PROGRAM

放送作品情報

弁護人

THE ATTORNEY 2013年 韓国 / 128分 社会派ドラマ

軍事政権に挑んだ弁護士がいた!後の韓国大統領・盧武鉉(ノ・ムヒョン)の若き日を描く社会派ドラマ
放送日時
2019年04月03日(水) 08:15 - 10:30
2019年04月08日(月) 06:00 - 08:30
2019年04月18日(木) 10:30 - 13:00
2019年04月26日(金) 15:00 - 17:15
解説

韓国元大統領・盧武鉉(ノ・ムヒョン)が人権派弁護士として活躍した時代を、1980年代初頭に起きた釜林事件を題材に描く。金儲け第一の弁護士が熱い正義感に目覚めていく変化を名優ソン・ガンホが熱演。

ストーリー

1978年の韓国・釜山。ソン・ウンソクは高卒というハンデと生活苦を乗り越え司法試験に合格し、地道な営業の甲斐もあって税務弁護士として活躍していた。そんなある日、苦学生の頃に世話になった料理店の息子ジヌが、国家保安法違反の容疑で逮捕される。息子の冤罪を晴らしてほしいと店の主人に懇願されたウンソクは、公安当局に拘束されたジヌと面会。拷問を受けたジヌの体にアザを発見したウンソクは、彼の弁護を引き受ける。

監督・脚本

ヤン・ウソク

出演

ソン・ガンホ
キム・ヨンエ
オ・ダルス
クァク・ドウォン
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2019/3/3

    編集のテンポの良さ

    ストーリー自体が良い話であるのは間違いないし、 役者陣も流石の一言。 ソン・ガンホはいつだって最高だ。 この作品の中で特筆すべきは、編集かなと。 まぁ脚本それ自体にも通ずる所であるが、「省略」が非常にうまい。台詞もシーンも最低限であるが、その中でちゃんと登場人物たちの生き方やそれぞれの行動がちゃんと伝わってくる。 非常にうまい。

  • 鑑賞日 2018/11/30

    盧武鉉元大統領が、モデルの実話。 相変わらず、ソンガンホの泥臭い芝居が、高卒出の苦労弁護士という設定にぴたりとあっている。 今作はいわゆる政権に対して、真っ向から勝負する正義漢を描いたもので、懲悪勧善もの。かと思いきや、すんなりいかないのが韓国映画らしいところ。 拷問を見たと証言する軍人が、いとも簡単に証言を削除されるあたりは、まさに韓国の腐った司法の本領。 バッドエンドで終わるのかと思いきや、ラストは民主化運動の成果を少し見せたような終わり方。 ソンガンホを擁護する弁護士たちが集まる〜みたいな流れだったが、ラストにもってくるにしてはちょっと弱すぎる。 制作費がなかったのかなと穿った見方をしてしまう。 同時期の史実に基づいた映画なら「1978〜」のほうがスケール感があって面白かったように思う。 惜しい。

  • 鑑賞日 2018/6/4

    民主化への釜山の厳しい道のり。

    故盧武鉉大統領をモデルにした社会派ドラマ。 隣国の現代史にあまりに疎い自分に驚く。1981年、全斗煥の軍事独裁政権下の の釜山に弁護士事務所を開いたソン・ウソク、高卒の苦労人で弁護士らしからぬ 不動産登記の細かい仕事をこまめにこなし、ようやく成功者らしい余裕を得る。 つまり法廷弁護士のエリート臭さがない。この素人臭い弁護士が、軍事独裁 政権の司法権力に挑む。釜林事件の被告弁護人となる。 北との緊張、国内の民主化運動の激化で、警察の治安部隊は独裁政権の 走狗として拷問、自白の恐怖の取り調べだった。でっち上げの釜林事件でも 被疑者を拷問して調書を取る。ソン・ウソクが通う食堂の息子ジヌが読書会で 不当逮捕され、実家にも報告されぬ行方不明となった。ソン・ウソクとジヌの 母親がようやく面会までたどり着くが、変わり果てたその姿に拷問の傷跡を 見つけた。ソン・ウソクの運命と祖国の将来を賭けた法廷闘争が開始された。 治安案件で逮捕された被疑者は、検事・弁護・裁判長の間で有罪無罪の判断は 行わず、量刑だけの増減の取引が実態だった。司法の裁判でない権力側の 調整機関にすぎない。独裁政権の恐ろしさが伝わる法廷だ。手持ちカメラの 長回しが、法廷の迷宮感を表現していた秀逸だった。 ソン・ウソクの同級生の新聞記者は不動産登記の弁護士、事なかれ主義の 新聞社に愛想をつかしていたが、絶対権力を恐れずに闘う彼の弁舌に心を うたれ、記者の魂を取り戻す。民主化への道へ協力者たちも集まり始めた。 6年後の民主化運動の先頭に立ち、裁判の被告席に立たされたソン・ウソク には釜山の弁護士仲間が大挙して傍聴席を埋め尽くす。 民主化運動の歴史を一人の弁護士を通して描いた秀作。

  • 鑑賞日 2018/4/20

    ものすごくいい映画で、ものすごく惜しい

    韓国で実際にあった事件を元にしている。 韓国の公安による、共産主義者の不法逮捕と不法取り調べについて、主人公がモノ申す話。 前半は何というかとてもコメディタッチで、あまり好きではない。 話が本筋に入ったあたりで、俄然面白くなってくる。主人公役の俳優さんの演技も素晴らしいの一言。 あまり詳しく書くとネタバレしそうなので今回はその辺カツアイ。 これもネタバレなんだけど、最後に裁判所で、出席した弁護士の名前を順番に全員呼び、みんなが起立して行くシーンがある。実際にあったのか演出なのかは知らないけれど、私はこのシーンで冷めてしまった…呼ばれてる弁護士は恐らく実名で、もしかしたらご本人が出ているのかも知れない。でもこのシーンは全くいらなかったと思うのは僕だけだろうか…。 これさえなければ文句なしで90点以上をつけてたんだけどなあ。 でも話の内容やストーリーは、当時の韓国を知るという意味では必見です。コメディ部分はあまり好きではないけど、韓国の普段の暮らしみたいなのが垣間見えて、それなりに面白く見られるというのも事実です。 なんにせよおススメ、見て損はない映画なので、少しでも気になったら是非見てください。

  • 鑑賞日 2018/4/2

    人のために

    高卒の弁護士が税務のお仕事やら行政書士のお仕事やらでお金を稼いでいたが、世話になった食堂のおばちゃんの息子が無実の罪で捕らえられ、拷問による供述をさせられていることで一念発起して弁護する。国家からの無言の圧力に臆することなく闘う姿はこちらも力んでしまう。ラストの弁護人の多さは圧巻。

  • 鑑賞日 2018/3/28

    まず、驚いたのが盧泰愚大統領がモデルの実話ということ。 たった35年前の韓国で、こんなにも理不尽な現実があったなんて!! ただただ、ソン・ガンホの熱演が素晴らしい。 感動のラストに、胸が熱くなりました。

  • 鑑賞日 2018/2/23

    今年の死刑映画週間の最高作

    昨年も韓国映画の第七監房の奇蹟が最高だった。あれほどではなきが、実話という強みもあり、魅力的な人間像を作っている。

  • 鑑賞日 2018/2/19

    ぶ厚いエンターテイメント

    弁護士から政治家に転身し民主化運動を率いて2008年に自殺した故ノ・ムヒョン大統領がモデル。なんですが、まったく偉人伝くさくない。ソン・ガンホが調子よくって少し抜けてて、でも芯は熱い主人公を熱演し、笑いあり涙ありで楽しめるエンターテイメントに仕上がっています。 映画の始まりは1978年の釜山。高卒で苦学の末に弁護士になった主人公は、学生たちの民主化運動にも関心がなく、せっせと金儲けに精を出すだけのノンポリ。苦学生時代に世話になった食堂でエラソーに振る舞っておばさんに叱り飛ばされるあたり、見てるこっちもイライラするくらいに嫌らしくって上手いなあ。 しかし釜山大学に通うおばさんの息子が国家保安法によるでっち上げのアカ狩り事件に巻き込まれたことから、主人公は不正義をはたらく国家との対決に、まっすぐに飛び込んでいくことになります。 ホモソーシャルな法曹界で、判事も検察官も弁護人もみんな先輩後輩の間柄という馴れ合い関係のなか、商業弁護士ということで爪はじきされている主人公が、正義感というよりも法の論理に忠実に従うことによって国家権力の不当さを衝いていくさまはわくわくするほど面白い。 それにしてもE.H.カーの『歴史とは何か』が危険書扱いされていたなんて、まるで冗談みたいですが。でも拷問で追い詰められ、権力が望むことを必死で「忖度」する囚人たちのさまは、今日の日本においてもいまだに続く恐ろしさを克明に描き出しています。 こうして、いわばビジネス法務と同じように、クライアントを守るために法律を武器に法廷で闘おうとした主人公は、後戻りができない地点にまで進んでいくことになります。ビジネスパートナーが「これでお前は今日から普通の生活ができなくなったぞ」という言葉には、観ているこちらにも刃を突き付けられるような気がする。 主人公が正義と信念の正しい人として描かれていないからこそ、不正義が行われているときに、お前は見てみぬふりを続けていられるのかと、人間の根本的な倫理を、決して声高ではなく問うような映画です。恐ろしい時代と民主化を潜り抜けた社会の底力を感じます。

  • 鑑賞日 2018/2/8

    韓国映画の真髄

    最初は少しもたついたが、その後は最後まで一気に見せる。誰が見ても心にオカシイと感じることは、正義ではないのだろう。ラストシーンは涙が溢れてくる。

  • 鑑賞日 2018/1/16

    やはり素晴らしい韓国映画

    「古い借金は顔と足で返す」。貧乏だった若い頃の食い逃げを詫びにきた弁護人を笑いながら叱咤する小さな店の大きな女将さんの言葉が素晴らしい。彼女の息子がアカの疑惑をかけられた時、弁護人は人情で動き、そして容赦なき国家との闘いに身を投じていく。裁判長までも乗り気でない、裏の根回しも万全な裁判で弁護するものは、息子であり、アカ疑惑をかけられた者たちであり、国家のやり方に染まった敵さえもその対象ではないだろうか。ソンガンホの素晴らしい演技に胸が熱くなる。

  • 鑑賞日 2017/10/6

    後の...

    実話なんだろうけど、なんでソン・ガンホはこの主演を引き受けたのだろうか? まあ、感動させようという作品ではあるが、主人公が後の盧武鉉大統領だと知るとなんだかなあという作品。

  • 鑑賞日 2017/11/3

    韓国の良心を見た!

    あっぱれ、ソン・ガンホ! 韓国では大ヒットしたらしい。 どんどん危うくなっているこの国でも多くの人に見てほしい。

  • 鑑賞日 2017/10/6

    ソン・ガンホの、

    心動かされた。 フィクションだと思って観ていたら、実話がもとになっているとのコト。 さらに心動かされた上に怖くなった。 ソン・ガンホの力強い演技が感動的。 学歴もコネもない弁護士が、たった一人で国家権力と闘う様を見事に演じている。 ホンも演出も丁寧。 本題に入るまでの一時間を使って、 ソン・ガンホ演じる弁護士の人間像を丁寧に丹念に追う。 だからこそ、後半の懸命さに説得力が増す。 韓国で観客動員、1,100万人動員したと云う。 韓国国民がこう云う作品を求めていたと云うコトだろう。 国家権力の怖さを知るには、最適の作品。 決して人ごとでは済まされない気がする。 韓国映画の良心。 是非、ご覧あれ。

  • 鑑賞日 2017/10/2

    国家の正義

    快調なテンポで高卒の弁護士の頑張りを描く。 まずは他人のやらないことをやって生活の安定とゆとりを手に入れる。 現実直視。国民の権利。正義の目覚め。 理不尽な抑圧に立ち向かう弁護士。 腹が膨れなければ人々の為には立ち上がれない。 どこまで自分を賭けられるかはまた別の話。

  • 鑑賞日 2017/2/21

    素晴らしい映画、たいへん感動した。 韓国の元大統領、盧武鉉の弁護士時代をモチーフとした、1980年代前半の物語。 見る前のイメージでは、重そうな映画だなー、と思ってた。案に反して軽快な音楽と演技でスタート。前半が楽しげな出世物語であるだけに、後半の弁護士の変身ぶりに胸を打たれる。 権力の非情さ、恐ろしさをとことん感じさせる。拷問で傷つけられる若者役は、アイドルグループの一人だそうだが、素晴らしい演技だった。 クライマックスの裁判の場面が素晴らしい。理不尽な検察側に対し、「国家とは国民だ」と言い切る弁護士に感動した。 劇中、愛国という言葉が何度か出てくる。「愛国」という言葉が、いかに嘘くさくてバカバカしい言葉なのか、この映画は強く訴えている。 今の与党を支持する人々にぜひ見てもらいたい。けど、そういう連中は「日本って実はすごい!!」みたいな邦画しか見ないんだろうなー…。

  • 鑑賞日 2017/2/19

    よかった!

    1980年代の韓国での共産主義排斥活動“赤狩り”。理不尽な事で逮捕された大学生を、庶民出身の弁護士が国家権力に敢然と立ち向かう実話ベースの物語。 同様なテーマを扱い去年見た米国映画『トランボ』より感動した。韓国の背景の方がより怖くて、理不尽さが半端なかったからだろう。

  • 鑑賞日 2017/2/3

    巨大な不正義に立ち向かう。

    世の中の動きに目端の利く高卒弁護士。得意の金もうけをしていく中でやがて出会う人生を揺るがす大事件。巨大な不正義に、臆することなく正論だけで立ち向かうソン・ガンホの姿に大感動。お金儲けに目のない人がやがて人を救う大きな行動にシフトしていく様はこちらも実話の「シンドラーのリスト」を思い出させる。

  • 鑑賞日 2017/1/14

    THE ATTORNEY

    学歴なく弁護士になったから反骨精神が半端ない! 国家とは何か⁈ 正義の為に自ら示した弁護人凄すぎる! 法廷映画はセリフ長いからソン ガンホあっぱれ! 盧武鉉元大統領の実話ときたがな! まだまだ軍事政権時代濡れ衣をきせられ苦労した人々がどこの国にもいるんやね。

  • 鑑賞日 2017/1/17

    お金から社会正義へ

    上手く描いてくれてました。少しコメディタッチが鼻につきましたが、後半の緊張感を効果的に魅せました。 あの軍人、悪い権化の様なやつ、軍事政権が倒れるまで君臨したのだろうと思うと腹が立ちます。韓国の映画はもう少し最後にはスッキリすると思っていたのに、これが精一杯だったのかと思うとひどい時代だったんだろうなぁと思いました。

  • 鑑賞日 2016/12/14

    皆が力を合わせれば何とかなるかも

     韓国映画。1980年代、高卒ながら苦労して司法試験を通り弁護士となったウソクは、他の弁護士が司法書士の仕事として手を出していなかった不動産登記代行を行うことでたくさんの顧客を得て稼ぎ頭になっていた。また大手企業からの顧問弁護士としての依頼も来るようになったころ、世話になっているクッパ店の息子ジヌが行方不明となったことを知る。知り合いに手を回して行方をたずねると、公安警察に逮捕されていた。母親と共に面会に行くと、拷問によって信じがたい姿になっていたジヌを見て、ウソクはジヌの弁護を引き受ける決意をする。顧問弁護士を解任されたり、嫌がらせを受けたりしながらも、共産主義の教科書とされたイギリスの詩人の著作をイギリス大使館からそのような内容ではないと証明してもらったり、拷問があったことを軍医から証言してもらうが、刑期は短くなったものの判決は有罪となるのだった。  アカ狩りというのはアメリカでも韓国でも理不尽なものですね。特に韓国映画を見ると戦前の日本の特高による逮捕取り調べを彷彿させるものを感じます。弁護士一人が立ち向かっても結果は変えられないという現実がありました。それでもウソクが、関連する案件で被告となった時に釜山の弁護士たちが一致団結してこれを弁護しようとしたエンディングは、皆が力を合わせれば何とかなるかもしれないという希望を持たせるものでした。法曹界も中には腐った人もいるし、正義感が異様に強い人もいるのでしょうから、十把一絡げでは言及できませんが、法に則った行いが非難される世の中に対しては是非団結して声をあげて欲しいものです。作品はウソクが成り上がっていく前半は割とコメディタッチで楽しく、後半の人権擁護裁判は手に汗握る感じの裁判劇になっていて、同じ弁護士が主人公のお話とは思えないほど雰囲気が違っていました。それでもクッパ屋のおばちゃんに対する思いとかをずーっと引き摺る様子は後半への伏線なのでしょうね。そんな変貌を大きく包み込んでいたのがソン・ガンホの演技力かな。裁判劇での彼の迫力はちょっとした見ものでしたね。

  • 鑑賞日 2016/12/24

    庶民の立場から不正を正そうとする弁護人

    1980年代にノ・ムヒョン元大統領が弁護士時代に担当した釜林事件をモデルに描いた作品で、学生たちが共産主義者として逮捕されて、拷問を受けて自白させられた事件を受けて、行きつけの店の息子も逮捕されて、弁護を依頼された高卒の叩き上げの弁護人が、その理不尽さを告発しようと立ち上がる、というところから、裁判官も検察官もシナリオ通りに審理を進めようとする中で、果敢に反対尋問をしたり、自白のみが証拠となっている事件でその信憑性を崩そうとしたりと、主権者であるはずの庶民の立場から、その不正を正そうとする弁護人をソン・ガンホ兄貴が熱演していて、こちらもその熱演に動かされて熱くなってきましたね。

  • 鑑賞日 2016/12/25

    ソン・ガンホの迫真の演技が素晴らしい。

     80年代韓国の軍事政権下で実際に起こった国家保安法事件の弁護人の行動を通して、国家、警察、司法による事件のねつ造と拷問による自白強要、馴れ合いの裁判の不条理さを描いている。前半では生活苦にあえぎながら司法試験を目指し、弁護士になってからは要領の良さを発揮して金儲け優先の弁護士に成り上がっていく。その過程でクッパ屋のおばさんとの泣かせる人情話が描かれ、それが後半の法廷劇への伏線になっているので、金儲け第一主義から人権派への変身にも説得力があった。裁判シーンで声を張り上げての感情的なやり取りが多かったのは国民性なのだろうか。わずか30数年前にこのような国家による憲法違反が平然と行われていた事への怒りとそれに立ち向かった男(盧武鉉元大統領)の勇気への共感がこの作品を記録的なヒットに導いたのだろう。権力の不正を糾弾する作品が作られるようになるまでには数多くの人達の犠牲と苦労があったに違いない。盧武鉉氏の不幸な最期を思うと胸が痛んだ。

  • 鑑賞日 2016/12/20

    ソン・ガンホがはまり役

    80年代韓国の軍事政権下で行われた反国家思想の弾圧、いわゆる赤狩りを題材にしたヒューマンドラマ。税務専門の弁護士だった主人公(ソン・ガンホ)が知人の息子の弁護を頼まれたことから正義感を全面に押し出した熱血漢ぶりを発揮していく。国民主権を訴え、軍事政権による憲法違反を指摘するくだりは非常にわかりやすく合点がいくのだが、弁護団の一人であるはずの主人公が独断で暴走する展開は冷静さを欠いていた。 歴史書を学生たちが回し読みする読書会に突然乱入する警察関係者。赤狩りの名のもとに横行した暴力、拷問、捏造の様子が詳細に描かれていく。検事と裁判官による出来レースのような裁判に主人公は持ち前の粘り強さで立ち向かうが、国家権力の前に立ち往生してしまう。そんな彼を救ったのは拷問を目撃していた軍医と主人公の旧友である新聞記者。(一度は険悪になった新聞記者との仲が、裁判を通して再生していく展開は実に好ましかった) 軍医の証言ですべての観客は被告側の勝訴を確信したのだが、彼が無断外泊(本人曰く休暇届は提出されていたはずが・・・)をしていた脱走兵だと決めつけられ法廷内での逮捕劇という急展開の末に逆転敗訴、知人の息子は3年の実刑となる。この知らせを聞いた主人公が被告の母親の食堂で無言のまま、豚汁をすする場面が印象的だった。あと一歩のところで警察上層部の謀略により正義が実行されなかったことは無念に尽きる。 個人的にはここでジ・エンドでよかった気がする。そこから描かれていた数年後にデモ隊を扇動した罪で起訴された主人公の弁護を大勢の仲間が引き受けてくれた、という後日談はオマケのようでしっくりこない。わかりやすい娯楽作品として評価はできるが、知人の息子を無罪にできなった主人公の無念さがもっと出ていてもよかったと思う。

  • 鑑賞日 2016/12/19

    主役の熱演

    いつも期待を裏切らないソン・ガンホ。さすがの熱演でした。 実際の事件を題材に作られていて、リアルに詳細に描かれています。

  • 鑑賞日 2016/12/9

    度肝を抜かれた!

    全く予備知識を入れずに観た私にとって、タイトルのとおりがまずその感想となる。おそらくは、パク・クネ退陣を求める大規模なデモに参加している人々にも影響を与えたのではないかと思える本作。架空の(モデルは実在の人物であり、それも国際的にも有名な人物である。)弁護士を演ずるソン・ガンホは賞賛するしかない。こんな演技は見たことない!法廷劇なのだが、もう何というか、過激といえばよいのだろうか、これは観ないとわからないな、この凄まじさは…もうあと、言えることは、隣国の歴史をキチンと学ぶべきだということだ。民主主義(の困難さ)は韓国から学ぶべきかもしれない。自ら民主主義を勝ち取ったわけではなく、民主憲法さえ「押しつけ」と言う少なからぬ国民が住むこの国にあっては、そんなことも考えてしまうのである。

  • 鑑賞日 2016/12/8

    韓国の「不屈の男」

    盧武鉉元韓国大統領と彼が金儲け優先から人権派の弁護士に転身する契機となった釜林(プリム)事件(1981年)とをモデルにした見ごたえがある法廷劇。事件の背景にあった反共軍事政権下での軍と警察が結託した人権無視や、高卒ゆえに学歴偏重の法曹界から差別されるという逆境に対して、法の精神に基づいて知恵と努力で反撃する主人公の姿が強く胸をうつ。いつもはにこやかで飄々としたソン・ガンホが演じるからこそ、後半の怒りの迫力が生きている。そして、「ブリッジ・オブ・スパイ」の圧倒的に不利な状況でも正義を貫く不屈の男(弁護士)の姿にも重なって見える。

  • 鑑賞日 2016/12/4

    見える前、見えた後

    韓国・故盧武鉉大統領の、若き弁護士時代をソン・ガンホが熱く演じていました。折しも、韓国初の女性大統領として颯爽と登場したはずの朴槿恵が弾劾される事態。盧さんも哀しい末路だったのでなんで?が少し理解できれば、と思ったけどダメでした。 高卒で弁護士資格を得たソン・ウソク(ソン・ガンホ)が釜山で成功するまでがコメディタッチの前半。国家保安法違反として捕まった大学生を弁護、国家との対決に発展する法廷劇が後半。そのギャップにまず愕然としました。 この温度差を違和感なく繋げるのはソン・ガンホならでは。極貧から成り上がったがゆえに、知的階級の先輩弁護士や高校時代の同級生が見えている韓国の歪みに思いが至らない。でも、国家が事件を捏造したと確信してからは常識にとらわれず底力が凄い! 激しい拷問で自白を強要される場面も容赦なく出てきます。そのトンデモ捜査を仕切る警察官の父親が「特高警察」出身。韓国での理不尽な警察権力に日本のDNAが受け継がれていると思うと震撼せざるを得ない。 目覚めたウソク弁護士が強く信念を通せば通し素敵だっただけに、なぜ彼もまたのちに弾劾される末路となったのか知りたくなりました。 ひたむきな母、ユーモラスで忠実な事務長など脇も流石でした。韓国語は切れ切れにしかわかりませんがアジュンメは釜山訛りなのかな…。

  • 鑑賞日 2016/11/23

    前半はコメディタッチで底辺から金満弁護士への成り上がり物語。それがある瞬間から韓国の歴史の闇と対峙する男の話へと転換するが、このエンジンのふかし方が半端ない。韓国映画の強烈さの源のひとつはこの酷い歴史にあるということを痛感 軽いコメディタッチの作品かと思って見ていたら、法廷のシーンでは本気で怒り覚えたわ。あのクソみたいな野郎……

  • 鑑賞日 2016/11/16

    腐っちゃいないぜ

    1980年代はじめの韓国・釜山。高卒の弁護士、ソン・ウソク(ソン・ガンホ)は、ある時、馴染みのクッパ店の息子ジヌ(シワン)が失踪したことを知る。実在の事件が基。 久々のソン・ガンホに興奮ヽ(=´▽`=)ノ出来は、賛否両論あるけれど、わたしははまった。髪型変だけど、よかった(≧ω≦)b人間味あふれる役は彼にぴったり。ラストシーンはジーンときた(ノд・。)久々にこんな作品に出ているソン・ガンホが観られて幸せです。 そして、事務長役のオ・ダルス。いつもながら、ナイスな相棒役でした(・∀・) それにしてもこれらのことが起きたのは最近のこと。改めて韓国の民主化勢力弾圧はひどすぎると思う。 そして、あるところでの評価が低いのでびっくり。わたしにはとってもすばらしい作品でした☆彡

  • 鑑賞日 2016/11/20

    やっぱ、ソン・ガンホは名優だわ!

    最近の日本映画ではこんな風に役者が熱く演じられる作品が少なくなったと思う。韓流は横に置いとくとして、総じて韓国映画とは感情の爆発だと思っているので、この作品なんかまさしくそうだし、ソン・ガンホの熱い思いがとずっしりと重く胸に響いた。ややもすれば政治的な側面だけで偏見視されがちな題材をエンタメ作品としてうまく昇華させたと思う。

  • 鑑賞日 2016/11/12

    絶対に諦めない

    1980年代のノ・ムヒョン元大統領が弁護を担当した、釜林事件をモチーフにしたストーリー。 本当の民主主義とは何なのかと、思わせます。 私はあまり韓国の現代史に詳しくはないので、こんな黒い時代があったのかと思うのと同時に、南北間の問題は想像以上のものがあると思いました。 2013年製作なので現政権を批判しているとは思いませんが、歴代大統領の不正による政治不振はあるのではないかと思います。 日本の公開のタイミングと韓国における反大統領デモの時期が重なったのは偶然にしても、すでに公開された韓国においてデモというのは偶然ではないのかもしれません。 韓国では1100万人が観賞したとのことなので、社会派ドラマとしては異例だと思いますし、関心の高さがうかがえます。 高卒の弁護士が、国家権力と戦う。 先日公開された「国選弁護人」と設定的には似ておりましたが、本作からは真実を追求する力強さを感じました。 それはソン・ガンホが演じる弁護士ウソクの、義理と正義感によるものかと思います。 「みんなのお金を守ります」と、小銭を稼ぐような弁護士でしたが、ある意味、庶民に近い弁護士だったと思います。 それはまだ韓国が今ほど経済成長がしてない時代、ウソクも苦学をしている。 その時の定食屋の事件が、ウソクの原点なのかもしれません。 「絶対に諦めない」 その言葉を胸に弁護士として国と戦う姿は、多くの人に勇気を与えたと思います。

  • 鑑賞日 2016/11/12

    ラストには熱いものが込み上げる

    公開初日に観た韓国映画「弁護人」は、この人の持つ人間臭さによってこれまで何本もの映画がワンランクUPを果たしてきたソン・ガンホの主演作で、今回も彼の硬軟織り混ぜた芝居によって、主人公への感情移入を促しており、法廷場面での熱演には惹き込まれてしまい、ラストには熱いものが込み上げました。 この映画は、元大統領のノ・ムヒョンの若い頃をモデルにした話らしく、釜山で弁護士になったばかりの頃は不動産売買を専門にして金を稼ぎ、司法書士から目の敵にされていたものの、旧知のクッパ屋女将から、国家反逆罪に問われた息子の弁護を頼まれ、民主主義に目覚める主人公を描く映画です。国家反逆罪に問われたクッパ屋の息子を演じているのは、先日観たばかりの「戦場のメロディ」の主演イケメン青年イム・シワンで、彼は貧しい友人たちと一緒に歴史書などの読書会を開いていただけなのに、読んでいた本が反国家的だという理由で検挙され、苛酷な拷問を受けて自白を強要され起訴されたという設定です。 主人公は、国家の名の下で拷問のような違法捜査が平然と行われる1980年代前半韓国の非民主的な実状を暴き、パク・チョンヒからチョン・ドゥファンと続いた、憲法違反の軍事クーデターによって政権が奪取された時代を、激しく糾弾します。この裁判自体は、主任弁護人、検察、裁判所ぐるみの司法取引によって判決が左右される結果に終わりますが、後日、民主運動に積極的に参加する主人公が被告となって裁かれる裁判の際、主人公に対して釜山の弁護士たちが挙って共鳴するラストが、感動的なのです。 「弁護人」では、主人公を演じたソン・ガンホの熱演が素晴らしいのですが、それを撮る監督の演出にも感心させられ、被告人イム・シワンらが読んでいた本が反国家的なものではないと証明するくだりでは、ステディカムを使った長回しによって、廷内をグルリと巡りながらガンホ氏の見事な淀みない弁舌ぶりを観客に印象付けてみせ、拷問実行者のカク・トウォンを主人公が尋問する場面では、手持ちキャメラのアップを切り返して、尋問する者とされる者、双方の緊張感を盛り上げています。

  • 鑑賞日 2016/11/13

    ソンガンホは熱くて面白くてやっぱり好きだ。殺人の記憶、グムエル、そして今回の弁護士の役柄もすごく良かった。 こういう、事件が韓国で昔あったことは知らなかったが、最後の15分、胸が熱くなる。

  • 鑑賞日 2016/11/12

    家族

    弁護士愛の作品だ

  • 鑑賞日 2016/8/6

    若き日の大統領

    #0981 シネマカリテ「弁護人」。第16代目韓国大統領となった故・盧武鉉の若き日の弁護士時代をソン・ガンホが演じた作品。高卒で司法試験に合格し営利目的で弁護士になった男が行きつけの食堂の息子がいわれのない国家保安法違反で逮捕され拷問される姿を見て正義に目覚める法廷ドラマである。

  • 鑑賞日 2016/8/6

    11月公開だって

    もう3年前の作品だ。ようやく日本で公開されることになった。軍事政権下にあった韓国で行われた不条理な赤狩りに立ち向かった弁護士の話だが、ノムヒョン元大統領をモデルにしたと言われている。高卒という劣等感もあり、不動産登記や税金を扱う金儲け主義だった彼が、知り合いの息子が不当に逮捕・拷問を受けたことで人権弁護士へ変わっていく。映画を見ている我々も彼の目線を通して、この時代の韓国の現状を知っていくことになる。戦いは勝利で終わることはないが、この事件をきっかけに一人の人権弁護士が誕生する。その誕生を描いた映画である。 政治的な話になっちゃうけど、民主主義の尊さを改めて思う。 今の日本にも見てほしい映画。