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COLUMN/コラム2015.03.31
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2015年4月】キャロル
リチャード・ギアが一気にスターダムにのし上がった『愛と青春の旅だち』より2年ほど前に公開された『アメリカン・ジゴロ』。売れっ子NO.1の男娼が美人の人妻に本気で惚れてしまった矢先に、過去に一度相手をした客の殺害容疑をかけられてしまう・・・というストーリー。昨今は『プリティ・ウーマン』や『シカゴ』といった“素敵なオジサマ”の印象が強いR.ギアだが、本作ではイケメン絶頂期の若かりし姿を拝める。ドンピシャ世代ではない私でも、ナルホドこのオジサマは甘さと強さを兼ねそろえた猛烈にカッコいいスーパースターなんだと否が応でも納得させられます。ちなみにザ・シネマではR.ギアのイケメン絶頂期の『愛と青春の旅だち』と『アメリカン・ジゴロ』を2作品とも4月に放送しますので、お見逃しなく。 TM, ® & COPYRIGHT © 2015 BY PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
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COLUMN/コラム2015.03.31
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2018年4月】にしこ
1954年の名匠、アルフレッド・ヒッチコックによる傑作サスペンス『ダイヤルMを廻せ!』を現代のニューヨークを舞台にリメイクした本作。と、いってもプロットを拝借して、別のサスペンスを作ってみました、という印象を受けるのは、トリックや小道具を現代風に置き換えたり、ニューヨークでのロケーションや、大富豪の豪華な生活を品よく描いていたり、オリジナルとは異なる点が多々あるからでしょうか。実業家のスティーブンは強引な経営で多額の負債を抱えていた。妻のエミリーは紳士だが、冷酷さを感じる夫への愛情を失い、画家のデビッドと秘密の逢瀬を重ねていた。エミリーの浮気を知ったスティーブンは、大資産家の令嬢である彼女が相続する予定の莫大な遺産を目当てに完全犯罪を計画。なんとエミリーの愛人デビッドに、50万ドルで殺人を引き受けさせる。計画実行の夜、完全に思えた殺人計画は、エミリーが襲ってきた男を逆に刺し殺すという予想もつかなかった出来事で、綻びが生まれていく… オリジナルでは、脛に傷を持つ夫の同級生が、殺人を持ちかけられますが、本作は、妻の愛人に直接殺人を頼むという斬新さ!また、舞台劇の様に、ほぼ1室の中で物語が展開するオリジナル版とは違い、この映画の主人公と言っても良いのは、ニューヨークの街と大富豪の豪華なペントハウスであるほど、素敵に撮影されています。 TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.
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COLUMN/コラム2015.02.28
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2015年3月】にしこ
非常に宗教色の強い映画ですが、難しい事はありません。人の優しさや、幼い子の無垢な魂が全編を通して感じられるスペインの傑作映画です。19世紀前半のスペイン、ある修道院の前に赤ん坊が捨てられておりました。修道士たちは、里親を懸命に探しますが納得のいく里親は見つけられず…それならばという事で、自分たちで赤ん坊を育てる事にします。12人の修道士たちは、その男の子に「マルセリーノ」という名前をつけてそれはそれは大事に育てます。男の子は12人の優しい修道士たちの愛を一身に受け、やんちゃで悪戯好きの男の子に成長。修道士たちもそのかわいい悪戯に優しいまなざしを向けていました。1つだけ、優しい修道士たちが厳しくマルセリーノに言いつけていた事がありました。「屋根裏部屋には決して入ってはいけない」という事です。好奇心旺盛なマルセリーノは気になって仕方がない…ある日、マルセリーノは言いつけを破って…とにかく、マルセリーノのかわいいこと、かわいいこと(涙)。公開当時、修道士たちがマルセリーノ事を歌った劇中曲「マルセリーノの唄」が大ヒットしたとの事ですが、それも納得です。この1曲に、12人のお父さんたち(修道士)がいかにマルセリーノを慈しみ、かわいがっているか、マルセリーノのかわいらしさが詰まっています。「マルセリーノがわいい!!!!!!!」と叫ばずにはいられないこの名曲、お聞き逃しなく!!マルセリーノ、マルセリーノ言い過ぎですが、全編通して本当に美しい映画です。ぜひ一人でも多くの方にご覧頂きたいと思っております!! ©1955, CHAMARTIN PRODUCCIONES CIN.CA
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COLUMN/コラム2015.02.28
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2015年3月】おふとん
スティーヴン・キング原作の『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』を映像化したフランク・ダラボン監督が今度は「霧」を映像化。監督自ら新しい結末を制作し、キングから大絶賛されたとか。後味の悪い映画ランキングでいつも殿堂入りする本作。一度観たら忘れられず、なぜか人にオススメしたくなってしまいます。謎の霧に包まれたスーパーマーケットに立て篭もる主人公たち。ゾンビしかり、ショッピングモールに立て篭もったりするのとワクワクするのはなぜでしょう。 ©2007 The Weinstein Company.All rights reserved.
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COLUMN/コラム2015.01.31
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2015年2月】にしこ
第二次大戦後のドイツ。困っているところを助けてくれた年上の女性ハンナと出会い、彼女に夢中になるマイケル。初めての恋、初めての夜。なぜかハンナはマイケルに毎回本の朗読をせがむ。幸せな時間を過ごす2人。だがある日ハンナはマイケルの前から忽然と姿を消し…なんと言っても、この作品でアカデミー賞主演女優賞に輝いたケイト・ウィンスレットの体当たり+ハンナという女性の背負っている業、悲しみ、秘密を観客に佇まいだけで理解させる存在感。肌の質感、しゃべり方、しぐさ、目線。全てがドキドキさせるこれぞ「迫真の演技」であります。まさしくハンナというキャラクターの人生を生きている。心ふるわさずにはいられない、切ない愛の傑作です。 ©2008 TWCGF Film Services II, LLC. All rights reserved.
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COLUMN/コラム2015.01.31
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2015年2月】キャロル
『Mr.ビーン』でおなじみのローワン・アトキンソンが“MI7”英国諜報員のジェームズ・ボンド・・・もとい、ジョニー・イングリッシュに扮して大騒動を繰り広げるスパイアクション・コメディ。素晴らしい邦題はもちろんのこと、本家(といっていいのか?)『007/ダイ・アナザー・デイ』のロザムンド・パイクが出てくるあたりの演出もニクイ。『007』シリーズを見たことがある人も無い人も必ず笑える娯楽作!エンドロール中のおまけ映像もお見逃しなく。 © 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
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COLUMN/コラム2014.12.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2014年1月】おふとん
古代ギリシャの神々&人間のバトルが描かれた本作。稀代のビジュアリスト、ターセム・シン監督が描く古代ギリシャはギンギラで、バチバチでゴリゴリ!『ザ・セル』『落下の王国』に続き、オスカーデザイナー石岡瑛子とタッグを組んだ3作目の本作。ターセム監督の壮大な世界観を、たおやかで力強い衣装によって、美しく残酷で崇高な表現へと押し上げています。畏怖の念と、大スペクタクルが絡み全身を包み、五感フル刺激されまくり!ラスト3秒、刮目せよ! ©2010 War of Gods,LLC. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2014.12.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2014年1月】にしこ
「素晴らしい映画」とは?プロットが良い、映像美が素晴らしい、音楽が泣ける、等々あるかと思いますが、やはり劇映画の場合、「役者の演技が素晴らしい」というのは非常に観客をその世界に引き込む重要なファクターかと思います。いつだってお芝居を観ている事を忘れる様な神的演技を繰り出す役者さんもおりますが、それ以上に「いいもん観たなぁ」と思うのは、役者さんのその時代、その瞬間しかできないよね!という演技をスクリーン越しに感じる時だったりいたします。まさに、この「マイ・ガール」はそんな演技が全編にちりばめられた、素敵な作品です。1972年。赤ちゃんの時にお母さんをなくし、お父さんとおばあちゃんの3人暮らしのベーダ。学校の先生にお熱の11歳。周りの女の子とは気が合わず、親友のトーマスと男の子の様に遊ぶ方が楽しい。ある日、お父さんの営む葬儀店に、死に化粧の担当としてやってきたシェリーがお父さんといい感じになっているのも気に食わない。大人はみんな恋をして何をするんだろう?キスってどんな感じがするんだろう?例えあくびが出る様な作品だったとしても、自分に刺さるシーンやセリフ、エピソードや小物だったりが登場する作品は、自分にとってかけがえのない映画になったりします。思春期の女の子の「わかるわかる」が詰まったエピソードの数々に、自分を重ねあわせて観ていた記憶があります。ベーダのつけている気分によって色が変わる「ムードリング」。欲しかったなぁ… Copyright © 1991 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2014.12.01
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2014年12月】キャロル
南アフリカ共和国の人種融和を図るネルソン・マンデラ大統領が、黒人・白人混成のラグビー代表チームに祖国団結を託した実話を名匠クリント・イーストウッドが映像化。本人からマンデラ役を熱望されたというモーガン・フリーマンの醸し出す絶対的な安心感とマット・デイモンの絶妙な清涼感が、重厚なテーマの本作にすがすがしい空気を送り込んでいる。また、監督イーストウッドのなせる技なのだろうが、押しつけがましい感動演出がなく静かに物語が進行していくので、観終わった後の重苦しさは全くない。なかなか触手が伸びにくいジャンルだが、実際に見てみると案外重くないので、未見の方はこれを機会に一度ご覧頂きたい一品。 © Warner Bros. Entertainment Inc. and Spyglass
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COLUMN/コラム2014.12.01
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2014年12月】にしこ
「ロマンチック・コメディの女王」と言えば、古くはメグ・ライアン、現役続行中のキャメロン・ディアス、実力派リース・ウィザースプーン、はたまたエマ・ストーン?と名前が挙がってくるのでしょうが、真にこの名にふさわしいのはこの人しかいません。ノーラ・エフロン。2012年に急逝されたこの偉大なロマンチック・コメディ界の巨星の最高傑作と言い切りたい!それが『恋人たちの予感』です。彼女はこの作品の脚本家でありますが(監督は『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー。ノーラが監督し、大ヒットした『めぐり逢えたら』に、トム・ハンクスの親友役としても出演しています)、この作品は会話劇と言っても過言ではないほど、登場人物がしゃべるしゃべるしゃべる。ずばりと男女の考え方の違いをウィットに富んだ表現でしゃべるしゃべる。ハリーとサリーはシカゴ大学を卒業し、就職の為にNYへと向かう車の相乗り相手として知り合います。サリーは理想主義の優等生タイプ。ハリーは世の中を斜に構えて見ているペシミスト。自分は恋人の友人であるにも関わらず口説いてくるハリーにサリーは嫌悪感を抱きつつ、合うはずもない2人、NYに到着し「もう二度とお会いすることもないでしょう」的お別れをします。車の中での会話も男女の考え方をユニークでありながら、端的に主役二人に語らせます。「男女の友情なんて存在しない。男は女に魅力を感じた時点でヤリたいと思ってる」「そんな事はない、私には男友達が沢山いる」という2人の会話が後半部分の伏線となっていきます。それから5年後、2人はばったり空港で再会。サリーがハリーの友人の恋人だった為気づいたものの、それがなければ気づかなかった程、相手に関心のない2人。挨拶のみでさようなら。さらに6年後、ハリーの離婚直後にNYの本屋で再会。ちょうどサリーも恋人と別れたばかり。最初の出会いから11年経って初めて、お互いに心を開き合い、2人は親友になります。「魅力的だけど寝たいと思わない初めての女性だ」。ハリーはサリーに言います。数々の名シーンはあれど、1つあげるのであれば、伝説の名シーン。「自分の過去の彼女は皆、自分とのセックスに満足していた!」と言い張るハリーにサリーが「女は誰でも人生に1度はオーガズムに達するフリをした事がある」と主張。「そんなばかな事あるか!」と取り合わないハリーに、お客が大勢いるカフェの中で、あられもないオーガズムの演技を披露する。というアレです。サリーが大熱演を終えた後、1人の中年の女性にカメラが。オーダーを取りに来た店員に「彼女(サリー)と同じものをちょうだい」というシーンがあります。その中年の女性を演じているのは監督、ロブ・ライナーの実のお母様!!お互いの違うところを理解した上で受け入れ、嬉しいことはもちろん、悲しいことも何でも共有したいと思う間柄になった2人。そんな2人の素晴らしい親友ライフは、2人がなんとなく流れでセックスしてしまった事件によってぎくしゃくしたものに…「男女の友情は成立するのか?」映画+「男女の頭の中のギャップ」映画でもある本作。テーマは男女の性差、ですが、性別関係なく、確実に楽しめます!そして必ずやハッピーな気持ちになれる事請け合い!!いつ見ても楽しめますが、ぜひクリスマスに観ていただきたい1本。 WHEN HARRY MET SALLY © 1989 CASTLE ROCK ENTERTAINMENT. All Rights Reserved