PROGRAM

放送作品情報

幸せなひとりぼっち

EN MAN SOM HETER OVE 2015年 スウェーデン / 117分 ドラマ コメディ

孤独な不機嫌オヤジが移民家族との交流で心を開いていく──北欧発ハートウォーミング・コメディ
放送日時
2019年08月09日(金) 10:15 - 12:30
2019年08月25日(日) 深夜 03:30 - 05:45
2019年08月31日(土) 深夜 00:00 - 02:15
解説

スウェーデンで大ヒットしアカデミー外国語映画賞候補にもなったハートウォーミング・コメディ。移民家族との交流によって頑固オヤジが変わる姿を通じ、人種で分断される現代社会に普遍的なメッセージを投げかける。

ストーリー

スウェーデン郊外の住宅地に暮らす59歳の男性オーヴェは、最愛の妻を亡くし、挙げ句には長年勤めた鉄道局を突然リストラされてしまう。人生に絶望した彼は自殺を試みるが、そんな矢先にイラン人女性のパルヴァネとその家族が向かいに越してくる。オーヴェは自殺を試みるたびにパルヴァネたちの訪問を受けて邪魔され、渋々ご近所付き合いを始める。やがて一家との交流を深めるにつれ、オーヴェは少しずつ心を開いていく。

監督・脚本

ハンネス・ホルム

出演

ロルフ・ラッスゴード
イーダ・エングヴォル
バハール・パルス
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
HD画質でご覧頂けます。

オススメキーワード

  • 鑑賞日 2019/6/25

    ゆったりと時を刻むような人生賛歌

    妻の職場の愚痴にうんざりして部屋に籠り一人で観ていたが、エンドロールのあと少し優しい自分に戻れた。心が癒された…そんな作品。 実話と言われても納得出来そうな他愛も無いストーリーではある。しかし、生きることの意味や価値を相応に描き切っていると思う。人は一人では生きていけない。そして、必ず誰かの役に立っている。 隣人妻にイラン人を配したこともテーマの普遍性を増す好結果に繋がった。また、現在のオーヴェと青年期を演じた俳優の雰囲気がよく似ており違和感が無かったのも好印象。

  • 鑑賞日 2019/5/27

    老人映画の佳作

    冒頭、スーパーで花を買う主人公。2束で70クローナとなっていたので、35クローナを会計で出すと、1束なら50クローナと言われて、切れる。なぜ、値段が2つもあるんだ。責任者を出せ!、 頑固を通り越して、偏屈親父というのは、どの国にもいるものだ。安直な正義を振りかざし、人のアラばかり探し、自分の生活は空虚。妻に先立たれ、子どもはおらず、仕事はクビになった59歳。59歳って少し若すぎる設定だと思うが。 生きる希望もなく何を見ても頭にくることばかりで、自殺を企てる。首吊り、二酸化炭素引き込み、飛び込み、ピストル。しかし今一歩のところで、来客があったりして失敗する。このあたりのコミカルさがいい。劇場でも爆笑だろう。 それが近所の人などのいろんな注文に応じるうちに交流が深まっていく。しかし、こんな老人に関わる人って日本ではいるだろうか。スウェーデンだから成立する話のように思える。老後の生活のリアリティで笑え、親近感が湧く作品だけに、設定に納得がいかないとドラマ全体がマイナスになってしまう。 それにしても、ロルフ・ラスゴード はとてもいい雰囲気の役者さんだ。

  • 鑑賞日

    老人が頑固で口うるさく偏屈で孤独なのは万国共通

     "En man som heter Ove"で、オーヴェという名の男の意。フレドリック・バックマンの同名小説が原作。  タウンハウスに住む初老のオーヴェ(ロルフ・ラッスゴード)は、偏屈な頑固親父で近所からは少々煙たがられている元自治会長。そんなオーヴェに理解のあった妻ソーニャ(イーダ・エングヴォル)を亡くし、ますます周囲から孤立する。妻の下に行こうとし、失業をきっかけに首吊り自殺を図る。  そこに登場するのが隣に引っ越してきたイラン人家族で、妻パルヴァネ(バハール・パルス)はオーヴェが死にたがっているのを知って、この独居老人にいろいろと世話を焼くのではなく、焼かせることになる。  親友ルネの家族、ソーニャの教え子などのエピソードなどが絡みながら、物語はコメディタッチで進み、パルヴァネの策略が功を奏して、オーヴェはタウンハウスの人々との関係を取り戻し、ソーニャとの思い出を拠り所に孤独から抜け出す。  そうして人々に必要とされる人間だという存在意義を見出したオーヴェを祝福するように死が訪れ、ようやくソーニャの下に行くのだが、彼女と初めて出逢った時と重なる、ソーニャとの再会のシーンがなかなかいい。  コツコツと真面目に誠意を持って生きてきた男が、老人となって周囲のいい加減さや矛盾に怒り、頑固で口うるさく偏屈に見えるというのは万国共通で、孤独になっていくというのも世界共通だということを本作は描いていて、周囲や家族から疎まれている老年男性はオーヴェに仲間を得たようにホッとできるかもしれない。  青年期のオーヴェを演じるのはフィリップ・バーグ。

  • 鑑賞日

    頑固おやじだがいい人だ。

    舞台となっているのは平屋住宅が集まっているコミュニティー。日本で言えば団地なのだろうが、平屋というのが面白いところ。スウェーデンにはこんなところがあるなんて新たな発見だった 結局頑固おやじが心を入れ替えて素直になる映画かなと思って見ていたら、周りの人が頑固おやじを理解していくと言う展開だったので、ちょっと裏切られたが、逆に心地よい裏切られた方だった。 ただ、この映画で一番感動したのは、主人公と奥さんの出会いから、結婚、交通事故、車椅子の生活、教員になるのを助ける主人公の奮闘振り、つまり主人公の奥さんへの愛情が感じ取れるエピソードだった。 近所のイラン人の奥さんに車の運転を教えた後に、喫茶店へ一緒に行ってケーキを食べたが、実は彼の奥さんと生前、いつも行っていて、同じ席で同じケーキを食べていたと言う話には泣かされた。 あと、邦題には異議あり(原題の直訳は、オーヴェという男)。主人公にとっては、妻が亡くなって一人になったのは決して幸せではなかったはず。

  • 鑑賞日

    幸せなひとりぼっち

    私の未だ短い人生の中で、自信をもって一番だと言える作品。主人公オーヴェの真面目で不器用な生き方が自分に重なって、暗いシアターの中で何度も涙してしまったのを今でも鮮明に思い出せる。きっとこれからの自分の人生の多くのポイントで思い出すことになるであろう一本。

  • 鑑賞日 2018/7/28

    ヒューマンドラマ

    頑固親父の生き方に感動した。

  • 鑑賞日 2018/7/11

    死に下手から、死に上手へ

    周りの人々に理解されず、妻の死から心を閉ざして一人ぼっちで生きてきた老人が、近隣の人たちとのトラブルを一つ一つ解決していくうちに、見事に慕われていく様になる。奥さんの生き方の影響からが、大きいのだが・・・

  • 鑑賞日

    ハンネスホルム監督2015年スウェーデンのヒューマンドラマ 「幸せなひとりぼっち」 人気作なのか、やっと借りれた^^; 愛する妻を亡くして、後追い自殺しか考えていない59歳の頑固物のオーブが引っ越してきた隣人と徐々に打ち解け明るさを取り戻して行く。 歳が近くて考えも共感できたりして身につまされっぱなしで泣いたり笑ったり喜んだり、感情をむき出しにされた映画だった。 次回作が楽しみな監督。超おススメ

  • 鑑賞日 2018/3/28

    頑固じじい

    頑固じじいの再生ドラマってどうなんだろうと見てたのだが、のめり込んじゃったね。でもね59才って老人か?

  • 鑑賞日 2018/2/25

    自分、不器用なので

    まるで太陽のような愛する妻に先立たれ、職も失くし 自殺を何度も試みるオ―ヴェ。 しかし毎回隣に越してきた一家のお願いに自殺を邪魔されてしまうのが笑える。 妻以外の者はどうでもいい。 関係ないと怒りながらも放っておけない。 正直で、元来は人のために何かをすることが生きがいなのに とにかく不器用すぎて偏屈に見えてしまう。 そんな面倒くさいオ―ヴェ爺さんを認めてくれる人々がたくさん居たのだと心がほっこりさせられるラストだった。

  • 鑑賞日

    偏屈じいさんと周りの関係を描いたありがちな設定ではあるが、影響を与えていく近所の女性の性格が一癖あってダイナミックで明るい感じのところが良かった。

  • 鑑賞日 2018/1/6

    サーブとボルボそしてアウディ・・

    なんと2人の友情を分かつ理由がBMWだったとは! 驚きとともに笑わせてもらった。 スカンジナビア圏の映画としては、やはりベルイマンの祖国スウェーデンの映画産業が秀でている。そして映画のクオリティもかなり高い。その誠実な映画づくりには大いに感銘できる。 この映画にはどうやら有名な原作があるようだ。主人公の老人が自殺を何度も試みながら、近所から邪魔を受けて自殺できない。そのうち必要に迫られて近所の世話をせざるを得なくなる。そのなかから自らの不幸な過去が回顧録のように蘇る。 要するにこの映画はラブストーリーなのだ。 特に妻とのエピソードは泣かせる。レストランで自らが鉄道清掃員であることを隠していたことを告白して立ち上がろうとしたときに、彼女と深いキスシーンが生まれる。この演出の見事。キスシーンの見事。ついでに言うと、老人が近所の妊婦と2人で歩きながら打ち解けるワンシーンの長回し。バスの事故から意識を取り戻したときにバスのタイヤが転がるシーン。最後に黒い猫がスッと横切るシーンなど、あらゆるシーンに工夫が見て取れる。監督も猫のシーンに苦労したことを告白している。これらの小さな小さな、ことによると誰も気づかないような小さなシーンを懸命に撮影していることが伝わる。時として、自ら時間をかけお金をかけて撮影したシーンは、送り手側がどれだけいいと思っても、受け手は退屈だ。それが今のハリウッドだ。しかし、この映画はそうした小さなシーンに配慮しつつ観客を飽きさせない魅力がある。 そしてこの映画の舞台となる地域、コミュニティ。日本でいうと団地世代である。この地域社会の崩壊と、移民との接点も大きなテーマだ。保守的な地域への警鐘のような部分もある。日本に照らせば孤独死なども視界に入る。 高齢者の孤独については『孤独のススメ』がよぎった。あの映画の主人公も、自分の普段の生活が乱されてゆくことで、新しい自己を発見する。こちらの映画はもっと絶望的な状態、つまり最愛の妻を失ったマイナスの状態からスタートしている。これは他人事ではあるまい。孤独に生きることの難しさを示唆しているのだ。 だからこそこの映画の生前の妻の存在の優しさや奥深さが映画全体を支配している。 感動の上に感動が重なる素晴らしい映画だった。

  • 鑑賞日 2017/11/20

    頑固者爺さんの余生

    仕事を首になって、妻の後を追おうと自殺を試みるもたびたび失敗するさまは笑ってしまう。小出しにされる彼の過去と共に、近隣住民たちと(今頃やっと)少しずつ打ち解けていく様にほっこり。

  • 鑑賞日 2017/9/7

    孤独は辛い

    妻に先立たれ、孤独な老後に死を見出し周囲との距離を測りかねる、いわゆるめんどくさいおじいちゃん。その、自ら影に入り込む生き方が変化し、振り向けばいつでも光はあった、と気付くまでを丁寧に映す。小さなひとつの区域の中の、小さな家。世界を閉ざしたつもりでも、世界はどこまでも広がり飲み込んでくる。それを絶望と捉えず希望と捉えることが大事だけど、孤独には難しい。

  • 鑑賞日 2017/8/29

    EN MAN SOM HETER OVE

    偏屈じじいの心を隣人達が解きほぐしていくー的な話。 合間に入る回想で少しずつオーヴェの人生を知っていき、自然と感情移入させられる。 話に珍しい展開があるわけじゃないけど、丁寧に組み立てられている。 皮肉っぽいセリフで面白いのが多かった。

  • 鑑賞日

    まぁまぁ

    人と人との繋がりは大切だと思った。 まぁまぁ良かった。

  • 鑑賞日 2017/8/11

    サーブ派VSボルボ派。イーストウッドはグラントリノ。

    とんでもないクレーマー親父の登場である。いやはや視線を合わすのもゴメンこうむりたい。 主人公オーヴェは59歳、妻に先立たれ、親子二代で勤めていた鉄道車両会社からは 馘首、妻の後を追うことしか考えていないので、気に入らない事、住宅地のルールを 破る者には、その大きな身体を生かしてズケズケと面罵する。誰も理解してくれる人は いない。妻の墓の前で愚痴るだけ。隣家に妊婦のパルヴァネ一家が引っ越してきて、 少しは様子が変わるが、首吊り、排ガス、など自殺衝動は治らない。 どうしてこういうオーヴェという人格が出来上がったのか、回想シーンが始まる。 正直一路の50年代の少年時代、学業抜群の学生時代に父を事故で亡くし、会社の はからいでそのまま父の会社に就職。高福祉のスウェーデンのイメージからは遠い。 そして列車内でソーニャと運命の出会い…、が、不器用なオーヴェは交際のきっかけ さえ得られない。ソーニャ主導で二人の交際が始まる。ここもスウェーデンというより アジア映画。物語の比重はこの教師志望のソーニャにかかってくる。オーヴェは真面目 一方の単純な性格。ソーニャはしかっかりと自分の未来を見つめていくタイプ。 二人は幸せの絶頂からある悲劇に突き落とされる。前半でチラチラ伏線も張られるの だが、ソーニャとオーヴェは前向きに悲劇から脱出をしていく。二人の懸命な努力が 心を揺さぶる。涙なしでは見られない。冒頭の依怙地なオーヴェの言い分が理解できる ようになる。ハートウォーミングな物語と口当たりの良い言葉だけでは足りない。 人の一生を真摯に見つめ、重くて軽いタッチで描いた秀作。

  • 鑑賞日 2017/1/8

    なぜかほのぼのと笑えるお話しになっている

    スウェーデンの偏屈なお爺ちゃんのお話しで、妻に先立たれて四十年勤めた会社もリストラされて、死のうとするけど、隣に引っ越してきた一家がいろいろと彼の臨終のジャマ(?)をしているうちに、だんだん仲良くなっていく、という中で、彼の愛妻との思い出がよみがえっていく、というお話しで、お爺ちゃんのキャラクターも彼の過去も死のうとする展開も、いくらでも暗くなりそうな感じですが、なぜかほのぼのと笑えるお話しになっているのがとても面白いですね。

  • 鑑賞日 2017/7/22

    優しさと哀しさが共存する素晴らしい映画

    この作品の内容は知らずに観たのだが、優しさと哀しさが共存する素晴らしい映画だった。 言葉からしてどこの国の作品だろう?と思っていたら、イングマール・ベルイマン監督作品で見慣れた国旗が映って、スウェーデン映画だと判る。 妻に先立たれ、会社もクビになる爺さんのオーヴェは、妻の元に行こうとして自殺を試みる。首つり自殺、車での一酸化炭素中毒の自殺、列車自殺、猟銃自殺など。 近隣住民との諍いムードが、結束ムードになっていくあたりが良い。 また、並行して綴られるオーヴェと妻ソーニャ(美人!)のドラマも見事。 こうしたテンポ良く、観る者を楽しませてくれる映画は、なかなか無いのではないか。 傑作。 <映倫No.47003>

  • 鑑賞日 2017/7/10

    車好きな自殺未遂おじさんの話

  • 鑑賞日 2017/6/4

    極々普通で

    映画だったらエキセントリックな事や人が登場しないと、なかなか面白みも出せない。となんとなく思っていたし、そんな「やり過ぎ」感が、映画を楽しむ要素だと薄々感じていた。 確かにこの映画の主人公の身の回りに起こることは、映画らしく「そんな馬鹿な・・・」というエピソードで飾られてはいるように見えているが、時間が経つにつれて、案外普通にあるのじゃないかと思えて来るのである。 自分を含め身の回りにいる人々のエピソードを、カメラで追ったなら、もしかしたら映画に出来るのではと思ってしまう。 しかし、そこには人の心を動かす台本は無いのである。どこかで見聞きしたことの頑固親父のドラマは、人肌の暖かさを感じる感動になるのが映画なのである。 「ひとりぼっち」なんて寂しげな邦題がついているけど、悲喜交々、生きている限り色々な人々と絡んでしまう訳で、そんな極々普通がとても心安らぐ映画です。

  • 鑑賞日 2017/3/1

    憧れる老後

    偏屈で無愛想なところは自分に似ているので共感できるところが多かったが、歳をとって映画のように変われるか自信はない。だから余計に幸せな老後に感じた。 でも、よく考えると変わったのは少しの接し方で根本的な正しいと思うことを貫くところや愛に溢れるところは何も変わっていないことに気づく。LGBTの青年を父親は受け入れられていないが、オーベは自然に接している。 そして何よりイーダ・エングヴォルが素敵でした。オーベの全てを受け入れ困難があっても今を懸命に生きる姿が輝いていました。

  • 鑑賞日

    涙が止まらない!

    自分でも何故あんなに感動したのか、うまく説明できません。観ている最中から、涙が出てきて、観終わった後も、しばらく涙が止まりませんでした。こんなこと、滅多にありません。あえて言うなら、一見冴えない主人公の、不器用さと気持ちに自分が重なったこと、また、彼の、妻をはじめとする人々への愛情がほとばしっているのを感じたから、でしょうか。普通の人々の日常を描いているようで、それぞれの人々にとっては大きな事件が次々と起こります。今思うとたくさんの登場人物と事柄が描かれていたな、と思いますが、違和感なく、テンポ良く、だったので、全く退屈しませんでした。

  • 鑑賞日 2017/4/12

    偏屈ジジイ

    妻に先立たれたから偏屈なジジイになったのかと思いきや、そこには深い訳があったという話。この原因の見せ方がなかなかうまいと思った。介護施設に入れられそうになる隣人の話はもっと大きい話になるのかと思ったら、実にあっさり決着がついてやや拍子抜け。しかし、最後はほろりとさせられた。【妻に先立たれたジジイが主役の二本立て:併映「手紙は憶えている」】

  • 鑑賞日 2017/4/11

    スウェーデン型社会保障にも問題あり

    妻をガンで失い一人暮らしの59歳のオーヴェは、勤務先の鉄道工場から馘首を告げられる。餞別にくれたのがスコップ1本というのは小ばかにされたようだが、抵抗も一切せずに受け入れたのには、オーヴォに考えがあったことがすぐに判ってきます。 規律に厳しくて、頑固なオーヴォは隣に越してきたイラン人家族により、生活の調子が狂わされるが、それは一方でオーヴォの頑固さが、少しずつ解凍してゆくのと歩調を合わせていたみたいです。 無き妻との回想シーンは、若い頃のオーヴォの実直さと、妻になる女性の一途さとが実によくマッチしてほのぼのしますが、昔と今とのオーヴォの体形の激変ぶりがあまりにひどく、少し興ざめになります。 主張すべきは主張し、曲がったことを正す気構えをいつまでも失わないオーヴォの生きざまは、高齢者の憧れですが、現実には真似しようにも出来ないのが、残念ながら大方の人で、現実でしょう。 最後に、ずっと寄り添ってくれた猫(ノルウェージャンフォレストキャットと思います)のノーブルな姿にも癒されました。

  • 鑑賞日 2017/4/10

    スウェーデン映画

    スウェーデンで国民の5人に1人が見た記録的な大ヒット映画。 世界中30か国でベストセラーとなったフレドリック・バックマン原作小説の映画化。43年勤めた会社を突然クビになり、妻も病死59歳でひとりぼっち。何度も死のうとするが隣に越してきた家族や近所の住民の影響を受けて心境が変化していく。 原作は200万部のベストセラーとのこと。 製作国スウェーデン 製作年2015 配給 アンプラグド

  • 鑑賞日 2017/1/12

    静かな最後が、胸に染みて…

    共感しまくりの日常風景。 うちの父のあるある過ぎて苦笑い。 オーヴェ、憎めないねぇ。 要所要所で差し込まれるソーニャとの過去の思い出シーンが、とてもステキで、 現在の困ったちゃんとの、その対比が、調度良くって、飽きさせない。 さらに、静かな最後が、また胸に染みて…じんわりと良い作品。

  • 鑑賞日 2017/4/4

    パートナーは生きる希望

    奥さんを亡くした途端 夫が生きる希望を無くす。定番だが、丁寧に、問いかけながら見せ場を作っていき目が離せない。生きるには、自らの意思と行動が必要な事が、妙味を持って描かれている一本

  • 鑑賞日 2017/4/2

    亡き妻ソーニャの何と魅力的なこと

    主人公オーヴェは、融通の利かない性格で、近所でも疎ましがられる存在だ。それなのにどうしてこれほど心を惹かれるのだろう。回想シーンで登場する亡き妻ソーニャの何と魅力的なこと。こんな女性と一緒に暮らすことができたら最高に幸せだろう。ソーニャを愛する気持ちに共感をを覚え、オーヴェを嫌いになれないのかもしれない。

  • 鑑賞日 2017/4/4

    気持ち良くて悲しい話です

    普通に生きてるのに社会から邪魔にされてるような疎外感からイライラしている頑固オヤジの日常がおかしみと哀愁満載で描かれていて観入ってしまった。 最後はそうなってしまうのねと残念でしたし、杓子定規な公務員たちへのお仕置きをもう少し見せて欲しい所でした。

  • 鑑賞日 2017/2/22

    幸せな最期って何だろうなあ

     スウェーデン映画。妻に先立たれ、会社を解雇された59歳のオーヴェは妻のもとへ行こうと首つり自殺を図ろうとする。しかし向かいに越してきたパルヴァネー一家の車がバックしてきてオーヴェ家の郵便受けにぶつかってしまう。町内のルールについて厳しく説明するため自殺を断念するのだった。パルヴァネーがペルシア料理のおすそ分けに来たり、その夫が梯子から落ちてけがをしたためその子供たちの面倒を見る羽目になったり、彼女に運転を教えたりで自殺する機会を逸してしまう。そして亡き妻ソーニャとの思いでを騙るのだった。また友人だったルネが寝たきりとなり施設に入れられようとするが、その施設の汚職について指摘し追い払ったり。しかしオーヴェは突然倒れ救急車で病院へ。心臓が大きいことが原因というものだったためまわりは安心したがオーヴェは死期を悟る。ある雪の日雪かきがなされていないことを不審に思ったパルヴァネーが訪ねるとオーヴェはベッドで息を引き取っていた。  頑固おやじと近所付き合いの話のように見えるけど、実はオーヴェとソーニャの愛の物語に見えました。人付き合いが下手なオーヴェが父親の死後父の働いていた鉄道会社で働けるようになるものの同僚にいじめられたりしていたのにソーニャと出会い付き合い結婚するとソーニャを介して世間と付き合えるようになる。ソーニャが妊娠中に二人で旅行したとき事故で胎児を亡くしソーニャも下肢麻痺となっても教師の仕事ができるように学校の階段にスロープを設置したり、自宅も車椅子で不自由のないように改造したり、自宅周辺の環境整備のため自治会長となっていろいろルールを定めたり。そんな中で友人となったルネとは言葉を交わせなくなってもやはり友人でした。向かいに越してきたパルヴァネーが媒介となって再び周りと繋がっていることを実感しながら妻のもとへ召されたオーヴェは幸せだったのかな。それにしても福祉施設の扱われ方がひどかったけど、スウェーデンでも施設入所って厄介なものなんでしょうかねえ。オーヴェは幸せな死に方だったと思うけど、ルネのような人たちにとって幸せな最期ってどうなんでしょうね。どこの世界でも高齢化が進んでいて、この先どういった最期を迎えるのかっていうのはいろいろ問題になるんだろうなあ。そんなことも考えさせられました。

  • 鑑賞日 2017/3/4

    笑えて泣けてしみじみ

    高齢者、障害者雇用、移民、介護、LGBT、若者の就職など現代社会の問題を深刻ぶらず、しかし的を外さず描き、問題が解決したわけではないけれどなーんか励まされて、観終わった後明るい気持ちになるというコメディの王道を行く見事な作品だった。 俳優もみんな上手で(猫も!)はまり役だったが、主人公の年齢設定だけが不満。+10歳でいいんじゃない?

  • 鑑賞日 2017/2/18

    オーヴェという男

    原題は、“オーヴェという男”。 うん、まさに。 観終えて改めて、いいタイトルだよな、と思う。 頑固で偏屈な老人(若いけど)とよそ者の触れ合いと言ってしまえばよくあるお話。 でも、決して平坦ではないオーヴェの人生と、福祉国家として名高いスウェーデン社会が抱えるさまざまな問題、その観せ方が嫌味なく巧い。 だからこそ物語が進むほどに、オーヴェに共感し、彼を愛さずにはいられなくなる。 あのふてぶてしいネコがいいんだよなぁ(涙) オーヴェが自覚せずに手助けしてきたたくさんの人に送られての葬儀から、ふたりが出会った列車のコンパートメントへとつながるラストシーン。 まっすぐな働き者で、頑固で偏屈で、なにより妻を深く愛した男が最後にたどり着いた幸福。 その穏やかな微笑みが、深く心に沁みる。

  • 鑑賞日 2017/2/26

    サーブ

    ◎ 独居の偏屈老人の話だというが、主人公のオーヴェはまだ59歳の還暦前である。しかしこの役者が老け顔で、日本人なら間違いなく70代であろう。若かった頃のオーヴェを演じる役者は細面でなかなかのハンサムであって、59歳の老け顔とのギャップがあまりに大きい。 青年の彼女を演じる女優は笑顔が魅力的で、年取った後はどんな顔になったのかぜひとも見てみたかった。残念ながら写真の中にちらっとしか見ることができなかったが、年を重ねても十分魅力的であったようだ。彼女は病気で亡くなったばかりだという設定だが、この2人がどんな夫婦生活を送っていたのか、どうもぴんと来ない。妻が死んで急に偏屈になったのではなかろうが。 ◎ この老人がスウェーデンの国民車サーブに異様にこだわるエピソードが面白い。自動車にはあまり詳しくないがサーブのブランドは今年で消滅することになったようだ。いい時に老人は亡くなった。長生きするのも決していいことだけではない。

  • 鑑賞日 2017/2/25

    ニコルソンほど格好よくないけれど

     不恰好で年齢より老けて見え、自分の物差しでしか捉えることができず、しかもその規範を周りの人間に押し付け、嫌がられる主人公。  そんな59歳の初老(?)の男性が主人公の物語で、数年前のジャック・ニコルソンの『恋愛小説家』や『アバウト・シュミット』を思い出した。  本作の主人公になじみのない分、ドキュメンタリー性があり、気が付くと注意される住民になったり、孤独な主人公の側に立ったりする自分がいた。  どうして嫌がられる性格になったかが、徐々に語られていくと、共感できる面が増え、その人生に寄り添いたくなった。  結末には、涙・涙。  大学生では無理かもしれないが、所帯を持った若夫婦以上の男女に是非観てほしいスマッシュ・ヒット作。

  • 鑑賞日 2017/2/25

    他人事とは思えない。

    主人公は偏屈爺さんと言ってもまだ59才である。福祉国家と思っていたスウェーデンで福祉施設の運営会社が悪役なのは以外であった。主人公の過去が回想シーンによって徐々に分かってゆく巧みな構成が良い。 同じ劇場で観た「孤独のススメ」「おみおくりの作法」を思い出した。観る年代によって様々な感じ方があるだろうが、見終えたあと同じ50代なんだけど他人事は思えないなあ。

  • 鑑賞日 2017/2/25

    幸せなひとりぼっち

     映画が始まった頃は、なんてヤなジジイだ、こんなジジイにはなりたくないものだと思うのだが、映画が終わる頃にはホッコリした気持ちになって、このじいさんが愛しくなってくる。これもまた、映画のマジックと言えよう。  この偏屈じいさんが毎日墓参りをする。どうも亡くなった奥さんらしいのだが、始めのうちは細かい経緯が分からない。しかし後半になり、その奥さんの思い出が徐々に明らかになっていくに従って、物語はグッと深みを増す。じいさんの、奥さんを思う気持ちの純粋さに、胸を打たれるのである。  この物語の舞台はスウェーデンなのだが、隣に引っ越してきた女性がイラン人だったというのが、大きなポイントかもしれない。おそらくこの偏屈じいさんに何も偏見がなかったので、うまく事が運んだのかもしれない。(偏見がないということでは、子供も同様であろう)その繋がりがコミュニティに広がっていく様が興味深かった。  スウェーデンと言えば福祉の国だが、制度が行き届いていても、それだけで問題が解決する訳ではないことが、この映画を見るとよく分かる。   ところで、私は“じいさん”と書いてきたが、このお方、実は59歳である。(映画の中でも俳優さんの実年齢も)59歳にしては風格あるなあ。

  • 鑑賞日

    社会はまだ捨てたもんじゃない

    会社をリストラされて、離れていく社会に居場所をみつけられず、妻のあとを追おうとするこの初老の男性の気持ちが、私にはよくわかる。口論ばかりだった隣人たちともやがては理解し合うようになって、心が温かくなるエンディングを迎える。穏やかな色調の映像も、淡々とした演出も悪くない。

  • 鑑賞日 2017/2/17

    真似したい

    気に入らないこと、気に入らない人すべてに言いたいことを言う主人公は素晴らしい。映画の中だから許されるのだろうけど、自分もしたいけどできないから、そんな主人公の罵詈雑言を聞いて胸のつかえが少し取れたような気がした。奥さん役の女優さんが素敵。

  • 鑑賞日 2017/2/15

    人生は愚行の積み重ね

    でも、人生はそれだけでないよって気付かせてくれる映画です。 本年度のアカデミー外国語映画賞は、前に観たデンマーク映画『ヒトラーの忘れもの』も含め、秀作の混戦模様。 この映画は高齢者(と言っても50代、北欧はリタイヤが早いが)のご近所付き合いのコメディーパートと、 主人公が辿った人生のシリアス&ロマンティックパートの二本立てで進んでいく。 言わば【現在】と【過去】を巧みに映し、主人公の人生を観客に教えてくれるのだ。 主演のロルフは『太陽の誘(いざな)い』(1999年度マイベスト10)でも名演でしたが、ここでも偏屈なキャラを違和感なく演じている。 移民、LGBT、ニート…と共存する現代の人々をさりげなく描きながら、 抱えるべき大きな問題を秘めながら風刺している手腕はさすがである。 それは、裕福な福祉国家の見本と呼ばれるスウェーデンの自殺率がなぜ高いのかという「矛盾と皮肉」が背景にあり、 この映画が進むべき方向性のヒントを与えてくれているような気がしてならない。 (ベスト10候補)

  • 鑑賞日 2017/2/10

    やっぱりじじいは面倒くさい?

    59歳でじじいとするかどうかは別としても、この手のじじいはいつも何かしら面倒なじじいが多い。やはりじじい=面倒くさいというのが世間の一般論なのだろうか。確かにそういう人物は往々にしていることは確かだが、なかには普通に年齢を重ねている人や、まれにいい具合で年齢を重ねている人もいるだろう。それでは映画として作品が成り立たないのかもしれないけれども、やっぱりじじいは面倒なものなのだろう。 この作品においてはリストラや奥さんに先立たれたことで自殺を試みるも、たまたま引っ越してきた隣の家族に救われている。今では隣人との付き合いも疎遠になることが多いが、この作品については何かと絡んでくる。これによって人生を少しは楽しめているのだろうけれども、周りあっての人生であるということを認識してほしい。また友人が体調を崩しているシーンもあるが、スウェーデンは社会福祉がしっかりしているのだから、こんな扱いがあるのかと疑問に思う。実際に生活をしていないので何とも言えないところではあるが、あまりにも機械的な感じがしてしまった。 でもこのじいさん最後は穏やかな終末を迎えられたのだからいい人生だったのだろう。苦しまずに死ぬというのは人生の中でも最高に近い贅沢なのかもしれない。

  • 鑑賞日 2017/1/29

    この映画を嫌いという人はいない

    公開から1ヶ月以上が経過し、観逃しても仕方ないかと思っていたスウェーデン映画ですが、2017年の米アカデミー賞で外国語映画賞の候補作に選ばれたと知って、遅れ馳せながら観ることにしました。 妻に先立たれ、長年勤務していた鉄道会社からリストラを宣言され、自殺を決意した59歳の男ロルフ・ラッスゴードですが、いざ自宅で首を吊ろうとすると、隣に引っ越してきたばかりの夫婦のうるさい声が聞こえ、特に奥さんのほうはイランからの移民妻で、隣人ラッスゴードに何かと助けを求めてきて、ラッスゴードとしては自殺するモティヴェーションが失せ、そもそも近所で起きる迷惑行為(歩行者用の道を平気で走る役所の車、駐車禁止の場所に停められる自転車、施錠がなされていないガレージなど)が気になって仕方ないラッスゴードですから、人助けを求める隣家のイラン人妻バハール・パルスを無視することなどできず、結局彼女のペースに乗せられてしまうという展開。 映画は、こうしたロルフ・ラッスゴードの“現在形”の描写を進めながら、それと並行して、死んだ妻と列車の中で出逢い、デートし、結婚し、妻の妊娠を喜び、しかしスペイン旅行の際にバスの転落事故に遭って妻は流産し、妻の下半身が動けなくなったものの、明るい彼女が前向きな人生を送るべく障碍者学校の教師となりたがった時には、バリアフリー対策が採られていなかった学校に対し、夫たる自分が自らスロープを作って妻が勤められるようにしてやる、といった、仲睦まじい夫婦関係の“過去形”描写が随所に挟まれることによって、わたくしたちは“オーヴェ”という名の主人公への共感を深めてゆくのでした。 なるほど観る者の心を和ませてくれる映画ではあり、この映画を嫌いという人はいないでしょうから、米アカデミー会員の票も相当程度には集めるに違いないと思われました。

  • 鑑賞日 2017/2/12

    笑いあり涙あり

    ご近所付き合いって大事

  • 鑑賞日 2017/2/5

    一人ぼっちなんかじゃない。

    妻に先立たれ43年間勤めた鉄道会社もクビになった偏屈者の主人公が、隣人とのふれあいの中から忘れていた優しさを取り戻していくヒューマンドラマ。野良猫の怪我を手当てしたことで渋々飼い主になった主人公だが、彼の死を看取ったのがこの野良猫だったというエピソードが実に心地よかった。 少年時代の母の死に始まり、青年時代には父の事故死を目撃、結婚してからはスペインへのバス旅行中に交通事故に巻き込まれ妻は流産し下半身麻痺となる。どう見ても悲劇的な人生であるが映画全体を見渡した時、不思議と暗さは見当たらない。これは主人公のキャラクター設定によるところが大きいのではないか。まず人並み外れたモラリストにした点。住宅地の交通規則にはじまり、門扉の施錠、犬の散歩の禁止に至るまで友人と共に作成した自治会の規則を厳格に順守するし、またさせようとするのである。ここまで徹底されると通常は恐怖感につながることもあるが、本作は逆にユーモラスな個性として様変わりしていた。 個性的な隣人たちの中でも、イランからの移民と思われる妊娠中の女性が特にいい。人懐っこさの中にある芯の強さが良く出ていた。彼女がいなければ主人公の臨終は寂しく味気ないものになっていただろう。無礼この上ない福祉課職員の横暴ぶりを、女性記者が不正な利益操作の暴露を匂わせながら諫めてしまうエピソードも印象的だった。 妻と初対面する列車のコンパートメントの場面をラストカットに再び持ってきた作り手のセンス。きっと天国でもあの二人は仲睦まじい夫婦に違いない。

  • 鑑賞日 2017/2/3

    ジワジワきました

    サーブかボルボか、ドイツ車かスウェーデン車か。「Audiなんて0が4つもついている」は笑えた。偏屈爺さんだけど、子供達には結構優しかったんじゃないかな。猫もいい味出していた。 最後、オーヴェを認めてくれた人随分たくさんいたじゃない(涙)久しぶりにジワジワくる良い映画でした。 1点だけ、59歳ってもうチョット若くない?それだけ苦労したって言うことなのかな・・。

  • 鑑賞日 2017/2/3

    ひとりぼっちなんだけど、決して、ひとりぼっちなんかぢゃない

    土曜日、満席で観られず、やっと観られた。 ひとりぼっちなんだけど、決して、ひとりぼっちなんかぢゃない主人公。 だってみんなから必要とされているのだから。 最初は石頭の偏屈ジジイだな、と思っていたが、信念を貫いて生きる主人公がどうしてこうなったのか?回想シーンで徐々に明らかになっていくのだが、実直で頑固一徹で信念を貫ぬき通すって勇気いるし、なかなか出来ることぢゃない。 周りと関わり、人となりが分かるにつれ、ほっとけない性分の世話ずきな一面が垣間見られて、いいジジイぢゃん!って… コメディタッチなんだけど、ほろ苦ビターで、ほろっとさせる洒落っけのあるスウエーデンからの贈り物。

  • 鑑賞日 2017/1/8

    孤独に、哀しく生きてきたを思っていた老人が悟る幸せな人生!!

    気難しいオーヴェは妻に先立たれ、生きる希望を失っていた。そのうえ、近所の人々は自分の気を荒立たせるような迷惑な人々ばかり。しかし、隣りに引っ越してきたパルヴァネ一家から次々に厄介事を持ち込まれるうちに、塞いでいたオーヴェの心が開いていく。。世界30カ国以上で刊行されるフレドリック・バックマンの小説をベースに、人の生き方について問いかけていく人間ドラマ。監督は「青空の背後」のハンネス・ホルム。スウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞で主演男優賞と観客賞に輝くとともに、今年のアカデミー賞にスウェーデン代表として外国語映画賞にノミネートされたことでも話題となっている作品です。 歳をとるということは誰にとっても嫌なこと。それは自分の身体が徐々に思うようにいかなくなるとともに、家族とも疎遠になったり、周りの親しかった友人・知人も他界するなど、段々と自分の関われる範囲が減ってくるから。僕自身も周りの年上の知人や、祖父母・両親の徐々に年をとる姿を観ていて、身体の老化や病気どうこうは仕方がないものの、考え方が頑固になったり、行動力が極端になくなってくる様子を見ていると、自分はこうはなりたくないな、、と思ってしまいます。それと合わせて思うのが、やはり歳をとってくると、経験は増えるものの、過去の想い出(楽しいものの、悲しいものも含め)に囚われて、ふと自分が孤独になったときに、その想い出に苛まれてしまうのです。身体が動けなく、しかも、周りに話せる友人がいなくなると、途端にそういう思いのはけ口がなくなってしまう。自分で昇華できるような強い人はいいのですが、大抵の人はそうでもない。。独居老人問題というのは、得てして社会的な問題でもあるのですが、こうした心の問題もはらんでいると僕は思うのです。 本作「幸せなひとりぼっち」は、まさにそうした思いに囚われた主人公オーヴェの、幸せになっていく老後を描いているのです。彼の抱える気難しさを、最初はクスクス笑えるコメディとして描いていきます。ぶつぶつ文句をいいながら、時には厳しい言動もしながら、結局は他人を助けてしまう優しい老人オーヴェ。可笑しいのは、そんな自分は嫌だといいながら、ふとしてしまう優しい行動を隣人のパルヴァネ一家が見抜いてしまうこと。他人を他人としてしか思えなかった独善的な自分が、実はいろんなところで必要とされているということを、一家によってうまく発見・誘導されていくオーヴェ。周りをようやく信頼し、自分では抱えきれなかった暗い過去を吐露したとき、初めてオーヴェは前を向いて生きていくことの素晴らしさを悟るのです。 ドラマとしては結構ありがちな老後ドラマな流れではありますが、本作で気付かされるのは、幸せになるということは自分の中だけでは完結しないということ。お金を稼ぎ、好きなところに住み、欲しいものを買う、、、こうした物で自己完結する幸せは結局底が浅いのです。どんなに貧しくても、どんなに孤独でも、幸せになれるのは、どれだけ人を愛し、人を許すことができるかということ。人間が社会的な生き物なんだということを、よく理解できる作品になっています。

  • 鑑賞日 2017/1/23

    偏屈ジジイの裏側

    近所の鼻摘まみ者のジジイが本当は寂しがり屋で涙もろく 自殺を試みるもことごとく失敗。そこで笑いがかなり起きる。最近この種の話が心に染みる。

  • 鑑賞日 2017/1/23

    圧倒的な分かりやすさ

    妻に先立たれた偏屈おじいさんが近所に引っ越してきて若い家族との交流の中で、人生を再び謳歌し始める。 こんな話、何十本もあるだろう。 あらすじだけ見たら「またか、、、」としか思わない。 しかし、この映画がその数多の作品と違う所は、 物語運びのうまさである。 見慣れた風景、出来事でも、苦がなく見れる。 脚本のテンポの良さもあるが、やはり特筆すべきは登場人物のキャラクター設定である。 もちろん役者の演技力もあるが、やはり人物の掘り下げ方が非常にうまく、実在感が素晴らしい。 だから、見入ってしまうし、「もっていかれる」。 強いて言えば、ちょっと回想が多いなぁ~と。

  • 鑑賞日 2017/1/9

    コメディ部分が秀逸

    カールじいさんの空飛ぶ家のようなストーリー。 ありきたりな流れで話は進み終わるけど、 車へのこだわりの強さ、車のブランドでストを起こしてしまうとことがとても面白かった。 お父さんの死に方もあっけなくて… ??? なんだかんだ言ってもこの手のお話には泣かされてしまうの、、ね

  • 鑑賞日 2017/1/14

    ひとりでできることと他人がいるからできること

    スウェーデンで5人に1人が観たという大ヒット映画だが、今の日本にも通じる点は多い。 孤独な老人…って、まだ59歳だし! 偏屈なのは若い頃からだったようで、正義感あふれる秀才青年の苦闘と恋、移民、介護と社会問題もいっぱい散りばめながら話は進む。 車が象徴するしょーもない男としてのステイタス、肝っ玉母さんとの隣人付き合いなど、クスッポイントも満載で単なるお涙ちょうだいになってないのがいい。 自分がひとり残されて、仕事も失ったとしたら。終活について考えさせられる一本でした。 誰かと「本当に死ぬのが下手ね」と笑ってもらえるくらいの関係を築くことができるといいな。

  • 鑑賞日 2017/1/2

    妙好人

    映像や音響はもっと拘りようがある様に思う。 物語には一応の危機的状況は用意されているが、解決への過程は御都合主義的であり、勿体無さを感じた。 現代では興味のある情報、物、人と繋がる事は容易であり、そうでないもの対してブロックする事もまた容易である。 世界を拡げているのか、壁を作っているのか分からない社会も、そこに疑いの目を向ける事もまたオーヴェという男なのか。

  • 鑑賞日 2017/1/11

    冒頭シーンを見て、国が変わっても「おじいちゃん」の気質は変わらないのだなと思った。 融通が利かなくて頑固で口うるさい。そんな親戚にひとりはいそうなめんどくさいおじいちゃん(オーヴェ)の姿は既視感がありすぎて、思わず苦笑してしまう。しかし、不覚にもそんなよくいるおじいちゃんに、私は泣かされてしまった。 ただのよくいる面倒なおじいちゃんだと思ったオーヴェは、人を愛する気持ちや人のために生きるための強さを持つ、すごぶる不器用な人だったのだ。 彼の人生を振り返ってみても、彼はいつだって愛する人のためのみならず、誰かのためにいつも頑張ってきたように思う。もしかしたら、毎朝の見回りだってその一環なのかもしれない。 誰よりも愛情深く、人のためにこそ必死になれる。 そんなオーヴェだからこそ、愛に救われ、愛故に傷つき悲しみ、同時に己の無力も痛感し、そしてまた、愛に救われたのではないだろうか。 そんな風に思えるようになった時、彼の様々な言動が理解できるようになり、ラストシーンには羨望すら覚えた自分がいた。 私の人生はまだ途中で、何かを語れるような立派なオトナになったとは思えないが、愛に救われ、愛故に傷つき悲しみ、そしてまた、愛に救われる。恐らくだが、これからもそれの繰り返しなのではないだろうか。

  • 鑑賞日 2017/1/10

    オーヴェ、今を必死に生きるのよ。

    人によっては、つまらない映像。 しかし何故だか泣いてしまった。 正しいことを、ずーっとしてきて、なのに悲しい出来事に会い。さらに正しさを追求してきた彼は、 「オーヴェ、今を必死に生きるのよ」と自分を制御してくれた妻を失った時に、バカなやつらとの関係を断ち、自殺しようとする。そうした中で、バカな隣人に煩わされ、関係を持つ中で、彼は、妻がいた頃と同じように、社会との関係性を持ち直していく。 自分と妻との間の子は、事故で失った彼が、隣人に生まれた赤ちゃんを抱く姿は、本当に美しかった。 その新たな幸せの中、彼は大往生していく。そして、あの世で、最愛の妻に再会する。 その奥さん役の女性が、その役自体が、ものすごく魅力的だった。 ロードショー作品で2017年最初の作品で、まずまずのヒットであった。 にしても、邦題が格好わるい。

  • 鑑賞日 2017/1/7

    独りの身軽さと寂しさと

    劇中のスウェーデンの風景は寒色系で寒々としている。それに加えて偏屈で独りぼっちの主人公の態度も冷たく感じるな。そして主人公が吐露する過去とその心情が、少しずつだけれど雪解けを呼んでいく様が観る者の心を温めていく。切ないストーリーではあるんだけれど、見終わった後に心の灯をともす、冬にふさわしい映画。

  • 鑑賞日 2017/1/6

    こんな頑固爺さんになりたいもんだ

    日本版タイトルは、内容とちょっと違う感じがするけれど、原題は「EN MAN SOM HETER OVE」(オーヴェという名の男)。 本国で大ヒットした映画だということですが・・・ 半年ほど前に愛する妻ソーニャ(イーダ・エングヴォル)に先立たれたオーヴェ(ロルフ・ラッスゴード)。 郊外の集合住宅に住み、近くの鉄道の操車場に長年勤めている。 が、その仕事場もリストラされてしまう。 妻を亡くしてからのオーヴェは、頑固というよりも偏屈なジジイになってしまった。 もう、生き甲斐もなくなってしまい、首吊り自殺を図ろうとした矢先に、隣に越してきたペルシャ人一家(夫はスウェーデン人で再婚、妻は妊娠中)に邪魔されてしまう・・・ というところから始まる映画は、自殺直前に走馬燈のように頭をよぎるオーヴェの過去と、自殺に失敗した後のオーヴェの様子が交互に描かれていく。 何度も自殺を図ろうとするが、その都度、横槍が入って失敗するあたりは、まさしくコメディだし、オーヴェに心を開く隣人たちが徐々に増え、オーヴェの心が開かれていくのも、笑いながら心温まる。 しかし、この映画、そんなに笑ってばかりいられない。 走馬燈のように少しずつ描かれるオーヴェとソーニャの物語が美しく切ない。 貧しいながら前向きな鉄道掃除夫のオーヴェと、インテリで文学を勉強して教師になろうとするソーニャ。 そんなふたりの姿も美しいが、切なくなるのは、後半。 オーヴェがどれほどソーニャを大切にし、常に傍にいたか、そして、オーヴェとソーニャに子供がなく、ソーニャが亡くなったときに「ひとりぼっち」になったかが描かれる後半は、実に切ない。 前半、チラリと写される、オーヴェの家の低いキッチンなどの伏線が上手い。 周りのみんなを助け、助けられたオーヴェは、隣のペルシャ人の妻が出産を機に、生きることに前向きになる。 が・・・、という終わりも切ない。 でも、幸せな感じがする。 傑作ではないけれど、「心温まる」という言葉が相応しい秀作でした。

  • 鑑賞日 2016/12/17

    幸せな映画

    胸に染みいる、見終わったあとに、幸せな気持ちになれる映画です。 偏屈で不幸な人生として終わるだけだった彼に、穏やかで幸せな死を迎えさせてくれた隣人との出会い。そして猫との生活。 人間っていいな、と思わせてくれる映画でした。

  • 鑑賞日 2017/1/4

    しがらみで死ねない主人公に笑って、そして涙。

    ガミガミ爺さんが、冒頭から首を吊ろうとするけれど、成功しないことは分かっている。どういう風に止められるかが、さしあたっての注目点。案の定、どんな手で死のうとしても阻まれる。そういうコメディだと思って見ていると、彼がどう妻と過ごしていたか、いかにして出会ったか、どれほど愛していたかが明らかになってくる。こうなってくると笑ってはいられない。いや、笑いのシーンの後に涙せずにはいられない。 しがらみが彼に新たな人生を与えながら、幸せな終局に至る見事な人生賛歌。

  • 鑑賞日 2017/1/2

    これは年末に観た「ミス・シェパード」と同じく年齢的にも見につまされるところのある映画だったけど、猫が出ている分、より引き込まれたというか、あんな最期ならほんとに幸せにゃ~(笑) 主人公は最愛の妻を亡くして、殻にこもって人付き合いができなくなっているけど根っからのイヤな人ではなく、器用に物を作ったり車に詳しいという設定もよかった。 北欧特有のおとぎ話のような色合いの街並みや、日本とはシステムの違うスウェーデンの福祉問題などもみどころだった。

  • 鑑賞日 2016/12/28

    〈/世界一しあわせなラストシーン/〉

    【ストーリー(オーヴェ目線)】 ソーニャ、君が天国に行って半年が過ぎたね。 、、寂しいよ。 俺は勤めていた会社からクビを言い渡され、今はただ持て余した時間を近所の巡回で埋める毎日を過ごしている。 なあ、聞いてくれ。君のもとに行こうとあれこれやってみたんだ。だが、最近隣に引っ越してきた連中がやかましくて、毎回失敗におわってしまって、、。 悪いやつらじゃないんだ。ただ、少しおせっかいでね。 ──────君をこんなに待たせたのは、初めてだ。 【感想】 タイトルに[ひとりぼっち]と書いてあり、ぼっち代表として必ず観なくては! と意気込んで何の予備知識もなく今作を観賞。僕の思っていたぼっちとは違いましたが、今年中に観れて良かったと思える作品でした!ってかこんな理由で観てしまってホントごめんなさい!! ...ソーニャとの出会い、父と子の愛情、親友との友情、その先に待っている悲劇。それらを経た今があるから、簡単には心を開かないオーヴェ。そのオーヴェがパルヴァネ一家に、少しずつではあるが心を開いていく様子はグッとくる。 ...そしてラストシーン。これがねぇ、僕が今まで観てきた映画の中で一番好きなラストかもしれません。あぁ、しあわせだ。。 あなたもこのラストに泣きながら微笑んでしまうはず!! 【最後に】 ソーニャとオーヴェとの出会いのシーン、何故か僕の頭の中では映画『クラウド・アトラス』の楽曲《クラウドアトラス六重奏 》が流れていました。 2人のあの出会いに運命を感じたからかもしれません。

  • 鑑賞日 2016/12/31

    作品紹介(映画.com)より

    本日ヒューマントラストシネマ渋谷16時の回鑑賞。 只今全国感動絶賛公開中。 この作品の監督・主演陣の今後の作品に期待。 下記にて映画.comよりストーリー記載 孤独な老人が隣人一家との触れあいを通して再生していく姿を描いたスウェーデン発のヒューマンドラマ。世界的ベストセラーとなったフレドリック・バックマンの同名小説を映画化し、スウェーデンで大ヒットを記録した。愛する妻に先立たれ、悲しみに暮れる孤独な毎日を送っていた老人オーベ。そんなある日、隣の家にパルバネ一家が引っ越してくる。車のバック駐車や病院への送迎、娘たちの子守など、何かと問題を持ち込んでくるパルバネたちにうんざりするオーベだったが、次第に彼らに心を開くようになり、やがて妻との思い出を語りはじめる。「アフター・ウェディング」のロルフ・ラスゴードが主人公オーベを好演。スウェーデンのアカデミー賞と言われるゴールデンビートル賞で主演男優賞と観客賞をダブル受賞した。 幸せなひとりぼっち En man som heter Ove 2015年/スウェーデン 配給:アンプラグド

  • 鑑賞日 2016/12/21

    家族

    自分と同等に位置する作品だ

  • 鑑賞日 2016/12/23

    人生は愚行の積み重ね

    頑固じいさんの話と紹介されているが、主人公のオーヴェは59歳。孫がいてもおかしくない年ではあるが、私はまだじいさんとは呼びたくない年齢だ。しかし、心が頑なだと、老けて感じる。もともと一本気なのだろうが、最愛の妻に先立たれ、年を重ねて、ますます気難しい性格になってしまったようだ。 オーヴェの日課は近所の見回り。ルール違反を見つけると、容赦なく怒鳴り散らす。こんな人物が近所にいたら、できるだけ当たり障りなく暮らしたい。しかし、近所の人たちは、意外にもオーヴェの見回りに感謝しているようにも思える。 オーヴェが近隣のルール違反に厳しいのには理由がある。隣家の火事によって、自分の家が延焼した経験があるからだ。オーヴェのモノローグに「人生は愚行の積み重ねという言葉があるが、私の人生は隣人の愚行の積み重ねだ」というのがある。前半部分の字幕で、ああ、我が人生はまさしく己の愚行の積み重ねだと思った私は、後半部分の字幕で「隣人の愚行の積み重ね」だと考えるオーヴェに驚いた。オーヴェの人柄と人生をよく物語っている。 他人との関わりを拒んできたオーヴェだが、新しく近所に越して来た一家は、そんなオーヴェの態度にお構いなしで、ぐんぐんオーヴェに近づいていく。はじめは鬱陶しく思うオーヴェだが、いつしかその一家との交わりを心地よく感じている。私にも身に覚えがあり、わかる、わかると頷いた。たとえコミュニケーションが不器用でも、心が通じることもある。 オーヴェの国産車への愛着が可笑しい。輸入車に乗っている人間に対して、オーヴェは強い偏見がある。しかし、同性愛者に対する偏見はなく、移民が経験してきた労苦にも敬意を払う。頑ななようで、本質的な部分では柔軟だ。だからこそ人々から愛される。 単身者の孤立、介護、障害者の就職困難と、高福祉国家といわれるスウェーデンでも課題は多そうだ。社会問題を織り交ぜて、人の交わりの温かさを描いた良作だ。

  • 鑑賞日 2016/12/23

    身につまされる

    もともと、両親を亡くし失意の主人公が、あまりにも素敵な奥さんを晩年に亡くし、死に急ぐがなかなか思うように逝けないはなし。でもそのおかげで、更にこれまで生きてきた時間を思い返すこともでき、まわりもサポートするようになる。持つべきは、いい奥さんに限る。

  • 鑑賞日 2016/12/21

    偏屈おじさんの幸せな人生

    スウェーデン発の偏屈おじさんオーヴェのお話。 妻を亡くし、会社からはリストラされ、近所には子連れの家族が越してくる。 オーヴェにとっては踏んだり蹴ったりですが、そんなオーヴェに笑わかせてもらい、ちょっぴり泣かされるような感動がありました。 このオーヴェですが、私はまんざら嫌いではありません。 冒頭から屁理屈が炸裂。 どんな人生を歩んだら、こんな性格になるのだろうかと思いました。 しかし、確かに融通が利かない性格ですが、性格が真っ直ぐなだけなのである。 この真っ直ぐさが、うざったいことも多いのですが(苦笑)。 また、何かとご近所付き合いが減っていってるとは思うのですが、ご近所とは助け合っていくことが大事だと思わせる。 外国人やゲイなんかもいるのですが、オーヴェには偏見はなかったと思います。 オーヴェの友情もちょっとめんどくさいのですが、友情に熱く、愛情が深いじいさんだったと思います。 オーヴェの現在のご近所付き合いの話と共に、オーヴェの人生を振り返るようなストーリー展開が上手かったです。 その人生の振り返り方もユニークでした。

  • 鑑賞日 2016/12/21

    何度も涙が出た。嗚咽しそうになった。 映画館は満員だった。 主人公のオーブェは偏屈で頑固で人付き合いを嫌っている。新しい隣人が引っ越して来ることで、彼の生い立ち、生き様が明らかになってくるのだが、本当はオーブェ自身が優しく繊細で、妻の死、父の死などいろいろなトラウマを抱えていることが分かってくる。 人に優しくされ、ハグされ、オーブェ自身も、思いやりを持ち人に対して温かくなる。人は1人では生きられない、周りの人、誰かによって明るくなり助けられると再認識させられる映画だ。 一つ一つのシーンが愛おしい。

  • 鑑賞日 2016/12/20

    社会保障が充実していても

    スウェーデンは、社会保障が充実していると聞いているが、やっぱり独りでは寂しい。愛妻を無くして自殺を試みるが、そのたびに邪魔が入り失敗する。主人公に手を差し伸べるのが、隣に引っ越してきたイラン人で、彼女のお節介によって主人公が心を開いていく。たとえ社会保障が充実していも、金では解決できない問題がある。これから超高齢化社会を向かえる日本人にって必見の映画ではないか。

  • 鑑賞日 2016/12/17

    「孤独のススメ」との違い

    ‪#1084 ヒューマントラストシネマ「幸せなひとりぼっち」。妻に先立たれ自殺願望を持つ偏屈爺さんが隣人のイラン移民の家族に関わることで心を開いていく姿を描いたスウェーデンのハンネス・ホルム監督作品。先日公開のオランダ映画「孤独のススメ」と似た物語だが宗教観が根本的に異なっている。‬

  • 鑑賞日 2016/12/17

    色々あるけど、生きてこそ人生って素晴らしい!

    妻に先立たれた単なる頑固オヤジの話と思っていたが、これが何とも言えぬ味わいあり!何かと周りからは疎んじられながも、次第に皆を引き込んでいくあたりは滑稽であり楽しくすら感じる。主人公オーヴェを心から愛した妻ソーニャの笑顔が忘れられない。

  • 鑑賞日 2016/12/17

    定番の話だけど

    偏屈爺さんの自殺願望を紐解いてみると優しさがいっぱい詰まった人生で… とストーリーはかなりおきまりのパターンですが、私のイメージする北欧らしいエッセンスがあちこちに散りばめられていてとても良い。 ぶっきらぼうで正直に生きてるのが、時として意地悪に見られちゃうんだよなあとか、結構あるあると思うし、実は寂しがりやのところとか、自分と照らし合わせて共感できる。 キネのレビュー評価がそんなに高くないのは、日本人にはあまりない感性なのかしら。

  • 鑑賞日

    偏屈なじいさんがいつの間にか大好きになる

    12月3本目の試写会は「幸せなひとりぼっち」。数々の映画祭で主演男優賞・観客賞を受賞し、スウェーデンで記録的な大ヒットとなった作品だ。 妻に先立たれ、一人暮らしで偏屈な老人のオーヴェは、長年勤めた職場から肩叩きによる早期退職を余儀なくされる。失意のうちにオーヴェは妻の後を追おうと、あの手この手で自殺を試みるが、なかなか上手く死ねない。そうこうしているうちに、隣に越して来た騒々しい移民の家族に振り回され、死のう死のうとしていたオーヴェの生活はあらぬ方向へ。 コメディーかと思って見始めるが、オーヴェの人生、先だった亡き妻との思い出などを回想していくうちに、どんどん深いい話になっていって、最後には偏屈なじいさんをみんな好きになっている。なんともいい味わいのある映画だ。 主人公にわりと近い年齢の私には、オーヴェの人生に重ねて我が人生を振り返った。多くの人に勧めたい秀作だが、最近母を失った父には見せられないかな。