PROGRAM

放送作品情報

トゥルー・グリット

TRUE GRIT 2010年 アメリカ / 111分 西部劇 ドラマ

[PG12]少女の“真の勇気”が試される──傑作西部劇『勇気ある追跡』をコーエン兄弟が再映画化
放送日時
2019年06月10日(月) 15:00 - 17:00
2019年06月22日(土) 08:15 - 10:15
2019年06月28日(金) 11:00 - 13:00
解説

ジョン・ウェイン主演作『勇気ある追跡』の原作小説をコーエン兄弟がより原作に忠実に再映画化。復讐に燃える少女を当時14歳のヘイリー・スタインフェルドが映画初出演ながら熱演しアカデミー賞助演女優賞候補に。

ストーリー

牧場主の父親を雇い人チェイニーに殺された14歳の少女マティは、チェイニーが先住民居留地に逃げたと知らされる。そこでマティは大酒飲みの連邦保安官コグバーンと契約し、追跡を依頼する。危険な旅になるためコグバーンはマティを残して旅立とうとするが、マティがしつこく追いかけてくるため渋々と同行を認める。別の罪でチェイニーを追うテキサス・レンジャーのラビーフも加わり、3人で過酷な旅を続ける。

出演

※(声優)は吹き替え版作品が放送される場合の情報です。
字幕版、吹き替え版については、放送日時横のアイコンでご確認ください。

ジェフ・ブリッジス (有川博)
ヘイリー・スタインフェルド (三村ゆうな)
マット・デイモン (平田広明)
ジョシュ・ブローリン (谷昌樹)
ほか

字幕/吹替
字幕 吹替
掲載制限
PG12
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
字幕 : ワイド画面 / 吹替 : ワイド
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2011/3/21

    伸びやかな余情

    物語のクライマックスで、マティを抱えて医者へと急ぐ馬上のコグバーンを捉えたスクリーンプロセスが効いていて、そのハンドメイドな仕上がりがノスタルジックな昔話に相応しい素朴な味わいを画面に醸し出していた。また、全編に漂う開拓時代の伸びやかな余情が素晴らしく、コーエン兄弟にしてはいささかオーソドックスにまとまり過ぎている気がしなくもない物語を濃淡豊かに押し包み、ともすれば悲痛になりかねない復讐劇にオプティミスティックな明るさをもたらしていた。 父の敵を討つために旅立つ少女の一途な思いと、それを懐深く見守る男たちの大いなる父性が、時にユーモラスに、時にサスペンスフルに絡み合うアドベンチャラスなロードムービー。それはまた、酔いどれ保安官を見事に演じ切ったJ・ブリッジスをはじめ、H・スタインフェルド、M・デイモン、J・ブローリンといった俳優陣の役にはまった好演に惹かれる異色にして出色の回想譚でもあった。 あと、J・ウェイン主演のオリジナル版はその昔にTVで観た記憶があるけれど、映画としての出来映えは残念ながらイマイチだった記憶がある。

  • 鑑賞日 2019/3/18

    それでもやっぱりコーエン兄弟印。

    同じく西部劇、と思っている「ノー・カントリー」から見れば実にオーソドックスな西部劇。コーエン兄弟作の魅力であり、癖の強さでもあるアンチ勧善懲悪や、正義の境界線のあいまいさ、ストーリーのバランスの悪さなどは完全に払拭しているわけではないが、かなり薄め。伏線のきれいな回収も「らしく」ないし。  それでもコーエン兄弟印がしっかり刻印されているセリフ回しや余分ともいえる脇役とサブストーリー配置が際立って、満足させてくれる。  マット・デイモンがこの役の必然があったのか?ジェフ・ブリッジスのジャストな配役に比べ疑問は残るが、気持ちよく見終えることが出来、たまにはいいかと。

  • 鑑賞日

    傑作

    14歳の少女マティ・ロスは、父親がトム・チェイニーなる卑怯者に殺されたので、その敵を討つべくチェイニーの後を追って先住民居留地に向かい、途中で酔っぱらいだが腕は良いと評判の保安官コグバーンを金で雇い、同じくトム・チェイニーを追うテキサス・レンジャーのラ・ボーフとも合流し、3人揃って復讐の旅に出る(但しチェイニーを追うそれぞれの思惑はちょっとずつ違っている)。 ジョン・ウェイン主演の『勇気ある追跡』のリメイクらしいのだがこちらを観ていないので比較は出来ない。 主人公マティ・ロスが大人顔負けの利発さを発揮して次々と困難を乗り越えていく様子が可愛らしい。それに出てくる大人たちが善人にしろ悪人にしろ14歳の子供にはどこか冷酷に徹しきれていないように見えるところも何となく可笑しくて好き。 登場人物達の対話のリズムがとても軽快で、特に序盤でマティが一癖も二癖もある大人達を相手に一歩も譲らず、ユーモアも交えた丁々発止の遣り取りを繰り広げる展開は観ていて非常に心地良いのだが、作品のムードがそこで一色に染まるということはなく、ジュブナイル風の明るく牧歌的な進行の中に、中盤から唐突に挿入される暴力と死のイメージは非常に生々しい。しかもその暴力のイメージが作品のトーンを壊すということがなく、冒頭の牧歌的なムードと、途中からの凄惨な暴力のイメージが互いを打ち壊さない微妙なバランスの上に共存しており、作品全体を陰陽の混ざり合った繊細な色合いで包んでいる。 生々しい暴力表現はコーエン兄弟の作品における定式と言ってよいと思うが、その表現をジュブナイル風のプロットと登場人物の中に破綻なく取り入れる匙加減の上手さは流石である。 ジェフ・ブリッジス演じるコグバーン保安官は、滑稽な飲んだくれというコミカルだがすこし哀しい人物像の中に恐ろしい暴力と死の執行者としての姿をしっかりと共存させている。主演のヘイリー・スタインフェルドはアカデミー賞のノミネートに相応しい、表情豊かで見事な子役ぶりであったし、悪役を演じたジョシュ・ブローリンは僅かな登場シーンの中で十分な不気味さを発揮していた。 だが一番驚かされたのはマット・デイモンで、ジェフ・ブリッジスの隣で大丈夫なのかと思っていたが、負けず劣らずの見事な演技を見せていた。 コーエン兄弟の作品の中では個人的に『ファーゴ』が一番好きだったけれど、これを観てしまうと甲乙付け難い。傑作。

  • 鑑賞日 2019/3/5

    ジェフ・ブリッジスのタフな保安官

    コーエン兄弟独特の作風が色濃く出た映画だと思います。 痛い表現があるにも関わらず、どこか優しい映像は さすがだなと思います。 ジェフ・ブリッジスが、タフな保安官の秘めた強さや優しさを見事に演じきっていたと思います。

  • 鑑賞日

    いまどきの映画になっている

     原作未読。1969年の映画は見ている。  なんというかまあ、演出であったり、映像の質感であったり、脚本であったりがとても21世紀的。1969年版と比べると黒の深みが強くでた映像だったり、雪や雨のような自然描写をその場の空気まで感じさせてしまうようなリアリティはいかにも2010年の映画って感じがする。演出や脚本については、2010年版はどちらかというと説明が省略されつつ、1969年版の唐突さを押さえるような方向性になっている。したがって2010年版は一度見ただけでは理解がおぼつかないこともあろうが、それはDVDなどで何度も見させようとする作り手の意図だろうと思う。    正直言わせてもらうと色んなところが中途半端で、更に制作側の小細工が見え隠れする嫌らしい作品だ。完全に少女目線で進むのかと思いきやそうではないショットがあったり、妙に突き放した演出と分かりやすい演出がないまぜになっていたり、明らかにそれ見せたいんだろうなあという演出があったり。この手の、ちょっとした琴線に触れるか触れないか、機知を発揮する知性をくすぐられるかくすぐられないかの境界性が実に気持ち悪い。そこが快感だという人がいるのは理解できますよ、もちろん。  コーエン兄弟は1969年版は覚えていないと言っているが、制作中に何度も見ているに決まっている。なぜなら1969年版の欠点に手をいれ、同じ演出にならないように細かに調整を行っているからだ。

  • 鑑賞日 2018/11/17

    登録出来ないので、ここに書かせてもらいます。コーエン兄弟の新作「バスターのバラード」、ネットフリックス独占配信みたいです。

     「バスターのバラード」監督・脚本ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 2018年作品。133分。  6話のウエスタン・アンソロジー。  1話目と2話目が、タランティーノかマカロニか、はたまたレオーネかという破天荒なエピソード。  でもやっぱり、これはタランティーノに一番近いワ。面白い!  1話目のティム・ブレイク・ネルソン(オー!ブラザー)のガンマンが圧巻!    3話目以降は、だんだん不可思議なコーエン兄弟の世界らしくなっていきます。  エリア・カザンの孫娘ゾーイ・カザンの幌馬車隊のエピソードも心に残ります。顔が御祖父ちゃんに似て来た。  有名どころでは、リーアム・ニーソン、ジェームズ・フランコが出てる。  2018年が描く西部劇の世界は、リアルで残酷で滑稽で悲しい味わい。  CGの使い方も、感心する面白さ。(「トゥルーグリット」で実証済み。)  「荒野の決闘」などの、のんびりアクション?とは、隔絶した世界です。  それにしてもネットフリックスは、自由な製作環境があるのでしょうか。  スクリーンに上映されないかもしれないという事は、映画監督にとって、あまり重要なことでは無くなりつつあるのかもしれません。  旧来の映画会社も、アホな映画ばっかり作ってると、ネットフリックスやアマゾンにハリウッドを乗っ取られますよ。

  • 鑑賞日 2012/2/11

    アメリカ西部開拓時代の街並みが、昔TVで観ていた「大草原の小さな家」みたいで懐かしく感じました。あのドラマのローラもしっかりしていたけど、この映画の少女マティにはかなわないですね基本的に銃撃シーンとか怖いのが嫌いなので大丈夫かなぁと思ったけど、一瞬目を覆うようなシーンはあるものの、私の許容範囲でした。それよりも、短い旅ながら徐々にお互いを知り、一生懸命で諦めない3人が印象的。酔いどれてても、やる時はやるルースターを演じるジェフ・ブリッジスはやっぱり良かったです。あとは広大な土地、風景の素晴らしさも。 

  • 鑑賞日 2018/8/1

    ライフル協会推奨作

    西部劇の演出はどうして発展しないのか。 ヘイリー・スタインフェルドの下手糞な演技が、リアリティのない脚本と見事に絡み、転がり落ちている。 その古びた銃で、何時迄も仲良く撃ち殺し続けるがいい。

  • 鑑賞日 2018/6/30

    生意気な14歳女子のキャラが良かった。 やたらと綴りの間違いを指摘したりして、大人たちと対等な立場に立とうとする。その健気さが素晴らしい。 完全に主役だった。

  • 鑑賞日 2018/3/3

    いい映画だとは思う

    西部開拓時代の、少女の仇討ちの話。 ありがちな話だけれども面白いし、キャストの演技も良かった。全体的にとても「良作」なのだけども、少しなにかが物足りない感じがする。 街の作りや建物などのセット、小物なんかも非常によくできていて、当時の空気感が伝わってくるような感じがする。この時代の南西部地域の文化に興味がある人にはたまらない作品だと思います。映像だけではなく、音楽も素晴らしい。 一方でちょこちょこ気になる点があって、例えば主人公の少女ごとても賢くて口達者な、生意気な人物なんだけれども、人によっては見ていてイラっとするかも知れない。そういう風に演技して演出されたのかもしれないが、主人公としてあまりにも可愛いげがないのだ。自分は最後まであまり好きになれなかった。 それでもそういう点を帳消しにしてお釣りがくるくらい、映像と音楽と美術に関しては素晴らしいです。いい映画だと思う。 美術が素晴らしかったのでプラス3点。

  • 鑑賞日

    比較論になりますが…

    近年では珍しい西部劇で、なんとコーエン兄弟の作品です。 「ジャンゴ」「3時10分、決断のとき」などの秀作と比べれば劣るとは思います。ただ父を殺した犯人チェイニー(ジョシュ・ブローリン)に復讐を果たそうとする14歳の少女マティ(ヘイリー・スタインフェルド)の姿は健気で、その犯人を追う冒険活劇としての佳作とも言えます。   本作はジョン・ウエイン主演「勇気ある追跡」のリメイクらしいのですが、昔の西部劇よりも街並み、ファッション、建造物、調度品など細かいところがよく再現されてると思います。 ストーリーも典型的な西部劇スタイルのものでありました。ジェフ・ブリッジス演じたルーベン・コグバーンはマティに父の仇をとる仕事を依頼されます。リスクが大きい渋々受けた仕事ですが、マティを放っておけずに渋々旅に付き合うところなんか西部劇定番のストーリーです。 テキサスのレンジャーズ、ラ・ビーフ(マット・デイモン)もコグバーンにつられて、マティを助けたりと、コーエン兄弟作品にありがちな悪循環なストーリー展開とは無縁であります。爽やかなテイストの作品です。   しかし近頃制作された西部劇のレベルが高くて、少々物足りません。損をしてる部分があるのが残念です。悪くはないんですが…。

  • 鑑賞日 2017/3/28

    ヘイリースタインフェルドの生意気で大人びてて頭の回転も早いのに垣間見えるあどけなさがまたいい! 復讐には、無茶な旅には代償がつくのですね。

  • 鑑賞日 2017/1/19

    命の断たれ方、西部劇篇

    冒頭で3人の死刑囚が縛り首にされる。一人一人最後の言葉を述べるが3人目の先住民っぽい男はちょっと口開いただけですぐ袋を被せられ、先住民の歌っぽいのを唸っているうちにガタンと足元が開き数メートル落下して吊るされる。それを見ている群衆。 父親を殺した奴を追いかける途中で遭遇する高い木に吊るされた腐敗し始めた死体。 小屋で会った「悪者」2人。脚の傷のため口を割ろうとした男をナイフで刺し殺した男はすぐさま脳天に銃弾をぶち込まれる。 これらの「死」を少女は目撃する。蛇に咬まれて片腕を失うがこの「旅」が彼女の人生で最も充実していた時だった。

  • 鑑賞日 2016/3/23

    星空のガンマンってな感じ。

    映画の中で西部劇は完成されたジャンルで、一度壊して、 21世紀仕様を作り上げようとする試みは買える。 タランティーノだったり、コーエン兄弟だったり、見ごたえのある西部劇は大歓迎だ。 69年のジョン・ウェイン「勇気ある追跡」をリメイクをしたのが本作。 H・ハサウェイ版は当時の映画界の常識である西部劇で、歴史感覚はなく、 ちょっと前の父祖の時代のアクションという感じ。 今の西部劇には巧みに不潔感が織り込まれている。 実証的な歴史観が取り入れられている。 そんなにこざっぱりしてはいないぜ、という感覚だ。 25年後を描いたエピローグが見逃せない。 たぶん原作に忠実なのだろう。過ぎ去った西部開拓時代への郷愁が漂い、 秀逸な出来栄え。そこが西部劇も、禁酒法の時代のギャング物でも、 歴史の一コマに入れ直す現代風の製作なのだろう。

  • 鑑賞日 2016/10/30

    コーエン節炸裂

    何がコーエン節かって、セリフがそうで。 早いのと、独特の言い回しで、 これは字幕独特かもしれないが、読み辛い。 ストーリーは分かりやすいだけに、それが勿体ない。 あの時代の少女がなぜあんなに強いのかや、 25年もの間、何をしてたんだ、とか気になる所はいくつかあるし、ちょっとご都合主義なところも多い。 ただ、それでも仇討ち西部劇としての爽快感はあるし、 バディムービーとしても面白い。 良作である。

  • 鑑賞日 2016/10/14

    J・ブリッジスにもM・デイモンにも気づかなかった

    ◎ 西部開拓期の女性を主人公にした映画がなぜだか好きだ。この『トゥルー・グリット』も、父を殺された牧場主の娘の一代記などではないが、大いに気に入った。14歳にしてこの博識ぶり、この実行力、そしていかにも小娘らしいこの無鉄砲さ。『勇気ある追跡』で同じマティを演じたキム・ダービーがどんな風であったが記憶があいまいだが、ヘイリー・スタインフェルドに座布団3枚進呈。 ◎ ついでにコーエン兄弟にも座布団3枚。オーソドックスな西部劇を21世紀風に見事に仕上げて、いい気分にさせてくれる。ジェフ・ブリッジスもマット・デイモンもしっかりコントロールして、イーストウッドともタランティーノとも違うウェスタンを作り上げた。

  • 鑑賞日 2016/10/12

    父親を殺された少女が、敵を取るためにジェフ・ブリッジス演じる隻眼の保安官と旅をする西部劇で、同名の映画(邦題は勇気ある追跡)のリメイク。 話は敵討ちを軸に進むが、どちらかと言うとヘイリー・スタインフェルド演じる主人公の冒険譚という性質の内容の映画になっている。なので腕利きのガンマンが悪党を次々と撃ち殺すたぐいの映画を期待すると肩透かしを受けることになる。 この映画敵討ちを軸にした少女の冒険と罪の代償を描いた映画であり、好奇心旺盛な主人公をヘイリー・スタインフェルドが見事に演じきっている。またカット割りも特徴的で基本的に主人公の目線で描かれるのでより主人公に感情移入できる。 西部劇として派手さはないが、西部という未開の地を部隊にした冒険譚としては非常によく出来た映画に仕上がっている。

  • 鑑賞日 2016/10/11

    初コーエン兄弟

    とてもオーソドックスな西部劇でした。どの辺がコーエン兄弟らしさなのかよくわかりませんでした笑。そうか、ジョン・ウェイン監督作品「勇気ある追跡」のリメイクなんですね。

  • 鑑賞日 2016/7/3

    才能でもなく努力でもなく

    親を殺され復讐の為に荒野を駆ける、物怖じしない少女に目が離せない。真の勇気とは何か。それぞれがそれぞれの決断、選択の時に迫られるもの。それに対峙する心こそがトゥルーグリット。

  • 鑑賞日

    ただなんてものはない、神の恩寵を除いては

     原題""True Grit""で、本当の勇気、気概の意。ジョン・ウェインの同名映画(1969、邦題:『勇気ある追跡』)のリメイクで、チャールズ・ポーティスの同名小説が原作。  14歳の少女(ヘイリー・スタインフェルド)が父を殺した男に復讐するために、保安官(ジェフ・ブリッジス)を雇って追跡する話で、これに同じ男を追っているテキサス・レンジャーの男(マット・デイモン)が加わる。この3人を軸に物語は展開するが、ストーリーそのものは単純。しかし、勝気で男勝り、頭の回転の良い少女と、逮捕よりも射殺を優先する実戦的だが評判の悪い昔気質の保安官、実直な正義漢だが実戦には甘いレンジャーのキャラクターが個性的で、アクション西部劇というよりは、キャラクタードラマとして楽しめる。  とりわけ大人の男と対等に渡り合う少女がかっこよく、少々出来すぎていてリアリティに欠けるのだが、なかなかのセリフを吐く。  ナレーションは、40歳になった彼女の回想として語られるが、復讐相手のチェイニーについての台詞がいい。 ""No doubt Chaney fancied himself scot-free. But he was wrong. You must pay for everything in this world, one way and another. There is nothing free, except the grace of God.""(チェイニーが逃げおおせるつもりでいたのは疑いない。しかし彼は間違っていた。人はこの世のあらゆるものに対して、何らかの方法で費用を払わなければならない。ただなんてものはない、神の恩寵を除いては)  その彼女自身が、復讐の代償に片腕を失ってしまうのが、本作がオリジナルの『勇気ある追跡』と異なるところ。  隻眼の保安官を演じるジェフ・ブリッジスは貫録の演技。気丈な少女を演じるヘイリー・スタインフェルドがツンデレ風で可愛い。(キネ旬7位)

  • 鑑賞日 2015/7/6

    面白かった〜〜

    勇敢で可愛い少女が主役の映画って、いいですよね。血で血を洗うような内容でも、清潔感が出て後味がいい。 コーエン兄弟の映画は本当に、人物が生きてますね。長所短所というより、匂いのような”その人らしさ”がみっちりと詰まっていて、動きや言葉の一つ一つに滲み出してる。 ジェフ・ブリッジスって、絶対日本で若い女性映画ファンとかに人気が出なさそうだけど、どうしようもないのに芯がキレイなこの感じ、最高ですね。 ヘイリー・スタインフェルドのまっすぐな強さ。「エンダーのゲーム」で、あの娘誰?って思った彼女は、この映画のヒロインだったのですね。 マット・デイモンも、この映画では二枚目度低めでキャラ強め。 ネッドとチェイニーもとても良かったです。 結構残酷な場面も多いので、そういうのがダメな人にはお勧めしないけど、コーエン兄弟らしさもあり、かつエンタメ性も高い作品だなと思いました。 最後の最後にごくわずかに登場する、彼女のその後(老後?)の場面は、あっけなさすぎるような、なくてもいいというかないほうがいいような、ちょっと複雑な印象でした。

  • 鑑賞日 2015/6/17

    ファンタジーだけど…?

    コーエン兄弟の作品、実は観たことなかった…!圧倒的に力で劣る14歳の少女が強い意志で敵討ちを果たす実行力にちょっと胸が熱くなってしまいました…。 棺に入った姿でしか登場しなかったけれどお父さんが彼女をいろいろ武装させていたのだなと感じます。荒馬を乗りこなしたり、会話の端々から感じられる彼女の聡明さ、ラテン語も解することなど…。 ブリッジスとデイモンの不思議コンビもいかにも西部劇っぽくて好き。 もうちょっと、仇討ち後に西部で腕1本になってしまった彼女がどんな人生を送ったのか知りたかった。

  • 鑑賞日 2011/3/27

    コーエン流の生ズルイ西部劇

    むむむ、これは微妙。 たぶん褒めるひとは褒めるだろうなぁ、と思わせる出来。 というのも、父を殺された少女の復讐物語になりそうなところを、少女の視点で描いたから、ある種の成長物語と読み取れる出来になったからです。 でも結構不満がありますデス。 1.少女が初めから気丈夫。 まぁ、これはアリといえばアリ。気丈夫といえども発展途上の少女が、ホンモノの男と、オトコの世界に触れて・・・ ということだから。 ホンモノの男は、彼女のお守役のふたり。 ホンモノの男は殺された父親代わりなので、彼女が生涯独身を貫くという結末は、なんだかかえって判りやすい。 2.少女が触れるオトコの世界がズルすぎる。 まぁこれも、トーゼンといえばトーゼンなのでしょうが、リアリティ重視というなのか、出てくるオトコたちが汚いたらありゃしない。 その上、やることは卑怯スレスレのような感じのことばかりなので、わたしが少女だったら「オトナになりたくない!」なんていっちゃいそう。 なので、成長物語としては、まっすぐな成長物語なのか、曲がった成長物語なのか、ちょいと微妙。 3.意外とコーエン兄弟、語り口が上手くない。 途中途中の面白い(というかケッタイな)描写はそこそこいけるが、基本的な構成がヘタ。 というのも、オープニングは少女のモノローグで始まるが、これはたぶん少女が50年ぐらい歳を経たもの。 なので、年老いた少女の姿は映らない。 ですが、エンディング。 モノローグ自体はオープニング同様、50年ぐらい経た彼女が語っているのだろうが、画では彼女はミドルエイジ。 画とセリフのギャップがあり、余韻が殺がれてしまった、と感じました。 そのほか演技陣では、ルースター・コグバーン役のジェフ・ブリッジスがよくない。 『クレイジー・ハート』の飲んだくれシンガーと同じ種類の演技なので、徹頭徹尾獲物を追いかけるホンモノの男という感じがしません。 テキサスレンジャー役のマット・デイモン、意外とナイスガイでいい男っぷり。 少女の父の仇ジョシュ・ブローリン、こちらは冷酷無比ということではなく、なんとなく弱っちくて卑怯な感じが出ているけど、線が細いかなぁ。 少女役のヘイリー・スタインフェルドは、これは立派。とはいえ、気丈夫過ぎるのが瑕。

  • 鑑賞日 2014/12/30

    わかりやすい

    1969年のジョン・ウェイン主演の西部劇『勇気ある追跡』をコーエン兄弟監督と、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮でリメイク。 オリジナルは未見。 父を殺した敵を討つ14歳の少女と、敵討ちをお願いする酒浸りの老ぼれ保安官と、テキサスレンジャーの3人の冒険活劇! ストレートというか…、正義というテーマの非常にわかりやすい作品です。

  • 鑑賞日

    西部って感じ。

    まぁまぁでした。ラストの馬の一生懸命な姿が素敵でした。

  • 鑑賞日

    リメイクだけど全然違う作品

    リメイクでストーリーもそんなに違いはないし、ラストは違う趣きで余韻があったし、死のリアル感も迫真でした。どちらもすさまじい作品です。

  • 鑑賞日 2011/6/16

    マット・ディモンのような売れっ子をキャスティングすれば興行にプラスになるのは分かるが、正直なところ別にいなくてもいいような役なので、全く不要な出演としか言いようがない。 むしろ老ガンマンと女の子の二人旅という設定のほうが話に深みが出たような気がする。 新人のヘイリー・スタインフェルドは、なかなかの好演。

  • 鑑賞日 2012/7/1

    小粒な作品

     コーエン兄弟の作品にしては、小粒で平凡で普通過ぎる。  軽すぎる。

  • 鑑賞日 2011/3/21

    一種の風格を感じさせますね

    ジョン・ウェインの「勇気ある追跡」の原作を基にした西部劇で主要人物や筋立ては同じですが、原作物だとコーエン兄弟のいつもの感覚が前面に出てこないので落ち着いた感じになり、それが一種の風格を感じさせますね。単に仇を追う話ではないような深みを感じさせるのもいいですね。

  • 鑑賞日 2014/3/26

    会話が印象的

    交渉や弁護などの、言葉の言い回しや論理的な会話が印象的でした。西部劇としてはいまいちです。

  • 鑑賞日 2014/2/13

    少女の勇気と老保安官のプライド

    父の復讐を誓ったマティの勇気とまっすぐな意志が気持ちよかったです。そのまっすぐな意志が保安官やレンジャーたちのささくれだった心を動かします。保安官の2丁拳銃撃ちはかっこよかった!

  • 鑑賞日 2011/12/15

    夜空を埋め尽くす星空が美しい。

     こういうCGの使い方なら、OKです。 ラストが辛すぎるけど、秀作。 ほんとに「勇気ある追跡」のリメイクなのかな? 全然話が違う気がする。ウェイン版をもう一度見なくっちゃ、全然覚えてない。  ジェフ・ブリッジス好き。それにしても1972年に「ラスト・ショー」を見て以来、彼の映画人生につき合えて、よかったゼイ。「トゥルー・グリット」の前年の「クレイジーハート」でオスカーを獲った時、嬉しかったな。本作で2年連続は無理だったが。受賞すればジョン・ウェインと同じ原作で二人主演賞という快挙?だった。 それでもノミネートだけで最高だったよ、最高。  ブリッジス好きな方で「スターマン」未見の方、必見でガス。

  • 鑑賞日 2013/11/11

    悪くはない。

    『勇気ある追跡』に思い入れがなければ 本作の評価点は8.0になる。 如何せん『勇気ある追跡』と『オレゴン魂』が大好きなのである。

  • 鑑賞日 2011/10/30

    おっさん、少女のために荒野を駆ける

     トム・チェイニーなる男に父を殺害された少女マティは、彼が逃亡した先住民居留地にひとり向かい、金品を売り払って悪名高い保安官・コグバーンに復讐の助力を依頼する。 娘ひとりでの仇討ちなど夢物語、とマティの依頼を一笑に付したコグバーン。しかし、チェイニーを生け捕ろうとするテキサス・レンジャーのラ・ビーフの協力を得て、ようやくコグバーンはチェイニー追跡に乗り出す。 足手まといになるとの彼らの罵声を意に介さず、ただ一頭の愛馬とともに追ってきたマティを含めた三人組は先住民居留地に踏み入り、チェイニーがお尋ね者ラッキー・ネッド一味と合流していることを知って、彼らを待ち受ける。少女の復讐は果たして無事行なわれるのか。  1969年作の「勇気ある追跡」という西部劇を、コーウェン兄弟がリメイクした作品。時代が西部開拓時代なので、その時点で好みが分かれるかもしれない。  無鉄砲だけど自分の芯を曲げることのない真っ直ぐな世間知らず少女が、周りの大人を振り回しながらも懸命に進んでいくという話は、ありがちではあるけれど、ついつい目が離せなくなる。 この少女マティが、とんでもなく強情で強引なもんだから、周りはもう大変。 保安官のコグバーンは、腕はいいらしいけど素行が悪いおっさんで頼りになるのかならないのか。 そしてテキサス・レンジャー役はまたまた登場のマット・デイモン。 役がそうなのか、彼のせいなのか、恰好をつけているのに何か抜けていてミスばっかする間抜けな存在になっている。 そんな三人の旅だから喧嘩ばっかりだし、肝心なところで敵を逃したりけがを負ったりとうまくいかない。 それでもマティの真摯で汚れのない心根に、おっさん二人は次第にこの子の為にという気持ちになってくるから、少女の力ってのは凄いもんだ。 最後の方でマティがヘビにかまれ、そのマティを助けるためにコグバーンがマティをのせ荒野を昼夜馬で駆け抜けるシーンがあるのだけど、そのシーンはとてもきれいだ。 おっさんがただただ少女を救いたいためだけにひたすら馬を走らせる。 背景は荒野かサボテンか満天の星空しかない。 おっさんが少女を救いたい気持ち以外は他に何もないのだと、その背景だけでよくわかる。 それはとても美しいんだと思った。

  • 鑑賞日 2011/4/1

    背中合わせで隣り合う死

     生に相対する死というのではなく、生に背中合わせで隣り合う死が多く描かれた映画。誰かの死を願う人間は自らもその責務を負わねばならないという教訓もあったように思う。とてもよくできた映画だと感心する。そのことは認める。いいアングルもいいシーンも沢山あった。でも、なぜだかコーエン兄弟の作品に対しては手放しで褒めそやすことのできない、自分の映画的嗜好との決定的な相性の悪さというか、すれ違いをいつも感じてしまう。重ね重ねよくできた映画だと思うのだが。ジェフ・ブリッジスも好演しており、かつて彼が演じた『800万の死にざま』でのアル中の元刑事役を思い出させた。仇とばったり出会う川の場面の展開が唐突にも思えたが、水を媒介とした対岸同士での遭遇ということである程度の必然性はまぶされていたかもしれない。

  • 鑑賞日 2013/7/19

    リメイク前作未見。ジェフ・ブリッジス……か、か、かっこええ~。内容に捻りこそないがまっとうなロードムービーでそこそこ面白かった。

  • 鑑賞日 2013/7/10

    コーエン兄弟は、上中下がはっきり分かれるように思う。本作は中くらい。 それ以上もうなんとも言えない。

  • 鑑賞日 2011/4/11

    リメイク

    オリジナルを上回った数少ないリメイク映画。少女が激しい。

  • 鑑賞日 2011/3/18

    厳しく、美しい

    ジョン・ウェイン主演の『勇気ある追跡』の原作をコーエン兄弟が再映画化。 リメイクと言ってくれるなという彼らの声が聞こえるような。 トゥルー・グリット。本当の気概。 父の仇をとる。正義を遂行する。 当時の法なり倫理ではマティのしたことは立派で理にかなっている。 でも、その結果もたらされたものはなにか? 彼女が得たものは何か? エピローグ。 厳しいマティの表情が彼女が歩んだ人生を映すようで切なく、それでも美しかった。

  • 鑑賞日 2011/7/17

    「勇気ある」リメイク

    J・ウェインがアカデミー主演男優賞を受賞した「勇気ある追跡」(’69)のリメイク。コーエン兄弟らしく、撃ち合いのリアルさというか残酷さはさすがだし、正当な西部劇らしくよく描けているが、あまり感動はなかった。助演陣もJ・ブローリン、マット・デイモンと豪華。コーエン兄弟二本立のせいか、よくお客さんが入っていた。【併映「シリアスマン」】

  • 鑑賞日 2011/3/19

    西部劇だ

    オリジナルも好きな映画だし、こちらもよかった。特にオリジナルと違うラストは、甲乙つけがたい。それにしても、あの「ラストショー」のジェフ・ブリッジスがかっこいいおじいさんになっていた。

  • 鑑賞日 2013/3/1

    勝ち気な少女に感服

    久々に活劇らしきものを観た。 なかなか爽快で楽しかった。 ただただ、勝ち気な少女に感服だ。

  • 鑑賞日 2013/2/15

    勇ましいねー

    意外と予想通りの展開。

  • 鑑賞日 2011/6/8

    傑作

    2011年6月8日に鑑賞。割引券1000円。 ヘイリー・スタインフェルド(14歳)がすばらしい。ジェフ・ブリッジス、マット・デイモンもいいです。 1878年(14歳)→1903年25年後。アーカンソー、イエル郡、メソジスト。コルト・ドラグーン。オクラホマ州フォートスミス。

  • 鑑賞日 2011/4/3

    毒は薄いが、内容は濃いコーエン風西部劇

    コーエン兄弟風西部劇、堪能してきました。 以前に比べ、入ってる毒が薄くなっている気はしますが、 それでも彼ら独特の味付けには、時に苦笑い、時に魅せられました。 そういう時代だったんでしょうが、西部劇に強い女性はあまり出てきません。 でも、この映画には芯の強い女性が登場します、しかもそれは14歳の少女。 弁が立ち、正論を持って大人の社会の理不尽さに立ち向かう少女。 父の形見の銃を持ち、自らの手で復讐を果たそうとする少女。 敵であろうと味方であろうと、自分の意見をはっきり伝えきる少女。 (常に弁護士や裁判のネタを使うところが面白い) でも、時に14歳のあどけなさを見せてしまう可愛い寝顔の少女マティ。 マティのキャラの魅力と演じるヘイリー・スタインフェルドの確かな実力に 見ているものは間違いなく彼女の強さに心惹かれていきます。 それは劇中の登場人物もしかり。 トゥルー・グリット(真の勇気)を持つ大酒のみでアウトローの保安官。 別の理由で犯人を追う、ちょっと胡散臭いテキサンレンジャー。 ジェフ・ブリッジスとマッド・デーモンの実力者2人が演じていますが、 マティを含めた3人の関係が、常に微妙な変化をしていくのが楽しい。 音楽なんかは、まさにコーエン風でいい感じ。 様々な顔を見せる荒野の風景も美しい。 悪役のリーダーが見せる男気も犯罪者ながら印象的。 そして、ちょっとビターなエンディングも絶妙な後味を残してくれます。 独特ながら、しっかり西部劇としての楽しみも詰まった作品でした。

  • 鑑賞日 2012/1/20

     グリット(GRIT)は勇気とかいう意味。父親を殺された少女が街で保安官を雇い追いかける。と、このストーリー、見ていてジョン・ウェイン主役の「勇気ある追跡」と同じだなあ、と思って調べてみたら、原作は同じ。リメイク作品であった。少女役のヘイリー・スタインフェルドがとても14歳と思えない駆け引きを西部の荒くれどもとやりあうのに驚く。大人顔負けの演技も見もの。前作ではジョン・ウェインが演じた(これで確かアカデミー賞を受賞したのではなかったか)老保安官役をジェフ・ブリッジスが演じる。脇をマット・デイモンが固めるという寸法だ。  監督のコーエン兄弟について調べてみた。とくに弟のイーサン・コーエンは私と同年齢。80年代から兄弟で映画を撮り始め、「バートン・フィンク」「ファーゴ」「ハーバー」「レディー・キラーズ」「ノー・カントリー」「バーン・アフター・リーディング」と話題作が多い。カンヌの常連だそうだ。このうちノーカントリーとバーンアフターの2作は見たが、グロテスクな部分とユーモアの部分の割合、配分が絶妙なのではないかと思う。この映画でも少女と老保安官とのやりとりにそれがうかがえる。

  • 鑑賞日 2012/12/17

    旧作と間違いなく比較されるのを覚悟の上でリメイクした事にコーエン兄弟の勇気を感じる一本。残念ながら旧作には敵わなかったと感じるが、演技陣の熱演にも支えられ見応え充分の良作ではある。 ただ怖い顔のオールド・ミスと化した”40歳のマティ・ロス”の登場には茫然とした。 <酒登場> ウィスキーフラスクボトル

  • 鑑賞日 2011/3/10

    ヘイリー・スタインフェルドという女優の発見

    ジョン・ウェイン主演「勇気ある追跡」のリメイクであるが、本作の物語展開はかなり1969年版に忠実でした。昔の西部劇の背景となる風景もよくできており、見事な美術でした。本作の監督はコーエン兄弟なので現代風な描写だと思いましたが、久しぶりに「良い西部劇を観た」というのが率直な気持ちです。ジェフ・ブリッジスもさることながら、父親を殺された娘を演じたヘイリー・スタインフェルドの「主張を貫き通す強い姿勢」は立派であり勇気を与えてくれました。この女優の発見はうれしい出来事でした。

  • 鑑賞日 2012/11/6

    コーエン兄弟によるリメイク、らしいですがオリジナルは未見です。 南北戦争後の西部劇。父を殺された少女が仇討ちのために二人の男(ジェフ・ブリッジスとマット・デイモン)と賑やかな旅をする。 西部劇って野暮ったい印象あってなかなか観ませんが、この作品は映像がとても美しく登場人物ひとりひとりのキャラがしっかりしてて悪役でも好感もてます。とても洗練された作品でした。 粗暴さと馬鹿さとウィットを持ち合わせた主人公がサイコーです。

  • 鑑賞日 2012/11/6

    ジョエル&イーサン・コーエン兄弟によるリメイク、らしいですがオリジナルは未見です。 南北戦争後の西部劇。父を殺された少女が仇討ちのために二人の男(ジェフとマットディモン)と素晴らしい映像素晴らしいストーリー!

  • 鑑賞日 2011/3/27

    西部劇をつき抜けて

    コーエン兄弟の”ノーカントリー”を観たときに、そのテキサスを舞台にした映像の妙に西部劇ぽい乾いた感じに、いつかはウェスターンをやるなと思っていたらまさかジョン・ウェイン主演”勇気ある追跡”のリメークとは。アメリカではそれなりにポピュラーな原作小説の方をもっぱら意識して映画化したと兄弟は云っているようだが、観てみるとなるほどジャンルとしてのウェスターンの持ち味を踏まえ、かつそれを超越したところでユニークな視点を確立していた。 ストーリー展開はほぼ前作と同じだが、最初からウェインのスター・ヒロー映画として製作された前作と違いここでは父親の仇討ちを行わんとする少女の視点で全編が貫かれる。助っ人に頼んだ初老の連邦保安官は酒に溺れて長いやさぐれ暮らしのせいか仇相手の無法者を捜す旅に出てもヘタレ具合が激しくどうも頼りない。(演じるジェフ・ブリッジス、”クレイジーハート”のペースを持続してここでも好演。)もうひとり、同じ無法者を追うテキサス・レインジャーの男(マット・デイモン)も協力はするが別行動にでる事が多くてあまり力にならない。勝ち気な少女も心細くなるが、敵の影がはっきり見えてきて修羅場が近づくとヘタレていた助っ人が俄然と力を発揮する。このあたりは西部劇として快調なテンポでジェフ・ブリッジスが四人の男を相手に二丁拳銃(ウエイン版は片手にライフル、片手に拳銃だったが)の騎乗ガンファイトを繰り広げる見せ場もしっかりと用意されている。コーエン兄弟のエンターティナーとしての腕前を改めて確認させてもらったしここでもう十分、と思っていたら本作ならではのユニークさが発揮されたのはさらにこの後からだった。 真の仇を倒したとき少女はガラガラ蛇に右腕を噛まれてしまう。少女の体に廻る毒を止めるため初老の助っ人は彼女を抱いて町へと馬を駆けるのだ。天空に星散らばる夜の荒野を延々と疾走する馬一騎。高鳴る賛美歌。馬が潰れたら男は自ら彼女をおぶってなお駆けるだろう。ここで映画は西部劇のジャンルを逸脱してある神話の領域へと移行する。何とか命をとりとめた少女の胸に残るのはかつての酔いどれ保安官の圧倒的なヒローとしての存在感だった。ここに至って本作が冒頭から少女の視点を中心に描かれて来た事が生きて来る。数十年後、成長した少女にとって死すとも絶対的な庇護者でなった助っ人の自ら建てた墓を訪れカメラに背中を見せて去ってゆく。また賛美歌が響く。その時、カメラは彼女の右腕が切断されていたことを明らかにするのだ。画面には何とも知れない喪失感が漂う。これはいま迄のコーエン兄弟作品とは少し異相なもうひとつのアメリカ映画の伝統的な味わいとも云えまいか。

  • 鑑賞日 2012/10/21

    ★★★★

  • 鑑賞日 2012/9/18

    勇気ある追跡っていう映画のリメイクらしい。んで、どうやら結末が原作とは違う模様。多分あのラストでメッセージ性のベクトルを変えたんだろう。…多分w 良かった!

  • 鑑賞日 2012/7/14

    意外とあっさり

    「勇気ある追跡」のリメイクだというが、元の作品は見ていない。むしろ、コーエン兄弟の新作ということで見たのだが、コーエン兄弟の作品にしてはあっさりしていた。芝居、アクションはしっかりしているし、映像も素晴らしい。でも、話の流れが何だか上滑りしているような気がしてならない。酔いどれ保安官が、どうしてここまで少女に感情移入するのか。主演2人の素晴らしい芝居があっても、どうにもすんなり飲み込めない。一ひねり欲しいところだ。(と言っても原作があるのだから難しいか) 少女役のヘイリー・スタインフェルドの凛としたたくましさ、ジェフ・ブリッジスの酔いどれのだらしなさ(「クレージーハート」とだぶる)が素晴らしい。マット・ディモンはカメレオンみたいな役者だな。

  • 鑑賞日 2012/6/30

    コーエン兄弟の作品にしては、珍しく分かりやすい作品だった。

  • 鑑賞日 2012/6/30

    美しい風景、美しい音楽

    荒くれ者のおっさんの示す優しさってのがね。 美しい風景、美しい音楽。 脚本はごくシンプルで、昔からある西部劇の典型だけども、 ごくまっとうに、正統に作ったらこんなにいい映画になるんだ。 コーエン兄弟って西部劇を撮ったことってあったかな? 後半の「ナイト・ホース」って名前の病気とかシャレも効いてるし。 ちょっと邦題は工夫がほしい気がするね。

  • 鑑賞日

    ヘイリーの演技に拍手! コーエンにしてはいい話で怯えた…

  • 鑑賞日 2011/10/25

    期待したものの

    コーエン兄弟、初の西部劇で、主演は昨年度のアカデミー主演男優賞を受賞したジェフ・ブリッジス。 ジョン・ウェインが主演した西部劇「勇気ある追跡」のリメイクだが、コーエン兄弟がジェフ・ブリッジスを使ってどんなユニークな西部劇を見せてくれるのかと、かなり期待したが、消化不良のままで終わってしまった。 前作「ノーカントリー」が傑作だっただけに期待するものがあったが、まことに残念。 ただ父親の仇を討とうと決然と立ち上がる14歳の少女マティ・ロスを演じたヘイリー・スタインフェルドの、新人らしからぬ堂々とした演技を観れたことは拾い物だった。 大人を手玉に取る向こう意気の強さと確たる自立心を併せもった少女マティ・ロスのキャラクターに、ヘイリー・スタインフェルドの個性がうまくはまっていた。 しかしこの作品がアカデミー賞の10部門にノミネートされたのはちょっと意外。

  • 鑑賞日 2011/3/22

    コーエン兄弟!

    14歳の少女の覚悟を見た。

  • 鑑賞日 2012/5/15

    今作は父の心の名作のリメイク

    2012年・28本目。 父の大好きな映画『勇気ある追跡』のリメイク作。 『勇気ある追跡』ではジョン・ウェインがアカデミー主演男優賞を受賞したが、 父はずっと昔の作品でジョン・ウェインはオスカーを獲得するはずだったと言う。 ジェフ・ブリッジスとマット・デイモンの好演が光った。 素直に面白かった。

  • 鑑賞日 2012/5/10

    コーエン兄弟の反英雄譚

    復讐劇は一種の英雄譚だ。家族や友達といった大切なものを殺されたり、何もかもを奪われた者が無念を晴らし正義を実行するために敵を倒す。その姿は雄雄しく、勇気に満ちているように描かれていることが多い。しかし、そんな人生を賭けた目的が達せられたときに復讐者はどうなるのだろう。大切な者を殺した相手を殺すことは、自分も同じ罪を背負うことになるのではないだろうか。この映画は王道の西部劇であると同時にそのアンチテーゼでもある。西部に生きるもの達は皆貪欲で、生きるため、目的を叶えるためには手段を選ばず死体でさえも貴重な取引材料となる。ちょっとしたあやまちにより人が縛り首になるような世界では復讐という行為も割に合わない空虚なもののようで、父の敵を討とうとする少女マティの姿は生粋の気の強さもあって酷く危うく浮いて見える。敵を探す旅の中でも彼女はひたすら翻弄され、復讐を遂げることには成功するが、殺人に対する代償を一生引きずってゆくことになり、二十五年後の彼女の姿には明るいものは感じられない。共に旅をしてきた二人の男は悪党一味を倒したけれども未来には二人の姿はなく、一人は死に、一人は消息不明である。彼らの旅は必死に助けを求め疾走する場面で終わる。暗闇の中供に旅をしてきた馬をつぶしても走り続ける姿は、目的を失い迷走しているようだ。もしくは犯した罪から必死で逃げるように。

  • 鑑賞日 2011/11/18

    【 トゥルー・グリット 】 を観て

    エンドロールが最も素晴らしい。

  • 鑑賞日 2012/3/18

    何故この作品がキネ旬ベスト10入りできたの?

    今回のキネマ旬報ベスト10洋画部門に疑問な作品が2つあった。 一つはイーストウッド監督作の中ではあまりに力業で話をまとめた「ヒア・アフター」。 もう一つはこの作品だった。映像美は素晴らしい。ヒロインの演技も良好。でも元ネタの「勇気ある追跡」で一番のおもしろいシーン「ヒロインと馬売り(?)の駆け引き」があまりに雑なのだ。有名なラストシーンも旧作観ている僕にはインパクトがなかった。「勇気ある追跡」は苦手な西部劇の中で数少ないとても好きな作品だけに、この作品の満足度は低いものとなった。

  • 鑑賞日 2011/4/20

    少女の冒険譚

     1969年のジョン・ウェイン主演の西部劇「勇気ある追跡」のリメイク、と言うよりも、チャールズ・ポーティスによる原作小説の再映画化作品。往年の西部劇ファンにはオリジナルには敵わないという意見が多いようだが、そもそも「勇気ある追跡」からして、西部劇にしてはとりとめがない作品で、キレがあるとはとても言えない。変わった感触の作品である。  「トゥルー・グリット」では、父親を殺した犯人を捕まえるためにカウボーイを雇う少女マティを主役にすえ、「勇気ある追跡」よりいっそうこの少女の存在に焦点を当てて描いている。そして、少女の目から見た、老カウボーイの生きざまや、法と銃の間で揺れる正義感を描いているのである。  「トゥルー・グリット」のラストには後日談がついている。ジョン・ウェインが馬で柵を飛び越えて旅立つ「勇気ある追跡」のラストの方が爽快感はあるが、コーエン兄弟は大人になったマティにある言葉を言わせたくて、あえてこの後日談をつけたのではないかと思う。本編の数年後、老カウボーイのコグバーンを探して旅するマティは、彼と一緒に旅したという旅芸人の一団を訪ねる。だがすでにコグバーンは亡くなっていた。老芸人が「わしらは一緒に面白おかしく旅したもんじゃ」と言うと、マティは毅然としてこう言うのである。「私とコグバーンも一緒に面白おかしく旅をしたものよ」と。  この物語は、コグバーンと旅したマティの冒険譚なのである。そして旅とともに成長する少女の目を通して、復讐とは?法とは?銃とは?という難しい問題を考えさせている。新旧どちらの作品にも、とりとめのない印象があるのはそのためであり、それが味わいになっている。  ジョン・ウェインと比較されるのは必至のジェフ・ブリッジスだが、自分なりのコグバーンを演じて素晴らしい。コーエン兄弟は新しいセンスを加えて西部劇を再現し、心に浸みる作品を作った。

  • 鑑賞日

    いかにも米国人好み

    西部劇でロードムービー、そして勧善懲悪と、いかにも米国人好みの要素がふんだんに盛り込まれている。だからこそのアカデミー賞ノミネートなんだろうけど、コーエン兄弟の作品にしてはちょっとひねりが少ないような気が。いや、それゆえ批評家からは評価が高いのか。

  • 鑑賞日 2011/5/23

    コーエン兄弟の西部劇

    古き良き時代の西部劇のおもしろさを残したまま、コーエン兄弟らしいユーモア溢れる演出で新たな魅力が生み出されている。個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、あまりにもドラマチックで胸がいっぱいになってしまった。何か強い衝撃を与えるような作品ではないものの、演出、脚本、キャスト、どれをとっても素晴らしく良質な作品であると思う。

  • 鑑賞日 2011/3/4

    飲んだくれのジェフ!

    ジョン・ウェインの「勇気ある追跡」のリメイク。色々リメイク作品が多い中、この作品の出来は半端ではない。これ位面白く作ってくれるならリメイクも悪くない、そう思います。父親を殺された少女が飲んだくれの保安官とレンジャーの男と三人で犯人を追いかけていく物語。飲んだくれの保安官を演じたジェフ・ブリッジスが最高に嵌っていますね。昨年の「クレイジー・ハート」でも飲んだくれのカントリー・シンガーを演じていて絶賛をされていたけれど、今回もそれと同等かそれ以上かもしれない演技を魅せてくれます。飲んだくれ=ブリッジス、そう言っても過言ではない位ですね。西部劇の面白さを100パーセント発揮したコーエン兄弟の脚本に感謝です。ラストシーンの美しさも秀逸、大きなスクリーンで観て欲しい。

  • 鑑賞日 2012/1/21

    最後が、泣けました

    (勇気ある追跡)リメークとか、ジョン・ウエイン氏ですね。 もっぱら、dvd鑑賞(イケマセンネ)となり10年以上、飲みながら、そしてタバコも吸えるし、リラックスしてみれますので、良く眠ってしまったり、酔ってしまって粗筋が、かなり、怪しくなる事が良くあります、 良かったです、最後のシーンで、涙腺が緩みました。 (。復讐走査線?)、(明日に向かって撃て)、(駅)のラストシーンに共通する、男のどうにもできない、切ない感情余韻を感じました。 やはり、映画館の大画面で、素面で相対しなければ、いけないと反省いたしました。

  • 鑑賞日 2012/2/19

    マティ役の娘が良かった。

  • 鑑賞日 2011/4/12

    トゥルー・グリット

     ある時代、西部のある場所で、3人の男女がある出来事を通じて確実に時間を共有した、という事実を成長した女性が確認する語り口がクールだ。  西部劇特有のお尋ね者追跡劇をコーエン兄弟が監督している。2007年に監督した「ノーカントリー」も追跡劇の系譜だが、あの執拗な恐ろしさはない。  主人公の少女を演じる14歳のヘイリー・スタインフェルドがジェフ・ブリッジス、マット・デイモン相手に一歩も引けを取らない堂々の演技だ。アカデミー助演女優賞候補になったが、限りなく主演に近い。  役柄は健気というよりは、生意気な子供だ。「JUNO/ジュノ」や「インセプション」に出演したエレン・ペイジのような女優系列かな?

  • 鑑賞日 2011/4/1

    コーエン兄弟らしくない!

     コーエン兄弟の「ノーカントリー」と「ファーゴ」を観ていたので、それらとは違った印象を受けました。結構まともな人たちが出てきます(笑)  やや寝不足の中、朝8時半に映画館でみたのでうとうとしないか心配でしたが、意外や意外、とても面白かったので眠気が吹き飛びました。作風が今風ではなく、どこか昔懐かしいウェスタン映画といった感じでした。現代でもこのような西部劇ができることにうれしさを感じました。  ほぼ主演で紅一点のヘイリー・スタインフェルドの演技が素晴らしく、男性陣に負けるどころか、エネルギーみなぎる役どころを演じていて、このキャラクターが好きになりました。ジェフ・ブリッジス演じる飲兵衛の保安官の憎めないキャラクターも好きです。ジェフ・ブリッジスの癖のある話し方も気に入りました。  ラストの終わり方もなんだか、しみじみとしていて、とても良かったです。

  • 鑑賞日 2011/3/27

    コーエン兄弟初のファミリームービー(爆)。それでも彼らは「アメリカ土着映画」にしてしまう。

    ファミリームービーってのは冗談ではなく、コーエン兄弟自身がそう言ってるからね。ま、その発言自体が冗談かもしれないけど。 ついでに言うと『勇気ある追跡』のリメイクと言われているが、同じ原作を映画化しただけであって、コーエン兄弟は『勇気ある追跡』を参考にしていないと発言している。このオカシナ兄弟は『ディボース・ショウ』の時は「ブレイク・エドワーズを参考にした」と言っているんだけどね。いろいろ間違ってると思うんだが。。。 私はこのインテリ兄弟を、イーストウッドとは違った視点で、“アメリカを描く作家”だと思っている。“アメリカの土着性”と言ってもいいかもしれない。 『ファーゴ』では北部を、『レディ・キラーズ』では南部を、『バーバー』では片田舎の庶民を、『シリアスマン』ではユダヤ人コミュニティを、『ディボース・ショウ』では訴訟社会を、『ノーカントリー』ではモラル無き時代を、『ビッグ・リボウスキ』ではボウリングを描いてきた。ん?ボウリング? そして、自称ファミリームービーのこの映画でも、やっぱり“アメリカ”を描いていると私は思う。 これは、何でも訴訟だ弁護士だ言う今時のアメリカ現代っ子が、古きアメリカを体現したような初老の男と、エリート風を吹かす嫌味な高度経済成長期アメリカみたいな男と復讐に立ち上がる物語だ。そして復讐には代償が伴う。もはや「万事OK」的なハッピーエンドはそこにはない。 また、別の角度から見ると、父娘の物語にも見える。 主人公の少女は「父の復讐」と言うが、いかに父を愛していたかという描写はない。 それどころか、父は棺桶の中で一瞬顔を見せるだけで、母や兄弟に至っては話に出てくるだけで姿は見せない。 しかし確実に、この映画は少女と初老の保安官との間で「父娘の物語」として機能している。 二人が「父と娘の関係」になることが、この映画の主人公達の成長の証なのだと思う。

  • 鑑賞日 2012/1/10

    なにこれ。

    めちゃくちゃ面白かったんですけど・・! 2011ベストテンに入ります。 劇場で見たかった。 西部劇の匂いプンプンさせてたから、ちょっと入りづらかったんだけど、 始まった瞬間画面に釘付け。 最後が物足りないってアメリカ人なら言いそうだけど、 現実ってきっとこんなもんなのかな、と。 コーエン・ブラザーズ万歳!

  • 鑑賞日 2011/2/4

    今の世にアメリカン・スピリットを問う作品

     本作で一番注目を集めたのが、父の仇を取るため、男たちと共に危険な未開地へ足を踏み入れていく14歳のマティを演じたヘイリー・スタインフェルドだ。この少女の扱いが‘69年版「勇気ある追跡」と最も異なるところだ。コーエン兄弟も原作に忠実に脚本を起こしているので、実際にはヘンリー演じる少女のセリフは、キム・ダービーの時とほぼ同じ内容らしい。ところが、本作のマティは全く違うキャラクターのように映る。それが、ヘンリーの個性だとしたら、彼女を起用したコーエン兄弟の洞察力に拍手だ。撮影時に13歳だったとは思えない眼力を持った女優の登場だ。彼女のナチュラルな演技は確かに称賛もの。  彼女が出てくると、これは西部劇ではなく現代劇?と思えるテンポの速いセリフの応酬となる。連射機関銃のように次から次と出てくる彼女の発言に周りの大人たちはたじたじだが、彼女の言い分が成り立つのは、社会規範の整った町の中での話である事に気づかない。未開の地において、初めて彼女の勇気が試されることになり、その後の彼女の人生に大きな影響を与えることになる。  映画の冒頭で、犯罪人が絞首刑に処されるシーンやジョフ・ブリッジス演じる保安官の行動が正当防衛なのか裁判で裁かれるシーンが結構長めで描かれる。特に絞首刑にされる人たちがそれほどの悪人に見えず、裁判に携わる人の方が悪人らしく見えるところにコーエン兄弟らしい計算を感じた。マティが追う仇にジョシュ・ブローリンを配したのもどう見ても心底悪い人間に見えない点を考えた上での事だと思えてしかたがない。  復讐とはいえ、暴力に暴力で応える妥当性、一体人が人を裁くこと自体に正義があるのかどうか、現在に通じる問題の奥は深い。  本作は追う人間、追われる人間、それぞれトゥルー・グリッド(真の勇気)とは何か?を問うが、結局14歳のマティ・ロスが一番大きな代償を払ったのではないだろうか。

  • 鑑賞日 2011/10/1

    「勇気ある追跡」の意味の無いリメイク。 自分達が好きだった映画を作ってみたいというコーエン兄弟の悪癖がまた出たみたい。 バリー・ペッパーの適役が拾い物。

  • 鑑賞日 2012/2/5

    コーエン兄弟の作品

    いいね!男臭さ抜群。コーエン兄弟の作品にしては判りやすいのでは。このような西部劇のリメイクが増え、次世代に西部劇を残すことは、ハリウッドの映画人に課せられたタスクだと感じた。また少女役の娘が蒼井優似でGOOD!

  • 鑑賞日 2011/3/24

    法と「ルール」の違い

     本作には西部劇には異質な人物が登場する。それがスタインフェルド扮する少女である。彼女は女であり、子供であり、口達者であり、そしてやたらと法律や弁護士を持ち出してくる。そんな異質な存在を投入することで、西部劇では当たり前になっている“ルール”のようなものを改めて意識せざるを得ない作りになっている。序盤の舞台となる街での彼女の立ち振る舞いは本当に逞しい。  大の大人に対して全く動じることなく、結局彼らを言い包めてしまう会話のやりとりはコーエン兄弟ならではの面白さである。しかし、法の及ばない居留地に一歩踏み出せば、彼女の威勢のよさも消えてしまう。彼女の強さは、自分自身から発せられるものではない。法律を盾に相手と交渉していただけである。だが、無法者の世界ではそんなものは戯言に過ぎない。雄大な自然の前では、人間はちっぽけな存在なのである。  逆に、序盤の街ではどうしようもない人間に見えた2人はどうであろうか。酔いどれ保安官も、地元をこよなく愛するレンジャーも、自信過剰とも言えるほどの意地とプライドを持っている。彼らの強さは、間違いなく自分自身から発せられる強さである。1人でもこの自然で生き抜く術や、その過酷さを知っているからこそ、法律など無視してこの地の“ルール”に従って生きている。ただ、互いのプライドが高すぎるが故に反発する2人の仲介役を果たすのも彼女なのである。それは言葉によってではなく、実際に彼女に降りかかる危機によってである。  孤独に生きてきたであろう2人の男たちは1人の少女のために行動し、1人の少女は2人の男たちから真の強さを学び取る。このバランスが絶妙であり、スリリングかつ感動的な物語がゆったりと語られていく。3人とも動機は違えど、同じ男を追っている。その代償は大きかったが(身体損壊)、目標を達成した3人は“真の勇者”と言えるのではないだろうか。

  • 鑑賞日 2011/5/1

    これぞ西部劇!

    ウェスタン好きには垂涎の1本。

  • 鑑賞日 2011/12/7

    南部なまり

    ヘイリー・スタインフェルドが魅力的でした。生意気だけど賢い感じ、鼻を膨らませた得意げな表情。連邦保安官のジェフ・ブリッジスも貫録でしたが、マット・デイモン(テキサス・レンジャーのラビーフ)もかっこいい。

  • 鑑賞日 2012/1/24

    非兄弟ファン向き、らしい

    正直言って、まだ好き嫌いを判断できるほどコーエン兄弟作品を見ていない。飛行機で「バーン・アフター・リーディング」を見かけて、やめたくらい。(最低ですね、見ます。) しかし、「トゥルー・グリット」は面白く見た。高所からの平原の遠景ショットや、馬の疾走を捉えるトラヴェリングショットなど、見ごたえがあった。あと、細かい所では、追跡の前後で、主人公の三つ編みが良い具合にほつれていっている事になぜか注目してしまった。 ラストの後ろ姿には涙腺も刺激された。映画館が混んでいたので別々の席で見ていた知人も、「感動したよ~」と言っていた。物語も、映像の力も充分だと思った。 でも、コーエンファンはあんまり気に入らないらしい。2,3人のファンにしか聞いてないと言えばそうだけど、皆揃って本作を受け入れられないらしかった。何でか分からないからやっぱり別の作品も見てみようと思いました。

  • 鑑賞日 2011/3/8

    コーエン兄弟らしい温かくて味のある演出と、クセがあるけど男気溢れるジェフブリッジスを存分に楽しめました。

  • 鑑賞日 2011/9/2

    往年の名作ウエスタンへの、コーエン兄弟流のオマージュ。 ただし、いつものコーエン節を期待すると、少し違うかもしれません。

  • 鑑賞日 2011/3/18

    突然スクリーンに降る満天の星

    ラスト近くのシークエンス。 漆黒の夜に少女と老いた男を乗せて疾駆する馬。 スクリーンはその馬と共に、 作りもののような無数に輝く満点の星をとらえる。 「狩人の夜」の引用に他ならないとされるこのシーンの圧巻。 つくりものの嘘と、映画の中の時間にのみ息づくリアル。 落涙のシーンだ。

  • 鑑賞日 2011/2/1

    アメリカって野蛮

    コーエン兄弟の傑作西部劇。ジェフ・ブリッジスも渋いが、殺された父の復讐に燃える少女役のヘイリー・スタインフェルドが抜群。大人達が翻弄されるのが痛快。しかし、あの時代のアメリカって野蛮だったんだねえ。あっ、今もね。