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PROGRAM/放送作品
ジョニー・ハンサム
甘いマスクのミッキー・ロークが醜い男に!孤独な前科者の復讐を描くハードボイルドサスペンス
『サブウェイ・パニック』の原作者による小説をウォルター・ヒル監督がハードボイルドに映画化。甘いマスクで当時人気絶頂だったミッキー・ロークが特殊メイクを施し、醜い顔を持つ前科者に扮しているのが見もの。
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COLUMN/コラム2020.12.04
ジェームズ・キャメロン幻のデビュー作は、正しく“ジョーズもの”『殺人魚フライングキラー』
本作『殺人魚フライングキラー』(1981)は、正しく“ジョーズもの”というジャンルに分類されるべき作品である。 何だ“ジョーズもの”って!?…などと声が飛んできそうだが、映画史に於いては、いわゆるメガヒット作を軸にして、度々こうしたジャンルが生まれてきた。“エクソシストもの”“マッドマックスもの”“エイリアンもの”“ランボーもの”“ターミネーターもの”“ジュラシック・パークもの”…。ああキリがない。 もちろん“オカルト映画”“SF映画”“戦争映画”などと、正統的なジャンル分けの区分もある。しかし敢えて“エクソシストもの” “ランボーもの”といった呼称を使いたくなるのは、メガヒット作に雲霞の如く群がり、そうした真っ当なジャンル分けを無効化してしまうほど、バッタもん、パチもん度が強い映画群である。 “ジョーズもの”に、話を戻そう。スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作で、人喰いザメと人間の対決を描いた『ジョーズ』(75)は、『ポセイドン・アドベンチャー』(72)『タワーリング・インフェルノ』(74)『大地震』(74)『エアポート』シリーズ(70~79)等々、1970年代を席捲した“パニック映画(ディザスター・フィルム)”ブームの中に連なりながらも、新たに“動物パニック映画”というジャンルを確立した作品である。 そして大量の、“ジョーズもの”が世に送り出された。…と言うか、公開から45年経った今も、送り出され続けている。 ストレートに人喰いザメが登場する作品も多々あるが、その他の水棲生物を主役とする、バッタものも枚挙に暇がない。シャチ、タコ、イカ、ワニ、ピラニア…。シャチのように元々堂々たる体躯の持ち主は別にして、その他は何らかの理由で、“巨大化”や“凶暴化”している場合が多い。 ちょっと、前置きが長くなった。本題の『殺人魚フライングキラー』が、なぜ「正しく“ジョーズもの”なのか」を、ストーリーを紹介した上で、解説していきたい。 カリブ海に浮かぶ、リゾートアイランド。スキューバダイビングも、大きな観光資源となっており、沖に眠る沈没船は、格好のスポットとなっていた。 ある夜、ダイビングに勤しむカップルが、“水中セックス”とシャレ込む。ところがそこに現れた魚群によって、2人の身体は見る影もなく、切り裂かれてしまう…。 海洋生物学者のアニーは、ダイビングのインストラクターで、生計を立てる1人。島の保安官である夫スティーブとうまくいっておらず、一人息子のクリスと、雇用主のホテルの一室に住み込ませてもらっていた。 ダイビングツアーの客の中に、アニーの指示に従わず、立ち入り禁止の沈没船内に勝手に入る者が居た。アニーが探すと、その客は、メタメタに喰いちぎられた死体となって発見される。 殺人魚の正体を調べるべく、アニーは、自分に言い寄る男タイラーを連れ、犠牲者の死体が収容された安置所に忍び込む。傷口などの写真を撮って、ホテルに戻ったアニーは、その夜タイラーと結ばれる。 一方で安置所の死体からは、急に殺人魚が飛び出して、その場に居た看護師が犠牲となる。殺人魚はそのまま空を飛び、逃げ去るのだった。 殺人魚の正体は、アメリカ軍がベトナム戦争用に開発した、陸で産卵するグルニオンとトビウオをかけあわせた、生物兵器だった。運搬の際のミスで、その卵が海底に沈み、やがて孵ると、沈没船を根城にしたのだった。そしてタイラーの正体は、殺人魚の開発に関わった1人だった。 ヨット遊びを楽しむ者などが、次々と殺人魚の犠牲になっていく。そんな中でリゾートホテルの最大の売り物イベントである、グルニオンの産卵を見て楽しむ、ガーデンパーティの夕べが迫る。 アニーはホテルの支配人に、イベントを中止するように説得を行うが、儲け優先の支配人は、聞き入れない。それどころか、アニーをクビにしてしまう。 やって来たイベントの夜、海岸などで産卵シーンを待ち受けていた観光客たちに向かって、殺人魚の大群が飛来。海水は血で、真っ赤に染まる。息子を殺人魚に殺され、復讐に燃えていた漁師のギャビーも、犠牲者の一人となった。 意を決したアニーは、殺人魚の巣となっている沈没船を、ダイナマイトで吹き飛ばす作戦に乗り出す。彼女はタイラーや夫のスティーブの協力を得て、海へと潜っていくが…。 冒頭の“水中セックス”のシーン。早々に「死亡フラグ」が立つバカップルに、主観カメラが迫っていくシーンから、『ジョーズ』のオープニングを劣化コピーした、正しく“ジョーズもの”の展開となる。 主人公が“殺人魚”の脅威を訴えるのを無視して、犠牲者を増やしてしまうのは、わからず屋で強欲な人間。これも“ジョーズもの”には、欠かせない要素と言える。 極めつけは、メインのキャラクター配置。保安官のスティーブに、海洋生物学者のアニー、漁師のギャビー。これは正に『ジョーズ』の、ブロディ警察署長、海洋生物学者のマット・フーパ―、サメ捕り漁師のクイントの陣形を模したものである。ただ本家のように、3人で船に乗り込んで、激闘を繰り広げるわけではない。『フライングキラー』の3人の動きはバラバラで、しかも漁師は陸上で、噛み殺されてしまうのだが。 忘れてならないのは、アニーの浮気である。実は『ジョーズ』の原作には、ブロディ署長の奥さんとマット・フーパ―が不倫をする描写がある。天才スピルバーグが「タルい」と判断して、映画からはぶった切ってしまったその要素を、『フライングキラー』では、わざわざ再現している。正にバッタもんの面目躍如だ。 さて“ジョーズもの”に限らず、こうしたバッタもん映画の代表的な作り手と言えば、偉大なる“B級映画の帝王”ロジャー・コーマンの名が挙がる。そして製作国で言えば、やっぱりイタリアだ。マカロニウエスタンを代表に、あらゆるジャンルのバッタもんを世に送り出してきた実績がある。『殺人魚フライングキラー』は、原題に“Piranha II”と入ることでもわかる通り、本作の3年前にロジャー・コーマンが製作総指揮を務めた、『ピラニア』(78)の続編である。そして本作は、前作でもプロデューサーを務めたコーマン門下のチャコ・ヴァン・リューエンこと筑波久子が、今度は主にイタリア資本で製作した作品なのである。 そんなこんなで、『フライングキラー』がいかに正しく“ジョーズもの”であるかは、おわかりいただけたかと思う。しかしもう一つ、絶対忘れてはならないことがある。それは本作が、あのジェームズ・キャメロンの商業映画監督としてのデビュー作であるということだ。 若き日のキャメロンは、機械工やトラック運転手などをしながら、大学で物理学を学んだ後、初めて監督した35mmの短編映画が認められて、ロジャー・コーマンの門下となった。そこで映画に関する技術全般を、実地で学んだのである。『フライングキラー』は、当初はやはりコーマン門下の別の者が監督を務めていた。ところがその者がクビになったため、急遽キャメロンに、白羽の矢が立てられたのである。 キャメロンにとって、この処女作がどんな位置にあるかについては、彼と交友が深い、小峯隆生氏の著書に詳しい。 キャメロンが、監督作『アビス』(89)のキャンペーンで来日した際に、小峯氏は初対面で彼と意気投合し、他の者も交えて新宿に飲みに行った、その際のエピソードだ。 ~友達がこの映画のファンだと告げたら、ジムは「もう一回、見てみろ。エンド・タイトルロールから俺の名前は消えている」と。その瞬間、この人の前でこの映画の話は禁句だと気づいた~ 急遽監督に雇われたキャメロンが、ロケ地のジャマイカを訪れると、現場は英語が通じない上に、やる気もないイタリア人スタッフばかり。しかも超低予算のため、衣装代が出ず、出演者たちは私服を着て、撮影に臨んでいた。 また撮影に使う“殺人魚”は1体しか出来ておらず、しかも造形が酷かったため、キャメロンは自ら徹夜して、あと3体作ることになった。その際には保安官のスティーブ役で、キャメロンの友人だったランス・ヘンリクセンが手伝ったと言われる。 そんな苦労をして、本編を粗方撮り終えると、「もういいや」と、キャメロンは監督をクビになった。彼が現場を仕切ったのは、僅か5日間とも2週間とも言われている。 頭にきたキャメロンは、クレジットから名を外すように、イタリア側に申し入れる。しかしアメリカ市場向けには、アメリカ人らしい名前の監督が必要という理由で、断られてしまう。 キャメロンは本作を、蛇蝎の如く嫌っており、実質的に己のフィルモグラフィーから消し去っている。それには、十分な理由があったのだ。 とは言え、やはり監督第1作ということもあって、本作には後のキャメロン作品に登場する要素が、散見される。例えば水中シーンには、『アビス』や『タイタニック』(97)に通じるものが感じられるし、沈没船の中で“殺人魚”から逃れようと、アニーとタイラーが狭いダクトの中を進むシーンは、もろに『エイリアン2』(86)である。 更に言えば、実は本作に関わらなければ、キャメロンの出世作は生まれなかったかも知れないというエピソードがある。こちらも件の小峯氏の著書より引用する。 ~イタリアでクビになり、ホテルで、ふてくされて寝ていたら、赤い目をした銀色のピラニアがどこまでも追いかけてくる悪夢を見た話を聞いた。すぐに閃いたアイディアが、ターミネーターの元になったんだ、と。~ キャメロンが『ターミネーター』(84)の製作に取り掛かった際、当初悪役のターミネーター=殺人アンドロイド役は、ランス・ヘンリクセンで、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーは、ターミネーターと戦う、正義の戦士カイル・リース役の候補だった。しかしこの件で、キャメロンとシュワルツェネッガーがランチをした際に、役を変えて、シュワちゃんがターミネーターを演じるという、発想の転換が行われたのである。 実はこの時、キャメロンは一文無し。出演交渉で会ったのにも拘わらず、その場の勘定は、シュワちゃん持ちだったという。しかしそんな出会いが、シュワちゃんに生涯の当たり役をもたらし、彼をスーパースターの座に押し上げた。そしてキャメロンも、世界一のメガヒット監督への第一歩を踏み出すこととなった。 それもこれも、『殺人魚フライングキラー』の屈辱があってのことと知れば、本作の鑑賞もまた、趣深いものとなるであろう。■
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PROGRAM/放送作品
ニア・ダーク/月夜の出来事
『ハート・ロッカー』の女流監督キャスリン・ビグローの、熱烈なファンを持つカルト的作品!
吸血鬼という古典的ホラーに西部劇の要素をフュージョンさせた異色のヴァンパイア・ホラー。吸血鬼の少女と恋に落ち半吸血鬼となり、一族と共に放浪の旅に出る青年の苦悩の逃避行をロードムービータッチで描く。
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COLUMN/コラム2020.01.01
—ジャンル融合による新ヴァンパイア映画の誕生— 『ニア・ダーク/月夜の出来事』
■RVカーで放浪する現代の吸血鬼 アリゾナ州フェニックスにある町で、美しい女性・メイと出会ったカウボーイのケイレブ・コルトンは、自分が恐ろしい運命に巻き込まれるとは思いもよらなかった。彼はキスを要求してきたメイに首を咬まれ、そして明けの陽光に当たると、いきなり体が燃え始めたのだ。 そんなケイレブを、とつぜん猛進してきたRVカーが引きずりこむ。中にはメイと行動を共にする、強面のリーダーであるジェシーと男勝りなダイヤモンドバック、そして気性の荒いセヴェレンと、大人びた少年ホーマーがいた。彼らは全員が生きるために人間の生き血を必要とする、ヴァンパイアの一団だったのだ——。 イラク戦争における爆弾処理兵の苦悩を描いた『ハート・ロッカー』(08)で、女性初となる米アカデミー賞監督賞を手中にした監督キャサリン・ビグロー。受賞後の発表作『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)では、オサマ・ビンラディン暗殺計画の全容に迫り、また直近の作品となる『デトロイト』(17)においては、1967年にミシガン州デトロイトで発生した米史上最大の暴動と、その拡大の中で起こった白人警官による黒人の虐待殺人「アルジェ・モーテル事件」を克明に再現。観る者を人種差別の凄惨な現場へと導いている。 このように、今や社会派の巨匠となった感のあるビグローだが、キャリア初期はファンタジックな秀作を意欲的に手がけ、近年からは想像もつかないような作品展開でコアなファンを獲得している。1987年製作の『ニア・ダーク/月夜の出来事』は、そんな彼女の単独監督としての第1作目にあたる。 ジェシー率いるヴァンパイアたちはナイフと銃を武器に、廃屋やモーテルを転々とし、窓を黒く塗ったRVカーで移動する放浪者のような存在だ。ケイレブはそんな彼らの餌食になるも、メイは彼をヴァンパイア化させ、自分の血を与えて生かそうとする。いっぽうケイレブを目前でさらわれた父ロイと妹のサラは、かけがえのない身内を必死の思いで見つけ出そうとする。ケイレブはそんな父との再会を果たすとき、家族とメイとの間で絆の選択を迫られていく。 やがてフッカーたちはそんなロイや警察を相手に銃撃戦を交わし、バンガローの壁には銃弾が突き刺さり、陽光がレーザー照射のように部屋の中を切り裂いていく。そんなホラー映画史上最も特異な“吸血鬼ウエスタン”ともいうべきこの物語は、ホラーと西部劇、そしてアクションの融合作として、ビグローのスタイリッシュかつキネティックな映画制作を証明するものとなった。加えてブルーを基調とするクールな色の演出や逆光の効果的な使用など、後の作品に見られるビジュアルスタイルは、この『ニア・ダーク』によって完成されている。 ■女性監督キャスリン・ビグローの台頭 商業監督として一本立ちしたいと切望していたビグローは、『ヒッチャー』(86)の脚本家・エリック・レッドと共同して書いていた2本のスクリプトのうち『ニア・ダーク』を映画会社に送り、興味を示したプロデューサーのエドワード・S・フェルドマン(『エクスプロラーズ』(86)『ゴールデン・チャイルド』(87))と会う。ビグローが提示した映画化の条件は、「自分を監督させること」で、フェルドマンは「わたしがダメ出しすれば、途中交代もある」ことを引き換えに条件を受け入れるが、彼女の熱心な仕事ぶりと緻密な演出力に舌を巻き、完成を彼女に委ねることとなった。 こうしたジャンルの混合は当時の映画界の潮流としてあり、正統な吸血鬼ジャンルでは企画がとおりにくいという事情が横たわっている。そのため本作において「ヴァンパイア』や「吸血鬼」といった呼称は用いられず、また吸血鬼の映画に常在していたゴシック様式は取り払われ、十字架や聖水などのアイコンはこの映画には登場していない。 しかしビグローはそれらを取り除いたにもかかわらず、血が絆を結びつけるものとして「家族」を象徴的に描き、多くの点で意図的な家族への献身に形を変えて捉えている。筆者はビグローが2002年に発表した潜水艦映画『K-19』(02)のプロモーションで彼女と出会う機会に恵まれたが、同作のカメラワークが『U・ボート』(81)に似た動きをしていることを指摘すると、「この作品を(ウォルフガング・)ペーターゼンのマスターピースと比較してくれるなんて光栄なこと。でもわたしは潜水艦映画を撮ったという意識はないの。『K-19』は、男は難しい局面でどういう選択をし、どういう生きざまを見せるべきか。それを問う作品として捉えてほしい」 と、あくまでテーマ尊重の姿勢を目の当たりにしたことが思い出される。そしてこの家族に対するテーマへの 象徴的なハッピーエンドを迎えるに大きな作用をなすのである。 『ニア・ダーク』は製作元であるラウレンティス・エンタテインメント・グループ (De Laurentiis Entertainment Group) が倒産してしまったため、宣伝展開が思うようにいかず、ビグローは単独監督デビューを華々しいヒットで飾ることはできなかった。しかし評論家や観客の評価は高く、今でも本作を彼女の最高傑作と讃える者は少なくない。 ■『エイリアン2』との関係性 ビグローのホラージャンルを借りた深いテーマへの追求は、巧妙なキャスティングの試みによっても支えられている。 本作にはヴァンパイア役の主要キャストに、ランス・ヘンリクセンやジャネット・ゴールドステイン、そしてビル・パクストンといった『エイリアン2』(86)に出演した俳優が顔を揃えている。当時、ヘンリクセンとパクストンは役作りのためにブートキャンプを組んだジェームズ・キャメロン監督のアプローチを通じ、チームのような関係になっていた。これが映画にいい影響を与えるのではとビグローはもくろみ、ユニークなヴァンパイア一味のキャラクターを彼らで作り上げたのだ。 そのため前述のキャスティングに関し「ビグロー監督は、キャメロンから具体的な示唆が与えられたのでは?」という噂も飛び交ったという。 しかし実際のところ、パクストンらが自主的に『ニア・ダーク』の脚本を読んで出演を希望。それが『エイリアン2』チームの再結集だと気づいたビグローが急きょキャメロンに連絡をとり、承諾を得たのが事の次第である。ビグローが実際にキャメロンと会ったのは、新人女警官とサイコキラーとの壮絶な闘いを描いた『ブルー・スチール』(90)の製作中で、主演のジェイミー・リー・カーティスと次回作『トゥルー・ライズ』(94)について話し合うため、キャメロン自身がその現場を訪れたときだ。そのとき二人は互いの創作意識や、緻密なビジュアルスケッチを自分で描く共通点に意気投合。急速に仲を深め、同作の完成後に結婚することとなる(1991年に離婚)。 そんな彼らの関係を示し、『ニア・ダーク』を補足する映像資料が、ビル・パクストンがボーカルを務めるニューウェイブバンド「マティーニ・ランチ」のプロモーションビデオ"Reach"(88)だ。 売春宿の女を訪ね、荒れた小さな西部の町にやってきたバイカーが、女性ばかりの賞金稼ぎに命を狙われるこのPV。監督したのはジェームズ・キャメロンで、本作は『ニア・ダーク』とほぼ同時期に制作されている。そうした経緯もあって、劇中、女ガンマンの一人として出演しているのがキャスリン・ビグローだ。他にもランス・ヘンリクセンやジャネット・ゴールドステインが顔を出しており、また『ニア・ダーク』に見られるウエスタンの様式はパクストンの進言が大きく作用したとされているが、これを見れば明らかだろう。『ニア・ダーク』を観た後に参照していただきたい。■ 『ニア・ダーク/月夜の出来事』© 1987 Near Dark Joint Venture
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PROGRAM/放送作品
殺人魚フライングキラー
『ターミネーター』『アバター』のジェームズ・キャメロン監督が送る、南海が舞台のSFパニック
本作はジェームズ・キャメロン監督デビュー作であり、ジョー・ダンテ監督の『ピラニア』の続編。ちなみに前作でも製作を手がけたチャコ・ヴァン・リューウェンとは、日本人プロデューサー筑波久子の別名。
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NEWS/ニュース2012.07.10
アクションスター列伝【ヴァンパイア対決】結果発表!
『ブレイド2』&『ブレイド3』(ウェズリー・スナイプス)人間とヴァンパイアの混血 ブレイドに扮するウェズリー・スナイプス。人間に害するヴァンパイアを抹殺するため戦い続けるヴァンパイアハンター。 VS 『ニア・ダーク/月夜の出来事』(ジェニー・ライト)吸血鬼の少女メイに扮するジェニー・ライト。セクシーな振る舞いで今夜も生き血を求め、男を誘う。 最強のヴァンパイアはどっちだ!?いざ、対決! 『トワイライト』シリーズや『アンダーワールド』シリーズの最新作、リメイク版『フライトナイト』にジョニー・デップ主演の『ダークシャドウ』、岩井俊二監督の新作『ヴァンパイア』など、今年は吸血鬼映画が花盛り。ここでも、やはり吸血鬼を戦わせないといけない! というワケで、吸血鬼なのにヴァンパイアを憎む異能のヒーローの活躍を描いた『ブレイド』シリーズPart2&3のウェズリー・スナイプスと、美少女ヴァンパイアと青年の危険な恋を描く『ニア・ダーク/月夜の出来事』のヒロイン、ジェニー・ライトの対決である。 マーベル・コミック原作の『ブレイド』シリーズでスナイプスがふんする主人公ブレイドは、ヴァンパイアと人間の混血で、吸血鬼を撲滅することに命を懸けている戦士。2作目では同族の血をも求める凶悪な新種スーパー・ヴァンパイア、3作目ではヴァンパイア族の無敵の始祖を相手に、それぞれ壮絶な死闘を繰り広げる。その戦いぶりは、もう豪快そのもので、刀を振るい、ブーメラン型のナイフを放っては、ヴァンパイアをシュワッと粒子化して消滅させる気持ち良さ。カラテの有段者であるスナイプスらしく、肉弾戦の見せ場もふんだんで、頭部よりも上に決まるスピード感たっぷりのハイキックだけでなく、滞空式ブレーンバスターまで見せつけるのだから、これはもう超・総合格闘技と呼びたい。トレードマークのサングラスもクールで、オレ様指数の高い活躍にエキサイトさせられる。■一方の『ニア・ダーク/月夜の出来事』は『ハート・ロッカー』でアカデミー賞を射止めた女流監督キャスリーン・ビグローのデビュー作として知られている。 ビグロー監督といえば同作はもちろん、『ハート・ブルー』や『K-19』などの女性らしからぬ超・硬派な作品で知られているが、描かれる女性キャラも精神的にタフだ。本作でジェニー・ライトが演じるヒロイン、メイは一見、ショートカットのキュートなヴァンパイア。荒くれ者ぞろいの吸血鬼集団の中ではか弱くも見えるが、愛する男を守るためには仲間を敵に回す覚悟がある。それだけでなく、彼のためなら命を懸けて、日光の下にも飛び出す一途さ。こんなにも想われる男は幸せ者だ。さて勝敗だが、ガチでぶつかったら、そりゃあもうスナイプスの圧勝だろう。しかし牙を剥いてくる敵には容赦しない男の中の男ブレイドにも人間味があって、ワケありの可憐な女子を、たとえ彼女がヴァンバイアであってもボッコボコにするはずがない。それはどう考えても、“俺様”の美学に反するじゃないか。とういうわけで、ジェニー嬢がスナイプスに勝ちを譲られる、という結末で締めたい。 以上のように、【ヴァンパイア対決】を制したのは、「ニア・ダーク/月夜の出来事」のジェニー・ライト! 明日7/11(水)のアクションスター列伝は【アジア人対決】!こちらもお見逃しなく!■ ©2002 NEW LINE PRODUCTIONS,INC. ALL RIGHTS RESERVED.「ブレイド3」 ©MMIV NEW LINE PRODUCTIONS,INC. (c)MMV NEW LINE HOME ENTERTAINMENT,INC.ALL RIGHTS RESERVED.
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PROGRAM/放送作品
ハード・ターゲット
香港の巨匠ジョン・ウーのハリウッド初進出作。ジャン=クロード・ヴァン・ダムが壮絶な銃撃戦に挑む
香港バイオレンスの巨匠ジョン・ウーが、ハリウッド進出第1作でジャン=クロード・ヴァン・ダムとタッグ。ジョン・ウーの代名詞である壮絶な銃撃戦を、2丁拳銃のヴァン・ダムが迫力満点のアクションで魅せる。
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PROGRAM/放送作品
スタング 人喰い巨大蜂の襲来
奴らは人間を襲うだけでなく寄生する!常識を超えた人喰い巨大蜂の脅威を描く、理屈無用の昆虫パニック
人を襲うだけでなく寄生できる人食いスズメバチの脅威を描く昆虫パニック。寄生主の肉体を引き裂き飛び出したり、さらには巨大バチに変態するなど、怪作『武器人間』のスタジオ作らしい奇想天外なアイデアが衝撃的。
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PROGRAM/放送作品
弾突 DANTOTSU
映画デビュー20周年記念作に選んだのは汚れ役!スティーヴン・セガールが闇の仕事で正義を貫く
スティーヴン・セガールの映画デビュー20周年の節目を飾る作品。すべてを失い酒とギャンブルに溺れた挙げ句、暗殺者になった元刑事という汚れ役に扮し、おなじみの肉弾戦や銃撃戦を重厚かつダークに魅せる。
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PROGRAM/放送作品
(吹)エイリアンVS. プレデター
SF映画史上最凶クリーチャーの双璧が横綱同士の大一番!エクスペ、アベンジャーズより早い(悪)夢の凶演
両シリーズのオタクであった『バイオハザード』のP・W・S・アンダーソン監督。彼が原案・脚本から担当したことで、二大怪物“あるある”やマニアをニヤリとさせる小ネタ満載の、奇跡のマッシュアップが誕生した!