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PROGRAM/放送作品
ワイルド・スピード SKY MISSION
今度は車が空を走る!?ジェイソン・ステイサムが最強の敵として参戦する人気カーアクション第7弾!
ポール・ウォーカーの遺作となった人気シリーズ第7作。回を重ねるごとに危険度を増していくカーアクションが、今度は舞台を空まで広げる。敵役としてジェイソン・ステイサムが参戦し、挌闘シーンでも存在感を発揮。
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COLUMN/コラム2022.05.02
スペイン作品をトム・クルーズ仕様にリメイク!『バニラ・スカイ』で生まれた恋の行方
本作『バニラ・スカイ』(2001)の企画がスタートしたのは、2000年のとある日、アメリカの某所で行われた、あるスペイン映画の試写であったと言われる。その試写は、プロデューサーとしても活躍する、ハリウッドのTOPスターに向けてのもの。スクリーンに対峙するその男性は、トム・クルーズだった。 原題『Abre los ojos』、英語タイトル及び邦題は『オープン・ユア・アイズ』(1997)は、スペインの俊英アレハンドロ・アメナーバルが、20代中盤に監督した作品。ヒッチコックの『めまい』(58)にインスパイアされたと監督が語る通り、『オープン…』の主人公は“高所恐怖症”の青年で、そんな彼の、夢か現か判然としない経験をサスペンスタッチで描いている。 アメナーバル初の長編作品は、その前に撮った、『テシス 次に私が殺される』(95)。国内で大ヒットを記録した上、スペインのアカデミー賞と言われる“ゴヤ賞”で、最優秀作品賞を含む7部門受賞という、鮮烈なデビューを飾った。 続く『オープン・ユア・アイズ』は、「ベルリン国際映画祭」などで高評価を得た後、98年に開催された「第11回東京国際映画祭」では、最高賞の“東京グランプリ”に輝いている。 そんな作品の、自分向けの試写が終わるや否や、トムは“再映画化権”獲得に乗り出す。話は早かった。その時点で彼は、アメナーバルのハリウッドデビュー作となる『アザーズ』(01)のプロデュースを手掛けており、その主演に、当時の妻だったニコール・キッドマンを据えていたのである。 トムは『オープン…』の、何がそんなに気に入ったのか?それは主人公が愛する女性を演じた、ペネロペ・クルスだったと言われる。そしてトムは、“リメイク版”の同じ役を、再びペネロペに演じて欲しいと、アメナーバルに伝えたという。 この辺り、劇場用プログラムなどには、「この役を演じられるのは自分しかいない」と、ペネロペ自ら売り込んだと記されている。どちらが真実かは、この場で判断する材料はない。 しかしトムが、ペネロペに大いに惹きつけられたのは、間違いなかろう。それはニコール・キッドマンが、オーストラリア時代に主演した『デッド・カーム/戦慄の航海』(89~日本では劇場未公開)を、トムが偶然観たことから、ニコールのハリウッド入りが決まった時のように。 ニコールは、トムの主演作『デイズ・オブ・サンダー』(90)の相手役に招かれ、やがて彼と恋に落ちた。そして2人は、1990年に結婚している…。 さて『オープン・ユア・アイズ』転じて、トム主演作の『バニラ・スカイ』は、ヒロインにペネロペを迎えて、2000年11月にクランクイン。6週間の撮影が、行われた。 ***** 仮面を付けた男が、取調室のような場所で、精神分析医に、自らの回想を語っている…。 美貌と富と才能を併せ持った、デヴィッド(演:トム・クルーズ)。彼は若くして、亡き父から継いだ出版社のTOPを務め、人生を謳歌しているように、周囲からは思われていた。 プレイボーイの彼は、昨晩も美女のジュリー(演:キャメロン・ディアス)と一夜を共にした。親友の作家ブライアンに羨ましがられるも、デヴィッドはジュリーを、「ただの“セックスフレンド”」と、冗談めかしながら言い切る。 デヴィッドの誕生パーティが、彼の自宅で開かれた。ごった返すその場に、ブライアンがソフィア(演:ペネロペ・クルス)という女性を連れてくる。デヴィッドは彼女に、強く惹かれるものを感じる。 いつもとは勝手が違い、簡単に手を出すことは出来ないまま、ソフィアへの想いが強くなっていくデヴィッド。そんな彼の態度に気付いたジュリーは、デヴィッドを待ち伏せし、車の助手席に乗せると、いきなり暴走を始める。 無理心中を図って車を橋からダイビングさせたジュリーは、死亡。デヴィッドは3週間の昏睡状態を経て、一命を取り留めるも、身体は深く傷つき、その美貌を失ってしまう。 歪んだ心身を奮い起こして、愛するソフィアへと会いに行ったデヴィッドは、デートの約束を取り付ける。しかしここから、現実なのか妄想なのかはっきりとわからない、悪夢のような日々が始まった…。 ***** 本作『バニラ・スカイ』の監督を務めたのは、キャメロン・クロウ。トムがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた、『ザ・エージェント』(96)の際の手腕を買われてのことだった。 リサーチ魔であるクロウは、1本の作品を完成させるのに、大体4年の歳月を掛けて準備する。しかし本作に関しては、前作『あの頃ペニー・レインと』(00)公開の翌年に、完成させている。 それはそうだろう。『バニラ・スカイ』は、オリジナルである『オープン・ユア・アイズ』と、構成も展開もほとんど変わらないのだから。 しかしながら、スペインのローカル作品を、ハリウッド映画にリメイクするに当たっては、様々な趣向を凝らしている。スーパースターのトム・クルーズ主演作の仕様に。 例えば開巻間もなく、アパートメントで目覚めた主人公が街へと出ると、行けども行けども人影ひとつ見えないというシーンがある。これがハリウッド版だと、ニューヨークのど真ん中、無人のタイムズスクエアを、トムがどこまでも彷徨っていく…。このシーンはニューヨーク市の許可を得て、実際にタイムズスクエアを封鎖して撮影されたというから、驚きである。 そんなオープニングに代表されるように、美術や造形、VFXなどは、オリジナルとは比べものにならないほどの巨費が投じられている。 キャメロン・クロウらしさが特に際立つのは、音楽面。クロウは幼い頃より音楽に傾倒し、16歳で『ローリング・ストーン』誌の記者となって、様々なミュージシャンと交友を深めた強者である。そんなクロウが手掛けた本作には、ポール・マッカトニーとR.E.M.が新曲を提供。それに加えて、レディオヘッド、ボブ・ディラン、モンキーズ等々の楽曲がフィーチャーされている。 更には出演者のキャメロン・ディアスが、役名のジュリー・ジアーニで、レコーディングに挑戦。当時クロウの妻だったナンシー・ウィルソンの楽曲「アイ・フォール・アパート」を歌唱している。 さてそんな形でアレンジが施されていった『バニラ・スカイ』に、オリジナルに続いて同じ役で参加したペネロペ・クルス。主演のトムとの相性は、どうだったであったか? それは後にクロウが語った、こんなコメントが端的に表している。「…初めて関係者だけで試写をしたときは、観終わったあとに、『ああ、この二人、本当に愛し合ってたな』っていう実感が伝わってきたよ。フィクションが現実になるのに、時間はかからなかったね」 トムはペネロペと、真剣な恋愛関係となった。そして元より不和が噂されていたニコール・キッドマンとの結婚生活は、一気に破局へと向かう…。 …とはいえ本作は、トムとペネロペの“公私混同”を見るための作品などでは、決してない。キャメロン・ディアスや精神分析医を演じるカート・ラッセルなども、見事な演技を見せている。また本作より後の出演作で存在感を強めていく、ティモシー・スポールやティルダ・スウィントン、マイケル・シャノンといった脇役陣が、それぞれ短い出番ながら、強烈な印象を残しているのも、いま観る面白さであろう。 ここでタイトルに関しても、触れておこう。『オープン・ユア・アイズ』転じて、なぜ『バニラ・スカイ』になったのか? これはオリジナルにはない、本作に付加された設定に、由来する。デヴィッドの部屋には、モネの絵画が飾られており、その色使いは「キャンバスに広がるバニラ色の空」として説明される。 “バニラ”には、「シンプルな」「まっさらな」という意味もあって、実は本作の中で、デヴィッドがさすらう世界が、現実なのか?それとも、妄想や夢なのか? “バニラ色の空”は、それを見極める鍵となってくるのである。 公開時に「難解」との評もあった本作だが、その辺りを念頭に置くと、意外にシンプルに構成されていることもわかってくる。彷徨う主人公が一体どこに辿り着くかも含めて、これ以上は、観てのお楽しみとしたい。 余談になるがペネロペ・クルスにとっては、『バニラ・スカイ』がハリウッドデビュー作というわけではない。しかしトムとのロマンスもあって、本作で知名度が抜群にアップしたのは、紛れもない事実だ。 一時は「結婚間近」とも報じられたトムとの仲は、3年後=2004年に破局。その後ペネロペは、ウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』(08)で、アカデミー賞助演女優賞を受賞した。これはスペイン人女優としては、初の栄冠であった。 思えばトムの妻だったニコール・キッドマンも、彼とのロマンスで名を成した。そして離婚後に出演した『めぐりあう時間たち』(02)で、アカデミー賞主演女優賞を受賞している。 ニコールもペネロペも、トムと破局に至った大きな理由として挙げられるのが、彼が熱心に信仰するサイエントロジー教会。2人とも、それに対して懐疑心を持ったことが、トムとの別れにつながったと言われる。 ニコールはその後、オーストラリア出身のシンガー、キース・アーバンと再婚した。ペネロペは、長年の友人だったスペイン人俳優のハビエル・バルデムと、ゴールイン。それぞれ出身地が同じパートナーを得て、幸せな結婚生活を送っていると伝えられる。 一方トムは、『マグノリア』(99)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたのを最後に、オスカーとはとんと縁遠くなってしまった。また2006年に結婚したケイティ・ホームズとも、一女を成しながら、結局はサイエントロジーがネックになって、6年間の結婚生活を終えている。 悪趣味と誹られるかも知れないが、そんなアレコレに思いを馳せながら鑑賞するのも、本作を楽しむ方法の一つであろう。■ 『バニラ・スカイ』TM & Copyright © 2022 Paramount Pictures. All rights reserved.
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PROGRAM/放送作品
(吹)ワイルド・スピード SKY MISSION
今度は車が空を走る!?ジェイソン・ステイサムが最強の敵として参戦する人気カーアクション第7弾!
ポール・ウォーカーの遺作となった人気シリーズ第7作。回を重ねるごとに危険度を増していくカーアクションが、今度は舞台を空まで広げる。敵役としてジェイソン・ステイサムが参戦し、挌闘シーンでも存在感を発揮。
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COLUMN/コラム2019.12.27
遅れてきたアクション映画界の大型ルーキー、快進撃を続けるジェイソン・ステイ サム!
今、最も旬なアクションスターは誰か? アクション映画界は長らくシルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ジャッキー・チェン、スティーヴン・セガール、チャック・ノリスといったメンバーが、寡占ともいえるほ業界を牛耳ってきた。しかし、スタローンは73歳、シュワルツェネッガーは72歳、ジャッキー65歳、セガールは67歳で、ノリスに至っては79歳なのである。人類の平均寿命が延び、年金の支給開始がどんどん後ろ倒しになり、定年後も再雇用やセカンドキャリアが当たり前になっている昨今だとしても、いくらなんでも70代の後期高齢者にアクション映画界をいつまで背負わせているのかと怒られても致し方なしの状況は非常に問題だ。アクションスターの後継者問題は非常に深刻なレベルにあり、特に欧米のアクションスターの人材枯渇っぷりはみていて心配になるレベル。アクションスターという存在が、絶滅危惧種と言われても否定できない状態になっている。 しかしぼくのように年がら年中アクション映画ばかり観ている輩からすると、「心配ご無用!」と太鼓判を押したくなる新進気鋭の若手アクションスターがここにいる。ジェイソン・ステイサムである。 1967年、イングランド中部ダービーシャーで生まれたステイサムは、地元の露店で働きながら、カンフー、キックボクシング、空手といった武道を習得。またサッカー選手としても活躍し、のちに映画で共演することになる元プロサッカー選手ヴィニー・ジョーンズと共にフィールドを駆け回っていた時期もあった。しかし何と言ってもステイサムの才能が開花したのは、水泳の飛び込み競技。イギリス代表候補になるほど卓越した成績を残していたが、ステイサムはアスリートの道ではなくファッションモデルとしてキャリアを積み始める。トミー・ヒルフィガー、グリフィン、リーバイスといった有名ブランドのモデルを務めるだけでなく、シェイメンやイレイジャーといったバンドのミュージックビデオにも出演。そしてステイサムがモデルとして契約していたブランドのフレンチ・コネクションがある映画のスポンサーとなっており、その宣伝もかねてステイサムはその映画に出演することになる。新人監督ガイ・リッチーの長編監督デビュー作であり、ステイサムの映画デビュー作でもある『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(98年)は、その年のイギリス映画のナンバー1ヒット作となり、主人公グループの一人を演じたステイサムも映画俳優として注目を集めるようになっていく。さらに続くガイ・リッチー監督作『スナッチ』(00年)にも引き続き出演。本作では狂言回しの主人公を演じ、俳優としてのステータスは一気に上がったのであった。 ステイサムの転機となったのは2001年に公開された『ザ・ワン』(01年)。ジェット・リーという稀代のアクションスターと共演したこの映画を皮切りに、ステイサムは本格的にアクション俳優としての活動を開始。リュック・ベッソン率いるヨーロッパ・コープ社制作の『トランスポーター』シリーズ(02年~)では、無敵の運び屋フランク・マーティンに扮し、ステイサムの身体能力をフルに発揮したアクションとド派手なカースタンを披露。ステイサム主演で第3作まで作られる人気シリーズとなり、興行収入もうなぎ上りで『トランスポーター3 アンリミテッド』(08年)ではついに世界興収が1億ドルを突破することになる。他にも、アドレナリンを出し続けないと死んでしまう劇薬を投与された殺し屋の活躍を描く『アドレナリン』シリーズ(06年~)、シルベスター・スタローンが消耗品扱いをされてきたかつてのアクションスターを結集して制作した大傑作『エクスペンダブルズ』シリーズ(10年~)、チャールズ・ブロンソン主演作のリメイクとなる『メカニック』シリーズ(11年~)といった人気シリーズに次々と出演。確実に数字を見込めるアクションスターとしてその方向性は確定していくことになる。 しかし興収が1億ドルを突破するようなアクション大作にだけ出演する、単なるアクション俳優で終わらないのがステイサム。『バンク・ジョブ』(08年)や『ブリッツ』(11年)といった渋めのスリラーでもその存在感をアピールし、『SAFE/セイフ』『キラー・エリート』(共に11年)、『PARKER/パーカー』『バトルフロント』(共に13年)のような単発の佳作アクション映画にも主演。まさに八面六臂の大活躍で、アクション映画俳優としての地位を確立したのだった。 ステイサムのアクションの魅力は、幼少期に経験した様々な格闘技をベースにしたガチンコのファイトコレオグラフィと、抜群の身体能力を活かしたスタント。さらに水泳競技で鍛え上げた無駄のない肉体美の躍動だ。大先輩のスタローンやシュワルツェネッガーのように巨大な筋肉の鎧ではなく、最盛期の総合格闘家ヴァンダレイ・シウバのように発達した広背筋と強くしなやかな筋肉がステイサムの強さの説得力となっているのだ。 閑話休題。ここでアクション映画界に存在する“もう一つの頂”、『ワイルド・スピード』シリーズ(01年~)に話を移そう。元々ヴィン・ディーゼルと故ポール・ウォーカーのコンビが繰り出すド派手なカーアクションで人気になったこのシリーズだが、シリーズ第5弾『ワイルド・スピード MEGA MAX』(11年)からDSS捜査官ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)が参戦した辺りから肉弾アクションも増量。それに伴って興行収入も倍々ゲーム状態で増加している人気シリーズである。 そんな人気シリーズの第6弾『ワイルド・スピード EURO MISSION』(13年)では、これまでアメリカ、日本、ブラジルといった世界をまたにかけて活躍するワイスピ一家が、ついにヨーロッパに乗り込んだ作品で、イギリス特殊部隊出身のオーウェン・ショウ率いる犯罪集団との激闘を描くアクション大作だ。ハイウェイで戦車とのカーチェイスや、巨大輸送機とのカーチェイスなどド派手なアクションが続く本作は、ワイスピ一家がオーウェンを逮捕して終わるのだったが、エンドクレジット後に流れた映像は、まさに世界を震撼させるものであった。そこでは東京で瀕死の重傷を負ったワイスピ一家の主要メンバーであるハンの姿が。シリーズ第3弾『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(06年)で事故死したとされていたハンは、謎の人物によって殺されていたのだった。その人物こそオーウェンの実兄であり元SAS最強の男デッカード・ショウ、演じるのはジェイソン・ステイサムその人であったのだ! ステイサムのワイスピシリーズ参戦のニュースは衝撃をもって世界で迎えられた。続く『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15年)では、ステイサム演じるデッカードが本格的に参戦。タイマンでホブスをボコり、カーチェイスでもワイスピ一家の強豪を上回る腕前を披露。たった一人でこれまでの主要登場人物全員を出し抜くチート状態で、ワイスピ一家はシリーズ最大の危機を迎えることになる。 主演陣のひとりであるポール・ウォーカーが撮影中に事故死するという悲劇を乗り越えて制作された『SKY MISSION』は、世界興収15億ドルを突破するというシリーズ最大の興収を記録。殺されずに逮捕されて刑務所に収監されたデッカードは、必ずや後続のシリーズでふたたび最強の敵としてワイスピ一家の前に立ちふさがるに違いない……映画を観たすべての観客がそう思ったはずだ。 しかし続く『ワイルド・スピード ICE BREAK』(17年)ではいきなりデッカードは弟のオーウェンと共にワイスピ一家側として参戦。さらにデッカード兄弟の母親であるマグダレーン(オスカー女優ヘレン・ミレン!)まで登場し、ショウ家は家族総出で謎のハッカー・サイファー(オスカー女優シャーリーズ・セロン!)と激戦を繰り広げることになる。この前作最強の敵が、次作では強力な味方となって、さらにコメディ的な役割も担う展開を、ぼくは勝手に“魁!男塾システム”と呼んでいるのだが、このシステムによってステイサムは前述の人気シリーズに加えてワイスピシリーズにもレギュラー参戦することになったのだ。 そしてワイスピシリーズ初の長編スピンオフ『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』では、デッカードはいきなり主役に昇格。ホブスとともに無敵の改造人間ブリクストン(イドリス・エルバ!)と激闘を展開するデッカードには、さらに強力な助っ人MI6エージェントのハッティ(ヴァネッサ・カービー)が登場。しかも何とハッティはデッカードの妹ということで、ワイスピ一家の増殖スピード以上にショウ家の増殖スピードが早すぎて、ますますステイサムはワイスピに必要不可欠な人材になっているのである。 という感じで、自身のシリーズ物を何作も抱えつつ、『エクスペンダブルズ』『ワイルド・スピード』という世界的なメガヒットシリーズでも重要な登場人物を演じ、さらに小粋なサスペンスや小品アクション映画にも多数出演。つまり今のアクション映画界はステイサム抜きでは語れない状態なのである。52歳にして意気軒高なステイサム。あと20年はその活躍から目が離せないぞ。■ 『ワイルド・スピード EURO MISSION』©2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED. 『ワイルド・スピード SKY MISSION』© 2015 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED. 『ワイルド・スピード ICE BREAK』© 2017 Universal City Studios Productions LLLP. All Rights Reserved
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PROGRAM/放送作品
ニューヨーク1997 【4Kレストア版】
大統領の命運は“犯罪の帝王”に託された!ジョン・カーペンター&カート・ラッセルが放つSFアクション
鬼才ジョン・カーペンター監督がニューヨーク全体を監獄にするという奇抜なアイデアを具現化した近未来SF。アイパッチ姿のシニカルなアンチヒーロー“スネーク”をカート・ラッセルがニヒルに魅せる。
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COLUMN/コラム2013.08.02
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年8月】飯森盛良
ザ・シネマ恒例の懐かし吹き替え企画、8月はアンコールとゆーことで、以前放送したタイトルを蔵出ししちゃうゾ。 いっちゃんおススメしたいのは、ネアカな凸凹刑事2人組がMANZAIみたいにアホな掛け合いばっかしてる、ごキゲンなアクションもの『デッドフォール』! 悪役が超アッタマ悪いのもケッサクですゾ!レイト80’sコップ・アクションの、このバカっぽさ。よっぽどドーカしてるウカレた平和な時代でなけりゃ、こんな映画は生まれてきっこない。それが、今のネクラな時代には、逆にキモちEのデス! そんな本作の持ち味を際立たせるのが、ささきいさおスタローン&安原義人カート・ラッセルの妙技。特に、公開時やVHS化時、知名度がスタより劣るためポスターやジャケでの扱いが失礼なぐらい小さかったカート・ラッセルが、吹き替えだとサイコーなんだもんね!FIX声優・安原サンのかもすチャラっチャラ感によって、活きまくってて、立ちまくってて、もう、オリジナルよりかオモロくなっちゃってるかもよ。(筆者注:本作公開時には、以上のような昭和軽薄体による文体はすでに流行遅れとなっており、実際には使われなくなっていましたが、時代精神として通ずるものがあると考え、此の度採用いたしました。なお、レイト80'sコップ・アクションも、前年のエポック・メイク作『ダイ・ハード』のリアリズム路線の登場により一気に時代遅れとなり、本作公開時は若干のイタさも漂っていました。時代が一巡した今こそ、正当にバカが再評価されて欲しいと切に願います。バカでなぜ悪い!)
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PROGRAM/放送作品
ゴースト・ハンターズ
チャイナタウンの地下迷宮を大冒険!鬼才ジョン・カーペンターがカンフーとファンタジーを融合した痛快SF
ジョン・カーペンター監督がカンフーや魔術などB級映画のエッセンスを詰め込んだカルトSF。善と悪のファンタジーバトルを絶妙なユーモアでテンポよく繰り広げる。個性的なモンスターたちのSFXも秀逸。
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COLUMN/コラム2008.06.12
6月の吹き替えの日は
まえにここのブログで「昭和の洋画吹き替えを無形文化財に指定せよ」という記事を書いてから、視聴者の皆様よりたくさんのご意見・ご要望をいただいてます。ありがとうございます! 「よくぞやってくれた!っていうか、いっそ吹き替え専門チャンネルになって」という激励(?)もあれば、「吹き替えなんて邪道だから字幕版だけでよい!」というご意見もあります。 結論として、ザ・シネマとしては、吹き替え専門にはなりません。けど、吹き替え特集に力は入れ続けます。 吹き替え版しかやらない、という作品が原則ないよう心がけてますので(ごくごくまれな例外中の例外はご勘弁ください)、吹き替え否定派のかたは、字幕版の放送のほうでお楽しみください。 また吹き替え肯定派のかたは、今後も特集「吹き替えの日」にご注目ください。その筋のひと的に価値ある吹き替え版を、これからも厳選してお届けします。 っていうか、その筋のエッジなひとたちのあいだで高まった吹き替え再評価の気運って、いま、広く一般ピープルのあいだにも「むかしは映画って夜9時からテレビの洋画劇場で見てたよなー、あの頃の吹き替えって懐かしいよなー」的な昭和ノスタルジアとして波及してるんですよね。 字幕のオリジナリティも良い。吹き替えの妙も捨てがたい。要はケース・バイ・ケースなのでは?という柔軟な立ち位置にザ・シネマはいますが、この気運がますます盛り上がればよいと願っており、吹き替え再評価ブームの一翼を担えれば、と思ってます。 そこで早速、またしても「6月20日は吹き替えの日」という24時間特集を組みます! 今度のラインナップは、 『レッドブル』…シュワ=玄田哲章 『ロックアップ』…スタも玄田哲章 『レッドソニア』…シュワ=今度は屋良有作 『インナースペース』…(後述) 『ユニバーサル・ソルジャー』…ヴァンダミング=山ちゃん、ドルフ・ラングレン=大塚明夫 『テキーラ・サンライズ』…(後述) というアクション系6タイトルです。 とくにご注目いただきたいのが、『レッドソニア』。これについては以前書いたとおり。 さらに追加で書くと、この映画は『コナン・ザ・グレート』の番外編だとまえに触れましたけど、正伝『コナン・ザ・グレート』でヒロインの女剣士バレリアをアテてた戸田恵子が、異伝『レッドソニア』ではヒロインの女剣士ソニアを担当してます。なるほど、『コナン』シリーズでの戸田恵子は、正義のヒロイン女剣士担当声優ってワケなんですね。 ちなみに、正伝『コナン・ザ・グレート』のヒロイン女剣士役サンダール・バーグマンは、異伝『レッドソニア』では悪の女王役です。ヒロインやった女優が今度は悪役で起用された。こういうキャスティングの遊びって、番外編ならではのお楽しみですよね。ただ、逆に言うと、戸田恵子はサンダール・バーグマンFIXの声優扱いをされなかった、ってことです。 個人的には、そうであって欲しかった!そうすれば正伝と異伝がきれいに日本語の声でもつながったのに、というらちもないマニア願望をいだかずにはいられない僕です…(すでにシュワ声優が玄田哲章と屋良有作で違っちゃってますから、その時点でつながらないのですが…)。 次に注目は『インナースペース』。DVDは、なんと『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督が吹き替え演出を担当、デニス・クエイド=上杉祥三、マーティン・ショート=野田秀樹、メグ・ライアン=斉藤慶子という、ある意味サプライズ人事ですが、まぁ、これに関しては各自、DVDでお楽しみください。 今回ザ・シネマで放送しますのは、見ようと思っても見れないレアなテレビ版です! こっちのバージョンですと、デニクエ=谷口節、マーティン・ショート=堀内賢雄、メグ・ライアン=佐々木優子と、手堅い人事になってて安心です。 さらに!きわめつけは『テキーラ・サンライズ』。あさ10時からはメル・ギブ=神谷明版、よる10時からは野沢那智版にて放送!(我ながらこんなマニアックな企画よくやるわ…) この映画でのメル・ギブソンは、ヤクのディーラーという「二枚目なヤバいひと」の役なんですが、メルギブの二枚目感は神谷明に、ヤバいひと感は野沢那智に、僕ならそれぞれ軍配を上げたい。ぜひ、聴き比べてみてください。 さらにさらに、『レッドブル』のジェームズ・ベルーシ=富山敬、『ロックアップ』のドナルド・サザーランド=家弓家正といった脇も、見逃せない(聴き逃せない?)配役です。 というわけで、全国の吹き替えファンの皆々様、6月20日も、ザ・シネマ吹き替えの日、ご堪能ください! コアな吹き替えマニアではない一般ピープルの皆様も、この日は、一昔前のテレビ洋画劇場、荻昌弘が、水野晴郎が、高島忠夫が、そして淀長翁が(むろん木村奈保子もですが)、夜ごとシネマの世界へと誘ってくれた、あの時代の夜の、あの雰囲気に囲まれて、幸福なノスタルジーに浸りきってみてはいかがでしょう? それにしても、いゃー、昔のテレビ洋画劇場って、本っ当にいいもんですね! 【特報!】そして盛夏8月、すごい品ぞろえで「吹き替えの日」を実施予定!詳細後日!! 乞う御期待!!!■
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PROGRAM/放送作品
スターゲイト
人類最大の謎スターゲイト、その解読は未曾有の大冒険の始まりだった!SFスペクタクル超大作!
空前の大ヒット作『インディペンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督が長年の宿願だった原案を映画化したSFアドベンチャー超大作! 大人気テレビドラマ・シリーズの原点となった記念碑的映画!
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PROGRAM/放送作品
潮風のいたずら
ゴールディ・ホーンのキュートな魅力が全開!記憶喪失になった富豪夫人の新生活を描くラブコメディ
『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督が、人気コメディエンヌのゴールディ・ホーンのキュートな魅力を引き出したラブコメディ。性格ブスの夫人を変身させる、粗野なカート・ラッセルとの相性も抜群。