PROGRAM

放送作品情報

あの日、欲望の大地で

THE BURNING PLAIN 2008年 アメリカ / 107分 ドラマ

シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーのオスカー女優が競演。女の愛憎を描く人間ドラマ
放送日時
2018年09月03日(月) 15:00 - 17:00
2018年09月14日(金) 深夜 03:30 - 05:30
2018年09月29日(土) 深夜 03:45 - 05:45
解説

『21グラム』、『バベル』の脚本家ギジェルモ・アリアガの長編初監督作。時制を複雑に交錯させながら複数のストーリーを平行して描き、最後に1本の物語に収斂させていく、彼一流の技巧的ドラマツルギーが見事。

ストーリー

メイン州の高級レストランでマネージャーを務めるシルヴィア。彼女には、行きずりの男と関係を持つという病んだ一面があった。そんな彼女の前にある日、12歳のメキシコ人少女マリアが現れる。一方、ニューメキシコ州の主婦ジーナは、妻子ある男性と不倫しており、そのことを娘に気付かれていた。ジーナは不倫の最中、火災に巻き込まれ命を落とす。シルヴィア、マリア、ジーナの人生のドラマは、やがて一つの大きな物語に…。

出演

シャーリーズ・セロン
キム・ベイシンガー
ジェニファー・ローレンス
ホセ・マリア・ヤスピク
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
PG12
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2018/7/19

    アレハンドロより良い!

    この監督、俺の苦手なアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの映画の脚本を多く手がけていた人。 今作が初監督作品らしい。 監督が変われば印象も変わるのかな?って思って観てたけど、アレハンドロよりは間違いなく好きだ。 時系列が入り乱れるのは、この人の脚本の特徴なのかな? アレハンドロみたいに「どうだ!」って感がなく、カメラは客観的に写す。トラウマとか、ことさら強調しないで描くところが、逆にグッと入ってくるんだよね。 重い十字架を背負った彼女の判断を、さりげなく写すラストはたまらない。 人間の性は難しい。肉体的にも精神的にも….。

  • 鑑賞日 2016/8/27

    3つの時間が並行して描かれる

    3つの時間が並行して描かれた映画。 「現在」、「過去1(母が生きていた頃)」、「過去2(母亡き後)」。 この映画、冒頭、いきなり、シャーリーズ・セロンのヌードが描かれて大胆なり。 大胆過ぎてビックリした(笑) 母親(キム・ベイシンガー)も良かったが、それ以上に娘時代の女(ジェニファー・ローレンス)も良かった。 更に、最高に良かったのは、やっぱりシャーリーズ・セロン。 なかなか凝ったドラマだった。

  • 鑑賞日 2016/5/3

    3人の女優を愛でる

    お話は暗く重い。後半に判明するひとつの行為が一人の人生に決定的な影響を与え、私は最後までキリキリ胸が痛んだ。 そんな主人公の過去と現在を二人の女優が見事に演じる。

  • 鑑賞日 2016/1/16

    話が時系列通りではなく激しく前後するので観ていて疲れるが、点が一つの線になる終盤の展開はなかなか。主役のシャーリーズ・セロンとジェニファー・ローレンスは、やはり芝居が上手い。キム・ベイシンガーはやや場違いかも。

  • 鑑賞日 2015/10/30

    ひとつの物語

     荒野でトレーラーハウスが燃えている不思議なシーンからこの映画は始まり、4人の女性を中心にしたドラマが並行して描かれていく。1人目は、レストランを経営している女性(シャリーズ・セロン)。レストランは繁盛しているようだが、彼女は何人もの男とセックスを重ねながら満たされない心情を抱いているようだ。しかも不審な男に様子を窺われている。2人目は人妻(キム・ベイシンガー)で不倫をしている。3人目はその娘(ジェニファー・ローレンス)。母の不倫に気づいている。4人目は12歳の少女。父親が飛行機で農薬の散布をしている時に墜落し重傷を負う。何の関係もなさそうな四つの物語が次第にまとまって、まるでミステリーの謎解きのように、ひとつの物語に収束していく。心に傷を負ってばらばらになっていた人々が、ひとつになり癒されることを暗示するラストまでのストーリー展開が巧みだった。

  • 鑑賞日 2015/9/12

    三つの話が結びついて・・・

    燃える車のシーンから始まり、三つ話が平行して描かれるので、「これはどう関係があるのか?」と思って観ていると、徐々に関係が明らかになり、話は俄然面白くなる。監督が、「バベル」の脚本家ギジェルモ・アリアガなので、話の展開方法が同じだと思った。キム・ベイシンガーだけは、舞台となっている土地に似合わず、ミスキャストだと思う。

  • 鑑賞日 2015/9/3

    人は本能の赴くままに生きると・・・

    人はモラルを持って行きないと、いずれ災いが訪れる 通常世間からは認めがたい男女関係が繰り返され、特別緊張感のあるエピソードも無く、人の醜さだけが印象に残る作品 作品の意図は「こういう事しちゃいけませんよ」でいいのか、ラストシーンにて尚更不可解に為ってしまつた!

  • 鑑賞日 2009/11/12

    過去と向き合う時

    少女の頃の潔癖さ。 その潔癖さから許せなかった母の行動。 『戻ってきて欲しい。私達のところへ』 その願いは叶わなかった。 大きな十字架を背負わなければならなくなった彼女。 逃げた。 何もかもから逃げ続けていた。 背負いきれない重荷から… 何人もの男に抱かれて、その場の快楽に溺れても、その重荷は消える事はなかった。 いつか来る報いを受ける日。 その日が来た時に、彼女はやっとわかった。 向き合わなければならない事に。 それは、心の奥底では理解していた事。 その勇気がなかっただけ… 決して取り戻せない過去の痛みを感じながら 今なら取り戻せる過去と向き合い生きていく。 その覚悟が出来た時… 背負い続けた重荷が、ほんの少し軽くなった気がした……… 求め続けた愛が、そこにはあった。 人間の業の深さというか… 欲望の果てしなさが生んだ人間ドラマのもの凄さがありました。 愛を求めて遥かな大地を彷徨い続ける女性の姿が重厚に描かれていました。 シャーリーズ・セロンさんやキム・ベイシンガーさん この2大女優の名演技に惹き込まれていきます。 素晴らしい演技と織り成される人間ドラマに感服します。

  • 鑑賞日 2015/1/2

    ジェニファー・ローレンスはいい

    話がやや無茶で、脚本は相当練ったとは言えやや無理があるが、ジェニファー・ローレンスを見る為に観たので、それなりに満足した。  シャーリーズ・セロンの子供の頃の役で、冷静で計算されたかのように自然な演技で、驚いた。かなり上手いと思った。

  • 鑑賞日

    微妙だった!

    期待し過ぎたかな。長く感じた。スッキリした結末が好きなので、最後は物足りない感じだった。

  • 鑑賞日 2009/10/5

    女性の心の襞(ひだ)をここまで描く

    ギジェルモ・アリアガの脚本・監督によるドラマで、あるトラウマを抱え過去を捨てて夢も希望も愛も持たずに心を閉ざした一人の女性の再生を、彼女の周りの人々を通じて描いていますね。過去と現在を交錯させて描く手法は、ドラマの核となるある出来事をヒロインが封印していて、周りの人々によってその封印が徐々に剥がされていくような感覚の表現手法として使われていて、まあ「21グラム」よりはうまくいっている感じですね。シャーリーズ・セロンが制作・主演しているのもありますけど、アリアガが女性の心の襞(ひだ)をここまで描けたというのは正直驚きでしたね。キム・ベイシンガー扮する母親の心情もよく描けていましたね。

  • 鑑賞日 2014/5/28

    同じ傷を持つものでしか、癒せない

    不倫した母と同じように乱れた性生活を送るマリアーナ。最初は、『共喰い』を彷彿とさせた展開だった。けれど、彼女たちの過去が明るみになってくるに従って、物語が深みを増す。 母は乳がんで失った女性としての身体を、愛で埋めてくれる不倫相手を求めた。マリアーナとサンディアゴは、突然起こった親を失った喪失感を、不安を埋めるように求めあった。そして、マリアは自分を見捨てた母に愛を求める。誰かが何かが欠けて、愛で埋めようとするのに、どこかでボタンがかけ違ったようにずれていく。その中でも、マリアーナは母と不倫相手を殺した罪を背負い、現実逃避していく。切ないけど、とても愛おしい気持ちがあふれる作品でした。

  • 鑑賞日 2009/9/28

    おそろしい手腕

    『アモーレス・ペロス』や『21g』、『バベル』の脚本で知られるギジェルモ・アリアガの監督デビュー作。 シルヴィア(シャーリーズ・セロン)は、ポートランドの海辺にたたずむ高級レストランのマネージャーとして働いている。仕事場では有能な彼女だが、プライベートでは行きずりの相手との情事を繰り返していた。そんなある日、彼女の前にカルロス(ホセ・マリア・ヤスピク)というメキシコ人男性が現れたのだが・・・。 複数のストーリーの断片を同時進行させる方法は、ギジェルモ・アリアガが脚本で携わった作品の多くに見受けられる特長だ。今作も同様の手法が採られている。 とにかく入り組んだ脚本で、ストーリーの全容が見えるまでかなり掛かる。けれど、ギジェルモ・アリアガは初監督とは思えないほど、飽きさせずに観客を釘付けにする。 女心というものをギジェルモ・アリアガはわかっているらしい。 シャーリーズ・セロンに出演交渉にいった際、脚本の素晴らしさに感銘した彼女はその場で製作総指揮を買って出たほどだそうだ。 過去や現在の断片を同時進行していくというのは、実は人生そのものなのかもしれない。 ふとしたことで過去を回想したりしながら人間は日々生きている。 映画を見ることで、自分のこれまでの人生に重ね合わせ共感することがある。 ギジェルモ・アリアガの手法はまさに映画のその性質を利用しているのではないだろうか。 シルヴィアの現在と複数の断片的な過去、それらを共有させることで、観客はいつのまにか彼女の人生を生きてるかの錯覚に陥るのである。 この脚本を時系列順に追っていってもそれほど衝撃はないのかもしれない(かといって凡庸なストーリーでは決してないのだが)。 しかし時系列を組み換えるというのは、失敗すればわけのわからないものになるリスクは高い。 それらのリスクを犯してまでギジェルモ・アリアガが作り上げた脚本は完璧といっていいほど素晴らしい出来である。 あえてストーリーに言及することはしない。 それをすることはギジェルモ・アリアガの脚本の魅力を半減させてしまうからである。 ラストの数分間、静かに、けれど饒舌に訴えかけてくる。その一瞬一瞬に目が離せない。 ちなみに原題は『THE BURNING PLAIN』、直訳すると『燃えている平野』だが、“PLAIN”には“平凡な”とか“質素な”とか“ごまかしがきかない”など複数の意味がある。 オープニングショットだけを見れば『燃えている平野』かもしれないが、おそらく作品が進むごとに複数の意味合いも感じさせる、そんなタイトルなのかもしれない。 『あの日、欲望の大地で』というのはまるで日活ロマンポルノのようなタイトルだ。 だがこの邦題、決して悪くない。 作品を見終わった後、きっとそう感じることができるはずだ。

  • 鑑賞日 2013/7/23

    まさに、愛憎相半ばです。

     人間の感情とはややこしいものです。愛しながらも憎むといったことがあるわけで、一筋縄にはいきませんね。確かに、“愛”と“憎”は、糾える縄のように表裏一体、愛しているからこそ、憎むんでしょう。  この作品、3代の“女性”が描かれます。中心は、2代目ですが、その娘時代のマリアーナにジェニファー・ローレンス、大人になってからのシルヴィアにシャーリーズ・セロンが扮しています。 マリアーナは、愛する母の不倫現場を目撃、驚かせようとして、火をつけると、ガスボンベに引火、事故とはいえ、結果、母親と不倫相手を死なせてしまいます。(当然、誰も知りません。) その後、この母親の不倫相手の息子と禁断の恋に落ち、子供を出産、しかしながら、その彼も生まれたばかりの娘も置いて、一人で出ていきます。そして、今は、シルヴィアとして、仕事はできますが、行きずりの情事と自傷を繰り返しています。そんなシルヴィアの前に現れたのが、マリア、昔置き去りにした、自分の娘です・・・。  後ろめたさを感じながら、不倫に走らざるを得なかった母親。過去の傷を癒せぬまま、自暴自棄の生活を続ける娘。そしてそんな母に捨てられた娘。  なんとも、重苦しく暗いドラマですが、ラストには、再生のための希望が描かれ、救われます。  ただ、娘時代のマリアーナの行動については、わかりにくいところが多く、(火をつけた真意はなんだったのか・・・? 母親の不倫相手の息子とどうして付き合うのか・・・? 生まれたばかりの我が子をなぜ、置き去りにしたのか・・・?など)、もちろん、50歳を過ぎた男に、10代の娘の気持ちや行動など理解できるはずもないのですが、ちょっと共感しにくいキャラクターでした。

  • 鑑賞日 2009/10/11

    欲望の大地の燃え上がるトレーラーハウス、美しすぎる赤!

    心を封印するほどの恐ろしい映像が、これほど美しいものなのだろうか?闇と血の匂いが混じりあいながら、 ひそかに愛撫しているような印象だ。

  • 鑑賞日 2010/5/8

    あの日、欲望の大地で(2008/米)

    この映画で最も評価できるのはその映像でしょう。 荒野に置かれているトレーラーの爆発炎上からスタートするこの映画。トップにクライマックスをもってくることで、観客はラストシーンを最初に見てしまいます。 この美しい冒頭のシーンをはじめ、シャーリーズ・セロンが断崖絶壁から黒い服を着て海を見下ろすシーン、農薬を撒くセスナの影を俯瞰で捉えるシーンなど、いずれも見事なシーンの連続でした。 『バベル』や『21グラム』の脚本家である本作の監督は、日本で言うと『運命じゃない人』や『アフタースクール』の内田けんじにシンクロし、ユージュアル・サスペクツなどから触発された感じもある作家ですね。 しかしながら、これほど美しい映像があり、話の筋も悪くないのに、なぜか惹きつけられないんですね。いまひとつ。 それはやはりこの母親なり、その娘なりが、あまりにも非現実的な存在だからなのでしょうか。不思議ののめりこみにくい映画でした。 でもキム・ベイシンガーの出演には惚れました。 私にとっては『L.A.コンフィデンシャル』以来でしたが、彼女のクールな魅力が出ていたと思います。 しかし、彼女の魅力がこの役柄かどうかは疑問ですね。 残された子供たちの不安な情緒が交錯する不思議な映画でした。

  • 鑑賞日 2009/10/5

    「バベル」の脚本家、ギジェルモ・アリアガの初監督作品。現在と過去が激しく入り乱れて、最初は混乱を招きかねないが、この監督独特のフォーメーションなのか妙な緊張感を醸し出す。主演の二人、シャーリーズ・セロンとキム・ベイジンガーというアカデミー賞受賞女優の対決はそれぞれの持ち味を発揮しているが、その中にあって後にアカデミー主演女優賞を受賞するジェニファー・ローレンスの存在感はさすが。

  • 鑑賞日 2010/3/22

    燃える、燃えた。

    結ばれたまま焼かれるなんて・・・ この状況、さまざまな感情を抱かせる。 本人どうしにとって、家族にとって・・・ 私はこの映画が好きだ。

  • 鑑賞日 2009/12/27

    スターシステムによって生まれた傑作

    この映画は大河ドラマである。しかし、歴史的な事件 をからませることなく作り上げている点は、日本の大 河ドラマに慣れている者にとっては新鮮な驚きである。 時間の経過や年代を歴史的な事件で表現するのではな く、エピソードの一見無秩序な順序で表現しているこ とが、この映画の特長である。 シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーというア カデミー賞女優の共演を見れば、「アカデミー賞に輝 く3大女優の共演」と軽々しく宣伝した「ゼロの焦点」 などあまりにも恥ずかしい。 「あの日、欲望の大地で」のすごいところは、この2人 の女優にのみ依存することなく、ジェニファー・ローレ ンスとテッサ・イアという次世代の女優を見せたことで ある。 この映画は作家主義的作品のようでありながら、実は、 スターシステムの上に成り立っている傑作でもある。

  • 鑑賞日 2009/12/27

    本当の主人公はマリアか?

    原題は「THE BURNING PLAIN」。これはあの二人が死ぬ ことになるトレーラーハウスの炎のことか、若い二人が お互いを忘れないために痕跡を作るための炎の意味なの か、まさに大地を人間の欲望の炎が燃えているというド ラマである。最初の2世代は、まさに親の因果が子に報 いという感じで、因縁が伝わるドラマ。この因縁が永遠 に続くのかと思わせるが、次の娘で止まりそうな気配で ある。その娘の名前がマリアというのは、もしかしたら、 意味があるのかも知れない。 シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーが圧倒的に 素晴らしいが、もしかしたら、マリアを演じたテッサ・ イアこそが主役なのかも知れない。