PROGRAM

放送作品情報

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦

ANTHROPOID 2016年 チェコ イギリス フランス / 121分 戦争 サスペンス

[PG12]“ナチス第三の男”の暗殺計画、作戦決行。息を呑む程のリアルな緊張感で描く実録戦争映画
放送日時
2019年09月02日(月) 10:15 - 12:30
2019年09月07日(土) 12:45 - 15:00
2019年09月10日(火) 16:45 - 19:00
2019年09月18日(水) 14:30 - 16:45
解説

ナチスNo.3の高官ラインハルト・ハイドリヒ暗殺の真実を、暗殺作戦を遂行した兵士の視点から描く。任務に命を捧げる覚悟と人間的な感情の間で揺れる男たちをキリアン・マーフィやジェイミー・ドーナンが熱演。

ストーリー

第二次大戦下の1941年。ナチス・ドイツの保護領であるチェコスロバキアのベーメン・メーレンを統治するよう命じられた高官ラインハルト・ハイドリヒは、反体制勢力やユダヤ人を情け容赦なく消していった。危機感を抱いたイギリス政府はチェコ亡命政府と連携し、ハイドリヒ暗殺計画を練る。そしてヨゼフとヤンら7人の兵士が計画遂行のための訓練を受け、パラシュートによってチェコ領内に送り込まれる。

監督・製作・脚本・撮影

ショーン・エリス

出演

キリアン・マーフィ
ジェイミー・ドーナン
シャルロット・ル・ボン
アンナ・ガイスレロヴァー
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
PG12
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2019/6/15

    緊張感

    かなり緊張感のある映画でした。 最後まで気が抜けなかった印象です。 序盤の1時間は、暗殺の準備になるわけですが、ナチス統治下のチェコでの行動のため否が応でも緊張感があります。 しかし、後半はに比べると桁違いでした。 暗殺計画後の追跡は、行き着く暇もありません。 見終わった後、戦争の悲惨さや人間が戦争というだけで、あそこまで非情になれるのか考えさせられます。 教科書には載っていない、史実を記憶できたことに感謝します。 最後に邦題は、もうちょっとなんとかならなかったんでしょうか。

  • 鑑賞日 2019/5/21

    実話のすごさ

    タイトル前に実話に基づくとの文字がある。ハイドリヒを暗殺し、チェコのナチの力をそぐために送り込まれた暗殺チームが苦労の上、目的を達成する。その一方で、協力者やチェコ市民はが報復の虐殺に合う。暗殺の報復で殺された市民は5000人を超えると言われる。暗殺がその後の対ナチ戦線にどのような効果があったかは分からない。ラストシーンで暗殺実行者になった女性を思い出しながら銃撃戦で亡くなるシーンは不要だろう。

  • 鑑賞日 2019/3/8

    史実でありながら悲惨過ぎる

    よくぞここまで、決心して任務を遂行できるものだ。それぞれの人生があるのに、すべてを犠牲にしてまでも。最後の戦闘シーンも、見ていて辛いが、全員が為すべきことをして、死んでいく。

  • 鑑賞日 2019/1/26

    人間を描くという事

    それは恋を描くという事なのかな、と。 かなり史実に忠実に物語は展開していく。 登場人物たちの恋愛エピソードが本当なのか、 フィクションなのかは分からないけど、 そこを描く事によってグッとレジスタンスのメンバーの人間味が増している。 SSの残忍さは描かれているけど、ハイドリヒの人物像があまりよく分からなかった、映画的には。 そこをもう少し描いてくれたらなぁ、と。

  • 鑑賞日 2019/1/19

    実録映画

    チェコの戦時中の反ファシズム実録映画。それぞれの葛藤と国や国民を守る気持ちが痛切に感じる。

  • 鑑賞日 2018/11/3

    2017年チェコ戦争映画 『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』 7人のチェコレジスタンスによるナチスNO.3でユダヤ人虐殺責任者のハイドリヒ暗殺の実話。 暗殺成功するも、報復で5000人のチェコ人が殺される羽目に。7人も立て籠もって銃撃戦するも最後は自害。 最初は連合国からも見捨てられたチェコだけど、これを機にチャーチルと同期する。 知らなかった史実なので興味深く観れた。

  • 鑑賞日 2018/8/22

    また観た

    録画してじっくりと観た。実録風の展開は、悲壮感を押さえて、逆に胸に迫るものがある。

  • 鑑賞日 2018/8/11

    史実の重み

    キリアン・マーフィーが光まくってた。 何も考えたくなくなる。

  • 鑑賞日 2018/7/26

    チェコの悲劇

    2018年7月26日に鑑賞。DVDにて。シネマスコープ、カラー。LD インターナショナル。2時間19秒。英語発声・一部ドイツ語。 史実によれば、ナチスドイツ第3帝国の親衛隊大将ラインハルト・ハイドリヒは、親衛隊全国指導者ヒムラーの右腕として「第3帝国で最も危険な男」「金髪の野獣」と恐れられ、ナチによるユダヤ人大量虐殺の発案者であり責任者であった。 ドイツに併合されたチェコ保護領(スロヴァキアはドイツの衛星国だが非占領国で名目上は独立している)、正確にはボヘミア・モラヴィア保護領の総督となった、治安警察及び親衛隊保安部長官、親衛隊上級大将ハイドリヒは、1942年5月27日にロンドンのチェコ亡命政府が送りこんだ2人のチェコ人とスロヴァキア人の青年によってプラハで暗殺された。 ナチ第3帝国の高官で暗殺されたのはハイドリヒだけであったが、暗殺を実行した2人を含めてロンドンから送り込まれたレジスタンスの隊員はすべて仲間に密告されて殺された。2人の婚約者の一家、彼らを匿った家族はほとんどがガス室送りになり数百人(映画では5000人を超えると)が殺された。仲間を100万マルク(1000万コルナ)で売った男は、ドイツ人女性と結婚しナチの二重スパイになったが、終戦間際にピルゼン近郊でチェコのレジスタンスに捕まり裏切り者として死刑判決を受け処刑された。 ハイドリヒ暗殺については、ルイス・ギルバート監督の傑作「暁の7人」(1975)にも詳しく描かれている。「暁の7人」もう1回観たいなあ。 本作は、暗殺後の描写が長い。暗殺場面のアクション・シーンが巧みだ。ハイドリヒの乗った車の背後のシートに銃弾の穴が開き煙が出る描写など細かい描き込みが良い。この場面のハイスピード撮影も効果を上げている。 ひとつ疑問なのは、暗殺場面でオルパカはハイドリヒの運転手に左脚の太股を撃たれた。しかし、大聖堂の地下場面では怪我している様子が見られない。 今考えれば、無謀な作戦である。ロンドンのチェコ亡命政府が英国と連合国にアピールするため、兵士と民間人を犠牲にした作戦であろう。 「類人猿作戦(オペレーション・エンスラポイド)」、ヤン・クビシュ軍曹(チェコ人・モラビアのドルニー・ピレーモビツェ出身)、ブラディスラフの鉄道駅の花壇=上から見るとチェコの国旗、抵抗組織インドラ、レンカ「口紅だけが現実を忘れさせてくれる。たとえ数時間でも」、英国製ステン短機関銃・9mm弾、73型戦車用手投弾(これがもっとあったはずだ。なぜ大聖堂へ持っていかなかった?)、ヤン「彼女は希望をくれる。中止がないとは言えない」、「ラジスラフ、何を恐れている?」「チェコが地図から消えることだ」作戦に反対していたラジスラフの方が未来を見ていた。副総統代行カール・フランクが非常事態宣言、報復でリディエ村の16歳以上の男子全員銃殺、布告「密告者は完全免除、5日間だけ。チェコ人3万人を処刑する」、「臆病者は生前、何度も死ぬが、勇者は一度しか死を味わない」シェークスピア『ジュリアス・シーザー』、チェルダ「自分の意志で告白。家族と無実の人たちを守るため」、ヴァイオリン奏者アタの拷問が正視できない・ハンマーで指を潰す・バケツに入った母親の首を見せる。「聖ツィリル・メトデイ正教大聖堂」、「1発残せ、自分用に」。 ・ヨゼフ・ガブチーク(スロバキア人) ・ヤン・クビシュ(チェコ人) ・アドルフ・オルパカ中尉 ・ヨゼフ・ヴァルチク軍曹、この4人が暗殺の実行者。 ・ヤロスラフ・シュヴァルツ ・ヨゼフ・ブフリーク ・ヤン・ハルビー(この3人は「春に来た」と言われる) ・裏切り者 カレル・チュルダ

  • 鑑賞日 2018/5/7

    それでも未来を信じたい

    連合軍から見放されたチェコで、悲壮な闘いを続けるレジスタンス。ハードな暗殺指令を受けた主人公二人と、その指令に反対するレジスタンスリーダーとの軋轢が印象的だった。生きて帰る可能性が低いと分かっているのに、婚約してしまうヤン。現実逃避にも思えるその行動は、それでも未来を信じたいあがきを感じた。

  • 鑑賞日 2017/8/29

    貴重な一作

    ヒトラー、ヒムラーに次ぐ、ナチス第三の権力者ハイドリヒ暗殺の史実を基に描いた一作。 1942年、イギリス政府とチェコスロバキア亡命政府は、その冷酷さから“金髪の野獣”の異名を持つハイドリヒの暗殺を計画。ヨゼフ(キリアン・マーフィ)、ヤン(ジェイミー・ドーナン)ら7人の兵士チェコ領内に送り込む。 戦争の理不尽さ、人間の残忍さが綿密に描かれており、終始目が離せない。 ナンバー3を暗殺したところで、後任者がすぐに就き、ナチスによる虐殺が止むわけではない。それどころか、却って報復を招き、犠牲者を増やす一方だ。 冷静に考えればそうに違いない。だが彼らは暗殺へと突き進んでいく。この狂気、この悲劇。直視しなければならない史実。

  • 鑑賞日 2018/3/9

    死刑執行人もまた死す、のハイドリヒ。

    チェコスロバキアは英仏の宥和政策で、兵火を交えることなくナチス・ドイツに 飲み込まれた。そのチェコを支配したのが冷酷無比のナチス親衛隊の大幹部 ハイドリヒ。チェコのロンドン亡命政府からハイドリヒ暗殺の指令を受け、 パラシュートで潜入したヨゼフ・ガブチーク (C・マーフィ)、ヤン・クビシュ(J・ドーナン) の二人を中心に、戦史上有名なエンスラポイド作戦を描く。 何回か映画化された題材で、手持ちカメラで臨場感あふれるタッチとプラハの フォトグラフ的な美しさを組み合わせ、市民の中に潜入し、直に感じる反ナチス 感情と工作員の緊張感を両立させながら描く。 ハイドリヒのクルマが低速になる地点を狙い、隊員たちが分担で作戦を遂行 するシーンはスリリングで中盤の山場となる。ヨゼフのサブマシンガンが弾詰り したのも事実で、ヤンの投げた爆弾でクルマが吹き飛び、ハイドリヒを負傷 負傷させた。(WIKI) ヨゼフは暗殺に失敗したと思ったが、ハイドリヒは病院で死亡。ナチス側の 反撃はすさまじく、多くの市民が殺され、拷問された。ヨゼフたちをかくまった家の 家の主婦まで青酸カリで自害するシーンは命がけのレジスタンスの姿を伝える。 ラストの教会での銃撃戦は迫力に満ちたもの。最期の一発の弾丸で自決用に 残し、背水の陣で戦う。しかし多勢に無勢、全員射殺で終わる。 このラストには胸が塞がれる思い。 この時期のナチスには代替の人材があるはず。本当にハイドリヒの暗殺は 有効だったのか、亡命政府は英国に反ナチスの本気さを示すため、という セリフもあった。まったく戦争は悲惨な結果をもたらせる。

  • 鑑賞日 2017/12/15

    ナチス占領下のチェコの話だが、映像にノワール映画の雰囲気があってレジスタンスがマフィアのように見えてくる。主人公が『ピーキー・ブラインダーズ』と同じ人なので尚更。 その後、成功しても失敗しても先があるのか意味があるのかわからない作戦に邁進していく姿はニューシネマのようだったりハードボイルドのようだったり。 閉塞的で絶望的な状況の中で、もはやその行動や結果や死に意味があるのかすら分からないけど、捨て石として殉じられるか…というテーマは自分の中に燻っていた厨二心を燃やしてくれたw

  • 鑑賞日 2017/12/14

    神の破壊

    これまで映画化された作品を観ていたから分かったけど、まるで2人で動いている様に見えてしまう。しかし、計画を決行してからの圧倒的迫力。街から教会、地下室とどんどん追い詰められて行く。史実とはいえ、何故教会で殺し合うのか。神聖な場所の破壊。神の破壊。そこは戦争の狂気が蠢いている。

  • 鑑賞日 2017/8/20

    事件の背景を調べてリアルに描く

    観ていて「暁の7人」みたいと思っていたら、同じ出来事を題材にしていました。ミュンヘン会談によって連合軍に見放される形でドイツに占領されたチェコで、レジスタンス活動を徹底的に潰していったナチスのナンバー3の高官ハイドリヒ暗殺の指令を受けてロンドンのチェコ臨時政府から派遣された二人の男が、レジスタンス組織と接触して計画を練ろうとするけど、レジスタンス組織の幹部は、もし暗殺に成功したら報復として多くの同胞が犠牲となることを怖れて二の足を踏む、という具合に、事件の背景を調べてリアルに描いているのが良く、いよいよ実行の時からその最期まで、ガッチリと描かれて見応えがありましたね。

  • 鑑賞日 2017/11/23

    丁寧に作られた映画だとは思う。でも毎年毎年、実話があることを武器に戦争を忘れないための作品が再生されていくにかなぁ? 映画としての完成度は劣るけど「ブルーム・オブ・イエスタデイ」の今日的課題として取り上げる映画が出てきて欲しい(そして勿論完成度に優れた「この世界の片隅に」の普遍的課題として)

  • 鑑賞日 2017/10/10

    連合国の傲慢さ

     1942年、イギリス政府とチェコスロバキア亡命政府はプラハにいるラインハルト・ハイドリヒ暗殺計画を企てヤンやヨゼフらパラシュート部隊を送り込む。ヤンとヨゼフはプラハの反ナチ組織と接触しプラハの協力家庭に潜入し暗殺を決行し、ハイドリヒは重傷を負い病院で亡くなる。それに対しナチスは協力者を焙り出し拷問し処刑し実行犯を特定し追いつめていくのだった。  暗殺計画そのものはプロローグで、その後のナチの報復とそれに対する応戦がメインのようでした。それにしても前線からほど遠いイギリスからの指令というのは何ともひどい作戦です。暗殺計画が実行されれば、暗殺が成功しても失敗しても実行部隊はおろかその協力者がどんな目に合うのか、そして協力していなくてもチェコ人というだけでどんな目に合うのかはわかっていたはずなのにこの作戦を強行させたのはなぜだったんだろう。チェコスロバキアはあくまでナチスと戦っていると示すこと以外に目的はなくその代償は大きすぎた気がする。ナチの極悪非道さはこれまでも語られてきましたが、一時はヒトラーの言うがままにチェコスロバキアのドイツ併合を認めておきながらのこの扱い、連合国の傲慢さを垣間見せられた気がしました。

  • 鑑賞日 2017/10/17

    静かに流れる鎮魂歌

     川本三郎氏のキネ旬の連載に、アウシュビッツからの生還者ジャン・アメリー氏のことばが紹介されている。(2017年9月上旬号)それは、『拷問こそナチの本質だった』という簡潔なものだった。チェコにおけるハイドリヒの事については、私はほとんど知らなかったので、歴史的知識としては新鮮な興味を持って観たが、見境の無い罪なき人々の虐殺や残酷な拷問、さらにやむを得ない同胞の裏切りや密告など、これでもかの描き方には目をそむけるばかりだった。  西洋政治史を研究している息子に、「あんなにひどい仕打ちを受けて、チェコはよくドイツを許したね」と訊いてみると、「許したわけじゃないと思うよ」という答えが返ってきた。たとえ国家間の謝罪や賠償には決着がついても、民衆レベルで考えれば、戦争の傷跡は永遠に消えることが無いのだと改めて思った。  ところで、チェコのふたりの女性レジスタンスのうち、若い方の彼女はどうなってしまったのだろう。その最期までは描かれなかったと思うのだが。どこかで生き延びていてくれればいいのになあ。 【余談】  暗澹たる気持ちのまま、買い物をしようとイオン・モールの方に移動したら、ホールで『奇跡の歌声・イザナギTARO』の看板の下で、ミニ・コンサートが開かれていた。名前を聞いたことのない歌手だったけれど、『奇跡の歌声』に惹かれて、一つ空いていた一番後ろの席に座った。間もなく小柄で中年の男性歌手が、おごそかに唄い出したのが『アヴェ・マリア』。その鎮魂歌のような荘厳なメロディーと男性とは思えないほどの美しい歌声が会場に響き渡ると、私はさっき観た映画のあまりにも悲しいラストを思い出してしまって、気が付いたらポロポロと涙を流してしまっていた。それを見ていたらしい係の人が、歌に感動したと思ったのか、私のところに彼のコンサートとCDの案内チラシを持ってきてくれたのがおかしかったけれどね。

  • 鑑賞日 2017/10/14

    クライマックスはハイドリヒ暗殺では無く、その後の隠れ家である教会での最後の抵抗となっている。そこに至る描写は、2人の暗殺兵の行動を中心にどのように作戦が遂行されたのかといったものを背景に、彼らの現地での恋を描くなどバランスのとれた構成となっていて、見応えある戦争下でのサスペンス映画だった。 ただ実行部隊は7人のパラシュート部隊というのが分かりづらく終盤まではこの2人による作戦なのかと勘違いしてしまったほどだ。現地での恋愛要素に時間を割いたせいか全体的には焦点がぼやけた感じで、戦時下での成就できなかった恋を描きたいのか、作戦そのものを描きたいのか、また英国によるチェコのレジスタンスへの踏み絵とも言えるような作戦そのものの是非を問うものなのか、いまひとつ観終わった後の強烈な印象は得られなかった。

  • 鑑賞日 2017/10/7

    映画らしい映画なんですが・・・

    多分普通なら80点くらいつける内容なんですが、単に僕の趣向に合わず。哀しい内容過ぎ。ナチスのチェコ侵攻は事実としては知ってましたが、何ともこれ程酷いものだったとは。絶対 興味本位や、同情で他人が、ましてや他国人が安易に語っては駄目な史実。不勉強を反省。 しっかし、キリアンさん、ダンケルクでもそうでたが あまり喋らず 眼、表情の演技 上手いな〜。 個人的には シャルロット・ルボンに 久々にスクリーンで出逢えたのが嬉しかったです。

  • 鑑賞日 2017/9/21

    70年以上前の怨念

    ◎ なんとも長くて、親切丁寧な説明の日本語題だ。原題は「類人猿」という作戦名だけだが、日本語タイトルでは「野獣」の部分にあたるのだろうか。しかし、この長いタイトルが観るものをミスリードする。トム・クルーズが主演したヒトラー暗殺作戦の『ワルキューレ』か、時代は違うが『ジャッカルの日』のような作品を予想していたが、映画のクライマックスは暗殺作戦遂行後にあった。リーダーを殺されたナチの反攻、復讐がすさまじいのである。しかも、これが史実に基づいているというので背筋が寒くなる。だから、この映画の見どころをしっかり説明したタイトルにするならば、「ハイドリッヒを撃った後、教会に立て籠もった7人の玉砕大作戦」とでもしなければならない。 ◎ 暗殺者を見つけ出すためにナチのとった行為もひどいが、教会に突入するドイツ兵が反撃にあって撃ち殺される場面をこれでもかというふうに撮ったシーンも執拗だ。203高地で無謀な突撃を繰り返した日本兵のようだ。まるでこの映画を作ったチェコとフランス、イギリスのスタッフが、70年以上も前の怨念をスクリーンの上で晴らしているように見えたのは考え過ぎか。今も傷は癒えていない。

  • 鑑賞日 2017/9/23

    暗殺の代償があまりに大きい。辛い時代。

  • 鑑賞日 2017/9/4

    ハイドリヒを撃て!

    ナチスドイツ時代のチェコで実際に起きた事件を元にしたフィクション。 第二次世界大戦中のチェコでナチスのヒトラー、ヒムラーに次ぐ権力者であったハイドリヒの暗殺を企てた若者たちの話。 自由のない過酷な時代に、大きな権力に挑む彼らの姿は素晴らしいと思う。 同時にこのようなことが二度と起きないことを願う。

  • 鑑賞日 2017/9/19

    成功したものの

    打てたんだけど、色々影響が残り、やはり元凶はアイツでなくアヤツなのだと思い、想像するにあの暗黒時代に放り込まれたら反体制に身を置く大変さを考えながらも、ならざるを得ない自分を想像した。

  • 鑑賞日 2017/9/4

    語り継ぐ真実の重み

     ナチスの銃撃と水攻めは激烈を極めた。ハイドリヒ暗殺を強行したヨゼフとヤンたちがたてこもった大聖堂。濁流に浮かぶ一冊の古典は、愚かな戦争を続ける人間に対する警句だった。  「ジュリアス・シーザー」  占領下チェコの独裁者ハイドリヒ暗殺に、シェークスピアの史劇が重なる。民主主義を守るため、ブルータスは独裁官シーザーを倒した。しかし統率者を失った古代ローマは再び内戦に突入し、新たな専制君主アウグストゥスが帝政の道を開いた。  ハイドリヒ暗殺後のチェコも、ナチスの弾圧は弱まるどころか、暴走を加速し、無関係の市民5000人を虐殺した。  代償は大きすぎた。報復が報復を呼び、強者はさらに大きな力で弱者を抑圧する。歴史は繰り返す。皮肉な真理に言葉を失う。  エンスラポイド(類人猿)計画。「類人猿」は「ナチの野獣」「死刑執行人」と恐れられた冷酷で残虐なハイドリヒのこと。チェコ亡命政府は、大量虐殺を強行するナチ親衛隊大将ハイドリヒを人間に進化する以前のけだものにたとえ、暗殺の標的に絞り込んだ。  しかしナチスを敵に回せば、命はない。あまりに危険すぎる任務。ヨゼフのキリアン・マーフィーとヤンのジェイミー・ドーナンは、不安と恐怖に揺れる内面を、陰影の深い表情の中に見事に表現した。  「われわれは問われている。チェコはナチスに抵抗する意志があるのか、と」  レジスタンスのリーダー、ハイスキーの名優トビー・ジョーンズは言葉の端々にまで存在感があった。  1942年5月27日朝。プラハ城に向かうハイドリヒのベンツをトラムの停留所で待ち伏せしたヨゼフとヤンが急襲した。ヨゼフは車の正面に飛び出し、銃を構えたが、引き金にかけた指が動かない。たちすくむヨゼフにハイドリヒが銃を向けようとした瞬間、ヤンの手投げ弾が車の横で爆発! 監督ショーン・エリスが新たな視線で見つめ直した臨場感と緊迫感は、名作「暁の7人」を超えたと思う。

  • 鑑賞日 2017/9/14

    ドキュメンタリーのような緊迫感

    実際にあった暗殺をドキュメンタリーのような緊迫感で描いているが、その後の密告や拷問そして青酸カリによる自決とナチによる報復と弾圧の激しさにより衝撃を受けた。最後に教会で抵抗の末自決した7人はまるで鉄砲玉のように愛国者として命を投げ出したが、その結果市民が莫大な犠牲を払うことになって虚しい限りだ。

  • 鑑賞日 2017/8/21

    こりゃあ凄い。ナチス占領下のチェコでのハイドリヒ暗殺を描いた作品だが、単なる暗殺サスペンスにあらず。ものすごい闘争を描いたレジスタンス映画だった。とにかくラストの攻防が凄まじく『灰とダイヤモンド』『アルジェの闘い』の系譜に連なる傑作!

  • 鑑賞日 2017/9/10

    ナチスナンバー3の人間をチェコの若き戦闘員が暗殺する実話。最初から最後まで緊張の連続の映画であった。シリアスに仕上げてあるとこが良い。しかし、戦争は恐ろしい。

  • 鑑賞日 2017/8/20

    ナチの野獣とも比肩すべきイギリスの酷薄さ。これがイギリスの映画だというのが凄すぎ。

    ハイドリヒ暗殺作戦に関するこれまでの二度の映画化(「死刑執行人もまた死す」「暁の七人」)をいずれも追ってきた身としては、今回のショーン・エリスによる映画化は、最も英雄譚には遠く、歴史の両義性を描くことに挑戦していると感じた。 何しろ映画で最も印象的だったのは、英国とチェコ亡命政府はナチ高官の暗殺作戦がチェコ人民に対する凄惨な報復を呼ぶことは充分に予測しており、かつチェコ人へ犠牲を要求することで連合軍への貢献を求めた、ということがはっきり描かれるシーンだ。チェコ人レジスタンスはハイドリヒ暗殺の使命を負って来た特殊部隊員を前に、英国と亡命政府の残酷な意図を察し絶句する。しかも、これは全編が英語で撮られ監督もイギリス人の映画である。 フリッツ・ラング監督による最初の映画化「死刑執行人もまた死す」も実はナチの残酷さを描く一方、レジスタンスの秘密作戦が引き起こす死の数々を酷薄なタッチで描くことに特徴があり、それゆえに映画史に残る傑作の一つであった。今回のショーン・エリス監督作にはさらに英国の国際政治上の血も涙もない駆け引きの視点が加わり、映画とそれを通して描かれる史実に新しい深みを与えている。ナチものに興味のある人にもない人にもおすすめできる映画である。

  • 鑑賞日 2017/9/2

     第二次世界大戦下の1942年。ヒトラーの後継者と呼ばれ、その冷酷さから“金髪の野獣”と呼ばれたナチス第三の実力者であるラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実権を握っていた。イギリス政府とチェコスロバキア亡命政府によるハイドリヒ暗殺計画の史実を元にした映画。現代は『Anthropoid(類人猿の意)』で、ハイドリヒ暗殺の作戦名をそのままタイトルにしている。作戦の概要は検索すればウィキペディア等でも知ることができるが、ショーン・エリス監督が映画化を思い立ってから15年かけて調べ上げて脚本を書いたというだけあって、ほぼ史実を忠実に再現しているようだ。セピアがかった画面の色調もあって、ドキュメンタリーを見ているような気になってくる。  チェコに入国し、協力者たちと接触し具体的な作戦を練り上げて決行するまでが前半。そして後半はハイドリヒ襲撃後の展開になる。何が起こったのか、実行メンバーの運命などは調べればわかるので書かないが、非常に重く陰惨な気持ちになる。彼ら軍人だけでなく、一般のレジスタンスも捕まった時のために青酸カリを忍ばせている。拷問されて白状するくらいなら死を選ぶという決死の覚悟なのだ。そんな後戻りできない状況の中、メンバーの一人は現地で協力者の女性と恋に落ちる。死と隣り合わせの運命と知りながら短い青春の炎を燃やし尽くそうとする若者の姿に胸が熱くなる。  ラスト近く、教会の地下室で水攻めにあうシーンで、一瞬シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」の本が映る。シーザーを暗殺した後のカシアスやブルータスが辿った運命を、実行メンバーたちになぞらえているのだと思う。この襲撃によりハイドリヒは死亡。ナチスは報復として、チェコの民間人数千人を虐殺した。ハイドリヒ暗殺についてはそうした後の影響も含め、本当に正しかったのか歴史的評価も別れているらしい。その是非は置いておくとして、この映画で示されているのは独裁者に蹂躙された自国を救おうとする愛国心と、命を捨ててそれを実行する勇気だと思う。

  • 鑑賞日 2017/8/28

    ため息につきる

    見終えて思わず深いため息のでる作品だ。いや。見ている最中もか。暗殺、そして報復、抵抗。自決。その描写の生々しさに何度もため息がでた。作品は、イギリスとチェコ駐英亡命政府が、当時チェコスロバキアの占領統治にあたっていたナチス・ドイツのナンバー3、ラインハルト・ハイドリヒ中将の暗殺を狙ったエンスラポイド作戦を描いている。 キャメラが作戦行動に参加した登場人物にぴたりと寄り添い、一挙手一投足を捉える。次第に彼らは追い詰められていく訳だがその緊張感あるアップ画の積み重ねに息が詰まりそうになる。『ハクソー・・』の引きの描写の地獄絵とはまた違う主観の恐ろしさを感じる。史実になるべく忠実であることに配慮しながらドキュメンタリータッチで見せる。 作戦行動に参加した七人が匿われていたプラハの教会が突き止められ包囲される。親衛隊に攻め込まれる中、一人また一人とメンバーか自決していく様が延々と描写されていく。彼らの支援にあたってきた反ナチ組織のメンバーも自宅を捜査され自決していく。客席から何度もため息が漏れるのがわかる。それだけでこの作品が伝えたいことはわかるであろう。 ヒトラーは、この暗殺の報復のために5000人あまりのチェコ市民を虐殺したとされる。要人ポストには替わりがあるものだが余りにも代償の重い作戦となった。代償の大きさから葛藤のあまり作戦そのものの是非を議論するシーンもある。この深いため息の先にある哀悼は、報復の犠牲者である罪のないチェコの市井の人たちに最も向けられるべきものだろう。

  • 鑑賞日 2017/8/30

    クライマックスは凄絶。

    ナチスの虐殺者を暗殺する計画の実行者たちを描いている。肝心なところで銃が不発となるなど事実ゆえの予想外な自体も含め、目が離せないドラマ。ことに教会に追い詰められ戦闘を余儀なくされるクライマックスは凄絶。 暗殺の結果どうなったかといえば、ナチスによる見せしめのため、罪なき市民が数多く虐殺され、それゆえに連合国が徹底的にドイツを叩くことになる。 戦争というものの悲惨で複雑な側面を描いている。

  • 鑑賞日 2017/8/30

    息苦しい映画

     ナチス高官で「プラハの屠殺者」と呼ばれたラインハルト・ハイドリッヒの暗殺計画の顛末を描いた軍事サスペンス。原題のエンスラポイドとはその作戦名のことらしい。これまでもこの事件に関する映画があったそうだが私は知らない。この事件自体初めて知る。 邦題からすると抵抗軍による高官暗殺シーンがメインになるものと思ってしまうがクライマックスは追い詰められていく抵抗軍七人の壮絶な最後に充てられることになる。  もちろん緊迫した暗殺シーンも中盤に描かれているけれど残念ながら負傷させるだけに終わる。もっとも結果的には銃撃戦で受けた傷が元でハイドリッヒは死亡。暗殺は成功するのだが・・・。  ナチスの報復の嵐が凄まじい。人質として捉えたなんのゆかりもない市民を次々に処刑していく。まさに恐怖政治の極地。当然のことながら裏切り者、密告者も現れ次第に追い詰められていく七人。息詰まる攻防をハンディカメラでもって極端なアップを多用して描写する。その効果としてドキュメントを見ているような緊迫感、リアリティが立ち上がるけどいささかアップが多すぎてスケール感に乏しい。チマチマとした印象が勝ってしまう。  セピア色を意識したような色合いは時代の雰囲気をこれまた充分醸し出していて臨場感があった。

  • 鑑賞日 2017/8/30

    チェコの一分(いちぶん)

    1942年のある夜明け、チェコの田舎町。 イギリスに亡命したチェコ政府から7人のパラシュート隊員が送り込まれた。 彼らの使命は、ナチス政権下で地下に潜ったチェコ・レジスタンスと協力し、ナチス・ナンバー3・ナチス親衛隊ラインハルト・ハイドリヒ大将を暗殺すること。 直接の暗殺任務は、ヨゼフ・ガブチーク(キリアン・マーフィ)とヤン・クビシュ(ジェイミー・ドーナン)が担う。 まずは、ハイドリヒの日々の行動を調べ上げ、最も適切な場所と時間を探ること。 しかし、レジスタンス組織の中にも、暗殺後の報復を恐れて、二の足を踏む者もいる・・・ というところから始まる物語で、1970年代にルイス・ギルバート監督『暁の7人』で描かれたのと同じ題材。 前回はアメリカ資本だったが、今回は本国チェコ主導でイギリス・フランスとの合作。 監督のショーン・エリスをはじめ主要キャストもイギリス人で英語発声ではあるが、ここに描かれたのは「チェコの一分(いちぶん)」。 映画冒頭で簡単に字幕のみで語られるが、1940年にナチス・ドイツに侵攻されたチェコは無抵抗でナチス政権に下ってしまう。 その際、チェコ政府はイギリスへ亡命して亡命政府を建てるが、チェコは世界から親ナチスとみられてしまう。 そして、1942年の時点では、ナチスの懐柔製作もあり、国民の多くはナチス政権下でよし、といった状況になっている。 ここいらあたり、ヨーロッパ史では知っていて当然の事柄なのかもしれないが、あまりに簡単に説明されるだけなので、ここんところがわかっているかどうかで、ハイドリヒ暗殺を実行するか・しないかを逡巡するレジスタンスたちのジレンマを感じる度合いが異なってくる。 個人的には、もう少し市民の描写などで、ナチス政権下でもよし、となりつつあるのを描いてほしかったところ。 現状は戦時下・ナチス政権下であっても、どうにか生活できる、生き延びることができる。 ただし、それは、チェコという国の、チェコ国民なのか・・・ しかし、ハイドリヒ暗殺などという究極的な抵抗を行えば、無辜の生命が脅かされることも目に見えてる。 チェコ国民としての信念を捨てるかどうかの決断。 結果として、犠牲は多くとも、チェコの一分(いちぶん)は守りとおす、というもの。 そんな中で進むハイドリッヒ暗殺計画。 ヒリヒリするような緊迫感である。 ただし、実行に至るまでのサスペンスは、さらに増すことができたようにも思う。 ハイドリヒの日常の監視などは意外にあっさりとしている。 また、女性レジスタンスとの遠慮がちなロマンスもある(個人的にはロマンスがある方が好きなのだが)。 映画の見どころは暗殺シーンというよりも、その後。 むしろ、暗殺後に力点が置かれている。 失敗したかにみえた暗殺。 ナチスによる実行犯のあぶり出し。 レジスタンス仲間の裏切りと、ナチスの執拗な拷問。 最後の最後まで続く、7人の徹底抗戦。 終盤描かれる教会での籠城戦は、これでもかこれでもかの迫力。 久しぶりに、力のこもった第二次世界大戦実録映画でした。

  • 鑑賞日 2017/8/30

    いや、こりゃ、ド級に面白い! ま、弩級に重いから人には勧めないけどw 今年、こんな重いのあたかな? っつくらい。 上映館少ないの勿体なっ。 って最近こればかw いや、映画ファンにはお勧めの作品です。はい。

  • 鑑賞日 2017/8/30

    この映画は、ドイツで公開されたのかな。

    いつも思うのだか、この映画をドイツ人はどのように鑑賞するのか。 「ナチスが悪いのであって、ドイツ人は悪くない。」と思ってるのかな。制作は、チェコ=イギリス=フランス。中国、韓国、朝鮮その他、アジア諸国の皆様、皇軍(大元帥は天皇ヒロヒト)が行った残虐行為を映画化してください。お願い致します。日本人には、「この世界の片隅に」のようなカス映画しか作れません。

  • 鑑賞日 2017/8/22

    やりホーダイの邦題

    第2次大戦時、ナチスドイツ支配下のチェコで、同地の統治責任者ハイドリヒ大将の過酷な施政に、イギリスから暗殺チームが送り込まれた事実に基づいた作品です。 軍人は上官の命令に対して思考停止していて一切反抗する事なく、仲間を助けることはあっても、一般市民を救う事はないばかりか、銃口を向ける事も厭いません。 映画でも、7人のパラシュート降下兵の、無謀ともいえる暗殺実行により約5千人もの一般市民が見せしめで犠牲になりました。 計画の実行に至るサスペンス性や、決行のアクションもかなり扱いは地味で、最終的に7人のメンバーは支援されることもなく全滅するのは、ゲリラ戦としてはありえない事で、作戦のミスだと思います。 戦争の本質とは、国民の生命・財産を護る事ではなく、国のその当時の体制や高官を護る事です。 最近でも、北朝鮮の脅威に対して、お為ごかしに国防の意味を得意げに語る政府首脳陣の顔の裏側を読み解く必要があります。

  • 鑑賞日 2017/8/20

    邦題がダサいが、男たちは美しい

    チェコスロバキア亡命政府とイギリスの主導のもとに行われたエンスラポイド作戦。 ターゲットであるチェコ政策の責任者、ナチスの高官ラインハルト・ハイドリヒの暗殺は成功したけれど、 報復により、ふたつの村が消され、数千人が殺害され、チェコ国内のレジスタンスは壊滅した。 ミュンヘン協定でドイツに売られたチェコスロバキアが連合国に認めてもらうためには、これだけの犠牲が必要だったのか。 けれど認めてもらうって理不尽な話で、売ったのはそっちじゃん。 ハイドリヒのチェコ政策は、レジスタンスの中核を担う中産階級を叩き、彼ら中産階級とは心理的に溝のある労働者階級は手厚く扱うという見事なアメとムチで、うまくいっていた。労働者階級はナチス・ドイツにとって何より大事な生産力の担い手でもある。 チェコが従順にナチス・ドイツに生産力を安定供給し続けることは、イギリスにとってたいへんやっかい。 イギリスとすれば、暗殺の報復でアメとムチがムチだけになり、チョコ国内に反発(サボタージュなりテロなり)が起きれば万々歳。 たとえ報復の結果チェコが地図から消えてもそれはそれ。 だって、殺されるのはイギリス国民じゃない。 ただ、報復の凄まじさに激怒したチャーチルはミュンヘン協定を破棄し、チェコスロバキアは連合国に入れてもらえた。 そしてやはり報復の凄まじさ故か、これ以降、ヒトラー本人への暗殺計画以外、ナチス高官を狙ったテロは起きていない。 大義のための犠牲と言うは易いが、犠牲になるほうはたまったもんじゃない。 卑近な表現でなんだが、戦争も政治もえげつない。 デンマーク映画『誰がため』を思い出した。 ただ、そんなこんなを自覚しつつ、捨て石になっても果たせる何かがあると信じて戦う男たちはどうしたってヒロイックで美しく思えてしまう。 繰り返される「訓練どうりに」が切ない。 ところで、キリアン・マーフィってこんな声だったっけ。 深くていい声。 あの印象的な瞳ゆえに繊細かつ神経質そうな印象が先行していたけれど、 歳を重ねて(劇中でも女の子に「若者にみえない」とか言われてたし)渋さが増してきましたか。 ラスト、幻を、光を見つめるシーンの美しさったら、まぁ! ハリー・ロイドもやけに素敵でした。 そして、びっくりしたのはレジスタンスを支援してくれるお家の息子さん役のビル・ミルナー。 『リトル・ランボーズ』のランボー少年だったとは! 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のエリックの子ども時代役でもあります。 大きくなったなぁ!と再会を喜ぶには本作は痛ましすぎた。。。

  • 鑑賞日 2017/8/19

    何が残るのか

    チェコ人がドイツに侵略された中、ハイドリヒというナチス高官の暗殺とその報復。やたらとかっこいい男たちのレジスタンス活動を描いた映画。 ナチスの悲惨な弾圧とそれに屈しない聖人となる人達との予測はハズレて、なんのために戦争なんかするんだ?国を守るために人を殺す事になんの意味があるのかと。全然カッコ良くなんかない。そういう意味でいい映画だった。

  • 鑑賞日 2017/8/20

    いつもながら邦題センスが‥^^;

    悪名高きハイドリヒ暗殺の全貌。後半の銃撃戦、迫力と緊迫感が凄い。ゲシュタポの拷問のエゲツなさも描かれる。しかし、果たしてこの作戦は意味があったのか?ヨーロッパの平和のためチェコスロヴァキアを見捨てたイギリスが、この作戦の後ミュンヘン協定を破棄、戦後の独立につながるとは。代償はあまりにも大きいが。

  • 鑑賞日 2017/8/19

    重い史実

    「死刑執行人もまた死す」「暁の七人」も同じ題材を取り上げているが、今作が最も実録路線のようだった。画質もクリアでなく硬質で、俳優さんのアップになった時の肌も決してきれいではない。チェコ亡命政府と英国などの連合国の関係、パラシュート部隊の任務、抵抗組織の様子などはセリフから読み取ることができる。暗殺実行の二人の恋愛、暗殺後のナチの報復や裏切り、拷問など重苦しい展開だが、決して目を逸らしてはいけない映画だ。ラストの教会での抵抗は胸が締め付けられる。

  • 鑑賞日 2017/8/18

    「死刑執行人もまた死す」は、かなり脚色していて戦争サスペンス映画といった感じであまり感じるものはなく「7人の暁」もアクション活劇といった感じでイマイチピンと来なかったが、この作品は史実に忠実に描かれていながら、しっかり映画として成立させていたと思う。 暗殺を成功させたパラシュート部隊だったが、果たして暗殺が招いたプラハの人々が5000人犠牲になったという現実を見ると正しかったのかどうかは疑問に思えてしまう。

  • 鑑賞日 2017/8/12

    どっちに転んでも地獄…

    ホントは試写会で、誰よりも先に観たかったのですが、仕事の都合叶わなかったので、初日に鑑賞してきました。公開劇場数が少なく、都内では武蔵野館だけだったので、全ての回が満席状態びっくりやっぱりキリアン効果なのかしら?⇦ファンの欲目。そんなことはないか…。正当に映画が評価されてるのよね。 てか、初日に(8/12)に観たというのに、コレ、アップしたのいつだよ、ってカンジですが… ハイドリヒとは、ヒトラー、ヒムラーに次ぐ、ナチス第三の男。 第二次世界大戦の最も凄惨な史実のひとつと言われるエンスラポイド作戦(ハイドリヒ暗殺事件)を基に、暗殺作戦の顛末を描く戦争サスペンス。 前半は実行部隊によるハイドリヒ暗殺作戦の立案、実行、そして後半はナチによる容赦ない報復、そして篭城と、2部構成のように描かれている。 『死刑執行人もまた死す』『暁の7人』として過去に二度、映画化されている作品をキリアン・マーフィとジェイミー・ドーナンで映画化。オールプラハロケ、構想15年、綿密なリサーチと監督の情熱によって新しく息吹を吹き込まれた本作。是非、過去の2作品と比べて観たいところだが… てかキリアン・マーフィとジェイミー・ドーナンって…、今年、それぞれ2本目なのよね〜😝キリアン・マーフィは『フリー・ファイヤー』そしてジェイミー・ドーナンは『フィフティ・シェイズ・ダーカー』さすがノリにノッてるおふたり大活躍。 正義と大義と犠牲をかけて闘争した7人の歴史の不条理に翻弄された男たちの英雄譚?ではない、だって彼らのせいで犠牲者は甚大な数になったわけだから。歴史を動かす時には痛み(犠牲)はつきものなのかもしれないけど…、国民の多くがこの報復で命を落とした。 『愛国者なら国のために命を落とす覚悟が必要だ』という主人公の台詞がある。そして『わたしたちの行動は正しいの?』というセリフと、それひ答えられない闘志。 どっちに転んでも地獄とはこのことだろう。 自らの命を犠牲にしてナチスに立ち向かった若き男たち闘争と、葛藤、そしてラブロマンスをバランスよくエンターテイメントとして昇華させている。それがなきゃ、ドキュメンタリーでいいわけだから。 当時の街の雰囲気を再現するために生々しさと埃っぽさを出すためにスーパー16ミリフィルムで撮ったと監督談。確かにセピアがかった荒々しい映像は主人公たちの心情を表しているようで、デジタルではなく、あえてフィルムで撮ったのは正解だったとように思います。 クライマックスの銃撃戦の緊迫感と、やりきれなく美しいラスト。こんな表現、不適切だと思いますが、キリアン・マーフィファンなので、お許しください。そして得も言われぬカタルシスがある。エンドロールが流れるとすごい勢いで席を立つ人が多かったが、わたしはしばらく席をたつことができなかった。 原題は作戦名の『Anthropoid』原題、微妙… 歴史を知らなすぎるため、きちんと伝えられない部分があると、書いていて、自分でも歯痒く感じます。それが観終わってからなかなかアップできなかった理由でもあります。 https://ameblo.jp/bird210bird/entry-12302388764.html

  • 鑑賞日 2017/8/17

    衝撃に揺さぶられる。

    見ているとあまりに過酷なシーンの連続に息苦しくなり、映画の画面同様深呼吸しないと見続けられない状態となった。 暗殺と密告、リンチと報復といういわばテロの無限地獄をみているようで、やりきれない。イケメン俳優による暗殺物語かと思いきや、実話でありかつリアルな戦争描写であり、通常の映画たちが吹き飛んでしまうくらいのヘビー級のパワーをもった作品にめまいがした。

  • 鑑賞日 2017/8/12

    最後の1発

    最近はヒトラーよりも、アイヒマン等の側近が作品になる傾向があるのでしょうか。 本作も実話ベースの作品で、その歴史に驚愕しました。 本作はタイトル通り、チェコ侵攻によりチェコで蛮行をするハイドリヒ暗殺を描いた作品。 アイヒマンもそうですが、ハイドリヒの非道ぶりも恐ろしかったです。 そのハイドリヒはほとんど出て来ず、レジスタンス中心に描いている。 ハイドリヒを撃つために自分の命も捨てるつもりでしたが、同じくレジスタンスの女に出会うことで、生への葛藤も見えてくる。 クライマックスのドイツ軍との銃撃戦は、生きるために戦っている。 しかし、圧倒的に不利な中、ドイツ軍に捕まる訳にはいかない。 自殺のための青酸カリもありましたが、自分のために銃弾を1発だけ残すところが印象的です。 ハイドリヒを撃つために、何千人ものチェコ人が犠牲になっている。 その犠牲が妥当だったのかどうかは、当事国ではない人間にはわからないことだと思いました。

  • 鑑賞日 2017/8/15

     これは、ナチス・ドイツでユダヤ人絶滅計画を立案し、その冷酷さから“金髪の野獣”と称されたナチス親衛隊高官、ラインハルト・ハイドリヒの暗殺計画を史実を元に描くものです。  1942年、ドイツ占領下のチェコに、イギリス政府とチェコ亡命政府から特殊部隊員が送り込まれた。彼らの任務は、チェコの首都、プラハに潜む反ドイツ勢力との連絡を回復する事と、チェコに駐在するナチス高官ハイドリヒの暗殺だった。  暗殺を担当するヨゼフとヤンの2人は、何とかプラハ市内で反対勢力と合流、暗殺計画を進めるのだが……  ハイドリヒ暗殺については、これまでも幾度も描かれていますが、この映画、さすがはイギリス映画と言うべきでしょうか、暗殺計画を“作戦”に留めず、戦略、そして政治に絡めて描いているのが印象的です。  ナチスのNo.3と目される高官をチェコ人が殺したら、その報復がどれほどのものになるか……数千、数万のチェコ人が殺され、場合によっては国家が消えてしまうと言う事を恐れる反対派がいる一方、連合国側につきたければ、犠牲を払ってでも戦う姿勢を見せろ、と求めるイギリス……史実としては、ハイドリヒの死の報復として、ナチス・ドイツは女子供を含む5000人を超えるチェコ人を殺害、その犠牲により、チャーチル首相はチェコの連合国加盟を認める事になるのですから、政治と言うのは残酷なものです。  その一方で、特殊部隊員と、女性レジスタンスとの恋、と言うお約束の展開もありますが……こちらは、上手く物語に組み込めていないのが惜しい所。  映画としては、当時の街並みの再現が素晴らしい。画面がやや暗く、やや判りづらい部分もありましたが、いかにもイギリス映画らしい、落ち着いたいぶし銀のような映像も映画の世界観にあっています。  その一方で、細かくカットを割り、緊迫感のある演出で見せる暗殺シーンや、クライマックスの籠城戦などは、それまでと一転した激しさで、その緩急もまた見事なものです。  ドイツ親衛隊員による女性や少年もお構いなしの暴力や拷問と言う凄惨なシーン、ハイドリヒ暗殺の報復の大量殺戮、密告の奨励など、ナチスの残酷さを表わす描写もありますが、裏を返せば高官暗殺と言うのは立派なテロ行為。テロ対策となるのなら、大抵の事は認められる、何故なら市民は対象外なのだから……と言う現在と同様の大衆の意識が、それを可能としていたのも忘れてはいけないでしょう。  テロを容認するのも、そのテロを防ぐ為なら多少の事は容認するのも、何れも人の心が成す事。  この映画は、歴史上の悲劇を描きながらも、現代の我々にも考えさせられる事を突きつけているように思えました。

  • 鑑賞日 2017/8/15

    この時期、殆ど義務感で観てみたようなところもあるとはいえ、エンタメな邦題に油断したのも正直なところだけど、月曜日に観た「少女ファニーと運命の旅」よりさらに過酷なドキドキハラハラの連続で密告や裏切、ナチスの報復の凄まじさなど、息もつけない怖さで酸欠状態になりそうだった。 占領下のプラハを再現した街も見どころ、登場人物たちと同じ大地にいるかのような主観的な視線を与えるために撮られたという全編手持ちカメラによる撮影も緊迫感があって、二度と繰り返してはいけない歴史を強く意識しながらも、主要キャストにキリアン・マーフィーやジェイミー・ドーナンなどイケメンが配置されていたのには救われたかも!

  • 鑑賞日 2017/8/15

    壮絶な銃撃戦に衝撃

    プラハで起きたナチス高官ハイドリヒ暗殺事件の全貌を詳細に描いたスパイアクション。教会に匿われていた実行犯を含む7人の兵士たちがナチスの包囲に徹底抗戦するクライマックスは、臨場感と緊張感にあふれた名場面であった。 パラシュートでチェコの山中に降下してきた二人の兵士に協力者の男が声をかける。アジトに案内されたのも束の間、その協力者は仲間を売る裏切り者であることが判明。格闘の末に射殺する。この序盤のスリルが最後までこの作品を貫いていた。ハイドリヒの車に護衛がつくかつかないか、ここは運任せのまま決行当日を迎え護衛なしという幸運に恵まれるのだが、ハイドリヒと対峙した実行犯の機関銃の弾詰まりが思わぬ悲劇の引き金となる。ここで思い出したのがハイドリヒに父親を殺された協力者の女性が、実行犯の兵士に銃の手入れを促す前半でのセリフ。直接的ではなかったが、弾詰まりの伏線として効果的なセリフであった。 報奨金に目がくらみ仲間を密告する男、凄惨な拷問に耐えかねアジトを口にするバイオリニストの青年、この青年の母親であり協力者でもあった女性が親衛隊の隙をついて服毒自殺する場面さらにその後に登場する斬首された頭部など、強烈なエピソードの連続であった。 一番の見せ場は教会内部での銃撃戦。徐々に不利になる形勢、自殺用に一発だけ弾丸を残す兵士の胸中、機銃掃射に加え投げ込まれる大量の手榴弾、ナチスに指示され投降を呼びかける裏切り者の兵士、ここもまた刺激的なエピソードの宝庫であった。最後に7人の兵士が6時間にわたって教会で応戦したことがクレジットで紹介されてジ・エンド。胸のふさがるようなエンディングであった。

  • 鑑賞日 2017/8/14

    プラハの春は遠い

    ナチスの残虐を描いた映画は多い。しかしポーランドを舞台の映画が多かった。アンジェイ・ワイダやロマン・ポランスキーと言った著名な監督も多いせいでしょうか。チェコが舞台の戦争映画は初めてで、本映画のような事実が存在したことも初めて知った。一般に戦争映画も主体側のハッピーエンドで終わるものだが、本映画はまさに作戦失敗の結末。ハイドリヒの暗殺が成功していれば、どのような展開になったかであるがあまり変化はなかったであろう。 本日は平日月曜だったが、シネマ・ジャックの115席が満席。8月は日本人は鎮魂の月と考えるのでしょうか。この映画の次の「ヒトラへの285枚の手紙」も行列でした。

  • 鑑賞日 2017/8/12

    にんげんたるもの

    制圧勢力、反組織、正義、仲間、裏切り、酷くも選んだ美しき闘いと死。 いつもこれは変わらない。 自分を何処に位置づけるのか。見逃さなくて良かった。

  • 鑑賞日 2017/8/12

    同じ題材の「暁の七人」では「暁作戦」

    1942年チェコで英国亡命政府から派遣されたパラシュート部隊により実行されたナチス高官ハイドリヒ暗殺(類人猿作戦)と、事件後の彼らと国民の運命をリアルに徹して描いた力作。暗殺場面のサスペンス描写が見ごたえあるが、50~70年代のヒロイックな戦争活劇とは異なり、その後の国民に対する報復、レジスタンスチーム内の対立と裏切り、教会に立て籠もった彼らが皆殺しにされるまでの経緯も後半の尺をたっぷり使用して執拗に描かれるので気が重くなる。夏休みにもかかわらず満員の客席にはオドロキ。

  • 鑑賞日 2017/8/12

    7人の男たちが果たしたことは大きな犠牲を伴ったかもしれないが、その名誉は讃えるべきだ!

    プラハの人々には決して忘れることの出来ない史実。先ずはここまで再現したことに驚き。反ナチスの強い思いを胸に無謀とも言えるハイドリヒ暗殺を企てるヨゼフとヤンを演じるキリアン・マーフィーとジェイミー・ドーナンがこれまでの出演作品とは異なるイメージで好演。圧巻はやはりラストだが、その結果が事実なだけに胸にせまる。

  • 鑑賞日 2017/8/12

    成果と過酷な報い

    ‪#0611 新宿武蔵野館「ハイドリヒを撃て!『ナチの野獣』暗殺作戦」。ヒトラー、ヒムラーに次ぐナチスナンバー3の高官暗殺の実話を基にしたショーン・エリス監督作品。亡命政府のハイドリヒ暗殺司令を受けてパラシュートでチェコスロバキアに降下した7人のプラハでの過酷な運命を描いている。‬

  • 鑑賞日 2017/8/8

    既に二度も映画化されている史実だそうだが、私は知らなかった。イギリス政府とチェコスロバキア亡命政府による、「金髪の野獣」の異名を持つナチス高官ラインハルト・ハイドリヒの暗殺計画。コードネームは、エンスラポイド(類人猿)作戦。この映画は、この作戦を遂行するためにプラハに送り込まれた二人のチェコ軍人ヨゼフとヤンを通してこの作戦を描いている。 ナチスのナンバー・スリーと呼ばれたハイドリヒを暗殺すれば、ナチスの圧政に屈しないというチェコ亡命政府の意志を非常にシンボリックに表明しえよう。しかし、それゆえに、ナチスの報復が凄絶なものになることは想像に難くない。 このため、ヨゼフたちが協力を求めたチェコのレジスタンスのメンバーにも作戦に消極的な態度を示す者もいる。ハイドリヒを殺しても別の高官に代わるだけであり、むしろ報復によって膨大な数のチェコ人の犠牲者が出るであろうことを鑑みれば、代償が大きすぎるという考え方だ。 しかし、ヨゼフはそのような意見に聞く耳を持たない。暗殺こそが彼の軍人としての任務であり、愛国者としての使命だからだ。 国を愛する心のあり方によって、作戦に対する考え方が対立する。私には報復の連鎖を生むだけの愛国心がなんとも虚しく思えた。 全体的にセピア色を帯たような硬質な映像が重厚感をもたらす。随所に散りばめられたプラハの街並みが、絵葉書の写真のように美しい。そして、ヨゼフを演じたキリアン・マーフィが終始渋い魅力を放つ。映像の美しさを堪能するためだけでも、スクリーンで観る価値が大いにあると思えた。 山口剛氏がかいておられるが、ナチスによる報復は、テロ行為に対するみせしめだ。「テロ対策」という言葉の威力を思い知らされ、背筋が寒くなった。