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The Godfather 徹底解剖

人物相関図

家族の絆を壮大かつ重厚に描いた『ゴッドファーザー』３部作。ヴィトーを家長とする「コルレオーネ一家」、そして犯罪組織としての「コルレオーネ・ファミリー」。愛と暴力に彩られた世界で生きる人々、その緻密な設定や複雑な人間関係を、すでに観た人もこれから観る人も、まずは相関図でチェックしておきたい！

コルレオーネ家 家系図

ファミリー・ツリーが描く、コルレオーネ家三世代にわたる家族の肖像

アントニオ・アンドリーニ アントニオ・アンドリーニ
Antonio Andolini

？

ヴィトー・アンドリーニ（コルレオーネ）の父。ドン・チッチオに殺される。劇中には名前だけ登場。
ママ・アンドリーニ ママ・アンドリーニ
Mama Andolini

マリア・カルタ

ヴィトー・アンドリーニ（コルレオーネ）の母。夫アントニオと長男パオロをドン・チッチオに殺され、幼く病弱なただひとりの息子ヴィトーの命乞いに行くが、ナイフで応戦するもむなしく、その場で射殺されてしまう。
パオロ・アンドリーニ パオロ・アンドリーニ
Paolo Andolini

？

ヴィトー・アンドリーニ（コルレオーネ）の兄。父アントニオの葬儀の日、ドン・チッチオを襲撃するが返り討ちに遭って銃殺される。劇中には遺体のみ登場。
ヴィトー・コルレオーネ ヴィトー・コルレオーネ
Vito Corleone

マーロン・ブランド（age 53-63）
ロバート・デ・ニーロ（age 25-33）
オレステ・バルディーニ（age 9）

シシリア出身の移民一世で、家族を何よりも愛したよき夫でよき父。表向きはオリーブオイル輸入会社の経営者だが、裏の顔はニューヨーク最大の犯罪組織＜コルレオーネ・ファミリー＞の初代ドン。友情と信頼を信条に、友人の頼みごとは絶対に断らず誠実にこなした。ゆえに、政界・法曹界・芸能界に強い影響力を持ち、尊敬の念をこめて皆に“ゴッドファーザー”と呼ばれた。わずか一代で築いた帝国は1949年三男マイケルへ継承された。
カルメーラ・コルレオーネ カルメーラ・コルレオーネ
Carmela Corleone

モーガナ・キング（age 47-61）
フランチェスカ・デ・サピーオ（age 19-27）

シシリア生まれで、米移民後の1914年にヴィトー・コルレオーネと結婚。長男ソニー、二男フレド、三男マイケル、長女コニー、養子トム・ヘイゲンを育てた良妻賢母。劇中でその名前は呼ばれず「ママ」とだけ呼ばれる。
マール・ジョンソン マール・ジョンソン
Merle Johnson

トロイ・ドナヒュー

コニーの3番目の夫。アンソニーの聖餐式バーティで初めて家族に紹介されるが、目的は金の無心だった。マイケルも母カルメーラも、フレドの妻ディアナ同様に、家族の一員として加えるのはそぐわないと思っている。
ソニー（サンティーノ）・コルレオーネ ソニー（サンティーノ）・コルレオーネ
Sonny（Santino）Corleone

ジェームズ・カーン

ローマン・コッポラ（子役）
ヴィトーの長男。1916年生まれ。11歳のとき、孤児だったトム・ヘイゲンを救って家族の一員に加えた。犯罪の手口はクレメンツァ直伝で、19歳ですでにカポレジーム（幹部）となった市街戦の天才。第二次大戦後はアンダーボス（副ボス）となって、尊敬する父ヴィトーを支えたが、タッタリア・ファミリーとの抗争中の1948年、短気な性格が災いして奸計にはまり妹コニーの家へ向かう途中、敵のマシンガンにより蜂の巣になって即死！
サンドラ・コルレオーネ サンドラ・コルレオーネ
Sandra Corleone

ジュリー・グレッグ

ソニーの妻で、双子の娘フランチェスカとキャサリン、長男フランク、二男サンティーノJr.の母親。女たらしのソニーに困っているが、コニーの結婚式では夫の立派な下半身を自慢する!?ソニーの死後、マイアミに移住した。
ルーシー・マンシーニ ルーシー・マンシーニ
Lucy Mancini

ジニー・リネロ

コニーの結婚式で花嫁付添人を務め、ソニーに肉体関係を迫られ以後愛人になる。小説版ではラスベガスへ移り住む彼女は子どもをひとりも産まなかったが、映画版では3代目ドン、ヴィンセント（1946年生）の母になる。
ヴィンセント・マンシーニ＝コルレオーネ ヴィンセント・マンシーニ＝コルレオーネ
Vincent Mancini-Corleone

アンディ・ガルシア

長兄ソニーと愛人ルーシー・マンシーニの間に生まれた私生児。マイケルの甥にあたる。1946年生まれ。＜コルレオーネ・ファミリー＞の外で育つが、79年マイケルと再会しファミリー入りを許された。また彼の愛娘メアリーと惹かれ合った。その後ジョーイ・ザザの襲撃を受けたマイケルを救出。だが、短気な性格は父ソニー譲りで、ドンの命令も受けずザザを抹殺。その後メアリーと別れることを条件に、ファミリーの後継者に指名される。
トム・ヘイゲン トム・ヘイゲン
Tom Hagen

ロバート・デュヴァル

12歳で両親を亡くし孤児となるが、ソニーに連れて来られ、コルレオーネ家の養子として成長。大学法学部卒業後に弁護士になり、その後＜コルレオーネ・ファミリー＞を唯一のクライアントとする。ジェンコ・アッバンダンドの死後、シシリア人ではないドイツ系アイルランド人だったが、ヴィトーから組織ナンバー3の“コンシリエーレ（相談役）”に任命される。新天地ラスベガスでも2代目マイケルの右腕として活躍。1970年代に死去。
テレサ・ヘイゲン テレサ・ヘイゲン
Theresa Hagen

テレ・リヴラーノ

トム・ヘイゲンの妻。米ニュージャージー生まれのイタリア系娘。トムが司法試験に合格した頃、ロングアイランドのコルレオーネ邸で挙式した。長男フランク、二男アンドリュー、長女ジアンナと妹など4人の子の母親。
アンドリュー・ヘイゲン アンドリュー・ヘイゲン
Andrew Hagen

ジョン・サヴェージ

トム・ヘイゲンの二男。聖職者となってカトリックの総本山ヴァチカンに向かった。合法化を目指したファミリーは財政面でヴァチカンと密接な関係となるが、マイケルはファミリーの仕事に、彼を巻き込まないようにした。
フレド（フレデリコ）・コルレオーネ フレド（フレデリコ）・コルレオーネ
Fredo Corleone

ジョン・カザール

ヴィトーの二男。1917年生まれ。心やさしいが気が弱く、マフィアの仕事には向かない性格。ラスベガスのモー・グリーンの下でカジノ経営を学ぶがモーに手玉を取られ、女優デュアナ・ダンとの結婚生活（1947-59年）も破綻。弟マイケルの下、名目上のアンダーボスとなるが、接待や金の運び屋といった重要でない仕事ばかりを任された。やがてジョニー・オーラにそそのかされてファミリーを裏切り、母の死後マイケルにより粛清される。
ディアナ・ダン ディアナ・ダン
Deanna Dunn

マリアンナ・ヒル

もともとはハリウッドの女優だったが、コルレオーネ家が拠点をラスベガスへ移して以降の1947-59年にフレドの妻だった。だが、派手好きな生活を捨てられず、フレドの器量ではコントロールできなくなり結婚は破綻する。
ケイ・アダムス ケイ・アダムス
Kay Adams

ダイアン・キートン

海兵隊除隊後にダートマス大学に復学したマイケルと恋におちて婚約したWASPの女性。が、彼がシシリアへ逃亡したため地元ニューハンプシャーに戻って小学校教員となった。数年後帰国したマイケルと再会し結婚。2番目の妻（1951-59）となり長男アンソニーと長女メアリーをもうけた。マイケル個人は愛していたが、ファミリーのドンとして殺人指令もする夫に恐怖を覚え、妊娠していた二男を堕胎、離婚。その後普通の男性と結婚する。
マイケル・コルレオーネ マイケル・コルレオーネ
Micheal Corleone

アル・パチーノ

ヴィトーの三男。1920年生まれ。太平洋戦争中は米海兵隊の英雄として活躍。無口なインテリで、当初はファミリーの仕事を継ぐ気はなかったが、父の暗殺未遂事件が起こり犯人たちを射殺。シシリアへ逃亡。帰米後の49年2代目ドンに。父の死後、五大ファミリーのドンたちを粛清。拠点をラスベガスへ移す。59年米上院犯罪調査委に召喚されるが組織犯罪の黒幕であることを否定。晩年はファミリーの合法化を目指した。97年シチリアで死去。
アポロニア・ヴィテッリ アポロニア・ヴィッテリ
Apollonia Vitelli

シモネッタ・ステファネッリ

1947年、婚約者ケイ・アダムスをアメリカに残したままシシリアへ逃亡したマイケルが一目惚れして結婚した現地女性。しかし翌48年、マイケルのボディガードだったファブリッツィオが自動車に仕掛けた爆弾で爆死する。
アンソニー・ヴィトー・コルレオーネ アンソニー・ヴィトー・コルレオーネ
Anthony Vito Corleone

フランク・ダンブロジオ

ジェームズ・グナリス（age 9）
アンソニー・グナリス（age 3）
マイケルのひとり息子。一時弁護士を目指していたが結局オペラ歌手になり、シシリアでの初主演に家族を招いた。大好きだった伯父フレドが父によって粛清され、それがトラウマとなってファミリーの仕事を心底嫌った。
メアリー・コルレオーネ メアリー・コルレオーネ
Mary Corleone

ソフィア・コッポラ

マイケルのひとり娘。ファミリーの仕事を合法化させた＜ヴィトー・コルレオーネ財団＞の後継者。いとこのヴィンセントを恋におちるがドンの地位を選んだため彼と別れる。オペラの終わりに父マイケルの身代わりで絶命。
コニー（コンスタンツァ）・コルレオーネ コニー（コンスタンツァ）・コルレオーネ
Connie Corleone

タリア・シャイア

1923年生まれの、ヴィトーに一番愛された末娘。兄ソニーの紹介で知り合ったチンピラのカルロ・リッツィと1945年夏に結婚。長男ヴィクターと二男マイケル・フランシスをもうけるが、暴力夫との結婚生活は喧嘩が絶えなかった。その後カルロが粛清されると、マイケルに逆恨みして育児を放っぽり出し、マール・ジョンソンらと二度にわたり再婚・離婚。その後マイケルと和解。彼女の名付け親ドン・アルトベッロが敵対すると毒殺した。
カルロ・リッツィ カルロ・リッツィ
Carlo Rizzi

ジャンニ・ルッソ

青い目（両親が北イタリア出身）をしていたコニーの1番目の夫。ファミリーの仕事を任せられなかったため、敵のバルジーニに通じてソニーの死に関与。二男の洗礼式直後、マイケルの命を受けたクレメンツァに殺される。
マイケル・フランシス・リッツィ マイケル・フランシス・リッツィ
Michael Francis Rizzi

ソフィア・コッポラ（age 0）

アメリゴ・ボナセーラ アメリゴ・ボナセーラ
Amerigo Bonasera

サルヴァトーレ・コルシット

3部作最初のセリフ発するイタリア移民の葬儀屋。カルメーラが名付け親だった娘がボーイフレンドらに虜辱され、コニーの結婚式で血の復讐を依頼。のちにソニーが殺されると、ヴィトーは遺体をきれいにするよう彼に依頼。
ジョニー・フォンテーン ジョニー・フォンテーン
Johnny Fontane

アル・マルティーノ

製作者ジャック・ウォルツの新作映画への出演がターニングポイントになると、名付け親ヴィトーに懇願。仕事を得るとオスカーも獲得。マイケルのもとでもラスベガスのショーで協力した。モデルはフランク・シナトラ。
ジャック・ウォルツ ジャック・ウォルツ
Jack Woltz

ジョン・マーリー

ハリウッドの映画製作者。自分が育てた女優の卵を破滅させたジョニー・フォンテーンを憎くて彼をブラックリスト入りさせていたが、コルレオーネ・ファミリーからの恐喝（愛馬カーツーム号が犠牲に）に屈して、承諾する。
エンゾ エンゾ
Enzo the Baker

？

パン屋。襲撃されたヴィトーの入院先の病院へ、ピンクのカーネーションを持参して見舞いに来る。マイケルの機転で、ボディガードのフリをする。のちにマイケルが法王から叙勲されると、パーティへケーキを持参する。
ドン・リオネーレ・トマジーノ ドン・リオネーレ・トマジーノ
Don Lionele Tommasino

コラッド・ガイパ

同郷のヴィトーとは古い友人で、オリーブオイル事業、ドン・チッチオへの復讐（その際足に大けが）に協力。マイケルがシシリアへ逃亡すると後見人も。最期はモスカに暗殺されたがファミリーにとって貴重な友人だった。
カーロ カーロ
Calo

フランコ・チッティ

シシリアに逃亡していたマイケルのボディガード（ファブリツィオと2人組）。70年代末はドン・トマジーノのボディガードで、彼がモスカに暗殺されると、ヴィンセントの命令でローマへ行き、ドン・ルケージを暗殺する。
パット・ギアリー上院議員 パット・ギアリー上院議員
Senator Pat Geary

G・D・スプレイドリン

ネバダ州選出の上院議員。アンソニーの初聖餐式パーティで、マイケルにワイロを強要するが断られる。のちにラスベガスのホテルで、酩酊状態だった彼の隣で若い女性が血まみれに発見され、以後ファミリーの言いなりに！
アッバンダンド氏 アッバンダンド氏
Signor Abbandando

ピーター・ラコルト

ヘルズキッチンの食料品店店主で、ジェンコの父。アメリカへ移民したヴィトーの恩人。ドン・ファヌッチからみかじめ料を請求され、あげくに自分の甥を働かせるよう強要されたため、ヴィトーの働き口がなくなってしまう。
コロンボ夫人 コロンボ夫人
Signora Colombo

サヴェリーナ・マッツォーラ

ヴィトーの妻カルメーラの友人。愛犬とともにリトルイタリーのアパートに住んでいたが、大家から一方的に家賃の賃上げを要求され、引っ越したくない彼女は、“街の相談役”ヴィトーにその願いごとを相談する。
マイケルのボディガード マイケルのボディガード


アメリゴ・トット

キューバへ向かったマイケルがハイマン・ロスと雌雄を決すべく連れて行く無口なボディガード。シシリアからの助っ人か？ジョニー・オーラは殺害するが、入院中のロスを殺害する寸前、キューバの軍人に射殺される。
B・J・ハリソン B・J・ハリソン
B. J. Harrison

ジョージ・ハミルトン

トム・ヘイゲン亡き後のコルレオーネ・ファミリーの弁護士兼財務相談役。シシリア系でないためコンシリエーレ（相談役）ではない。ヴァチカン傘下の投資会社＜インターナショナル・インモビリアーレ＞へ、資金運用する。
グレース・ハミルトン グレース・ハミルトン
Grace Hamilton

ブリジッド・フォンダ

法王から叙勲されたマイケルを祝うパーティで、彼を取材しようと近づく女性記者。パーティでヴィンセントに口説かれ、その夜ベッドインするが、ジョーイ・ザザの手下2人組に襲われ、彼の殺人現場を目撃してしまう。
ドミニク・アッバンダンド ドミニク・アッバンダンド
Dominic Abbandando

ドン・ノヴェッロ

ファミリーの初代コンシリエーレ（相談役）、ジェンコ・アッバンダンドの息子。非合法ビジネス（裏稼業）とは一切関係なく、合法化を目指すコルレオーネ・ファミリーの広報係として、マスコミ対応などに追われている。
ランベルト枢機卿 ランベルト枢機卿
Cardinal Lamberto

ラフ・ヴァローネ

ローマカトリック教会の枢機卿。ドン・トマジーノからの紹介でマイケルが親しくなるヴァチカン内の実力者で、法王パウロ6世崩御後、新法王ヨハネ・パウロ1世となる。教会の浄化を図るがギルディ大司教に毒殺される。

コルレオーネ・ファミリー 組織図

これがマフィアのピラミッド！ 初代・二代目それぞれの組織の構成員たち

ヴィトー・コルレオーネ （former）BOSS/DON
ヴィトー・コルレオーネ
Vito Corleone

マーロン・ブランド（age 53-63）
ロバート・デ・ニーロ（age 25-33）
オレステ・バルディーニ（age 9）

シシリア出身の移民一世で、家族を何よりも愛したよき夫でよき父。表向きはオリーブオイル輸入会社の経営者だが、裏の顔はニューヨーク最大の犯罪組織＜コルレオーネ・ファミリー＞の初代ドン。友情と信頼を信条に、友人の頼みごとは絶対に断らず誠実にこなした。ゆえに、政界・法曹界・芸能界に強い影響力を持ち、尊敬の念をこめて皆に“ゴッドファーザー”と呼ばれた。わずか一代で築いた帝国は1949年三男マイケルへ継承された。
マイケル・コルレオーネ BOSS/DON
マイケル・コルレオーネ
Micheal Corleone

アル・パチーノ

ヴィトーの三男。1920年生まれ。太平洋戦争中は米海兵隊の英雄として活躍。無口なインテリで、当初はファミリーの仕事を継ぐ気はなかったが、父の暗殺未遂事件が起こり犯人たちを射殺。シシリアへ逃亡。帰米後の49年2代目ドンに。父の死後、五大ファミリーのドンたちを粛清。拠点をラスベガスへ移す。59年米上院犯罪調査委に召喚されるが組織犯罪の黒幕であることを否定。晩年はファミリーの合法化を目指した。97年シチリアで死去。
ソニー・コルレオーネ （former）UNDERBOSS
ソニー（サンティーノ）・コルレオーネ
Sonny（Santino）Corleone

ジェームズ・カーン
ローマン・コッポラ（子役）

ヴィトーの長男。1916年生まれ。11歳のとき、孤児だったトム・ヘイゲンを救って家族の一員に加えた。犯罪の手口はクレメンツァ直伝で、19歳ですでにカポレジーム（幹部）となった市街戦の天才。第二次大戦後はアンダーボス（副ボス）となって、尊敬する父ヴィトーを支えたが、タッタリア・ファミリーとの抗争中の1948年、短気な性格が災いして奸計にはまり妹コニーの家へ向かう途中、敵のマシンガンにより蜂の巣になって即死！
フレド・コルレオーネ UNDERBOSS
フレド（フレデリコ）・コルレオーネ
Fredo Corleone

ジョン・カザール

ヴィトーの二男。1917年生まれ。心やさしいが気が弱く、マフィアの仕事には向かない性格。ラスベガスのモー・グリーンの下でカジノ経営を学ぶがモーに手玉を取られ、女優デュアナ・ダンとの結婚生活（1947-59年）も破綻。弟マイケルの下、名目上のアンダーボスとなるが、接待や金の運び屋といった重要でない仕事ばかりを任された。やがてジョニー・オーラにそそのかされてファミリーを裏切り、母の死後マイケルにより粛清される。
トム・ヘイゲン CONSIGLIERI
トム・ヘイゲン
Tom Hagen

ロバート・デュヴァル

12歳で両親を亡くし孤児となるが、ソニーに連れて来られ、コルレオーネ家の養子として成長。大学法学部卒業後に弁護士になり、その後＜コルレオーネ・ファミリー＞を唯一のクライアントとする。ジェンコ・アッバンダンドの死後、シシリア人ではないドイツ系アイルランド人だったが、ヴィトーから組織ナンバー3の“コンシリエーレ（相談役）”に任命される。新天地ラスベガスでも2代目マイケルの右腕として活躍。1970年代に死去。
ジェンコ・アッバンダンド （former）CONSIGLIERI
ジェンコ・アッバンダンド
Genco Abbandando

フランク・シヴェッロ

ヴィトーとの出会いはヘルズキッチンの父が経営した食料品店。その後彼が犯罪ファミリーを築くとコンシリエーリ（相談役）として20年余り帝国を支えた。戦争時ほど頼りになったシシリア人だった。1945年がんで急逝。
ピーター・クレメンツァ （former）CAPOREGIME
ピーター・クレメンツァ
Peter Clemenza

リチャード・カステラーノ
ブルーノ・カービィ（青年役）

リトルイタリーで隣人だったヴィトーを暗黒街へ誘った古くからの友人。若い頃から陽気な太っちょだった。犯罪組織のカポレジーム（幹部）として活躍、重要な殺人で直接手を下した。一方でソニー、フランク・ペンタンジェリ、ロッコ・ランポーネ、アル・ネッリ、ジョーイ・ザザらのちの幹部を発掘・育成。イタリア料理の腕も抜群。ラスベガスへ移転したファミリーのニューヨークの縄張りを受け継ぐが、1957年ロサト兄弟に暗殺される。
サル（サルヴァトーレ）・テッシオ （former）CAPOREGIME
サル（サルヴァトーレ）・テッシオ
Sal（Salvatore） Tessio

アベ・ヴィゴダ
ジョン・アプレア（青年役）

武力のクレメンツァとともに、コルレオーネ帝国の隆盛を支えた知力のカポレジーム（幹部）。沈着冷静で常に頭が切れ、ブルックリンを拠点に優秀な構成員を自在に操った。小説版にある1933年のドン・マランツァーノ暗殺に関与。ファミリーを強大にした功労者だった。しかしヴィトーの死後、ファミリーを裏切り敵側のドン・バルジーニに通じ晩節を汚す。55年ブルックリンの自宅近くでマイケルの命を受けたアル・ネッリに粛清される。
ロッコ・ランポーネ CAPOREGIME
ロッコ・ランポーネ
Rocco Lampone

トム・ロスキー

もともとはクレメンツァの右腕で、ポーリー・ガットーを粛清したのは彼。マイケルがドンになると、カポレジーム（幹部）へ昇格。1959年マイアミの空港でハイマン・ロスを暗殺するが、その場で警官に射殺される。
アル・ネッリ CAPOREGIME
アル・ネッリ
Al Neri

リチャード・ブライト

マイケルそばに寄り添う彼専属のボディガード兼暗殺者。もともとはニューヨーク市警の警官で過剰暴力がもとで退職したところ、亡きルカ・ブラージの後釜を探していたクレメンツァらにスカウトされた。モー・グリーン、エミリオ・バルジーニ、サル・テッシオを暗殺あるいは粛清した。マイケルが2代目ドンになると、カポレジーム（幹部）へ昇進。タホ湖でのフレド・コルレオーネ、ヴァチカンでのギルディ大司教の粛清などにも関与した。
フランク・ペンタンジェリ CAPOREGIME
フランク・ペンタンジェリ
Frank Pentangeli

マイケル・ヴィンセント・ガッツォー

ヴィトーの旧友で、クレメンツァ亡き後にニューヨークの縄張りを相続したカポレジーム（幹部）。しかしロサト兄弟との抗争が激化して命を狙われると、マイケルに裏切られたと勘違いしFBIへファミリーの実態を供述する。
ルカ・ブラージ SOLDIERS
ルカ・ブラージ
Luca Brasi

レニー・モンタナ

強面な顔に特徴があるヴィトー専属の執行人。歌手ジョニー・フォンテーンのバンドリーダー事件などで数々の逸話を残した。最後は防弾チョッキを着てタッタリア・ファミリーに出向いたが無残にも殺され、海に沈められた。
ウィリー・チッチ SOLDIERS
ウィリー・チッチ
Willi Cicci

ジョー・スピネル

別名“ボタン”で、殺人の実行部隊。洗礼式後ドン・クネオを暗殺している。もとはクレメンツァの右腕で、その後ペンタンジェリのボディガードに。1959年の上院犯罪調査委で証言した後の彼の行動は一切残っていない。
ポーリー・ガットー SOLDIERS
ポーリー・ガットー
Paulie Gatto

ジョン・マルティーノ

マイケルの小学校の同級生で、ヴィトー専属の運転手兼ボディガード。クレメンツァから将来を嘱望されていたが、ヴィトー暗殺未遂の日に病欠。ソロッツォからの金に釣られた彼は、ロッコ・ランポーネにより粛清された。
ドン・フランシスコ・チッチオ
Don Francesco Ciccio

ジュゼッペ・シラート

シシリア島コルレオーネ村に拠点を置くマフィアのドン。1901年、ヴィトー・アンドリーニの父アントニオ、兄パオロと母親を皆殺しにするが、1925年、里帰りしたヴィトー・コルレオーネの復讐に遭い、刺殺される。
ドン・マッシモ・ファヌッチ
Don Massimo Fanucci

ガストーネ・モスキン

ニューヨーク・リトルイタリーの縄張り内で法外なみかじめ料を請求していた伊達男のギャング。ジェンコの食料品店に甥を雇わせ、ヴィトーを失職させた張本人。聖ジェナーロ祭りの日、そのヴィトーの銃弾を浴びて死亡。
ヴァージル・ソロッツォ
Virgil “The Turk”Sollozzo

アル・レッティエリ

“ターク”の異名を持つナイフの使い手で、タッタリア・ファミリーを後ろ盾とする麻薬仲買人。ヴィトーに資金面・政治面での協力をあおぐが断られ、暗殺を企てるが失敗。会談場所のレストランでマイケルに暗殺される。
マール・マクラスキー警部
Capt. McCluskey

スターリング・ヘイドン

ニューヨーク市警の汚職警官で、ブルーノ・タッタリアの友人。ソロッツォからの依頼でヴィトーの入院先の病院から人払いするも、マイケルの機転に遭い失敗。腹いせで彼を殴る。最期はソロッツォともに銃で撃たれ死亡。
ファブリッツォ
Fabrizio

アンジェロ・インファンティ

シシリア逃亡中だったマイケルのボディガード。しかしマイケルを裏切り、自動車に仕掛けた爆弾で彼の新妻アポロニアを爆死させる。映画版ではカットされたが、のちにニューヨークでピザ屋を開業。マイケルに復讐される。
ドン・フィリップ・タッタリア
Don Phillip Tattaglia

ヴィクター・レンディーナ

ニューヨーク五大ファミリーのボス。ソロッツォと組んだせいで、コルレオーネ・ファミリーとの泥沼の抗争に巻き込まれる。最後は黒幕のバルジーニに泣きつくが、情婦とベッドイン中、ロッコに機関銃で撃たれ即死する。
ブルーノ・タッタリア
Bruno Tattaglia

トニー・ジョルジオ

フィリップ・タッタリアの息子で、ファミリーのアンダーボス。ルカ・ブラージを絞殺した張本人だが、ヴィトー暗殺未遂に逆上したソニーによってあっけなく暗殺される。（その死はテッシオのセリフにより語られるのみ）
ドン・エミリオ・バルジーニ
Don Emilio Barzini

リチャード・コンテ

ニューヨーク五大ファミリーのボスで、影でタッタリア・ファミリーを操っていた黒幕。ヴィトー暗殺未遂、ソニー暗殺にも関与した。洗礼式後、警官の扮装をしたアル・ネッリによりニューヨーク最高裁の階段で暗殺される。
モー・グリーン
Moe Green

アレックス・ロッコ

若い頃ハイマン・ロスの仲間だったユダヤ人ギャングで、バグジー・シーゲルがモデル。ラスベガスを創った男。ニューヨークでの戦争中にフレドを預かるが、ベガス移住を計画していたマイケルとその後衝突、暗殺される。
ドン・オッティリーオ・クネオ
Don Ottilio Cuneo

ルディ・ボンド

ニューヨーク五大ファミリーのボス。エミリオ・バルジーニともにソニーを暗殺するためカルロ・リッツィをそそのかした。ヴィトー死後、マイケルの命を受けたウィリー・チッチにより、ホテルの回転ドアで暗殺される。
ドン・ヴィクター・ストラッキ
Don Victor Stracci

？

ニューヨーク五大ファミリーのボス。麻薬ビジネスでエミリオ・バルジーニと同調し、コルレオーネ・ファミリーと敵対。（俳優は登場せず）ホテルのエレベーター内で待ち伏せたクレメンツァにショットガンで射殺される。
ハイマン・ロス
Hyman Roth

リー・ストラスバーグ

禁酒法時代にヴィトーと仕事をして財産を成したユダヤ人マフィア。マイアミを拠点にキューバの利権獲得にも成功。親友モー・グリーンを暗殺したマイケルを叱責。米上院公聴会にて追求するが失敗。ロッコに暗殺される。
ジョニー・オーラ
Johnny Ola

ドミニク・チアネーゼ

ハイマン・ロスの右腕であるシシリア人マフィア。フレドに近づき、ファミリーの秘密情報を相当入手。タホ湖のコルレオーネ邸襲撃に関与した。が、キューバのハバナでマイケルの名無しのボディガードにより暗殺される。
トニー（アントニオ）・ロサト
Tony（Antonio） Rosato

ダニー・アイエロ

1955年クレメンツァのファミリーに加入。やがてフランク・ペンタンジェリがニューヨークのドンになると、跡目をめぐって彼と争った。ハイマン・ロスの差し金で、彼の暗殺未遂事件を起こしている。しかし以後は不明。
カーマイン・ロサト
Carmine Rosato

カーマイン・カリディ

1955年クレメンツァのファミリーに加入。やがてフランク・ペンタンジェリがニューヨークのドンになると、跡目をめぐって彼と争った。ハイマン・ロスの差し金で、彼の暗殺未遂事件を起こしている。しかし以後は不明。
ジョーイ・ザザ
Joey Zasa

ジョー・モンテーニャ

ペンタンジェリの自殺後、ニューヨークの縄張りを譲渡されるが、麻薬取引をしたがる彼をマイケルは小物呼ばわり。ドン・アルトベッロが召集した幹部理事会をヘリで急襲。コニーの命を受けたヴィンセントに始末される。
ドン・オジー（オズヴァルド）・アルトベッロ
Don Ozzie（Osvaldo） Altobello

イーライ・ウォーラック

コニーの名付け親。古くからコルレオーネ・ファミリーと親しかったシシリアンマフィア。1962年にニューヨークを拠点とするタッタリア・ファミリーのドンに。しかしヴァチカンと急接近するマイケルの前に立ちはだかる。
ギルディ大司教
Archbishop Gilday

ドナルド・ドネリー

ローマカトリック教会アイルランド支部の大司教で、ヴァチカン銀行総裁。マイケルから損失金の穴埋めに5億ドルの融資を受けるが、新法王ヨハネ・パウロ1世が不正の一掃に動くと、彼を毒殺。アル・ネッリに暗殺される。
ドン・ルッチオ・ルケージ
Don Licio Lucchesi

エンツォ・ロブッティ

ヴァチカンを支配する投資会社インモビリアーレの会長で、ドンの称号を得ているイタリアの政治家。暗黒街でもドン・アルトベッロとも繋がっていた。最期はドン・トマジーノの右腕だったカルロにメガネの縁により刺殺。
フレデリック・カインジッグ
Frederick Keinszig

ヘルムート・バーガー

異名は「神の銀行家」。ヴァチカン銀行のスイスでの口座を資金運用するアンブロシアーノ銀行の頭取。不正が発覚すると、マイケルが投資した資金を横領して姿を消すが、ローマの橋から吊され、変死体として発見される。
モスカ
Moska

マリオ・ドナトーネ

ドン・アルトベッロからマイケル暗殺を依頼されるシシリアの殺し屋。僧衣姿で現場に近づき、途中ドン・トマジーノを射殺。劇場で双子の護衛2人を刺殺。マイケルを狙ってメアリーの命を奪いヴィンセントに射殺される。
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※当サイトにおける人名は、より原音に近い仮名表記としており、結果、ザ・シネマにて放送する字幕版や吹き替え版とは一部異なる場合もございます。ご了承ください。
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