PROGRAM

放送作品情報

ミネソタ無頼

MINNESOTA CLAY 1964年 イタリア フランス スペイン / 92分 西部劇

暗闇で敵を撃つ──マカロニ・ウエスタンの鬼才セルジオ・コルブッチ監督が放つ西部劇版『座頭市』
放送日時
2018年11月04日(日) 10:00 - 12:00
2018年11月07日(水) 11:00 - 13:00
2018年11月12日(月) 06:30 - 08:30
解説

マカロニ・ウエスタン界で“もう一人のセルジオ”の異名を持つセルジオ・コルブッチ監督の初期作で、後年の作品よりも爽やかな娯楽テイストが顕著。目の見えないハンデを埋めるため暗闇へ敵を誘う戦法が個性的。

ストーリー

恋人殺しの濡れ衣で20年間も服役させられていた伝説の早撃ち男ミネソタ・クレイは、看守から銃を奪って脱獄する。無実を証明するため故郷の町メサに向かうが、町は元仲間の保安官フォックスによって牛耳られ、さらにメキシコの山賊一派と抗争を繰り広げていた。やがてクレイは、恋人を殺し自分に罪を着せたのがフォックスの仕業だと知る。そんな中、恋人との間に生まれたナンシーと再会するが、眼病が悪化し盲目になってしまう。

出演

キャメロン・ミッチェル
ジョルジュ・リヴィエール
エセル・ロホ
ダイアナ・マーティン
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2018/1/26

    渋い中年ヒーロー

    主人公は中年と言って良い年齢のミネソタ=クレイ。失明寸前。 濡れ衣を晴らすための脱走。ニューメキシコ。 「荒野の用心棒」と同じ製作年度を考えると違った毛色のウェスタン。 娯楽作らしく軽くはあるが重厚さがありシーン毎の作り込みがしっかりしている。 一色違ったマカロニウェスタンの佳作。

  • 鑑賞日 2017/3/20

    オーソドックスなコルブッチ

     マカロニ・ウエスタンの巨匠、セルジオ・コルブッチ初期の作品です。「続・荒野の用心棒」でブレイクしてからはどんどんとダークになっていきますが、本作は正統はアメリカ製西部劇と後に発揮されるコルブッチ風マカロニ・ウエスタンの要素を併せ持った貴重な作品です。 えん罪を晴らそうとする主人公、町を脅かす二大勢力の抗争などマカロニ・ウエスタンの定番設定とともに娘を思う老ガンマンのやせがまん、真実を明かさず去って行く姿など人情的な描かれ方もしていて、ちょっと深みのある作品になっています。

  • 鑑賞日

    渋い!

    主人公のミネソタ・クレイ(キャメロン・ミッチェル)は失明寸前の熟年早撃ちガンマンで、公開時にはマカロニ版「座頭市」と言われたそうです。初めのうちは、クレイは座頭市のような完全な盲目ではなく、何度も視界がぼやけているうちに、火事の煙で一時的に盲目になってしまうので、座頭市と言うよりは『誇り高き男』(56)のロバート・ライアンに近いのですが、クライマックスの完全な盲目状態での決闘では、ミネソタ・クレイの風貌や動きは、「座頭市」の勝新太郎の影響を大きく受けているように見えました! 演じるキャメロン・ミッチェルは私は全然知らなかった俳優さんですが、50歳くらいの渋いおじさんで、胸に大きな復讐心を抱えているにも関わらず、沈着で迷いや恐怖のない、男っぽい熟年ガンマンを骨太に演じています。 無実のミネソタ・クレイを陥れて罪を着せた敵役フォックスを演じるのは、フランスのホラー俳優ジョルジュ・リヴィエール。怪演ではないのに存在感のある俳優さんです! 知らない俳優さんばっかりだなぁ…、と思っていたら、いました!お馴染みの顔フェルナンド・サンチョが!やっぱりメキシコ人の山賊団の首領オルチス役で、フォックスと町の勢力を二分する悪党として登場します。 無実の罪で“死の監獄""と呼ばれるドラナー刑務所に18年間も投獄されていたミネソタ・クレイ(キャメロン・ミッチェル)は、唯一自分の無罪を証明することができる昔の仲間フォックス(ジョルジュ・リベール)を探すために脱獄する。 生れ故郷のメサの町にたどり着き、フォックスに再会したクレイは、そのフォックスこそが自分に罪を着せた張本人だと知る。今ではフォックスは保安官になり、町の人々から用心棒代を搾取していた。メサの町は、悪辣保安官フォックス一味と、山賊団オルチスの勢力が拮抗する地獄の町になっていたのだ。 クレイは、フォックス一味の騒ぎに巻き込まれて馬車が暴走してしまったナンシー(ダイアナ・マーティン)という美しい娘を助け、その手首のブレスレットから、彼女が自分の娘だと知る。妻エリザベスの亡きあと、昔の親友のジョナサン(アントニオ・カザス)がナンシーを育ててくれていたのだ。 敵対するフォックスとオルチスは、凄腕ガンマンのクレイを自分の味方につけようとするが、クレイの考えることは、ナンシーを守ることとフォックスへの復讐だけだった。オルチスの情婦エステラ(エセル・ロホ)が、フォックスとオルチス、そしてクレイの三者の間で暗躍し、物語を撹乱します! クライマックスは完全に目が見えなくなったクレイとフォックス一味の闇夜の対決。物音だけを頼りにフォックス一味を1人1人倒していくクレイ。音楽もなしで緊迫感に満ちたシーンです。 そしてクレイとフォックスの最後の決戦。フォックスは冥土の土産に、クレイに衝撃の真実を告げる。フォックスはクレイの妻エリザベスを愛していたが、エリザベスはクレイが投獄された後も彼を愛し続け、自分のものにならなかった、それが許せなくてエリザベスを殺した、と… これまでにアメリカや日本で公開され、テレビ放映されたバージョンは、この決闘の結末のところでエンドマークが出るそうですが、私が見たDVDはオリジナルのイタリア版バージョンで、粋な後日談がついたハッピーエンドでした DVDのプロダクションノートに、マカロニ・ウェスタンにおける時代劇の影響についてのコラム(清藤雄二)が載っていて、(「用心棒」から「荒野の用心棒」が生まれたように、という前置きの後)本作への『座頭市』の影響の他、『新書・忍びの者』(66池広一夫監督)と『新・夕陽のガンマン』(67)の類似性、『座頭市海を渡る』(66池広一夫監督)と『復讐のガンマン』(67)の類似シーンなどが紹介されていました。 骨太で面白い作品です ぜひご覧ください