PROGRAM

放送作品情報

暁の用心棒

UN DOLLARO TRA I DENTI 1966年 イタリア / 87分 西部劇

ショットガンとマシンガンの銃撃戦が壮絶!トニー・アンソニー主演“よそ者”シリーズの原点
放送日時
2020年02月16日(日) 10:00 - 11:45
2020年02月19日(水) 10:30 - 12:30
解説

本作の孤高のガンマン“よそ者”が初主演にしてトニー・アンソニー最大の当たり役となり、その後も同名の役でシリーズ化。ショットガンを持つ“よそ者”とマシンガンを武器とする山賊との銃撃戦は迫力満点。

ストーリー

アメリカとの国境に近いメキシコの村に、一人の“よそ者”が現れる。男は酒場の2階に陣取って、盗賊団がメキシコ軍を襲って軍服を奪う現場をずっと眺める。実はアメリカ騎兵隊からメキシコ軍に金貨が引き渡される予定で、盗賊団は兵士になりすまして金貨の横取りを企んでいたのだった。そこへ“よそ者”が騎兵隊の大尉だと偽って盗賊団の首領アギラに接触し、分け前を得ることを条件に協力を持ちかける。

出演

トニー・アンソニー
フランク・ウォルフ
ジア・サンドリ
ヨランダ・モディオ
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2019/8/7

    粗製乱造

    タイトルに”用心棒”とあるがこの主人公は誰の用心棒にもなっていない。ご存じ黒澤明の「用心棒」の話を所々なぞっているだけ。桑畑三十郎ほど機転も利かないし悪党は人の好さそうなメキシカンなので緊迫感は乏しい。アメリカがメキシコに支払う援助金を横取りした悪党どもの内輪もめ。マカロニ・ウエスタン名物の残酷描写といかした音楽も中途半端。モリコーネの音楽センスをあらためて見直すことになる。「荒野の用心棒」の世界的大ヒットに乗っかった一遍。類似品には十分注意しよう。

  • 鑑賞日 2019/2/6

    戦い続ける外連味のないマカロニ

    久しぶりのマカロニウエスタン。題名に用心棒が入るのもお約束です。原題は、「One Dollar in the Teeth」。これは途中の象徴的なカットを題名に持ってきたものですが、ストーリーを素直に表すものでもないので、「暁の用心棒」でもなんでもOKというところでしょう。ストーリーは極めて簡単なもので、風来坊の「よそ者」が国境の街で悪党たちとつるみ、金貨を奪取。当然のごとく仲間割れで、金貨を巡って争いになり、そこに町の一般人の女性が人質に取られて、女と金をいかに奪い返すかという物語でした。 シンプルな展開で、バッタバッタと人が斃れるところも定番であり、ある意味無駄のない話です。マカロニウエスタンでも、途中で町のお偉方が複雑に絡んだりするのですがそれも一切なく、ひたすらバトルの応酬です。そういう意味では息も抜けず、集中して見てしまいました。 主役のトニー・アンソニーはじめ、あまり知らない人ばかりですが、アギラ役のフランク・ウォルフが、この中では比較的有名作品に出ていますね。集中して見てこなかったので、このあたりの役者さんは、どんな役で出ていたのか覚えておりません。しかし、久々にマカロニを見て楽しかったので、これからも機会を逃さないぞと思った次第でした。やはりマカロニには、有無を言わせない楽しさがありますので。

  • 鑑賞日 2019/2/7

    悪役主導

     名無しの主人公(トニー・アンソニー)は別に用心棒というわけではなく、盗人たちから金貨を奪う賞金稼ぎ風な風来坊。でも邦題に用心棒とつけたくなるのもわかる。マカロニ・ウエスタンのお決まりのフレーズでもあるけど、この主人公、悪党どもに徹底的に痛めつけられる。しつこいくらいのリンチを受けてボロボロにされる。そこからのリベンジが映画の見どころで、これは黒澤の「用心棒」の型なのだから。でもあの時の三船ほどボロ切れになってはおらず、まだまだやられ方が甘い。  冒頭からバイオレンスと銃撃の連続であっていささか単調。マカロニ特有のコメディスレスレな演出(トロッコの利用、マッチの火で浮かぶ顔などなど)でアクセントをつけようとしているがメリハリに欠ける。  主人公は名無しなのに悪党のボスにはアギラという名前がある。しかも再三手下に「正義の人、アギラ」と呼ばせている。そのせいかどうかわからぬが、ヒーローよりも悪役の方の印象が強い。トニー・アンソニーという役者の個性が薄く、どこかのっぺりとした印象なので余計に悪役が引き立つのかもしれない。

  • 鑑賞日 2019/2/5

    マカロニウエスタン

    当時、イタリア製西部劇はどれほど制作されたんだろう。ストーリーが似たようなものになり、過激な演出を追及して、やがて飽きられていく。この作品にもそういったシーンが見られる。しかし、タイトルを考える日本の配給会社も大変だったろうなあ。

  • 鑑賞日 2016/9/1

    なんでヒットしたのか判らない

    マカロニウェスタン傑作映画DVDコレクションで観た。 主役のトニー・アンソニーがタレ目でタフそうに見えない。魅力不足の役者じゃ気合が入らない。 悪党どもが主人公をボコボコにやっつけるところや、主人公が悪党のボスの情婦で賞金首がかかっている女の頭を床に打ち付けて殺すバイオレンスは、マカロニらしい。 狭い室内の暗闇で銃の閃光で銃撃戦を描写するところや、ラストの決闘で歩数を確認して相手をやっつけるなどの工夫は良い。 でも全体的にあまり締まりがない演出で短い尺数なのにだらけた感じ。音楽も単調でメリハリなし。 面白くない映画だったが、これが大ヒット。おかげで続編が2本作られた。その内の一本は日本が舞台だという。 これはDVDになったことがないので、今回のこのコレクションでDVD化したらいい。こういうものは初DVD化も目玉になるんだし。本作の出来からいうとこの日本が舞台の作品も期待はできないが、まあ珍作だろうし。

  • 鑑賞日

    ジリジリした肉迫感

    これは暗いです! じりじりと忍び足で進むような物語。でも、これぞマカロニ!と支持する熱心なファンも多いそうです。待望の世界初ソフト化!とDVDの解説に書いてありました。見どころも多い作品です。 主演のトニー・アンソニーはマカロニスターにしてはカッコよくなくて(スミマセン)胡散臭い感じ。何を考えているのかわからない飄々とした風体です。役どころは“よそ者”と呼ばれる凄腕ガンマン。 アメリカとの国境に近いメキシコのゴーストタウンは、悪党アギラ(フランク・ウォルフ)と手下たちのアジトになっていた。そこに“よそ者”がやってくる。両者ともに、近々運搬される予定の、アメリカ政府がメキシコ政府に貸与する金貨を横取りしようと計画していた。よそ者は分け前として金貨の半分を貰う約束でアギラに協力し、金貨の強奪に成功する。 ところがアギラは約束の分け前を渡すどころか、よそ者を殺そうとする。よそ者は隙を見て金貨を奪って逃げる! ここから激しい金貨の強奪戦が始まるのですが、ほとんどはゴーストタウンのアジトと、ちょっと離れたところにあるアギラの隠れ家が舞台で、室内の撮影も多く、移動スケールとしてはかなり小さな作品です。主役の“よそ者”は無口で地味だし、悪党も、普通マカロニの悪党は悪党なりの豪快さとかがあるものですが、この作品のアギラたちはホントに性根の悪い陰湿な悪党で、一味の中にサディスティックな賞金首の女までいます。よそ者を捕まえると、彼らは寄ってたかってよそ者1人をいたぶります!(文字通りに) いたぶられるよそ者は惨めな感じですが、しかしそこから這い上がる底知れぬバイタリティがあります!終盤は、よそ者がアギトの手下たちを1人1人待ち伏せして血祭りに上げていく。このあたりから作品としてはグッと面白くなってきます ラストはよそ者とアギラの一騎打ち。機関銃をぶっ放すアギラと、トロッコに隠れて散弾銃をお見舞いするよそ者!トロッコの線路が真ん中にヒョロヒョロと通ったゴーストタウンのセット(?)は素晴らしいです!最後のオチの付け方も痛快。暗かった音楽もだんだん明るくなってきていい感じです。 また、暗い室内で、数個の拳銃が乱れ撃ちする光だけで撮ったショットや、暗闇の中を金庫にたどりついたよそ者を、アギラがマッチを擦って照らし、次に手下たちが1人ずつマッチを擦って行って、マッチの光だけで悪党が勢ぞろいするシーンなど、撮影の妙が随所で見られます。撮影のマルチェロ・マシオッキはトリーノ・デリ・コリの撮影助手を務めていたそうです。 ヴァンス・ルイス監督はフェリーニのドキュメンタリー映画『街の恋』やアントニオーニの『さすらい』『女ともだち』で助監督を務め、巨匠たちのもとで腕を磨き、そして、一本立ちしてからはドキュメンタリー映画を手掛けていたそうですが、本作のガンファイト・シーンは娯楽的なキレよりも、ガンマンたちの呼吸の音まで聞こえてきそうなジリジリした肉迫感があって、ドキュメンタリーの手法なのかな、と後で思いました。 好みのタイプのマカロニではありませんでしたが、力作だと思います。 ぜひご覧ください

  • 鑑賞日 2016/7/3

    愛らしいところが多々

     「荒野の用心棒」では言葉に悩んだクリント・イーストウッドが無口な男という設定に変更し、成功したとのこと。トニー・アンソニーが同じ状況だったのかどうかはわかりませんが、この映画の主人公「よそ者」も極端にセリフが少ないのです。そのせいなのか、音楽がほとんど切れ目なく流れます。エンニオ・モリコーネの名曲に比べると、単調で抑揚のない一本調子のテーマが繰り返し流れ、頭を抱えてしまうほどです。それでも、ラスト近くまでくるとなんとか慣れてきて、エンディングの際は良いテーマとさえ思えるようになりました。恐ろしい。  さて、この映画の一番の見どころは何と言ってもラストのショットガンとマシンガンの対決でしょう。銃のことはあまり詳しくありませんが、解説によるとショットガンは「より広い範囲に散弾をばら撒くために銃身を切り詰めた『ソードショットガン』と呼ばれるもの」(「マカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション 6」6pより)だそうです。また、マシンガンは「20世紀初頭にオーストリア=ハンガリー帝国で開発された『シュワルツローゼ重機関銃』」(「同」)とのこと。なかなかの小道具をそろえたものです。  マカロニ・ウエスタンではボスを賛美する部下が度々登場しますが、本作でもやたらアギラを褒めちぎります。その様子のかわいらしいこと。それから、囚われの身となった女を演じたヨランダ・モディオですが、マカロニでは珍しく清楚な雰囲気でちょっと異色な感じがしました。ラストの戻ってきた騎兵隊の隊長とのやりとりも小粋。単調でお約束的なストーリーではありましたが細部に愛らしいところが多々ある作品でした。