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PROGRAM/放送作品
市民ケーン
天才ウェルズがその才能を如何なく発揮!「映画史上の最高傑作」とも評される不朽の人間ドラマ
「映画史上の最高傑作」とも評される、ある新聞王の一生を描いた重厚な人間ドラマ。舞台出身のオーソン・ウェルズは本作で映画デビュー。25歳にして製作・監督・脚本・主演を務めた。アカデミー賞・脚本賞受賞。
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COLUMN/コラム2012.08.25
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年9月】大陸軍近衛軽槍騎兵第1連隊“ヴィスツラ・ウーラン”大尉 飯森盛良
イタリア・ソ連合作の歴史超大作。芝居がかったカリスマ性を持つ、スタミナみなぎるメタボ皇帝ナポレオン…ちょっと胡散臭い。権力の座から転落し、とにかく復権したくてアセりまくり、野望をギラつかせる。脂ぎったテカテカのロッド・スタイガー、いい! 一方、宿敵ウエリントンはお高くとまった嫌味な英国貴族の痩せ男。脂気が足らずパサパサした感じ。クリストファー・プラマーも上手い。2人ともデキる漢で2人ともイヤな野郎!でも対照的。この2人見ているだけで前半戦まったく飽きない。そして両雄が激突するワーテルロー、もう圧巻!ソ連映画らしい人海戦術で撮影された戦場の圧倒的規模感が凄すぎる!! 人間ドラマ、スケール、ニーノ・ロータの音楽(各国国家の「大序曲1812」的な使い方が巧み)、コスチューム、どれをとっても最高な、オールタイムmyベスト史劇。今じゃ絶対作れん。 (C) 1970 Dino De Laurentiis Cinematografica SpA, renewed 1998 International Picture Investments Limited. All Rights Reserved..
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PROGRAM/放送作品
黒い罠-完全版-
漆黒の闇のようなスクリーンの中に描かれた戦慄のサスペンス。これぞフィルム・ノワール最終進化形!
映画史的には、1941年の『マルタの鷹』から始まったとされる“フィルム・ノワール(黒い映画、の意)”。その最後を飾る作品とされるのが1958年の本作。その名の通り、陰を強調したような暗い画面の中で、さらに陰惨な物語が、天才ウェルズの鬼気迫る自作自演により描かれる。
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COLUMN/コラム2020.09.28
安易な理解を否定する、 オーソン・ウェルズ監督の悪夢のような映像とイメージが満載!
今回お勧めするのは、オーソン・ウェルズ監督の『審判』(62年)です。 これは有名な作家フランツ・カフカの同名傑作小説の映画化ですね。 監督のウェルズと言えば、映画史上の傑作のひとつ『市民ケーン』(41年) の監督です。彼は26歳で老新聞王ケーンを演じながら監督も兼任して、 様々な撮影テクニックを開発していま す。たとえば「パンフォーカス」。画面の近くにいる人物も遠くの背景にも同時にピントが合っているという肉眼 ではありえない映像ですね。 『市民ケーン』は、それ以降のあらゆる 映画に影響を与えたものすごい傑作ですが、アカデミー作品賞は獲れませんでした。ケーンのモデルは、当時の実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストで、彼を茶化した内容だったため、ハーストが反『市民ケーン』キャンペーンを行い、アカデミー賞で9部門にノミネ ートされながら、脚本賞のみの受賞に終わっています。これ以降もウェルズはハリウッドでなかなか映画を作れなくなり、作品数は少ないのですが、ヨーロッパで撮ったのがこの『審判』です。 原作がカフカの小説だと聞くと、重々しい映画じゃないの? と思う人も多いでしょうが、これコメディです。 映画は「K」という銀行員。保険会社で働いてたカフカ自身ですね。彼は、ある日突然“起訴”されてしまいます。 何の罪でかというと判らないんです よ。判らないまま裁判にかけられて......という、本来なら怖い話ですが、 本作は怖さよりもシュールさが強調されています。ウェルズ監督が冒頭で「こ れは悪夢(の理論)である」と説明しているように、つげ義春の『ねじ式』みたいな映画になっています。 たとえば「K」が勤めている会社では地平線の彼方まで机が並んでいて、物凄い数の従業員がタイプライターを打ち続けているんです。CGじゃなくて 実際に何百人ものエキストラとタイプライターを集めて撮影しています。こうい うありえない悪夢的なイメージはテリ ー・ギリアムの『未来世紀ブラジル』(85年)に明らかに影響を与えています。 主人公「K」を演じるのはカフカに顔が似ているアンソニー・パーキンス。彼は本作の前に、アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』(60年)で 変態殺人鬼の役を演じて、世界中で大当たりしたために、その後は変態殺人鬼役ばかりオファーされたんですね。彼はそれが嫌でハリウッドからヨーロッパへ逃げ出して、そのころに出た作品です。 その「K」は次々に美女に誘惑されます。夢には願望が出てきますから。なかでもロミー・シュナイダーがやたらエロくて可愛くて困ってしまいま す。美女たちにキスされて、ふにゃふにゃと反応するアンソニー・パーキンスは『アンダー・ザ・シルバー・レイク』(18年)のアンドリュー・ガーフィールドそっくりです。 オーソン・ウェルズ自身も「K」の弁護士役で出てきます。「私に任せとけ」と言うだけで何もしてくれない、実にウェルズらしいインチキくさい役 ですね。 『審判』というタイトルは仰々しいですが、ダークでエロチックなコメディですので、リラックスして悪夢をお楽しみください。 (談/町山智浩) MORE★INFO.●1960年にオーソン・ウェルズが、独立プロデューサーのアレクサンダー・サルキンドから、パブリックドメイン(PD)の文芸作品から何か映画を作らないか? と持ちかけられたのがそもそもの始まり。●ウェルズはフランツ・カフカの『審判』の映画化に決めたが、後に原作はPDではないことが発覚、訴訟に発展した。●ウェルズは、主役に当初ジャッキー・グ リースンを求めていた。●ウェルズは映画中で11人の声を自ら吹替えている。●本作と『シベールの日曜日』(共に62年) で使われた『アルビノーニのアダージョ』は、そもそもレモ・ジャゾットによる偽作で、トマゾ・アルビノーニとは直接的に関係はない。 (C) 1963-1984 Cantharus Productions N.V.
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さすらいの航海
迫害を逃れたユダヤ難民の壮絶な実話を、オールスター・キャストで再現した感動大作
ナチスの迫害を逃れ大西洋に出たユダヤ難民約900人の船が、安住の地を求め世界各国を放浪した実話をオールスター・キャストで映画化。大国のエゴに翻弄される難民の悲劇をドキュメンタリー・タッチで浮き彫りにする。
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ザ・カンヌ・レジェンズ/栄光の歴史1
世界三大映画祭の一つであるカンヌ国際映画祭。その栄光と激動の歴史を描いたドキュメンタリー・シリーズ
カンヌ国際映画祭の栄光と激動の歴史を、貴重な映像やインタビューなどを交えて描くドキュメンタリー・シリーズ。第1回はヴェネツィア国際映画祭に対抗すべく創立されたカンヌ国際映画祭の草創期を描く。
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ザ・カンヌ・レジェンズ/栄光の歴史1~3
世界三大映画祭の一つであるカンヌ国際映画祭。その栄光と激動の歴史を描いたドキュメンタリー・シリーズ
カンヌ国際映画祭の栄光と激動の歴史を、貴重な映像やインタビューなどを交えて描くドキュメンタリー・シリーズ。
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わが命つきるとも(1966)
信念に生きた男トーマス・モア──その高潔な生涯を名匠フレッド・ジンネマンが再現した歴史劇
16世紀イングランドで王を敵に回して信念を貫いた法律家トーマス・モアの半生を再現。名匠フレッド・ジンネマンの名演出に導かれポール・スコフィールドがアカデミー主演男優賞を受賞。他に作品賞など全6部門受賞。
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ワーテルロー(1969)
フランスの英雄ナポレオン最後の戦い、ワーテルローの戦いを描いた壮大な歴史スペクタクル!
ひとたび失脚したナポレオンが皇位を取り戻し、ワーテルローの戦いに挑む「百日天下」を描いた壮大な歴史大作。監督はソ連版『戦争と平和』のセルゲイ・ボンダルチュク。2万人の兵士が駆り出された戦闘シーンは圧巻!
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偉大なるアンバーソン家の人々
オーソン・ウェルズ第2作。『市民ケーン』とは対照的なタッチで、一族の栄枯盛衰を描き上げた大河ドラマ
オーソン・ウェルズが長回しを多用し、壮大なストーリーの流れを巧みに映像で演出。およそ『市民ケーン』と同じ監督が撮ったとは思えないようなタッチで、全く別の新たなる傑作を作り上げた。