PROGRAM

放送作品情報

帰ってきたヒトラー

ER IST WIEDER DA 2015年 ドイツ / 116分 コメディ

21世紀にタイムスリップしたヒトラーがテレビで人気者に!笑えて背筋が寒くなるブラックコメディ
放送日時
2019年08月08日(木) 16:30 - 18:45
2019年08月14日(水) 07:45 - 09:45
2019年08月31日(土) 10:30 - 12:30
解説

現代に出現したヒトラーが持ち前のカリスマ性で大衆の心を再び掴むという内容で大きな波紋を呼んだ、ドイツのベストセラー風刺小説を映画化。一般人を相手に街頭インタビューを撮影し、素の反応を引き出している。

ストーリー

1945年に自殺を図ったナチス党首ヒトラーはタイムスリップしてしまい、2011年のベルリンの空き地で目を覚ます。テレビ局をリストラされたディレクターのザヴァツキは、撮影した街頭映像の中にヒトラーを発見。その男をヒトラーそっくりのモノマネ芸人と勘違いしたザヴァツキは、ヒトラーと旅をしながら大衆にインタビューする映像を撮影しテレビ局に売り込む。上層部に気に入られ番組に出演したヒトラーは人気者になる。

出演

オリヴァー・マスッチ
ファビアン・ブッシュ
クリストフ・マリア・ヘルプスト
カッチャ・リーマン
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2019/7/22

    映画の機能をうまく使った傑作

    映像によるユーモアからシニカル、そして、寓話的でもあり、風刺でもあり警鐘でもある。脚本もテンポも役者も編集も良い。映画としてものすごくよく出来た作品。帰ってきたシリーズは、見る者を真剣にさせるスパイスが込められている。後日談はすでにコメディではなく、ディストピアなのではないかと。

  • 鑑賞日 2019/7/11

    コメディでもファンタジーでもSFでもない。必見の正統社会派映画

    ドイツ発でこの作品が世に出たことが驚異。日本で言えば『帰ってきたヒロヒト』並に過激な内容ではないか。『ヒトラー 最期の12日間』と併せての鑑賞をお勧めしたい。 幕開けからドキュメンタリータッチで飛ばす。ヒトラーの発言に託つけて自国の体制、移民問題への批判を連発。彼の国の実情が理解出来る。全体から浮いてはいるが子犬を射殺した下りの緊張感も流石。 非常に含蓄ある深い内容である。ナチスの時代も現代も内包する問題は同じなのだとのメッセージが伝わる。 対外的には未来永劫、謝罪と反省を繰り返す自虐的歴史感の塊のように見えるドイツ人だが、実際のバランス感覚は日本人も見習うべきだろう。

  • 鑑賞日 2019/6/27

    人生初のヒトラー映画。面白かった。

    人生初のヒトラー映画です。とても面白かったです。特にヒトラーが生番組に出演し、演説するシーンは、思わず拍手をしてしまいました。ドイツの現状を嘆き、テレビはそれを全く報道せず、国民は堕落したと不安を恐怖を煽るだけの演説だったのですが、なぜだか、とても心に響きました。 大衆を扇動するには、不安と恐怖を煽る。沈黙で威圧する。現状の不安や恐怖を誰かのせいにする。敵をつくる。同意するには、「私も君と同意見だ」と共通点があることを強調する。格言、名言、例え話をうまく使い、分かりやすい言葉で伝える。 ヒトラーはとてもユーモラスで、初めは、国民から笑顔で受け入れられていた。だが、彼には、裏の顔があった。国民が、彼の裏の顔に気付いたときには、もう誰も彼を止めることはできなかった。非常に勉強になりました。

  • 鑑賞日 2019/6/21

    独裁は笑いの装いでやってくる

    何故か70年ぶりに蘇ったヒトラーが、契約解除されるテレビの制作会社の主人公にヒトラーのそっくりさんと誤解されて見出される。ヒトラーは時代の変化やテクノロジーの大きな変化に驚き、そのチープな番組等に怒りながらも、段々適応していく。また自分がヒトラーのそっくり芸人として見られていることを自覚しながらも要所要所で自らの主張を直截に述べるのだった。これが複雑化し他現代社会の中で一定の層に受け入れられていくプロセスが怖い。しかもそれは一面で正論でもあるからだ。 それでも観客にヒトラーの本質を垣間見せるエピソードが前半の噛み付いた犬を容赦なく射殺するシーンと認知症であったはずの主人公の恋人の祖母がヒトラーを見るなり家族を含む収容所での大虐殺を思い起こし、家を出て行けと非難するシーンだ。 それでもヒトラーと主人公の会話からドイツ国民の心の奥底に潜む移民への嫌悪感や愛国心を名乗る優越感が結局ヒトラー的なものを受け入れる土壌があることを示唆する。 本作はヒトラーというタブーな存在を巧妙にコメデイの形式を取りながら生活レベルで浸透していく可能性が極めて高いことを暗示する怖く野心的な作品だった。

  • 鑑賞日

    ブラックユーモア

    ジャンルとしてはコメディーかな。SFとも言えるし、いずれにしても内容はブラックコメディーだ。 ドキュメンタリータッチで進行していくので、出ている各政党の党首とかが、実際に本物の党首なのかと言う気がしてくるが、確認はしていない。 1つ気になるシーンが、主人公が子犬を銃殺するところ。全体の流れとして、特にコメディーであるならこれは場違いな、異質な感じを与へ、この映画の評価を損なうシーンだ。結局、後で主人公を貶めるために暴露される羽目になるが、そもそも誰がこのシーンのビデオを撮って、誰がどうやって入手できたのかが不可解である。

  • 鑑賞日 2019/3/17

    コメディでありつつシリアス

    最初はただのヒトラーの時代に関する風刺コメディ?とおもったけどそれだけではなかった。 ドイツの社会問題を興味深く見れるようにされていると感じる。 移民問題なんかはドイツがヨーロッパで筆頭の問題だが、これは今後日本をはじめどの国も抱える問題となろう。 やはり私は性善説派でありもちろんヒトラー指揮下のドイツで起こったことは許されることではないが、集団心理が大きく働いたということは彼だけの問題ではなく、国民全員・そして世界各国で反省し、この黒歴史を昇華していく必要があるであろう。 もちろん2014年に来たヒトラーはかなり面白く、様々なオマージュがあってとても面白い。ディレクターのやつが特に面白かった。

  • 鑑賞日 2019/2/28

    かえってきたひとらー

    出張のお供に。 いやー、上映中に逃しててずっと放置してたんだけど、やっと観ました。 なんというか、いろんなことを考えさせられる映画だった。 政治的ではあるんだけど、なんというか、一部分だけみてはいけないという示唆でもあり。 何より、ヒトラーが笑い者ではなく、ちゃんと頭のいい人間として描かれてたのがグッときた。 そうなんだよな、ヒトラーってそもそもめちゃくちゃ頭がいいんだ。 自分をどう魅せて、どう話したら相手を掴めるか、ちゃんと計算してる。 だから、みんなヒトラーに夢中になったんだよな。 そして、彼お得意のプロパガンダを、現代だとどういう風に進めるのか、とても面白かった。 ラジオと新聞しかない時代にあれだけの求心力があったわけなので、そりゃネットがあったらさらに上手く使うよな。 映画として。 ドキュメンタリー方式の映画、めちゃくちゃ流行ったよな。 まぁ、ぶっちゃけ普通だった。 服装とか装飾品とか、もっとこだわっても良かったのでは?と思う。 以上! 出張の車内で楽しめました!

  • 鑑賞日 2019/2/6

    移民問題について少し理解できた気がする

    最初から最後まで面白くも、怖い話だった。 映画の中で、血統種のたとえ話があった。 様々な品種と掛け合わされば、元のシェパードは滅亡する。 日本国内で生活していると、移民問題についてピンとこない。 このたとえ話は、理解の助けとなった。 しかし、シェパードも何かと何かが掛け合わさって生まれた品種であり、地球規模で見ればシェパードの歴史なんて、これっぽっち。 短い歴史にしがみ付いていては、多様性は受け入れられず、それこそが種の滅亡になるのでは、というのが個人の見解。

  • 鑑賞日 2019/2/3

    笑いながら観てるうちに、段々と背筋が凍るような恐怖感が。歴史は繰り返されてしまうんだろうか、とふと思ってしまう。

  • 鑑賞日

    これをつくれるくらいのユーモア

    日本にもあれば良いのにね。って思ったけど、ちょっと過激さが足りない気もする〜。

  • 鑑賞日 2019/1/24

    帰ってこない違和感

    ヒトラーが復活しててんやわんやする話 ドキュメンタリーチックな演出で通行人や街の人にインタビューするシーンがある。 誰も本物のヒトラーだと思っていないからこそ、本音で答えてヒトラーのカリスマ性に惹かれていく。 本物のヒトラーだと見破った主人公が異端視される結末も怖いけど、誰もヒトラーをヒトラーだと思わずに支持をしていく世の中も怖かった。 誰の心にも存在する、というのはあながち間違っていないと思う。

  • 鑑賞日 2019/1/20

    ・友人が面白いと言っていたから鑑賞。まず英語ではなくドイツ語だったのが残念。また、ヒトラーのことをあまりよく知らないのでそこまで楽しめなかった。ヒトラーやドイツの歴史に詳しい人は楽しめるのかな?

  • 鑑賞日 2018/10/27

    ドイツはすごい!

    日本でヒトラーと同じような人はいないけど、これを作れるドイツがすごい。

  • 鑑賞日 2019/1/3

    途中までしか見てません

    すみません。笑いのツボが違いすぎて途中までしか見られませんでした。 正直なところ、どこが面白いのかよくわからない。 とりあえずの低い点数です。

  • 鑑賞日 2019/1/2

    「お前は怪物だ」 「では怪物を選んだのは誰だ?普通の人間たちだ」 ヒトラーが現代にタイムスリップする話。ヒトラーそのものの風貌、態度、話し方が面白がられ、コメディアンとしてメディアに引っ張りだこに。反ナチスの立場にあっても、視聴率や売上のためには露出させずにはいられないほどの人気っぷり。ヒトラーは現代の人々の心をも掴んでいく。我々も油断していれば、いつの間にかヒトラーの影がすっと入り込んでしまう危険性は十分にある。そのことに気付かせてくれる作品。

  • 鑑賞日 2018/12/28

    夢オチ

  • 鑑賞日 2018/12/22

    “この国で子供を産みたいか?”

     二度目で、もう、最初のギャグはシリアスな後半の前振りと分かっているので、付いて行けないことはなかった。  やはり、“この国で子供を産みたいか?”と訴えるヒトラーの演説が説得力があるし、怖くもある。

  • 鑑賞日 2018/12/16

    現代のドイツにヒトラーがタイムスリップしてきて、テレビ番組を席巻する、コメディー。 各番組の司会者がイケズな質問をするが、ヒトラーの考えは本質を突いているためか、ひどく説得力があり国民の支持を得る。最後にどんでん返しの演出があり、映画としてもとても楽しめる。 ヒトラーは決して独裁者ではなく、選挙で選ばれた事は事実だし、彼もそれを主張する。では、選んだ国民がバカなのか ? 彼とペアを組んだ女性プロデューサーは、結局、ヒットや視聴率の事しか考えていない事は推測できる。 つまり、ヒトラーを使ったマスコミが国民を愚弄していると言う事なのではないか、と考えらせられる。

  • 鑑賞日 2018/12/14

    ドキュメンタリーなつくりが秀逸!

    ヒトラーを現代の人々と会わせても、彼は人々を魅了する!ヒトラーが何故あの時代を築くことができたのか、実感できました。ヒトラーとは、人間の弱さや欲望の象徴のような存在なのだな、と思いました。今だからこそ、ヒトラーを冷静に分析して描けるのと同時に、そろそろ恐怖心や罪悪感も薄れ、抑圧された欲望のはけ口を求めている現代の人々が、ヒトラーを求めている…だからヒトラーを呼んだのはあなた達なんだよ…という…一種のホラーだなぁと思いました…

  • 鑑賞日 2018/11/18

    2015年ドイツコメディ映画 「帰ってきたヒトラー」 タイムスリップして現代にヒトラーがやってきて、そっくり芸人として大人気に。 所が、人々に現代の問題を聞いて自分の考えを説いて歩いて行くうちに徐々に皆んなに支持され始める危うさが見え隠れし始める。 トーク番組にて、MC「貴方は当時国民を扇動しましたよね?」 ヒトラー「いや、国民が私を待ってた。そして選挙で選んだ」 移民問題でナショナリズム色濃いドイツで作られたってのが風刺が効いてる。 タブーにしないのがすごいな。

  • 鑑賞日 2018/11/18

    笑えるけど、怖い

    当時ヒトラーが国民からどう選ばれたのか想像させられました。コメディなのに、観ていて怖いという今までにない感覚の映画。ヒトラーを発掘するサヴァツキがバック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティの格好だったり、ヒトラー最期の12日間の会議室のシーンのパロディだったりと、ニヤリとするネタもあります。

  • 鑑賞日 2018/10/30

    現代社会への揶揄

    決してヒトラーの行為を正当化できないけれど、コメディーとして面白かったです。ヒトラーが現代に蘇り、自分の生きた時代とのギャップに驚きながら、試行錯誤する様子が笑えるのです。声をあげて笑いました。クリーニング店で軍服を脱いで服を借りたり、ヒゲがガスマスクに入るように調整したり、ヒップホップの真似をしてニガーと国民に呼びかけたり…etc。IKEA、スターバックス、ウィキペディアや、フェイスブックに驚く。視聴者である私もヒトラーと一緒に、ベルリンの壁崩壊から現在に至るまでの革新的な技術を思い起こす感じです。技術革命のことだけではなく、エボラ出血熱、ミュンヘンに押し寄せる難民、ドイツ国家民主党(NPD)のことなど、社会・政治問題にも触れていきます。 国民がユーチューブなどソーシャルメディアで反応していくシーンが、現代を象徴していて、皮肉が感じられました。そんな中、「ポーランド制圧」「アウトバーンは総統が作った!」などのセリフを通して、ヒトラーが生きた時代はこうだったという歴史上の出来事も回想できます。過去と現代を対比させる技が面白いです。ネットのことを「インテルネッツ」と言ったり、自分のことを「総統」と叫び続けたり、吹替ならではのセリフが面白かった。「こんな大事な時に何をしているんだ!」「料理番組では国民を救えない!」「テレビでは奈落を知ることができない!」「反撃を開始する!」みたいなセリフ。皮肉にも総統は核心をついている…確かにそう思えてしまうのは、よくできた脚本のなせる技なのかな、と感心しました。 ヒトラーがスマホ、パソコン等の技術に驚きつつも、すぐさま最新の技術を身に付けようと努力する姿勢には、感心すると同時に恐怖も覚えます。外国人の流入、難民問題、東ドイツ出身者について、ドイツ国民のことを第一に考える姿勢は偉いかもしれないけれど、彼が行った虐殺を完全に拭い去ることはできませんね。ただ、「みんなで社会を変えよう」とか、「あなたは小さなネジ、私はハンドル」という自分はあくまでも駒を動かす存在という認識、カリスマ性にはどうしても恐怖がつきまといます。良い方向に向かえば良いけれども、悪い方向に向かえば、過ちが繰り返される…。「プロパガンダで騙してはいけない」「国民が私を選んだ」「非凡なものを選んだ」「心の底で共感しているからだ」「ヒトラーを葬る、消すことはできない」というセリフが意味深で怖いです。ヒトラーを拾い、助けたザワツキは、ヒトラーを利用することで、失業を免れたわけですが、最後には精神疾患と片付けられて、病院送りにされてしまいます。彼も所詮ひとつのコマだったのでしょうか。なんて、真面目に言ってみましたが、作品自体は皮肉たっぷりに現代社会を揶揄していて、面白く笑えました。

  • 鑑賞日 2018/10/27

    今が生み出したアドルフ・ヒトラー

     なかなか面白かった。  最初のアドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が登場する時はギャグのようなテイストでついて行けなかったが、ヒトラーが現代のドイツのことを理解し、人々の言いたくても言えない不満に共感し、人々を引っ張って行く過程で、どんどん面白くなった。  現代ドイツ、引いてはネットを通じてヒトラーの主張が拡散していく、そして扇動していくというこの先の恐怖も面白くもあった。  混乱する今のドイツのこの社会情勢だから、再びアドルフ・ヒトラーが生み出されたのだろうと思う。

  • 鑑賞日 2018/10/2

    ブラック

    コメディとして観ることもできるが、ちょっと視点を変えると、現代社会への警告とも受け取れる。

  • 鑑賞日 2016/6/22

    国民が選んだ男

    現代に蘇ったヒトラーがモノマネ芸人に間違えられてスターになっていく様をドキュメンタリーとフィクションを融合して描いている。 カルチャーギャップに戸惑う様子は、面白い。 実際の街の人々と会話するシーンは、アドリブらしいが結構な人がヒトラーを受け入れていくのにちょっと引いてしまう。 ヒトラーの演説に共感していく人々が恐ろしくみえる。もっとドイツではヒトラーは、タブーだと思っていたのに… 観客も皆んなヒトラーに共感してしまうかもしれないがユダヤ人のお婆ちゃんの「皆んな最初は、笑っていたんだ」の言葉で実際にヒトラーがやってきた事を思い出させて現実に引き戻される。 1933年ドイツ国民は、ヒトラーを選んだそして2014年も国民はヒトラーを選ぶのか… ヒトラーを演じた俳優さんは、度胸があるね〜

  • 鑑賞日 2018/9/29

    痛烈な風刺と衝撃的なラストが待つコメディ。この国では到底望めない辛辣な笑い。江戸時代に花開いた庶民の風刺も現代の日本では?沈黙は金とばかりに自粛どころか萎縮する日本のマスコミ人に見てほしい映画。

  • 鑑賞日 2018/9/11

    これを撮れるドイツすごい。歴史と向き合う、社会問題と向き合う。

  • 鑑賞日 2018/7/1

    人間の社会の普遍的な問題

    主義主張のはっきりした映画であったと思います。ちょっと説明的過ぎと思うところも無きにしも非ずですが、内容が内容だけに誤解を招くことがあってはならないという事でしょう。ヒトラー台頭の現在における再現という事で、今ヒトラーが誕生する可能性、あるいはすでに誕生しつつあることに警鐘を鳴らしつつ、世の中、歴史上の普遍的な内容を表現していると思いました。 衆愚政治という言葉を最初に習ったのが、高校の世界史の授業。アテネの項です。史上初の民主国家が陥る罠でした。ワイマール共和国から独裁体制への移行など、選挙で国民の信頼を得るというお墨付きに頼り、利用する世界、これは現在の日本をはじめとする世界中の民主国家に起こりえることでもあります。成熟した民主国家は、いろいろな機構を組み込み、リスクを避けるように構築されていますが、さりとて絶対はなく、どこにでも起こりえること捉えるべきなのでしょう。 最後の方に出てくる、悪いことばかりでなく、いいこともあったとどこかで思っているというのもその通りで、犯罪者でもそういわれることはありますし、植民地支配には良く言われる話、良いところもあるが悪いものは悪いと言い切れるかどうかが、結局は議論の分かれ目のようです。まして日本の場合は、ヒトラーやムッソリーニといった強力な指導者に帰すものでもなく、全体が実行者の責任をはっきりさせない体制なのでややこしく、これは現在の大企業でも言えるのかもしれません。 といったところで、この映画はヒトラーという存在から、それに限らず人間の社会の在り方のいろいろな問題について考えさせてくれるいい作品だと思いました。

  • 鑑賞日

    ヒットラーになり切った演技と当意即妙な受け答えが見もの

     原題"Er ist wieder da"で、彼が帰ってきたの意。ティムール・ヴェルメシュの同名小説が原作。  ヒットラーが2014年の地下壕跡に蘇り、失業したTVディレクターとともに全国を行脚して現在のドイツについて国民の意見を聞いて『我が闘争』に次ぐ自著を著し、それを映画化したという設定で、つまり本作はその映画ということになる。  役者をサクラに使った街頭インタビューでは、一般市民がヒットラーに扮した俳優に本音を話したり、ある種の悪ふざけに怒る人もいたりして、誰がサクラで誰が一般市民なのか区別しにくかったりもするが、総じてヒットラーを面白がり好意的に反応するのが興味深い。  移民問題を抱えるドイツ国民に移民排除の本音を吐かせ、かつてのユダヤ人排斥と同様の状況が現出しつつあることに警鐘を鳴らすというのが制作意図で、誰もがヒットラーを贋者と思って彼の政治批判に共鳴する中で、彼が本物であることに気づいたディレクターだけが精神病院送りになり、ヒットラーが新たなSS作りに乗り出すという幕切れとなる。  しかし、仮構の上に作られたセミ・ドキュメンタリーとはいえ、市民の本音からは、戦後80年経って変わらぬドイツ人の民族意識と選民思想であり、唯我独尊の排他的な国家主義が透けて見える。  同時に敗戦によって押し付けられた戦勝国の価値観、ナチズムやヒットラーの全否定に対して、ドイツ人が必ずしも同意してなく、日本の軍国主義者・国家主義者同様に戦前への憧憬を抱いていることが感じられる。  ナチズムを作り出したのはヒットラーではなく、ドイツ国民がナチズムを求めヒットラーを指導者に迎えたのだという作中でなされる指摘が、案外的外れではなく、ヒットラーを受け入れる国民性は今も変わらないという主張は説得力がある。  本作の優れているのは、そのようなドイツに対して批判的な人も、肯定する人も、どちらの人々にも「我が意を得たり」と思わせる作品の両面性。  全体はコメディで始まるが、ユダヤ人に対するジョークまで飛び出して、これにドイツ人はどう反応するのか、次第に笑えなくなってくる。  オリヴァー・マスッチのヒットラーになり切った演技と当意即妙な受け答えが見もの。

  • 鑑賞日 2018/6/13

    ドイツ人は面白いんだろうな

    作風が新鮮。ドキュメンタリーあり、フィクションありで。マイケルムーアのアプローチにも近い。極右の同調を許さず、しかし未来に不安を残すのも好感。

  • 鑑賞日 2018/2/16

    風刺の作品って知らなかった。ドイツの情勢がわかってから見るともっと面白いかも。

  • 鑑賞日 2018/3/16

    Er ist NIE wieder da!

    はじめは笑って見ていたが、だんだん笑いがこわばってくる。日本よりもはるかに厳しく戦争や歴史に向き合ってきたドイツにおいてさえ、ネオナチや極右が蠢き出しているし、去年?の選挙ではAfDはかなり議席を伸ばした。AfDを極右とは思わないけどかなり右寄りなことは確か。つまり反移民、反統合融和=反EU。 ラストではフランスのルペンやオーストリアの極右党首がにこやかに現れる。我が国の最高権力者総理大臣閣下も登場させて欲しかったし、今なら当然トランプ大統領も出るべきだ。 映画の中でメルケル以下ドイツの2014年当時の政治家たちのニュース映像が、彼らを茶化して使われているし、ヒトラー自身の口からメルケルを侮辱する発言が飛び出す。これをどう見るか。 黒人やイスラムもほんの少し出てくるが、終盤で認知症のおばあちゃんがヒトラーを見て記憶が蘇り、『家族をみんなお前に殺された。ここから出て行け!立ち去れ!』とヒトラーは追い出される。ここが一番いいところかな。 ヒトラー的なものを許す土壌を変えていかねばならない。 そういう意味では秀逸だけど、もっともっと毛嫌いせねばならぬのでは?ヒトラーに対しては自分がユダヤ人の目で、ユダヤ人の立場で、迫害される差別される側として見なきゃいけない。 ヒトラーもいい事言ってるし、はっきりものを言うし、なんて評価しちゃいけないんだよ。 「ヒトラーのやり方を学べ」などと公言する世襲おぼっちゃま政治屋は引き摺り下ろさなきゃいけない。 ヒトラーだって民主的な選挙で選ばれた。我々だって今の政権は自分たちで選んでいるわけだ。安倍麻生のような政治屋が権力を握る風土、奴らをのさばらせる日本人体質=水に流す、物事を深く考えない、そういうのを変えるためにもいろんな映画を見てよく考える必要がある。

  • 鑑賞日 2018/2/23

    もやもやしながらも笑ってしまう

    ナチス・ドイツはプロパガンダの道具としてラジオや映画を効果的に使った。 映画で有名な作品はレニ・リーフェンシュタールの『意志の勝利』(1935)と『オリンピア』(1938) 両作とも“ナチのプロパガンダ作品だ”と思いつつも、映像的には 整然とした美しさと同時に躍動感や臨場感に溢れ見入ってしまった。 ん、『帰ってきたヒトラー』のオープニングタイトルの 空撮、雲の切れ間から眼下の街が見えてくる…って 『意志の勝利』のトップシーンと同じだ! で、帰ってきたヒトラーはテレビ局の女性局長ベリーニを 現代のレニ・リーフェンシュタールと称賛する。 ナチズムへの加担について、リーフェンシュタールは 「私は政治には全く興味はなかった。興味があったのは美だけ」と述べている。 テレビ局の女性局長ベリーニは 「私は政治には全く興味はなかった。興味があったのは視聴率だけ」ということか。 現状の問題点に上手く付け込まれ、気が付かないうちにファシズムに導かれてしまう民衆と、 視聴率至上主義に振り回されるマスコミ・メディアへの警鐘に溢れた作品。 ドイツだけの問題ではない。我が国も用心、用心。

  • 鑑賞日

    自分が以前から知っていたネタのオマージュなどもあり、面白いところやクスッと思えるシーンはいくつかあったが、終わってみればなんかモヤっとした感じで終わったという印象です。 真面目に考えさせられるようなシーンもあったような気がします。

  • 鑑賞日 2018/1/9

    ある程度の教養は必要

    社会風刺映画なので、ある程度の史的/社会的教養が求められる。コミカルなシーンの途中で何やらエスプリの効いたジョークが披露されるわけだけれど、はっきり言ってそのほとんどが理解できなかった(そもそもなんで観たんだっていう)。 ヒトラーの熱烈な演説には民衆を扇動する力があったというのは有名な話で、現代に蘇った彼はマスメディアを味方につけてさらにその演説の力を波及させていく。序盤の小汚く見窄らしい姿とは打って変わって、徐々に凛々しさを取り戻していく過程は、一人の政治家の成り上がり物語として面白い。差別的な思想もほとんどなりを潜めており、強かに現代人の心に入り込んでいく様は、有能であると感じるとともに空恐ろしさも覚える。テレビが下らないコメディばかりを放送しているなら、自身を道化に貶めることこそ思想伝達の第一歩であると見抜く。ツールの扱いを即座に心得、SNSによる情報共有の強みを活かして、より効率的に自分の滑稽さをアピールする。シリアスな笑いを売りにしたコメディアンというロールプレイが、余りにも真に迫る。そういった立ち回りの一つ一つが、イデオローグとしての彼の有能さを表している。

  • 鑑賞日 2018/1/7

    どんな議論も論破してしまう頼もしさ

    タイトルの印象からふざけた内容かと思っていたが、現代の社会が抱える、移民・難民問題にヒトラーというフィルターを通して警鐘を鳴らす、完全社会派SF映画である。 ヒトラーの言動は正論であり、かつ力強い。 しかしユダヤ人大量虐殺は事実であり、決して肯定できる人物ではないが、かつてドイツ国民が熱狂したその一端を垣間見れた気がした。 因みに生放送で沈黙を続け、中々喋り出さないあのシーンは、当時のヒトラーの演説の大きな特徴である。

  • 鑑賞日 2018/1/1

    可笑しくって、やがて恐ろしい

    ドイツ各地で国民にインタビューをして回る、ドキュメンタリーを交えた作りが面白い。テレビ番組でのスピーチなんか、なかなかいいこと言うじゃないかと思っていたが、ユダヤ人のおばあちゃんの言葉にはっとした。「あの時も、はじめはみんな笑ってた。」 これほど鋭いテーマを、コメディの格好をして観客に突き付ける大した映画だ。

  • 鑑賞日 2017/5/25

    現実と虚構を混ぜ合わせる絶妙の手腕で、観客に「もしヒトラーが帰ってきたら」を真剣に考えさせる。そして一瞬でもカッコイイと思ったことに震え上がらせる映画。

  • 鑑賞日

    「ドイツのための選択肢」とかが躍進してる中で出てきた社会風刺コメディ。 ドイツ人のヒトラーに対する考え方が垣間見えて面白い。作中に出てくるドイツの右翼の行動・言説が日本の大衆右翼とそっくりで(移民差別や性差別への糾弾は甘いけど犬猫殺しには死ぬほど厳しい、右翼言説は支持するけど右翼の大物が書いた本はそもそも読んでない、「ドイツで一番問題なのは移民」「メルケルは陰気なデブババア」「私の知っている女に優秀な女はほとんどいないけど彼女は別で~」)クソ笑ったけど笑えないというか……。 しかし作中で「ヒトラーネタはいいけどユダヤはネタにしたら流石にアカン」ということは最後まで共有されている一方、日本ではそれが共有されてないのでやっぱり我々大日本帝国のほうが一歩進んでるな!(悪い意味で)と思った 途中で、日本でも有名になった『総統閣下シリーズ』のパロディシーンが出てきたところで腹が痛くなるほど笑ったんだけど、あのシーンは万国共通で有名なんだな……

  • 鑑賞日 2017/11/23

    ブラック

    現代でどんどん人気の出るヒトラー、最後に本物と気がついた彼が病院に入れられたとことか結構ブラックなラスト。面白かった。

  • 鑑賞日 2017/11/23

    ブラック

    ヒトラーが現代でどんどん人気を取っていくとことか最後に本物と気がついた彼が病院に入れられたとことか結構ブラックなラスト。面白かったけど

  • 鑑賞日 2017/11/21

    帰ってくるな❗️‼️

    何回でも言うぞ 帰ってくるな‼️

  • 鑑賞日 2017/11/5

    不気味なコメディ

    もっと単純なコメディかと思ったが、なかなかブラック ヒトラーの「民衆の望む政治」に共感する現代のドイツ国民の描写に現在の世界的なナショナリズム精神が投射されてしまう。 米トランプ大統領の国民第一主義、欧州各国でのユーロ離脱、日本の都民ファースト・・・・ この映画はこれらを肯定するのかそれを皮肉るのかはっきりしないところが不気味であり、楽しむことができなかった

  • 鑑賞日 2017/11/2

    これだったらベストセラーになる

    ifの世界でヒトラーが蘇ることは、今までも考えられてきたが、現代の情報社会と密接に捉えられたのは、今回が初めてではないか?ドキュメンタリー・タッチで面白い表現されている。

  • 鑑賞日 2017/10/27

    今の日本の小池旋風やトランプ大統領にも通じるものがある様な気がする。 ヒトラーを正当化してる訳ではないけど見る人によっちゃなかなか際どい映画だった。 ただ、全体的に安っぽい作り方をしてるのが勿体無い。 最後が意外な結末でちょっと寒気がする終わり方だった。

  • 鑑賞日 2017/9/17

    面白かった。独裁者といえども国や国民を第一に考え、隠れた(過激な)民意を反映させ、またその独裁者は国民が選んだことを再実感させられた。日本でも危機的状況の中自民党の一党独裁が揺らぎ、民主党が政権与党になった時、リーダーが強いリーダーシップと明確なビジョンを持っていれば独裁者が誕生してたかもしれないし、今安倍政権が着々と強いリーダーが生まれる基盤を固めてることからしても、笑ってられる話ではないように思いました。

  • 鑑賞日 2017/9/5

    上質なフィクションであり、ドキュメンタリーでもある

    元々予告編やタイトルから興味を惹かれての視聴だったので、コメディー色が強い作品なのかと思っていたのだが、実際は現代社会への問題提起を促す内容だった。欧州の移民受け入れ政策は、日本にいるとどこか遠い話のようにも思っていたが、この映画のメッセージはあらゆる国の人々に刺さるものだと思う

  • 鑑賞日 2017/8/28

    高度なコメディー

    コメディーとして爆笑できる類いのものかと言われると、日本人の私ではクスッと笑える程度で、ドイツ人ならではのネタにドイツ内では賛否両論あるのではないだろうか。ただ、映画『ヒトラー最後の12日間』のネタをまさかこんなところで使われるとは思わず、笑いのふいうちを食らいはした。 それにしても、このような映画がよく世に出せたものである。むしろようやく出せるようになった言うべきか。 この映画はコメディーの皮を被った社会派ドラマで、笑い飛ばしながらも今の時代の問題を考えさせる作りになっている。 なかでも、当時を知るユダヤ人女性のセリフで、「当時、はじめは彼の話を皆んなは笑いながら聞いていた」というのが印象的だった。全くもって、この映画の状況と同じだからだ。 民衆が最初から狂った思想を支持したりしない。身近な不満の積み重ねがこんな世の中は嫌だという民衆の共感となり、支持となり、判断を狂わせていき、強い思想、リーダーシップに引っ張られ最終的に扇動されていく。昨今よく聞く衆愚政治と言う名の民主主義のガンと一緒で、一度不満が積もれば悪い循環から抜け出しにくくなる。ヒトラーはそれに漬け込んだというより、その時、その時代に必要とされてしまった。 ヒトラーというタブーをタブーとして封じ込めるのではなく、向き合って何を学ぶか、その必要を考えさせられる。現代は過去を克服したのか、本当に大丈夫なのか、今の時代がかつての時代に戻っていってはいないだろうか。この作品は警鐘を鳴らしている。これをみて、ある国のある大統領を思い出してしまった。

  • 鑑賞日 2017/8/6

    半ドキュメント感

    評判が良いのを知って鑑賞。ヒトラー映画は数あれどなかにはコメディ寄りすぎて題材の割に重みのない凡作だったりヒトラーをちょっとかわいそうで憎みきれない奴的な立ち位置で描いてるものがあったりして進んで観たいと思うことは今まであまりなかった。 この映画は、ゲリラ撮影をちょこちょこ挟んでフィクション(当たり前なんだけど)と現実の境界線を曖昧にさせていて、現代のドイツだけでなく世界が孕む社会の脆さや危うさを写しててところどころ本気でゾッとした。そして面白かった。 全般的にヒトラーが社会に受け入れられてて、モノマネ芸人として捉えてるからか、ヒトラーがテレビで唱える思想そのものを改めて否定する人や真剣に議論しようとする姿は映画では描かれておらず、 いとも簡単に戦後禁止されたナチズムがメディアに垂れ流されるわけ。みんな危うさを感じながら、もうヒトラー自体がある種キャラクター化していて誰もその思想に異議を唱えない。やっと反発したのはヒトラーが一匹の犬を殺した事実が知れ渡ったから。その行為に反発しただけで、ヒトラーの思想や今までの言動に対してじゃない。まあ誰も2014年の今にヒトラーそのものが蘇ったなんて知る由も無いから当たり前なのかもしれないけど。そしてまた自然と彼を受け入れていく世間。あのヒトラーを消費物として扱ってる。単なる消費物ならまだいいけども、ネタ的に撒かれる思想に知らない間に染まる人って結構多そうだし、事実冗談半分で参加した親衛隊の若者も簡単に従属してたし、実際こんな人が現れたら流石にここまで寛容に受け入れられはしないだろうと願いたい。 今世界はギリギリ均衡を保ってる状態で、もしもカリスマ的な指導者が現れたら、それがもしどんな危険思想を持っていても、いともたやすく世間は煽動されて一気に70年前に戻ってしまうのではないか、"平和"の脆さっていうものをヒシヒシ感じたし、だからこそ強く支え合っていかなきゃならないなと思った。でももしヒトラーが現代に現れたら、わたしも面白がって消費する側に回ってしまうだろうな。 良作。

  • 鑑賞日 2017/8/5

    移民

    マイケルムーアじゃねーよ

  • 鑑賞日 2017/7/30

    面白かった。だけど、特に現代のドイツの問題についてがほとんど分からないので、なんとも言えなかった。私みたいなのに向けられた映画ではないんだろうな〜って感じ。

  • 鑑賞日 2017/7/9

    カリスマ?

    現実のヒトラーがどのような発言をしてきたのが知らないけど、この映画のなかのヒトラーはかなり近いものなんだろう 市民が不満を抱いている時代、特に移民問題を抱えている時代、ヒトラーのような思想はマッチしてしまうのかも知れない。 日本だったら、共産党のぶれなさや本気の右翼の演説に聞き入ってしまうことがあるように。

  • 鑑賞日 2017/7/23

    映画の第二弾目という意味じゃなく、本当に帰ってくるという意味で“帰ってきた”。最初の、ヒトラーが暗めのレストランで愚痴を零しているシーンで、「なんだこの安っぽい作り方は?」と思ったが、そこから急暗転して現代へ行き、バリバリのコメディになったところでなるほどと気が付いた。しかし私の知らなかったドイツの、移民を受け入れすぎて窒息寸前になっている現状や、ナチスの過去があるのでそれを拒否できない世界問題などを観て、言い方は皮肉っぽく聞こえるかもしれないが現在にも影響を及ぼすヒトラーやっぱり凄いなぁと思った。そして、実在のヒトラーが本当にそんな人だったかどうかは分からないが、作中でのヒトラーの発言の強さや意志に一本筋入ってる感じがかっこいい。

  • 鑑賞日 2017/7/9

    歴史は繰り返すかもしれない

    もしもヒトラーが現代にタイムスリップしてきたら、というドタバタコメディといったストーリー。 ストーリーとして書き出せばそれだけですが、ここで描かれる様相は何とも笑っていいものか悩んでしまうものです。 勿論70年のギャップを持って現代に現れているので、そのリアクションは時代錯誤で笑わせます。ナチズムの神とも言える彼がネオ・ナチ達から暴行を受けるなんて実に皮肉めいているじゃないですか。 ただ、ヒトラーが現代に現れてドイツ中の街に赴き一般人と触れ合ったりインタビューするシーンはゲリラ撮影で、本当に一般人とのリアルなやり取りを撮影されたものとのこと。 ヒトラーのモノマネをしているということであっても、当のドイツ国内においてでさえヒトラーに対する嫌悪感とか、忌避感を感じさせるリアクションが薄いというのが興味深いです。 それだけ大戦、ヒトラーやファシズムの所業といったものが過去のものとして捉えられているということなのかもしれません。 それどころかヒトラーのモノマネに対して好意的にさえ感じられる対応が多く見られるのですから。 ただ、ヒトラーがファシズムやナチズムというものを直接的に口にすることは殆ど無く、むしろ民主主義を標榜し、観ていてる側もそれこそ好意的に感じてくるのが実はちょっと恐ろしい点。 ヒトラーのもつイメージがマイナスなわけで、ちょっといいことを言うとそれだけでプラスへの伸び幅というのは大きく感じます。何だ、案外いいヤツじゃないかと思えたら逆に魅力的に感じやすくなってしまう効果もあるのでしょう。 70年前に実際にあれだけの権力と支持を得た人間ですから、間違いなくとんでもないカリスマ性と知性を持っていたのは間違いないはず。 その彼が現代に順応してその能力を発揮したら、人々はヒトラーに賛同していくのかもしれない、そんな可能性も否定できないように思えます。 そんなことを思わせる今作は実は既にコメディとは言い切れない作品なのかもしれません。

  • 鑑賞日 2017/7/21

    コメディでなく真面目な映画

    ヒトラーを今のドイツの中に置くというとても大胆な話だと思う。しかし、ヒトラーを中立的に描き、今のドイツという国のありようを描いており、真面目な政治的映画だった。民族主義が高まる今の時代を「機は熟した」とヒトラーが言うラストが怖い。この映画は、ドイツでどのように評価されたのだろう。

  • 鑑賞日 2017/7/8

    こんな映画を製作するドイツはさすがである

    現代にヒトラーが復活したらという設定で、ヒトラーがマスメディアを使って、人々の心に入っていく姿を描いている。ヒトラーは実際にマスメディアをうまく使った政治家であり、今のようなSNSが発達した世の中で、彼のような資質を持った人物が現れたらと思うと、ぞっとする面はある。ドキュメンタリータッチから入るが、途中からはドラマの要素が強くなり、製作者はこの映画で一体何を提示しようとしているのかがよく分からないボヤッとした映画になってしまった。 それでも、このような映画をドイツが製作するというのはすごいと思う。ヒトラーという絶対悪があるにしても、日本では戦争責任などという論点では絶対に映画は作れないだろう。「YASUKUNI」の悲惨な上映時のトラブルは記憶に新しい。

  • 鑑賞日 2017/7/5

    自殺直前の地下壕から

    現代にタイムスリップしたヒトラーがテレビ業界人によって、ソックリさん芸人として売り出される。ヒトラーは揺るぎない信念を語って人気を獲得し、政治的復活を目指す。 風刺が強烈です。ドイツの現状に詳しくはないが、カリスマ性の高いポピュリストがつけ込む余地がありそうで、ちょっと怖い。強いドイツを取り戻そうという主張がドナルド・トランプを連想させる。 実は原作を早くに読んでいるのだが、映画版はドキュメンタリー手法の多用が効果的で、より説得力が高くなっている。 風刺劇として、出色の出来映えの佳作。

  • 鑑賞日 2017/7/4

    ただの問題作

    プロット自体は安易に考えられるコメディであるが、 蓋を開けてみれば、なんてことはないただの問題作である。 怖いぐらいの現実を。 そしてその現実はヨーロッパでも、アメリカでも、アジアでも、日本でも起きている、その現実をしっかり描いている。 「タイムスリップ」というシークエンスを抜けば、 ノンフィクションになってしまうぐらい。 実際、ドキュメンタリー部分もあり。 これこそ今観るべき映画である。 ゾッとする。

  • 鑑賞日 2017/6/28

    処方された試験紙

    風刺中心のヒューマンファンタジードラマ。 タイムスリップ。1945年春から現代ドイツに跳躍したヒトラー。 今のドイツを捉えながらドラマ性も重視。 卒なく楽しめる仕上がり。 観客は展開の妙に引っ張られ続ける。 ドイツらしさ溢れる自己分析。 映画を作る行為と観る行為によって自分の位置を知らしめる。 それぞれがファシズムをどういう形で抱えているかを突き付けてくる。 明確な始点を定めること。 作り手の自己解析もまた示される。

  • 鑑賞日 2017/6/27

    独裁者は民衆の中から生まれる。

     人々が抱いている不満や不安を巧みに取り込こみ、最初はあたかも救世主のように思わせながら独裁者に変貌する、その過程の一端が簡潔に描かれていてとても怖い映画だった。また、マスメディアは彼を最初は見下しながらお笑いネタとして利用するが、次第にその存在感の大きさに振り回されるようになる。マスメディアの利益第一主義と無責任さも批判の対象になっている。独裁者の芽は我々の心の隙間からいつ芽生えてくるかもしれないと考えさせる、とても重い内容を持った作品だった。

  • 鑑賞日 2016/7/5

    恐怖映画

    途中から全く笑えなくなった。 恐怖映画。 選挙の投票はちゃんと考えないといけない。 この映画を最後まで笑って観られるとしたら、新聞を読み社会を考える事を取り戻す努力をなさい。

  • 鑑賞日 2017/5/6

    啓蒙的な映画

    あの悪名高きアドルフ・ヒトラーが現代にタイムスリップする話。前半はヒトラーになり切った、頭がちょっとオカシイ物真似芸人の扱いで、コメディ的要素が強い。しかし後半に行くにつれて、ヒトラーがマスコミを利用して、大衆の心を掴んでいき、徐々にドイツ国民に影響力を持ち始めるようになる。こうなるともう笑えない。恐怖を感じるようになる。そして何が恐いか?それはスクリーンの中のヒトラーの演説に共感し、魅力を感じている自分だ。観客も映画の中のドイツ国民と同じ心境になっている。 ヒトラーの演説はほとんど間違ったことは言っていない。しかしその演説の中に極端なナショナリズムがさりげなく含まれている。ここが恐ろしいところだ。99%の真っ当なことよりも、実は1%の間違いの方が重みを持っている。大衆の心を掴んだら、そのパーセンテージが逆転する。もうその時は国民はヒトラーに心酔している為、ヒトラーの異常なナショナリズムにもついて行ってしまう。たとえ間違いに気付いても、時既に遅し。その人間は非国民扱いされてしまう。本作で言うと、テレビマン、ザヴァツキがそれに値する。彼は、これはヒトラーの物真似ではない、本物だと気付く。このままでは危険だと感じたザヴァツキは周りの人間に「彼は本物のヒトラーだ。タイムスリップしてきたんだ!」と訴えるが、狂人扱いされて、拘束室に入れられてしまう。最初はヒトラーが変人扱いされいたが、立場が逆転してしまうのだ。本当にゾッとする。そしてマスコミは人気者のヒトラーを利用して金を稼ぎ、ヒトラーはマスコミを利用して再び70年前と同じ独裁政治を目指していく。 このように本作は舞台を現代に移して、非常に解りやすく、また娯楽的にヒトラーがどのようにして絶対的な権力を手にしたかを再現している。 ヒトラーの決め台詞「私は国民に選ばれたんだ」で、観客は民主主義に於ける国民の責任の重さを痛感するに違いない。

  • 鑑賞日 2017/5/10

    喜劇か、それとも‥‥

    原作本もなかなかでしたが、映画も良かった。ドイツ国中で話題になり、賛否両論だったのもよくわかります。ヒトラーを善人として描くこと自体が長らくタブーだった同国。戦後70年近くたち世代交代も進み、タブーではなくなってきたということなんでしょう。また、シリアやトルコなど多くの移民や難民の流入で社会が揺れているからこそ、理性という仮面の下に隠れている人間の差別意識や感情が余計、リアルに感じられるのかもしれません。欧州各国で移民排斥や右傾化の動きが先鋭化するなか、この映画が私たちに突きつけたものは大きい。ドキュメンタリータッチの画像や演出も独特で、最後まで飽きませんでした。ただ、含みをもたせた終わり方だった本に比べて、映画は空恐ろしくなるバッドエンドで、やや後味が悪いのも事実。

  • 鑑賞日 2017/5/6

    今の日本?

    ヒットラーは演説する「この国は(ドイツ)貧しい子供、貧しい老人、失業、低出生率の問題を抱えている。こんな国で子供は増えない、人口は減り、未来は衰退の一途をたどる。この国に未来は無い」あれ?これって日本のこと?そしてヒットラーの口先の甘言に惑わされ、真実は巧妙に隠される

  • 鑑賞日 2017/5/1

    コメディアンとして映えるヒトラーも見もの

    ヒトラーと言えば独裁者というイメージが第一にあるが、それはナチス・ドイツ時代の指導者としての立場からついたイメージというのを忘れてはならない。 本作はそんなヒトラーが現代にタイムスリップするという物語だ。念頭に置かなければならないのは前述したヒトラーのイメージである。傲慢であり独裁者たる理由を持ち合わせた人間が現代へくるとどうなるかというイメージを見事に反映している。ヒトラーのモノマネなのか。それとも変わり者なのか。まさか本人だなんて考える人がいるわけないというのもコメディの枠をはみ出さずリアリティある演技でキャスト陣が自然にふるまっている。 主役のヒトラーも現代にタイムスリップしたにも関わらず動揺をする素振りがなくこれも独裁者の佇まいを強調しているが、逆に前に出すぎることで現代との歴史ギャップが生まれ、これをうまくコメディへと変換している。

  • 鑑賞日 2017/4/20

    SNSとヒトラーの相性が良すぎる

    最初は、劇中内の大衆と同様、我々もヒトラーと現代社会のミスマッチ具合に大笑いするんだけど、だんだんヒトラーの発言が、社会の共感を呼ぶにつれ、笑えなくなってくる。 特に、SNSとヒトラーのようなアジテーターの相性は抜群で、大衆自身が彼の発言を、我がことのように拡散させるのには恐怖を感じる。アジテーターとメディアが組むのは怖いが、大衆と組むともっと怖い。

  • 鑑賞日 2016/7/14

    面白いっちゃー、面白いけど、 ドイツ人内輪受けなんちゃうの? いや、知らんけど(^^)

  • 鑑賞日 2017/3/26

    くだらない系のコメディかと思ったけど、ブラックジョークなのね。

  • 鑑賞日 2017/3/20

    2013年にドイツ旅行行った際に、原初の方を本屋で見かけました。売れてたみたいですね。ただ、原作の方とはちょっと展開違うみたい さて、本題の映画の方ですが、風刺作品であることを忘れずに現代の国民感情を映し出してたのかなって思えました。 まぁもう一回見たいとは思わんですがね 日本でこういう近代史を風刺、ネタにできる日は来ないでしょうね。風刺も流行ってないし。 まぁネタ化という意味では二次元化は既にやられてますがね

  • 鑑賞日 2017/2/26

    うすら怖くなる作品

    あのヒトラーがなぜか現代に蘇って、人々を騒動に巻き込んでいく、と一見コメディ感はありますが、いやいや途中からこれはすごいことだなと恐怖に似たものを感じましたね。だって僕が見ててもこのヒトラーがすごく魅力的で、信にあふれ、力強い、頼もしい政治家に感じてしまったからです。世の中ヤバイですね。

  • 鑑賞日 2017/2/26

    目的のためならお笑いと思われようと構わないってことね。本当にタイムスリップしたとしても順応しそう。ユダヤ人のお祖母ちゃんみたいに拒否反応起こす人もっといると思うけどな…。メイキングが興味深く、街で議論してる相手は役者じゃなくて一般人だったらしくてびっくり。

  • 鑑賞日 2017/2/12

    笑えない

    面白かった。 もしかしたらアメリカの大統領もこのパターンかもしれませんね。 メディアが作り出す映画。 この姿をした人物がドイツの街を歩く行為は、日本で東条英機の格好をした人物が靖国神社を歩くようなものでしょ。 これを見たら日本人はどのように反応するのか。 そう思うと笑えない。 ドラマとドキュメンタリーが重なるつくりになっているものユニークだし、アメリカの大統領がトランプさんになったことと重なっているようにも思えます。 つまりこれは作り出されたものだということですね。 それもメディアにね。 すでにSNSの進化でメディアは崩壊しました。 この映画の現実がどれほど恐ろしいことなのか。 すごい映画でした。

  • 鑑賞日 2017/2/2

    してやられた

    前情報なく、コメディと聞いていたので鑑賞。 コメディ?どこが?? 鑑賞後のこの感覚。 後味悪く、笑えるところも限られている。 コメディ映画として評価していないのではなく、 「コメディ映画ではなかった」のである。 前半に展開されるドキュメンタリータッチの映像。 脇役たちの見事な配置。 虚構と現実が入り混じり、いつの間にかこの映画の罠にハマっている。 伏線はいくつもあったはずなのに。 歴史についても学んできたはずなのに。 ヒトラーを前に当惑するドイツの人々を描いたこの映画を鑑賞するわたしたちまで巻き込まれていく構造。 衝撃を受けた。

  • 鑑賞日 2017/2/2

    もはや現実に

    これは、公開当時はまだ笑えたかもしれないけど、トランプが米大統領になった今、全く笑えない…。 なぜなら、そのまんまだから。 「民衆を扇動したのではない、民衆が私を選んだのだ」 「最初は皆笑ってた」

  • 鑑賞日 2017/2/2

    面白く、ホラーも。

    最初は、と笑いながら鑑賞してましたがずっとこのままギャグ路線で行くのかなと思っていたけど違った。民衆を巧みな話術で落としていく様は流石。 鑑賞している自分も、ヒトラーの言ってることは正論なのではと思ってまった...。確かにあんな怪物を選んだのは国民なんですよね。 そして、ラストは恐ろしく感じました。笑えないです。 有名なシーンも取り入られていましたね。プルンプルーン

  • 鑑賞日 2017/1/15

    コメディではあるがグルグルと2周ぐらい回ってホラーと化している

    もはや現代の世界情勢的に、ブラックコメディーと笑ってられる場合ではなくなっている。コメディなのにシャレになっていない。本当に怖い。

  • 鑑賞日 2017/1/28

    怖いね・・・

    皆さんがレビユーで書いているようにこれは単純なコメデイではない。ラストではゾッとさせられた。 淀川長治風に言うなら「怖いですね、怖いですね、ヒットラーはあなたの隣にいますよ。」

  • 鑑賞日 2017/1/22

    爆発力にかける

    面白くなくもない

  • 鑑賞日 2017/1/22

    コメディーがベースなんやけど、最初は笑えても途中から笑えなくなってくる。作中で誰かのセリフにあった。「(ヒトラーは)最初は笑われていた。その後、、、」イギリスのEU離脱、トランプ大統領の誕生と予想外の事が起こるからなあ〜、ひょっとして、、と思ってしまうわ。最初のタイムスリップのシーンは、ターミネーター風を期待したけど、ドキュメンタリー風(というかそのものかも)のシーン、劇中劇のシーン等どんどん離れていった。画面のバックにバックトゥザヒューチャーのポスターもあったけど(^_^;)お遊びやわ。

  • 鑑賞日

    独裁者を求める時代なのか

    人を引きつけるのは、文字でなく言葉、 今の時代、彼のような人物を望んでいるのでは?と感じると怖い。 独裁者が怖いのではなく、独裁者を望む民衆、それが不気味である。 いろいろと考えさせられる作品。 撮影の仕方もヒトラー役もハマっていて面白いが、 ラストにもうひとつ欲しい気がする。

  • 鑑賞日 2017/1/17

    これは

    コメディー映画のはずが、笑えない。現代のドイツの現状を詳しくしらないが、ドキュメンタリー風に人々とヒトラーの対話から浮かび上がってくるドイツは、さまざまな問題を内包しているように思える。それをあぶりだすのがこの映画の目的だろうか。エンディングはこれでいいのかと疑問に思った。

  • 鑑賞日 2017/1/15

    風刺とドキュメンタリー

    映画というか、テレビ映画なのかな。絵作りとしては映画のクオリティじゃない。 「笑うな危険」というコピーは本当によくできてると思う。「あ、これは」という場面が後半に続くが、正義非正義の分水嶺などなく、結果は否応なしにやってくるという現実を目の当たりにする。どこで気持ちを引き返せばよかったのかを視聴者に考えさせるのに成功してると思う。 ヒトラーが登場して、明快な発言で注意を引きつけ、気づけば見入ってしまうという「扇動」というものを追体験させてくれる映画。 時代は変われど人々の抱く不安を、追い風に使うという手法は通じるのである。

  • 鑑賞日 2017/1/14

    コメディだけど、笑ってられない

    ヒトラー最後12日間を見た後だと、続編のように感じてより一層面白く感じた。 最初は多くの人が笑って迎い入れるけど、実は圧倒的な力に魅入られている。結局操られてる時は、そのことに気がつかないんだろうな。 エンディングが何となく不気味。

  • 鑑賞日 2017/1/11

    ドキュメンタリー

    ドキュメンタリーだね、これは。 今まで沢山ヒトラーを題材にした映画を観てきたけど、極めて異質な作品。 ホロコーストで何百万人と言う無実の人々を殺戮した事実はさておいて、 アドルフ・ヒトラーという一人の政治家が、現代のドイツや世界の状況を見た時に何を感じ何をするのか、 という斬新な切り口の映画。 コメディタッチで描かれているものの、根本に持つメッセージはとてつもなく重いものだと思う。 映画を観終わったあと、色々と考えさせられる作品は多々あるが、それは物語に関する物がほとんど。 この作品は、その点に関してもまったく別の方向性で色々考えさせられた。 観る人によって受ける印象や感想は大きくことなってくること間違いなしの不思議で魅力的な作品。

  • 鑑賞日 2017/1/10

    全然コメディじゃない。社会派の映画で、ドキュメンタリーに近い。一般市民と絡んでる部分が即興で演じられてると聞いてビックリ。 DVDのボーナス映像のメイキングとインタビューは観た方がよい。

  • 鑑賞日 2017/1/2

    タブーと期待

    右傾化する欧州がよく反映されている。 ドイツの国内事情はまったく知らないけど、タブーと期待は表裏一体? 民主主義を始めてわかったこと→みんな政治には興味がなかったということ。 歴史が一巡しました、そろそろかなぁと。。 なんか背筋が、少しヒヤッとした。 今年はこういう類の映画をいっぱい観そう。

  • 鑑賞日 2016/12/31

    もう一度観たい

    ストーリーをより、理解するために。

  • 鑑賞日 2016/12/31

    DVDで!

    映画館で見たあとで、 どうもDVDのボーナストラックが凄いらしい というお噂を聞いて楽しみにしていたDVDが出たので。 一般的というには皆がどれぐらいドイツのことを知っているのかさっぱり分からないのだけど、少なくとも自分と同じ程度の、学校教育でしかドイツのお勉強をしていない日本人には、DVDの方がおすすめだと思う。 映画だけ見ると、めっちゃ不安になりますからねw 日本よりはるかに戦後処理が進んでうまく行ってるはずのドイツでこんなことが起こってるとは、メルケルがここまで追いつめられるまで、自分はほとんど知らなかったよ(¨; ) でも、ボーナストラック(長い)見ると色々納得いくところもあるし、安心するところもあるかな^^ 実は点数評価出来るところまで理解出来ていない(完全に勉強不足)んだけど、DVDのボーナス映像入りがとてもおすすめだし、これはみんなに見てもらった方が自分にも何かといいと思うのでw、 ひゃくてんにしておくのです@p@ 主役を舞台俳優にしたところに、ドキュメンタリーパートの大勝利があるように思うんだけど、ヒトラー役で映画監督(演出、脚本)とやりあうあたりは大変素晴らしくw、これが見られて本当に良かったなと。 あとこれの映画監督の、デヴィッド・ヴェンド、トーク少ないんだけど、これは私の大好物の人だなと思いましたよ。

  • 鑑賞日 2016/12/28

    ヒトラー降臨す!

     正直またヒトラー・ネタかよ、とドイツ映画界もネタに困っているのだななどと思いながら見始めたけど、いやはや新手の切り口で意表をつかれ、呆れながらも最後まで楽しませてもらった  ヒトラーという唯一無二のカリスマ性をコメディタッチで描いたものもことさら珍しいわけではないし、大抵ブラックジョークとして扱わられるのもいつもの通りである。ただこの映画が面白いのはそのヒトラーに現代社会を鋭く分析させることで、今のドイツが抱える諸問題とその反動的な動きを浮かび上がらせているところ。なんだか見ていてマイケル・ムーアのドキュメント映画でも見ている気になってくる。映画自体もドキュメント風な撮影手法を取り入れているし、そこかしこに毒のあるセリフが並べ立てられるところなんぞよく似ている。  現代に現れたヒトラーが言葉巧みに演説を繰り広げ瞬く間に大衆の心を掴んでいく様子をさながら彼が実際に台頭していく過程の再現のように見せている。低俗なテレビを批判してみせるヒトラーの姿にこの映画はひょっとしてヒトラー崇拝映画なのかと勘違いされかねないぐらい彼の発言はある意味まともに聞こえる。その状況はそのままドイツがナチスの台頭を許すことになった状況と被さって見えてくる。実に皮肉な描き方(原作がそうなのであろう)。もちろんヒトラーの再来を期待する映画なのではなくその逆なのは明らか。「暴走へ至るきっかけは国民一人一人の心中にある」という警鐘は今さらながらではあるけど、ヒトラーという実物が目の前に存在するだけで言葉に重みが増すのだから不思議。タブーともなるユダヤ問題を巧妙に避け(終盤でユダヤ人老嬢によって正体を見破られるシーンに限る)、危険な橋を綱渡りで渡りながらこのカリスマをコミカルに描くことに成功したスタッフに拍手。あとはドイツ固有のネタ(政治ネタとか)に詳しければもう少し笑いのツボを外さずに済んだかも知れないがこれはやはりドイツ人が見てナンボのような切り口なのだから仕方ないか。

  • 鑑賞日 2016/12/28

    言いたくないが魅力的

    現代に蘇ったヒトラーが再び人心掌握に向けて動き出す。プロバガンダとしてのテレビの使い方はベクトルとして今とさして変わらない印象。ある意味過去の偉人である彼が注目を集めるのは当然の成り行き。その上で彼は貪欲だった。恐ろしいが、凄い。ヒトラーとは我々の一部である。

  • 鑑賞日 2016/12/22

    笑いのツボがむずかしい

    2014年に突如よみがえったヒトラーがモノマネ芸人として大ブレイクというストーリーは原作通りながら、映画ではドキュメンタリー風の撮影、さらに小説の出版やこの映画化までもストーリーに取り込んで、どこまでがフィクションでどこからがリアルなのか境界を問いかける作りになっています。 しかしドイツの文化的文脈を共有してないと笑いのツボは難しく、ヒトラーの「芸」がなんでそんなにドッカンドッカン受けてるのかわからなかった。もっとも、YouTubeやツイッターなど、現代版ヒトラーの新しい活躍の場をより生き生きと見せてくれたのは映像ならではでしたが。 もっとも、なかなか笑えないだけでなく、あまりゾっともさせられず、こちらの方がちょっと問題かもしれない。ホロコーストの生き残りのお婆さんの反応からヒトラーの正体に疑いをもったTVマンは、ヒトラーが現れる瞬間を映像で確認して彼がほんとうに超自然的な方法でタイムトリップしたことに気づくわけですが、これはむしろ物語の趣旨からしたら余計なことだったのでは?本物のヒトラーかどうかは関係ない。現代にヒトラーもどきがいつのまにかうようよ現れてることの方が恐ろしいわけですからね。映画的な演出だろうけど、もうちょっと違う形で現代の問題を見せてほしかった。

  • 鑑賞日 2016/12/20

    予想以上にオソロシイ

    いわゆる戦後70年だからでしょうか? ヒトラーものが映画界での流行っていますね。(アウシュビッツ、アイヒマンなど) 本作はかなりの異色という点ではまちがい最右翼です。描かれる世界はコミカルですが、底を流れるメッセージとかコンセプトというのでしょうか、それに気づくと背筋がひんやりとしそうです。 主演の俳優さんは、今回のチャレンジをどうとらえているんだろう?カレのキャリアにプラスになるのか否か… あと日本のアイドルグループの衣装が云々という話しがあったけれど、鷹の爪団の総統も相当アレだね。

  • 鑑賞日

    面白く、そしてゾッとする

    中盤のしつこいシーンで中弛みはあるものの、文句なしに楽しめる一本。当時の状況と今の状況が、似てすぎて怖い。歴史を学ばない者は愚か者だというが、その愚かさが抜けない。自分の中にヒトラーの主張 論理に賛成してしまう自分を感じ怖くなる。

  • 鑑賞日 2016/10/23

    胸やけ映画

    ◎ 楽しく笑えるコメディだと思っていたら、とんでもない映画だった。そもそもこんな危険な映画をやすやすと作って公開してしまうドイツという国も不思議だ。本当に大丈夫だったのだろうか。 ◎ ヒトラーやナチといえば、映画の世界では絶対的悪役で、それゆえとても便利だ。余計な理屈を言うことなく、軍隊でもインディ・ジョーンズでもこれをコテンパンにやっつけることができる。それで、どこからも文句が出ない。観客はそうやって爽快感を味わってきた。そんな単純な観客たちにこの『帰ってきたヒトラー』は、本当にそれでいいのかと猛省を迫る。まるで本当にあった話、あるいはドキュメンタリーのように。これを観たらひどい胸やけを感じざるを得ない。それにしても、こんなに「天才的な」ヒトラーを描いた作品はこれまでなかったのではないか。そう描くことが許されなかったのだろうが。

  • 鑑賞日 2016/10/22

    笑って笑って、ゾッとさせる

     現代に蘇った(ワープした?)、ヒトラーが現代の風潮や権力者、人気者達を痛烈に批判や風刺をする痛快作。  ドイツなど、本人が結構出ているようだが、ヒトラーから論戦を挑まれ、狼狽したり、失笑したりする姿が小気味いい。  「歴史は繰り返される」というが、こうしてみると我々現代人は、もっと「歴史から学ばないと同じ轍を踏んでしまう」という警鐘が含まれている。  編集長役のカッチャ・リーマンが、いい味を出している。  笑って笑って、学ばせてくれる1本。

  • 鑑賞日 2016/10/20

    難民問題など深刻なテーマもあるが、コメディとして観るとなかなか面白かった。できればタイムスリップ前の戦時下の時代を少し入れて欲しかったところ。子犬を撃っちゃうシーンはちょっと可哀想。 現代にまたナチスもどきの親衛隊を作るところで終わっているが、原作通り選挙に乗り出す結末の方が良かった気がする。 キャストではテレビ局受付嬢役のフランツィスカ・ウルフが可愛かった。

  • 鑑賞日 2016/1/1

    私にとっては一番のホラー。

    「最初は皆笑ってたんだ。」 おばあちゃんの語りにゾッとした。 ドキュメントとフィクションをうまく織り交ぜたことにより、 これは全くのファンタジーではなく、今現実に起きていることだという実感を抱かせる。 非現実的なホラー映画は楽しいけれど、 本当の意味で怖いのは、こういう現実だと思う。

  • 鑑賞日 2016/10/14

    風刺コメディ

    恐ろしい風刺コメディである。タイムスリップした(?)ヒトラーをTVディレクターのザヴァツキが利用してTV界への復帰を狙う。そのためには、時代に合わないヒトラー(周りは偽物の芸人と思っている)を使うことで、再起を果たす。しかし、ヒトラーは自らの人気を利用してドイツでの復活を狙っている。両者が利用しているつもりが、ヒトラーの影響が強くなり、世の中に影響を与えそうになる。ザヴァツキがそれを阻止しようとした時にはヒトラーの影響力は巨大になっている。世の中での誤解が生んだ悲劇を用いた風刺であろう。

  • 鑑賞日 2016/9/4

    そりゃ

    ドイツ本国では大騒ぎでしょうな。 ヒトラー、ナチスに関するものはすべてタブーな国ですから。 現代によみがえったヒトラー。 驚くべき順応性で現代に適応。 物まね芸人からスタートし、ネオナチをばっさり。 再び人々の心をとらえ始める。 という筋書きは面白い。 がこの映画の背景に政治的な思惑が垣間見えて興ざめ。 ヒトラーを持ち出すことでドイツはじめEU域内の右傾化に歯止めをかけようとする左翼系の思惑とか。 全ての罪をナチス・ヒトラーに押し付けて自らは反省しないドイツ人はじめヨーロッパ人。 (ヒトラー以前に、アフリカ黒人、アジアの黄色人種を搾取・虐殺してきた過去もあるのですが) 戦勝国史観ではなく、冷静な視点でもう一度ヒトラーについて考えてみませんか?という問題提起としてはいい映画だったのかも。

  • 鑑賞日 2016/6/26

    物語が中盤まで弾けない展開に若干イライラさせられる。。

    ドイツで200万部を売り上げ、世界41か国で翻訳されたティムール・ヴェルメシュの同名小説を映画化した作品。突如現れたヒトラーの姿をした男。最初は皆がモノマネ芸人と思い、彼は徐々にテレビ界でスターになっていく。しかし実は彼は、本当に過去からタイムスリップしてきた本物のヒトラーだった。監督・脚本は、デヴィッド・ヴェンド。 ベルリン陥落前の追い詰められたヒトラーが、何の因果が現代にタイムスリップし、現代の新しい技術・風習に戸惑いながらも適応しながら野望を果たしていくという結構とんでもない話。もとは小説みたいですが、僕は本作を観て、舞台劇なのかなというくらいにすごい演じる空間が狭く感じました。カメラが全体的にキャラクターに対して寄りの映像が多いのと、中盤で劇中劇となる部分があるので、そう感じたのかもしれません。このお話の最大のウリは、ヒトラーは現代に蘇ってもヒトラーとしての野望を果たすのかというところ。これには冷戦が終わり、多民族・多人種が混在して生きる、ある意味では生き難い現代で、彼のファシズムというイデオロギーが台頭する可能性もないわけではないかなという怖い局面をも象徴しています。確かに欧州を見ても、EUからイギリスが脱退し、難民排斥などの右寄りな政権が球速に広がっていることからも、現代の不安に感じる部分が、あの1930年代後半のヨーロッパを支配した空気にどことなく通じてきそうなところもあるからです。作品でも中盤ではそういうことが象徴的に描かれます。 ですが、全体的にヒトラーのキャラクターがすごく一辺倒過ぎて、ややウンザリとしてきます。主張を繰り返すのは如何にも彼らしいところではあるのですが、計算高く、社会の転覆を狙っていくところまでがやや周りくどい印象を与えます。物語としてももう少し弾けるかなと思ったのですが、期待したほどではなかったのは、先日観た「素敵なサプライズ」と同じく予告編の空気にかなり騙された感があります。それでも、日本では先の大戦の先導者をこういう形で描くのはタブー視されてできないだろうことが、ドイツではあっさりとできてしまうことが歴史観の違いをまざまざと感じます。歴史にあるような闇の面というのはタブーだから蓋をしてみないのではなく、史実を克明に捉えながら、そこから何を感じ、それをどういう形で未来に繋ぐのかということを、やはりもっと考えないといけないのかなとも思ったりします。映画とは関係ないですが、戦後を考える夏に観た作品だけあって、そういうところに想いを馳せてしまいます。

  • 鑑賞日 2016/8/16

    昔からたまにある歴史上の人物が現代に現れる事によって生じるギャップを面白おかしく描いたシチュエーションコメディ。世界的に右傾向になっているこの時期にかなりタイムリーな内容で、ヒトラーのような人物を選んだのはあなた方と同じような人間だと警鐘をならす。観終わった直後はヒトラーがテレビに出始めてからは良かったが、それまでがちょっと退屈に感じた。でも、その退屈に感じた原因のストーリー上それほど繋がりを感じさせない街頭インタビューが全くのアドリブ、つまりドキュメンタリータッチなのを知り驚愕。あのヒトラーの切り返しは素晴らし過ぎる。

  • 鑑賞日 2016/8/15

    コメディ???

    コメディというより、ホラーに思えた😱 映画を見ているうちに、ヒトラーって、賢くて気がついて、ええ人やん!みたいな感覚に陥っていく怖さ…… ラスト……まで、しっかり見て、よーく考えたいですね💦

  • 鑑賞日 2016/7/18

    強烈な風刺コメディの傑作で、超お薦め

    ❶強烈な風刺コメディの傑作で、超お薦めのなので、今回リピート。 6/17に公開されてから、8/11時点で8/19までの続映が決まっているヒットになっているのが嬉しい。 ➋評価は初回と変わらないが、細かい理解は深まった。

  • 鑑賞日 2016/8/3

    作品紹介(映画.com)より

    ヒトラーが現代によみがえり、モノマネ芸人として大スターになるというドイツのベストセラー小説を映画化。服装も顔もヒトラーにそっくりの男がリストラされたテレビマンによって見出され、テレビに出演させられるハメになった。男は戸惑いながらも、カメラの前で堂々と過激な演説を繰り出し、視聴者はその演説に度肝を抜かれる。かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸として人々に認知された男は、モノマネ芸人として人気を博していくが、男の正体は1945年から21世紀にタイムスリップしたヒトラー本人だった。ヒトラー役を演じるのは、舞台俳優オリバー・マスッチ。 帰ってきたヒトラー Er ist wieder da 2015年/ドイツ 配給:ギャガ

  • 鑑賞日 2016/7/23

    寓意に満ちたヒトラー

     ヒトラーがタイムスリップして、現代に甦る。 奇抜なアイデアのコメディかと思っていたら、存外シリアスで、しかもたっぷりと毒気をはらんでいる。現代のヨーロッパの先進諸国が抱える共通の課題に鋭く斬り込んでいて、なかなか考えさせられる。現代の閉塞した状況が、いかに第二次世界大戦前に似ているかと思うと、恐ろしくもなる。  現代にタイムスリップしたヒトラーは、始めの内は混乱するが、意外に順応性も高く、頭脳明晰だ。彼をヒトラーの物真似芸人と思い込んだテレビ局をリストラされた元スタッフが、彼に密着取材を始め、彼をテレビ局に売り込む。テレビ局にとっても、ヒトラーネタは危険な賭けなのだが、彼の言動は支持され、高視聴率を稼ぐ。彼も心得たもので、テレビを格好のプロパガンダの道具として、徹底的に利用する。彼は街に出て、街頭インタビューを行う。色々な人が現状の政治に対する不満を口にする。このインタビュー・シーンは、インタビューを受ける人以外の人の顔に目張りを施したりして、実際にインタビューが行われているかのように撮っている。インタビューを受ける人も、素人のように見せているので、本当に取材しているのではないかと思えて来てしまう。  ヒトラーは、戦後の歴史も学び、現在のメルケル首相を揶揄したり、環境保護を訴えている緑の党の政策を支持したり、右翼政党の本部に出向いて、党首を論破したりもする。かなり、政治的な部分に入り込んだ上で、自分の考えを主張するのだから、ヒトラー賛美かとも思えて来る。  彼は現代に蘇ってからの出来事を手記に残し、テレビ局はそれをドラマ化する。彼の役は彼自身が演じているので、劇中劇との区別もつかなくなる。何より、ヒトラーを演じたオリヴァー・マスッチの熱演が見事だ。  カリスマ性のある指導者に大衆は弱いが、危険も伴う。歴史は繰り返されるという警鐘を込めた寓意に満ちた作品だ。

  • 鑑賞日 2016/6/8

    歴史深い

    ドイツ特有の事情など分からないところもあったが、ヒトラーになぞらえてナショナリズムの再来を思わせる点が面白かった

  • 鑑賞日 2016/7/28

    わかるともっと面白いんだろうな

    タイムスリップコメディーかと思いきや、 政治と風刺とブラックコメディーでしたー政治がわからない 私は笑えるとこが少なめだったし、興味ない部分も多々 物語部分は面白かったのですーきー

  • 鑑賞日 2016/7/28

    面白かったが

    中々に面白い話でした。 最後までヒトラーが生き残るのは意外でしたが、確かに今の世の中、彼にとっては好機到来なのかも?。

  • 鑑賞日 2016/7/22

    突撃ドキュメント部分は恐い

    日本でやったらと思うと海外の人は笑ってくれると思えない

  • 鑑賞日 2016/7/21

    いいも悪いも千両役者の登場。

    過去や現在の人物がタイムスリップで出たり入ったり、ご都合で多くの作品が製作 されてきた。食傷気味の中、ドイツから骨のある男のタイムスリップものが届いた。 いわゆるSF的な説明はなし。ヒトラーをそのままを現代ドイツに投げ込み、 化学反応を確かめた純粋の風刺劇となった。いわゆる自由な表現が抑圧されている 時代に多いのが風刺で、ハッキリものが言えない側の人間が毒気で憂さ晴らしをする。 情報化の時代、他人種が国境を越え、新しい次元のストレスが人々の心を蝕んでいる ようで、「直ちに反撃せよ」なんて号令をかけられると、その気になる土壌がある。 このヒトラー氏を招いたのが、魂を売った現代人の牙城、テレビ局。 最初の生放送のヒトラー氏の長い沈黙は、まさしく「金」に値する。久しぶりにシビレタ。 いわく言い難いことをサラリと強気で喋るヒトラー芸人が、あっという間に売れる。 融和的すぎる小市民の視聴者の大喝采は、同時に愚像を叩き、引き下ろすこともする。 大衆迎合のテレビ局と結びつけば、ヒトラー氏でもただの芸人と化する。 広範囲な風刺で、答えの出る問題ではない。作品は巧みに自己韜晦し、 ゲリラ的出没で、ドキュメンタリー的映像を多用し、ヒトラーの70年後を写す。 本物の風刺精神が、際どいコースぎりぎりを走るスリルで、 知的醍醐味にあふれる傑作となった。

  • 鑑賞日 2016/7/19

    現代ドイツをヒトラーはどう見たのか

     ドイツ映画。ベルリンの地下壕跡そばの公園に突如現れたヒトラー。まわりからは物まね芸人と思われつつも、リストラされたテレビマンと組んでテレビに出演。国民の不満を吸収しながら、現状がいかに悪い状況かを演説し人気を得る。テレビ局の方針転換から一時メディア露出が減るがその間に本を書きそれもベストセラーに。映画化が進みテレビへも復帰しその人気は衰えなかった。  現れたヒトラーがガソリン臭かったことから、自殺直前からのタイムスリップと思われます。しかしそこからの現状認識の早いこと。完全に復興しているドイツの様子に感激することもなく東西にかけられていたドイツが統合されたことも意に介さず、ユダヤ人がドイツ国内を闊歩していることに何の疑問も持たずにすべてを受け入れていく。しかし自殺前にはゲルマン民族が最優秀な民族ではないことに気付いていたはずなのに、ナショナリズムを高揚させ何をしようとしていたのだろう。それでもドイツではタブー視されているナチズムやヒトラー礼賛に対するちょっとした風刺なのかもしれないが、一方ではタブー視するドイツへの風刺にも見えました。ヒトラーの目から見た時、戦後を駆け抜けヨーロッパの大国に舞い戻ったドイツはそして優秀な人たちは皆死んでしまったはずのゲルマン民族はどう映ったのだろう。それにしてもヒトラーは現状認識力に長けていたんだろうなあ。

  • 鑑賞日 2016/7/24

    今の世の中では単純に笑えないお話

    ●ベッチー的映画三昧日記 可笑しくて、やがて悲しき「帰ってきたヒトラー」 今、アドルフ・ヒトラーが存在していたら?  1945年陥落寸前のベルリンから現代にタイムスリップしてきたヒトラーが、モノマネ芸人と間違われテレビマンにスカウトされる。TV出演したヒトラーは本物だけに堂々した過激な演説を披露し、笑いと共に聴衆を魅了する。  「帰ってきたヒトラー」は政治、経済、宗教など現在のような混沌とした世界にヒトラーのようなアジテーションのうまい個性の強いリーダーが現れたら、という発想で作られている。ところがこれが単純に笑えないブラックコメディとなっている。 それは、メディアやSNSなどのITをうまく利用して、ヒトラーが瞬く間に大衆から支持されていく様が今のヨーロッパ情勢では現実にありそうな話だからだ。  元ネタは小説で、ドイツ国内で250万部のベストセラーとなったという。毒のある内容だが発想の面白さから受けたのかもしれない。しかし第2次大戦であれだけの大虐殺をした人物のお話。ヒトラー賛美ともとれない内容が受けたのも戦後70年が経ち、世代交代が進みドイツ国内のヒトラーへのアレルギーが弱くなったということなのか。 映画では独裁者ヒトラーが現代によみがえるが、彼はヒトラーのままで何も変わっていない。多少、インターネットやウキペディアで現代社会のことを学んだが、彼を観る今の人たちの方が変わってきている。主体的に考えることを放棄した民衆の熟度が低くなるのは当然の帰結だ。そのような民衆のもとでは見栄えがよく、声の大きなもの、強いものへあこがれ追従してしまう。イギリスのユーロ脱退の選挙やアメリカの大統領選がその良い例で、常識ある判断がされるだろうと論評していたマスコミの予想は両方ともものの見事に外れた結果となり世界を驚嘆させた。 本編では、ヒトラーを演じている役者をドイツ国内の各都市へ出没させ、周りの人の生の反応をフィルムに収めるといったロードムービーとドキュメンタリーを合体させた手法を用いているのが斬新でかつリアル感を増長させている。 ヒトラー役を演じるのは、オリバー・マスッチという舞台俳優だが、素顔の彼は語り口はともかく、顔は全くヒトラーに似ていない。撮影期間中は毎日2時間かけて、人工の鼻、口周りのしわや口ひげが特殊メイクで施したというから、最新のメイクはすごい。

  • 鑑賞日 2016/6/19

    笑いながらぞっとさせる問題作。ヨーロッパの移民問題は未だ解決を見ないが、人々の移民を排斥する気持ちとヒトラーの出現は、ほんの一歩であることを忘れてはならないと思う。

  • 鑑賞日 2016/7/23

    笑ってられない

    コメディに分類される映画かもしれないが、笑ってられない。彼女のおばあちゃんの言葉にどれだけ、きれいごと功績を掲げてもヒトラーは悪でしかないと強く感じさせられる。

  • 鑑賞日 2016/6/26

    イギリスのEU離脱支持の背景が読み取れる

    1945年に死んだはずのヒトラーが、2014年にタイムスリップしていたら、という問題小説の映画化で、周りの状況に戸惑いながらも、彼を目撃した人達のYoutubeの投稿が話題になり、物真似なりきり芸人としてテレビに出演して、演説の才能を発揮して大いにウケる、というところから、彼の存在と言動が大衆に受け入れられていく、というお話しは、最近の社会不安に付け入ったような感じがするのと同様に、現代の社会情勢が、1930年代のナチス台頭の時と似ているのではないかという感じがして、ヨーロッパの移民問題やイギリスのEU離脱支持なんかの背景が読み取れるような感じがしましたね。ヒトラーが時代遅れの存在ではなく、時代の寵児のように見えてしまう危険な感じは大きな警鐘に思えましたね。

  • 鑑賞日 2016/7/16

    ヒトラーがなぜか現代に現れ、激似のそっくりさんとして人々に認識されていくんだけど、ドイツではすごいタブー視されているのだと初めて知った。 狂気の独裁者みたいに見られているが、劇中、ヒトラーが言うように、選んだのは民衆であることが忘れられがちである。 現代の政治でも変わらない。選んでしまうのは我々民衆である。独裁国家になる根本を作るのは人々自身だ。ヒトラーが特別な悪人だったと別扱いするのは危険だ。 最後に、身近な援助者が、ヒトラーが本物で恐ろしい思想を現代に実現しつつあることに気づくも、多くの民衆が受け入れている中、彼の声は誰にも届かない。 人間社会は、いつの世も、他人に流されず、自らで冷静に判断する力を持たないと、非常に危険だとつくづく思った。

  • 鑑賞日 2016/7/19

    なりきりぶりがすごい☆彡

    独裁者ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代に蘇った。モノマネ芸人と勘違いされる中、テレビの寵児になっていくヒトラー。 ヒトラーがリアリティーありすぎて、パワーが溢れすぎて少し疲れた。 ヒトラー役のオリヴァー・マスッチに拍手(・・||||r本物を知らないけれど、あそこまでなりきるなんてすごい!(゚ロ゚屮)屮

  • 鑑賞日 2016/7/11

    今朝のユーロ決勝のせいでヤバいくらい寝不足だったので一部記憶がないのもあるが、評判ほどハマらず。

  • 鑑賞日 2016/7/17

    「今の日本は戦前の状態に似ている」とよく言われているけれど、ドイツも同じだったのですね。 強烈な皮肉に笑って、さて、では今後どうしたらいい?となった時、正解がなかなか見つからない。 日本で撮るとしたら、どうなるだろう?それ以前に「不謹慎」のひとことで実現しそうもないけれど

  • 鑑賞日 2016/7/16

    演説上手は七難隠す

    70年前に死んだはずのヒトラーが2014年のベルリンで覚醒する。テレビのバラエティ番組に出演し、痛烈な現状批判を繰り広げ、物まね芸人として大うけする。 街頭で撮影したドキュメンタリーとおぼしきシーンもあり、ブラックコメディかと思って観ていると、妙に現実味を帯びた臨場感のある展開に、笑うことを忘れ、彼の語っていることは的を射ているのではと思わされてしまう。 選挙で選んだのは国民であるとの指摘は、映画の舞台のドイツに限らず、日本においても通じていると感じられ、うすら寒い思いをさせられてしまった。

  • 鑑賞日 2016/7/16

    ドイツの社会情勢

    移民問題 メルケルさん 民族問題は 難しいし これでは昔に帰っちゃうよ というメッセージ ですね

  • 鑑賞日 2016/6/17

    ヒトラーの洗脳力。

    ヒトラーのソックリ芸人として捉えれば単なるコメディ、 でも本人だったらゾゾーッというのがよく描かれている。 私にしても実際の戦争を知らない世代がヒトラーの残虐 ぶりの真実を知る筈がない。老女が見抜くのはさすがで 経験した人間にしか分からない恐ろしさが伝わってくる。 突撃インタビューの形で国民の意見や表情を映していき、 ドイツの今を如実に映し出している。彼が次々と人々を 洗脳(魅了)していく様子にはなるほどと背筋が寒くなる。 演説も主張もなんというか本当に上手い。怖いくらいに。 こんな人物が国民の支持を集めて選挙で選ばれる理由が 納得ずくで描かれていくのだ。あぁ怖い。ヒトラー自身 と現在続く移民排斥運動やテロは同じことを云わないか。 自国が大事、他国は邪魔だから、さっさと出ていけ!の 感情渦巻く欧州にヒトラーがタイムスリップしてきても なんら不可能はない。そこへ歴史を理解せずのめり込む 若者が賛同をしたなら…。もういい加減にしてほしいと 思うほど凄惨な殺害やテロのニュースばかりが流れるよう になってきた日本でも笑ってられない現実が立ちはだかり、 不気味なラストにホラー以上の戦慄を覚えなければと思う。 (かなりブラックな姿勢で描いてるので日本人も必見です)

  • 鑑賞日 2016/7/10

    編集される架空と現実

    初めは映画の中にリアルのドッキリを混ぜる構成だったのが 映画の方もメタ展開を繰り返しストーリーが消失 次第に架空とリアルの展開の区別がつかなくなると言う異色の編集方法。 さて観客が今見ているのは架空の世界なのかそれとも・・・

  • 鑑賞日 2016/7/9

    皮肉だなー

    前評判でブラックユーモアとかコメディとか聞いていたのでもっと笑える感じを想像していたのですが、くつくつこみ上げるような笑いね。想像よりずっと良かったです。 案外簡単に受け入れちゃうんだなーと。 そして構成が良かった。ラストも皮肉。 繰り返される、ファッションも流行も、そして歴史も…。

  • 鑑賞日 2016/7/7

    好機到来か

    「好機到来だ…。」現代にあらわれた時の独裁者のつぶやきである。それはあらゆる意味でのことだろう。 国民が生活に喘いでいる今こそ。あきらめムードな今こそ。政治に無関心になっている今こそ。右傾化している今こそ。そして、参議院選挙の近い今こそ。か? 普段、我々の多くがうかつにも休眠させている「ポリティカルな意識」にアグレッシブなまでに働きかけてくる刺激的な作品だ。

  • 鑑賞日 2016/7/6

    政治家とメディア

    原作はドイツでベストセラーになり、映画も大ヒット。 レディースデーだったので平日の日中でも、客席は三分の二以上埋まっていた。 前半は大笑いしていたが、後半は笑えなくなっていた。 ドキュメンタリーの手法で撮影したので、一般人も参加し、ヒトラーとスマホで撮影したり、インタビューでは本音が露呈。 虚構と現実が入り乱れ、メディアを使って民衆を扇動したヒトラーが浮き彫りになっていく。 スクリーンも観ながら、不思議な体験だった。 原作を読み終えたのがイギリスが国民投票でEU離脱が決定する直前で、今週末は参議院選挙を日控えている。 2016年夏が歴史に残るようなことが起きているのは、偶然ではなく必然なのでは思った。 過去から学ぶことも沢山ある。

  • 鑑賞日 2016/7/6

    おもったより真面目だったコメディー映画

    現代における移民問題、そしてドイツ人のヒトラーに対する考えを軸としたドキュメンタリー映画。 笑いありシリアスありのメリハリのあるストーリー展開で、2時間近い本編を駆け抜けていていく。 ブラックなジョークで笑いを取りに来るし、ヒトラーに引き込まれていく。 しかし実際の一般市民にやっているという情報を知っておくと街頭インタビューの部分に一気に重みが増してくる。 その為か、結構考えさせられ、前情報ほど笑いに偏った内容には思えなかった。 最後の終わり方もやっぱりヒトラーはこええなぁって印象。オチの前の時点では主人公?勝手すぎんだろって思ってたし、あそこに着地してくれたのは自分にとっては良かったかなぁと また、あのヒトラー最後の12日間のパロも入っている、明らかなので知っている人は期待するべし。

  • 鑑賞日 2016/7/5

    「この映画、笑うと危険」というキャッチ・フレーズがついています。確かに、笑っていいのか悪いのか複雑な気持ちになります。そして、ドイツがこのような映画をよく作ったなあと時代の流れを感じます。ヒトラーに対する現代ドイツ人の反応は、おそらくこの映画でセミ・ドキュメンタリー・タッチで描かれている情景そのままなのでしょう。ある者は好意的に握手を求め、ある者は露骨に嫌悪感を示し、そしてある者はとまどいを隠せない。それでも、第二次世界大戦が終わってから70年が過ぎ、ヒトラーを語ることがタブーではなくなったという国内事情が窺えます。この映画の原作が発表された2012年頃から、ドイツでは出版が禁じられていた「わが闘争」の出版許可が検討され始め、今年遂に出版されたということですから、時代は変わったのでしょう。  ヒトラー役をオリヴァー・マスッチという俳優が演じていますが、ヒトラーにはあまり似ていません。しかし、喋り方、振る舞いはやはり似ているのでしょう。一般の人とふれあうシーンでの街の人たちの反応がそう思わせます。コメディ的な要素のある映画ではありますが、笑いをとることを狙っているとは思えません。強い指導者を望む者、怪物の復活を拒む者、様々な感情が描かれ、最後にヒトラーが語ります。「大衆が私を選んだ」と。ヒトラーに対する現代ドイツの感情を切り取って見せた映画ではないでしょうか。  

  • 鑑賞日 2016/6/30

    民衆を扇動したのではない、民衆が私を選んだのだ

    現代にタイムスリップしたヒトラーが、モノマネ芸人と間違われ、その言動などが民衆に受け容れられていく・・・という内容。 興味深いのは、タイムスリップして現代のドイツに現われて、現代が第二次世界大戦前のドイツに似ていることを理解し、ネットメディアやテレビメディアを利用して、自説を展開し、はじめは疑ったり笑ったりしていた民衆が、彼を受け容れて歓迎するようになることです。 そう、コメディはコメディでも、かなり怖い。 怖い怖い。 笑いが凍りつくとはこのこと。 後半登場する二つの台詞が印象的です。 ヒトラー曰く、「民衆を扇動したのではない、民衆が計画を提示した私を選んだのだ」「わたしは何度でも蘇る。みなの心の中にあるからだ」。 これも怖い。 世の中のバランスが少々崩れかけているのかもしれません。 グローバリズムとナショナリズム。 これは、たぶん、どちらか一色で染めることは不可能。 両方のバランスを取りつつ、生きていかなければいけない、と思う。 どちらかでなければならない、と思ってしまうと、なんだかヘンなことになってしまう・・・ と、主題の面からみた、この映画は、傑作・秀作の部類。 なんだけれど、つくりとしては少々粗っぽい。 タイムスリップしたヒトラーという荒唐無稽な題材を、ドキュメンタリーのようなタッチで現代ドイツに放り込み、そして、ヒトラーが書いたタイムスリップ後のことを書いた第二の伝記に基づいて映画化した、という二重三重のメタ構造が上手くいっているのか、上手くいっていないのかよくわからない。 あまりにも複雑な構造にしてしまった上に、映画前半からの視点が、誰のものか統一されていないのも、映画の乱れにつながっている。 特に導入部。 観客としては、登場したヒトラーは「本物」として端(はな)から認識しているはずだけれども、ヒトラーが本物かどうかにかなり尺も割かれ、彼を題材にドキュメンタリー映画を撮っているザヴァツキ青年の視点(モノマネ芸人として信じ込んでいる)がはいってきて、ややこしい。 ここいらあたり、もう少しスッキリ整理して、あくまでも虚構のコメディとして撮ってもよかったのではありますまいか。 いやいや、そうすると、後半挿入されるドイツのニュース映像も活きてこないのかも。 映画と現実の境目も判らなくするような、後半の展開も活きてこないのかも。 映画のテーマ性よりも、その複雑怪奇な構造がどうにも気になって気になって。

  • 鑑賞日 2016/6/19

    笑ってはいけない総統閣下。(虐殺行為はNG)

    1945年から現代のドイツにタイムスリップしたヒトラーが、何故かモノマネ芸人として人気を博し、再び民衆のハートをキャッチする、ブラックユーモアたっぷりのコメディー。 ホロコースト生存者のお婆ちゃんが、 「初めはみんな笑っていた。だけどいつの間にかアイツに洗脳されていた」 と苦々しげに呟くように、ヒトラーの振る舞いや発言を最初は小馬鹿にしたり、真面目には受け取ろうとしていなかったにも関わらず、それがじわじわと民衆の心を侵食していく様子が、恐ろしい((((;゜Д゜))) 内容の善し悪しは別として、人を惹き付ける演説が本当に上手な方ですね…(`Д´;)ヌゥ 政治家や政党の名前がそのまま出てきたり、かなり右寄り思想の方々も出てきたりと、ギリギリな描写も含まれていたけど…大丈夫なのかな(´∀`;)アララ 「嘘字幕MAD」でお馴染みの、“あの映画”の“あの場面”をパロったシーンもあるので、予習してから観ると、より楽しめるかもヘ(゚∀゚*)ダイッキライダ! 「ザヴァツキ君がただの可哀想なマザコン扱いされてる」とか 「クレマイヤー嬢のゴスメイクが中途半端 」とか 「オープンエンドな結末が改変されてる」 とか、原作派からするとムムム...と言ったところもあるけど、面白い箇所をうまくピックアップして、綺麗に圧縮したなぁという印象。

  • 鑑賞日 2016/7/1

    ブラックな笑いだというけれど、笑い? あまり面白くはなかった。 現代にヒトラーがいたら・・・という設定は良く作り込まれていて、 空恐ろしいものはひしひしと感じた。 セミドキュメンタリーが上手く機能しているというのもわかる。 人の浅はかさ。歴史からは何も学んじゃいない。 いや、分かっていても惹きつけられる、これぞカリスマってことなのかねえ。 今の時代なら時代なりに、彼は恐ろしいことをやってのけるってことか。 〈パンフレット〉★☆☆ B4縦、カラー、24p、720円 東宝(株)映像事業部/発行、(株)東宝ステラ/編集、印南貴行(maruc)/デザイン 海外評 イントロダクション ストーリー 映画評/相馬学 インタビュー/オリヴァー・マスッチ、デヴィッド・ヴェント キャストプロフィール4名 対談/宇野常寛×マライ・メントライン グラビア プロダクションノート 解説/マライ・メントライン スタッフ・プロフィール5名 ヒトラーの目撃者たち アドルフ・ヒトラーになれた?

  • 鑑賞日 2016/7/2

    知らぬ間に忍び寄る影

    戦後70年が経過し、ドイツ映画で、ヒトラーのパロディとして「こういうテイストの映画が作られるようになったのだなぁ」と隔世の感だ。時代は大きく変わった。それでも、映画の中で、道行く人の中でもヒトラーを「そっくりさん」として歓迎する人がいる一方で、認知症を患った老婆の鮮烈な記憶や露骨に眉をひそめる人には顔にモザイクをかけるなど複雑な現代への未だ影響を垣間見せる演出も盛り込まれている。 旧総統室で防空壕のあった場所に突如として現代に生き返ったヒトラー。現在が2016年という事実をタブロイド新聞で知り、自分が死んだ後の戦後レジームをくまなく把握した時点で、食い詰めていたジャーナリストによってマスコミの世界にそっくりタレントとして起用される。起用されるやいなや、ヒトラーそのままの風貌(あたりまえだが…)と時代錯誤の感覚、アジテーションに無邪気な笑いが起き、それでも首尾一貫した主張と愛国心を湧き立たせるコメントと、コメンテーターを一方的に打ち負かす雄弁な話術で、あっというまに一躍時の人となる。そのあとは怒涛のようにツイッターやフェイスブックなど、あのころにはなかったコミュニケーションツールで一気に世論を味方につけていく迫力。 映画の後半になると、マスコミの視聴率優先の体質や主演映画への出演、挫折と復活などが目まぐるしく展開され、どこまでが虚でどこまでが実なのか?映画のストーリー上でもわからなくなる感覚に見舞われた。それは、現在のテロがはびこりナショナリズムが台頭しかねない世界情勢をヒトラーという怪物と現在のSNSとマスコミを絡ませることで、現在に十分に出現しかねない(もしくはすでに出現している?)世界でもあった。 「笑うな危険!」のキャッチは秀逸

  • 鑑賞日 2016/7/2

    私が扇動したのではない

    ブラックコメディなら想像の斜め上を行くような展開を期待してしまうが、大筋は想像を超えてはこなかった。それでも細かいところが恐ろしくてひやりとさせられる。 何と言っても現代にタイムスリップしたヒトラーが、極右政党には腹を立て、緑の党に賛同するところがとても恐ろしい。アメリカ大統領選挙に例えるならば、ヒトラーがトランプではなく、サンダースに共感するようなものではないだろうか。メルケル首相はヒトラーにデブと呼ばれてもちっとも気にしないだろうけれど、ヒトラーに気に入られた緑の党は甚だ迷惑に思うに違いない。左と右、民主主義と独裁の境界は、かなり混沌としていることを、しっかりと衝いている。 現代に蘇ったヒトラーは、物まね芸人として人気を博すが、「ヒトラー芸人」を面白がる人々の中に、ユダヤ人の若者も含まれていたことにも複雑な気持ちになる。 ナチスの時代を生きたユダヤ人にとっては、ヒトラー芸人はあまりにもおぞましくて、とても笑えないだろう。しかし、その時代を知らない世代はタブーと知りつつ、ヒトラー芸人を笑って迎える。 日本とは比べものにならない程に、ドイツは戦争責任を重く受け止め、歴史教育に力を入れていると聞いている。だからこそ、このタブーに挑み現代社会を鋭く諷刺した原作小説が売れて、映画がヒットしているとも言えるのだろうか。 ヒトラーは非道な極悪人だが、その演説は当時の人々を魅了した。その危うさをもう少し丁寧に描いて欲しかった。 クライマックスのシーンでヒトラーが発する台詞こそ、この映画が伝えたいメッセージなのだろう。そんなこと言われなくてもわかっているよと思うけど、まだまだ伝え続けなくてはならないことなのだ。とにかく自分の一票じゃ変わらないとか思って政治に無関心でいることこそが、独裁政治を承認してしまうこと、そして悲劇を繰り返す道のりを突き進めてしまうことを。

  • 鑑賞日 2016/7/2

    笑えない喜劇

    現代の危うさを示して見せた意欲的喜劇作品

  • 鑑賞日 2016/6/28

    これはすごい映画だと思う。 今年になって、「サウルの息子」とか「アイヒマンショー」とかを見てホロコーストの悲惨さ、恐ろしさを十分感じていた。でも、この映画に出てくるヒトラーの姿、特にテレビで演説する姿に、惹きつけられる自分がいる。話の内容は入ってこないのに。 ヒトラーのコミカルな姿に笑える場面もたくさんあるけど、宣伝の通り「笑えるけど、笑いごとじゃない」映画だった。

  • 鑑賞日 2016/6/30

    笑えないコメディ

    現在の欧州事情を反映させると絶妙なタイミングで 出してきたなと企画者を褒めざる負えない作品。 世界の右翼化、歴史を体験した人が減ってきた今だから 見るべき映画だと思う。

  • 鑑賞日 2016/6/29

    自殺したはずのヒトラーがタイムスリップして現代の独に現れたら。過去のシーンは一切なし、いきなりタイムスリップしたところから始まるので、何故、どうして、どうやって、などの説明も必要なし。そして現代に甦ったヒトラーは“そっくりさん“の芸人としてTVで売り出され、人気を得ていく。ナチスが台頭してきた1940年頃と現代の世相に類似点が多いということもあるかもしれないが、現代にもしヒトラー(乃至は彼のような人物)が甦ったとしたら世界はそれを受け入れてしまうのだろうか。原作の小説が発表された方が時間的に前らしく、トランプ氏の出現を予見していたかのようにも言われるが、もし彼が本当に米国大統領にでもなったとしたら、どのようなことになるのか。真剣に考えるとかなり恐ろしいことのはずである。大衆はその時の世相、勢いに流され易い。耳に聞こえのよい話を、しかも見事な弁舌で行われると、大抵の人はそれを真実のように錯覚してしまう。その時には冷静に事実を見詰められる人間は(本作のテレビマンのように)、逆に狂人扱いにされてしまう、あるいは抹殺されてしまう、というのも歴史の冷徹な事実。しかし、こういう作品がドイツで作られるということが意味深だ。

  • 鑑賞日 2016/6/28

    好機到来

    マスコミに乗って登場した次期大統領候補者がいる国、いきなり宗旨替えした前市長が扇動して国際的な連盟組織から抜け出すことになった国、けしからんマスコミは懲らしめなければならぬという政治家のいる国。どこも大差なさそうだと、この作品を見て思う。 現代に甦ったヒトラーが語る言葉が鋭い。「変革には強力な指導者必要だ」「目標を示さなくてはならない」いちいちが現代人でも思わず頷いてしまう。しかし、作品はヒトラーを賞賛するものではない。その裏にあるものが最後まで隠されている。かつて彼の言葉にいちいち頷いているうちに、何が起きたのかを振り返る作りになっている。そして現代も危険な状況であることを冷静に考えなければならないと思わせる。 後段、ディレクターの恋人の祖母がヒトラーに会って言う。「絶対に忘れない」「今度は何をするつもりだ」。認知症であるはずのユダヤ人老女が強い怒りとともにヒトラーに迫る。このシーンにひどく感動した。老女役の俳優がユダヤ人全てを背負い、全身全霊で見せた怒りの演技があまりに素晴らしかったのだ。この作品は現代への風刺と警鐘に満ち、いろいろな場面でが印象深いが、この場面だけでも見る価値がある。 過去の人物、特に悪行を重ねた人が現代によみがえって、現代の様子を見て自らの過去を反省するという予定調和的な展開はこの作品にはない。最後までヒトラーはヒトラーのままなのだ。どうなるんだろうと思いながら見ていると、現代の難民問題、宗教上の対立、暴力的なデモなどの映像に「好機到来」とヒトラーが一人ほくそ笑む。ラストのこの場面に現代人が最も憂慮すべきことが象徴されている。

  • 鑑賞日 2016/6/23

    選ぶという責任

    現代のドイツにヒトラーが、という見かけの面白さはあるものの、 ぞっと恐ろしい映画でした。 コメディ感に身を包みつつ、喉元に短刀を突き付けられる感じ。 途中でドイツ全土を回るロードムービーになるんだけど、 いろんなサイトを見た所によると、 出てくるドイツ人はほとんど一般人らしい。 撮影だと知ってて、やってるらしい。 その人たちが、結構過激な政治発言をしたり、 ヒトラーに敬礼してたりする。 あれ。 あれあれ。 ドイツにとって、ヒトラーってかなりのトラウマというかタブーというかなものだと思ってたけども、 結構ノリノリな皆さん。 この、ドキュメンタリーパートがなんだか恐ろしいのですよ。 熱狂具合が。 なんというか、集団の恐さ、というか。 強い発言をする人物に対して心酔していく危険性、というか。 「今のドイツには全ての責任を取る指導者が必要」と劇中でヒトラーが言うのですがね。 果たして、責任は一人だけのものか、という。 選んだ人たち、のっかった人たちはじゃあ、責任は問われないのか、という。 人々の中にある暴力性、とか危険性、みたいなものが、 何かのきっかけで爆発する。 その恐ろしさを検証して示す社会実験みたいな映画でした。 ヒトラーは常に民衆の中にいる、という不気味さ。 熱狂から始まって、引き返しのつかない地点に連れて行かれた時にはもう遅いのよ、という。 日頃から考えて、口にして、行動していく。 煽られない背骨を作る、という事が大事なんでしょうなぁ、と。 『ヒトラー 最期の12日間』のシーンまるまんまパロディとか、 かなり笑わせ所を持ってるんですが、 笑って観てると、ほんと、痛い目観ます。 責任、って、難しいわー。

  • 鑑賞日 2016/6/17

    見るべきでしょう

    今、見るべき作品だ。 怖い。そっくりさんだとしてもあっさりヒトラーを受け入れてしまうドイツ国民が。

  • 鑑賞日 2016/6/27

    今、見ねば!

    認知症のおばーちゃんが言う通り、 > 昔と同じだ 皆はじめは笑ってた ドイツ人がどう思ったのかも激しく気になるけど、日本人はどうだろう??

  • 鑑賞日 2016/6/25

    ひんやり

    笑って観ているうちに、おや、おや、、、と、そして心底ひんやりする。 まさに今を扱った、今、観るべき作品。 ヒトラーが権力を握る過程を、1923年のミュンヘン一揆あたりから1933年の首相就任までを、本作は116分でなぞってみせる。 現代によみがえったヒトラーを偽物だと信じているからこそ、人々は安心して、彼を笑い、その言動に注目する。 けれど大笑いすればするほど、人々が心の奥底に秘めているものが浮かび上がってくる。 移民の流入、居座る外国人、異教徒。 上がらない賃金、失業、格差。 疲弊していく美しいわが母国。 この閉塞感をぶち壊してくれる変革を! 力強い指導者を! 大笑いしているうちに、1933年は完成する。 現状は好機だ、と。 ヒトラーの言葉を噛みしめる。 反面、これを書き、これを撮ることのできるドイツ人の批判精神って。 社会が加速しそうな時、立ち止まる勇気を、事態を見据える確かな目を、私も己の中で育てていかなければならない。

  • 鑑賞日 2016/6/26

    帰ってきたヒトラー」を観る。現代にヒトラーがタイムスリップしたらどうなるかという使いつくされたストリーながらなかなかおもしろい。なにが今までと違うのかというとドイツ東西分裂後のせかいであり、移民労働者が東西南北から流入しひちゃかめっちゃかになっているドイツであり、インターネットの爆発的普及の現代であろことだ。ヒトラーはもの凄いスピードで現代を理解しこの国を立て直さねばならないと決意する。そして肝はいいつくされたことなのだが「1933年に民衆は扇動されたのか?」「彼らは計画を提示したものを選んだのだ」「民主主義は現代そだっているのか?」まさに「民主主義」「立憲主義」現在この国でとわれているものを羅列したようなコメディ映画の秀作だ。

  • 鑑賞日 2016/6/26

    映画? ドキュメンタリー?

    アタマで、メンケルさん あそこまでブッ飛ばすとは思いもしませんでした。 クレーム大丈夫かな? しかし、見てるうちに 境界が ぐっちゃぐっちゃに。 ラストは違うやり方があったのでは? 余りにブラック。てか、救われませんナ。 笑って終わってもらいたかったです。

  • 鑑賞日

    傑作

    驚いた。ヒトラーと言えば日本では各所でネタにされて笑い飛ばされているので、これもまた過剰なキャラやタイムスリップものにおなじみのカルチャーギャップで笑いを取るタイプの月並みなコメディだと思い、半ば決めつけて見てしまったので最後まで見たときの衝撃は計り知れなかった。 ヒトラーが民衆を扇動してコントロールしたのではない、彼は計画を示しただけ、選んだのは民衆である。これは言われてみればそうだろうなと思うけどハッとさせられる気付きである。そして、現代の民衆は?過去に学んでいるから二度とヒトラーを選ぶなどという愚行は犯さないのか?そんなキツい問いを投げかけてくる。恐ろしいのは半ばノンフィクションであるという点である。実際にヒトラーに扮した俳優が街中で通行人に直撃し、ドイツの過去や現代の情勢について思うところを引き出す引き出す。ヒトラーに好意的なのは一部の酔狂だけだと思うなかれ。ヒトラーという強烈な個人に対しては誰しも一種の憧れと親しみを覚えているのである。そしてそれはさほどおかしいこととも思われない。映画の中盤、初めて出演したTVショーで披露した弁舌の鮮やかさに僕は涙さえ流すほど感動してしまったのだから。多少なりとも不満を溜め込んでいる人であればあの演説を聞いてようやく自分の思いを代弁してくれる人が現れたと思っても無理からぬ話である。

  • 鑑賞日 2016/6/26

    見事なタイムリーヒット!

    まさしく、今の先進諸国の政治社会問題を見事に風刺した作品。発想は突飛、荒唐無稽だが、結構現実的にあるかも知れないと思ってしまうところがさらに考えさせる。真面目なのか、冗談で不真面目なのか?エンタメフィクションなのか、現実社会なのか?この映画演出も、部分的に市民インタビューを組み込んだりして、ドキュメンタリー要素満載。見ている観客も何が本当か分からなくなる。いろんな意味で、一石を投じる案外骨太のドイツ作品だ。

  • 鑑賞日 2016/6/19

    映画でヒトラーを描くということ

    おかしくも恐ろしい挑発的な原作を、そのまま映画化すること自体、とても困難な作業であるはずなのに、監督のデヴィット・ヴェントはセミ・ドキュメンタリーのスタイルを取り入れる。 オリヴァー・マスッチ演じるヒトラーに街中を闊歩させ、事情を知らない人々の生のリアクションと声を撮影するのだ。 人々は、映画の撮影ということこそ知らないが、目の前のヒトラーが偽物であることを知っていて、笑い、肩を組み、自撮りする。 それはまさしく、原作でTVに登場するのが本物のヒトラーではなく芸人だと信じて疑わず、大笑いしている視聴者と同じ光景だ。 偽物であることで安心し、それでいてヒトラーというモンスターの存在を借りることで、人々からは本音が溢れていく。 民主主義への失望、排斥的傾向、大きな変化への希求、そして強い力を持った者が現れることへの待望。 ヴェントは、映画ならではの手法で原作のテーマを見事に表現している。 『ヒトラー 最期の12日間』で人間ヒトラーを描くことに成功したドイツ映画は、この『帰ってきたヒトラー』でもう一段階踏み込んだ。 つまり、ヒトラーの魅力的な面を臆せずに描くことで、ヒトラー問題の本質にさらに近付くことを可能にしたと言える。

  • 鑑賞日

    イカ(怒)れる現代ドイツ

    イカ(怒)れる現代ドイツ 奇想天外なお話で、主人公の衣装が『バック・トゥー・ザ・フューチャー』っぽいが(笑)、 戦時中ドイツ事情にあまり詳しくない我々現代一般日本人にとっては、 ブラックコメディ映画で笑えると分類するよりは、 むしろ社会派ホラー映画と言った方が当てはまるかもしれない。 同じドイツ映画なら『グッバイ・レーニン』の方が笑えるし、 マスコミ裏ネタはリアルあるあるすぎて笑えない。 だから、途中まではさほど…だったのだが… 後半で星が一気にアップ。 溢れ流入する移民逹や便乗外国人、 外国人労働力を買った頃に連鎖する問題… それは、やっと東西統一格差も落ち着き、治安や秩序を守りながら真面目に暮らしてきた人々逹の生活や労働賃金をも脅かす。 だから、ヒトラーの言い分も、ドイツ国民の閉塞感や不安もわからない訳ではない。 そして、この映画が一番言いたい台詞は、劇中劇に込められている。 そこが人間である故の愚かたる核心を突く。 そう、もう現代ドイツには、充分下地は出来ている。 (主演男優賞、ホラー賞、主題曲賞候補)

  • 鑑賞日 2016/6/22

    軽く見てると火傷する。

    コメディとして楽しく見ながらも、前半のTVバラエティ的な画面にいささか軽く見ていたら、ラストに薄ら寒く感じるほどの凄みを感じた。 軍国化なんてありえなくね、なんて世の中を軽く見てると、こんな展開ないとは言えない。

  • 鑑賞日 2016/6/23

    心の中にいる彼

    最初は爆笑して観ていましたが…ドイツの現状をこういう形で表現するって、さすが東西統一含む数々の修羅場をくぐってきた国ですね。 「ヒトラー 最期の12日間」は先に観ておくとより楽しめそう。 ヒトラーそっくりの人物を見たらドイツの普通の人が見たらこうなのか?というリアクションが興味深かった。 ヒトラーをエキセントリックなだけの人物としてではなく、情報処理能力の高さや演説前の沈黙、人を従わせる術に長けた「長所」部分も見せていくことで、こういう人には気をつけよう、と思う仕掛け。 ブラックな笑いに包まれているものの、わかりやすいヒントに導かれて物語の展開はある程度予想しつつ、心の準備をしながら観られます。 メノーラが出てくるので認知症のおばあちゃんがどうなるかも想像できるし、ベリーニ局長がリーフェンシュタールに例えられるところでは背筋が冷たく…。 戦後70年、ヒトラーが最期を遂げた壕の場所を知らない人も増えているのですね。

  • 鑑賞日 2016/6/17

    衝撃作

    衝撃作だ。コメディとはいえ、ヒトラーをある種好意的に実写映画化したことが凄い。世界的に力を持つユダヤ資本やユダヤ系団体、イスラエルなどからの反発行動はなかったのだろうか。この作品でヒトラーは一人の人間としてどこか憎めない人間的なキャラクターに描かれている(と小生は感じた)。ヒトラーの行ったこと(歴史的事実)は許さないが、そのこととヒトラー個人とは切り離して捉えるということなのだろう。今もドイツ人の本音の部分では、ある種ヒトラーへの憧れがあることを現している。蛇足だが、中韓など一部の非友好的近隣諸国との関係に悩まされている日本、日本国民にとって、ドイツでのこうした動きは大いに参考にすべきものだと思う。

  • 鑑賞日 2016/6/17

    超お薦めのドイツ映画

    ❶ようやく17日(金)から日本公開となったので、一番で観た。 強烈な風刺コメディの傑作。 脚本が文句なしに素晴らしい。 ➋今年は今日までに劇場で261本を観たが、その中で本作は外国映画のトップ。 ➌2014年以降、ドイツやヨーロッパ諸国では急増する難民が大きな問題となっている。 それによる国民の不満が高まっている。 見方によっては1930年代にナチ党が躍進する背景となった社会情勢と共通点がある。 ❹本作で、2014年にタイムスリップしたヒトラーが言う: 「1933年当時、大衆が扇動されたわけではない。彼等は計画を明示した者を指導者に選んだ。私を選んだのだ。」 ❺先月のG7伊勢志摩サミットで安倍総理は、今は「リーマンショック前夜」とお粗末な発言をして、世界先進国の顰蹙を買った。 安倍総理の自民党は国民が選んだものだ。 ❻政治資金の公私混同疑惑等で説明責任を果たさず、今日辞任させられた東京都の舛添要一知事が受け取る退職金は2,200万円。そのほかボーナス等、知事就任以降に受けとった給与総額は6,800万円にもなるそうだ。 舛添要一知事も、都民が選んだものだ。 ❼笑いの中に、このような不安と警鐘が含まれている、現在の日本人にとっても、必見の映画だと思う。

  • 鑑賞日 2016/6/21

    虚構であり続けて欲しい

    現代にタイムスリップしてきたヒトラーが、そっくりさんと間違われメディアの寵児となっていくというブラックユーモア満載のコメディ映画。ドイツ国内に蔓延している移民の流入問題、極右翼団体、貧困などにも言及しているが、風刺というフィルターを通すことで観客には理解が得やすい内容になっていた。 ヒトラーはその名演説で民衆の心を巧みに利用し全体主義の拡散に成功した歴史的人物だが、本作に登場するヒトラーもまたネットやテレビ、出版物を最大限に利用していた。ただ一人彼が本物のヒトラーであると気付いたテレビマンは、精神異常者として隔離される。真実が闇に葬り去られる悲劇がここで描かれていた。 ユダヤ人をネタにした過激なジョークの数々はよく映画に取り入れられたものだと心配になるくらいの内容だった。ヒトラーの指に噛みついて射殺された犬のエピソードも強烈。 映画製作とは虚構をいかにして真実に近づけるか、そこに注力する芸術だと解釈しているが、オープンカーに乗り込み大衆に手を振るラストシーンのヒトラーを見ていたら、これが永遠に虚構であり続けて欲しい、またそうあるべきだと痛感した。

  • 鑑賞日 2016/6/21

    民主的選挙が非民主的結果をもたらすこと

    マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』 歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は悲喜劇として 小泉政権からの新自由市主義政策のための非正規社員4割の貧困社会に陥った。彼等は2016年参議院選挙も2世議員や芸能人に投票するのだろうか。その前に、彼らの代表者となる政党はあるのだろうか。

  • 鑑賞日 2016/6/19

    笑うヒトラー

    現代にタイムスリップしてきたヒトラーということで、SFコメディかと思っていました。 しかし本作は、ドキュメンタリー調の政治コメディ。 戦後70年にして、ヒトラーを登場させて現代における世相の問題点を突いていくとは、ドイツの寛容さに驚きを隠せんません。 日本でこの様なコメディは、まず出来ないでしょう。 また、ヒトラーについても紹介される。 政治家になる前が、画家を目指しているとは知りませんでした。 それさえも風刺に使っているところが面白かったです。 そして歴史は繰り返される。 しかし、あやまちの歴史は繰り返してはならない。 ヒトラーを使って、あえて逆説的に政治について考えさせるところに、本作の奥深さを感じました。

  • 鑑賞日 2016/6/19

    この人に似た政治家って最近いるような気がする

    1945年ベルリン陥落の最中に自殺したはずのヒトラーが何故か70年後の現代にタイム・スリップしてTVタレントとして人気を得るという(藤子不二雄のマンガみたいな)風刺コメディ。TVとネットを利用してやたらと威勢よい言動で現代政治を皮肉り社会に波乱を起こすドラマ部分と、ヒトラーを演じる俳優をそのままの格好でドイツのあらゆる街に登場させて人々に受け入れられ、あるいは反発される姿をドキュメントした部分を混ぜ合わせた作り。ドキュメント部分は緊張感が漂っていて面白いところもあるけれど、現代では弱小政党である国家社会主義党(つまりナチス党)に侵入して煙たがれるところなどは、党員にとっては嫌がらせでしかないだろうから風刺としての効果には疑問が残る。ヒトラーを演じる俳優が本人にあまり似ていないのも「帰ってきた」というにはツラいか。

  • 鑑賞日 2016/6/17

    今観ないと鮮度が落ちる

    現在のドイツ、EUが抱える難民問題などを織り込んだ、まさに公開時に劇場で観るべき作品。「ヒットラーなんか知らないよ」(63)から52年を経て、ヒトラーの功罪を検証する冷静さが面白くしている。「指導者が悪いのではなく、そういう人物を選んだ国民が悪いのだ」という詭弁は舛添問題で発言した評論家と同じ言葉である。

  • 鑑賞日

    かなりぎりぎり

    映画らしくないみえない画面だった。影の見え方かな? 物まね芸人「ヒトラー」だと思うから。 ヒトラーにそっくりな風貌、話し方と内容。しゃべりの最後が、かみ合わず笑いで終わる。 それでも、劇中SNSでもどうとらえていいのかわからない、と。

  • 鑑賞日 2016/6/17

    時計じかけの独裁者

    #0558 TOHOシネマズ六本木ヒルズ「帰ってきたヒトラー」。ティムール・ベルメシュの小説を原作としたデヴィッド・ヴェンド監督作品。70年後のベルリンにタイムスリップしたヒトラーの場違いぶりに笑わされながら彼を選んだ衆愚は現代でも起こり得ることを暗示したブラックコメディで「時計じかけのオレンジ」と同じパーセルの「メアリー女王の葬送音楽」を使っていることからも監督の狙いは明らかである。

  • 鑑賞日 2016/6/17

    犬、かわいそうだった

    いや〜見てて面白い場面で観客が笑うのが、堰を切ったように笑う。みんなが待っている感があり、全体の重さをなんとか払拭しているものの、あの犬の場面は一瞬にして凍りつく。この映画の本質をついた映像だと思った。こんな映画が作れるのは羨ましい。

  • 鑑賞日 2016/6/9

    なぜ独裁者足り得たのか

    これはなかなか物議を醸しそうだけど、面白かった。 半ドキュメンタリーみたいに実際の人物にヒトラーを会わせてその反応を撮ってるので、もっと人物や関係性を知ってたらより楽しめるんだろうなーと思いながら観てた。 後期の行いは断罪されてしかるべきだけど、第一次大戦で失墜したドイツを復興させたのは間違いなく彼の功績。劇薬ほど甘く魅力的で人を引き付ける。 第二、第三のヒトラーは民衆が産むのだ。

  • 鑑賞日

    タブーに挑戦したコメディかつ問題作

    ドイツで小説がベストセラーになり、原作を読んでから、いつか映像化されるだろうと楽しみにしていた作品。映画版も、大笑いしながら、すごく考えさせられる作品になっていました。 第二次大戦末期、拳銃自殺を遂げる直前の記憶のままで、あのヒトラーが現代のドイツにタイムスリップ。ヒトラー本人はいたってマジメに現代のドイツ人に語りかけるが、全てジョークに捉えられてしまい、ヒトラーは「ヒトラー本人のモノマネ芸人」として人気者になってゆく…。 本を読んだ後にも思ったが、よくこんな切り口の作品をドイツで出せたな。いや、むしろドイツでなければ作れなかったのだろう。 ヒトラーが街の人々に、今のドイツに対する不満を聞くところがおもしろい。「移民が多くて困る。ヒゲを生やした奴らを追い出したい」と言えば、ヒトラーは「追いだせ! 追いだせ! 私に任せろ。」と答え煽る。この辺はトランプとその支持者を思い浮かべた。民衆は言いたくても言えないことを力強く代弁してくれる者を求めるものだ。 半分ドキュメンタリーの手法を取り上げているのも新鮮だ。街の人たちや、右翼政党の人たちと話をするときなど、目の前にヒトラーが現れた驚き、タブーをタブーと思わぬ歯に衣着せぬヒトラーの本音を叩きつけられたときの面喰らった表情などは、フィクションの中にリアルを感じさせる秀逸な手法だろう。 人気者になったヒトラーの本音は、どんどん視聴者の心を捉えてゆく。右翼の青年のみならず、何も考えていない層にも、その力強い演説は響いてしまうのだ。そして悪いことに、ヒトラーの主張はそれほどまちがっていないのだ。ただし、ヒトラーはあくまでヒトラーだから、ユダヤ人を忌み嫌い、平気で暴言も吐く。 終盤、映画オリジナルの展開もあって、エンタメ的要素も十分だが、見終わった時には製作者の意図したであろうテーマを感じて劇場を出るのだから、よくできているのだろう。 私の心に残ったのは「私は民主主義によって選ばれたのだ」というヒトラーの言葉。民主主義によって選ばれたヒトラーは、ワイマール憲法に縛られない法律を作り、誰にも止められない独裁者になっていった。この言葉から我が国を憂う。日本国憲法を意図的に改憲し、都合のいい法律を作って自らの城を築きあげようとしている者はいまいか? 笑っていいのか、悪いのか、かなりきわどいシーンも多いが、コメディでありながら自らタブーに近い問題を取り上げたドイツ人の健全な批判精神に感服した。

  • 鑑賞日 2016/6/9

    アウシュビッツ解放から70年の去年から『顔のないヒトラーたち』『ヒトラー暗殺、13分の誤算』とホロコーストをテーマにした作品が多く映画化されているが…

    試写会にて鑑賞 コメディーなのかシリアスなのか、どっちつかず。 発想は面白いだけに残念。もっと『アイアン・スカイ』ぐらいぶっ飛んでても… ブルーノ・ガンツとか出てくるあたり『ヒトラー最期の12日間』を観てから、鑑賞したほうがいいのは間違いなさそうだ。 アウシュビッツ解放から70年の去年から『顔のないヒトラーたち』『ヒトラー暗殺、13分の誤算』とホロコーストをテーマにした作品が多く映画化されているが…

  • 鑑賞日 2016/4/20

    試写会にて

    2016年4月20日、イイノホールでの試写会にて鑑賞。 現代に、本物のヒトラーが(タイムワープだかで)現れたら…というコメディ風の映画。 確かに、現代のドイツにヒトラーが出現したら、あの有名な顔は誰でも知っているので、一躍有名人になるのはわかる。 テレビ出演して更に盛り上がるのも、なるほどね、という感じだった。 ただ、ところどころブラックな描写もあったりして、「大笑いし続けられるのかなぁ~」と思って行ったが、そこそこ笑えるという映画であった。 しかし、このヒトラー役を演じた男優は、あまりにもヒトラーそっくりなので、今後、ほかの役ができるのだろうか?という余計な心配もしてしまう(笑)