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放送作品情報

未知への飛行

FAIL-SAFE 1964年アメリカ / 113分 / サスペンス

核戦争による世界破滅の危機が迫る!シドニー・ルメット版『博士の異常な愛情』的傑作サスペンス
解説

名匠シドニー・ルメット監督作品。ホワイトハウスの核シェルター、ペンタゴンの戦略立案室、空軍司令室という室内だけで構成。音楽も極力排除し、緊迫感漂う会話のみで、一級のサスペンスに仕上げている。

ストーリー

東西冷戦下のアメリカ。空軍は24時間態勢で、水爆を積んだ爆撃機を配備していた。ある時、軍事コンピュータが故障、誤ってソ連への核攻撃指令を発してしまう。命令を受けた爆撃機が、モスクワに向けて緊急発進。核戦争による世界破滅の危機が迫り、大統領は、モスクワへのホットラインをつなぎ、緊急事態である事を告げる。ソ連はどのような対応を見せるのか?最悪の事態が迫る中、大統領はソ連に対し、驚愕の提案を持ちかける。

出演

ヘンリー・フォンダ
ダン・オハーリヒー
ウォルター・マッソー
ラリー・ハグマン
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
白黒
画面サイズ
ワイド
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2018/4/11

    シドニー・ルメット監督の音楽一切無し、ユーモア感覚もゼロのSF会話劇。 テーマやシチュエイションは似ているとはいえ、キューブリック監督の『博士』とは雰囲気の全く違う、重苦しくも退屈な作品だった。 スタンリー・クレイマー監督の『渚にて』前日談として観るのもいいかもしれないけど。

  • 鑑賞日

    核戦争の恐怖は

    冷戦時だけではない。北朝鮮の挑発的な核爆弾と弾道ミサイル開発の報道を聞くたび、恐ろしくなってくる。相手の思惑を読み違えただけで、破滅に至りますからねえ。 皆さん方、この映画を観て、本気で心配してもいいと思う。

  • 鑑賞日 2017/3/11

    『博士の異常な愛情』にそっくりなシドニー・ルメット監督作品

    『博士の異常な愛情』にそっくりなシドニー・ルメット監督作品である。 製作年も同じ年。 アメリカの水爆搭載した軍用機が、機械の故障で「モスクワに水爆を落とせ」という指令を受けて、4機が水爆落としに向かってしまう。 これをアメリカ大統領(ヘンリー・フォンダ)が直接パイロットに指示しても止められないという設定が良い。 米国大統領はソ連に電話して、「モスクワに向かった軍用機を撃墜してくれ」と頼むが上手くいかない。 ソ連も疑うので、大統領は誠意を見せて「もし、モスクワに水爆が落とされたら、こちらも自らニューヨークに水爆を落とす」と発言するが、結局は1機がモスクワに水爆落とすことになり、ニューヨークに水爆落とされるところで「終」。 なかなかシビアで現実的な描き方が、スタンリー・キューブリックの風刺的な描き方とは異なっていた。

  • 鑑賞日

    機械の故障

    密室劇なのに緊迫感あふれるやり取り。まだ大陸間弾道ミサイルが無くて飛行機による核攻撃の時代。実際に機械の故障というのはありそうだしそういった恐怖がある。 同時期に製作された映画で、キューブリックの「博士の異常な愛情」63年がある。この頃の世相というか人々は、核による人類絶滅も有り得るという認識に立っている。だからこそ映画製作会社は題材として拾い上げたのだろう。人類にとってあまりにも切実な問題だ。

  • 鑑賞日 2015/8/1

    いよー!大統領、とはこのヘンリー・フォンダのこと。

    凄い作品があったものだ。 米ソ冷戦も昔話になり、本格的な核戦争によるエンド・オブ・ザ・ワールドより、テロリズムの恐怖におびえる世界となった。 しかし映画の歴史の中には、数々の冷戦の映画が織り込まている。 当時の映像作家には切実なテーマとして冷戦が実在していたのだ。 日本の本多伊四郎、黒澤明から、S・キューブリックの「博士の異常な愛情」、そしてS・ルメットの本作。 核戦争の恐怖などは、キューブリックのようなブラック・ユーモアでなければ表現不能の悪夢だと思ったが、 本作のルメットのように、リアルにソ連指導部とホットラインで対処方を探る映画が成立するとは、眼からウロコの体験。 さらに驚愕なのは、最終核戦争を回避するためのに、ヘンリー・フォンダ大統領が選択した方法だ。 こういう作品こそ、再評価されて、多くの人々の眼にふれるべきであろう。 ただし、米空軍の爆撃機が核爆弾を搭載した機に見えない。 低予算で国防総省の協力が得られなかった結果として、残念な結果。 しかし、テレビ出身のルメット監督の密室での劇的構成は緊迫感にあふれ、キューブリックに一歩も引けを取らない。 60年代、ICBMが頭上を飛び交い、死の灰が地球を覆う。そんな世界で育った子供たちは、この映画を支持する。

  • 鑑賞日 2015/10/12

    十二人の怒れる男同様にシンプルだが、見応えがあった。冷戦時代に逆戻りしているような現在。大統領の決断一つで世界が変わるって怖いな。間違った道には進んでほしくない。

  • 鑑賞日 1982/8/28

    サスペンスフル

    その昔に一度観ただけなので、細かなことはあまり覚えていない。ただ、面白かったな~、という観賞後の満足感とともに、大統領という難しい役柄を見事に熱演するH・フォンダや、限定空間で繰り広げられるサスペンスフルなドラマ展開にドップリと引き込まれた記憶がある。機会があれば再観賞したい映画のひとつ。

  • 鑑賞日 2013/10/30

    「博士の異常な愛情」とは違うアプローチで描く、核戦争の恐怖。

     こんだけ簡単なセットで、地球の行く末を描くことも出来る。    要は、センスと頭だ。      傑作です。   でもアメリカと北朝鮮だったら、こうはならない。     * 注意! DVDパッケージの裏を見ると、見出しの大文字でネタバレしてます。        パッケージ自体は、吹替装備。            ルメットの音声解説と充実してます。

  • 鑑賞日 2003/8/25

    この映画は予備知識なしで見たい。

     もう最近ではラストで驚く映画に出会う事も、滅多に無くなったが、この映画には驚いたな。  核戦争の行き着く果てには、こういうラストもあったのか!    ところが1982年に映画館で公開した時のポスターを見て、ひっくり返った。ネタバレしちゃってるよ! 配給会社の社長の水野晴郎氏は何を考えてたのかしらね。18年遅れで公開した事は評価しますが。  ps. DVDパッケージの裏を見ると、でっかい字でネタバレしてます。    ことほどさように、「予備知識ゼロで映画を見る」というのはホントにむずかしい。  映画館に行かず、20年遅れて見たおかげで、ネタバレ知らずにすんだ。     後年、テレビ「ダラス」で有名になったラリー・ハグマンがフォンダの横で、静かに頑張っている。   ps. 驚いたことに、DVDのパッケージの裏を見ると、見出しの大きな字でネタバレしている。      未見の方、注意されよ!

  • 鑑賞日 1982/8/20

    もうひとつの「博士の異常な愛情」

    1982年8月20日に鑑賞。大阪・千日前セントラルにて。ビスタサイズ・黒白。 もうひとつの「博士の異常な愛情」。核戦争の恐怖を描くサスペンス映画の傑作である。

  • 鑑賞日 2010/9/30

    大統領って大変な仕事なんですね。

    ヘンリー・フォンダが見事に演じきっている大統領役。 大統領に扮する役者は過去にもたくさんいましたが、このヘンリー・フォンダは圧巻でした。 同時期に製作されたスタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』と比較される作品のようですが、あちらは芸術品でありコメディ。 こちらは社会派監督の送り出す”現実”を徹底的にテーマとしていますよね。 すばらしい作品でした。 ソビエトとの冷戦という環境をこの時期映画化するのはとても勇気のいることですね。 その挑戦意欲にも脱帽です。

  • 鑑賞日 2013/2/28

    シドニー・ルメット

     密室劇は自家薬籠中のルメットが挑んだ秀作。「博士の異常な愛情」と対になっている作品でもある。大統領である、ヘンリー・フォンダの登場の仕方も良い。ただ、ウオルター・マッソーはミスキャストに思われる。日本語版 DVDには新録吹き替えが収録されているが、ここでもマッソー役はミスキャストだ。

  • 鑑賞日 2012/11/28

    核戦争に「誠意」なんてありえない!

    命令系統の誤作動によりモスクワに水爆投下に向かう米軍の爆撃機を巡って展開する米ソ首脳の駆け引き、そこから浮かび上がる大量破壊兵器の保有の是非や、軍隊の厳格な規則の矛盾を描いたサスペンス映画。核戦争がまるでコンピューターゲームのように会議室で始められて終わっていく様子がリアルに収められていた。この騒ぎに乗じてソ連壊滅を提案する政治学者のウォルター・マッソーや敵意なき誤爆を証明するためニューヨークに敢えて水爆投下を命じる大統領のヘンリー・フォンダなど思想も行動も常軌を逸しており、こちらの方の恐怖もインパクトがあった。冒頭で闘牛の夢にうなされていたパイロットが、水爆投下のスイッチを押した後自決する壮絶なエンディング。果して彼は闘牛士の顔を見るという本懐を遂げたのだろうか。

  • 鑑賞日 2012/10/19

    キューブリックの影となった不遇の傑作

    まさか、シドニー・ルメットは同時期にスタンリー・キューブリックが同じ核終末ものを作っていたとは思ってもいなかっただろう。そしてキューブリックの強烈にパンチの効いたブラックジョークが評価され、傑作なのに人々に忘れられてしまう悲劇を体験するとは思ってもいなかっただろう。 私はそれを強く悲しく思う。これほどまでに冷たく衝撃的な結末は「博士の異常な愛情」を超える代物だと感じた。 機械の故障でソ連に水爆するよう命令された爆撃隊は黙々とモスクワに接近。アメリカ軍の「口頭での指令は一切受け付けない」教育が仇となって何をしても、誤報を知らせることができない。切羽詰まったときに閃く大統領の決断が、恐ろしすぎて怖いのだ。全体的に音もなく、会話で状況が説明されるのだが台詞の強弱、カメラワーク、特に戦闘状況を示したスクリーンの撮し方がスリリングだった。 一つこの映画を観て気づいたことがある。 この作品が撮られたのは東西冷戦の渦中にあった1964年。そのせいか、台詞の至る所に「ソ連がいなくなれば平和になる」みたいなことが語られている。しかし現代いざ冷戦が終わると、ヨーロッパで人種をめぐる対立が激しくなってしまった。皮肉にもマクロな戦いの構造が崩壊すると、ミクロな戦いの構造が生まれてしまう未来が待ち受けていたのだ。考えさせられる映画だった。

  • 鑑賞日 2012/9/23

    『未知への飛行』観賞。おそらく1000本くらいは映画を見てきたと思うのだが、こういうスーパー超傑作をまだまだ見逃しているのだわ。 ストーリーは、コンピュータの故障でモスクワへ攻撃に向かってしまった戦闘機。国防省、大統領は、命令撤回やソ連側となんとか交渉して防ごうとするが…。 という、もうモノクロの映像も密室劇も博士の異常な愛情そっくり。だけど、緊迫感は、ぜんぜん劣らないというより超えてる。つか、監督コメンタリー見てたら、キューブリックに訴えられてたのかw 特にピーター・フォンダの大統領っぷりがあんまりにも素晴らしく鳥肌モノ。シドニールメット作品はセルピコも狼たちの午後も大好きだけど、これがベストかも。 しかし、キリキリした密室劇でためにためてラストにあのカットインだもんな。凄すぎるわ。 これを荒唐無稽とかいうやつアホなんで、お役に立つハウトゥものでもみとけばいいと思いますよ。

  • 鑑賞日

    冷戦時代のとてもとても恐ろしいお話

    MAD(相互確証破壊)戦略をもとに お互いに何万発もの核爆弾を保持、 にらみ合いを続けていた 米ソの冷戦時代。 そんな時代の核戦争の恐怖を まざまざと感じさせる一編。 全編をピーンとした 緊張感が貫いています。 米大統領に名優、ヘンリー・フォンダ。 大統領の通訳に 後にTVシリーズ「ダラス」のJR役で 有名となるラリー・ハグマン。

  • 鑑賞日 2011/2/28

    アメリカの核戦略爆撃機がソ連攻撃に向かい、米ソ両国に核戦争の危機が迫るというSF映画。監督は社会派であり、当たりはずれの多いシドニー・ルメット。IP創立10周年記念作品。 アンカレッジでは、グレーディ大佐(エドワード・ビンス)率いる爆撃機の編隊が巡回飛行に飛び立った数分後、指令が入った。目標モスクワ。これは安全照合装置が故障し間違った指令を受信してしまったのである。隊5機はついにフェイル・セイフ・ポイント(最終進行制限地域)を越え、ソ連領内に侵入することとなる。 冒頭から中盤まではいたって変化のない、ありきたりの冷戦下の核の恐怖、もしくは機械文明のアンチテーゼを観客に見せつけるが、終盤からの展開はスピーディである。前半までの無音の場面展開と固定されたアングルで撮られた白黒の映像は、すべてエンディングで華開き、本作のテーマである、本当は人間自体が一番恐ろしいものである。というメッセージに到達する。また、博士(ウォルターマッソー)も、大統領(ヘンリーフォンダ)も悪人にはけして見えない。そこには、見た目だけでは図れない人間の醜さ、内に秘めた本性があることを、冒頭の博士と妖艶な貴婦人との絡みで観客にも示しているが、エンディングでもこの本流を見せつけている。エンディング後、暫く画面を見たまま呆然となった。★★★★