2016/2/27

    見直したよ、ダニー

    ダニー・ボイルは「ザ・ビーチ」からは全く認めていなかったが、本作で見直した。バカじゃなかったんだね。製品発表会に絞り込み、父子、CEOとの対立で人間像を描き出した。脚本が面白いこともあるが、こういう設定にしたことに非凡さが表れた。

  • 鑑賞日 2016/2/20

    ケイトにオスカーを!

    いやはや、なんとも大胆な構成だ。 スティーブ・ジョブズの人生を生い立ちから死まで単純になぞるのではなく、3つの製品発表イベントの舞台裏を見せることで描くのだから、大胆不敵以外のなにものでもない。 1984年のMacintosh、1988年のNeXTCube、そして1998年のiMac、それぞれの発表会開始直前40分の出来事の中に、ジョブズという人間をぶち込み、放出させたアーロン・ソーキンの脚本は、野心的で刺激的で、何よりも感動的だ。 ダニー・ボイルの映画にしては、信じられないほど膨大なセリフで埋め尽くされた作品だが、そんな高いハードルに俳優達は見事に応えている。 ジョブズ役のマイケル・ファスベンダーはむろんのこと、もう一人の主人公と言ってもいいジョアンナ・ホフマンを演じたケイト・ウィンスレットが素晴らしい。 こういう演技にこそ賞を与えなければならない。 事実に縛られることなく、いや、縛られないからこそ、ジョブズという稀有な人間のその内面に迫ることができた映画だ。 これこそ、映画にしかできない手法であることを、アーロンもダニーも信じて疑っていないところがいい。

  • 鑑賞日 2016/2/27

    大胆な脚本構成で人間ジョブズに切り込む

    世界を変えた天才スティーブ・ジョブズを 「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイルと 「ソーシャル・ネットワーク」アーロン・ソーキンが組んで描く。 そうなるとただの伝記映画には終わらりません。 手放しの英雄賛美でも、逆に英雄のコキ降ろしでもない、 人間スティーブ・ジョブズを大胆な切り口で描いています。 Appleを追われるきっかけとなったMacintosh、 その後新会社で発表したNeXTCube、 再びAppleに招かれて発表するiMacと 舞台を3つの製品発表会の直前にだけに絞った大胆な構成。 ソーキンの脚本はソーシャル・ネットワークで見せたような 膨大な台詞による会話劇です。 ジョブズの人間性を形作った複雑な少年時代も、 ヘタな回想シーンを交えず会話だけで伝えまえす。 ジョブズの数々の功績や新製品誕生にまつわるエピソードも、 有名なプレゼンのシーンも全部カット。 Apple信者にはちょっと物足りないかも。 大事な発表会の直前に、毎回なぜか別れた恋人やその娘が現れて心をかき乱す、 などと言うことは実際にはありえないことで、 ここは脚本の構成の見事なところ。 さらにそこに、かつての盟友スティーブ・ウォズニアックや、 自らCEOに招き、そして自分を追放したジョン・スカリーが登場し 映画と言うよりも三幕ものの芝居として構成されています。 特に第三幕でのウォズニアックとのやり取りのシーンは圧巻です。 この構成は、ディケンズのクリスマス・キャロルに どこか似ていると思いました。 別にそっくりさんでもモノマネしているわけでもないのに 第三幕に登場する、黒のタートルネックにジーンズと言う 世界中の人にお馴染みのスタイルのマイケル・ファスベンダーは スティーブ・ジョブズ本人にしか見えません。 (ただし、お馴染みのこのスタイルはiPod発表の時からのスタイルで、 実際のiMac発表の時はスーツ姿です。) 簡単な説明だけで5歳のリサにMacintoshを操作させて 呪文のようなコマンドをひたすら打ち込むMS-DOS・PCに対して、 アイコンとマウスだけのインタフェースで操作する Macintoshの革新性を示してみせるシーンは痛快です。 iMacの発表会の直前にジョブズと部下のアンディの間に こんな会話が交わされます。 「Macintoshの発表会の時にはあなたに散々酷いことを言われた。 私はあなたが大嫌いだった」 「でもそのおかげで発表会は成功しただろう?礼には及ばないよ」 彼は協調性も周りへの気遣いもない、社会人としては破たんした人間ですが、 しかしジョブズのような人間がいなければ、 MacintoshもiMacもiPhoneも生まれなかった。 スティーブ・ジョブズと言う人間の功罪を端的に現した会話だと思います。 父からの愛を求める娘・リサに、 AppeのPC・Lisaが同じ名前なのは「それは偶然だ」と言ってしまう。 (もちろん、本当は娘の名前からつけてます。) 後に「なぜあの時そんなことを言ったのかわからない」と言う 人を愛する術を、人から愛される術を知らない不器用な父。 パパといっしょに暮らしたい、としがみつく娘を抱きしめることもできない。 そしてそんな父と娘に訪れるラストシーン。 まさかこの映画で最後にうるっと来るとは。

  • 鑑賞日 2016/2/26

    D・フィンチャーだったなら...

    題材となっているスティーブ・ジョブズの才気そのものを脚本を手掛けたア-ロン・ソーキンの際立った筆力が押さえ込んだみたいな、何だか倒錯的な印象も与える一編。浴びせかけるようなセリフの物量と計り尽くした構成の妙で主人公の特異なるオフィシャルな歩みとプライベートの側面を陰陽豊かに描き出す。同様にIT界の大物を扱った”ソーシャル・ネットワーク”より大胆で先鋭的な企み。当初はこの前作を監督したデヴィット・フィンチャーがこちらも手掛けるとの報知もあったが実現していたらどうだったろう。(代行したボニー・ドイルも近頃ベストな仕事ぶりなのだが。) 自ら認知を渋る娘とのエピソード(多分、フィクション)は映画のキモになっているが、ジョブズの実父との微妙なる関係を取り上げなかったのは概に衆知の事柄であったゆえか。

  • 鑑賞日 2016/2/23

    マシンガントーク

     アップル創業者、スティーブ・ジョブズ。  3つの製品発表会前様子を会話で描いた映画。  私の記憶では、スティーブ・ジョブズを描いた3本目の映画だったと思います。こんなに近くで3本も映画が作られるのか?いい意味でも悪い意味でもスティーブ・ジョブズという人がとても魅力的だからだろうと思う。  その証拠に、こうやって正規料金を払ってでも見たいと思う私がいるのだから。  過去2作と比べると、この映画では彼がつくった?3つの製品発表会前の状況や心境を主要人物との会話で浮き彫りにしているところ。  3つの製品とは、初代Mac、NEXTそして初代iMac。それぞれの時期は4〜5年、全体で10年ほどの期間(なのか?)。  その期間のジョブズの心境や彼を取り巻く環境の変化を会話だけで浮き彫りにしている手腕は見事だと感じた。  彼の右腕の広報?の女性、娘リサとその母親、スカリー、スティーブ・ウォズニアック、Macのプログラマーそれぞれが3つの製品発表会の前に必ず姿を現し激しいやりとりを交わす。それだけで、彼の偏屈さや会社の状況、製品の立ち位置や状況を明らかにしてゆく。  最初3つの製品発表会開始前の状況だけで何を表現するのかまったくイメージできなかっただけに面白いほど繋がっていて感心した。  それにしても発表会前のややこしい時にややこしい話をしないでもいいのにと思うのは、私だけ?もっと普段に解決しておこうよ、スティーズ。  奇しくも直近で「イミテーションゲーム」というアラン・チューリングという天才の映画をみた。こんなに近い時期に2人の天才の映画を見るなんて。  面白い共通点があった。天才は凡人と見えている世界が違うせいか、人を寄せ付けないところがある。物事がうまくいかなくなり、発表ふさがりになった時、少し心を開いてひととのつながりができた時から更なる発展が見えてきたりするところ。  天才といえども、多くの一人では何もできないものなんです。

  • 鑑賞日 2016/2/23

    三部構成にしてあえて発表会「前」にして会話劇にしまくった、という構造は面白い。でも、親子愛でまとめればなんでも許されると思うなよ。そこからそれ以上のなにか崇高なものは得られなかったし故人を貶めてなにか楽しいのかね。

  • 鑑賞日 2016/2/12

    人間スティーブ・ジョブズ

    アップルの創始者スティーブ・ジョブズの姿だけではなく、一人の男として、父親としてのスティーブ・ジョブズの姿も描かれている。 ストーリー構成は3つのMacの製作発表会見直前の彼らの姿を描く3部構成。 ジョブズは確固たる信念を持ち過ぎて、他人に不遜な態度を取り続ける。天才だから致し方のないことなのか?面倒なヤツだぜ・・・って思ってしまう。でも、そのこだわりがあってこそのMacでありアップルなんだろうなぁ。 ストーリー展開はトーク&トーク、まさに息つく間もないほど。 好きな人は好きな作品だろう。

  • 鑑賞日 2016/2/21

    辛辣に描かれた伝記映画

    これほど主人公が辛辣に描かれた伝記映画があっただろうか。「父親失格!」と元恋人に、「最低の人間!」と娘に、「プログラムも書けないくせに、偉そうに!」とスタッフに、口々に痛罵されるジョブズ。だが、それはすべて、彼が娘を認知しなかったり、成長した娘の学費の支払を拒否したり、仲間に敬意を払わなかったりしたことに起因している。稀代のイノベーターは狭量で傲岸不遜な独裁者だった。物語は、1984年、1988年、1998年のそれぞれの新商品発表会の直前を舞台にしている。アーロン・ソーキンによる脚本は恐るべき台詞量で、劇中ジョブズは多くの関係者や家族と議論・口論を繰り返す。そして監督ダニー・ボイルは、時系列を巧みに行き来して仲間や家族との葛藤や軋轢を描く。その中で、彼の欠落した人格の遠因とも思える出自に関わることもさりげなく仄めかす。終盤、娘との和解に至る会話で、自分の非を認めることなど滅多にないジョブズが「自分は出来損ないだ」と自嘲する場面が心に残る。歴史上、偉業を成した人物が人格的に大きな問題を抱えていたという例は数多あるが、コミュニケーション・ツールの寵児である彼が、皮肉にも周囲とのコミュニケーションに問題を抱えていた姿は、「ソーシャル・ネットワーク」におけるマーク・ザッカーバーグと二重写しに見える。

  • 鑑賞日 2016/2/14

    舞台劇

    スティーブ・ジョブズという人物を、3つのMacintosh新作発表会(の直前)に絞ってアプローチした作品。 3つとも構成は同じ。 発表会の直前に、マーケティング担当のジョアンナ、別れた恋人クリスアン、認知しない娘リサ。共同創業者であり親友のウォズニアック。開発者のひとりハーツフェルド。そしてCEOジョン・スカリーらが、ジョブズの前に現れ、言葉をぶつけ合う。 これを連続させることで、事態や関係の推移、ひいてはそれを招いたスティーブ・ジョブズという男のパーソナリティを浮かび上がらせる。 3幕の舞台劇をみているようで、たいへん面白かった。 ただ、Macintoshの歴史やその関係者についての知識がないと、正直“なんのこっちゃ”だと思う。 ま、そんな、観るなら知ってて当然でしょ的な傲慢さもMacintoshっぽいというかスティーブ・ジョブズっぽいか。

  • 鑑賞日 2016/2/17

    三つのプレゼンと一人のジョブズ

    偉業を成し遂げた人物の映画を作るのは非情に難しいことだと思う。映画よりも前にその人物の評価がある程度固まっているから。アップルの創始者スティーブ・ジョブズもそんな一人である。それでも彼の映画を作ってみたいと思わせるほど惹かれる人物なのだろう。  ダニー・ボイル監督が挑んだジョブズの描き方はちょっと変わっていた。彼の業績をなぞるだけなら、すでにドキュメンタリーもあるし、映画化されたものもある。彼がとった手法は、1984年のマッキントッシュ、1988年のネクスト・キューブ、1998年のアイ・マックのそれぞれの発表会の舞台裏を描くことでジョブズの人間性に迫るものであった。プレゼンそのものは見せない。さあこれからプレゼンだというところで終わってしまう。しかも、プレゼンそのものは成功だとしても前2者については売上は芳しくないものであった。単なるサクセス・ストーリーならアイ・マック以降のプレゼンを描いたことだろう。  また、これら三つのプレゼンに関わる人物を絞り込んで、かつ連続性を持たせ、オムニバス風ではあるがひとつのストーリーに仕立て上げている。仕事上の妻とも言うべきジョアンナ、認知されない娘リサ、アップルの創業に尽力しジョブズを追放したジョン・スカリー、創業時からの親友ウォズニアック、敢えてジョブズを悩ませ、あるいは耳の痛いことを言う人間との対峙を描くことでジョブズの人間性を浮き彫りにしようとしている。特にアップルⅡへの謝辞を執拗に求めるウォズニアックの要求を毎回はねつけるジョブズの姿にジョブズの信念めいたものを感じさせる。また、娘リサを成長に応じて3人の役者を起用したところから家族に対する彼の悲痛なスタンスが窺える。そして、どのエピソードにおいても信念を曲げることのない一人のジョブズが描かれている。  事を為す者は時として敢えて嫌われ者になろうとすることがある。あるいは嫌われることなど気にしない。ジョブズの場合は後者かもしれない。ただ、映画に描かれているようにそれなりの苦悩を抱えつつ。

  • 鑑賞日 2016/2/20

    スティーブ・ジョブズのアップル製品制作や、プレゼンの裏側を描いた物語ではなく、一父親としてのジョブズと娘との絆を描いたヒューマンドラマというべきか。 会話で物語が進められていく。 偉人、天才は小難しいのだなあとつくづく。

  • 鑑賞日 2016/2/19

    退屈な二時間

    伝記モノ。退屈な二時間だった。

  • 鑑賞日 2016/2/18

    三幕の舞台劇。

    1984年、1988年、1998年のそれぞれのジョブズの転機となる製品発表会直前の企業と私生活のしがらみに苦悩する姿を描いた作品。ファスベンダーとウィンスレットの演技の競演が見事であった。

  • 鑑賞日 2016/2/19

    M.ファスビンダーの演技が素晴らしい

    天才と狂気は紙一重をここでも実感、M.ファスビンダーの演技が素晴らしい。K.ウィンスレットもさすが。ダニー・ボイルらしいカットバックの多用が、ジョブズのキャラクターを上手く表現している。

  • 鑑賞日 2016/2/18

    凄い、脚本、

    何より、脚本が凄い!! 脚本はアーロン・ソーキンと云う人。 スティーブ・ジョブスの人生を新製品の発表会、三回で切り取る。 それも発表会直前、40分のドラマ。 三回で120分。 見事な構成。 そのどれもにスティーブ・ジョブスの人生が詰まっている。 スタートダッシュが凄い!! 始まった途端ドラマに巻き込まれる。 スティーブ・ジョブスは知ってるから良いよね、 ドラマ始めちゃうからね、的な展開である。 で、実にドラマチック。 アクション映画の如きセリフの映画である。 正に、セリフはアクション!! アーロン・ソーキンは劇作家出身なので、この映画に関しては演劇色が強い。 が、それが非常に上手くいっている。 まんま舞台化しても成功するだろう。 で、役者が巧い!! マイケル・ファスベンダーが巧い!! ケイト・ウィンスレットが巧い!! セス・ローゲンも巧い!! ハリウッド映画にありがちな本人に似せるためにビジュアルから入るではなく、その人間の本質にアプローチすると云う役の取り組み方に、私なんかは好感を持つ。 そう、似てりゃあ良いってもんじゃない。 要はその人間の本質を演じられるかだろう。 で、その本質に迫った、マイケル・ファスベンダーとケイト・ウィンスレットはアカデミー賞にノミネートされたに違いない。 舞台劇の如く演出したダニー・ボイルも賞賛に値する。 最早職人だね!! あ、褒め言葉です。 映画ファンはもとより、演劇ファンが観に行くといろいろと発見できるかも…。 あ、脚本家志望者はジャンル関係なく必見だからね!!

  • 鑑賞日 2016/2/16

    予備知識は必要

    最後まで,ずっとテンポのよい会話劇で進んでいくのは流石。周囲の支えがあるからこそ,ジョブズの身勝手な行動も許される。ジョアンナ役のケイト・ウィンスレットがすごく良い感じで絡んでいて好き。

  • 鑑賞日 2016/2/17

    作品紹介1(映画.com)より

    「スラムドッグ$ミリオネア」のオスカー監督ダニー・ボイルが、アップル社の共同設立者スティーブ・ジョブズの生き様を描いた伝記ドラマ。ジョブズ本人や家族、関係者へのインタビューを中心に執筆された伝記作家ウォルター・アイザックソンによるベストセラー「スティーブ・ジョブズ」をもとに、「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー脚色賞を受賞したアーロン・ソーキンが脚本を担当。1984年のMacintosh、88年のNeXT Cube、98年のiMacというジョブズの人生の中で最も波乱に満ちていた時期に行なわれた3つの新作発表会にスポットを当て、人々を魅了した伝説のプレゼンテーションの舞台裏を通し、信念を貫き通そうとする姿や、卓越したビジネスセンスを浮かび上がらせていく。さらに娘リサとの確執と和解といったエピソードも盛り込み、ジョブズの素顔を浮き彫りにする。「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスベンダーがジョブズを熱演し、共演にも「タイタニック」のケイト・ウィンスレット、「グリーン・ホーネット」のセス・ローゲンら豪華キャストが集結。 スティーブ・ジョブズ Steve Jobs 2015年/アメリカ 配給:東宝東和

  • 鑑賞日 2016/2/17

    観る人限定。

    観る人限定。 上映後のお客さんの感想で多く耳にしたのは、疲れた。わからない。です。えーと。はっきり言おう、だれにでもおすすめできる作品ではありません。というわたしもジョブズの映画つーことで、まあ、こういう天才の話ってなんだかんだと好きだしクレイジーぶりに?興味もあるので、なぜか話題でもあるようだしで鑑賞してみたのですが、正直最初は???これは何に向かって足早に動いているんにゃ???と謎でした。が!そんなこと考える間もなく、会話と動きとお得意のカメラワークに引き込まれてゆく…わけです。ワナニハマッタ…それでも!多少ジョブズのこととか、ホントに多少ですが、知ってたからわかるようなとこもありました。あと、これまでのアップル製品の経緯、とかね。ジョブズ知らない、アップル知らない、ダニー・ボイルだれそれ?の人は、たとえあいぽんを使っていても観ないほうがいいでせう。この時期の一般ウケとしてはキャロルに軍配。かな。

  • 鑑賞日 2016/2/16

    スティーヴ・ジョブズの伝記映画、なのだけど、彼の半生を描くものではなく、非常に限定された場面に特化した物語になっている。1984年のマッキントッシュ発表、アップル退社後の1988年、ネクストキューブ発表、そして1998年のiMac発表の40分前という3幕構成。彼の偉業を称えるのではなく、ジョブズという人がどういう人物だったのかを娘との関係やスティーヴ・ウォズニアックとの確執、ジョン・スカリーとの関係から多面的に描き出す。120分ほぼ会話のみで進行するのでちょっと油断するとついていけなくなるほどの情報量。ジョブズ役のマイケル・ファスベンダーとマーケティング担当ジョアンナ役のケイト・ウィンスレットは本当によく頑張っている。舞台でも成立するような会話劇なので映画としてはどうかという気もするが、テンポのあるカットと編集のおかげで緊張感が続く。 ただ、彼がどれだけ自己中心的でダメな父親かということにフォーカスしているので、この映画を見ただけではジョブズという人がどれだけの功績を遺した人物なのか、知らない人には伝わらないだろう。彼のことを知っているという前提で見れば興味深い作品ではあると思うが…。

  • 鑑賞日 2016/2/15

    ややこしい奴

     20年先を見ている視点は、さすがに天才肌といえるが、 彼自身のCPに対する技術力は、確かに?なところ。 とにかくわけのわからぬこだわりとへりくつの連続で、 しかも頑固一徹。あーめんどくさいやつ。 こんなやつを、しっかり裏で世話をしていた ケイト演じる彼女こそが、すばらしい。

  • 鑑賞日 2016/2/15

    世界はクズに熱狂する

    ジョブズの自分大好きエゴむきだし、上から目線の偏執クズっぷりを「認知の歪み」「愛されない恐怖の裏返しで自分に近い人間に向き合えない」の2点に集約、彼のキャリアの転機となった3つの発表会を3幕のお芝居のように仕立てたダニー・ボイルとアーロン・ソーキン、流石。 冒頭からMacには爆弾が出た状態。爆弾やサッドマックに震えた遠いとおい昔、お正月に「あけましておめでとう」が出て和んだ時代が甦ります。 億万長者のくせに娘のハーバードの学費も支払わないと言い放つようなクズ。作品では描かれないけど学費払わないと騒いでる時には再婚して2人目の妻に子どもが複数いてコレですから。 そんな男が、部下たちを支配し罵倒し泣かせてつくった製品に全世界がひれ伏している現代、いいんだろうかと恐怖すら覚えます。 認知を拒んで長い間ギクシャクする娘リサとの関係は比較的明確ですが ・友人=ウォズニアック ・保護者=スカリー ・仕事上の「妻」=ジョアンナ・ホフマン それぞれとの距離感もどこか疑似家族めいていて、それぞれが近すぎてジョブズに違った形で傷つけられる。それでもリサも含めそれぞれが「赦す」。人類史上に名を残す天才はこうして守られたのですね。 NeXTをつくったのは自分を放逐したスカリーとウォズニアックのアップルが沈んでジョブズに助けを求めてくるのを待つ時間稼ぎだったという解釈は新鮮でした。 改めてアップルは宗教だなと思います。私も信徒の端くれか。

  • 鑑賞日 2016/2/14

    アップル社とアラン・チューリング

    アップル社の共同創業者であるスティーブ・ジョブズの半生にスポットを当てたダニー・ボイル監督作品。3回の新製品の発表会にチャプターの役割を担わせ、本番直前のジョブズと彼の近しい関係者とが激しく意見交換する様子から人となりを浮かび上がらせていくという試みが斬新であった。 観て分かったことはジョブズが革新的な技術者ではなく、技術者を鼓舞しながら話術の巧みさで販路を拡大し巨大通信会社を牽引した”セールスマン”だったこと。低価格のPC普及に貢献したのは彼の友人であり、ジョブズ本人ではない。 娘をめぐる認知問題、妻との金銭トラブル、出生の秘密と実父の行方、それ以外にも問題が次々と頻出してメディアの格好の餌食になっていたことを改めて認識。 一度首になった会社に舞い戻り巨万の富を築いたというアメリカンドリーム、その事実の裏側にスポットを当てた作劇は大いに工夫の跡が見られた。 余談だが毒りんごを食べて自殺した近代コンピューターの祖とされるアラン・チューリングとアップルの社名が、何の関係も無いこともよくわかった。

  • 鑑賞日 2016/2/12

    ❶大量の台詞をまくし立てる。それに輪をかけるような緊張を強いる音楽。 観終って、どっと疲れが出た。 ➋それもそのはず。本作はスティーブ・ジョブズの普通の伝記映画ではなく、1984年、1988年、1998年の3回、ジョブズが行った発表会の直前のシーンだけで構成されているので、ジョブズと関係者のピリピリに張りつめた緊迫感が漂っているのだ。 ➌強烈な個性のリーダーシップと、目標達成のためには友情や信義を裏切っても已む無しとする非情さを併せ持ったカリスマ。それがスティーブ・ジョブズだ。 それ故、信奉者が多い一方、反対者も多い。 ❹世界を変える画期的な新製品を創造開発するには、妥協を許す温情主義ではなく、ジョブズのような妥協を切り捨てる非情さが必要なのだろう。 ❺2013年11月に公開された『スティーブ・ジョブズ/ Jobs(13米)』(監督・製作: ジョシュア・マイケル・スター、主演:アシュトン・カッチャー/4B○★★★★☆)は正統派の伝記映画で、本作の姉妹編と言える。 小生は2013年版の方が波長が合った。

  • 鑑賞日 2016/2/14

    スティーブ・ジョブズという人間像が浮かび上がる

    伝記映画は事実を羅列し、こんなに偉大な人物でした!とWikiを見てるのと変わらない作品に成りがちだが、3度の新製品発表会直前の時間・空間に絞り、彼と長年関係性がある人物を的確に配置することで、世間がイメージするジョブズから人間性を浮き彫りにした1作。 冒頭のアーサー・C・クラークの白黒インタビューから、誰もいない発表会会場の座席を俯瞰で撮り「赤」を強調。そこからざらついた画素で熱き1980年代~90年代を活写するダニー・ボイルの色彩感覚は見事。密室から屋上に移動する空間の使い方も計算しつくされている。 本作で最もグッとくるのは、やはり父親と娘の物語に焦点を絞った作りになっている点。ジョブズは人間的にクズだとは思うが、屋上の場面から最後のスピーチに向かう場面は否応なく感動させる。万雷の拍手と無数のフラッシュの中、本人がこだわっていた「完全なる真っ暗闇」からジョブズという像がまさに浮かび上がるラストカットは鳥肌もの。

  • 鑑賞日 2016/2/14

    ジョブズって面倒くさい。けど、面白い。

    この映画以前にジョブズの伝記も読んだし、2013年の映画、あるいはテレビ映画の『バトル・オブ・シリコンバレー』も見てるので、ジョブズのキャラクターや足跡については、それなりに知ってた。なので、この映画の中で描かれることはだいたい知ってる。 ただ、切り口が面白くて、この映画では徹底的にジョブズのパーソナリティが主題として描かれる。 父親であったり、友人であったり、あるいはアーティストであったり、様々なジョブズの表情を観ることができるが、そのどれもがことごとく面倒くさい。 ターニングポイントとなった3つのプレゼンテーションの直前のドタバタが実際、この映画でどの程度、史実に沿って描かれているのかは不明だけど、彼の伝記などを読む限り、こういうことがあったとしても、そんなに驚かない。 余談ながら、彼の伝記の中で一番好きな場面は、iMacの発表直前にCD-ROMドライブがスロット式ではなく、トレー式になっているのが気に入らなくて、泣きながら抗議するところなんだけど、この場面が今回の映画に入ってないのは、本当に残念。 それはともかくとして、2時間の上映時間中、ほぼジョブズと誰かの会話だけで進行する映画で、画的に派手な場面があるわけでもないのに、まったく退屈を感じることがなく、あっという間に映画が終わった印象。 ジョアンナ、ハーツフェルド、スカリー、ウォズ、クリスアン、リサらとジョブズが劇中で、3回、対話を繰り返すことになるけど、それぞれの関係性の変化、ジョブズの内面的な変化が、自然に描かれていて、最終的にはエンドロールを聴きながら、涙が流れた。この辺はダニー・ボイルとアーロン・ソーキン(『ソーシャル・ネットワーク』『マネーボール』もかなり好きな映画)の手腕だろう。 ぶっちゃけ、そこまで期待してなかったんだけど、これは予想以上に面白かった。ただ、ジョブズに似てるかどうかって話になると、今回のマイケル・ファスベンダーが一番似てないと思う。

  • 鑑賞日 2016/2/14

    ジョブズのことは゛プレゼンの上手い人¨くらいな認識でファスベンダー目当てで観賞。家族関係は興味深かったものの、ほとんど口論のシーンなので少しうとうと…。エンドロールのフォントにニヤリ。

  • 鑑賞日 2016/2/13

    アーロン・ソーキンの映画

    1984年Macintosh、1988年NEXT、1998年iMacの発表という熱狂を生み出したプレゼンテーションのそれぞれの波乱だらけの舞台裏の人間模様だけを描くことでスティーブ・ジョブズの天才性、ワンマンぶり、内面に迫ろうという3幕劇のような脚本構成(ドラマ「ニュース・ルーム」のアーロン・ソーキンだけにセリフは膨大)の面白さが出色の一作。有名なビジネス・パートナーよりも、それぞれ5歳、9歳、19歳という微妙な年齢だった(認知していなかった)娘との関係をドラマの中心に据えた狙いが本作の成功要因だと思う。ビジネス的には必ずしも彼自身が満足していない時期のようなので、いまひとつその偉業が本作だけでは解りにくい感はある。

  • 鑑賞日 2016/2/13

    周りを不幸にさせる発明人の性

    狂気ともいえるスティーブ・ジョブズのこだわりに振り回される周囲。世界の人々の生活様式を大きく変えた風雲児スティーブ・ジョブズの存在は、神々しく伝説的であるが、実際は、この映画のように幼稚で独善的でワンマンであったのだろう。過去に感謝せず、自分の感覚だけで未来にしか目を向けない天才。周りを不幸にさせるのは、発明人の性なのか? 本作は、スティーブ・ジョブズが亡くなってから4作目の映画。1988年のMacintosh、NeXT Cube、1998年のiMacの発表会の直前のスティーブ・ジョブズと関連したスタッフ、旧友、家族、そして娘との確執と離反を中心に描き出している。そこには、素晴らしい成功と完膚なきまでの失敗と屈辱的な待遇の歴史があった。 多くの人を苦しめながらも偉大な業績を上げた人物として、やはり傑出していたことを改めて思い知らされる。最後の娘とのシーン、父親を許せない娘が胸にぶら下げている大きな(ブロック煉瓦のような)ウォークマン?を指して「何千曲、何万曲が入るプレイヤ−を作ってあげる」と語るシーンに、その真骨頂を見た思いがした。

  • 鑑賞日 2016/2/13

    最初に言っておくと、Apple社やスティーブ・ジョブズに対して多少の知識がないとよくわからない2時間になってしまうだろう。というのも、この作品はジョブズの伝記映画ではないからだ。ジョブズにとって大切な3つのプレゼンの開始30分前に注目してジョブズや周囲の人間関係を掘り下げていくといった手法だ。だから三幕構成で、肝心のプレゼンは見る事ができない。しかしこの映画がつまらないかというと、その逆で怒涛のように繰り広げられる会話劇の節々にAppleの置かれている状況やジョブズの人間性、果ては今後生まれてくる誰もが知っているあの商品達の影が見え隠れする。無駄を徹底的に省き、観ているものに委ねてくる辺りはApple製品に似ている。 脚本の巧妙さと、ハイテンポで畳み掛けるダニーボイル監督手腕が光る作品だ。

  • 鑑賞日 2016/2/12

     これは、「スラムドック$ミリオネア」のダニー・ボイルが、アップル社の創設者、スティーブ・ジョブスを描く映画です。  スティーブ・ジョブスについては、逝去から間もない2013年にジョシュア・マイケル・スターンによる同題の伝記映画(ただし、原題は「jobs」)が作られていますが、さすがはダニー・ボイル、この映画を伝記映画としては作りませんでした。  1984年、Macintosh発表会の40分前舞台裏から唐突に物語は始まる。  マシントラブルに激怒するジョブス、マーケティング担当のジョアンナがプレゼン内容の見直しを提言するがジョブスは聞かない。  そこにジョブスの元恋人のクリスアンが、娘のリサを連れてやってくる。認知を拒むジョブスに抗議に来たのだ。  更に、ウォズニアックが「プレゼンで『Apple II』チームへの謝辞を」と依頼するが、これを撥ね付ける。  やがて、CEOのジョン・スカリーに励まされ、ジョブスは舞台へと出て行く――  映画は、3つのパートに分かており、1984年の「Macintosh」の発表会、1988年の「Next」の発表会、1998年の「iMac」の発表会の、それぞれ開場直前の舞台裏を描いています。  確かに、スティーブ・ジョブスと言えば、あのインパクトの強い新製品発表会のプレゼンが印象に残っている人も多いでしょう。  そこで、そのプレゼンに着目し(しかも、そのプレゼン自体は描かず)、そこにジョブズその人の人生を浮かび上がらせると言う、この構成は、さすがダニー・ボイルと言う所。  登場人物の説明や、それまでの経緯もばっさりカット、「判らないのは予習して来ないヤツが悪い」と言う割り切りと、判っている人には不必要な説明は無駄とするのも、如何にもジョブスを描いた映画らしいでしょう。  2013年の映画は、正直ダメだと思いましたが、こちらの映画は、スティーブ・ジョブスと言う希代の人物の、その一面を確かに捉えた見事なものと言えるのではないでしょうか。  3つのパートで、それぞれカメラを変えるなど、時代性の再現にも気を配っていますし、3つのプレゼンを繋ぐ辺りも手際よくこなしています。  また、プレゼン直前の慌ただしい時だけに、誰もが時間に追われてテンションが上がっており、興奮して早口で喋りまくる。  こんな脚本を書いたのは誰かと思えば……「ソーシャル・ネットワーク」のアーロン・ソーキンか、なるほど。  その情報量の多さと、ハイテンションで突っ走る一本調子ぶりには、さすがに疲れました。    ジョブスを演じるのは、マイケル・ファスベンダーで、正直、あまりジョブスには似ていません――その点では、2013年の映画で演じたアシュトン・カッチャーの方が上手く再現していましたが。  ただ、その異才とカリスマ性を具現化して見せているのはさすが、と言う所でしょうか。  (発表会スライドの写真に、ファスベンダーが「イミテーション・ゲーム」で演じたアラン・チューリングが出て来て「顔を知らない、外せ」とか言うのに苦笑)  娘のリサへの想いが貫かれているのも、この映画のいい所です。  5歳のリサがMacintoshで初めて描いた絵を大事にとっておいた、と言うジョブスにはほろりと来ますし、「iMac」発表会直前、怒るリサをなだめようとして、彼女が下げていた(恐らく母親に買って貰った)ウォークマンを指さし、  「そんなレンガみたいなものを下げるな。音楽をポケットに入れて持ち歩けるようにしてやろう。500曲でも、1000曲でも」  と、言うのにジョブスの意外な親バカっぷりが出ていて、よかったな、と。  (まぁ、時代を変えた「iPod」の発案がそんな所から?と言う異論も出そうですが)  Macintosh、iMac、iPodと言う画期的な新製品と、プレゼンと言う、ジョブスが最もその存在を印象づけた瞬間を通して、スティーブ・ジョブスを描くその映画。  最後は、ジョブスもまた人の子であり、親であったと言う結論に至る、最後には心温まる映画でした。

  • 鑑賞日 2016/2/12

    プレゼンの天才

    #0136 MOVIXさいたま「スティーブ・ジョブス」。マイケル・ファズベンダー主演、ダニー・ボイル監督によるアップルコンピュータ創業者の2度目の伝記映画。Macintosh、NEXT CUBE、iMacの3つの発表会に焦点を絞り、かつての盟友や認知を拒んだ娘との関係を描いている。

  • 鑑賞日 2016/2/12

    2013年にも伝記映画作ったのに、また作り直すの? タイトルは『インクレディブル・ジョブズ』? それとも『アメイジング・ジョブズ』? とか思ってた僕がバカでした。 前作(といっても原題は『Jobs』)とは全く違う観せ方で、「スティーブ・ジョブズ」という人物を観せてくれます。 前のはウォズとのアップルコンピュータ創業からiPod発表あたりまでを物語化したもの。 今作は、84年、88年、98年にジョブズが行った製品発表会の本番直前40分を映画にしたもの。 脚本は『ソーシャルネットワーク』のアーロン・ソーキンで、役者がみんなまー喋る喋る喋りまくる(笑) だけどそれが最大の魅力。会話で観せる122分! パンフによると、3幕、時代が移るごとに撮影用のカメラを変えたりしたみたい。 長回しとかの演出含めてもっかい観直したい!1回目はただただ会話劇で魅せられてしまったから! ただ、ジョブズはどうしても若かりしマグニートーに見えちゃう(笑) そっくりジョブズを見たい人は前作をどうぞ。 今作は、ジョブズの人生の一部を元にした良質なフィクション作品です。 「この映画は、写真ではなく絵画なんだ。」アーロン・ソーキン

  • 鑑賞日

    切り口は斬新だが、ジョブズに詳しくない人には難しい作品

    かなり難しい作品です。つい3年前にも映画化している題材だけに、この短期間での再映画化ということで、マッキントッシュ、キューブ、iMac の3つの製品の発表会前のそれぞれ40分ずつを切り取ってつなぐという斬新な構成は評価するものの、少なくとも「スティーブ・ジョブズ」という名前だけは知っているくらいの人が見たら、置いていかれる感は半端ないと思います。 それぞれの製品の発表会直前に、娘と前妻、スティーブ・ウォズニアック、ジョン・スカリーが順番にやってきてはジョブズと文字通り言い争いをする。その製品を開発している間に起こったであろう、家庭(別居中ではあるが)内でのもめごと、開発中のトラブル、アップル役員内での内輪揉めについてだ。発表会直前に、かなり無理無理に、その前数年間の出来事をケンカ腰の口論だけで説明していく演劇的な手法なのだ。だから、少なくとも「ウォズニアック」が誰なのか、「ジョン・スカリー」が誰なのかわからない人には、この作品は楽しめないだろう。なぜジョブズと口論しているのか、わからないからだ。アカデミー主演男優賞ノミネートのマイケル・ファスベンダーは変人ジョブズを確かに熱演しているが、それでも好かれた天才的な部分が描かれていないため、変人のところだけが強調されてしまっている気がします。 私はジョブズの自伝もアシュトン・カッチャー版の映画も見た上で本作を見ているので、本作で語られていない部分を補完しながら見れましたが、これから本作を見る方でジョブズに詳しくない方は、少なくともアシュトン・カッチャー版をDVDなどで見てから本作を見ることをお勧めします。

  • 鑑賞日 2016/1/29

    舞台裏

    スティーブ・ジョブズの人生を、時代の異なる、三つの製品発表のプレゼンテーション直前のドラマを通して描く。ジョブズについての映画は、ドキュメンタリーを含めて既に複数あるので、新しい見せ方を工夫したのであろう。 しかし、時代は変われど、同じドラマを繰り返し見せらている気分になる。なにせ社運を賭けたプレゼンテーションの直前なので、ジョブズもスタッフも神経が高ぶっていて、常に早口でまくしたてている。この機会を狙って、元彼女や元の仲間がやってきては口論になる。元彼女は金を無心し、元仲間はプレゼンテーションの中に謝辞を入れろと要求する。この謝辞を求める気持ちがよくわからない。世界が注目するプレゼンテーションで名前を語られることが、そんなに重要なことなのか。たとえ手柄を横取りされたのだとしても、謝辞だけで、報われた気持ちになるのだろうか。 いずれにせよ、ジョブズは自分にとって必要ではないと思った人間に恨まれることなど、気にもしない。自我が強く、傲慢で、高圧的で、嫌な人間に見える。しかし、世界中が彼の偉業を知っているから、どんなに嫌な人物であろうと、イノベーターとはこういうものなのだと、好意的に見ることが出来るだろう。実際に彼の才能が多くの人を惹きつけ、彼を支えたのだから。 ジョブズと娘との関係や、仕事上の女房ともいえる女性ジョアンナの存在、またジョブズの実の親について、ジョブズをアップルから追い出したと言われている、ジョン・スカリーと会話する場面に、天才と呼ばれるジョブズの人間味を垣間見られる。ジョアンナを演じたケイト・ウィンスレットが、相変わらず巧い。 常にプレゼンテーションをする会場の舞台裏を描いているので、背景があまり変化せず、舞台劇のようである。ジョブズという人物は、やはり興味深い存在だ。しかし、高いテンションで口論する場面ばかりが続くので、観ていてとてもストレスを感じてしまい、くたくたに疲れた。