2012年のロンドン・オリンピックの開会式にも登場した様々な理由で史上最も有名かつ愛された伝説のプロボクサー、モハメッド・アリの自伝をまだ現役だった本人が主演(!)して映画化された1977年の作品。アリ自身のドラマティックな半生を、ドラマ部分はロバート・デュバルやアーネスト・ボーグナインと行ったバリバリのハリウッド・スターが共演して作り上げた感動映画ですが、ソニー・リストン戦、ケン・ノートン戦、伝説の試合であるザイールの首都キンシャサでのジョージ・フォアマン戦まで劇中の数々のチャンピオンとの名勝負は当時の実写フィルムで再現して迫力十分、映画とドキュメンタリーのいわばいいとこ取りです。いかにアリがすごいボクサーだったのかということ、名言「蝶のように舞い、ハチのように刺す。。。」意味が実感できます。ちなみに、アントニオ猪木のテーマ曲「猪木ボンバイエ」は、元々この作品のアリのテーマ曲で、アリは対戦した猪木にプレゼントしたもの。映画中でもこの曲がものすごい盛り上がりを見せます。「ボンバイエ」はザイール語で「やっちまえ!」という意味とか。

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