PROGRAM

放送作品情報

レッズ

REDS 1981年 アメリカ / 196分 社会派ドラマ ラブロマンス

ウォーレン・ベイティが製作・監督・脚本・主演の4役を務めた、現代史をなぞる社会派ドラマ
放送日時
2020年02月03日(月) 21:00 - 深夜 00:30
2020年02月11日(火) 06:00 - 09:30
解説

レーニンへのインタビューで有名な「世界を揺るがした十日間」を執筆し自らも左派運動を展開したルポライター、ジョン・リードを描く。ウォーレン・ベイティはこの作品でアカデミー賞(R)監督賞ほか3部門を受賞。

ストーリー

アメリカ人ジャーナリストのジョン・リードは労働者闘争を取材するうちに政治運動に目覚める。偶然に出会い、恋に落ちた人妻のルイーズ・ブライアントと意気投合し、労働者革命が勢いを増しつつあったロシアに渡ることとなる。そこでロシア革命に立ち会い、後世に残るルポ作品「世界を揺るがした十日間」を執筆。革命の熱気をたずさえアメリカに戻り共産主義運動を展開するが、アメリカでは共産主義の取り締まりが強まっていき…。

監督・脚本・製作

ウォーレン・ベイティ

出演

ウォーレン・ベイティ
ダイアン・キートン
ジャック・ニコルソン
エドワード・ハーマン
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 1982/4/29

    ロシア革命の一断面

    資本主義の牙城でもある米国で、蛇蝎のごとく忌み嫌われるコミュニストを主役に、敵国ソ連の物語を映画化する柔軟な発想力とチャレンジングな創作姿勢に拍手。さらには、製作のみならず、監督、脚本、主演を兼ねながら、一級の映画作品として本作を世に送り出したW・ベイティの並はずれた才能と大いなる意気込みにに脱帽。 実在した人物を見事に演じきったW・ベイティ、J・ニコルソンといった俳優陣をはじめ、時に耽美的ですらある名手V・ストラーロの叙情的な撮影や、革命のダイナミズムを禍々しく盛り上げるスケールの大きな群衆シーンが心に残る秀逸の歴史劇。それはまた、関係者の証言から浮かび上がる複眼的で深みのある人物造形をベースに、登場人物が織りなす愛憎をロシア革命の一断面とともに鮮やかに掬い取り、理想に殉じた主人公の激しくも切ない生きざまをメロドラマチックに紡ぎ出した出色の人間ドラマでもあった。 ちなみに、金を生むためなら主義主張に関係なく、共産主義であろうが、ロシア革命であろうが、いとも簡単に受け入れ、たやすく利用する米国の拝金主義的現状を、草葉の陰で眠る真正コミュニストたるJ・リードは一体どう思っているんだろうか???

  • 鑑賞日 2019/1/20

    ともすれば政治色が強くなりがちな内容を見応えあるものにしていた

    1917年に起きたロシア革命を追いかけ続けたジャーナリスト、ジョン・リードを描いた実話。 ジョン・リードを演じた政治に大変興味のあるウォーレン・ベイティが監督・脚本も手がけている。 3時間を超える大作だが、妻となるルイーズ(ダイアン・キートン)とともに自由恋愛を主義とするサブストーリーがともすれば政治色が強くなりがちな内容を見応えあるものにしていた。 個人的な主観だがダイアン・キートンのファッションが素晴らしくセンスが良いなと思いながら見ていたが、何とそれを見透かしたように、映画も終わり間近にとある老婆のセリフに「命をさらけ出している女は着飾りたがるものだ」とあったのには思わず頷いてしまった。 Wikipediaで見たのだがルイーズの愛人であった作家のユージンが演じていたジャック・ニコルソンにそっくりでびっくりした事も付け加えておきます。

  • 鑑賞日 2018/4/25

    アメリカにもあった共産党。

    「世界を揺るがせた十日間」は史上初の労農階級がロマノフ朝の絶対専制を打倒し、 社会主義国を樹立させる10日間のドキュメントで、世界の名著リストには必ず 取り上げられる。その著者ジョン・リードの生涯を描いた歴史映画。特に原作の クレジットがないので、脚本兼任のウォーレン・ベイティの並々ならぬ勉強ぶりが うかがえる。アカ嫌いのアメリカで、これだけの資金を集めて大作の風格あふれる 作風は驚嘆するしかない。81年といえばレーガン政権がスタートした時、 こけの一念岩をも通す。ただのスターには出来ない仕事だ。 リードのスタートは時の第一次大戦期の反戦運動だった。ウィルソン大統領は 非戦で再選されたのだが、結局参戦、リードは激しく非難した。当時のアメリカ 左翼は労働運動と結びつき、多彩な人物が集まっていた。ここでルイーズや 劇作家・詩人のユージンを交友を結ぶ。この赤みがかったサロンの描き方は ルイーズの生き方を輝かせた。二人の愛の基盤は人間の自由から成り立ち、 後半の感動へつなげる。 おりからロシアでは革命が起き、大戦から撤退した。リードはこの歴史的大激動に にペテログラードへ入る。 優れた観察者であるリードは、タイムリーなドキュメントを出版し、一躍アメリカ 左翼のリーダーとなり、共産党運動に邁進する。二度目の訪ソはコミンテルン との調整であった。社会主義は国際運動として世界各地の共産党をコミンテルン が指導する形になる。しかし、しだいに硬直化し、幹部の独裁的な運営がリードの 理想とかけ離れようとしていた。この時代、理想主義から共産党活動へ入る 人の運命は、過酷なものが待ち構えていた…。 二人の愛を軸としながら、見識に満ちた歴史観が堂々たる大作を支えた。

  • 鑑賞日 2018/7/26

    理想主義者達の恋愛物語

    第一次世界大戦、ロシア革命の頃、新聞記者ジャーナリストジョン・リード(ウォーレン・ベイティ)は反戦を唱える記事を書いていた。また田舎の女記者ルイズ・ブライアント(ダイアン・キートン)は女性解放を訴える戦士同士だった。彼等はニューヨークで同棲を始めるが、なかなか意見が合わない。そんな折、リードはロシアにルポに行くことになり、ルイズを誘う。そこで革命の様子を目の当たりにした2人は革命の伝道者として記事を書く。いつしかリードは革命にのめり込み、アメリカの共産主義者の意を受けて単身ロシアに渡る。ルイズも行方不明となったぬリードを探しにロシアに密航し、再会するも、持病の悪化でリードは死んでしまうと言う大恋愛の物語。 最初は共産主義にかぶれた男女の物語かと思ったが、進んでいくうちにメロドラマだと言うことがわかってきた。 しかしアメリカでの共産党の動きや、世論、革命の現実などが丹念に描かれており、興味深い映画である。

  • 鑑賞日

    最初こそ『追憶』みたいなのだが・・・

     映画が始まってしばらくは『追憶』のような印象。『追憶』はシドニーポラックが監督し、男女の恋模様をアメリカの学生運動と絡めて描いた作品です。『追憶』では政治運動ののめり込む強気で理想的な女と現実的に生きたい男が、互いを愛しあい認め合いながらも生き方の違いによる軋轢や別離が避けられない哀しさを描かれていた。余談だけど有名な『フォレストガンプ』も生き方が過激で左派の女と、やや知能指数が低いが故に右派の好むような生き方をせざるをえない男が暗に対照的に描かれていた。 『レッズ』は先の二つと映画と違い最終的にはカップル二人が共産主義に共感し二人で突き進んでいくわけだが、ところどころに醒めた視点を注入しているところが面白い。政治の無味乾燥な争いまたは痴話喧嘩と堕しかねないプロットの映画に適度な解毒効果をもたらしていると思う。  登場人物が大量でしかもどういう人物なのかあからさまな説明がないのが視聴者の理解を一瞬妨げるのだが、それぞれの人物の描かれ方は終始一貫しているので見ているうちに自然と理解できるようになっている。  『レッズ』の序盤はただのつまらない痴話映画に見えてしまう。が、よくよく見てみると終盤まで貫かれる女(ルイーズ)の気の強さであったり頑固さであったり、男(ジョン・リード)の失敗と苦難続きの政治的活動が丁寧に描かれている。インターミッションがはいるまでの前半ではおそらく女(ルイーズ)がプロットの中心である。一方の男(ジョン・リード)は無鉄砲に仕事にのめり込む悪さがあるがジャーナリストとしての熱意をもっている。しかし男(ジョン・リード)は色恋が上手くないため、女(ルイーズ)は不満を溜まらせてしまい、男が出張をしている間に主導的に浮気をする。そして二人は別離する。のちに男が女に偶然で会わしたときにロシア行きを伝え、一緒に行くことになったときから関係はまた修復していく。前半部のハイライトはやはり二人のロシア行きである。それまでは添え物だった女(ルイーズ)と無頓着な男(リード)の二人が一体化して良きパートナーとしての関係を見事に築いていく。ロシア革命の熱狂と昂揚を流れるようなカメラワーク、編集、音楽で描きつつ、二人の充実感一体感を幻想的ともいえる映像で捉えている。  インターミッションを挟んだ後半部も女(ルイーズ)の意思の強さと男(リード)の無鉄砲さ・活動の挫折が描かれている。要は前半も後半も調子は同じなのである。これさえ分かれば視聴者は3時間を超す長い長い映画も混乱することなく見れらるはずだ。演出においても、前半部で二人の一体感をだすために使われたモンタージュシークエンスの演出は、後半ではボイスオーバーナレーションとクロスカッティングに置き換えているものの、前半と後半が呼応するように敢えて挿入されている。ロシアへ行った男が女へ電報を打ちつつも返事がないことにやきもきするショットと、女がロシアへ向かっている様子をかつて男がたどったのと同じような道を想起させるショットをクロスカッティングさせている。これがまた上手い。  痴話喧嘩と政治発言がまるで同じように扱われている映画である。どちらもマシンガントークにつぐマシンガン。男も女もスイッチが入ると、恋愛にしろ政治にしろ止まらない。この意味では恋愛と政治が等価におかれているわけで、『追憶』とは若干異なる。『レッズ』がつっこんで描いているのは政治の空しさであったり、批評的な視点なのだ。最終的にはメロドラマっぽく締めてしまうので勘違いしそうだが、政治活動は反対勢力や党派争い主導権争いによって上手くいかないし、なによりロシア革命が理想とは異なる姿に変貌していく様が痛烈に描かれている。最後の中東行きは有名な『アラビアのロレンス』を想起させる。『アラビアの~』でも英雄ロレンスが政治に翻弄される様が終盤延々と描かれているのだが、『レッズ』でも理想と離れた政治の行く末が中東でクライマックスに達している。ちなみに『アラビアの~』と違って細切れに政治パート、恋愛パート、ドキュメンタリーパートが挟まれているので倦むことはない。  批評的な視点という意味では、女(ルイーズ)にたいするユージン・オニールと男(ジョン)にたいするエマ・ゴールドマンに、ルイーズとジョンがおかれた状況を冷静に分析するセリフを語らせている。ある意味説明的なので私としてはあまり好きではないのだが、次に述べるようなドキュメンタリー風の演出が挿入されているおかげか違和感はない。ついでに言うなら、なにより映画で描かれているルイーズもジョンも、そしてロシア革命も共感されにくい人物として描かれている。だから冷静に批評されるとスカッとするのである。もうひとつの批評的な視点は、映画では当時の二人を知る人をウォーレン・ベイティ自身がインタビューした映像を挿入しドキュメンタリー風にしている。この証言は映画で描かれる話と異なっていてミスリードさせる効果もあり、逆にジョンとルイーズを客観的に見るためのよすがともなっている。  細部は追いませんがかなり緻密に計算された映画であり、監督賞をとったのも納得できます。例えば恋愛に燃えるリードとルイーズは仲むつまじく描かれることもあれば、盲目的で感情的な面も描かれており、ただ単に登場人物に共感させようとする薄っぺらい映画とは異なる点など。  ちなみに監督・主演したウォーレン・ベイティはリベラル派でありながらのちに赤狩りに荷担したエリア・カザンのアカデミー名誉賞受賞に立って拍手をして物議をかもしたわけですが、『レッズ』の描かれ方をみれば別にふしぎなことではないと感じます。いわゆる共産主義についてはかなり否定的に描かれています。特に党の首脳部たちによる争いや独断的な方針はかなり醜悪と視聴者は感じるはずです。一方で理想に燃える、つまり労働者のための運動を行っているジョン・リードや女性の権利を主張するルイーズは到って好意的に描かている。つまり自分は共産主義者ではなく、リベラリズムを信じているのだと暗にウォーレン・ベイティは映画で宣言しているのではないでしょうか

  • 鑑賞日 2018/5/3

    たれ目の目力

    ◎ 監督・脚本・主演を兼ねたウォーレン・ベイティの力のこもった作品だが、3時間を超える長尺を何とか持たせることができたのは、共演のダイアン・キートンのたれ目の目力あったこそだ。 ◎ ベイティは役者としてもそんなに花があるタイプじゃないし、作り手としてはちょっと硬すぎて融通が利かない。それで、授賞式のステージ上でもポカをしてしまうことになった。

  • 鑑賞日 2018/4/27

    小便まで赤い主人公

     「世界をゆるがした十日感」の著者として有名なジャーナリスト、ジョン・リードの半生を描いた映画。監督・主演をW・ベイティが勤めていて、彼は本作でオスカー(監督賞)を受賞している。当時を知る人々のインタビューをタイミングよく挟み込み、激動の時代をわかりやすく整理して見せるあたりは確かに俳優業の片手間でできる仕事ではなく、受賞も納得できる。  大戦末期、突如誕生した社会主義国。その革命の影響が全世界に及んでいく様子を記者の目を通してリアルに描写していて興味深い。一瞬であったとしても、理想としての社会主義に全世界が傾きかけていた時代を肌で感じる。  映画は主人公リードが東奔西走、取材に駆け回り、自身深く共産主義に傾倒していく様子を克明に追っている。妻となるルイーズとの愛憎も思いのほか大きく(というかこちらの方に重きが置かれている)占めていて、二人のラブストーリーとしても見ることができる。  ルイーズを演じたダイアン・キートンの存在感が凄い。脇で女性アナーキストを演じたモーリーン・ステイプルトンがオスカー(助演女優賞)を貰っているけれど、それならばキートンが受賞してもおかしくない。過激な活動家としての顔と恋人を愛す女らしい側面の両方を演じ分けている。リードを見つめる視線ひとつで愛情、妬み、怒りを表現。才気走り、時にそれが暴走になってしまう女性像は正直自分のもっとも苦手なタイプの女性なのだが、その自分を本気で嫌な女と思わせる演技で、そこが一番印象深かった。

  • 鑑賞日 2018/4/26

    ウォーレン・ベイティ渾身の自作自演作品。 約100年前の実在したジャーナリスト夫婦の話で、前半の熱血記者時代はなかなか興味深い内容。 だが中盤からの政治家に転身してからが、どうもついて行けない。主人公の二人に共感できず、特にダイアン・キートンの奥方は何なのこの気の強い女は?という反感さえ感じる。 映画にリアリティを持たせたかったのであろう、何10人もの老人達の証言を挟む演出がどうも余計な気がする。物語の流れが中断するようでストレスが溜まっていく。 沢山の登場人物の中では、革命イベントにさっさと見切りをつけたエマ・ゴールドマンに一番共感できた。むしろエマの人生を描いた物語が観たいくらい。

  • 鑑賞日 2018/3/11

    ウォーレン・ベイティ製作&監督&脚本&主演の大作

    本日2018年3月11日、鑑賞。(学生時代以来、2度目) ウォーレン・ベイティが、195分にわたって描きあげた実在したアメリカ人ジャーナリスト兼コミュニスト兼運動家であったジョン・リードの半生の物語。大作。 1981年のアカデミー賞で12部門ノミネートされ、監督賞(ベイティ)&助演女優賞(モーリン・ステイプルトン)&撮影賞(ヴィットリオ・ストラーロ)が受賞。 ウォーレン・ベイティは、プロデューサー、監督、脚本、主演と気合いが入っていたので、さぞや嬉しかったのではないだろうか。 自分が学生時代に観た時は、3時間15分のこの映画、内容がよく理解できず、全く面白くないと思った。 その理由が、この映画を久しぶりに再び観て、なんとなく判った気がする。 まず、どちらかと言うと叙事詩的な映画であり、ロシア革命などを描いているにも拘らず、「登場人物の行動理念は映像と科白から読み取れ」的であるのだ。唯一参考になるのは、時々表記される「年号と場所」ぐらいか…。 また、時々挿入される(当時を実際に経験してきたと思われる)老人たちのインタビューから、当時のジョン・リード、彼の伴侶的存在だったルイーズ・ブライアントなどについて語られるのだが、老人たちの発言は各人の主観的発言であり、必ずしも客観的表現になってはいないことも、物語を判りづらくしている一因という気がする。 さて、肝心の物語は、ジャーナリスト等であるジョン・リード(ウォーレン・ベイティ)と、フェミニストの作家であるルイーズ・ブライアント(ダイアン・キートン)の恋愛物語が、ロシア革命を背景にして描かれる。 ルイーズ・ブライアントは「自由恋愛」をモットーとしているので、ジョン・リードとも知り合いの男=ユージン・オニール(ジャック・ニコルソン)とも肉体関係を持ったりする。しかし、ジョン・リードが複数女性と関係したと話すとブチ切れるルイーズ・ブライアントの姿を見て、「自分は自由恋愛なのに、相手の男は自由恋愛しては駄目なのか?」という疑問が湧く。 ロシア革命の実際の歴史に関する知識が、自分には乏しいので、見たままを「そういう事実があったのか…」と思うしかないが、以前チャン・イーモウ監督作品を立て続けに観ていた時に文化大革命(文革)を勉強してみたように、ロシア革命の背景に関する著書を読んでみようと思ったりする気にさせてくれる映画だった。 ただ、やはり判りづらい195分の映画であるので、この作品を観る時は、かなり気合いを入れて観る必要があると思う。

  • 鑑賞日

    ロシア革命を実見し報道した

    アメリカ人ジャーナリストの半生記。当時の共産主義者によくいた理想主義的でロマンチスト。新生ソ連邦への期待は裏切られ、プロパガンダに利用されていく。知らない人物だが、興味深かった。 一人物を切り口にしたロシア革命史でもあって、近代史ファンなら見逃せない。

  • 鑑賞日

    若き「アカ野郎」アメリカ人へのオマージュ

    クライマックスシーン、インターナショナルが流れるなか、夜のペトログラードを行進するジョン・リード=ウオーレン・ベイティとルイーズ・ブライアント=ダイアン・キートンの姿は美しく胸にせまる。 その後のソビエトロシアと世界の人々の苦難の歴史を知るだけになお… ラストシーンを見て気付いた。 アゼルバイジャン、バクーでのコミンテルンの会議(東方諸民族大会か?)に参加したジョン・リードがムスリム戦士の群集を前に演説するシーン。 ムスリム戦士たちは銃を手に「ジハード、ジハード」と叫びながら喝采する。 困惑するジョンリード。通訳は「戦士達は西方の異教徒への聖戦に行く」と言う。 大会後、主催者ジノビエフに詰め寄るジョン・リード。「わざと誤訳したな。階級闘争に立ち上がれと言ったのであって、聖戦などと言っていない」 ジノビエフは平然として言う。「多少修飾しただけだ」 結局その50年後、ムスリム戦士達の銃口はアフガニスタンで赤軍に向けられ、それが一つのきっかけとなりソビエト連邦は崩壊する。 人を欺くものは、最後には報いを受けるのか・・・ それにしても「レッズ」上映時間194分。 長い長い物語でした。

  • 鑑賞日 2013/9/24

    凄い!

    素人がこんな映画を作り上げるなんて、アメリカの映画人全体の底力を感じました。構成もなかなかのものです。共演陣も豪華。長時間も気になりませんでした。

  • 鑑賞日 1982/5/11

    もうひとつの「ドクトル・ジバゴ」

    1982年5月11日に鑑賞。大阪・梅田グランドにて。 ウォーレン・ベイティの渾身の1本である。傑作だ。

  • 鑑賞日

    よくぞアメリカ人がこういう映画を作ったなあ、と思います。なかなかこの種の映画って評価が分かれてコメントしにくいよね。まあ個々に思いがあれば良いのではないでしょうか?

    共産主義をアメリカで描く事の難しさは言うまでもありませんが、とりあえずこの年アカデミー賞にノミネートされたことは画期的だった。ノミネートされるにふさわしい映画でもあった。 アカデミー賞の歴史を見るとチャップリンにしてもエリア・カザンにしても本人の明確な意思表示とイデオロギーの偏向があったかどうかは本人以外誰も知らないのに、その事がジャーナリズムの餌食になることが多々あったようだ。 そして、映画(=文化)の中では、この見えない闘争があることも事実である。 後年エリア・カザンがアカデミー特別賞を受賞したシーンを思い起こす。カザンが大勢の観客の拍手に迎えられる中ウォーレン・ベイティはみじろぎもせず椅子に座ったままでした。 この『レッズ』という映画は主義の映画ではなく、歴史のある一瞬を描いた映画だ。にもかかわらずベイティはカザンを非難する。ちょっと違うだろう…と思う部分もあるが、原作の膨大なドラマ性を見事に描いていることに違いはない。 文化に表も裏もない。あとはいずれの立場も歴史が物語ってくれるだろう。

  • 鑑賞日 1998/1/18

    とにかく

    長い映画でした。 見ているこっちも結構苦痛に感じるほど。 共産主義に通じているハリウッドならではの題材なんでしょうが、このころにはもうそんなにではなかったのでは? まぁ、それはいいとしてとりあえずウォーレン・ベイティは頑張っていたと思います。

  • 鑑賞日 1982/5/3

    新宿京王

    いわゆるアメリカの進歩的知識人といわれる視点からロシア革命の流れを描いているが、その視点は楽観的な第三者の視点で革命の真実を訴えかけるものではありませんでした。もう少し違う視点を大きく入れた方が深みが出ると思うのだが…。

  • 鑑賞日 1982/6/7

    80億円かけて、ふたりの仲を世界中に見せびらかせた

    3時間20分、日本映画なら50本くらいはできてしまうような巨額な製作費をかけたかと思うと「もったいない」が先に立ってしまう。だって、80億円かけて、ウオーレン・ベイティはダイアン・キートンを自慢して、ふたりの仲を世界中に見せびらかせたような映画でしたからね。「インターナショナル」の合唱、再会のシーン、ラストシーンなど確かに感動はさせてくれるのだけれど、底の方には先述のようなことがちらちら見え隠れして、絶賛というわけにはいかない。前半は格調高い革命劇。後半になると、いつのまにかメロドラマにすり替わってしまう。ただし、壮大なメロドラマではあったけれどね。