PROGRAM

放送作品情報

駅馬車

STAGECOACH 1939年 アメリカ / 96分 西部劇

ジョン・フォード監督&ジョン・ウェインの黄金コンビの原点にして最高傑作!映画史に輝く傑作西部劇
放送日時
2019年07月21日(日) 10:00 - 12:00
2019年07月24日(水) 10:30 - 12:30
2019年07月30日(火) 深夜 04:15 - 06:00
解説

西部劇の名匠ジョン・フォードに主役へ抜擢され、ジョン・ウェインがスターの地位を確立。駅馬車と先住民族のチェイスシーンは今見ても迫力。アカデミー助演男優賞(トーマス・ミッチェル)と作曲・編曲賞を受賞。

ストーリー

1885年。アパッチによる襲撃が頻発する中、アリゾナからニューメキシコヘ向かう駅馬車の御者バックは、連邦保安官カーリーに護衛を依頼する。酔いどれ医者、娼婦、銀行家、騎兵隊士官の身重の妻など様々な乗客を乗せて出発した駅馬車に、ならず者に殺された弟の復讐に燃える脱獄囚リンゴ・キッドも同乗する。乗客たちは旅を通じて次第に心を通わせ、キッドも娼婦ダラスと惹かれ合っていく。そんな一行にアパッチの脅威が迫る。

出演

ジョン・ウェイン
トーマス・ミッチェル
クレア・トレヴァー
ルイーズ・プラット
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
白黒
画面サイズ
スタンダード
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2019/7/16

    そして馬車は行く、人生を乗せて・・・。

    アガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』で、名探偵ポアロがこんなことを言う。 「列車は、様々な国籍や階級の者が一同に会する場所である(大意)」 これは豪華なオリエント急行だけではない、ポアロの時代を遡ったアメリカ西部、町々を繋ぐ「駅馬車」でも同じだ。この駅馬車には、頼れる保安官、身重の貴婦人、居丈高な銀行頭取、飲んだくれの医者、気弱な行商人、怪しげな賭博師、心優しき娼婦、お尋ね者、陽気な御者、様々な職業や階級の者が、同じ空間で数日間旅をするのだ。そこには当然、様々なドラマが生れる。 本作が映画史に燦然と輝く傑作たらしめているのは、上に羅列したキャラクターの妙だ。若く初々しいジョン・ウェインの出世作として有名だが、ウェイン演じるお尋ね者のキッドだけでなく、全てのキャラクターにそれぞれの見せ場が用意されている。例えば、飲んだくれているだけのヤブかと思えば、立派に子供を取り上げたり、キッドの恋のキューピッドになる医者とか、キッド逮捕を使命としていた保安官は、最終的に彼をみのがしてくれたり、途中で出産した貴婦人と赤ん坊の世話をかいがいしくする娼婦と貴婦人との間に友情が芽生えたり、サンプルの酒をのんだくれ医者に勝手に飲まれても文句ひとつ言えなかった酒の行商人が、思いがけずキリスト教的博愛精神を発揮したり、旅が進むにつれ、みんな意外な顔を見せる。強面の男たちが産まれたばかりの赤ん坊を覗き込む姿が微笑ましい。ただ一人最後までいいところがなかったのは、自分勝手で威張り散らす銀行頭取だけ。彼は実は銀行の金を持ち逃げしており、様々な危険や苦難を乗り越えてやっとたどり着いた目的地で、逮捕されてしまうというオチにはニヤニヤさせられる。 しかし、私が一目で心を鷲掴みにされたのは、ジョン・キャラダイン演じる賭博師ハットフィールドだ。黒いマントを翻す痩せた体は、まるでエレガントな悪魔のようだ(笑)。彼は身重の貴婦人に想いを寄せて、道中様々に彼女の世話を焼く。水筒の水を飲ませる際、さりげなく懐から銀のカップを取り出すカッコ良さ!ジョン・ウェインの朴訥としたナイーヴさと好対照をなしている。私は本作を何回か観ているのだが、彼に関してずっと分からないことがあった。駅馬車がアパッチ族に襲われた際、銃の扱える男たちは果敢に戦うのだが、弾が最後の一発になった際、彼は銃口を愛する貴婦人に向けるのだ。その途端に彼は敵の銃弾に倒れ命を落とすため、幸い(?)彼女は助かるのだが・・・。もちろんハットフィールドのこの行為は、アパッチに殺されるくらいなら自分が・・・という気高い行為なのだという推察はできるのだが、そこまでする必要があったのかという疑問が私にはあった。しかし、今回改めて本作を観なおしてみて、その謎がすっかり解けた(私なりに)。何回も観ているのに今まで気付かなかったとは!だから映画って面白い(笑)。 賭博師として名をはせるハットフィールドは実は判事の息子で、南北戦争の際は、貴婦人の父の部隊にいたという過去がある。停車場で、貴婦人を見かけたハットフィールドは、彼女に同行することを決めるのだが、私は今まで彼の一目ぼれなのかと思っていたが、もしかしたら、彼女のことを昔から知っていてその頃から彼女に恋していたのではないだろうか。停車場で彼女を見るなり、彼は彼女の守護天使になることに決めたのだろう(見た目は悪魔だがwww)。アパッチに襲われた集落を通り抜けた際、女性の死体にマントをかけてやる描写がある。今まで、単なる紳士的な行為だと思っていたのだが、その女性が裸だったことに今回ようやく気が付いた。その女性はおそらくアパッチにレイプされて殺されたのだ。彼が守る彼女も、アパッチに捕えられたら、同じ結末を辿るだろう、そう悲観した彼は、もはやこれまでと思った時に、そんな辱めを与えるくらいなら自分の手でと、思ったのは無理からぬことだ。長年の疑問がすっかり腑に落ちた。名作は何度も観てみるものだ(笑)。ただし、次々と観たい作品や新作があるため、そうそう前に観た映画を観なおしていられない、全ての映画好きが陥るジレンマだ。 さて、本作が映画史に残る所以は、キャラクターの妙だけではない。クライマックスのアクションシーンや、その後の決闘シーンも手に汗握る。興味深いのは、西部劇の定石である決闘シーンが、拳銃による「早撃ち」ではないことだ。キッドの父と弟を殺した悪名高きブラマー兄弟(3対1でキッドの圧倒的不利)との決闘で使用されるのはライフル銃だ。早撃ちならぬ、キッドが素早く地面に伏せて兄弟を狙うことによって、銃弾をよけ、なおかつ相手に狙いを定めるという方式だった。西部劇がブームになる以前の作品、すなわち本作はそれほど前の作品であるのに、今観ても全く色あせていないということに改めて驚かされる。

  • 鑑賞日 2019/7/14

    80年前の映画

    資料を見ていたらこの映画はちょうど80年前の作品(1939年=昭和14年)なんだね。もう4度目だけど大いに楽しめる映画だ。 今回はカメラアングルに注目をして見ていた。馬車や馬が、カメラの上を疾走するシーンは、黒沢明の「七人の侍」を連想させた。

  • 鑑賞日

    スピード感溢れるクライマックス

    砂塵を巻き上げ疾走する駅馬車とそれを襲撃するアパッチを移動で捉えたスピード感溢れるクライマックスシーンは今観ても何ら遜色のない完成度。 そんなスリリングなアクションシーンをはじめ、西部開拓時代のリリシズムを画面に漂わせながら、登場人物が織り成す悲喜こもごもを陰影深く掬い取った巨匠J・フォードのこなれた語り口に魅せられるクラシカルな西部劇だった。 あと、若かりしJ・ウェインの颯爽とした勇姿とともに、T・ミッチェルをはじめとした俳優陣の役にはまった好演も見応え十分。

  • 鑑賞日

    人間ドラマも重厚な西部劇の先駆け

    物語の構成は、好戦的なアパッチ族が出没するアリゾナのトントからローズバーグまでの危険な道を駅馬車で駆け抜けるというシンプルなものだが、そこに乗り合わせた人達の人間模様が巧みに描かれていて見応えのある作品だった。中でも飲んだくれの医者ブーンと小心者の酒商人ピーコックのやり取りが面白かったのと、お尋ね者のリンゴ・キッドとギャンブラーのハットフィールドの男前な存在感が印象に残った。荒野を駆ける駅馬車がとても印象的に描かれているのと、駅馬車に丸太をくくりつけて川を渡るシーンが心に残った。奇襲をかけるアパッチ族との戦闘シーンは、命がけのスタントだったということだが、今観ても相当迫力のあるシーンだと思った。リンゴ役のジョン・ウェインの身のこなしは見事。ラストシーンの復讐のために三兄弟に挑む姿もとても絵になると思った。ただのエンタメ作品に留まらない人間ドラマとして面白かったが、ネイティブアメリカンの描き方など、今の倫理観で考えると微妙な演出もあり、時代の違いを感じさせられる作品でもあった。

  • 鑑賞日 2019/4/1

    日曜洋画劇場で観て以来。

    小学生にはインディアンとの疾走対決シーンのみがスリルをもって記憶されたのみだったものだが、こんなにも計算された群像劇が入り組んでいたとは。見直してみるものだなあ。  さすがの名作で、後の映画に多大なる影響を与えている点を見つけるのも現在見直すべき趣向だ。  乗りあったキャラクターの類型がこの映画で定まったような。酒浸りの医師、家庭思いの小心セールスマン、ジェントルなギャンブラー、妊婦、訳ありの娼婦、陽気な御者、正義感あふれる保安官、ひそかに犯罪に手を染めるエゴイスティックで偏った思想を持つ銀行家、そして主人公。それぞれのたどる運命も含めてどれだけトレースされていることか。  酒場で銃撃戦恐れて鏡を降ろすシーン。疾走しながらの戦闘。 後者など、「マッドマックス/怒りのデスロード」に至るまでと思えばひとしおだ。  銀行家はなぜあれほどヒステリックに先を急ぐのか、主人公の冤罪、娼婦と妊婦の人間模様など、ストーリーの仕掛けも綿密だ。

  • 鑑賞日 2019/2/18

    アクションもドラマも一流。

    駅馬車とインディアンのカーアクションならぬ、馬アクションの迫力に驚いた。また、馬車に乗り合った人々のドラマがいいなあ。リンゴとダラスの後姿、泣ける。

  • 鑑賞日 2018/9/29

    西部劇の金字塔

    ジョン・フォード監督による、ジョン・ウェインを一躍スターダムに押し上げた西部劇の名作。アパッチ族による襲撃をクライマックスに駅馬車の乗客の人間模様を描く。追われる恐怖を見事に表現したカメラワークは、スリル満点だ。目で見て面白い作品である。呑んだくれの医者をユーモラスに演じたトーマス・ミッチェルにアカデミー助演男優賞が、他に作曲・編曲賞を受賞。

  • 鑑賞日 2018/8/22

    また観た

    もう何度も観た。しかし、ジョン・フォードの演出の技を見るためにまた観た。

  • 鑑賞日 2018/8/21

    間延び

    ◎ 6度目になるが、何度観ても駅馬車の乗客7人の組み合わせに感嘆する。『七人の侍』を凌駕しているかもしれない。 ◎ クライマックスが2つあるが、出来上がってみたら前のジェロニモ襲撃の場面の出来が良すぎた。そのため、最後の1対3の決闘の印象が薄くなってしまった。そのせいで、2つのクライマックスの間の時間が間延びした印象を与えてしまう。小さな欠点である。

  • 鑑賞日 2018/8/20

    西部劇としてはもちろん、全ての映画のお手本。 物語の背景状況や駅馬車の六人の乗客の御者や保安官など主だった登場人物が端的に紹介され、駅馬車が発車。途中威勢のいい男が加わり話が進んでいく。このあたりの手際のよさは見事。駅馬車がインディアンに襲撃され反撃の弾が尽きたところに騎兵隊のラッパの音という有名なアクション・シーンは今見ても凄い迫力。ようやく難を逃れた後は・・・。最後の最後は気の利いたロマンスでENDマーク。徹頭徹尾、娯楽映画の教科書と言える。

  • 鑑賞日 2018/8/2

    flawless!

  • 鑑賞日 2016/9/4

    「弾切れのピンチ」

    ジョン・ウェイン主演による、西部劇の名作。 駅馬車に乗り合わせた、男女の人間模様をえがく。 危険地帯をいくが、護衛の騎兵隊はいなくなってしまう。 アパッチ族の襲撃と闘うことになる・・・。

  • 鑑賞日 2017/12/29

    駅馬車に乗り込む「脱獄囚」「娼婦」「酔いどれ医師」「貴婦人」「酒商人」「賭博師」「保安官」「銀行家」それぞれのキャラクターが素晴らしく生きている。 ジョン・ウェインが不遇の時代から抜け出るきっかけとなった脱獄囚リンゴ役はもちろんだが、 トーマス・ミッチェル演じるドクことブーン酔いどれ医師が抜群に良い。 「風と共に去りぬ」がこの年に制作されていなければ、間違いなく「駅馬車」がアカデミー賞の数々を取っていたことだろう。

  • 鑑賞日 2018/1/1

    『駅馬車(1939年、アメリカ)』。DCP版。製作年が古いので、それなりの画質。騎兵隊の旦那に会いに行く途中の女性は服装のせいか全然身重に見えない。アル中の医者などいろんな境遇の人たちが狭い車内で移動する。アメリカの広さ(地平線が見える)を痛感。決闘の決着がつくシーンは音声だけで表現。

  • 鑑賞日 2017/12/28

    3発

    アパッチの襲撃が予想される旅に、あえて駅馬車に乗り合わせた人々のそれぞれの事情。娼婦らしく町を追い出された女(クレア・トレヴァー)、騎兵隊の夫に会いに行く妊婦、飲んだくれ出町を追い出された医者、酒のセールスマン、紳士風の賭博師、怪しげな銀行家、脱獄犯のリンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)、そして御者とリンゴを逮捕しに行く保安官の9人の旅。 人間関係も面白く、それぞれの性格も良く描かれているし、アパッチの襲撃や撃退シーンも迫力がある。また音楽もよく知られているメロディーが繰り返し使われ効果を上げている。 銃弾がなくなりもはやこれまでかという時に現れる騎兵隊もシーンを盛り上げる。 娼婦の細やかな心遣いに惚れたリンゴと娼婦の愛の物語もバックグランドとして語られる欲張りな映画だ。 最後はリンゴ・キッドの仇討ちシーンが残っており、隠していた3発の弾丸をライフルに込めて仇に立ち向かう。保安官もリンゴの殊勝さにほだされ、二人を逃がしてやるところで終わる。 人間をよく描いているし、アクションシーンも迫力があり、やはり名作の名に恥じない映画だ。

  • 鑑賞日 2017/11/6

    やっぱり、名作です

    アパッチの襲撃の恐怖の中をひた走る駅馬車と、その乗客たちを描く西部劇。 ジョン・フォードの名作。ロードムービーの原型であり、映画の教科書といってもいいほどの作品。 冒頭から、駅馬車の乗客となる人物の描写がきちんと流れる。 騎兵隊の夫の元へ向かう身重の妻、彼女を気遣うようにふらりと加わるギャンブラー、娼婦は街の婦人たちから追い出され、酔っ払い医師は貸家を追い出され、だが、ウィスキーの鞄をもった行商人にすり寄る。そして、なぜか銀行の支配人も到着したばかりのお金を鞄に入れて、一行に加わる。 アパッチの襲撃を警戒して保安官も御者の隣に座る。 この一連の描写で、各人物の性格、その心情まで、とても分かり易く映し出される。説明だけに堕することも無く、伏線を織り込み、描写自体にドラマをちりばめている。 こんな導入には、唸ってしまった。 そして、旅程の途上で、脱獄犯であり、仇のプラマーを狙うカウボーイで、物語の冒頭から噂に上っていたリンゴーが、満を持して(!)合流する。 この主人公の「最後」の登場には、まったく脱帽というしかない。スター、ジョン・ウェインの始まりであった。 この後の駅馬車の旅も、騎兵隊の離脱、牧童の逃走、アパッチののろし、駅の襲撃跡と、駅馬車に迫る危機感を少しずつ高め、並行して乗客たちの心のざわつきを描き、クライマックスまでの物語展開にスキが全く無い。 アパッチとの銃撃戦のスピード感はさすがである。当時の技術を考慮すれば、ベストといっていい出来栄えである。 そして、ラストのリンゴ―の決闘場面は、「あえて」という描写をして、有名な結末の見せ方をする。今となっては、当たり前となった手法なのだが、当時の観客はとっても驚いただろう。 少し、リンゴ―とダラスのくだり等、ご都合主義の展開もあるのだが、そこは許せる範囲。やっぱり、名作です。

  • 鑑賞日 2017/12/6

    群像劇としても抜群

     久しぶりに再見する。見たのは大分前なので細部などほとんど忘れている。覚えているのは、有名な駅馬車とアパッチとの攻防シーン。広大な平原での疾走シーンは何年たっても忘れない。それともう一つ。酔っ払いのドク(トーマス・ミッチェル)が出産に立ち会うため酔いを覚ますべく、コーヒーをがぶ飲みするシーン。何故か妙に記憶に残っていてこうすれば覚めるのかと自分も試したことがあった(笑)。  この映画がヒットしたのは、西部劇という大きな枠組みの中で、駅馬車にたまたま乗り合わせることになった乗客や馭者らの人間ドラマがしっかりと描き込まれていたからに違いない。狭い駅馬車の中での会話や交わされる視線などが個性的な面々を炙りだしていく。  窮屈な駅馬車内と広大な西部の大地との対比も効いている。ロードムービーとしても実にうまく出来ているのだ。  因業な頭取、紳士風のギャンブラー、常に酔っている医師、その医師の相棒にされてしまう人の良い酒行商人、そしてリンゴ(J・ウェイン)。そこに馭者と保安官も加わる。  女性が二人いることも重要だ。男たちの視線は常に女性に向けられている。彼女らの存在が緩衝材ともなるし、ドラマをも生み出す。貴婦人風なルーシーといかにも西部の女といった感じのダラス(クレア・トレヴァーー)の対照がここでも効いている。  クレジットはこのクレア・トレヴァーがトップ。J・ウェインは当時まだ無名に近かったらしい。二番目のクレジットだった。

  • 鑑賞日 2017/11/19

    また観た

    西部劇の古典。ジェットコースター的な展開で目が離せない。おまけに最後にジョン・ウエインの決闘。時間稼ぎ的なカットもシーンもなくまとめられた映画だ。

  • 鑑賞日 2017/11/10

    楽天主義

    ◎ 2年半ぶり、5回目の鑑賞になる。そこで数字の話。 ◎  この駅馬車は6人乗りだ。向かい合ったベンチに3人ずつ。太った銀行頭取が入ると、かなり狭苦しい。そこに途中乗車のリンゴーが入り、定員オーバーとなる。リンゴーは床に座る。御者台に2人、御者と警備の保安官。合わせると9人の1泊2日の旅になる。アパッチに襲われ、ついに弾も尽きる。しかし、賭博師は1発だけ残していた。敬愛する貴婦人が辱められないようにその頭を撃とうとしたとき、アパッチに撃たれる。こっそり弾を残していた男がもう1人いた。それがリンゴー。彼は3人の仇敵を倒すために、ライフルの弾を3発も帽子に隠していたのだ。考えようによっては許しがたい裏切り行為だ。結局、あれだけの猛攻を受けながら死んだのは賭博師1人だけ。途中で1人生まれているので差し引き0。半数を超える4人が犠牲になった『七人の侍』とはずいぶん違う。アメリカの楽天主義の表れか。

  • 鑑賞日 2017/11/10

    怒りのデスロードがここに

     「マッドマックス 怒りのデスロード」は近年まれに見る娯楽映画の傑作であった。  だが、この「駅馬車」からたくさんの要素を受け継いでいる。  だからといって、そのことが「怒りのデスロード」の価値をいささかも損なうことはない。  背後から迫り来る敵の集団。敵の一部はこちら側に乗り移る者まで出てくる。そして、その敵はことごとく倒されるのだが、その最期は主人公たちよりも勇ましく散る。  妊婦を伴う逃避行。女は、子供を宿すべき部類の雌と、そうした弱い雌を守るべき部類の役務者とに峻別される。  闘いに勝利した主人公の居場所はそこにはない。荒野の彼方に去っていくのだ。  このような共通項を受け入れたとき、観客が映画に求めている価値が、時代を経てもさして変わっていないことを知る。  「インディアン」と呼ぶことは禁じられても、蔑みと恐怖の対象は必要とされるのである。

  • 鑑賞日 2017/7/15

    音楽がいい

    古いハリウッド映画の弱点は音楽である。とにかく音楽がうるさく、常に鳴っている。同じ年の『GWTW』にしても今見ると音楽が足を引っ張っている。今作も残念なシーンはあり、リンゴ・キッドがダラスに求婚する音楽はかなり聞き劣りするが、他の場面につく音楽が、みんな民謡や賛美歌の編曲で非常にいいのだ。下手な作曲家にいかにもそれっぽい音楽を付けさせるより、誰でも知ってる曲が編曲されて画面を彩る方がずっとスッキリしてるし西部劇にはぴったりだと感じた。 ◎駅馬車に乗り込む人物像がしっかり描きこまれているのが非常に魅力的。特に売春婦、ダラスに対する周りの態度が当時の社会をよく表している。

  • 鑑賞日 2017/2/11

    一杯だけ♡

    ”デューク”の愛称で親しまれているスーパースター、ジョン・ウェインの出世作!今作では30歳前半!若くてスリム!初登場でライフルをクルッとリロード!「止まれ!」…でもカメラは彼に寄っていって顔のアップ!もうここで世界中の映画ファンの心撃っちゃいました‼  西部開拓時代、アリゾナ州トントからニューメキシコ州ローズバーグへ向かう駅馬車に、夫に会いに急ぐ妊婦の貴婦人、その護衛の南部紳士の賭博師、町を追放された娼婦、アル中の医者、小心者の酒のセールスマン、5万ドル横領した銀行の頭取、そして父と弟を殺されてその敵討ちの為に脱獄した囚人のジョン・ウェインが乗り合わせていざ出発!アパッチ族がいつ襲って来るか分からない不穏な空気の中、果たして無事ローズバーグへたどり着けるのか⁉そしてジョン・ウェインの復讐は果たされるか⁉というストーリー。  一つの舞台で複数人のドラマを描く「グランドホテル」という映画を西部劇にしてみたという印象。だが、本作の舞台は快適なホテルとは程遠い!猛暑の荒野を走る駅馬車の中ですし詰め状態!しかも巨漢で大声で政治の文句とかをブツブツいってるオッサン、他人の商売道具であるお酒を勝手に飲んでる上に、車内で喫煙してみんなに迷惑をかけてるマナーのなっていない野郎がいるわで最悪!しかもしかもアパッチがいつ襲って来てもおかしくない緊迫した中での旅!ストレスは半端なくみんなピリピリしてる!でもそこに新しい命が産まれた事で、みんなの心が一つになる訳ですが、その矢先!っていうかマジで矢が飛んできてセールスマンの肩に刺さる!遂にアパッチが来たー‼蹄の轟音凄まじき!派手な撃ち合い!そこにアパッチの一人が駅馬車の先頭の馬に飛び乗ってくる!すかさずジョン・ウェインがライフルで2発ぶち込むとそのアパッチは暫く引きずられながら馬の紐(?)にしがみついているが、力尽き落ちる!横を馬が!頭上を駅馬車が通過していく!このヤキヌ・カナットの命がけのスタント!これぞ映画!歴史に残るスタント!  あと、弾切れになって闘えなくなり、最後の一発を貴婦人のコメカミに向けたハットフィールド。その瞬間撃たれ、銃を落とす。そして貴婦人のセリフと共に…ってああ、なんて無常‼ってとこと、「なんでアパッチは馬を殺さなかったの?バカなの?」って突っ込みに「そんな事したら映画がそこで終わるじゃないか‼」と答えた監督のセリフも心に残る名場面です。  そしてラストに待つリンゴ・キッドとプラマー三兄弟との決闘!リーダー格のイケメンとあと二人オッサン。末っ子がリーダーか?リンゴキッドが来たという報に兄弟はビビりまくり!やる前から勝負は見えちゃってはいたものの、え⁉…あーおお‼と見せ方の上手い事!ホント、徹頭徹尾ハラハラしっぱなしで観れました!

  • 鑑賞日 2017/6/7

    アリゾナの風景

    1939年のアメリカ映画。西部劇の有名な作品。 私にとっては、小さい頃に学校の音楽の本か何かにこの映画のテーマ曲が載ってたのを覚えてるくらいで、西部劇はあまりピンとこない世界だなぁと思ってました。 この間グランドキャニオン近辺を旅行して、この映画の舞台になったアリゾナ州の名所、モニュメントバレーあたりをぐるぐる回ってきました。撮影に使われた本物の「駅馬車」の車体も観光客用に公開されてて、なんと中にも入れました。何回も何回も塗り直してあって、おそらく原型を留めてなかったけど。 アリゾナの大地はあまりにも広大で、未開拓のままで(この映画が撮られる前から、ナバホ族の土地として保護されてますからね)、つまりこの映画の時から何も変わってないのですが、そうなると、バスで観光している私も、駅馬車でアパッチ族と交戦する彼らも、映画を撮っていたクルーも、みんな不自然に思えてきます。みんなちっぽけで移り変わっていって、変わらないのは大地のほう。観光名所は1000年前からなんにも変わってない。 改めて、あの国ってなんて巨大で強いんだろうと思ってしまいました。 映画は、ジョン・ウェイン演じるリンゴと流れ者の女、ダラスが一応メインのカップルなんだけど、リンゴが登場するのは映画の中盤だし、ダラスの印象が強くなってくるのも後の方で、流して見ると群像劇って雰囲気があります。実にいろんな人が乗ってくる。夫に会いに行く身重の若い妻、賭博師、アル中の医師、牧師に見えるけど酒屋の男・・・。馬車に乗り込む前の街中にはさらにたくさんの人が出てくるので、しばらく私なんかはどこに集中したらいいのかわからなくて混乱しました。 他に: この頃の女性ってスカートを相当膨らませてたので、臨月の妊婦でもわからなかった・・・のかな。いくらなんでも臨月すぎるけど。 StageCoachで駅馬車か。コーチのブランドロゴはそういえば馬車だ。乗合馬車って存在がすごく新鮮。少しでも大量の人を安く運ぼうというのが正しく欧米的で、とりあえずお金のある人の需要を満たすためにパーソナル籠を使うとサービスはいいけど大量運搬できない、というのと感覚が違うんだなぁと思う。

  • 鑑賞日

    西部劇の愉しさ、

    映画の面白さがギッシリの快作。乗客たちのエピソードがいちいちいい感じの物語になっていて、インディアンの襲撃アクションシーンが迫力たっぷり。やがてジョン・ウェインの復讐物語に収束し、最期までサスペンスが持続する。 何度も観ているが、その都度面白い。全く、大した映画です。

  • 鑑賞日 2011/12/22

    隣人は大イビキ

    レイトショーまでの繋ぎとして某ロボット・ボクシングの新作を予定していましたが時間に間に合わず、かと言って他に時間の合う映画もないので、何度も観た「駅馬車」を途中からスクリーンで観ることにしましたが、途中から観ても抜群に面白いのは当たり前なのに、通路を挟んだ隣人は大イビキ。信じられません。

  • 鑑賞日 2016/11/9

    ジョン・ウエイン

    ジョン・ウエインが若い。あの体格にはやはりライフルが似合う。インディアンの扱いには、いまなら問題があるかもしれないが、製作年を考えれば仕方がないか。とにかく、西部劇の面白さを詰め込んだ作品だ。

  • 鑑賞日 2016/10/2

    何と言ってもスリリングなアクション

    あらすじは以下の通り。 1885年頃、アリゾナのトントから今のニューメキシコのローズバーグまでの路は、荒野を駅馬車で横切って、たっぷり2日を要した。大男のくせに臆病な馭者バックのあやつる馬車が、今その旅程へ出発しようとしている。ルシイ・マロリーは軍隊にいる夫の許へ行くため、身重の体でヴァージニアから来た若い妻である。ウィスキー行商のピーコックはカンサスにいる妻子の許へ帰る途中だ。呑んだくれの医師ブーンは、宿屋から叩きだされたので瓢然とこの車に乗込む。自ら紳士を以て任じている大賭博師のハットフィールドは、淑女ルシイに心ひかれ、危険な道中を護衛しようと同乗する。もう1人の女ダラスは、新開地を流れ歩く酒場女で、今日この町の矯風会のお婆さんたちから追立てられ、やむなくこの車に乗った。この一行を護衛するのは警察部長カーリーで、彼は脱獄囚リンゴウ・キッドを捕える目的をも持っている。途中はアパッチ族の反乱があって連絡の電信が切断されている。次の駅までブランシャール中尉の率いる騎兵隊が送って行くことになった。トントの町はずれで、黒鞄を大事そうに抱えた銀行家ゲートウッドが乗込んだが、ローズバーグから電報が来たので急行するという彼の言葉に、カーリーは疑いを抱いた。荒漠たる平原を進んでいる時、前方から馬車を止めたのはリンゴウ・キッドだった。彼の父と弟を殺した上、彼に濡衣を着せて投獄したブラマー3兄弟を討つため、リンゴウはローズバーグへ向かう途中だった。カーリーはともかく彼を馬車に乗せて同行せしめることにした。馬車はドライ・フォークの駅へ着いたが、迎えるはずのルシイの夫は、インディアンの襲撃に逢って負傷しローズバーグへ運ばれていた。ダラスはルシイやハットフィールドやゲートウッドにさげすまれたが、リンゴウはやさしく彼女をいたわってくれた。ここで軍隊と別れ、馬車は護衛もなく不安にかられつつ夕刻アパッチ・ウエルスに着いた。その夜ルシイが産気づいた。ブーン医師は酔をさまして大奮闘をした。そして無事に女の子が生れたが、ダラスの夜を徹した看護に、ルシイは己を恥じて感謝の涙を流した。その夜リンゴウはダラスに結婚を申込んだ。世間の裏街へ追いこまれた同じ運命が、2人を堅く結びぐけたのである。ダラスは涙の出るほどうれしかったが、彼をカーリーの手から逃すため逃亡をすすめ、自分も後から行くと話すのだった。しかし次の朝、カーリーが逃亡を知って駆付けた時、リンゴウはインディアン襲撃の信号を見てカーリーに知らせた。産婦の身を動かすのは危ないが、今は一刻も猶予できない。一行は直ちに馬車を走らせ、不気味な荒野を突切って壊された渡し場を無事に越えた。ホッと一安心した瞬間、毒矢がピーコックの胸にささり、インディアンの一隊が襲撃して来た。必死に馬車を走らせながら、すさまじい争闘が始まったが、すでに弾丸がつきてしまった。ハットフィールドはせめてもの情けと最後の一発をルシイに向けた時、原就眠の弾丸に当って死んだ。その時救援隊のラッパが聞え彼らはかろうじてローズバーグへ到着した。ルシイは夫の許へ、ピーコックは病院へ、ハットフィールドは墓地へ運ばれ、ゲートウッドは公金拐帯で警官に拘引された。リンゴウは夜の町で見事に3兄弟を射って仇を取り、カーリーの情けでダラスと2人、馬車で国境を越えて新生活へ出発した。 ローズバーグまでの旅の行程も各々のキャラクターも面白いが何と言っても終盤のアパッチ族との戦闘シーンに尽きる。 馬から馬への命からがらの移動やガンアクションがとにかくかっこいい。 特にアパッチが自分の馬から駅馬車の馬に飛び乗りリンゴに狙撃され倒れて、駅馬車の下を潜り抜けるシーンは半端じゃない。 CGが多用される現代ではこれほどスリリングで疾走感が溢れるシーンは撮れないだろう。 リンゴとダラスがうまくいくことを祈る。

  • 鑑賞日 2015/9/9

    歴史に残るが博物館で飾られるのではなく、今でも現役の作品。

    今回はBS放送で鑑賞。あらためてフォード監督の深くて達者な人物描写に感嘆する。 駅馬車に乗り合わせる人たちのバックグラウンドを感じさせる、実に丁寧な導入部 である。そして、われわれ観客も狭い客室に入れさせられる。 冒頭から、ジェロニモの活動が電信で伝えられる。騎兵隊が護衛でつき、 来るべき危機の予兆を組み込む。そして、リンゴ・キッドの登場。片手でライフルを 回す、ジョン・ウェインのカッコよさ。役者がそろい、駅馬車がスタートする。 大西部の画がまた素晴らしい。フォードスポットと呼ばれる代表的な西部劇の構図 が観る者を圧倒する。ロード・ムービーとしても新鮮で、途中の停車場では赤ん坊が 生まれるエピソードもある。酔いどれ医師のブーンのいざという時の男気が光る。 クライマックスは2つ用意されていて、まずはジェロニモ一族の襲撃が始まる。 猛烈なスピードで馬群が迫る。疾走する駅馬車、横移動のカメラが素晴らしい。 この時代で、このスピード感。後代まで語られる名スタントの一発勝負。歴史的 大絶賛のシーン。数で勝るインディアン、ついには弾切れの運命がやって来た。 絶体絶命、ここでもドラマが起きる。実に周到なストーリー展開で、 1カットの無駄なく、なく、生死のはざまをリアルに注視。 ついには離れていた騎兵隊が駆けつけて、危機を脱する。 リンゴ・キッドとダラスのロマンスを挟み、最後にはプラマー3兄弟との決闘が 控えている。この描写も、歴史に残る手法で、観客の心を揺さぶる。 ウェインが地に付しての銃撃から、町の人々が不安に見守る酒場のカットに移る。 プラマーが人をかき分けて、酒場に登場する。勝ち残ったのはプラマーか、 と思わせて、バッタリ倒れ込む。何かの映画解説本で読んだが、 このフォードの描写が初の試みだったという。 最後は、まことにすがすがしいシーンで終わる。これぞ西部劇。

  • 鑑賞日 2016/9/10

    奇跡のようなスタント

     素晴らしかった、馬の疾走感と迫力、ラストの撃ち合い、そして、様々な人間模様のドラマ部分も。さすがだ。  インディアンが敵であり、彼らを殺しまくるという能天気な所もある。しかし、これ程のアクションは他にはないだろう。  インディアンが馬から落ちて、馬に引かれそうになりながらの奇跡のようなアクション(ヤキマカ・ヌートのスタント)はさすがに凄い。  

  • 鑑賞日 2016/9/9

    ジョン・ウェイン若い!

    一筆書き、一直線といった感じ。撃たれるインディアンのスタントマンがすごいと思う。

  • 鑑賞日 2014/6/29

    1939年 ジョン・フォード監督作品 駅馬車での人間模様を描きます。しっとりとした質感の良い部分もありますが、ひねりはあまり無く、西部劇としては良いかも?といった感じです。そもそも『アパッチ殺せばOK』なのはいかがなものかな、アメリカよ。

  • 鑑賞日 2016/7/26

    デジタルリマスター版は美しい

    劇場で寝ていた場面があったので保有DVDで見直しました。リンゴが加わるところをウトウトしていたみたい。劇場でのデジタルリマスター版の映像の美しさに改めて感嘆!

  • 鑑賞日 2016/7/26

    粋なエンディング

    クレア・トレヴァの方が始めもラストもジョン・ウェインより上に配置されていた。教訓、最後まで諦めてはいけない。

  • 鑑賞日

    生まれて初めて観た映画です。

    映画の楽しさ教えてくれた記念碑的な作品です。

  • 鑑賞日

    こんなに面白い西部劇ないはず。娼婦の描き方に監督の優しさを感じる。

  • 鑑賞日 2013/4/11

    見せ場は二つ

    高校生の時にジョン・フォード監督作品であることを意識して観た。ヤキマ・カヌットのスタントが凄くて、駅馬車襲撃シーンばかりが印象に残ったが、今回50年ぶりに見直すと、駅馬車到着後の決闘シーンがあって、こちらのシーンはきれいに忘れていた。今回はフォードの中では、それほどの作品ではないとの印象を持ったのだが…

  • 鑑賞日 2016/1/18

    西部劇の金字塔的名作。ガン・アクションだけではなく、登場人物達の味わいのある人間模様が素晴らしい。そして何度観てもインディアン襲撃シーンの迫力は凄く、ヤキマ・カヌートの命がけなんてものではない決死のスタントが見事。

  • 鑑賞日 2015/7/11

    再鑑賞。ジョン・ウェインの出世作である西部劇。見所は現在も名場面として語られる事があるアパッチ族の襲撃と応戦する駅馬車との緊迫感あふれるチェイスシーン。猛スピードで荒野を駆け抜ける駅馬車とそれを追うアパッチ族を目にし感情が高ぶる。特にスタントマンの命懸けのアクションは一見の価値あり。マッドマックスが好きな人は多分大興奮するかも。 話の大半は同じ目的地に向かう一台の駅馬車に乗り合わせた7人の人間模様。皆個性豊かではあるが、退屈になりがちな道中に笑いのエッセンスを加えてくれるアル中?の医師ブーンが自分のお気に入り。そしてもう一人、気になったのは娼婦という商売柄か、皆に見下され無視され、いつも不安げな表情を見せていた謎めいた女性ダラス。特にこの2人に注目して見ていた自分は正解だったのかな? 他の人物もじっくりと観察しておくと後に何度か起こる突発的な出来事の中での彼らの言動から、それぞれの人物に対して色々な感情が湧いてくる事になる。 ラストに向かっての都合が良すぎるのではと思える展開は、いかにもアメリカ人が好きそうなものだった。特にエンディングの粋な計らいは、今も昔も変わらぬTHE U.S.Aそのもの(笑)。

  • 鑑賞日 2015/3/1

    「7人の侍』だってあんなに長いのに

    ◎ 記録を見ると、これが4度目の鑑賞ということになる。初めて見たのは映画を観始めた1973年の夏。ドルトン・トランボの『ジョニーは戦場へ行った』の併映作品がこの『駅馬車』だった。劇場はずばり「シネマ」。新潟県の高田、現上越市にあった。感激して2週間後にもう一度観に行った。かつてよくあったリバイバル上映だが、すでにこのときに制作から34年経っていた。あれからもう42年になる。合わせると76年。 ◎ 哀愁を帯びたテーマ曲『寂しい草原に埋めないで』がこんなに延々と流れていたことにあらためて気づかされた。100分弱の上映時間に、これだけの登場人物を詰め込んで、きちんと全員紹介しながら、2つのクライマックスを楽しませる。奇跡的な職人技である。

  • 鑑賞日 2015/3/4

    至福の99分

    ネイティブアメリカンの扱いに関して問題ありなのはモチロンだけど、それをおいてもなお大傑作というべき至極の逸品。 映像面においてもドラマ的にも、非常に高いレベルで結実している。 スクリーンで観るのは初めてだったが、やはり映画は大画面で観てこそだと思わせる至福の99分。

  • 鑑賞日 2015/3/2

    これもロードムービー

    「駅馬車」はB級西部劇と云っても良いアクションが最大ポイントの映画であるのは間違いない。ダイナミックに張りつめた脚本の素晴らしさは、広大なモニュメントヴァレーを突っ切って疾走する駅馬車と追撃するアパッチの群れ、駆けつける騎兵隊。 その迫力のすごさに、当時の日本軍のプロパガンダ映画ではアメリカ人の残虐さを示す証拠として戦闘シーンを利用した事でも知られるように、ひたすらにアクションの尖鋭化に努めていると眼に映る。 人物描写は浅く、リンゴ・キッドと商売女のラブストーリーさえも描き込まれてはいないが、押さえるべきポイントは同乗者のみならず、中継駅の人々、仇敵、すべてに目配りがなされた上での展開の完成度は非のうちどころがない。

  • 鑑賞日 2015/2/5

    十代のころにテレビの洋画劇場で観た以来だと思う。途中で誰かが死ぬと思っていたんだが、そんなことはなかった。リンゴ・キッドもビリー・ザ・キッドと混同してたし、人間の記憶はあてにならない。

  • 鑑賞日 2014/9/28

    映画的昂奮

     スクリーンでの「駅馬車」は、1~2年前にもシネマヴェーラの名画特集で観ていますが、この映画の中でフォードがわざと白いコマをいくつか入れていると言われているのが、どの場所なのか、いつも確かめようと思いながら、ついつい中身に夢中になってしまい、観逃すので、今回は意識して探したら、駅馬車やインディアンの乗った馬が巻き起こす土煙ではないかというわたくしの想像とは違って、銃を撃つ瞬間の閃光として白味画面が使われているらしいと見当を付けました。  「駅馬車」のジョン・ウェインの登場場面。今回の特集の予告篇でも使われていますが、ウェインのバストショットからアップにキャメラが寄っていく途中、一度ピントがややボヤけたあと、再びピントが合ってアップが決まるところがあり、これがまるでウェインの神話的存在感にキャメラが震えているかのように思え、背筋がゾクゾクしますし、バストショットからアップへの寄りの間に、ウェインがライフルを一回転させるところにも、素晴らしい映画的昂奮があります。  そして、ジョン・ウェインがクレア・トレヴァーと並んで馬車に乗り、モニュメントヴァレーのほうに向かってゆく映画のラストシーンで、上空に浮かぶ雲の形の素晴らしいこと! ジョン・フォード映画の醍醐味は、画面に映る空を眺めることにも存していると、つくづく思います。

  • 鑑賞日 2014/11/15

    駅馬車

    面白いしんだけど、なんか今になって観ると、テンポがガタガタというか、もうちょっと絞ってもいいのかな、なんて思いましたね。 ジョン・ウェインの独り舞台な映画かと思ってたら、群像劇でしたね。テレビでしか観たことなかったし、それもかなーり昔なので、勝手にそう思い込んでいただけでした。

  • 鑑賞日 2014/11/9

    やっぱりシンプルでいい♪

    素晴らしい!!大画面で観たい。あの馬車の疾走するシーンの迫力は感動もの。

  • 鑑賞日 2014/11/1

    若いジョン・ウェインはカッコいいねぇ

    かの黒澤明にして「先生」と言わしめたジョン・フォード監督。 その名を歴史に刻んだ名作「駅馬車」を初めて見ました。 1939年公開だから75年も前の作品。 確かに古い。 古いけれどビックリするほど「古臭く」無い。 思いのほかすんなり楽しめる映画でした。 私のステレオタイプな「駅馬車」=西部劇=オール・ドンパチ。 それはあまりに単純なステレオタイプな先入観でした。 確かにスピード感あふれる駅馬車vs馬上のインディアンの 銃撃戦は大きな見せ場ではありますが しっかりとキャラクター付けされた登場人物たちによる 人物背景が深みを加えた人間ドラマこそこの映画の醍醐味でした。 若い、若いジョン・ウェインはなんともカッコ良い。 アメリカ人のジョン・ウェイン好きはきっと ある年代の日本人にとっての高倉健に通じるものがあるのかも と思ったり… アメリカ映画史において燦然と輝くビックネームですから 食わず嫌いはもったいないです。 古い映画を見てみようかな…と気が向いたときに 選択肢に加えても損はないかも。

  • 鑑賞日 2014/10/6

    名作ここにあり

     ごうごうと土煙を巻き上げて駅馬車が疾走する。地平線まで続くアリゾナの大平原。そこへ。ダーン! とどろき渡る一発の銃声。急停車する駅馬車。その前に立ちふさがる大男。「オレも乗せろ」。足元からせり上がるカメラが真正面から野太い声の主をアップでとらえる! リンゴ・キッドのジョン・ウェインの登場の場面はいつ見てもしびれる。  75年前の作品なのに、何度見ても面白い。むせかえるような息吹がある。ジョン・フォード生誕120年のデジタル・リマスター版。鮮明な画像の迫力と高揚感に酔った。  インディアンの襲撃。無法者との決闘。血湧き肉躍る西部劇アクション。アパッチの襲撃を受け、腕に矢を受けた御者に代わって手綱を引くため、リンゴが馬から馬へ先頭馬まで飛び移っていく打当的な撮影技術の高さに驚く。  駅馬車に乗り合わせた乗客たちの人間ドラマが奥行きを深める。町を追放された商売女ダラス(クレアトレバー)、アル中のやぶ医者、騎兵隊を指揮する夫に会いに行く気丈な妻、その人妻にひと目ぼれしたきざなギャンブラー、金を持ち逃げした銀行家、ウイスキー商人。小さな客車はまるで社会の縮図のようだ。  のけもの扱いの商売女ダラスをかばい、リンゴが恋心を寄せる場面が好きだ。  他人がいうことなんか気にするな。骨太な中に繊細な心遣いを見せるジョン・フォード監督の弱者に寄せる温かい視線が伝わってくる。  赤ちゃんが生まれ、乗客たちの間にひとつの家族のような心のつながりが生まれる場面もいい。目的地のローズバーグでかたき討ちを終えた脱獄囚リンゴと保安官の間にもいつか友情が芽生えていた。保安官は見て見ぬふりをして、ダラスとリンゴを牧場へ逃がす。「文明から逃げろ。もう帰ってくるな」  荒野へ去っていくダラスとリンゴの馬車。映画が終わっても、ウイスキーで乾杯したような爽快感がいつまでも続いた。

  • 鑑賞日 2014/10/13

    走る場所

    駅馬車が走る場所が重大なのだ。それは、乗合った人々の心境や境遇を象徴している。リメイク版では、森林を走るので、この深い意味が無くなっている。ともあれ、本作は「荒野の決闘」と共に傑作だ。

  • 鑑賞日

    駅馬車襲撃シーンは必見!!

    これは凄過ぎます!!全てにおいてハイレベルな西部劇ですね☆ アクション良し、ドラマ性良し、ロードムービーとしても良しです。ジョン・ウェイン演じた主人公も過度に強調されることがなかったと思いますが、まとまりのある素晴らしい映画ですよ。 前半は馬車内での人間を描写して、登場人物たちを丁寧に紹介してるところも非常に良いです。自然とストーリーに入っていけました。また後半は駅馬車の襲撃シーンに手に汗握ってしまいます。間違いなく映画史上に残る名シーンだと思いました☆1939年にあのダイナミックさて、驚嘆するしかないでしょう!! ネイティブ・アメリカンに対する描写は批判もあるでしょうが、それを割り引いても傑作と私は思います。実は25年ぶりの鑑賞です。こんな凄かったとは驚きを隠せませんでしたね☆

  • 鑑賞日

    フォード生誕120年にて

    やはり映画の面白さが詰まった「これぞ映画!」と呼べる傑作。デジタル・リマスター版とのことだが、そこまで綺麗だとは思わなかった。が、もう画面が綺麗かどうかなんて関係ない。大スクリーンで若きジョン・ウェインが躍動する姿が観れただけで大満足。それにしても、この映画のプロットの秀逸さは言うまでもないが、ウェインにしかない存在感やイメージの完成度が高すぎる。大した芝居をしている訳ではないのに、ウェインの姿には西部劇の要素すべてがある。ウェインが居る、それだけで西部劇になり得る個性。こんなのは他にない。 あと、気づいたこととしてクライマックスのインディアン襲撃。馬の疾走に合わせてカメラの大横移動があるが、なぜあんなに綺麗に撮れるのか!?躍動する身体がしっかりぶれることなく撮られている。この見易さも、この映画の魅力だね。

  • 鑑賞日

    駅馬車に乗りあわせた人々

    たまたま乗り合わせた人の人間模様が描かれたドラマ。しかし、前半は駅馬車の疾駆ばかりで退屈、それで減点。 アクションはよくもあんな荒れ地でという感じですごい。

  • 鑑賞日 1973/5/21

    1973年、有楽町スバル座でのリバイバル。

     「荒野の決闘」に心酔した後に見たので、入り込めなかった部分はあります。  口髭のヘンリー・フォンダに対してのジョン・ウェイン、清純なキャシー・ダウンズに対しての酒場女クレア・トレヴァーでは、ちょっと・・・。   そう言えば「荒野の決闘」って、インディアン出なかったんだな。    期せずして、本作を見てから3か月後の、1973年8月31日、ジョン・フォードがその79年の生涯を終えた。    輝かしいフィルモグラフィであった。

  • 鑑賞日

    アメリカ映画の金字塔

     ジョン・フォード監督の捜索者と並ぶ西部劇の最高傑作。  96分の上映時間に無駄なカットは全く無く、クレア・トレヴァー、トーマス・ミッチェル、ジョージ・バンクロフトなど全ての出演者が、素晴らしい演技をし、ジョン・ウェインが大スターになった記念すべき作品。

  • 鑑賞日 2013/4/8

    西部劇の最高峰に異論なし!

    駅馬車が疾走し、インディアンが襲い、騎兵隊が駆けつける。 駅馬車乗客のそれぞれの人間模様が交錯し駅に着く。 最後に残されたリンゴ・キッドの果し合い。意表を突くラスト。 ジョン・フォード最高傑作の西部劇にして、ジョン・ウエインの鮮烈なデビュー作。 淀川長治先生もNo.1映画と押している事に全く異論はない。

  • 鑑賞日 2013/11/26

    濃密な時間

    名作と呼ばれるに相応しい作品。 99分と言う時間に中身がびっしりと詰まっている。 なぜ正規の修正版が出ていないのだろう。 インディアンの描き方のためにアメリカで再上映できないからだろうか。

  • 鑑賞日 1980/1/1

    傑作である

    1980年1月1日にNHKTVにて。

  • 鑑賞日

    西部劇の面白さがぎっしり。

  • 鑑賞日 1975/7/8

    「僕も駅馬車に乗った」

    1975年7月8日に鑑賞。高知名画座にて。リバイバル上映・日本ヘラルド映画配給。2本立て。同時上映は「地上より永遠に」。 ジョン・フォード、ジョン・ウェインの最高傑作のひとつ。 映画の楽しさが満載である。ジョン・キャラダインが格好いい。

  • 鑑賞日

    ジョン・ウェインの出世作でジョン・フォードの西部劇の名作。冒険アクション物のパターンのお手本のような作り方で、決闘シーンなども後の作品が皆参考にしている。まだ、若くて痩せていたJ・ウェインのリンゴー・キッドが格好いい。

  • 鑑賞日 2012/4/30

    アクション映画の原点

     駅馬車の馬に飛び乗る場面などアクションは、かなりのもの。しかし、アクションもさることながら、ジョン・ウェインを始めとする人間ドラマの描き方も上手い。  インディ・ジョーンズの元であろうし、そこがインディと違う所だろう。

  • 鑑賞日 1980/1/1

    自分は、駅馬車に乗り遅れた世代か…

    1980年1月1日、鑑賞。 ジョン・ウェインの代表作と言われる作品。ジョン・フォード監督。 確かに、この映画を観ると、走っている馬車の馬から馬への飛び移りや、カッコ良くライフルをクルクル回す場面などは凄いと思うが、如何せん映画が古すぎる感が強かった。 (この映画を観た当時、自分は高校生だったが、やはり当時でもそう思ってしまうほどの古典) 名作といわれるのは分かるような気もするが、自分の年代は、駅馬車に乗り遅れた世代だと思うので、この映画にのめり込むことはできない。

  • 鑑賞日 2014/10/2

    チリコンカーンについて

    西部劇によく出てくる食べ物として真っ先に挙がるのはアメリカの国民食ともいえる豆料理で、メキシコから伝わったチリコンカーンがその代表格である。これはキドニービーンズ(赤インゲン)やレンズ豆、ヒヨコ豆といった豆類を挽肉などと共に唐辛子や香辛料の入った赤いチリソースで煮込んだもので、名匠ジョン・フォード監督による西部劇の名作中の名作「駅馬車」(1939)にも登場する。アリゾナ州トントの駅馬車の御者バック(アンディ・ディバイン)は家で毎日のように出される豆料理に飽き飽きしていて、同乗したカーリー保安官(ジョージ・バンクロフト)に「Beans, Beans, Beans 俺の食事は豆ばっかりだ!」と愚痴る。最初の停車駅ドライフォークでの昼食でもチリコンカーンが食卓に並び、父と兄弟を殺された仇討ちのために脱獄して仇のいるニューメキシコ州ローズバーグ行きの駅馬車に乗り込んだリンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)や、トントの婦人会に風紀を乱すとして街を追い出された流れ者の女ダラス(クレア・トレヴァー)をはじめ、ひと癖もふた癖もある駅馬車の乗客たちのキャラクターが浮き彫りになる食事のシーンとなっている。

  • 鑑賞日 2012/9/14

    70年以上前の作品

    1939年作品というので今から73年も前のジョン・ウェインの作品です。 ずいぶん古い映画ですがこの時代にこのスピード感を出しているのは 本当に凄いのではないかと思います。 ジョン・ウェインの乗っている馬車がアパッチに襲われるシーンなどスピード感 もあって迫力満点です。